JPH08125403A - 一次放射器 - Google Patents

一次放射器

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JPH08125403A
JPH08125403A JP25567994A JP25567994A JPH08125403A JP H08125403 A JPH08125403 A JP H08125403A JP 25567994 A JP25567994 A JP 25567994A JP 25567994 A JP25567994 A JP 25567994A JP H08125403 A JPH08125403 A JP H08125403A
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JP
Japan
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probe
circular waveguide
waveguide
circular
polarized wave
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Application number
JP25567994A
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English (en)
Inventor
Akio Seki
昭男 関
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交差偏波に対して共用受信ができるようにす
ると共に、交差偏波保護比を向上させ、円形導波管内か
ら各偏波を同一方向の向きで出力する。 【構成】 円形導波管2の終端面7に向かって順に設け
られた、側面から垂直に挿入されたプローブ3と、プロ
ーブ3から約1/4波長となる位置にプローブ3と平行
な向きに配置された短絡板5と、円形導波管2の側面に
長手方向が円形導波管2の管軸と平行になる向きに配置
されたスロット8と、スロット8の終端面7側に短絡板
5と直交する向きに配置された短絡板6と、円形導波管
2の外側面に直角となる向きに接合され、他端を終端面
12とし、スロット8を介して接続された方形導波管1
1と、方形導波管11の側面から管軸に向かって垂直に
挿入され、終端面12から約1/4波長となる位置に配
置され、スロット8の長手方向の略中央部と直交する向
きにしたプローブ9とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波受信装置と
して用いられる一次放射器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一次放射器は図4に示すように、
円形導波管26と交差する向きにして円形導波管26の
外周部に基板29を設け、基板29上に一対のプローブ
27及び28を設けて相互に直交する向きにして円形導
波管26の内部に挿入し、円形導波管26内に導入され
た水平偏波及び垂直偏波に対して、前記プローブの一方
に水平偏波を結合させ、前記プローブの他方に垂直偏波
を結合させ、基板29に設けられた信号処理部30でプ
ローブ27及び28からの入力の一方を選択して所望の
偏波を取り出して信号処理して受信するようにしてい
た。円偏波を受信するものにあっては、円形導波管26
の内部に円偏波/直線偏波変換器(図示せず)を設け
て、円形導波管26内に導入された右旋円偏波及び左旋
円偏波に対して前記円偏波/直線偏波変換器で相互に直
交する向きに電界を有する直線偏波に変換し、変換され
た直線偏波の一方をプローブ27に結合させ、直線偏波
の他方をプローブ28に結合させ、信号処理部30でプ
ローブ27及び28からの入力の一方を選択して所望の
偏波を取り出して信号処理して受信するようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、一枚の基板2
9に一対のプローブ27及び28を設けて円形導波管2
6内から所望の偏波を取り出して信号処理するようにし
ており、信号処理の方法としては極めて都合が良い。し
かし、プローブ27及び28が近接して配置されている
ため、相互に干渉して交差偏波保護比が劣化するといっ
た問題点があった。本発明は、交差偏波に対して共用受
信ができるようにすると共に、交差偏波保護比を向上さ
せ、円形導波管内から直交する偏波を各々同一方向の向
きにして取り出し、一枚の基板上に設けられた信号処理
部に入力して信号処理することが可能な一次放射器を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、一端
に電波を導入可能とした開口部を設け、他端に第1の終
端面を設けた円形導波管において、同円形導波管の開口
