JPH08125580A - スペクトラム拡散信号受信装置 - Google Patents
スペクトラム拡散信号受信装置Info
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- JPH08125580A JPH08125580A JP6255683A JP25568394A JPH08125580A JP H08125580 A JPH08125580 A JP H08125580A JP 6255683 A JP6255683 A JP 6255683A JP 25568394 A JP25568394 A JP 25568394A JP H08125580 A JPH08125580 A JP H08125580A
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- Japan
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- signal
- intermediate frequency
- spread spectrum
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スペクトラム拡散信号受信装置の復調器として
用いるSAW(弾性表面波)マッチドフィルタの温度変
化に対する相関出力の波形歪みを補償する。 【構成】 スペクトラム拡散方式に基づくRF信号を受
信し、同受信したRF信号を増幅後に所定周波数の中間
周波信号に変換し、同変換した中間周波信号をSAWフ
ィルタで拡散復調するようにしてなるスペクトラム拡散
信号受信装置において、前記中間周波信号への変換に使
用する所要周波数の局部発振信号を発振するPLL回路
3と、前記SAWフィルタの周囲温度を検出する温度検
出部10と、前記周囲温度に対する分周比設定データを予
め記憶しているメモリ部11と、前記温度検出部よりの周
囲温度データに対応する分周比設定データを前記メモリ
部より読み出し、同読み出した所要の分周比設定データ
に基づき前記PLL回路における分周比を設定する制御
部12とを設ける。
用いるSAW(弾性表面波)マッチドフィルタの温度変
化に対する相関出力の波形歪みを補償する。 【構成】 スペクトラム拡散方式に基づくRF信号を受
信し、同受信したRF信号を増幅後に所定周波数の中間
周波信号に変換し、同変換した中間周波信号をSAWフ
ィルタで拡散復調するようにしてなるスペクトラム拡散
信号受信装置において、前記中間周波信号への変換に使
用する所要周波数の局部発振信号を発振するPLL回路
3と、前記SAWフィルタの周囲温度を検出する温度検
出部10と、前記周囲温度に対する分周比設定データを予
め記憶しているメモリ部11と、前記温度検出部よりの周
囲温度データに対応する分周比設定データを前記メモリ
部より読み出し、同読み出した所要の分周比設定データ
に基づき前記PLL回路における分周比を設定する制御
部12とを設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスペクトラム拡散信号受
信装置に係り、より詳細には、スペクトラム拡散方式に
よる通信信号を受信する装置において、同受信装置の復
調器として使用するSAW(弾性表面波)マッチドフィ
ルタの周囲温度変化に起因した音速の変化に対する相関
出力信号の波形歪みの補償に関する。
信装置に係り、より詳細には、スペクトラム拡散方式に
よる通信信号を受信する装置において、同受信装置の復
調器として使用するSAW(弾性表面波)マッチドフィ
ルタの周囲温度変化に起因した音速の変化に対する相関
出力信号の波形歪みの補償に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のスペクトラム拡散信号受信
装置の一例を示す要部ブロック図である。図2におい
て、アンテナ11で受信されたスペクトラム拡散信号(以
下、「SS信号」と記す)(例えば、2.4GHz帯)はRF増
幅部12で増幅後、周波数変換部(ミキサ)13で中間周波
(数百MHz)信号に周波数変換する。この周波数変換の
ために要する局部発振信号は発振部14が発生する。同中
間周波信号はSS信号復調器としてのSAW(弾性表面
波)マッチドフィルタ15に送られ、同フィルタ15は図3
(A)に示す波形の相関信号S1を出力する。この相関信
号S1の周期T1は拡散符号の1周期と同周期である。(同
図Aは三角波で描いてあるが、実際は正弦波である。) 同相関信号S1と、拡散符号1周期分遅延(遅延回路16)
した相関信号S2とで遅延検波(検波部17)し、ローパス
フィルタ(LPF)18を通すとプラス又はマイナスのピ
ークからなる図3(B)に示す信号S3が得られる。同信
号S3のプラス又はマイナスの判定を行うことで情報を復
調する(データ判別部19)。なお、同図(B)はデータ
