JPH08125404A - 円偏波受信用一次放射器 - Google Patents
円偏波受信用一次放射器Info
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- JPH08125404A JPH08125404A JP25570594A JP25570594A JPH08125404A JP H08125404 A JPH08125404 A JP H08125404A JP 25570594 A JP25570594 A JP 25570594A JP 25570594 A JP25570594 A JP 25570594A JP H08125404 A JPH08125404 A JP H08125404A
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- antenna element
- polarized wave
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 円形導波管の開口部側から回動自在にしたカ
バーを内部に挿入し、このカバーの先端にパッチアンテ
ナ素子を設けて、カバーを回転させることによりパッチ
アンテナ素子の向きを調整できるようにして組立作業の
手間を省く。 【構成】 円形導波管１の内径よりわずかに細い外形の
円筒部１０を有し、円形導波管１の開口部２側から内部
に挿入して円形導波管１の管軸を中心として回転自在に
したカバー３と、円筒部１０の底面４の外側に設けられ
たパッチアンテナ素子５と、パッチアンテナ素子５を励
振可能な位置に配置されたマイクロストリップスロット
アンテナとからなり、マイクロストリップスロットアン
テナが円形導波管１の内壁部で周囲を固定され、中央部
に略長方形状のスロット７を設けた金属板６と、スロッ
ト７の長手方向と直交する向きに帯状の給電回路パター
ン９を配置し、裏面を地導体面とした誘電体板８とで構
成している。
バーを内部に挿入し、このカバーの先端にパッチアンテ
ナ素子を設けて、カバーを回転させることによりパッチ
アンテナ素子の向きを調整できるようにして組立作業の
手間を省く。 【構成】 円形導波管１の内径よりわずかに細い外形の
円筒部１０を有し、円形導波管１の開口部２側から内部
に挿入して円形導波管１の管軸を中心として回転自在に
したカバー３と、円筒部１０の底面４の外側に設けられ
たパッチアンテナ素子５と、パッチアンテナ素子５を励
振可能な位置に配置されたマイクロストリップスロット
アンテナとからなり、マイクロストリップスロットアン
テナが円形導波管１の内壁部で周囲を固定され、中央部
に略長方形状のスロット７を設けた金属板６と、スロッ
ト７の長手方向と直交する向きに帯状の給電回路パター
ン９を配置し、裏面を地導体面とした誘電体板８とで構
成している。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波の受信装置
に関し、特に衛星から送信されてくる円偏波を受信可能
とした円偏波受信用一次放射器に関する。
に関し、特に衛星から送信されてくる円偏波を受信可能
とした円偏波受信用一次放射器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のマイクロストリップスロットアン
テナは図４に示すように、誘電体板２１の表面に略円形
形状の放射回路パターン２２を設け、放射回路パターン
２２の対向する円周上に縮退分離用の一対の凹部２３及
び２４を設け、誘電体板２５の表面は給電スロット２６
を備えた地導体面とし、裏面には給電スロット２６の略
中央部と直交する向きに帯状の給電回路パターン２７を
設けて、誘電体板２５の上に誘電体板２１を重ね、各凹
部２３及び２４の中心を結んだ中心線（Ｘ１軸）と給電
スロット２６の長手方向の中心線（Ｘ軸）とが成す角度
が４５度となるように配置し、入射された円偏波を放射
回路パターン２２で直線偏波に変換し、給電スロット２
６を介して給電回路パターン２７に結合させて、給電回
路パターン２７を介して受信信号を取り出すようにして
いた。
テナは図４に示すように、誘電体板２１の表面に略円形
