JP3376603B2 - 液体の混合装置 - Google Patents
液体の混合装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体を混合する液体の
混合装置に関し、詳しくは、液体の混合比を調節する装
置に関する。
混合装置に関し、詳しくは、液体の混合比を調節する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液体の混合装置として、
例えば、特開昭56−129919号公報の給湯装置が
知られている。すなわち、従来の給湯装置は、高温水を
流通させる高温水側管路に流量調節弁を設けると共に、
低温水を流通させる低温水側管路にも流量調節弁を設
け、両管路を接続した混合管路から混合湯を一定の流量
で吐出するものである。そして、混合湯を一定の流量に
維持しつつ、混合湯の温度を変えるには、両流量調節弁
を同時に流量制御することにより行なっている。
例えば、特開昭56−129919号公報の給湯装置が
知られている。すなわち、従来の給湯装置は、高温水を
流通させる高温水側管路に流量調節弁を設けると共に、
低温水を流通させる低温水側管路にも流量調節弁を設
け、両管路を接続した混合管路から混合湯を一定の流量
で吐出するものである。そして、混合湯を一定の流量に
維持しつつ、混合湯の温度を変えるには、両流量調節弁
を同時に流量制御することにより行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の給湯装
置では、混合湯の温度を変更するには、高温水側及び低
温水側の流量調節弁を同時に制御しなければならず、制
御が複雑になるという問題があった。
置では、混合湯の温度を変更するには、高温水側及び低
温水側の流量調節弁を同時に制御しなければならず、制
御が複雑になるという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の技術の問題点を解決
するものであり、第1の流体と第2の流体との混合比を
調節するのに、簡単な構成で実現することができる液体
の混合装置を提供することを目的とする。
するものであり、第1の流体と第2の流体との混合比を
調節するのに、簡単な構成で実現することができる液体
の混合装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、第1の管路を流通する高温液体
と、第2の管路を流通する低温液体とを混合し、該混合
した混合液体を混合管路を通じて吐出する液体の混合装
置において、第1の管路または第2の管路のうち一方の
管路に設けられ、電気的な駆動信号により液体の流量を
変更する駆動部を有する流量調節弁と、上記両管路のう
ち他方の管路に設けられ、該管路の下流側の圧力を設定
圧力に向かうように調圧する圧力調節弁と、上記流量調
節弁の駆動部に制御信号を送ることにより該流量調節弁
を流れる液体の流量を調節する流量調節手段と、を備
え、上記混合管路から吐出される混合液体の最大流量の
範囲内にて、上記流量調節弁で流す流体の流量により、
高温液体と低温液体との混合比を調節するように構成し
たこと、を備えたことを特徴とする。
になされた本発明は、第1の管路を流通する高温液体
と、第2の管路を流通する低温液体とを混合し、該混合
した混合液体を混合管路を通じて吐出する液体の混合装
置において、第1の管路または第2の管路のうち一方の
管路に設けられ、電気的な駆動信号により液体の流量を
変更する駆動部を有する流量調節弁と、上記両管路のう
ち他方の管路に設けられ、該管路の下流側の圧力を設定
圧力に向かうように調圧する圧力調節弁と、上記流量調
節弁の駆動部に制御信号を送ることにより該流量調節弁
を流れる液体の流量を調節する流量調節手段と、を備
え、上記混合管路から吐出される混合液体の最大流量の
範囲内にて、上記流量調節弁で流す流体の流量により、
