JPH0812395A - 水硬性組成物 - Google Patents

水硬性組成物

Info

Publication number
JPH0812395A
JPH0812395A JP15483794A JP15483794A JPH0812395A JP H0812395 A JPH0812395 A JP H0812395A JP 15483794 A JP15483794 A JP 15483794A JP 15483794 A JP15483794 A JP 15483794A JP H0812395 A JPH0812395 A JP H0812395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
hydraulic composition
molecule
polyalkylene oxide
alkylene oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15483794A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Izumi
達男 泉
Hodaka Yamamuro
穂高 山室
Takaaki Tadokoro
敬章 田所
Shin Murahara
伸 村原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP15483794A priority Critical patent/JPH0812395A/ja
Priority to TW84106196A priority patent/TW315360B/zh
Publication of JPH0812395A publication Critical patent/JPH0812395A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/0045Polymers chosen for their physico-chemical characteristics
    • C04B2103/0053Water-soluble polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/0068Ingredients with a function or property not provided for elsewhere in C04B2103/00
    • C04B2103/0082Segregation-preventing agents; Sedimentation-preventing agents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)ポリアルキレンオキサイド誘導体からな
る水溶性高分子、 (b)不飽和モノカルボン酸およびその
誘導体、不飽和ジカルボン酸およびその誘導体の群から
選ばれる1種または2種以上の単量体を重合して得られ
る重合体または共重合体、 (c)ナフタレン、メラミン、
フェノール、尿素およびアニリンの何れかのメチロール
化物およびスルホン化物の群から選ばれる1種または2
種以上の化合物のホルムアルデヒド縮合物および (d)水
硬性粉体を含有することを特徴とする水硬性組成物。 【効果】 高流動性、流動保持性、骨材分離抵抗性、強
度の確保が可能となることから、コンクリートの使用方
法、コンクリートの施工方法が飛躍的に改善され、特に
コンクリート製品の製造においては騒音解消、製造合理
化への波及効果が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高流動性を有した締め固
め不要な水硬性組成物およびその製造方法に関するもの
である。更に詳しくは建築材料および二次製品材料とし
て使用するコンクリート、モルタルおよびペーストの粘
性および流動性を高めると共に長時間高流動性を維持で
き、さらに、骨材、セメント、水の分離抵抗性に優れた
性状を与えるもので、バイブレーター等の振動による締
め固め不要な水硬性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
らコンクリート組成物の施工方法としては、鉄筋を配筋
した型枠内へコンクリートを投入してバイブレーターの
振動により締め固めを行うのが一般的である。しかし、
近年打設時のバイブレーターによる騒音公害、更にコン
クリート業界の人手不足が問題となっている。
【0003】これらの問題点に対し、振動締め固めの不