部側から第1の終端面に向かって順に、当該円形導波管
の管軸に向かって側面から垂直に挿入された第1のプロ
ーブと、この第1のプローブから電波の伝播方向に向か
って約1/4波長となる位置に前記第1のプローブと平
行な向きにして配置された第1の短絡板と、この第1の
短絡板に続いて前記円形導波管の側面に長手方向が当該
円形導波管の管軸と平行になる向きにして配置された接
続用のスロットと、前記第1の終端面側に前記第1の短
絡板と直交する向きに配置された第2の短絡板とを設
け、前記スロットを介して前記円形導波管の外側面に当
該円形導波管の管軸と直角となる向きにし、他端を第2
の終端面として接続された方形導波管と、同方形導波管
の側面から当該方形導波管の管軸に向かって垂直に挿入
され、前記第2の終端面から伝播する電波の約1/4波
長となる位置に配置され、前記スロットの長手方向の略
中央部と直交する向きにした第2のプローブとを備えた
ことを特徴とする。
【0005】本願第2の発明は、前記方形導波管と交差
する向きにして前記円形導波管の外側面に基板を設け、
この基板に設けられたマイクロストリップ線路に前記第
1のプローブからの受信信号と前記第2のプローブから
の受信信号を入力し、同マイクロストリップ線路で信号
処理部に伝送して信号処理を行うことを特徴とする。本
願第3の発明は、前記円形導波管の開口側の管内に円偏
波を直線偏波に変換する円偏波/直線偏波変換器を設け
て、当該円形導波管に導入された右旋あるいは左旋円偏
波に対して、一方を前記円偏波/直線偏波変換器で直線
偏波に変換し、前記第1のプローブに結合させて受信信
号を出力し、他方を前記円偏波/直線偏波変換器で直線
偏波に変換し、前記第2のプローブに結合させて受信信
号を出力することを特徴とする。
【0006】本願第4の発明は、前記円偏波/直線偏波
変換器が前記円形導波管の対向する内壁面に各々設けら
れた略かまぼこ型の金属塊からなり、前記円形導波管の
開口部からみた前記金属塊の中心同士を結んだ中心線
と、前記第1のプローブとの角度が45度を成すように
配置し、前記金属塊の前記円形導波管の管軸方向に沿っ
た長さを、前記金属塊に沿って伝播する、直交する偏波
成分間の位相差を90度とすることができる長さとした
ことを特徴とする。本願第5の発明は、前記円偏波/直
線偏波変換器が誘電体板からなり、前記円形導波管の開
口部からみた前記誘電体板と、前記第1のプローブとの
角度が45度を成すように配置し、前記誘電体板の前記
円形導波管の管軸方向に沿った長さを、前記誘電体板に
沿って伝播する、直交する偏波成分間の位相差を90度
とすることができる長さとしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本願第1の発明の一次放射器において、相互に
直交する向きに電界を有する水平偏波及び垂直偏波が、
例えば垂直偏波の電界の向きが第1の短絡板の向きと平
行に、水平偏波の電界の向きが第2の短絡板の向きと平
行になるようにして円形導波管に導入されたとする。導
入された垂直偏波の電界は第1の短絡板と平行な向きと
なるため第1の短絡板で反射され、第1の短絡板と第1
のプローブは相互に平行となる向きに配置し、第1の短
絡板と第1のプローブとの距離は垂直偏波の約1/4波
長の長さとしているため、垂直偏波を第1のプローブに
効率良く結合させることができる。水平偏波の電界の向
きは第1の短絡板と直交する向きとなるため、第1の短
絡板を通過して円形導波管内を伝播し、第2の短絡板の
取付面に到達し、第2の短絡板は水平偏波の電界の向き
と平行になるように配置しており、従って、水平偏波は
第2の短絡板で反射される。
【0008】スロットは円形導波管の側面に長手方向が
当該円形導波管の管軸と平行になる向きにし、第2の短
絡板の開口部側に配置されており、水平偏波の電界の向
きはスロットの長手方向と交差する向きとなり、スロッ
トを介して水平偏波を出力することができる。また、円
形導波管の外側面に対して直角となる向きにして方形導
波管を接合し、方形導波管と円形導波管とを前記スロッ
トで接続し、方形導波管の側面から当該方形導波管の管
軸に向かって垂直に第2のプローブを挿入し、第2のプ
ローブの向きをスロットの長手方向の略中央部と直交す
るように配置しており、第2のプローブと方形導波管の
第2の終端面との距離を水平偏波の約1/4波長の長さ
としているため水平偏波を第2のプローブに効率良く結
合させることができる。従って、垂直偏波と水平偏波を
分離して第1のプローブとスロットとで円形導波管より
出力するようにしているため、相互に干渉するといった
問題が発生せず、交差偏波保護比を向上させることがで
き、円形導波管内から同一方向の向きにして垂直偏波と
水平偏波を取り出すことができる。
【0009】本願第2の発明の一次放射器においては、
第1の発明において、誘電体板を前記方形導波管と交差