例として「1010」とした場合である。
装置の一例を示す要部ブロック図である。図2におい
て、アンテナ11で受信されたスペクトラム拡散信号(以
下、「SS信号」と記す)(例えば、2.4GHz帯)はRF増
幅部12で増幅後、周波数変換部(ミキサ)13で中間周波
(数百MHz)信号に周波数変換する。この周波数変換の
ために要する局部発振信号は発振部14が発生する。同中
間周波信号はSS信号復調器としてのSAW(弾性表面
波)マッチドフィルタ15に送られ、同フィルタ15は図3
(A)に示す波形の相関信号S1を出力する。この相関信
号S1の周期T1は拡散符号の1周期と同周期である。(同
図Aは三角波で描いてあるが、実際は正弦波である。) 同相関信号S1と、拡散符号1周期分遅延(遅延回路16)
した相関信号S2とで遅延検波(検波部17)し、ローパス
フィルタ(LPF)18を通すとプラス又はマイナスのピ
ークからなる図3(B)に示す信号S3が得られる。同信
号S3のプラス又はマイナスの判定を行うことで情報を復
調する(データ判別部19)。なお、同図(B)はデータ
例として「1010」とした場合である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記説明中の
SAWマッチドフィルタ15は受信装置内の温度変化によ
り音速が変わり、そのために相関出力波形に歪みが生じ
るという問題がある。この相関出力波形に歪みが生じる
と遅延検波した前記プラス又はマイナスのピーク信号
〔図3(B)〕も歪み、その結果、データを復調した際
の符号誤り率(BER )の劣化をもたらす。上述の温度変
化によりSAWマッチドフィルタの相関出力波形が歪む
のは以下の理由からである。SAWマッチドフィルタは
タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムなどの圧電体の
基板上にくし形状の電極が構成されていて、入力電極に
高周波信号を入力することによってSAW(弾性表面
波)を発生させ、出力電極に向かって伝搬する。出力電
極には送信時に用いる拡散符号と同じパターンが形成さ
れていてSAW信号と電極のパターンが一致した瞬間に
相関信号を出力する。
SAWマッチドフィルタ15は受信装置内の温度変化によ
り音速が変わり、そのために相関出力波形に歪みが生じ
るという問題がある。この相関出力波形に歪みが生じる
と遅延検波した前記プラス又はマイナスのピーク信号
〔図3(B)〕も歪み、その結果、データを復調した際
の符号誤り率(BER )の劣化をもたらす。上述の温度変
化によりSAWマッチドフィルタの相関出力波形が歪む
のは以下の理由からである。SAWマッチドフィルタは
タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムなどの圧電体の
基板上にくし形状の電極が構成されていて、入力電極に
高周波信号を入力することによってSAW(弾性表面
波)を発生させ、出力電極に向かって伝搬する。出力電
極には送信時に用いる拡散符号と同じパターンが形成さ
れていてSAW信号と電極のパターンが一致した瞬間に
相関信号を出力する。
【0004】従って、温度変化により音速が変化する
(温度上昇に伴い速くなる)ためSAWの伝搬速度にも
変化を生じ、SAW信号と電極パターンとが完全に一致
しなくなる。このことを換言すればフィルタとしての帯
域通過特性が周囲温度により変化することを意味する。
その結果、相関信号の抑圧比が小さくなったり、相関出
力信号が歪んだりする。本発明は上記問題を解決するた
めになされたものであり、SAWマッチドフィルタから
出力される相関出力信号の波形歪みを周囲温度変化に対
して補償するよにうしたスペクトラム拡散信号受信装置
を提供することを目的とする。
(温度上昇に伴い速くなる)ためSAWの伝搬速度にも
変化を生じ、SAW信号と電極パターンとが完全に一致
しなくなる。このことを換言すればフィルタとしての帯
域通過特性が周囲温度により変化することを意味する。
その結果、相関信号の抑圧比が小さくなったり、相関出
力信号が歪んだりする。本発明は上記問題を解決するた
めになされたものであり、SAWマッチドフィルタから
出力される相関出力信号の波形歪みを周囲温度変化に対
して補償するよにうしたスペクトラム拡散信号受信装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、スペクトラム
拡散方式に基づくRF信号を受信し、同受信したRF信
号を増幅後に所定周波数の中間周波信号に変換し、同変
換した中間周波信号をSAWフィルタで拡散復調するよ
うにしてなるスペクトラム拡散信号受信装置において、
前記中間周波信号への変換に使用する所要周波数の局部
発振信号を発振するPLL回路と、前記SAWフィルタ
の周囲温度を検出する温度検出部と、前記周囲温度に対
する分周比設定データを予め記憶しているメモリ部と、
前記温度検出部よりの周囲温度データに対応する分周比
