JPH08123555A - 湯水混合装置 - Google Patents

湯水混合装置

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Publication number
JPH08123555A
JPH08123555A JP25813294A JP25813294A JPH08123555A JP H08123555 A JPH08123555 A JP H08123555A JP 25813294 A JP25813294 A JP 25813294A JP 25813294 A JP25813294 A JP 25813294A JP H08123555 A JPH08123555 A JP H08123555A
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JP
Japan
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mixing
valve
water
flow rate
hot water
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Application number
JP25813294A
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English (en)
Inventor
博明 ▲よし▼田
Hiroaki Yoshida
Shigeru Shirai
白井  滋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混合弁が水側のみ開成されたときに任意の流
量調節を可能にする。 【構成】 湯水混合比が調節される混合領域と湯側およ
び水側流路のみが開成される非混合領域を有する混合弁
23と、混合弁弁体28の駆動位置を検出する位置検出
手段30と、流量調節を行う流量調節弁36と、ステッ
ピングモータ26の制御を行う混合弁制御手段35と、
流量調節弁36の弁開度に設定禁止領域を設けて制御す
る流量調節弁制御手段43と、位置検出手段30から水
側の非混合領域の信号を検知したときに流量調節弁制御
手段43の設定禁止領域を解除する解除手段42とから
構成されている。これによって、混合弁23において水
側のみ開成されたときに任意の流量調節が簡単な構成で
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流量制御および流量混
合たとえば湯と水を混合して適温の給湯をする等が可能
な流体制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の湯水混合装置を(例えば
特公平5−84332号公報)を、図9に示す。同図に
おいて、1は通水量に応じて燃焼の開始、停止を行う給
湯機、2は混合弁、3は流量調節弁である。湯流入路4
と水流入路5からそれぞれ流入した湯および水は、湯と
水の圧力の均圧化し、混合制御を行いやすくする圧力調
節弁6を経て混合弁2に導かれる。混合弁2は湯側弁体
7と水側弁体8からなる比例制御部と軸10を介して外
部に設けた駆動装置11により湯と水の混合比を調節し
ている。混合湯温センサ12で検出された混合湯温が、
設定器13で設定された設定湯温となるように制御器1
4は混合弁2の制御を行う。混合湯は流量センサ15を
経て、流量調節弁3に到達する。流量調節弁3は、流量
調節弁弁体16と流量調節弁弁体16を駆動する駆動装
置17から構成され、設定器13によって設定された設
定流量と流量センサ15により検出される混合湯流量が
一致するよう制御器14によって制御されている。制御
器14は設定温度に混合湯温を調節するとともに、湯流
量が給湯機の燃焼が停止しない所定の湯流量を確保する
ように、混合流量の下限値を演算、設定し、流量の下限
値以上で流量調節を可能とするものである。すなわち、
所定の湯流量が得られない下限流量未満での混合湯の流
量調節を禁止する制御を行う。そして湯温および流量を
