JPH0986994A - 水硬性組成物 - Google Patents

水硬性組成物

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JPH0986994A
JPH0986994A JP24266195A JP24266195A JPH0986994A JP H0986994 A JPH0986994 A JP H0986994A JP 24266195 A JP24266195 A JP 24266195A JP 24266195 A JP24266195 A JP 24266195A JP H0986994 A JPH0986994 A JP H0986994A
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Takaaki Tadokoro
敬章 田所
Hodaka Yamamuro
穂高 山室
Shin Murahara
伸 村原
Tatsuo Izumi
達男 泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築材料および二次製品材料として使用する
コンクリート、モルタルおよびペーストの粘性および流
動性を高め、骨材、セメント、水の分離抵抗性に優れた
性状を与えるもので、バイブレーター等の振動による締
め固め不要な水硬性組成物を提供する。 【解決手段】 (a) 分子内に6〜30個の炭素原子を有す
る1価アルコール、分子内に6〜30個の炭素原子を有す
る1価メルカプタン、分子内に6〜30個の炭素原子を有
するアルキルフェノール、分子内に6〜30個の炭素原子
を有するアミンあるいは分子内に6〜30個の炭素原子を
有するカルボン酸にアルキレンオキサイドを10〜1000モ
ル付加したポリアルキレンオキサイド誘導体からなる水
溶性高分子、(b) 重量平均分子量が5000以下の増粘促進
剤、(c) 高性能減水剤および(d)水硬性粉体を含有する
ことを特徴とする水硬性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高流動性を有した締
め固め不要な水硬性組成物に関するものである。更に詳
しくは建築材料および二次製品材料として使用するコン
クリート、モルタルおよびペーストの粘性および流動性
を高め、骨材、セメント、水の分離抵抗性に優れた性状
を与えるもので、バイブレーター等の振動による締め固
め不要な水硬性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
らコンクリート組成物の施工方法としては、鉄筋を配筋
した型枠内へコンクリートを投入してバイブレーターの
振動により締め固めを行うのが一般的である。しかし、
近年打設時のバイブレーターによる騒音公害、更にコン
クリート業界の人手不足が問題となっている。
【0003】これらの問題点に対し、振動締め固めの不
要な自己充填性を持つコンクリートの研究が始まってい
るが、技術的にまだ実用化に至っていないのが現状であ
る。
【0004】一般にコンクリートの流動性を高めると骨
材分離を生じ、粗骨材が絡み合って充填性が悪くなるば
かりでなく、均一なコンクリートが得られないことから
強度低下をきたす。また、水中コンクリートのように増
粘剤を多量に添加したコンクリート配合では、骨材分離
は抑制されるものの粘性が著しく高くなり (例えば特公
昭62-35984号公報に開示された水中施工用コンクリート
組成物では、コンクリートの練り混ぜ水の粘度が 500〜
5000cps である。) 、充填作業が困難になるばかりでな
く、増粘剤の性質である硬化時間の遅延による初期強度
の発現が遅いことから、建築や土木、特に二次製品への
応用は困難な状況である。
【0005】近年ハイパーフォーマンスコンクリートの
名称で報告〔コンクリート工学年次論文報告集、 699〜
704 頁(1989)〕されている締め固め不要のコンクリート
組成物は、高炉スラグやフライアッシュ等の微粉末を多
量に添加して、更に増粘剤を加えたもので、前記の水中
コンクリートと比較して硬化時間が改善されているが、
粉末量が多いことから水量を多く必要とし、また、水/
セメント比が 100%の原料であるため、早期脱型を必要
とする二次製品への使用は困難な状況である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高流動性で
分離抵抗が大きく、自己充填性があり、且つ硬化遅延に
よる強度への影響が少ない自己充填用コンクリート組成
物を得るために鋭意検討の結果、本発明を完成するに至
ったものである。
【0007】即ち、本発明は、(a) 分子内に6〜30個の
炭素原子を有する1価アルコール、分子内に6〜30個の
炭素原子を有する1価メルカプタン、分子内に6〜30個
の炭素原子を有するアルキルフェノール、分子内に6〜
30個の炭素原子を有するアミンあるいは分子内に6〜30
個の炭素原子を有するカルボン酸にアルキレンオキサイ
ドを10〜1000モル付加したポリアルキレンオキサイド誘
導体からなる水溶性高分子、(b) 重量平均分子量が5000
以下の増粘促進剤、(c) 高性能減水剤および(d) 水硬性
粉体を含有することを特徴とする水硬性組成物に関す
る。
【0008】本発明の水硬性組成物を締め固め不要のコ
ンクリートとして用いる場合、JISA 1101に規定するス
ランプ試験において、スランプフロー値が50cm以上を必
要とする。充分な充填性を確保するためにはスランプフ
ロー値50〜70cmが好ましい。スランプフロー値が50cm未
満では充分な充填性を確保できない。スランプフロー値