する向きにして前記円形導波管の外側面に設け、さらに
同誘電体板にマイクロストリップ線路と信号処理部とを
設けるようにしており、円形導波管から取り出した受信
信号を各々第1のプローブと第2のプローブで直接マイ
クロストリップ線路に入力し、同マイクロストリップ線
路で受信信号を信号処理部に伝送することにより、一枚
の誘電体板上に設けられた信号処理部で信号処理するこ
とが可能となる。
【0010】本願第3の発明の一次放射器においては、
第1の発明において、円形導波管の開口側の管内に円偏
波を直線偏波に変換する円偏波/直線偏波変換器を設け
るようにしており、円形導波管に右旋あるい左旋円偏波
が導入されたとすると、円偏波/直線偏波変換器で右旋
及び左旋円偏波は相互に直交する向きに電界を有する直
線偏波に変換され円形導波管の管内を伝播する。円偏波
/直線偏波変換器で変換された各々の直線偏波の電界の
向きを一方については第1の短絡板と平行な向きにし、
他方については第2の短絡板と平行な向きにすれば、第
1の発明と同様に、変換された直線偏波の一方を前記第
1のプローブに結合させることができ、変換された直線
偏波の他方を前記第2のプローブに結合させることがで
きる。
【0011】本願第4の発明の一次放射器においては、
第3の発明において、円偏波/直線偏波変換器として、
略かまぼこ型の金属塊を円形導波管の対向する内壁面に
各々設け、円形導波管の開口部からみた金属塊の中心同
士を結んだ中心線と、第1のプローブとの角度が45度
を成すように配置し、金属塊の円形導波管の管軸方向に
沿った長さを、金属塊に沿って伝播する直交する偏波成
分間の位相差を90度とすることができる長さとしてお
り、従って、円偏波/直線偏波変換器で円形導波管に導
入された右旋及び左旋円偏波を直線偏波に変換すること
ができ、また、変換された直線偏波の電界の向きを第1
の短絡板あるいは第2の短絡板と平行な向きにすること
ができる。
【0012】本願第5の発明の一次放射器においては、
第3の発明において、円偏波/直線偏波変換器として、
円形導波管の開口部からみた取付角度が第1のプローブ
との間で45度を成すようにして円形導波管内に誘電体
板を配置し、誘電体板の円形導波管の管軸方向に沿った
長さを、誘電体板に沿って伝播する直交する偏波成分間
の位相差を90度とすることができる長さとしており、
従って、円偏波/直線偏波変換器で円形導波管に導入さ
れた右旋及び左旋円偏波を直線偏波に変換することがで
き、また、変換された直線偏波の電界の向きを第1の短
絡板あるいは第2の短絡板と平行な向きにすることがで
きる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を示す、一次
放射器の構成図であり、(A)は一次放射器の一部切欠
き斜視図であり、(B)は、(A)に示す一次放射器の
切断線a−aから見た断面図を示している。(A)に示
すように、円形導波管2の一端に電波を効率良く導入で
きる開口部1を設け、円形導波管2の終端面7に向かっ
て順に、円形導波管2内にプローブ3と短絡板5と短絡
板6とを設け、短絡板5と短絡板6の間の円形導波管2
の側面にスロット8を配置している。プローブ3は円形
導波管2の側面に設けられた貫通穴4から円形導波管2
の管軸に向かって垂直に挿入し、このプローブ3から電
波の伝播方向に向かって約1/4波長となる位置に、プ
ローブ3と平行な向きにして短絡板5を配置し、スロッ
ト8は長手方向が円形導波管の管軸と平行になる向きに
配置し、スロット8の終端面側に配置された短絡板6は
短絡板5と直交する向きにし、(B)に示すように、円
形導波管2の開口部1からみた取付状態は、プローブ
3、短絡板5及びスロット8の長手方向に沿った中心線
(図示せず)が直線上に並んだ向きとなり、短絡板6は
短絡板5と直交した配置としている。
【0014】円形導波管2の外側面に対して直角となる
向きにして方形導波管11を接合し、スロット8を介し
て円形導波管2と方形導波管11とを接続し、方形導波
管11の接続面と反対側の面を終端面12とし、基板1
3を円形導波管2の外側面に設け、基板13に開口部1
0を設けて、開口部10に方形導波管11を通して基板
13を方形導波管11と交差するように配置し、基板1
3にマイクロストリップ線路と信号処理部とを設けるよ
うにしている。方形導波管11の側面に設けた貫通穴1
4を通して方形導波管11の管軸に向かって垂直にプロ
ーブ9を挿入し、プローブ9の配置を方形導波管11の
終端面12から同方形導波管11内を伝播する電波の約
1/4波長となる位置にし、スロット8の長手方向の略
中央部と直交する向きにしている。円形導波管2の内部
に挿入したプローブ3の他端、及び方形導波管11の内
部に挿入したプローブ9の他端を各々基板13のマイク
ロストリップ線路に接続し、各々で取り出した受信信号