要な自己充填性を持つコンクリートの研究が始まってい
るが、技術的にまだ実用化に至っていないのが現状であ
る。
【0004】一般にコンクリートの流動性を高めると骨
材分離を生じ、粗骨材が絡み合って充填性が悪くなるば
かりでなく、均一なコンクリートが得られないことから
強度低下をきたす。水中コンクリートのように増粘剤を
多量に添加したコンクリート配合では、骨材分離は抑制
されるものの粘性が著しく高くなり (例えば特公昭62-3
5984号公報に開示された水中施工用コンクリート組成物
では、コンクリートの練り混ぜ水の粘度が 500〜5000cp
s である。) 、充填作業が困難になるばかりでなく、増
粘剤の性質である硬化時間の遅延による初期強度の発現
が遅いことから、建築や土木、特に二次製品への応用は
困難な状況である。
【0005】また、コンクリート温度の上昇する夏場に
おいて、流動性の著しい低下が起こり、充填作業が困難
になるといった課題も抱えている。
【0006】近年ハイパーフォーマンスコンクリートの
名称で報告〔コンクリート工学年次論文報告集、63〜68
頁(1989)〕されている締め固め不要のコンクリート組成
物は、高炉スラグやフライアッシュ等の微粉末を多量に
添加して、更に増粘剤を加えたもので、前記の水中コン
クリートと比較して硬化時間が改善されているが、粉末
量が多いことから水量を多く必要とし、また、水/セメ
ント比が 100%の原料であるため、早期脱型を必要とす
る二次製品への使用は困難な状況である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高流動性で
分離抵抗が大きく、自己充填性があり、しかも長時間高
流動性保持が可能な自己充填用コンクリート組成物を得
るために鋭意検討の結果、本発明を完成するに至ったも
のである。
【0008】即ち、本発明は、 (a)ポリアルキレンオキ
サイド誘導体からなる水溶性高分子、 (b)不飽和モノカ
ルボン酸およびその誘導体、不飽和ジカルボン酸および
その誘導体の群から選ばれる1種または2種以上の単量
体を重合して得られる重合体または共重合体、 (c)ナフ
タレン、メラミン、フェノール、尿素およびアニリンの
何れかのメチロール化物およびスルホン化物の群から選
ばれる1種または2種以上の化合物のホルムアルデヒド
縮合物および (d)水硬性粉体を含有することを特徴とす
る水硬性組成物に関する。
【0009】本発明の水硬性組成物を締め固め不要のコ
ンクリートとして用いる場合、JISA 1101に規定するス
ランプ試験において、スランプフロー値が50cm以上を必
要とする。十分な充填性を確保するためにはスランプフ
ロー値50〜70cmが好ましい。スランプフロー値が50cm未
満では十分な充填性を確保できない。スランプフロー値
が70cmを超えるとセメントペーストと砂利との分離を引
き起こし、鉄筋間で砂利による閉塞が生じてしまい、そ
の結果十分な充填性が得られない。
【0010】本発明における水硬性粉体としては、セメ
ント、または粉末度3,000cm2/g以上の微粉体とセメント
の混合物が良い。粉末度3,000cm2/g以上の微粉末として
は、高炉スラグ、フライアッシュ、シリカヒューム、石
粉等の群から選ばれる1種または2種以上の微粉末が使
用されるが、コスト面および供給面を考慮すると、高炉
スラグ、フライアッシュおよび石粉が望ましい。微粉末
の粉末度は分離抵抗性の点から比表面積が高いほど良
く、例えば、高炉スラグの場合 5,000〜10,000cm2/g が
好ましい。粉末度がこの範囲以下であっても配合量を多
くすることで所定の分離抵抗性を得られる。
【0011】本発明においてポリアルキレンオキサイド
誘導体の代表的な例としては、(1)分子内に6〜30個の
炭素原子を有する1価アルコール、分子内に6〜30個の
炭素原子を有する1価メルカプタンあるいは分子内に6
〜30個の炭素原子を有するアルキルフェノールにアルキ
レンオキサイドを10〜1000モル付加したポリアルキレン
オキサイド誘導体、(2)分子内に6〜30個の炭素原子を
有する1価アルコール、分子内に6〜30個の炭素原子を
有する1価メルカプタンあるいは分子内に6〜30個の炭
素原子を有するアルキルフェノールにアルキレンオキサ
イドを10〜1000モル付加したアルキレンオキサイド付加
物と2〜6個のエポキシ基を有する化合物、ジカルボン
酸、無水ジカルボン酸あるいはジイソシアネートとの反
応生成物、(3)6〜30個の炭素原子を有するエポキシ化
合物、6〜30個の炭素原子を有する脂肪酸あるいは6〜
30個の炭素原子を有するイソシアン酸アルキルとアルキ