が70cmを超えるとセメントペーストと砂利との分離を引
き起こし、鉄筋間で砂利による閉塞が生じてしまい、そ
の結果充分な充填性が得られない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における(d) 水硬性粉体と
しては、セメント、または粉末度3,000cm2/g以上の微粉
体とセメントの混合物が良い。粉末度3,000cm2/g以上の
微粉末としては、高炉スラグ、フライアッシュ、シリカ
ヒューム、石粉等の群から選ばれる1種または2種以上
の微粉末が使用されるが、コスト面および供給面を考慮
すると、高炉スラグ、フライアッシュおよび石粉が望ま
しい。微粉末の粉末度は分離抵抗性の点から比表面積が
高いほど良く、例えば、高炉スラグの場合 5,000〜10,0
00cm2/g が好ましい。粉末度がこの範囲以下であっても
配合量を多くすることで所定の分離抵抗性を得られる。
【0010】本発明における(a) 水溶性高分子において
分子内に6〜30個の炭素原子を有する1価アルコール、
分子内に6〜30個の炭素原子を有する1価メルカプタン
あるいは分子内に6〜30個の炭素原子を有するアルキル
フェノールの代表的な例としては、オクチルフェノー
ル、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、ジアミル
フェノール、ジオクチルフェノールあるいはジノニルフ
ェノールのようなアルキルフェノール、ドデシルアルコ
ール、トリデシルアルコール、ヘキサデシルアルコー
ル、2−ヘキシルデシルアルコール、オクタデシルアル
コールのような1価の脂肪族アルコール、アビエチルア
ルコールのような脂環式1価アルコールまたはドデシル
メルカプタンのような1価の脂肪族メルカプタン等で、
これらの1種または2種以上の混合物を使用し得る。
【0011】また、分子内に6〜30個の炭素原子を有す
るアミンの代表的な例としては、ステアリルメルカプタ
ン、ドデシルアミン、ノニルアミン、ステアリルアミン
等が挙げられ、分子内に6〜30個の炭素原子を有するカ
ルボン酸の代表的な例としては、ラウリン酸(ドデカン
酸)、ノナン酸、ステアリン酸等が挙げられる。これら
はいずれも一種または二種以上の混合物を使用し得る。
【0012】(a) 成分として本発明に使用するのに適し
たアルキレンオキサイド付加物は上記の如き分子内に6
〜30個の炭素原子を有する1価アルコール、6〜30個の
炭素原子を有する1価メルカプタン、6〜30個の炭素原
子を有するアルキルフェノール、分子内に6〜30個の炭
素原子を有するアミンあるいは分子内に6〜30個の炭素
原子を有するカルボン酸に、エチレンオキサイド単独、
またはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの両
者をランダムあるいはブロック状に10〜1000モル(平均
付加モル数)を付加せしめたものである。
【0013】アルキレンオキサイドとしては、エチレン
オキサイドとプロピレンオキサイドが適しており、両者
の付加モル比はエチレンオキサイド80モル%以上、プロ
ピレンオキサイド20モル%以下程度、また平均付加モル
数は 100〜500 モル程度が性能上好ましい。尚、本発明
に使用するのに適したアルキレンオキサイドは、製造の
際に副生するポリアルキレンオキサイドを含有していて
も性能発現に問題はない。
【0014】本発明においては、(b) 重量平均分子量が
5000以下の増粘促進剤を添加することにより、(a) 水溶
性高分子と(c) 高性能減水剤の相互作用を緩和し、(a)
水溶性高分子の充分な増粘作用が発現できるようにな
り、所定の分離抵抗性が得られる。本発明における(b)
重量平均分子量が5000以下の増粘促進剤としては、アニ
オン、カチオン、両性、ノニオンの何れの界面活性剤に
ついても用いることができる。コストパフォーマンスの
観点からアニオン、ノニオンタイプの界面活性剤が良
く、特に親水性/疎水性バランス(HLB) 10〜20の範囲の
ものが増粘促進効果が優れている。本発明において有用
な増粘促進剤としては、ラウリルサルフェート塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、無水
マレイン酸共重合物塩等のアニオン性界面活性剤、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン・ス
チレン化フェノールエーテル、ポリオキシエチレントリ
ベンジル化オルソフェニルフェノールエーテル、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンオクチルフェノール
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン等のノニ
オン性界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウムク
ロライド、アルキルベンジルメチルアンモニウムクロラ
イド、アルキルアミンアセテート等のカチオン性界面活
性剤およびココナットベタイン等の両性界面活性剤等が
挙げられる。
【0015】(a) 水溶性高分子の添加量は、分子中のア
ルキレンオキサイドの長さによって最適量が異なるが、
(d) 水硬性粉体に対して 0.001〜5.0 重量%が適当であ
る。(b) 増粘促進剤(界面活性剤)の添加量は(d) 水硬
性粉体に対して 0.001〜5.0重量%が好ましい。
【0016】本発明の水硬性組成物において高流動性
(スランプフロー値:50cm以上) を得るために、(c) 高
性能減水剤を(d) 水硬性粉体に対して有効分で 0.3〜3.