調節された混合湯は、吐出口18から給湯対象に供給さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような従来の湯水混合装置では、湯または混合流量によ
り給湯機1の燃焼の開始、停止を判定しているため、流
量センサ15が必須であるため、流量制御および混合制
御に流量センサ15が必要ない場合においても、あらた
に流量センサを設けなければならいという課題があっ
た。
【0004】また、流量センサ15から検出した混合湯
流量を利用し、湯流量を求めるものであるので、水温、
湯温等をさらに検出する手段が必要であり、構造が複雑
になるとともにコストが高いという課題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、
簡単な構成で流量センサを必要とすることなく、混合弁
が水側のみ開成されたときに任意の流量調節を可能とす
る湯水混合装置を提供することを第一の目的としてい
る。
【0006】第二の目的は、簡単な構成で混合弁が水側
のみ開成されたことを確実に検知可能とする湯水混合装
置を提供することにある。
【0007】第三の目的は、簡単な構成で使用者が混合
弁の水側のみを開成し、使用することを確実に判定可能
とする湯水混合装置を提供することにある。
【0008】第四の目的は、簡単な構成で混合弁が水側
のみ開成されたことを検知するとともに、湯水混合性能
を向上することを可能とする湯水混合装置を提供するこ
とにある。
【0009】第五の目的は、簡単な構成で混合弁が水側
のみ開成されたことを検知するとともに、低コストで湯
水混合性能を向上することを可能とする湯水混合装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために本発明の湯水混合装置は、混合弁駆動手段によ
り駆動される混合弁弁体の位置に応じて、湯水混合比が
調節される混合領域と湯側および水側流路のみが開成さ
れる非混合領域を有する混合弁と、水側の非混合領域を
検出する湯水混合検出手段と、流量調節弁駆動手段によ
り駆動される流量調節弁弁体の位置に応じて流量調節を
行う流量調節弁と、混合弁駆動手段の制御を行う混合弁
制御手段と、流量調節弁の弁開度に設定禁止領域を設け
て制御する流量調節弁制御手段と、湯水混合検出手段か
ら水側の非混合領域の信号を検知したときに流量調節弁
制御手段の設定禁止領域を解除する解除手段と、電気的
な制御を行う制御装置を設けたものである。
【0011】上記第二の目的を達成するために本発明の
湯水混合装置は、湯水混合検出手段を、混合弁弁体の駆
動位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段が検出
した混合弁弁体の位置が水側の非混合領域であるか判定
する位置判定手段から構成したものである。
【0012】上記第三の目的を達成するために本発明の
湯水混合装置は、湯水混合検出手段を、混合弁が水側の
みを開成する水設定手段を設けた混合湯温設定手段とし
たものである。
【0013】上記第四の目的を達成するために本発明の
湯水混合装置は、混合弁の下流側に設けられた混合湯温
検出手段と、混合湯温を設定する混合湯温設定手段と、
混合湯温設定手段によって設定された設定温度と混合湯
温検出手段から検出された混合湯温の偏差によって混合
弁弁体の駆動量を演算し、混合弁制御手段に出力するフ
ィードバック制御手段を設け、湯水混合検出手段を、水
側流入路の水温を検出する水温検出手段と、水温検出手
段から検出された水温と混合湯温の偏差が所定の範囲内
であるかを判定する水温偏差判定手段から構成したもの
である。
【0014】上記第五の目的を達成するために本発明の
湯水混合装置は、水温検出手段よりも温度応答速度の速
い混合湯温検出手段を用いて構成したものである。
【0015】
【作用】本発明の湯水混合装置は上記した構成により、
湯水混合手段から水側の非混合領域である、すなわち混
合弁の水側流路のみが開成されていることが出力された
ときに、流量調節弁の弁開度を任意の弁開度で調節可能
とし、それ以外の信号が出力されたときには弁開度の設