設定データを前記メモリ部より読み出し、同読み出した
所要の分周比設定データに基づき前記PLL回路におけ
る分周比を設定する制御部とを備え、前記周囲温度に応
じて分周比を設定することにより前記SAWフィルタが
出力する相関出力信号の波形歪みを補償するように前記
中間周波信号の周波数を変化させるスペクトラム拡散信
号受信装置を提供するものである。
拡散方式に基づくRF信号を受信し、同受信したRF信
号を増幅後に所定周波数の中間周波信号に変換し、同変
換した中間周波信号をSAWフィルタで拡散復調するよ
うにしてなるスペクトラム拡散信号受信装置において、
前記中間周波信号への変換に使用する所要周波数の局部
発振信号を発振するPLL回路と、前記SAWフィルタ
の周囲温度を検出する温度検出部と、前記周囲温度に対
する分周比設定データを予め記憶しているメモリ部と、
前記温度検出部よりの周囲温度データに対応する分周比
設定データを前記メモリ部より読み出し、同読み出した
所要の分周比設定データに基づき前記PLL回路におけ
る分周比を設定する制御部とを備え、前記周囲温度に応
じて分周比を設定することにより前記SAWフィルタが
出力する相関出力信号の波形歪みを補償するように前記
中間周波信号の周波数を変化させるスペクトラム拡散信
号受信装置を提供するものである。
【0006】
【作用】スペクトラム拡散方式のRF信号を中間周波信
号に変換するために使用する局部発振信号はPLL回路
より供給される。その発振周波数は分周比を変えること
で可変する。一方、SAWマッチドフィルタの周囲温度
は温度検出部で検出され、同検出された温度データは制
御部へ送られる。また、周囲温度に対する分周比設定デ
ータはメモリ部に予め記憶されている。制御部は入力さ
れた前記温度データに対応する分周比設定データに基づ
き、PLL回路に対する分周比の設定を変化する。これ
により、局部発振周波数が変化して中間周波信号の周波
数が所定周波数に変化(シフト)する。この中間周波数
の変化によりSAWマッチドフィルタから出力される相
関出力信号の波形歪みが防止される。
号に変換するために使用する局部発振信号はPLL回路
より供給される。その発振周波数は分周比を変えること
で可変する。一方、SAWマッチドフィルタの周囲温度
は温度検出部で検出され、同検出された温度データは制
御部へ送られる。また、周囲温度に対する分周比設定デ
ータはメモリ部に予め記憶されている。制御部は入力さ
れた前記温度データに対応する分周比設定データに基づ
き、PLL回路に対する分周比の設定を変化する。これ
により、局部発振周波数が変化して中間周波信号の周波
数が所定周波数に変化(シフト)する。この中間周波数
の変化によりSAWマッチドフィルタから出力される相
関出力信号の波形歪みが防止される。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明によるスペクト
ラム拡散信号受信装置を説明する。図1は本発明による
スペクトラム拡散信号受信装置の一実施例を示す要部ブ
ロック図である。図1において、1はスペクトラム拡散
方式に基づく送信信号(以下、「SS信号」と記す)を受
信するアンテナ、2は受信したSS信号を増幅するRF増
幅部、3は所要周波数の局部発振信号を発生するPLL
回路、4はPLL回路3よりの局部発振信号とによりR
F増幅したSS信号を所定周波数の中間周波信号に変換す
る周波数変換部、5は中間周波数に変換されたSS信号を
復調し、相関信号を出力するSAW(弾性表面波)マッ
チドフィルタ、6は前記相関信号を拡散符号1周期分遅
延する遅延回路、7はSAWマッチドフィルタ5よりの
相関信号と遅延回路6よりの遅延した相関信号とで遅延
検波する検波部、8は検波信号の低域成分を通過させる
ローパスフィルタ(LPF)、9はローパスフィルタ8
よりの信号から送信データを判別するデータ判別部、10
はSAWマッチドフィルタ5の周囲温度(装置内温度)
を検出する温度検出部、11は前記周囲温度に対するPL
L回路3の分周比設定データを記憶しているメモリ部、
12は温度検出に基づき、PLL回路3における分周比を
設定する制御部である。
ラム拡散信号受信装置を説明する。図1は本発明による
スペクトラム拡散信号受信装置の一実施例を示す要部ブ
ロック図である。図1において、1はスペクトラム拡散
方式に基づく送信信号(以下、「SS信号」と記す)を受
信するアンテナ、2は受信したSS信号を増幅するRF増
幅部、3は所要周波数の局部発振信号を発生するPLL
回路、4はPLL回路3よりの局部発振信号とによりR
F増幅したSS信号を所定周波数の中間周波信号に変換す
る周波数変換部、5は中間周波数に変換されたSS信号を
復調し、相関信号を出力するSAW(弾性表面波)マッ
チドフィルタ、6は前記相関信号を拡散符号1周期分遅
延する遅延回路、7はSAWマッチドフィルタ5よりの
相関信号と遅延回路6よりの遅延した相関信号とで遅延