形状の放射回路パターン２２を設け、放射回路パターン
２２の対向する円周上に縮退分離用の一対の凹部２３及
び２４を設け、誘電体板２５の表面は給電スロット２６
を備えた地導体面とし、裏面には給電スロット２６の略
中央部と直交する向きに帯状の給電回路パターン２７を
設けて、誘電体板２５の上に誘電体板２１を重ね、各凹
部２３及び２４の中心を結んだ中心線（Ｘ１軸）と給電
スロット２６の長手方向の中心線（Ｘ軸）とが成す角度
が４５度となるように配置し、入射された円偏波を放射
回路パターン２２で直線偏波に変換し、給電スロット２
６を介して給電回路パターン２７に結合させて、給電回
路パターン２７を介して受信信号を取り出すようにして
いた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、Ｘ１軸とＸ
軸との成す角度は受信特性に大きな影響を及ぼすため４
５度の角度は正確に合わせる必要があり、また、誘電体
板２１と誘電体板２５とを接着剤等を用いて貼り合わせ
て組立を行い、貼り合わせた後は角度調整ができないた
め貼り合わせる組立作業は精度が必要となり、手間がか
かるといった問題点があった。本発明は、円形導波管の
開口部側から回動自在にしたカバーを円形導波管の内部
に挿入し、このカバーの先端に円偏波受信用パッチアン
テナ素子を設けて、カバーを回転させることにより円偏
波受信用パッチアンテナ素子の向きを変えられるように
して、給電スロットとの角度が調整できるようにして、
組立作業の手間を省くことを目的とする。
軸との成す角度は受信特性に大きな影響を及ぼすため４
５度の角度は正確に合わせる必要があり、また、誘電体
板２１と誘電体板２５とを接着剤等を用いて貼り合わせ
て組立を行い、貼り合わせた後は角度調整ができないた
め貼り合わせる組立作業は精度が必要となり、手間がか
かるといった問題点があった。本発明は、円形導波管の
開口部側から回動自在にしたカバーを円形導波管の内部
に挿入し、このカバーの先端に円偏波受信用パッチアン
テナ素子を設けて、カバーを回転させることにより円偏
波受信用パッチアンテナ素子の向きを変えられるように
して、給電スロットとの角度が調整できるようにして、
組立作業の手間を省くことを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本願第１の発明は、円形
導波管の内径よりわずかに細い外形の円筒部を有し、前
記円形導波管の開口部側から内部に挿入して回転自在に
したカバーと、前記円筒部の底面の外側に設けられた円
偏波受信用パッチアンテナ素子と、前記円形導波管の開
口部と反対側に設けられ、前記パッチアンテナ素子を励
振可能な位置に配置されたマイクロストリップスロット
アンテナとを備えたことを特徴とする。本願第２の発明
は、前記カバーが前記円形導波管の前記開口部の外縁の
内側と外側を挟んで被う折り曲げ部を形成したものから
なることを特徴とする。本願第３の発明は、前記マイク
ロストリップスロットアンテナが前記円形導波管の内壁
部で固定され、略中央部に略長方形状のスロットを設け
た金属板と、この金属板に対して前記パッチアンテナ素
子より反対側に配置され、前記スロットの長手方向と直
交する向きに帯状の給電回路パターンを配置し、裏面を
地導体面として誘電体板に設けられたマイクロストリッ
プラインとからなることを特徴とする。
導波管の内径よりわずかに細い外形の円筒部を有し、前
記円形導波管の開口部側から内部に挿入して回転自在に
したカバーと、前記円筒部の底面の外側に設けられた円
偏波受信用パッチアンテナ素子と、前記円形導波管の開
口部と反対側に設けられ、前記パッチアンテナ素子を励
振可能な位置に配置されたマイクロストリップスロット
アンテナとを備えたことを特徴とする。本願第２の発明
は、前記カバーが前記円形導波管の前記開口部の外縁の
内側と外側を挟んで被う折り曲げ部を形成したものから
なることを特徴とする。本願第３の発明は、前記マイク
ロストリップスロットアンテナが前記円形導波管の内壁
部で固定され、略中央部に略長方形状のスロットを設け
た金属板と、この金属板に対して前記パッチアンテナ素
子より反対側に配置され、前記スロットの長手方向と直
交する向きに帯状の給電回路パターンを配置し、裏面を