定禁止領域以外で弁開度で調節可能として制御を行うも
のである。従って、簡単な構成で混合弁における水側の
みが開成されたことを検出し、任意の流量調節を行うこ
とが可能となる。
【0016】また本発明の湯水混合装置は上記した構成
により、位置検出手段が混合弁弁体の駆動位置を検出
し、混合弁の水側流路のみが開成されていることを認識
したとき、解除手段によって流量調節弁制御手段の設定
禁止領域を解除し、任意の流量調節を行うことを可能と
するものである。
【0017】さらに本発明の湯水混合装置は上記した構
成により、水設定手段によって使用者が水側のみの設定
を選択したとき、解除手段によって流量調節弁制御手段
の設定禁止領域を解除し、任意の流量調節を行うことを
可能とするものである。
【0018】加えて本発明の湯水混合装置は上記した構
成により、水温検出手段で検出された水側流入路の水温
と、混合湯温検出手段で検出された混合弁通過後の混合
湯温の偏差が所定の範囲内であるとき、解除手段によっ
て流量調節弁制御手段の設定禁止領域を解除し、任意の
流量調節を行うことを可能とするものである。
【0019】また本発明の湯水混合装置は、温度応答速
度の速い混合湯温検出手段と、急激な水温変動がないた
め温度応答速度が遅くとも混合弁特性を悪化しない水温
検出手段を使用することにより、水温検出手段の低コス
ト化を図ることを可能とするものである。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明
する。
【0021】図1は本発明の第一の実施例を示す構成図
である。図1において給湯機19へは給水管20から水
が供給され、供給された水は熱交換器(図示せず)によ
って加熱、昇温され給湯管21を経て湯水混合装置22
に供給される。混合弁23には、給湯管21に連通する
湯側流入路24と、給水管20に連通する水側流入路2
5からそれぞれ湯と水が供給される。混合弁23に供給
された湯と水は、混合弁23の外部に設けられた混合弁
駆動手段であるステッピングモータ26により混合弁弁
軸27を介して混合弁弁体28が回転駆動されることに
よって、混合比率を調節される。39は、混合弁弁体2
8の位置決めを行うとともに混合弁弁体28の周辺から
の漏れを防止するシール部材であり、30は混合弁弁体
のリセット位置を検出する位置検出手段である。位置検
出手段30は混合弁弁体28に設けた磁石30aとホー
ル素子検出回路30bから構成されたものを用いてお
り、混合弁弁体28が水側流入路のみ開成される回転駆
動位置に駆動されたときをリセット位置としている。フ
ィードバック制御手段31は、操作部32の混合湯温設
定手段33によって設定された設定温度と、混合弁23
の下流側に設けられた温度検出手段34から検出される
混合湯温の偏差に応じてステッピングモータ26の駆動
量を算出し、ステッピングモータ26を駆動制御してい
る混合弁制御手段35に出力することによって、混合湯
温が設定温度となるようにフィードバック制御を行って
いる。またフィードバック制御手段31は、混合弁弁体
27のリセット位置を検出した後、混合弁弁体28の駆
動量を積算し、その駆動位置を記憶するとともに、混合
弁弁体28がリセット位置を通過または設定される度に
積算された駆動量をゼロとして、駆動位置のゼロリセッ
ト調節を行っている。図2にこのときの混合弁弁体28
の駆動位置と、湯流量、水流量、混合湯温の関係を示
す。リセット位置は、前述したように水側流路のみが開
成される位置に設定されている。その位置からの回転駆
動量が増加すると、水側の非混合領域から湯側流路も開
成され湯と水の混合が行われる湯水混合領域に移行し、
その後は湯流量と水流量が駆動位置に対し、それぞれ比
例的に増加及び減少する。さらに回転駆動量が増加する
と湯側流路のみが開成される湯側の非混合領域に達す
る。このとき混合湯温は混合比に比例して変化するが、
本実施例のように給湯機19を用いた場合には、湯流量
が低いとき給湯機19の熱交換器(図示せず)が停止及
び点火を繰り返し、供給される湯温が大きく変動するた
めに、混合弁23による温度調節を行うことができず、
混合湯温にハンチングが起こるものである。