0 重量%添加するのが好ましい。使用可能な高性能減水
剤としては、ナフタレン、メラミン、フェノール、尿素
およびアニリンの何れかのメチロール化物およびスルホ
ン化物の群から選ばれる1種又は2種以上の化合物のホ
ルムアルデヒド縮合物、例えば、ナフタレンスルホン酸
金属塩ホルムアルデヒド縮合物〔例えば、マイテイ 15
0:花王(株)製〕、メラミンスルホン酸金属塩ホルム
アルデヒド縮合物〔例えば、マイテイ150-V2:花王
(株)製〕、フェノールスルホン酸ホルムアルデヒド化
合物 (特許No.1097647号に記載の化合物等) 、フェノー
ル・スルファニル酸ホルムアルデヒド共縮合物 (特開平
1-113419号公報に記載の化合物等) が挙げられる。さら
に高性能減水剤として、不飽和モノカルボン酸およびそ
の誘導体、不飽和ジカルボン酸およびその誘導体の群か
ら選ばれる1種または2種以上の単量体を重合して得ら
れる重合物または共重合体 (特公平2-7901号、特開平3-
75252 号、特公平2-8983号に記載の化合物等) が挙げら
れる。本発明の水硬性組成物は、コンクリート成形体に
使用される。コンクリート成形体は特に限定されるもの
ではなく、通常バイブレーターによって締め固められて
いる成形体が対象となる。
【0017】本発明の水硬性組成物は前記 (a)〜(d) 成
分にさらに水や必要に応じて細骨材、粗骨材などを加え
て調整される。水硬性組成物を製造する際に必要な水量
は(d) 水硬性粉体に対して15〜80重量%が望ましく、20
〜50重量%が特に望ましい。
【0018】本発明における(a) 水溶性高分子、(b) 増
粘促進剤(界面活性剤)、および(c) 高性能減水剤のセ
メント配合物(水硬性粉体配合物)への添加方法は、そ
れぞれ、水にそのまま溶解あるいは融解したものを50〜
100 ℃の温水と混合して製造した水溶液または粉末のど
ちらの状態でも可能であり、別々に添加しても、混合し
て添加してもよい。また、それらの添加時期は、セメン
トとのドライブレンド、混練水への溶解、またはセメン
ト配合物の混練開始期、即ちセメントへの注水と同時も
しくは注水直後からセメント配合物の混練終了までの間
に添加することも可能であり、一旦練り上がったセメン
ト配合物への添加も可能である。また、一時に全量添加
する方法あるいは数回に分割して添加する方法のどちら
の方法でも可能である。
【0019】公知の分散剤を併用する場合は、リグニン
スルホン酸またはその塩、オキシカルボン酸またはその
塩、ポリカルボン酸またはその塩、およびポリアルキル
無水カルボン酸またはその塩(例えば、特公昭63-5346
号、特開昭62-83344号、特開平1-270550号)などと予め
混合しておいても良く、また、一方をセメントまたはセ
メント配合物に配合した後、あるいは一方をセメントま
たはセメント配合物に配合して練っておいてから他方を
配合しても良い。
【0020】また、他のセメント添加剤(材)、例え
ば、徐放性分散剤、AE減水剤、流動化剤、高性能減水
剤、遅延剤、早強剤、促進剤、起泡剤、発泡剤、消泡
剤、保水剤、増粘剤、セルフレベリング剤、防水剤、防
錆剤、着色剤、防黴剤、ひび割れ低減剤、高分子エマル
ション、その他の界面活性剤、その他の水溶性高分子、
膨張剤(材)、グラスファイバーおよびこれらの複数の
併用も可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明の水硬性組成物によれば、高流動
性、骨材分離抵抗性、強度の確保が可能となることか
ら、コンクリートの使用方法、コンクリートの施工方法
が飛躍的に改善され、特にコンクリート製品の製造にお
いては騒音解消、製造合理化への波及効果が大きい。
【0022】
【実施例】以下に製造例および実施例を挙げ本発明を説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。尚、特にことわりのない限り、以下の実施例にお
ける「%」は「重量%」であり、アルキレンオキサイド
の付加モル数は平均付加モル数である。
【0023】<材料> 水 (W) :水道水 セメント(C):普通ポルトランドセメント(比重
3.17) 細骨材(S) :紀ノ川産砂(比重 2.57) 粗骨材(G) :宝塚産砕石(比重 2.62) 微粉末(F) 高炉スラグ :比表面積 8,000cm2/g、比重 2.90 フライアッシュ:比表面積 3,600cm2/g、比重 2.90 石粉 :比表面積 3,500cm2/g、比重 2.70 <コンクリートの練り混ぜ方法>セメント分散剤を予め