高温液体と低温液体との混合比を調節するように構成し
たこと、を備えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2の発明は、第1の管路を流
通する高温液体と、第2の管路を流通すると共に上記高
温液体と同一の種類でかつ該高温液体より低い温度の低
温液体とを混合し、該混合した混合液体を混合管路を通
じて吐出する液体の混合装置において、第1の管路また
は第2の管路のうち一方の管路に設けられ、電気的な駆
動信号により流量を変更する駆動部を有する流量調節弁
と、上記両管路のうち他方の管路に設けられ、該管路の
下流側の圧力を設定圧力に向かうように調圧する圧力調
節弁と、上記混合液体の目標温度を設定する目標温度設
定手段と、この目標温度設定手段により設定した目標温
度に応じて、上記流量調節弁の駆動部に制御信号を送る
ことにより、該流量調節弁を流れる液体の流量を調節す
る流量制御手段と、を備えたことを特徴とする。
通する高温液体と、第2の管路を流通すると共に上記高
温液体と同一の種類でかつ該高温液体より低い温度の低
温液体とを混合し、該混合した混合液体を混合管路を通
じて吐出する液体の混合装置において、第1の管路また
は第2の管路のうち一方の管路に設けられ、電気的な駆
動信号により流量を変更する駆動部を有する流量調節弁
と、上記両管路のうち他方の管路に設けられ、該管路の
下流側の圧力を設定圧力に向かうように調圧する圧力調
節弁と、上記混合液体の目標温度を設定する目標温度設
定手段と、この目標温度設定手段により設定した目標温
度に応じて、上記流量調節弁の駆動部に制御信号を送る
ことにより、該流量調節弁を流れる液体の流量を調節す
る流量制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】さらに、請求項3の発明は、請求項1また
は請求項2に記載した発明において、圧力調節弁に、設
定圧力を変更可能な圧力設定部を備えた構成である。
は請求項2に記載した発明において、圧力調節弁に、設
定圧力を変更可能な圧力設定部を備えた構成である。
【0008】また、請求項4の発明は、請求項3に対し
て、上記圧力調節弁の圧力設定部は、電気的な駆動信号
により設定圧力を変更する駆動部を有すると共に、混合
液体の目標流量を設定する混合液体流量設定手段と、上
記混合液体流量設定手段により設定された目標流量に応
じて、圧力調節弁の駆動部に制御信号を送ることにより
上記設定圧力を制御する流量制御手段と、を備えた構成
である。
て、上記圧力調節弁の圧力設定部は、電気的な駆動信号
により設定圧力を変更する駆動部を有すると共に、混合
液体の目標流量を設定する混合液体流量設定手段と、上
記混合液体流量設定手段により設定された目標流量に応
じて、圧力調節弁の駆動部に制御信号を送ることにより
上記設定圧力を制御する流量制御手段と、を備えた構成
である。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に係る液体の混合装置では、
第1の管路を流通する高温液体と、第2の管路を流通す
る低温液体との混合比を調節して、混合管路を通じて混
合液体を吐出する。
第1の管路を流通する高温液体と、第2の管路を流通す
る低温液体との混合比を調節して、混合管路を通じて混
合液体を吐出する。
【0010】上記混合比への調節は、流量制御手段から
流量調節弁の駆動部へ制御信号を送ることにより行なわ
れる。すなわち、混合液体は、混合管路から吐出される
ときに、混合管路の流路抵抗で定まる所定圧に調圧され
ている。いま、流量調節手段が流量調節弁に対して流量
を増加または減少させる制御を行なうと、その流量調節
弁から流れる液体が混合管路内の混合液体の圧力を変化
させる。この圧力変化は、他方の管路における圧力調節
弁の下流側の圧力変化となって現われる。圧力調節弁
は、下流側の圧力を設定圧力に向かうようにその流量を