レンオキサイドを10〜2000モル重合させたポリアルキレ
ンオキサイドとの反応生成物、(4)2〜6個のエポキシ
基を有する化合物、ジカルボン酸、無水ジカルボン酸及
びジイソシアネートからなる群から選ばれる1種以上の
化合物とアルキレンオキサイドを10〜2000モル重合させ
たポリアルキレンオキサイドとを反応した後、6〜30個
の炭素原子を有するエポキシ化合物、6〜30個の炭素原
子を有する脂肪酸あるいは6〜30個の炭素原子を有する
イソシアン酸アルキルを反応させた反応生成物が挙げら
れる。
【0012】本発明において分子内に6〜30個の炭素原
子を有する1価アルコール、分子内に6〜30個の炭素原
子を有する1価メルカプタンあるいは分子内に6〜30個
の炭素原子を有するアルキルフェノールの代表的な例と
しては、オクチルフェノール、ノニルフェノール、ドデ
シルフェノール、ジアミルフェノール、ジオクチルフェ
ノールあるいはジノニルフェノールのようなアルキルフ
ェノール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコー
ル、ヘキサデシルアルコール、2−ヘキシルデシルアル
コール、オクタデシルアルコールのような1価の脂肪族
アルコール、アビエチルアルコールのような脂環式1価
アルコールまたはドデシルメルカプタンのような1価の
脂肪族メルカプタン等で、これらの1種または2種以上
の混合物を使用し得る。
【0013】本発明に使用するのに適したアルキレンオ
キサイド付加物は上記の如き分子内に6〜30個の炭素原
子を有する1価アルコール、6〜30個の炭素原子を有す
る1価メルカプタンあるいは6〜30個の炭素原子を有す
るアルキルフェノールにエチレンオキサイド単独、また
はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの両者を
ランダムあるいはブロック状に10〜1000モルを付加せし
めたものである。
【0014】アルキレンオキサイドとしては、エチレン
オキサイドとプロピレンオキサイドが適しており、両者
の付加モル比はエチレンオキサイド80モル%以上、プロ
ピレンオキサイド20モル%以下程度、また付加モル数は
100〜250 モル程度が性能上好ましい。
【0015】本発明において有用な2〜6個のエポキシ
基を有する化合物としては、β, α−エポキシプロピル
エーテル、1,2−ビス (β, γ−エポキシプロポキシ)
エタン、1,3−ビス (β, γ−エポキシプロポキシ) プ
ロパン、1,4−ビス (β, γ−エポキシプロポキシ) ブ
タン、1,2−ビス (β−メチル−β, γ−エポキシプロ
ポキシ) エタン、1,2−ビス (2,β−エポキシ−γ−メ
トキシ) エタン、1,6−ビス (エポキシエチル) ヘキサ
ン、1,4−ビス (β, γ−エポキシプロポキシ) ベンゼ
ン、2,2−ビス〔p− (β, γ−エポキシプロポキシ)
フェニル〕プロパン、1−エポキシエチル−3,4−エポ
キシシクロヘキサン (慣用名;ビニルシクロヘキセンジ
エポキシド) 、α−リモネンジエポキシド等で、中でも
2,2−ビス〔p− (β, γ−エポキシプロポキシ) フェ
ニル〕プロパン、1−エポキシエチル−3,4−エポキシ
シクロヘキサン (慣用名;ビニルシクロヘキセンジエポ
キシド) 、α−リモネンジエポキシドの如きジエポキシ
ド等が挙げられる。
【0016】本発明において有用なジカルボン酸、無水
ジカルボン酸あるいはジイソシアネートとしては無水マ
レイン酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、無水シトラ
コン酸、マレイン酸、イタコン酸、テレフタル酸、シト
ラコン酸、ジフェニルメタンジイソシアネート等が挙げ
られる。
【0017】本発明において有用な6〜30個の炭素原子
を有するエポキシ化合物、6〜30個の炭素原子を有する
脂肪酸あるいは6〜30個の炭素原子を有するイソシアン
酸アルキルとしてはフェニルグリシジルエーテル、p−
t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ポリオキシエ
チレンラウリルアルコールグリシジルエーテル、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、ベヘニン酸、フェニルイソシアネート等が挙
げられる。
【0018】本発明において有用なポリアルキレンオキ
サイドとしては、ポリエチレングリコールまたはエチレ
ンオキサイドとプロピレンオキサイドの両者をランダム
あるはブロック状に10〜2000モル重合させたものが適し