【0022】流量調節弁36は、外部に設けられた流量
調節弁駆動手段であるステッピングモータ37によって
流量調節弁弁軸38を介して駆動され、混合湯の流量調
節を回転駆動位置によって調節する流量調節弁弁体39
と、流量調節弁弁体39の位置決めを行うとともに流量
調節弁弁体39の周辺からの漏れを防止するシール部材
40から構成されている。操作部32に設けられた流量
設定手段41によって設定された流量値は、解除手段4
2を介して、流量調節弁制御手段43に出力される。流
量調節弁制御手段43において、その流量値に応じて流
量弁弁体39の駆動量が算出されるが、解除手段42か
らの解除信号がないときには、図3に示す予め設けられ
た設定禁止領域内に流量調節弁弁体駆動位置が設定され
ないよう制御が行われている。図3に示すように設定禁
止領域(給湯量が少ない場合)では、給湯機19の熱交
換器(図示せず)が停止及び点火を繰り返し、湯温が大
きく変動するために、混合弁23による温度調節を行う
ことができず、混合湯温にハンチングが起こるものであ
る。
【0023】44は、位置検出手段30とともに湯水混
合手段を構成する位置判定手段であり、位置検出手段3
0の出力信号から、水側流路のみが開成されていること
を検知した場合にのみ解除手段42に信号を出力する。
このとき解除手段42は、流量調節弁制御手段43に解
除信号を出力し、解除信号がない場合に設定されていた
設定禁止領域を解除することによって、任意の流量を設
定を可能にするものである。
【0024】温度調節および流量調節された混合湯は流
出流路45を経て、シャワー、カラン等の給湯端末(図
示せず)に供給される。
【0025】電気的制御を行うそれぞれの制御手段は、
制御装置46に設けられている。以上の構成において本
実施例の動作を図4に基づいて説明する。操作部32に
より混合湯量および混合湯温が設定され、作動が開始さ
れると、混合弁制御手段35からステッピングモータ2
6に設定温度に応じた駆動パルス数が送られ、予め設定
湯温に近い混合湯温が得られるように混合弁弁体27が
駆動される。その後、解除手段42を介して流量調節弁
制御手段43からステッピングモータに設定流量に応じ
た駆動パルス数が送られ、流量調節弁弁体39が駆動さ
れて、出湯が開始される。このとき、位置検出手段30
から位置判定手段44に混合弁弁体28の駆動位置が、
水側の非混合領域である信号が出力されると、解除手段
42は、流量調節弁制御手段43に解除信号を出力す
る。流量調節弁制御手段43は、解除信号が出力されな
かった場合には、図3に示す設定禁止領域内で流量調節
弁弁体39の駆動位置を設定しないように流量調節を行
う。また流量調節弁制御手段43は、解除信号が出力さ
れた場合には、図3に示す設定禁止領域内を設けること
なく、任意の流量調節が可能であるように流量調節弁弁
体39を制御する。
【0026】図3において、横軸は流量調節弁弁体39
の駆動位置(流量調節弁36の弁開度)であり、縦軸は
給湯端末(図示せず)に供給される混合湯量と混合湯温
である。流量調節弁弁体39の駆動位置が初期位置にあ
る時は流量調節弁36は閉止されており、混合湯量はゼ
ロである。流量調節弁弁体39の駆動位置が大きくなる
につれて、混合湯量は比例して増加し、湯および水の供
給圧力によって決まる最大流量値となる。このとき、混
合弁23において温度調節が行われており、混合湯温は
設定温度となっている。しかし、流量調節弁の弁開度が
小さいときには混合湯量が低く、給湯機19から供給さ
れる湯流量も低くなり、給湯機19の熱交換器(図示せ
ず)が停止及び点火を繰り返し、供給される湯温が大き
く変動するために、混合弁23により温度調節を行うこ
とができず、混合湯温にハンチングが起こるものであ
る。従って、湯流量すなわち混合湯量が小さく、ハンチ
ングの起こる流量調節弁36の弁開度範囲を設定禁止領
域とし、流量調節弁制御手段43において流量調節弁3
6の弁開度が設定禁止領域とならないように、制御を行
っている。
【0027】出湯が開始されると、流量調節弁弁体39
の給湯機19から給湯管21、湯側流入路24を経て湯