検波する検波部、8は検波信号の低域成分を通過させる
ローパスフィルタ(LPF)、9はローパスフィルタ8
よりの信号から送信データを判別するデータ判別部、10
はSAWマッチドフィルタ5の周囲温度(装置内温度)
を検出する温度検出部、11は前記周囲温度に対するPL
L回路3の分周比設定データを記憶しているメモリ部、
12は温度検出に基づき、PLL回路3における分周比を
設定する制御部である。
【0008】また、PLL回路3において、3aは局部発
振信号を発生する電圧制御発振器(VCO)、3bはVC
O3aよりの発振周波数を所定周波数に分周する可変分周
器、3cは基準信号を発生する基準信号発振器、3dは可変
分周器3bよりの信号と基準信号との位相比較をなす位相
比較器、3eは位相比較出力中からVCO3aを制御するに
要する信号成分を取り出すローパスフィルタ(LP
F)、3fは同LPF3eよりの制御信号を所定レベルに増
幅し、VCO3aを制御して発振周波数を所要周波数に設
定する増幅器である。なお、PLL回路3自体は一般的
な構成のものである。
振信号を発生する電圧制御発振器(VCO)、3bはVC
O3aよりの発振周波数を所定周波数に分周する可変分周
器、3cは基準信号を発生する基準信号発振器、3dは可変
分周器3bよりの信号と基準信号との位相比較をなす位相
比較器、3eは位相比較出力中からVCO3aを制御するに
要する信号成分を取り出すローパスフィルタ(LP
F)、3fは同LPF3eよりの制御信号を所定レベルに増
幅し、VCO3aを制御して発振周波数を所要周波数に設
定する増幅器である。なお、PLL回路3自体は一般的
な構成のものである。
【0009】図1の基本動作については図2の場合と多
くの点で共通する。従って、以下の説明では図2で説明
した内容と一部重複する。アンテナ1で受信されたSS信
号(例えば、2.4GHz帯)はRF増幅部2で増幅後、周波
数変換部(ミキサ)4で中間周波(数百MHz)信号に周
波数変換する。この周波数変換のために要する局部発振
信号はPLL回路3のVCO3aより供給される。同中間
周波信号はSS信号復調器としてのSAWマッチドフィル
タ5に送られ、同フィルタ5は図3(A)に示す波形の
相関信号S1を出力する。なお、この相関信号S1の周期T1
は拡散符号の1周期と同周期である。相関信号S1と、拡
散符号1周期分遅延(遅延回路6)した相関信号S2とで
遅延検波(検波部7)し、ローパスフィルタ(LPF)
8を通すとプラス又はマイナスのピークからなる信号S3
〔図3(B)〕が得られる。同信号S3のプラス又はマイ
ナスの判定をデータ判別部9で行うことで情報を復調す
る。
くの点で共通する。従って、以下の説明では図2で説明
した内容と一部重複する。アンテナ1で受信されたSS信
号(例えば、2.4GHz帯)はRF増幅部2で増幅後、周波
数変換部(ミキサ)4で中間周波(数百MHz)信号に周
波数変換する。この周波数変換のために要する局部発振
信号はPLL回路3のVCO3aより供給される。同中間
周波信号はSS信号復調器としてのSAWマッチドフィル
タ5に送られ、同フィルタ5は図3(A)に示す波形の
相関信号S1を出力する。なお、この相関信号S1の周期T1
は拡散符号の1周期と同周期である。相関信号S1と、拡
散符号1周期分遅延(遅延回路6)した相関信号S2とで
遅延検波(検波部7)し、ローパスフィルタ(LPF)
8を通すとプラス又はマイナスのピークからなる信号S3
〔図3(B)〕が得られる。同信号S3のプラス又はマイ
ナスの判定をデータ判別部9で行うことで情報を復調す
る。
【0010】上述において、PLL回路3を構成するV
CO3aの発振周波数は可変分周器3bの分周比設定で定ま
り、同分周比設定は制御部12が制御している。いま、周
囲温度が変化し、前述した理由からSAWマッチドフィ
ルタ5の相関出力波形に歪みが生じうる状態になったと
想定する。このときの周囲温度データは温度検出部10よ
り制御部12へ送られる。一方、メモリ部10には周囲温度
に対する分周比設定データが予め記憶されている。従っ
て、制御部12は入力された周囲温度データに対する分周
比設定データをメモリ部10から読み出し、同データに基
づき可変分周器3bに対する分周比を現設定からシフトす
る。この分周比のシフトは一般のPLL回路と同様に、
位相比較器3d、LPF3e及び増幅器3fを介してVCO3a
の発振周波数を変化させる。このVCO3aの周波数変化
により周波数変換部4よりの中間周波信号の周波数が変
化する。
CO3aの発振周波数は可変分周器3bの分周比設定で定ま
り、同分周比設定は制御部12が制御している。いま、周
囲温度が変化し、前述した理由からSAWマッチドフィ
ルタ5の相関出力波形に歪みが生じうる状態になったと
想定する。このときの周囲温度データは温度検出部10よ
り制御部12へ送られる。一方、メモリ部10には周囲温度
に対する分周比設定データが予め記憶されている。従っ