ている。
【0019】本発明におけるポリアルキレンオキサイド
誘導体からなる水溶性高分子の添加量は分子中のアルキ
レンオキサイドの長さによって最適量が異なるが、水硬
性組成物を製造する際に必要な水量に対して、 0.1〜1
0.0重量%が適している。
【0020】本発明に使用する不飽和モノカルボン酸お
よびその誘導体、不飽和ジカルボン酸およびその誘導体
の群から選ばれる1種または2種以上の単量体を重合し
て得られる重合物または共重合体 (高性能減水剤A) と
しては、特公平2-7901号、特開平3-75252 号、特公平2-
8983号に記載の化合物等が挙げられる。
【0021】本発明に使用するナフタレン、メラミン、
フェノール、尿素およびアニリンの何れかのメチロール
化物およびスルホン化物の群から選ばれる1種又は2種
以上の化合物のホルムアルデヒド縮合物 (高性能減水剤
B) としては、例えば、ナフタレンスルホン酸金属塩ホ
ルムアルデヒド縮合物〔例えば、マイテイ 150:花王
(株)製〕、メラミンスルホン酸金属塩ホルムアルデヒ
ド縮合物〔例えば、マイテイ150-V2:花王(株)製〕、
フェノールスルホン酸ホルムアルデヒド化合物 (特許N
o.1097647号に記載の化合物等) 、フェノール・スルフ
ァニル酸ホルムアルデヒド共縮合物 (特開平1-113419号
公報に記載の化合物等) が挙げられる。
【0022】高性能減水剤Aと高性能減水剤Bの使用割
合 (有効分重量比率) としては、A:B=60〜99:40〜
1の範囲が適している。高性能減水剤Aだけであると、
充分な流動保持性が得られない。また、高性能減水剤B
の割合が多くなると、充分な流動性が得られない。
【0023】本発明の水硬性組成物において高流動性
(スランプフロー値:50cm以上) を得るために、高性能
減水剤Aと高性能減水剤Bを合計でセメントに対して有
効分で0.3〜3.0 重量%添加するのが好ましい。
【0024】本発明の水硬性組成物は、コンクリート成
形体に使用される。コンクリート成形体は特に限定され
るものではなく、通常バイブレーターによって締め固め
られている成形体が対象となる。
【0025】本発明における高性能減水剤のセメント配
合物への添加方法は、水溶液または粉末のどちらの状態
でも可能であり、その添加時期は、セメントとのドライ
ブレンド、混練水への溶解、またはセメント配合物の混
練開始期、即ちセメントへの注水と同時もしくは注水直
後からセメント配合物の混練終了までの間に添加するこ
とも可能であり、一旦練り上がったセメント配合物への
添加も可能である。また、一時に全量添加する方法ある
いは数回に分割して添加する方法のどちらの方法でも可
能である。
【0026】公知の分散剤を併用する場合は、リグニン
スルホン酸またはその塩、オキシカルボン酸またはその
塩、ポリカルボン酸またはその塩、およびポリアルキル
無水カルボン酸またはその塩(例えば、特公昭63-5346
号、特開昭62-83344号、特開平1-270550号)などと予め
混合しておいても良く、また、一方をセメントまたはセ
メント配合物に配合した後、あるいは一方をセメントま
たはセメント配合物に配合して練っておいてから他方を
配合しても良い。
【0027】また、他のセメント添加剤(材)、例え
ば、徐放性分散剤、AE減水剤、流動化剤、高性能減水
剤、遅延剤、早強剤、促進剤、起泡剤、発泡剤、消泡
剤、保水剤、増粘剤、セルフレベリング剤、防水剤、防
錆剤、着色剤、防黴剤、ひび割れ低減剤、高分子エマル
ション、その他の界面活性剤、その他の水溶性高分子、
膨張剤(材)、グラスファイバーおよびこれらの複数の
併用も可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明の水硬性組成物によれば、高流動
性、流動保持性、骨材分離抵抗性、強度の確保が可能と
なることから、コンクリートの使用方法、コンクリート
の施工方法が飛躍的に改善され、特にコンクリート製品
の製造においては騒音解消、製造合理化への波及効果が
大きい。
【0029】
【実施例】以下に製造例および実施例を挙げ本発明を説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。尚、特にことわりのない限り、以下の実施例にお
ける「%」は「重量%」である。
【0030】<材料> 水 (W) :水道水 セメント(C):普通ポルトランドセメント(比重 3.1