地導体面として誘電体板に設けられたマイクロストリッ
プラインとからなることを特徴とする。
【０００５】本願第４の発明は、前記マイクロストリッ
プスロットアンテナが誘電体板に設けられたものからな
り、前記パッチアンテナ素子側の面を地導体面とし、前
記円形導波管の略中央部に位置するように前記地導体面
に略長方形状のスロットを設け、裏面に前記スロットの
長手方向と直交する向きに帯状の給電回路パターンを配
置したことを特徴とする。本願第５の発明は、前記パッ
チアンテナ素子が、略円形形状の放射回路パターンを有
し、この放射回路パターンの対向する円周上に縮退分離
用の一対の凹部を設けた一点給電方式のものからなるこ
とを特徴とする。
プスロットアンテナが誘電体板に設けられたものからな
り、前記パッチアンテナ素子側の面を地導体面とし、前
記円形導波管の略中央部に位置するように前記地導体面
に略長方形状のスロットを設け、裏面に前記スロットの
長手方向と直交する向きに帯状の給電回路パターンを配
置したことを特徴とする。本願第５の発明は、前記パッ
チアンテナ素子が、略円形形状の放射回路パターンを有
し、この放射回路パターンの対向する円周上に縮退分離
用の一対の凹部を設けた一点給電方式のものからなるこ
とを特徴とする。
【０００６】
【作用】本願第１の発明の円偏波受信用一次放射器にお
いては、円形導波管の内径よりわずかに小さい外形の円
筒部を有するカバーを円形導波管の開口部側から内部に
挿入して、当該円形導波管の管軸を中心として自在に回
転させることができるようにし、前記円筒部の底面の外
側に円偏波受信用パッチアンテナ素子を設け、前記円形
導波管の開口部と反対側の前記パッチアンテナ素子を励
振可能な位置にマイクロストリップスロットアンテナを
固定して配置してあり、従って、カバーを回転させるこ
とにより、円偏波受信用パッチアンテナ素子の給電点の
位置とマイクロストリップスロットアンテナの給電スロ
ットとの角度を調整することが可能となり、組立作業の
精度が不要となるため組立作業の手間を省くことができ
る。
いては、円形導波管の内径よりわずかに小さい外形の円
筒部を有するカバーを円形導波管の開口部側から内部に
挿入して、当該円形導波管の管軸を中心として自在に回
転させることができるようにし、前記円筒部の底面の外
側に円偏波受信用パッチアンテナ素子を設け、前記円形
導波管の開口部と反対側の前記パッチアンテナ素子を励
振可能な位置にマイクロストリップスロットアンテナを
固定して配置してあり、従って、カバーを回転させるこ
とにより、円偏波受信用パッチアンテナ素子の給電点の
位置とマイクロストリップスロットアンテナの給電スロ
ットとの角度を調整することが可能となり、組立作業の
精度が不要となるため組立作業の手間を省くことができ
る。
【０００７】本願第２の発明の円偏波受信用一次放射器
においては、前記カバーを円形導波管の開口部の外縁の
内側と外側を挟んで被う折り曲げ部を形成したものを用
いるようにしており、従って、円形導波管の管軸を中心
として自在に回転させることが可能となる。本願第３の
発明の円偏波受信用一次放射器においては、前記第１の
発明において、マイクロストリップスロットアンテナと
して、円形導波管の内壁部で周囲を固定され、略中央部
に略長方形状のスロットを設けた金属板と、この金属板
に対して前記パッチアンテナ素子より反対側に配置さ
れ、前記スロットの長手方向と直交する向きに帯状の給
電回路パターンを配置し、裏面を地導体面として誘電体
板に設けられたマイクロストリップラインとで構成して
おり、前記カバーを回転させることにより、円偏波受信
用パッチアンテナ素子の給電点の位置を回転させること
が可能となり、従って、前記スロットとの角度を調整す
ることが可能となる。
においては、前記カバーを円形導波管の開口部の外縁の
内側と外側を挟んで被う折り曲げ部を形成したものを用
いるようにしており、従って、円形導波管の管軸を中心
として自在に回転させることが可能となる。本願第３の
発明の円偏波受信用一次放射器においては、前記第１の
発明において、マイクロストリップスロットアンテナと
して、円形導波管の内壁部で周囲を固定され、略中央部
に略長方形状のスロットを設けた金属板と、この金属板