て、制御部12は入力された周囲温度データに対する分周
比設定データをメモリ部10から読み出し、同データに基
づき可変分周器3bに対する分周比を現設定からシフトす
る。この分周比のシフトは一般のPLL回路と同様に、
位相比較器3d、LPF3e及び増幅器3fを介してVCO3a
の発振周波数を変化させる。このVCO3aの周波数変化
により周波数変換部4よりの中間周波信号の周波数が変
化する。
【0011】前述したように、周囲温度の変化による音
速の変化はSAWマッチドフィルタとしての帯域通過特
性を変化させる。そのために相関出力波形に歪みが生じ
るのである。従って、上記中間周波信号の周波数を変化
することは周囲温度により変化した後の帯域通過特性に
適合するように中心周波数をシフトさせることを意味す
る。つまり、VCO3aの発振周波数は上記中心周波数に
なるような周波数である。周知のように、音速は温度が
高くなるにつれてその速度は速まる。例えば、周囲温度
が上昇した場合、この音速変化によりSAWマッチドフ
ィルタは一般に、その帯域通過特性は高い側にシフトす
る。従って、このシフトによる影響を回避するには中心
周波数を高い側へ変化させればよいことになる。従っ
て、局部発振周波数がSS信号に対し下側(一般に下側)
であれば同発振周波数を低い側へシフトさせれば中間周
波数は高くなり帯域通過特性に適合することとなる。
速の変化はSAWマッチドフィルタとしての帯域通過特
性を変化させる。そのために相関出力波形に歪みが生じ
るのである。従って、上記中間周波信号の周波数を変化
することは周囲温度により変化した後の帯域通過特性に
適合するように中心周波数をシフトさせることを意味す
る。つまり、VCO3aの発振周波数は上記中心周波数に
なるような周波数である。周知のように、音速は温度が
高くなるにつれてその速度は速まる。例えば、周囲温度
が上昇した場合、この音速変化によりSAWマッチドフ
ィルタは一般に、その帯域通過特性は高い側にシフトす
る。従って、このシフトによる影響を回避するには中心
周波数を高い側へ変化させればよいことになる。従っ
て、局部発振周波数がSS信号に対し下側(一般に下側)
であれば同発振周波数を低い側へシフトさせれば中間周
波数は高くなり帯域通過特性に適合することとなる。
【0012】以上により、周囲温度変化に対するSAW
マッチドフィルタよりの相関信号出力の波形歪みを防止
することができる。上述においては、温度変化の全範囲
で局部発振周波数を制御するようにしたが、この制御を
一定範囲内で行うようにしてもよい。つまり、所定の温
度範囲を超えた場合に局部発振周波数を変化する方法で
ある。このためには、メモリ部11の周囲温度変化に対す
る分周比設定データの記憶を、所定の温度範囲内では分
周比設定データを同じにし、同所定の温度範囲外では所
要の分周比設定データとすればよい。
マッチドフィルタよりの相関信号出力の波形歪みを防止
することができる。上述においては、温度変化の全範囲
で局部発振周波数を制御するようにしたが、この制御を
一定範囲内で行うようにしてもよい。つまり、所定の温
度範囲を超えた場合に局部発振周波数を変化する方法で
ある。このためには、メモリ部11の周囲温度変化に対す
る分周比設定データの記憶を、所定の温度範囲内では分
周比設定データを同じにし、同所定の温度範囲外では所
要の分周比設定データとすればよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ペクトラム拡散信号の復調に使用するSAWマッチドフ
ィルタへ入力する中間周波信号の周波数を周囲温度に応
じて変化させるので、同フィルタが出力する相関信号の
波形歪みを防止することが可能となる。この結果、復調
データの符号誤り率の劣化を防止することができる。従
って、本発明によりスペクトラム拡散信号受信装置の性
能向上を図ることができる。
ペクトラム拡散信号の復調に使用するSAWマッチドフ
ィルタへ入力する中間周波信号の周波数を周囲温度に応
じて変化させるので、同フィルタが出力する相関信号の
波形歪みを防止することが可能となる。この結果、復調
データの符号誤り率の劣化を防止することができる。従
って、本発明によりスペクトラム拡散信号受信装置の性
能向上を図ることができる。
【図1】本発明によるスペクトラム拡散信号受信装置の
一実施例を示す要部ブロック図である。
一実施例を示す要部ブロック図である。
【図2】従来のスペクトラム拡散信号受信装置の一例を
示す要部ブロック図である。
示す要部ブロック図である。
【図3】図1及び図2を説明するための波形図であり、
(A)はSAWマッチドフィルタの出力波形図、(B)
はローパスフィルタの出力波形図である。
(A)はSAWマッチドフィルタの出力波形図、(B)
はローパスフィルタの出力波形図である。