調節する弁であるから、流量調節弁の制御により増減し
た圧力を補償するように、その流量を増減する。したが
って、混合液体は、混合管路の流路抵抗で定まる所定圧
に基づいてその流量を一定に維持されながら、流量調節
弁に対する流量制御だけで混合比が調節されることにな
る。
流量調節弁の駆動部へ制御信号を送ることにより行なわ
れる。すなわち、混合液体は、混合管路から吐出される
ときに、混合管路の流路抵抗で定まる所定圧に調圧され
ている。いま、流量調節手段が流量調節弁に対して流量
を増加または減少させる制御を行なうと、その流量調節
弁から流れる液体が混合管路内の混合液体の圧力を変化
させる。この圧力変化は、他方の管路における圧力調節
弁の下流側の圧力変化となって現われる。圧力調節弁
は、下流側の圧力を設定圧力に向かうようにその流量を
調節する弁であるから、流量調節弁の制御により増減し
た圧力を補償するように、その流量を増減する。したが
って、混合液体は、混合管路の流路抵抗で定まる所定圧
に基づいてその流量を一定に維持されながら、流量調節
弁に対する流量制御だけで混合比が調節されることにな
る。
【0011】また、請求項2の発明は、目標温度設定手
段により設定される目標温度に応じて、流量調節弁の駆
動部に制御信号を送ることにより、流量調節弁を流れる
流量を調節することにより、温度制御を行なったもので
ある。
段により設定される目標温度に応じて、流量調節弁の駆
動部に制御信号を送ることにより、流量調節弁を流れる
流量を調節することにより、温度制御を行なったもので
ある。
【0012】請求項3の発明は、混合液体の混合比の制
御に加えて、圧力調節弁の設定圧力を変更して混合液体
の流量も変更するものである。混合液体の最大流量は、
圧力調節弁の設定圧力で規定される最大流量で定まり、
流量調節弁と圧力調節弁とによる混合比の制御は、この
最大流量の範囲内で行なわれる。よって、圧力調節弁の
設定圧力を変更することにより、混合液体の流量を変更
することができる。
御に加えて、圧力調節弁の設定圧力を変更して混合液体
の流量も変更するものである。混合液体の最大流量は、
圧力調節弁の設定圧力で規定される最大流量で定まり、
流量調節弁と圧力調節弁とによる混合比の制御は、この
最大流量の範囲内で行なわれる。よって、圧力調節弁の
設定圧力を変更することにより、混合液体の流量を変更
することができる。
【0013】請求項4の発明は、圧力調節弁の設定圧力
を電気的に行なって混合液体の流量を調節する。すなわ
ち、混合液体流量設定手段にて混合液体の目標流量を設
定すると、流量制御手段は、該目標流量に応じた設定圧
力を定める制御信号を圧力調節弁の駆動部に送る。これ
により、圧力調節弁の設定圧力が変更され、混合液体
は、目標流量に向かうようにその流量を増減される。
を電気的に行なって混合液体の流量を調節する。すなわ
ち、混合液体流量設定手段にて混合液体の目標流量を設
定すると、流量制御手段は、該目標流量に応じた設定圧
力を定める制御信号を圧力調節弁の駆動部に送る。これ
により、圧力調節弁の設定圧力が変更され、混合液体
は、目標流量に向かうようにその流量を増減される。
【0014】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0015】図1は本実施例に係る浴室や台所等に用い
る給湯装置を示す概略構成図である。本給湯装置1は、
低温水を流通させる低温水側管路5Cと、高温水を流通
させる高温水側管路5Hと、両管路を接続し、かつ上記
低温水と高温水とを混合した混合湯を流通させる混合管
路5Mとを備えている。
る給湯装置を示す概略構成図である。本給湯装置1は、
低温水を流通させる低温水側管路5Cと、高温水を流通
させる高温水側管路5Hと、両管路を接続し、かつ上記
低温水と高温水とを混合した混合湯を流通させる混合管
路5Mとを備えている。
【0016】低温水側管路5Cには、第1逆止弁10及