7) 細骨材(S) :紀ノ川産砂(比重 2.57) 粗骨材(G) :宝塚産砕石(比重 2.62) 微粉末(F) 高炉スラグ :比表面積 8,000cm2/g、比重 2.90 フライアッシュ:比表面積 3,600cm2/g、比重 2.90 石粉 :比表面積 3,500cm2/g、比重 2.70 <コンクリートの練り混ぜ方法>セメント分散剤を予め
練り混ぜ水に溶解し、20℃にて 100リットルの傾胴ミキ
サーを用い、50リットルのコンクリートを3分間混練し
た後、スランプフローと骨材分離抵抗性を測定した。ス
ランプフロー試験はJIS A 1101に準拠して行った。尚、
コンクリート温度は30℃であった。上記の材料を用いて
調製したコンクリート組成物の配合組成、使用した減水
剤および水溶性高分子を表1〜3に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】製造例1 商品名カルコール86〔花王(株)製、ステアリルアルコ
ールとセタノールの混合物〕を窒素雰囲気下、 140℃で
アルカリ触媒を用いてエチレンオキサイドを 200モル付
加させた。
【0035】製造例2 製造例1に準じて合成したノニルフェノールにエチレン
オキサイドおよびプロピレンオキサイド (モル比10:
1) をランダムに付加させた (エチレンオキサイド付加
モル数200 、プロピレンオキサイド付加モル数20) 。
【0036】製造例3 製造例1に準じて合成したドデシルメルカプタンにエチ
レンオキサイドを 450モル付加させた。
【0037】製造例4 商品名カルコール86〔花王(株)製、ステアリルアルコ
ールとセタノールの混合物〕にアルカリ触媒を用いてエ
チレンオキサイドを 200モル付加させたもの85gに、ビ
ニルシクロヘキセンジエポキシド (エポキシ当量76) を
2.4g加え、 140℃で3時間反応させた後酢酸で中和し
た。
【0038】製造例5 製造例4に準じて合成したノニルフェノールのエチレン
オキサイドおよびプロピレンオキサイド (モル比10:
1) ランダム付加物 (エチレンオキサイド付加モル数20
0 、プロピレンオキサイド付加モル数20)100gとビニル
シクロヘキセンジエポキシド (エポキシ当量76)3.3gと
の反応生成物。
【0039】製造例6 製造例4に準じて合成したドデシルメルカプタンエチレ
ンオキサイド付加物 (付加モル数100) 100gとビニルシ
クロヘキセンジエポキシド (エポキシ当量76)6.6gとの
反応生成物。
【0040】製造例7 製造例4に準じて製造したアビエチルアルコールのエチ
レンオキサイド付加物(付加モル数20)100gにジフェニ
ルメタンジイソシナネート 0.6gを加え 110℃で3時間
反応した。
【0041】製造例8 製造例1に準じて合成したエチレングリコールのエチレ
ンオキサイドおよびプロピレンオキサイド (モル比10:
2) ランダム付加物 (エチレンオキサイド付加モル数30
0 、プロピレンオキサイド付加モル数60)100gとベヘニ
ン酸 4.1gとを固体触媒を用いてクロロホルム中で還流
条件下5時間反応した。
【0042】製造例9 ポリエチレングリコール (平均分子量1万)100gとビニ
ルシクロヘキセンジエポキシド (エポキシ当量76)0.2g
をアルカリ触媒を用いて 140℃で3時間反応した後、ポ
リオキシエチレンラウリルアルコールグリシジルエーテ
ル (エポキシ当量952) 8.5gを加え、 140℃で3時間反
応させ酢酸で中和した。
【0043】<評価項目> 1. スランプフロー JIS A 1101によるスランプフロー値(cm) 2. 分離抵抗性 目視 (肉眼) による評価を行った。評価基準は下記の通
りである。 ○ 骨材分離および水の分離なし × 骨材分離および水の分離あり 3. 自己充填性 コンクリート練り後 120分経過後、φ10cmの円柱型枠に
コンクリートを詰め、硬化脱型後、コンクリートの表面
の充填状態を肉眼で観察した。評価基準は下記の通りで
ある。 ○ 3mm以上の空隙の発生なし △ 3mm以上の空隙の発生僅かにあり × 3mm以上の空隙の発生多い 以上の測定結果を表4に示す。
【0044】
【表4】
【0045】上記の結果から本発明の水硬性組成物はス
ランプフロー値が50cm以上の高流動性を2時間保持する
ことができ、かつ分離抵抗性が優れているため、自己充
填性においては充分満足のいく結果が得られていること
が判る。一方、比較品の場合、単独の高性能減水剤を用
いたり、リグニンスルホン酸のような減水剤を使用する
と、分離抵抗性は満足されるものの充分な流動保持性が
得られていない。また、メチルセルローズのような水溶
性高分子を用いると、流動性の著しい低下作用がある