が供給されるとともに、給水管20から水側流入路25
を経て水が供給され、混合弁23の弁解度に応じた混合
比率で湯と水が混合される。フィードバック制御手段3
1は、温度検出手段34によって検出された混合湯温と
設定温度と偏差に基づいて演算した混合弁弁体28の駆
動量を混合弁制御手段35に出力し、混合湯温と設定湯
温の偏差が小さくなるようにフィードバック制御を行っ
ている。
【0028】位置判定手段44は常時位置検出手段30
から出力を判定しているので、温度および流量の設定値
が変更され、混合弁弁体28の駆動位置が混合領域から
水側の非混合領域となった場合でも、解除手段42から
の解除信号が流量調節弁制御手段43に出力されるの
で、任意の流量調節が可能となる。また、混合弁弁体2
8の位置が水側の非混合領域から混合領域に移行した場
合は、解除手段42からの解除信号が流量調節弁制御手
段43に出力されないので、流量調節弁弁体38の設定
禁止領域以外で流量調節が可能となる。このとき、非混
合領域での流量調節弁弁体38の駆動位置が設定禁止領
域にあった場合には、設定禁止領域外での最低弁開度の
位置に流量調節弁弁体39は駆動される。
【0029】以上述べたように本実施例によれば、位置
検出手段30と位置判定手段44によって水側の非混合
領域であることが検出されたときのみ、解除手段42か
ら混合弁制御手段43に解除信号が出力され、流量弁弁
体39の設定禁止領域が解除されるので、設定温度の混
合湯が確実に得られるとともに、使用者の使用頻度の高
い水の任意の流量調節が、簡単な構成で可能となる。
【0030】また位置検出手段30によってリセット位
置を確認するので、混合弁駆動手段混合弁弁体28の駆
動位置を正確に把握できる。加えて、ストッパー等によ
り機械的に駆動範囲を規制する必要がないため、ストッ
パー等を破損する危険性がなく、駆動トルクが大きいス
テッピングモータ26を用いることが可能となる。
【0031】図5は本発明の第二の実施例を示す湯水混
合装置47の構成図であり、第一の実施例との相違点の
み説明し、その他は同一番号を付して説明を省略する。
混合弁弁体28のリセット位置は混合弁弁軸に回転方向
の垂直方向に突出して設けたカム部48と、混合弁のハ
ウジング49に設けられたストッパー(図示せず)によ
って決められ、そのリセット位置は、ステッピングモー
タ26により混合弁弁体27を水側のみが開成される方
向に回転し、ストッパーにより停止した位置としてい
る。混合弁弁体28の駆動位置は、フィードバック制御
手段30によって、混合弁弁体27のリセット位置を検
出した後、混合弁弁体27の駆動量を積算することで検
出されている。また、湯水混合装置22の動作停止時に
混合弁弁体28をリセット位置に駆動し、積算された駆
動量をゼロとして、駆動位置のゼロリセット調節を行っ
ている。
【0032】湯水混合検出手段として混合湯温設定手段
33に水設定手段50を設けたものであり、水設定手段
50は選択された場合にのみ、解除手段42と混合弁制
御手段35に信号を出力するものである。
【0033】以上の構成において本実施例の動作を図6
に基づいて説明する。使用開始時および設定変更時に水
設定手段50が選択されると、まず混合弁制御手段35
に信号が出力され、混合弁弁体28は水側の非混合領域
に駆動される。その後水設定手段50から解除手段42
に信号が出力され、解除手段42は解除信号を流量調節
弁制御手段42に出力するので、使用者が簡単に水のみ
の設定を選択できるとともに、任意の流量調節を可能に
するものである。
【0034】混合弁弁体28のリセット位置は、湯水混
合装置22の動作停止時に混合弁弁体28を水側流路が
開成する方向にその可動範囲以上に回転駆動し、ストッ
パーにより停止した位置とし、動作停止毎にリセット位
置に混合弁弁体27を駆動することによってゼロリセッ
ト調節を行う。混合弁弁体27の駆動位置は、フィード
バック制御手段30によって、混合弁弁体27のリセッ
ト位置を検出した後、混合弁弁体27の駆動量を積算す
ることで検出されている。
【0035】以上述べたように本実施例によれば、水設