び電気的制御信号により流量の調節を行なう流量調節弁
100が設けられており、また、上記高温水側管路5H
には、第2逆止弁20及び電気制御信号により設定圧力
の調節を行なえる圧力調節弁200が設けられており、
さらに、混合管路5Mには、開閉弁300が設けられて
いる。なお、上記流量調節弁100は、ステッピングモ
ータ等からなる制御部100Mを備えており、この制御
部100Mに制御信号を送ることにより低温水の流量調
節が可能である。また、圧力調節弁200は、ステッピ
ングモータ等からなる制御部200Mを備えており、こ
の制御部200Mに設定圧力についての目標値に基づく
制御信号を送ることにより設定圧力の変更が可能であ
る。
び電気的制御信号により流量の調節を行なう流量調節弁
100が設けられており、また、上記高温水側管路5H
には、第2逆止弁20及び電気制御信号により設定圧力
の調節を行なえる圧力調節弁200が設けられており、
さらに、混合管路5Mには、開閉弁300が設けられて
いる。なお、上記流量調節弁100は、ステッピングモ
ータ等からなる制御部100Mを備えており、この制御
部100Mに制御信号を送ることにより低温水の流量調
節が可能である。また、圧力調節弁200は、ステッピ
ングモータ等からなる制御部200Mを備えており、こ
の制御部200Mに設定圧力についての目標値に基づく
制御信号を送ることにより設定圧力の変更が可能であ
る。
【0017】また、給湯装置1には、混合湯の温度を制
御するための制御手段が設けられている。すなわち、制
御手段は、混合管路5Mに設けられ、混合湯の温度を検
出する温度センサ50と、目標温度を設定するための目
標温度設定器60と、流量センサ70と、上記温度セン
サ50及び流量センサ70からの検出信号、目標温度設
定器60からの目標温度信号を入力信号とする電子制御
装置80とを備えている。
御するための制御手段が設けられている。すなわち、制
御手段は、混合管路5Mに設けられ、混合湯の温度を検
出する温度センサ50と、目標温度を設定するための目
標温度設定器60と、流量センサ70と、上記温度セン
サ50及び流量センサ70からの検出信号、目標温度設
定器60からの目標温度信号を入力信号とする電子制御
装置80とを備えている。
【0018】電子制御装置80は、マイクロコンピュー
タ等から構成され、周知のCPU81、ROM83、R
AM85、バックアップRAM87を中心に論理演算回
路として構成され、これらとコモンバス91を介して相
互に接続された入出力ポート89により外部との入出力
を行なう。この入出力ポート89には、温度センサ50
等が接続されると共に、流量調節弁100の制御部10
0M及び圧力調節弁200の制御部200Mに制御信号
を送るモータ駆動部93,95が接続されている。
タ等から構成され、周知のCPU81、ROM83、R
AM85、バックアップRAM87を中心に論理演算回
路として構成され、これらとコモンバス91を介して相
互に接続された入出力ポート89により外部との入出力
を行なう。この入出力ポート89には、温度センサ50
等が接続されると共に、流量調節弁100の制御部10
0M及び圧力調節弁200の制御部200Mに制御信号
を送るモータ駆動部93,95が接続されている。
【0019】上記電子制御装置80は、上記温度検出信
号及び目標温度信号とを読み込んで、所定のプログラム
にしたがって流量調節弁100に対して流量制御を実行
するものであり、つまり、目標温度に、混合湯の温度が
一致するように流量調節弁100を流量制御し、低温水
の流量だけを変更する制御を実行する。
号及び目標温度信号とを読み込んで、所定のプログラム
にしたがって流量調節弁100に対して流量制御を実行
するものであり、つまり、目標温度に、混合湯の温度が
一致するように流量調節弁100を流量制御し、低温水
の流量だけを変更する制御を実行する。
【0020】すなわち、低温水の流量をQC とし、高温