為、優れた自己充填性は得られないことが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 28/02 //(C04B 28/02 24:22 E 24:26 H 20:00 B 24:32) A 103:30 103:44 111:62

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリアルキレンオキサイド誘導体か
    らなる水溶性高分子、 (b)不飽和モノカルボン酸および
    その誘導体、不飽和ジカルボン酸およびその誘導体の群
    から選ばれる1種または2種以上の単量体を重合して得
    られる重合体または共重合体、 (c)ナフタレン、メラミ
    ン、フェノール、尿素およびアニリンの何れかのメチロ
    ール化物およびスルホン化物の群から選ばれる1種また
    は2種以上の化合物のホルムアルデヒド縮合物および
    (d)水硬性粉体を含有することを特徴とする水硬性組成
    物。
  2. 【請求項2】 ポリアルキレンオキサイド誘導体が分子
    内に6〜30個の炭素原子を有する1価アルコール、分子
    内に6〜30個の炭素原子を有する1価メルカプタンある
    いは分子内に6〜30個の炭素原子を有するアルキルフェ
    ノールにアルキレンオキサイドを10〜1000モル付加した
    ポリアルキレンオキサイド誘導体である請求項1記載の
    水硬性組成物。
  3. 【請求項3】 ポリアルキレンオキサイド誘導体が分子
    内に6〜30個の炭素原子を有する1価アルコール、分子
    内に6〜30個の炭素原子を有する1価メルカプタンある
    いは分子内に6〜30個の炭素原子を有するアルキルフェ
    ノールにアルキレンオキサイドを10〜1000モル付加した
    アルキレンオキサイド付加物と2〜6個のエポキシ基を
    有する化合物、ジカルボン酸、無水ジカルボン酸あるい
    はジイソシアネートとの反応生成物である請求項1記載
    の水硬性組成物。
  4. 【請求項4】 ポリアルキレンオキサイド誘導体が6〜
    30個の炭素原子を有するエポキシ化合物、6〜30個の炭
    素原子を有する脂肪酸あるいは6〜30個の炭素原子を有
    するイソシアン酸アルキルとアルキレンオキサイドを10
    〜2000モル重合させたポリアルキレンオキサイドとの反
    応生成物である請求項1記載の水硬性組成物。
  5. 【請求項5】 ポリアルキレンオキサイド誘導体が2〜
    6個のエポキシ基を有する化合物、ジカルボン酸、無水
    ジカルボン酸及びジイソシアネートからなる群から選ば
    れる1種以上の化合物とアルキレンオキサイドを10〜20
    00モル重合させたポリアルキレンオキサイドとを反応し
    た後、6〜30個の炭素原子を有するエポキシ化合物、6
    〜30個の炭素原子を有する脂肪酸あるいは6〜30個の炭
    素原子を有するイソシアン酸アルキルを反応させた反応
    生成物である請求項1記載の水硬性組成物。
  6. 【請求項6】 (b)不飽和モノカルボン酸およびその誘
    導体、不飽和ジカルボン酸およびその誘導体の群から選
    ばれる1種または2種以上の単量体を重合して得られる
    重合体または共重合体と (c)ナフタレン、メラミン、フ
    ェノール、尿素およびアニリンの何れかのメチロール化
    物およびスルホン化物の群から選ばれる1種または2種
    以上の化合物のホルムアルデヒド縮合物の使用割合 (有
    効分重量比率) が、 (b):(c) =60〜99:40〜1の範囲
    である請求項1〜5の何れか1項に記載の水硬性組成
    物。
  7. 【請求項7】 JIS A 1101に規定するスランプ試験にお
    いて、スランプフロー値が50〜70cmの範囲である請求項
    1〜6の何れか1項に記載の水硬性組成物。
JP15483794A 1994-06-30 1994-07-06 水硬性組成物 Pending JPH0812395A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15483794A JPH0812395A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 水硬性組成物
TW84106196A TW315360B (ja) 1994-06-30 1995-06-16