をプローブ3及び9を介してマイクロストリップ線路に
入力し、同マイクロストリップ線路で受信信号を信号処
理部に伝送し、同信号処理部でプローブ3及び9からの
入力の一方を選択して所望の偏波を信号処理して受信す
る。
【0015】相互に直交する向きに電界を有する水平偏
波及び垂直偏波が円形導波管2に導入され、例えば垂直
偏波の電界の向きがプローブ3と平行な向きに、また、
水平偏波がプローブ3と直交する向きに導入されたとす
る。垂直偏波の電界は短絡板5で短絡されて反射され、
短絡板5とプローブ3は相互に平行となる向きにしてお
り、相互間の距離を垂直偏波の約1/4波長の長さとし
ているため、垂直偏波をプローブ3に効率良く結合させ
ることができる。水平偏波の電界の向きは短絡板5と直
交する向きとなるため、短絡板5を通過して円形導波管
2内を伝播し、短絡板6の取付面に到達し、短絡板6は
水平偏波の電界の向きと平行になるようにしているた
め、水平偏波は短絡板6で反射される。スロット8は円
形導波管2の側面に長手方向が円形導波管2の管軸と平
行になる向きにしており、水平偏波の電界の向きはスロ
ット8の長手方向と交差する向きとなり、水平偏波をス
ロット8を介して方形導波管11に出力することができ
る。
【0016】方形導波管11としてはTE10モードの
電波を伝播させることができるものを用い、長手方向が
円形導波管2の管軸と平行になる向きに配置し、方形導
波管11の開口の中央部にスロット8が位置するように
配置し、方形導波管11の長手方向の中央部から内部に
プローブ9を挿入しており、方形導波管11に導入され
た水平偏波をプローブ9に結合させることができる。従
って、垂直偏波と水平偏波を分離してプローブ3とスロ
ット8とで円形導波管2より出力するようにしているた
め、相互に干渉するといった問題が発生せず、交差偏波
保護比を向上させることができる。また、円形導波管2
内から同一方向の向きにして垂直偏波と水平偏波を取り
出すことができ、一方をプローブ3を介して基板13に
設けられたマイクロストリップ線路に入力し、他方をス
ロット8及び方形導波管11を介してプローブ9で基板
13に設けられたマイクロストリップ線路に入力するこ
とが可能となり、従って一枚の基板13で信号処理する
ことができる。なお、同実施例において、プローブ3及
び短絡板5とスロット8及び短絡板6との配置を入れ換
えて、円形導波管2の終端面7に向かって順に、スロッ
ト8、短絡板6、プローブ3及び短絡板5となるように
配置しても良い。
【0017】図2は、本発明の第2の実施例を示す、一
次放射器の構成図であり、図中、図1で示したものと同
一のものは同一の符号を付して説明を省略する。図1の
実施例との相違点は、円形導波管2内に円偏波/直線偏
波変換器を設けた点である。(A)は一次放射器の一部
切欠き斜視図であり、(B)は、(A)に示す一次放射
器の切断線b−bから見た断面図を示している。(A)
に示すように、円形導波管2の開口部1側の管内に円偏
波を直線偏波に変換する略かまぼこ型の金属塊15及び
16からなる円偏波/直線偏波変換器を設けて、円形導
波管2に導入された右旋あるいは左旋円偏波に対して、
一方を円偏波/直線偏波変換器で直線偏波に変換し、プ
ローブ3に結合させて受信信号を出力し、他方を円偏波
/直線偏波変換器で直線偏波に変換し、スロット8及び
方形導波管11を介してプローブ9に結合させて受信信
号を出力するようにしている。(B)に示すように、略
かまぼこ型の金属塊15及び16は円形導波管2の対向
する内壁面に各々設け、円形導波管2の開口部1からみ
た金属塊15及び16の中心同士を結んだ中心線dと、
プローブ3との角度が45度を成すように配置し、金属
塊15及び16の円形導波管2の管軸方向に沿った長さ
を、金属塊15及び16に沿って伝播する、直交する偏
波成分間の位相差を90度とすることができる長さとし
ている。
【0018】円形導波管2に導入された左旋円偏波は、
金属塊15及び16からなる円偏波/直線偏波変換器で
垂直方向に電界の向きを有する直線偏波に変換され、電
界の向きがプローブ3及び短絡板5と平行な電界の向き
となり、円形導波管2に導入された右旋円偏波は、金属
塊15及び16からなる円偏波/直線偏波変換器で水平
方向に電界の向きを有する直線偏波に変換され、電界の
向きが短絡板6と平行な電界の向きとなる。直線偏波に
変換された以降の作用は図1の実施例で説明したのと同
様であり、左旋円偏波から変換された直線偏波はプロー
ブ3に結合させて出力することができ、右旋円偏波から
変換された直線偏波はプローブ9に結合させて出力する
ことができる。
【0019】図3は、本発明の第3の実施例を示す、一
次放射器の構成図であり、図中、図2で示したものと同
一のものは同一の符号を付して説明を省略する。図2の
実施例との相違点は、円形導波管2内に設けた円偏波/