水の流量をQH とし、混合湯に基づく温度センサ50の
検出温度をT、その流量をQとし、さらに、目標温度設
定器60における目標温度をTS 、圧力調節弁200の
設定圧力をPS とすると、電子制御装置80は、検出温
度Tが目標温度TS になるように流量QC を増減する。
このとき、圧力調節弁200は、混合管路5M内の圧力
を設定圧力PS に保つように、流量QH を増減するた
め、混合流量Qは一定に保たれる。
水の流量をQH とし、混合湯に基づく温度センサ50の
検出温度をT、その流量をQとし、さらに、目標温度設
定器60における目標温度をTS 、圧力調節弁200の
設定圧力をPS とすると、電子制御装置80は、検出温
度Tが目標温度TS になるように流量QC を増減する。
このとき、圧力調節弁200は、混合管路5M内の圧力
を設定圧力PS に保つように、流量QH を増減するた
め、混合流量Qは一定に保たれる。
【0021】次に、上記給湯装置1の動作について、混
合湯を吐出していない状態から、所定流量QY で混合湯
を吐出させ、さらに、混合比の変更による温度制御をし
た後に、止水するまでの一連の動作によって説明する。
なお、圧力調節弁200の設定圧力は、PSYに、目標温
度設定器60の目標温度は、TS に設定されているもの
とする。
合湯を吐出していない状態から、所定流量QY で混合湯
を吐出させ、さらに、混合比の変更による温度制御をし
た後に、止水するまでの一連の動作によって説明する。
なお、圧力調節弁200の設定圧力は、PSYに、目標温
度設定器60の目標温度は、TS に設定されているもの
とする。
【0022】まず、電子制御装置80から流量調節弁1
00に対して制御信号を送って、該流量調節弁100の
開度を大きくした後、開閉弁300を全開状態にする。
この状態において、流量調節弁100を通った低温水
は、混合管路5Mを通じて吐出される。このとき、混合
管路5Mの圧力は、混合管路5Mの流路抵抗で定まる所
定圧に調圧され、圧力調節弁200の下流側に加わる。
ここで、混合管路5Mの圧力が上記設定圧力PSYを上回
っていると、圧力調節弁200から高温水は流れない。
00に対して制御信号を送って、該流量調節弁100の
開度を大きくした後、開閉弁300を全開状態にする。
この状態において、流量調節弁100を通った低温水
は、混合管路5Mを通じて吐出される。このとき、混合
管路5Mの圧力は、混合管路5Mの流路抵抗で定まる所
定圧に調圧され、圧力調節弁200の下流側に加わる。
ここで、混合管路5Mの圧力が上記設定圧力PSYを上回
っていると、圧力調節弁200から高温水は流れない。
【0023】電子制御装置80は、温度センサ50から
入力された検出温度Tが目標温度TS より低い場合に
は、流量調節弁100に対して流量を減少させる制御を
行なう。これにより、流量調節弁100から流れる低温
水が混合管路5M内の混合湯の圧力を変化させる。この
圧力変化は、他方の高温水側管路5Hにおける圧力調節
弁200の下流側の圧力変化となって現われる。圧力調
節弁200は、下流側の圧力を設定圧力PSYに向かうよ
うにその流量を調節する弁であるから、流量調節弁10
0の制御により減少した圧力を補償するように、その流
量を増加する。
入力された検出温度Tが目標温度TS より低い場合に
は、流量調節弁100に対して流量を減少させる制御を
行なう。これにより、流量調節弁100から流れる低温
水が混合管路5M内の混合湯の圧力を変化させる。この
圧力変化は、他方の高温水側管路5Hにおける圧力調節
弁200の下流側の圧力変化となって現われる。圧力調
節弁200は、下流側の圧力を設定圧力PSYに向かうよ
うにその流量を調節する弁であるから、流量調節弁10
0の制御により減少した圧力を補償するように、その流
量を増加する。
【0024】この関係を図2を用いて説明する。図2は
縦軸に低温水の流量QC を、横軸に高温水の流量QH を