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15483794A JPH0812395A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 水硬性組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0812395A true JPH0812395A (ja) 1996-01-16

Family

ID=15592972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15483794A Pending JPH0812395A (ja) 1994-06-30 1994-07-06 水硬性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0812395A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2836053A1 (fr) 2002-02-21 2003-08-22 Kamal Hammoutene Materialisation a la demande de surfaces et de lignes de jeu de terrains de sport
JP2009517308A (ja) * 2005-10-14 2009-04-30 ダブリュー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカット セメント質組成物のスランプ維持

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2836053A1 (fr) 2002-02-21 2003-08-22 Kamal Hammoutene Materialisation a la demande de surfaces et de lignes de jeu de terrains de sport
JP2009517308A (ja) * 2005-10-14 2009-04-30 ダブリュー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカット セメント質組成物のスランプ維持

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4394765B2 (ja) セメント添加剤
EP0607389B1 (en) Workable cementitious compositions
US20080156225A1 (en) Rheology modifying additive for cementitious compositions
EP0692465B1 (en) Hydraulic composition
US20020111399A1 (en) Water soluble air controlling agents for cementitious compositions
JP3367676B2 (ja) 水硬性組成物およびその製造方法
US20060030643A1 (en) Water soluble air controlling agents for cementitious compositions
JP4162192B2 (ja) スランプロス防止に優れるセメント減水剤
JP2003335562A6 (ja) スランプロス防止に優れるセメント減水剤
JP2000143314A (ja) 界面活性剤組成物
JPH0873250A (ja) 水硬性組成物
JPH0812394A (ja) 水硬性組成物
JPH0812395A (ja) 水硬性組成物
JP3135446B2 (ja) 水硬性組成物
JP3207047B2 (ja) 水硬性組成物
JP5135056B2 (ja) 水硬性材料用収縮低減剤および水硬性材料用収縮低減剤組成物
JP3375173B2 (ja) 水硬性組成物およびその製造方法
JPH0558696A (ja) セメント混和剤及びこれを用いたコンクリートの製造方法
JPH0585788A (ja) 自己充填用コンクリート組成物
JPH0986994A (ja) 水硬性組成物
JP3107656B2 (ja) コンクリート組成物
WO1999055634A1 (en) Superfluidifying additive for cementitious compositions
JPH06127987A (ja) コンクリート組成物
JPH09156981A (ja) 水硬性組成物
JP2000327387A (ja) セメント混和剤