に対して前記パッチアンテナ素子より反対側に配置さ
れ、前記スロットの長手方向と直交する向きに帯状の給
電回路パターンを配置し、裏面を地導体面として誘電体
板に設けられたマイクロストリップラインとで構成して
おり、前記カバーを回転させることにより、円偏波受信
用パッチアンテナ素子の給電点の位置を回転させること
が可能となり、従って、前記スロットとの角度を調整す
ることが可能となる。
【０００８】本願第４の発明の円偏波受信用一次放射器
においては、前記第１の発明において、マイクロストリ
ップスロットアンテナとして誘電体板に一体として構成
され、誘電体板のパッチアンテナ素子側の面を地導体面
とし、円形導波管の略中央部に位置するように前記地導
体面に略長方形状のスロットを設け、裏面に前記スロッ
トの長手方向と直交する向きに帯状の給電回路パターン
を配置したものとしており、前記カバーを回転させるこ
とにより、円偏波受信用パッチアンテナ素子の給電点の
位置を回転させることが可能となり、従って、前記スロ
ットとの角度を調整することが可能となる。
においては、前記第１の発明において、マイクロストリ
ップスロットアンテナとして誘電体板に一体として構成
され、誘電体板のパッチアンテナ素子側の面を地導体面
とし、円形導波管の略中央部に位置するように前記地導
体面に略長方形状のスロットを設け、裏面に前記スロッ
トの長手方向と直交する向きに帯状の給電回路パターン
を配置したものとしており、前記カバーを回転させるこ
とにより、円偏波受信用パッチアンテナ素子の給電点の
位置を回転させることが可能となり、従って、前記スロ
ットとの角度を調整することが可能となる。
【０００９】本願第５の発明の円偏波受信用一次放射器
においては、前記第１の発明において、パッチアンテナ
素子が、略円形形状の放射回路パターンを有し、この放
射回路パターンの対向する円周上に縮退分離用の一対の
凹部を設けた一点給電方式のものを用いるようにしてお
り、前記カバーを回転させることにより、パッチアンテ
ナ素子の凹部間の中心を結んだ中心線とマイクロストリ
ップスロットアンテナの給電スロットとの角度を４５度
にすることにより、円形導波管に導入された円偏波をパ
ッチアンテナ素子で直線偏波に変換し、給電スロットを
介してマイクロストリップスロットアンテナの給電回路
パターンに結合させることができ、円偏波を受信するこ
とができる。
においては、前記第１の発明において、パッチアンテナ
素子が、略円形形状の放射回路パターンを有し、この放
射回路パターンの対向する円周上に縮退分離用の一対の
凹部を設けた一点給電方式のものを用いるようにしてお
り、前記カバーを回転させることにより、パッチアンテ
ナ素子の凹部間の中心を結んだ中心線とマイクロストリ
ップスロットアンテナの給電スロットとの角度を４５度
にすることにより、円形導波管に導入された円偏波をパ
ッチアンテナ素子で直線偏波に変換し、給電スロットを
介してマイクロストリップスロットアンテナの給電回路
パターンに結合させることができ、円偏波を受信するこ
とができる。
【００１０】
【実施例】図１は、本発明の第１の実施例を示す円偏波
受信用一次放射器の構成図であり、図２は、図１の円偏
波受信用一次放射器の側面から見た断面図であり、以
下、図１及び図２を参照して実施例について説明する。
円形導波管１の内部に塵埃や雨水が入ることにより受信
特性が劣化するのを防止するために、カバー３を円形導
波管１の開口部２側から内部に挿入し、カバー３には円
形導波管１の内径よりわずかに細い外形の円筒部１０を
有する形状にし、カバー３には開口部２の外縁の内側と
外側を挟んで被う折り曲げ部２０を形成したものを用い
るようにし、円形導波管１の管軸を中心として自在に回
転させることができるようにし、円筒部１０の底面４の
外側には円偏波受信用パッチアンテナ素子５を貼り付け
て固定している。
受信用一次放射器の構成図であり、図２は、図１の円偏
波受信用一次放射器の側面から見た断面図であり、以
下、図１及び図２を参照して実施例について説明する。
円形導波管１の内部に塵埃や雨水が入ることにより受信
特性が劣化するのを防止するために、カバー３を円形導
波管１の開口部２側から内部に挿入し、カバー３には円