示す。ここで、圧力調節弁200の設定圧力がPSYであ
ると、流量QC と流量QH の関係は、直線AY で表わさ
れる。すなわち、流量調節弁100が全開状態にある場
合には、流量調節弁100の圧力が、圧力調節弁200
に設定圧力PSY以上で加わり、圧力調節弁200は閉止
状態になり、このときの流量調節弁100の流量QCYM
が混合湯QY の流量となる。ここで、検出温度Tが目標
温度TS より低いと、流量調節弁100を徐々に閉じ
て、その流量を△Qだけ減少させ、さらに減少分の流量
△Qが混合湯の圧力を低下させ、さらに圧力調節弁20
0の下流側の圧力を低下させる。圧力調節弁200は、
下流側の圧力が設定圧力PSYより低下すると、設定圧力
PSYを維持するように、下流側の減少分に相当する流量
を△Qだけ増大させる。この関係を式で示すと、流量Q
Y は、(QC −△Q)+(QH +△Q)であり一定の流
量のままである。一方、検出温度Tが目標温度TS より
高いと、流量調節弁100の開度を大きくして低温水を
増量することにより、圧力調節弁200を介した高温水
は、上述と同様な圧力調節弁200の作用により自動的
に減少する。そして、電子制御装置80は、検出温度T
が目標温度TS に達するように制御を実行する。
縦軸に低温水の流量QC を、横軸に高温水の流量QH を
示す。ここで、圧力調節弁200の設定圧力がPSYであ
ると、流量QC と流量QH の関係は、直線AY で表わさ
れる。すなわち、流量調節弁100が全開状態にある場
合には、流量調節弁100の圧力が、圧力調節弁200
に設定圧力PSY以上で加わり、圧力調節弁200は閉止
状態になり、このときの流量調節弁100の流量QCYM
が混合湯QY の流量となる。ここで、検出温度Tが目標
温度TS より低いと、流量調節弁100を徐々に閉じ
て、その流量を△Qだけ減少させ、さらに減少分の流量
△Qが混合湯の圧力を低下させ、さらに圧力調節弁20
0の下流側の圧力を低下させる。圧力調節弁200は、
下流側の圧力が設定圧力PSYより低下すると、設定圧力
PSYを維持するように、下流側の減少分に相当する流量
を△Qだけ増大させる。この関係を式で示すと、流量Q
Y は、(QC −△Q)+(QH +△Q)であり一定の流
量のままである。一方、検出温度Tが目標温度TS より
高いと、流量調節弁100の開度を大きくして低温水を
増量することにより、圧力調節弁200を介した高温水
は、上述と同様な圧力調節弁200の作用により自動的
に減少する。そして、電子制御装置80は、検出温度T
が目標温度TS に達するように制御を実行する。
【0025】このような混合湯の温度制御ができる範囲
は、圧力調節弁200が全閉の状態のとき最低温度であ
り、一方、圧力調節弁200が全開のとき最高温度であ
る。また、混合湯の流量制御ができる範囲は、下流側の
設定圧力PSYの設定可能な範囲である。
は、圧力調節弁200が全閉の状態のとき最低温度であ
り、一方、圧力調節弁200が全開のとき最高温度であ
る。また、混合湯の流量制御ができる範囲は、下流側の
設定圧力PSYの設定可能な範囲である。
【0026】なお、混合湯を止めるには、開閉弁300
を全閉にする。このとき、開閉弁300を全閉にして混
合湯が止められると、混合管路5Mから低温水側管路5
C及び高温水側管路5Hへの圧力が大きくなるが、低温
水側管路5C及び高温水側管路5Hには、第1逆止弁1
0及び第2逆止弁20が設けられているので、流量調節
弁100及び圧力調節弁200を介して上流側へ逆流す
ることを防止することができる。
を全閉にする。このとき、開閉弁300を全閉にして混
合湯が止められると、混合管路5Mから低温水側管路5
C及び高温水側管路5Hへの圧力が大きくなるが、低温
水側管路5C及び高温水側管路5Hには、第1逆止弁1
0及び第2逆止弁20が設けられているので、流量調節
弁100及び圧力調節弁200を介して上流側へ逆流す
ることを防止することができる。