定手段50が選択されたときに、水設定手段50から混
合弁制御手段35に信号が出力され、水側の非混合領域
に混合弁弁体28が駆動されるとともに、解除手段42
から混合弁制御手段43に解除信号が出力され、流量弁
弁体39の設定禁止領域が解除されるので、使用者の使
用頻度の高い水の任意の流量調節をさらに簡単な構成で
実現できる。また使用者の選択を確実に検出でき、利便
性を向上することができる。
【0036】図7は本発明の第三の実施例を示す湯水混
合装置51の構成図であり、第一の実施例との相違点の
み説明し、その他は同一番号を付して説明を省略する。
混合弁弁体28のリセット位置は混合弁弁軸に回転方向
の垂直方向に突出して設けたカム部48と、混合弁23
のハウジング49に設けられたストッパー(図示せず)
によって決められ、そのリセット位置は、ステッピング
モータ26により混合弁弁体28を水側のみが開成され
る方向に回転し、ストッパー(図示せず)により停止し
た位置としている。混合弁弁体28の駆動位置は、フィ
ードバック制御手段31によって、混合弁弁体28のリ
セット位置を検出した後、混合弁弁体28の駆動量を積
算することで検出されている。また、湯水混合装置20
の動作停止時に混合弁弁体27をがリセット位置に駆動
し、積算された駆動量をゼロとして、駆動位置のゼロリ
セット調節を行っている。
【0037】湯水混合検出手段は、水側流路に取り付け
られ、供給される水の温度を検出する水温検出手段52
と、水温検出手段52によって検出された水温と混合湯
温検出手段33から検出された混合湯温の偏差を検出
し、所定の範囲内であるときにのみ解除手段42に信号
を出力する水温偏差判定手段53から構成されている。
【0038】フィードバック制御手段31は、水温偏差
判定手段53から水温を、また水温偏差判定手段53は
フィードバック制御手段31から混合湯温を検知できる
ようになっている。
【0039】以上の構成において本実施例の動作を図8
に基づいて説明する。湯水混合装置が作動を開始する
と、水温偏差判定手段53はフィードバック制御手段3
1で検知されている混合湯温と水温検出手段52からの
検出される水温の偏差の計算を行う。その偏差が所定の
範囲内であることのみで、混合弁弁体28が水側の非混
合領域であることを判定すると、給湯管21内に残った
初期冷水等が供給された場合に、誤った判定を行う可能
性がある。従って、一定時間以上、水温と混合湯温の偏
差が所定の範囲内であるときを、水側流路のみが開成さ
れていると判定することによって、水温偏差判定手段5
3において誤った判定が行われることを防止している。
水温偏差判定手段53において水側の非混合領域である
と判定された場合、解除手段42に信号が出力されると
ともに、解除手段42から流量調節弁制御手段43に解
除信号が出力されるので、水側の非混合領域において任
意の流量調節を可能とする。
【0040】混合弁弁体28のリセット位置は、湯水混
合装置22の動作停止時に混合弁弁体28を水側流路が
開成する方向にその可動範囲以上に回転駆動し、ストッ
パー(図示せず)により停止した位置とし、動作停止毎
にリセット位置に混合弁弁体28を駆動することによっ
てゼロリセット調節を行う。混合弁弁体28の駆動位置
は、フィードバック制御手段31によって、混合弁弁体
28のリセット位置を検出した後、混合弁弁体28の駆
動量を積算することで検出されている。
【0041】フィードバック制御手段31は水温検出手
段52によって検出される水温に応じて、作動開始及び
設定温度変更時における混合弁弁体28の駆動位置の補
正を行うことができ、より精度の高い温度調節を行うこ
とが可能となる。
【0042】また水温を流量調節弁制御手段43に取り
込むことにより、流量調節弁制御手段43における流量
調節弁弁体39の設定禁止領域が補正可能となるので、
混合湯温のハンチングを確実に防止できる。
【0043】以上述べたように本実施例によれば、水温
検出手段52で検出される水温と混合湯温検出手段34
で検出される混合湯温の偏差が、一定時間以上、所定の
範囲内であるときに、水温偏差判定手段51によって混
合弁20が水側の非混合領域であると判定するので、水