形導波管１の内径よりわずかに細い外形の円筒部１０を
有する形状にし、カバー３には開口部２の外縁の内側と
外側を挟んで被う折り曲げ部２０を形成したものを用い
るようにし、円形導波管１の管軸を中心として自在に回
転させることができるようにし、円筒部１０の底面４の
外側には円偏波受信用パッチアンテナ素子５を貼り付け
て固定している。
【００１１】円形導波管１の開口部２と反対側には、マ
イクロストリップスロットアンテナを配置しており、マ
イクロストリップスロットアンテナは、円形導波管１の
内壁部で周囲を固定され、略中央部に略長方形状のスロ
ット７を設けた円形の金属板６と、金属板６に対してパ
ッチアンテナ素子５より反対側に配置され、スロット７
の長手方向と直交する向きに帯状の給電回路パターン９
を配置し、裏面を地導体面１３として誘電体板８に形成
されたマイクロストリップラインとで構成している。図
１において、金属板６及び誘電体板８を矢印に示すよう
に上部に移動させて、パッチアンテナ素子５を励振可能
な位置に配置して固定する。パッチアンテナ素子５とし
ては略円形形状の放射回路パターンの対向する円周上に
縮退分離用の一対の凹部１１を設けたものを用い、カバ
ー３を回転させることにより、各凹部１１の中心同士を
結んだ中心線ｂとスロット７の長手方向の中心線ａとが
成す角度を４５度に調整して、カバー３を接着材等を用
いて円形導波管１の開口部２に固定する。
イクロストリップスロットアンテナを配置しており、マ
イクロストリップスロットアンテナは、円形導波管１の
内壁部で周囲を固定され、略中央部に略長方形状のスロ
ット７を設けた円形の金属板６と、金属板６に対してパ
ッチアンテナ素子５より反対側に配置され、スロット７
の長手方向と直交する向きに帯状の給電回路パターン９
を配置し、裏面を地導体面１３として誘電体板８に形成
されたマイクロストリップラインとで構成している。図
１において、金属板６及び誘電体板８を矢印に示すよう
に上部に移動させて、パッチアンテナ素子５を励振可能
な位置に配置して固定する。パッチアンテナ素子５とし
ては略円形形状の放射回路パターンの対向する円周上に
縮退分離用の一対の凹部１１を設けたものを用い、カバ
ー３を回転させることにより、各凹部１１の中心同士を
結んだ中心線ｂとスロット７の長手方向の中心線ａとが
成す角度を４５度に調整して、カバー３を接着材等を用
いて円形導波管１の開口部２に固定する。
【００１２】円形導波管１に導入された円偏波はパッチ
アンテナ素子５で直線偏波に変換され、スロット７を介
して出力し給電回路パターン９に結合させて、給電回路
パターン９を介して受信信号を取り出すことができる。
カバー３の位置設定は、例えばパッチアンテナ素子５の
貼付位置を底面４にマーキング等で指定しておき、指定
位置にパッチアンテナ素子５を貼り付け、さらにカバー
３と開口部２との合わせ位置もマーキングあるいは突起
部等を設けて所定位置で合わせられるようにして、各凹
部１１の中心同士を結んだ中心線ｂとスロット７の長手
方向の中心線ａとが成す角度を略４５度とし、受信信号
により所望の特性が得られるように微調整して固定す
る。
アンテナ素子５で直線偏波に変換され、スロット７を介
して出力し給電回路パターン９に結合させて、給電回路
パターン９を介して受信信号を取り出すことができる。
カバー３の位置設定は、例えばパッチアンテナ素子５の
貼付位置を底面４にマーキング等で指定しておき、指定
位置にパッチアンテナ素子５を貼り付け、さらにカバー
３と開口部２との合わせ位置もマーキングあるいは突起
部等を設けて所定位置で合わせられるようにして、各凹
部１１の中心同士を結んだ中心線ｂとスロット７の長手
方向の中心線ａとが成す角度を略４５度とし、受信信号
により所望の特性が得られるように微調整して固定す
る。
【００１３】従って、カバー３を回転させることによ
り、パッチアンテナ素子５とマイクロストリップスロッ
トアンテナの給電スロット７との角度を調整することが
可能となり、組立作業の精度が不要となるため組立作業
の手間を省くことができる。図２に示すように、給電回
路パターン９と円形導波管１とは絶縁物１２を介して円
形導波管１の内部から給電回路パターン９を引き出すよ