【0027】上記実施例によれば、混合湯の流量Qは、
QC +QH に等しくかつ一定の流量である関係を維持し
つつ、混合比の制御で温度制御を行なうことができる
が、このとき、流量調節弁100を制御するだけで行な
うことができるので、制御が簡単になるという効果があ
る。
QC +QH に等しくかつ一定の流量である関係を維持し
つつ、混合比の制御で温度制御を行なうことができる
が、このとき、流量調節弁100を制御するだけで行な
うことができるので、制御が簡単になるという効果があ
る。
【0028】また、混合湯の流量Qは、電子制御装置8
0から圧力調節弁200へ制御信号を送って、設定圧力
PS を変更することにより行なえる。圧力調節弁200
の設定圧力PS の変更により混合湯の流量を変更できる
のは、以下の理由による。上述したように、流量調節弁
100が全閉状態にある場合には、圧力調節弁200だ
けから高温水が流れるから、圧力調節弁200の設定圧
力PS にて定まる最大流量が混合湯の流量である。した
がって、圧力調節弁200の設定圧力をPS をPSX、P
SY、PSZのように変更すると、圧力調節弁200から流
れることができる最大流量は、QHXM 、QHYM 、QHZM
…と変更される(図2)。この最大流量の範囲内におい
て、上述のように高温水と低温水との混合比を変えるこ
とができる。よって、設定圧力PS の変更により、圧力
調節弁200から流出する最大流量、つまり、混合比の
制御ができる流量範囲を変更することができる。電子制
御装置80は、圧力調節弁200に制御信号を送って設
定圧力PS を変更する制御を行なう。
0から圧力調節弁200へ制御信号を送って、設定圧力
PS を変更することにより行なえる。圧力調節弁200
の設定圧力PS の変更により混合湯の流量を変更できる
のは、以下の理由による。上述したように、流量調節弁
100が全閉状態にある場合には、圧力調節弁200だ
けから高温水が流れるから、圧力調節弁200の設定圧
力PS にて定まる最大流量が混合湯の流量である。した
がって、圧力調節弁200の設定圧力をPS をPSX、P
SY、PSZのように変更すると、圧力調節弁200から流
れることができる最大流量は、QHXM 、QHYM 、QHZM
…と変更される(図2)。この最大流量の範囲内におい
て、上述のように高温水と低温水との混合比を変えるこ
とができる。よって、設定圧力PS の変更により、圧力
調節弁200から流出する最大流量、つまり、混合比の
制御ができる流量範囲を変更することができる。電子制
御装置80は、圧力調節弁200に制御信号を送って設
定圧力PS を変更する制御を行なう。
【0029】次に、給湯装置1による実際の混合湯の温
度制御について図3に示すフローチャートを用いて説明
する。いま、給湯装置1のスタートスイッチ(図示省
略)をオンすると、電子制御装置80が起動する。電子
制御装置80が起動すると、ROM83に記憶された所
定のプログラムが実行される。まず、初期値のリセット
等の初期化処理や、開閉弁300を全閉にする処理の後
に、ステップ110を実行する。ステップ110では、
目標設定圧力PSMが求められる。この目標設定圧力PSM
は、混合湯として吐出させたい初期の流量に対応する値
であり、例えば、予め決めた値や開閉弁300の開度を
測定するセンサ等の値に基づいて求められる値である。
続くステップ115にて、現在の設定圧力PS と上記目
標設定圧力PSMとの偏差△PS が演算され、さらにステ
ップ120にて、次式(1)にて混合比制御回数CT1
の演算が実行される。 CT1=INT{(PSM−PS )/△PSK} …(1) ここで、△PSKは、所定値の変更圧力を示し、INTは
演算値から正の整数値を取り出す関数を示す。よって、
混合比制御回数CT1は、圧力調節弁200の設定圧力
PS を所定変更圧力△PSK毎に多段階で増減制御する回
数を意味することになる。