直線偏波変換器の構成を変えた点である。(A)は一次
放射器の一部切欠き斜視図であり、(B)は、(A)に
示す一次放射器の切断線c−cから見た断面図を示して
いる。(A)に示すように、円形導波管2の開口部1側
の管内に円偏波を直線偏波に変換する円偏波/直線偏波
変換器として誘電体板20を設けて、円形導波管2に導
入された右旋あるいは左旋円偏波に対して、一方を円偏
波/直線偏波変換器で直線偏波に変換し、プローブ3に
結合させて受信信号を出力し、他方を円偏波/直線偏波
変換器で直線偏波に変換し、スロット8及び方形導波管
11を介してプローブ9に結合させて受信信号を出力す
るようにしている。(B)に示すように、円形導波管2
の開口部1からみた誘電体板20の中心線eとプローブ
3との角度が45度を成すようにして、円形導波管2の
内壁部に誘電体板20の両端を固定して配置し、誘電体
板20の円形導波管2の管軸方向に沿った長さを、誘電
体板20に沿って伝播する、直交する偏波成分間の位相
差を90度とすることができる長さとしている。
【0020】円形導波管2に導入された左旋円偏波は、
誘電体板20からなる円偏波/直線偏波変換器で垂直方
向に電界の向きを有する直線偏波に変換され、電界の向
きがプローブ3及び短絡板5と平行な電界の向きとな
り、円形導波管2に導入された右旋円偏波は、誘電体板
20からなる円偏波/直線偏波変換器で水平方向に電界
の向きを有する直線偏波に変換され、電界の向きが短絡
板6と平行な電界の向きとなる。直線偏波に変換された
以降の作用は図1の実施例で説明したのと同様であり、
左旋円偏波から変換された直線偏波はプローブ3に結合
させて出力することができ、右旋円偏波から変換された
直線偏波はプローブ9に結合させて出力することができ
る。
【0021】従って、第2の実施例及び第3の実施例に
おいては、左旋及び右旋円偏波を各々円偏波/直線偏波
変換器で相互に直交する向きの直線偏波に変換し、相互
に分離してプローブ3とスロット8とで円形導波管2よ
り出力するようにしているため、相互に干渉するといっ
た問題が発生せず、交差偏波保護比を向上させることが
できる。また、円形導波管2内から同一方向の向きにし
て変換された直線偏波を各々取り出すことができ、一方
をプローブ3を介して基板13に設けられたマイクロス
トリップ線路に入力し、他方をスロット8及び方形導波
管11を介してプローブ9で基板13に設けられたマイ
クロストリップ線路に入力することが可能となり、従っ
て一枚の基板13で信号処理することができる。上述の
実施例では、円偏波/直線偏波変換器として略かまぼこ
型の金属塊15及び16で構成した例、及び誘電体板2
0で構成した例について示したが、これらに限定される
ものではなく、その他の円偏波/直線偏波変換器として
一般的に用いられている構造のものを使用しても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
円形導波管に導入された垂直偏波と水平偏波に対して各
々短絡板を用いて分離し、プローブとスロットとで円形
導波管より出力するようにしているため、交差偏波保護
比を向上させることが可能となり、また、円形導波管か
ら各偏波を同一方向の向きにして取り出すようにしてい
るため、一枚の誘電体板上に設けられた信号処理部に入
力して信号処理することが可能となり、さらに、円形導
波管内に円偏波/直線偏波変換器を設ければ、円形導波
管に導入された左旋及び右旋円偏波を各々円偏波/直線
偏波変換器で相互に直交する向きの直線偏波に変換し、
同様に各々を短絡板を用いて分離し、プローブとスロッ
トとで円形導波管より出力することができるため、交差
偏波保護比を向上させることが可能となり、また、円形
導波管から各偏波を同一方向の向きにして取り出すよう
にしているため、一枚の誘電体板上に設けられた信号処
理部に入力して信号処理することが可能な一次放射器を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す、一次放射器の一
部切欠き斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す、一次放射器の構
成図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す、一次放射器の構
成図である。
【図4】従来例を示す一次放射器の一部切欠き斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 開口部 2 円形導波管 3 プローブ 4 貫通穴 5 短絡板 6 短絡板 7 終端面 8 スロット 9 プローブ 10 開口部 11 方形導波管 13 基板 14 貫通穴 15 金属塊 16 金属塊 20 誘電体板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に電波を導入可能とした開口部を設