うにし、また、金属板６は円形導波管１によりアースに
接続された状態となるため、パッチアンテナ素子５及び
給電回路パターン９は金属板６に対して接触状態になら
ないように配置している。
り、パッチアンテナ素子５とマイクロストリップスロッ
トアンテナの給電スロット７との角度を調整することが
可能となり、組立作業の精度が不要となるため組立作業
の手間を省くことができる。図２に示すように、給電回
路パターン９と円形導波管１とは絶縁物１２を介して円
形導波管１の内部から給電回路パターン９を引き出すよ
うにし、また、金属板６は円形導波管１によりアースに
接続された状態となるため、パッチアンテナ素子５及び
給電回路パターン９は金属板６に対して接触状態になら
ないように配置している。
【００１４】図３は、本発明の第２の実施例を示す、円
偏波受信用一次放射器の側面から見た断面図であり、図
中、図２で示したものと同一のものは同一の符号を付し
て説明を省略する。図２の実施例との相違点は、マイク
ロストリップスロットアンテナを誘電体板１４に一体と
して設けた点である。誘電体板１４を円形導波管１の開
口部２側と反対側に取り付けて円形導波管１を閉塞し、
誘電体板１４の円形導波管１に面した側を地導体面１５
とし、円形導波管１の略中央部に位置するように地導体
面１５に給電用のスロット（図示せず）を配置し、誘電
体板１４の地導体面１５と反対側の面に帯状の給電回路
パターン１６を配置し、給電回路パターン１６は前記ス
ロットの長手方向の略中央部と直交する向きにしてい
る。
偏波受信用一次放射器の側面から見た断面図であり、図
中、図２で示したものと同一のものは同一の符号を付し
て説明を省略する。図２の実施例との相違点は、マイク
ロストリップスロットアンテナを誘電体板１４に一体と
して設けた点である。誘電体板１４を円形導波管１の開
口部２側と反対側に取り付けて円形導波管１を閉塞し、
誘電体板１４の円形導波管１に面した側を地導体面１５
とし、円形導波管１の略中央部に位置するように地導体
面１５に給電用のスロット（図示せず）を配置し、誘電
体板１４の地導体面１５と反対側の面に帯状の給電回路
パターン１６を配置し、給電回路パターン１６は前記ス
ロットの長手方向の略中央部と直交する向きにしてい
る。
【００１５】従って、図２の実施例と同様に、カバー３
を回転させることにより、パッチアンテナ素子５の凹部
１１の中心同士を結んだ中心線と前記スロットの長手方
向の中心線とが成す角度を調整して４５度にすれば、円
形導波管１に導入された円偏波はパッチアンテナ素子５
で直線偏波に変換し、前記スロットを介して出力し給電
回路パターン１６に結合させて、給電回路パターン１６
を介して受信信号を取り出すことができる。本実施例の
場合はパッチアンテナ素子５と地導体面１５が接触状態
にならないように配置すれば良く、従って前記実施例よ
り円形導波管１の長さを短くできるといった利点があ
る。
を回転させることにより、パッチアンテナ素子５の凹部
１１の中心同士を結んだ中心線と前記スロットの長手方
向の中心線とが成す角度を調整して４５度にすれば、円
形導波管１に導入された円偏波はパッチアンテナ素子５
で直線偏波に変換し、前記スロットを介して出力し給電
回路パターン１６に結合させて、給電回路パターン１６
を介して受信信号を取り出すことができる。本実施例の
場合はパッチアンテナ素子５と地導体面１５が接触状態
にならないように配置すれば良く、従って前記実施例よ
り円形導波管１の長さを短くできるといった利点があ
る。
【００１６】なお、図１及び図２の実施例において、カ
バー３の材質としては絶縁性の合成樹脂材料のものを用
い、また、パッチアンテナ素子５としては、円偏波受信
用として一般的に用いられている他の形状のもの、例え
ば楕円形等を用いるようにしても良い。さらに、図１の
実施例において、カバー３を時計方向に回転させて、開
口部２から見た凹部１１の中心同士を結んだ中心線ｂと
スロット７の長手方向の中心線ａとが成す角度を４５度
にすれば逆旋の円偏波を受信することが可能となる。
バー３の材質としては絶縁性の合成樹脂材料のものを用
い、また、パッチアンテナ素子５としては、円偏波受信
用として一般的に用いられている他の形状のもの、例え