側の非混合領域において任意の流量調節を行うことが簡
単な構成で可能となる。
【0044】また、フィードバック制御手段31におい
て、検出された水温に基づき混合弁23の作動開始及び
設定温度変更時における混合弁弁体28の駆動位置を補
正するので、より精度の高い温度調節を行うことが可能
となる。
【0045】さらに水温を流量調節弁制御手段43に取
り込むことにより、流量調節弁制御手段43における流
量調節弁弁体38の設定禁止領域が補正可能となるの
で、混合湯温のハンチングを確実に防止できる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の流体制御弁
は、混合弁駆動手段により駆動される混合弁弁体の位置
に応じて、湯水混合比が調節される混合領域と湯側およ
び水側流路のみが開成される非混合領域を有する混合弁
と、水側の非混合領域を検出する湯水混合検出手段と、
流量調節弁駆動手段により駆動される流量調節弁弁体の
位置に応じて流量調節を行う流量調節弁と、混合弁駆動
手段の制御を行う混合弁制御手段と、流量調節弁の弁開
度に設定禁止領域を設けて制御する流量調節弁制御手段
と、前記湯水混合検出手段から水側の非混合領域の信号
を検知したときに前記流量調節弁制御手段の設定禁止領
域を解除する解除手段と、電気的な制御を行う制御装置
から構成されているので以下の効果を有する。
【0047】(1)予め流量調節弁の設定禁止領域を設
けるとともに、混合弁の弁開度が水側の非混合領域にあ
ることが検知されたときのみ、設定禁止領域を解除する
ので、水側の非混合領域における任意の流量調節が流量
センサを必要とせず、簡単な構成で実現できる。
【0048】(2)湯水混合検出手段を、混合弁弁体の
駆動位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段が検
出した混合弁弁体の位置が水側の非混合領域であるか判
定する位置判定手段から構成したものであり、混合弁弁
体の駆動位置によって、混合弁の水側流路のみが開成さ
れていること判定するので、水側の非混合領域における
任意の流量調節が可能となる。また正確な混合弁弁体の
駆動位置を把握できるので、混合湯温調節の性能を向上
できる。
【0049】(3)湯水混合検出手段を、混合弁を水側
の非混合領域とする水設定手段を設けた混合湯温設定手
段としたものであり、使用者が水設定手段を選択したと
きにのみ、解除手段によって流量調節弁制御手段の設定
禁止領域を解除するので、簡単な構成で確実に任意の流
量調節を行うとともに、使用者の使い勝手を向上するこ
とができる。
【0050】また、水設定手段を混合湯温設定手段に設
けているので、低コスト化を図ることができる。
【0051】(4)混合弁の下流側に設けられた混合湯
温検出手段と、混合湯温を設定する混合湯温設定手段
と、混合湯温設定手段によって設定された設定温度と混
合湯温検出手段から検出された混合湯温の偏差によって
混合弁弁体の駆動量を演算し、混合弁制御手段に出力す
るフィードバック制御手段を設け、湯水混合検出手段
を、水側流入路の水温を検出する水温検出手段と、水温
検出手段から検出された水温と混合湯温の偏差が所定の
範囲内であるかを判定する水温偏差判定手段で構成した
ものであり、水温と混合湯温の偏差が、一定時間以上、
所定の範囲内であるときに、水温偏差判定手段によって
混合弁が水側の非混合領域であると判定するので、水側
の非混合領域において任意の流量調節を行うことが可能
となる。
【0052】また、フィードバック制御手段は、検出さ
れた水温に基づき混合弁の作動開始及び設定温度変更時
における混合弁弁体の駆動位置を補正するので、より精
度の高い温度調節を行うことが可能となる。
【0053】さらに水温を流量調節弁制御手段に取り込
むことにより、流量調節弁制御手段における流量調節弁
弁体の設定禁止領域が補正可能となるので、混合湯温の
温度調節性能を確実に向上できる。
【0054】(5)水温検出手段よりも温度応答速度の
速い混合湯温検出手段を用いることによって、水温と混
合湯温の偏差の検出精度を低下させることなく、低コス