練り混ぜ水に溶解し、20℃にて 100リットルの傾胴ミキ
サーを用い、50リットルのコンクリートを3分間混練し
た後、スランプフローと骨材分離抵抗性を測定した。ス
ランプフロー試験はJIS A 1101に準拠して行った。上記
の材料を用いて調製したコンクリート組成物の配合組
成、使用した減水剤、水溶性高分子および増粘促進剤を
表1〜4に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】製造例1 商品名カルコール86〔花王(株)製、ステアリルアルコ
ールとセタノールの混合物〕を窒素雰囲気下、 140℃で
アルカリ触媒を用いてエチレンオキサイドを 200モル付
加させた。 製造例2 製造例1に準じてノニルフェノールのエチレンオキサイ
ドおよびプロピレンオキサイド (モル比10:1) をラン
ダムに付加させた (エチレンオキサイド付加モル数200
、プロピレンオキサイド付加モル数20) 。 製造例3 製造例1に準じてドデシルメルカプタンにエチレンオキ
サイドを 450モル付加させた。 製造例4 製造例1に準じてパルミチルアルコールにエチレンオキ
サイドを 750モル付加させた。 製造例5 製造例1に準じてアビエチルアルコールにエチレンオキ
サイドを20モル付加させた。 製造例6 製造例1に準じてドデシルアミンにエチレンオキサイド
を 320モル付加させた。 製造例7 製造例1に準じてラウリン酸にエチレンオキサイドを 2
60モル付加させた。
【0028】
【表4】
【0029】<評価項目> 1. スランプフロー JIS A 1101によるスランプフロー値(cm) 2. 分離抵抗性 目視 (肉眼) による評価を行った。評価基準は下記の通
りである。 ○ 骨材分離および水の分離なし × 骨材分離および水の分離あり 3. 自己充填性 コンクリート練り後、φ10cmの円柱型枠にコンクリート
を詰め、硬化脱型後、コンクリートの表面の充填状態を
肉眼で観察した。評価基準は下記の通りである。 ○ 3mm以上の空隙の発生なし △ 3mm以上の空隙の発生僅かにあり × 3mm以上の空隙の発生多い 以上の測定結果を表5に示す。
【0030】
【表5】
【0031】上記の結果から本発明の水硬性組成物はス
ランプフロー値が50cm以上の高流動性を示し、かつ分離
抵抗性が良い為、優れた自己充填性が得られている。一
方、比較品の場合、減水剤を用いると分離抵抗性は満足
されるものの減水剤を5%添加してもスランプフロー値
は45cm程度である為、充分な自己充填性は得られていな
い。また、メチルセルローズのような水溶性高分子を用
いると流動性の著しい低下作用がある為、優れた自己充
填性は得られないことが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:30 24:26) 103:32 103:44 (72)発明者 泉 達男 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 分子内に6〜30個の炭素原子を有す
    る1価アルコール、分子内に6〜30個の炭素原子を有す
    る1価メルカプタン、分子内に6〜30個の炭素原子を有
    するアルキルフェノール、分子内に6〜30個の炭素原子
    を有するアミンあるいは分子内に6〜30個の炭素原子を
    有するカルボン酸にアルキレンオキサイドを10〜1000モ
    ル付加したポリアルキレンオキサイド誘導体からなる水
    溶性高分子、(b) 重量平均分子量が5000以下の増粘促進
    剤、(c) 高性能減水剤および(d) 水硬性粉体を含有する
    ことを特徴とする水硬性組成物。
  2. 【請求項2】 高性能減水剤がナフタレン、メラミン、
    フェノール、尿素およびアニリンの何れかのメチロール
    化物およびスルホン化物の群から選ばれる1種または2
    種以上の化合物のホルムアルデヒド縮合物である請求項
    1記載の水硬性組成物。
  3. 【請求項3】 高性能減水剤が不飽和モノカルボン酸お
    よびその誘導体、不飽和ジカルボン酸およびその誘導体
    の群から選ばれる1種または2種以上の単量体を重合し
    て得られる重合物または共重合体である請求項1記載の
    水硬性組成物。
  4. 【請求項4】 JIS A 1101に規定するスランプ試験にお
    いて、スランプフロー値が50〜70cmの範囲である請求項
    1〜3の何れか1項に記載の水硬性組成物。
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