    け、他端に第1の終端面を設けた円形導波管において、
    同円形導波管の開口部側から第1の終端面に向かって順
    に、当該円形導波管の管軸に向かって側面から垂直に挿
    入された第1のプローブと、この第1のプローブから電
    波の伝播方向に向かって約1/4波長となる位置に前記
    第1のプローブと平行な向きにして配置された第1の短
    絡板と、この第1の短絡板に続いて前記円形導波管の側
    面に長手方向が当該円形導波管の管軸と平行になる向き
    にして配置された接続用のスロットと、前記第1の終端
    面側に前記第1の短絡板と直交する向きに配置された第
    2の短絡板とを設け、前記スロットを介して前記円形導
    波管の外側面に当該円形導波管の管軸と直角となる向き
    にし、他端を第2の終端面として接続された方形導波管
    と、同方形導波管の側面から当該方形導波管の管軸に向
    かって垂直に挿入され、前記第2の終端面から伝播する
    電波の約1/4波長となる位置に配置され、前記スロッ
    トの長手方向の略中央部と直交する向きにした第2のプ
    ローブとを設けてなる一次放射器。
  2. 【請求項2】 前記方形導波管と交差する向きにして前
    記円形導波管の外側面に基板を設け、この基板に設けら
    れたマイクロストリップ線路に前記第1のプローブから
    の受信信号と前記第2のプローブからの受信信号を入力
    し、同マイクロストリップ線路で信号処理部に伝送して
    信号処理を行うことを特徴とする請求項1記載の一次放
    射器。
  3. 【請求項3】 前記円形導波管の開口側の管内に円偏波
    を直線偏波に変換する円偏波/直線偏波変換器を設け
    て、当該円形導波管に導入された右旋あるいは左旋円偏
    波に対して、一方を前記円偏波/直線偏波変換器で直線
    偏波に変換し、前記第1のプローブに結合させて受信信
    号を出力し、他方を前記円偏波/直線偏波変換器で直線
    偏波に変換し、前記第2のプローブに結合させて受信信
    号を出力することを特徴とする請求項1記載の一次放射
    器。
  4. 【請求項4】 前記円偏波/直線偏波変換器が前記円形
    導波管の対向する内壁面に各々設けられた略かまぼこ型
    の金属塊からなり、前記円形導波管の開口部からみた前
    記金属塊の中心同士を結んだ中心線と、前記第1のプロ
    ーブとの角度が45度を成すように配置し、前記金属塊
    の前記円形導波管の管軸方向に沿った長さを、前記金属
    塊に沿って伝播する、直交する偏波成分間の位相差を9
    0度とすることができる長さとしたことを特徴とする請
    求項3記載の一次放射器。
  5. 【請求項5】 前記円偏波/直線偏波変換器が誘電体板
    からなり、前記円形導波管の開口部からみた前記誘電体
    板と、前記第1のプローブとの角度が45度を成すよう
    に配置し、前記誘電体板の前記円形導波管の管軸方向に
    沿った長さを、前記誘電体板に沿って伝播する、直交す
    る偏波成分間の位相差を90度とすることができる長さ
    としたことを特徴とする請求項3記載の一次放射器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998010479A1 (en) * 1996-09-09 1998-03-12 Cambridge Industries Limited Improved waveguide for use in dual polarisation probe system
KR20030004793A (ko) * 2001-07-06 2003-01-15 삼성전기주식회사 원형편파 및 직선편파 동시 수신하기 위한 피딩시스템
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US7304552B2 (en) 1996-09-09 2007-12-04 Andrew Corporation Waveguide for use in dual polarisation probe system having a signal reflector and rotator provide differential phase shift
RU2663556C1 (ru) * 2017-06-15 2018-08-07 Открытое акционерное общество "Межгосударственная Корпорация Развития" Поляризационный селектор

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