ば楕円形等を用いるようにしても良い。さらに、図１の
実施例において、カバー３を時計方向に回転させて、開
口部２から見た凹部１１の中心同士を結んだ中心線ｂと
スロット７の長手方向の中心線ａとが成す角度を４５度
にすれば逆旋の円偏波を受信することが可能となる。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
円形導波管の開口部側から回動自在にしたカバーを円形
導波管の内部に挿入し、このカバーの先端に円偏波受信
用パッチアンテナ素子を設けて、カバーを回転させるこ
とにより円偏波受信用パッチアンテナ素子の向きを変え
られるようにして、固定部に設けられた給電スロットと
の角度が調整できるようにしており、従って、組立の手
間を省くことが可能な円偏波受信用一次放射器を提供す
ることができる。
円形導波管の開口部側から回動自在にしたカバーを円形
導波管の内部に挿入し、このカバーの先端に円偏波受信
用パッチアンテナ素子を設けて、カバーを回転させるこ
とにより円偏波受信用パッチアンテナ素子の向きを変え
られるようにして、固定部に設けられた給電スロットと
の角度が調整できるようにしており、従って、組立の手
間を省くことが可能な円偏波受信用一次放射器を提供す
ることができる。
【図１】本発明の第１の実施例を示す円偏波受信用一次
放射器の構成図である。
放射器の構成図である。
【図２】図１の円偏波受信用一次放射器の側面から見た
断面図である。
断面図である。
【図３】本発明の第２の実施例を示す、円偏波受信用一
次放射器の側面から見た断面図である。
次放射器の側面から見た断面図である。
【図４】従来例を示すマイクロストリップスロットアン
テナの説明図である。
テナの説明図である。
１ 円形導波管 ２ 開口部 ３ カバー ４ 底面 ５ パッチアンテナ素子 ６ 金属板 ７ スロット ８ 誘電体板 ９ 給電回路パターン １０ 円筒部 １１ 凹部 １２ 絶縁物 １３ 地導体面 １４ 誘電体板 １５ 地導体面 １６ 給電回路パターン ２０ 折り曲げ部
Claims (5)
- 【請求項１】 円形導波管の内径よりわずかに細い外形
の円筒部を有し、前記円形導波管の開口部側から内部に
挿入して回転自在にしたカバーと、前記円筒部の底面の
外側に設けられた円偏波受信用パッチアンテナ素子と、
前記円形導波管の開口部と反対側に設けられ、前記パッ
チアンテナ素子を励振可能な位置に配置されたマイクロ
ストリップスロットアンテナとからなる円偏波受信用一
次放射器。 - 【請求項２】 前記カバーが前記円形導波管の前記開口
部の外縁の内側と外側を挟んで被う折り曲げ部を形成し
たものからなる請求項１記載の円偏波受信用一次放射
器。 - 【請求項３】 前記マイクロストリップスロットアンテ
ナが前記円形導波管の内壁部で固定され、略中央部に略
長方形状のスロットを設けた金属板と、この金属板に対
して前記パッチアンテナ素子より反対側に配置され、前
記スロットの長手方向と直交する向きに帯状の給電回路
パターンを配置し、裏面を地導体面として誘電体板に設
けられたマイクロストリップラインとからなる請求項１
記載の円偏波受信用一次放射器。 - 【請求項４】 前記マイクロストリップスロットアンテ
ナが誘電体板に設けられたものからなり、前記パッチア
ンテナ素子側の面を地導体面とし、前記円形導波管の略
中央部に位置するように前記地導体面に略長方形状のス
ロットを設け、裏面に前記スロットの長手方向と直交す
る向きに帯状の給電回路パターンを配置したことを特徴
とする請求項１記載の円偏波受信用一次放射器。 - 【請求項５】 前記パッチアンテナ素子が、略円形形状
の放射回路パターンを有し、この放射回路パターンの対
向する円周上に縮退分離用の一対の凹部を設けた一点給
電方式のものからなる請求項１記載の円偏波受信用一次