ト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の湯水混合装置の構成図
【図2】同湯水混合装置の混合弁弁体の駆動位置と流量
及び混合湯温の関係を示す特性図
【図3】同湯水混合装置の流量調節弁弁体の駆動位置と
混合湯量及び混合湯温の関係を示す特性図
【図4】同湯水混合装置の制御動作のフローチャート
【図5】本発明の第二の実施例を示す湯水混合装置の構
成図
【図6】同湯水混合装置の制御動作のフローチャート
【図7】本発明の第三の実施例を示す湯水混合装置の構
成図
【図8】同湯水混合装置の制御動作のフローチャート
【図9】従来の湯水混合装置の構成図
【符号の説明】
22、47、51 湯水混合装置 23 混合弁 26 ステッピングモータ(混合弁駆動手段) 28 混合弁弁体 30 位置検出手段(湯水混合検出手段) 31 フィードバック制御手段 34 混合湯温検出手段 35 混合弁制御手段 36 流量調節弁 37 ステッピングモータ(流量調節弁駆動手段) 42 解除手段 43 流量調節弁制御手段 44 位置判定手段 46 制御装置 50 水設定手段 52 水温検出手段 53 水温偏差判定手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】混合弁駆動手段により駆動される混合弁弁
    体の位置に応じて、湯水混合比が調節される混合領域と
    湯側および水側流路のみが開成される非混合領域を有す
    る混合弁と、水側の非混合領域を検出する湯水混合検出
    手段と、流量調節弁駆動手段により駆動される流量調節
    弁弁体の位置に応じて流量調節を行う流量調節弁と、前
    記混合弁駆動手段の制御を行う混合弁制御手段と、前記
    流量調節弁の弁開度に設定禁止領域を設けて制御する流
    量調節弁制御手段と、前記湯水混合検出手段から水側の
    非混合領域の信号を検知したときに前記流量調節弁制御
    手段の設定禁止領域を解除する解除手段と、電気的な制
    御を行う制御装置とを備えた湯水混合装置。
  2. 【請求項2】湯水混合検出手段は、混合弁弁体の駆動位
    置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段が検出
    した混合弁弁体の位置が水側の非混合領域であるか判定
    する位置判定手段とから構成された請求項1記載の湯水
    混合装置。
  3. 【請求項3】湯水混合検出手段は、混合弁が水側のみを
    開成する水設定手段を設けた混合湯温設定手段とした請
    求項1記載の湯水混合装置。
  4. 【請求項4】混合弁の下流側に設けられた混合湯温検出
    手段と、混合湯温を設定する混合湯温設定手段と、前記
    混合湯温設定手段によって設定された設定温度と前記混
    合湯温検出手段から検出された混合湯温の偏差によって
    混合弁弁体の駆動量を演算し、混合弁制御手段に出力す
    るフィードバック制御手段を有し、湯水混合検出手段
    は、水側流入路の水温を検出する水温検出手段と、前記
    水温検出手段から検出された水温と混合湯温の偏差が所
    定の範囲内であるかを判定する水温偏差判定手段から構
    成された請求項1記載の湯水混合装置。
  5. 【請求項5】水温検出手段よりも温度応答速度の速い混
    合湯温検出手段を用いた請求項4記載の湯水混合装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003526849A (ja) * 1999-12-18 2003-09-09 イノテック エレクトロニック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 電子的な混合水調製器および混合水調製方法
CN108757996A (zh) * 2018-07-26 2018-11-06 潍坊康斯拓普温控卫浴有限公司 热水器恒温阀

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