1 アンテナ 2 RF増幅部 3 PLL回路 3a 電圧制御発振器 3b 可変分周器 3c 基準信号発振器 3d 位相比較器 3e ローパスフィルタ 3f 増幅器 4 周波数変換部 5 SAWマッチドフィルタ 6 遅延回路 7 検波部 8 ローパスフィルタ 9 データ判別部 10 温度検出部 11 メモリ部 12 制御部
Claims (3)
- 【請求項1】 スペクトラム拡散方式に基づくRF信号
を受信し、同受信したRF信号を増幅後に所定周波数の
中間周波信号に変換し、同変換した中間周波信号をSA
Wフィルタで拡散復調するようにしてなるスペクトラム
拡散信号受信装置において、前記SAWフィルタの周囲
温度の変化に応じ、同SAWフィルタが出力する相関出
力信号の波形歪みを補償するように前記中間周波信号の
周波数を所要周波数に変化させる中間周波数可変手段を
備えてなることを特徴とするスペクトラム拡散信号受信
装置。 - 【請求項2】 スペクトラム拡散方式に基づくRF信号
を受信し、同受信したRF信号を増幅後に所定周波数の
中間周波信号に変換し、同変換した中間周波信号をSA
Wフィルタで拡散復調するようにしてなるスペクトラム
拡散信号受信装置において、前記中間周波信号への変換
に使用する所要周波数の局部発振信号を発振するPLL
回路と、前記SAWフィルタの周囲温度を検出する温度
検出部と、前記周囲温度に対する分周比設定データを予
め記憶しているメモリ部と、前記温度検出部よりの周囲
温度データに対応する分周比設定データを前記メモリ部
より読み出し、同読み出した所要の分周比設定データに
基づき前記PLL回路における分周比を設定する制御部
とを設けてなることを特徴とするスペクトラム拡散信号
受信装置。 - 【請求項3】 前記中間周波信号の周波数変化を、前記
周囲温度が所定範囲を超えたときに行うようにしたこと
を特徴とする請求項1又は請求項2記載のスペクトラム
拡散信号受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6255683A JPH08125580A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | スペクトラム拡散信号受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6255683A JPH08125580A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | スペクトラム拡散信号受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08125580A true JPH08125580A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17282181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6255683A Pending JPH08125580A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | スペクトラム拡散信号受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08125580A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6847811B2 (en) | 2000-03-22 | 2005-01-25 | Infineon Technologies Ag | Receiver circuit compensation for filter response error |
JP2006197434A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Ricoh Co Ltd | 無線通信装置 |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP6255683A patent/JPH08125580A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6847811B2 (en) | 2000-03-22 | 2005-01-25 | Infineon Technologies Ag | Receiver circuit compensation for filter response error |
JP2006197434A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Ricoh Co Ltd | 無線通信装置 |
JP4523428B2 (ja) * | 2005-01-17 | 2010-08-11 | 株式会社リコー | 無線通信装置 |
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