放射器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25570594A JPH08125404A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 円偏波受信用一次放射器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25570594A JPH08125404A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 円偏波受信用一次放射器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08125404A true JPH08125404A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17282495
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25570594A Pending JPH08125404A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 円偏波受信用一次放射器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08125404A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2826512A1 (fr) * | 2001-06-22 | 2002-12-27 | Thomson Licensing Sa | Antenne compacte a fente annulaire |
| US10826196B1 (en) * | 2019-04-11 | 2020-11-03 | The Boeing Company | Dielectric lens antenna |
| US10833415B2 (en) * | 2019-04-11 | 2020-11-10 | The Boeing Company | Radio frequency circuit board with microstrip-to-waveguide transition |
| CN112993581A (zh) * | 2021-02-23 | 2021-06-18 | 普联国际有限公司 | 一种缝隙天线系统和智能灯泡系统 |
| US11177548B1 (en) | 2020-05-04 | 2021-11-16 | The Boeing Company | Electromagnetic wave concentration |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP25570594A patent/JPH08125404A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2826512A1 (fr) * | 2001-06-22 | 2002-12-27 | Thomson Licensing Sa | Antenne compacte a fente annulaire |
| EP1271693A1 (en) * | 2001-06-22 | 2003-01-02 | Thomson Licensing S.A. | Compact annular-slot antenna |
| US10826196B1 (en) * | 2019-04-11 | 2020-11-03 | The Boeing Company | Dielectric lens antenna |
| US10833415B2 (en) * | 2019-04-11 | 2020-11-10 | The Boeing Company | Radio frequency circuit board with microstrip-to-waveguide transition |
| US11177548B1 (en) | 2020-05-04 | 2021-11-16 | The Boeing Company | Electromagnetic wave concentration |
| CN112993581A (zh) * | 2021-02-23 | 2021-06-18 | 普联国际有限公司 | 一种缝隙天线系统和智能灯泡系统 |
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