度制御について図3に示すフローチャートを用いて説明
する。いま、給湯装置1のスタートスイッチ(図示省
略)をオンすると、電子制御装置80が起動する。電子
制御装置80が起動すると、ROM83に記憶された所
定のプログラムが実行される。まず、初期値のリセット
等の初期化処理や、開閉弁300を全閉にする処理の後
に、ステップ110を実行する。ステップ110では、
目標設定圧力PSMが求められる。この目標設定圧力PSM
は、混合湯として吐出させたい初期の流量に対応する値
であり、例えば、予め決めた値や開閉弁300の開度を
測定するセンサ等の値に基づいて求められる値である。
続くステップ115にて、現在の設定圧力PS と上記目
標設定圧力PSMとの偏差△PS が演算され、さらにステ
ップ120にて、次式(1)にて混合比制御回数CT1
の演算が実行される。 CT1=INT{(PSM−PS )/△PSK} …(1) ここで、△PSKは、所定値の変更圧力を示し、INTは
演算値から正の整数値を取り出す関数を示す。よって、
混合比制御回数CT1は、圧力調節弁200の設定圧力
PS を所定変更圧力△PSK毎に多段階で増減制御する回
数を意味することになる。
【0030】続くステップ125にて、カウンタCTと
混合比制御回数CT1の大小判定により、混合比制御回
数CT1だけ以下の処理が実行されたか否かの判定が行
なわれる。最初の処理では、否定判定されるから、ステ
ップS130へ進む。
混合比制御回数CT1の大小判定により、混合比制御回
数CT1だけ以下の処理が実行されたか否かの判定が行
なわれる。最初の処理では、否定判定されるから、ステ
ップS130へ進む。
【0031】ステップ130では、流量調節弁100の
制御部100Mに対して、その低温水の流量QC を変更
する信号を送る。このとき、変更する流量を△QCKとす
ると、△QCKは、圧力調節弁200の設定圧力がPS1
のときに流れる最大流量QH1Mの1/2に設定する。
制御部100Mに対して、その低温水の流量QC を変更
する信号を送る。このとき、変更する流量を△QCKとす
ると、△QCKは、圧力調節弁200の設定圧力がPS1
のときに流れる最大流量QH1Mの1/2に設定する。
【0032】続くステップS135では、圧力調節弁2
00の制御部200Mに対して、その設定圧力PS を上
述した△PSKだけ変更する制御信号が送られる。続くス
テップS140では、所定時間遅延する待機処理を行な
う。これにより、圧力調節弁200の圧力調節機能に基
づいて、低温水に高温水が混合して所定温度の混合湯が
吐水する。次のステップS145にて、カウンタCTが
インクリメントされて、ステップS125に戻る。そし
て、ステップS125からステップ145までの処理を
繰り返し実行し、カウンタCTが混合比制御回数CT1
を越えたときに、ステップS150へ進み、カウンタC
Tをリセットした後、本処理を終了する。こうした一連
の処理により吐水開始時における温度制御が実行され
る。
00の制御部200Mに対して、その設定圧力PS を上
述した△PSKだけ変更する制御信号が送られる。続くス
テップS140では、所定時間遅延する待機処理を行な
う。これにより、圧力調節弁200の圧力調節機能に基
づいて、低温水に高温水が混合して所定温度の混合湯が
吐水する。次のステップS145にて、カウンタCTが
インクリメントされて、ステップS125に戻る。そし
て、ステップS125からステップ145までの処理を
繰り返し実行し、カウンタCTが混合比制御回数CT1
を越えたときに、ステップS150へ進み、カウンタC
Tをリセットした後、本処理を終了する。こうした一連
の処理により吐水開始時における温度制御が実行され
る。
【0033】一方、吐水開始後の定常状態における吐水
温度の制御は、図4のフローチャートで示す処理が実行
される。まず、ステップS205にて、目標温度設定器
60に設定されている目標温度TS が読み込まれ、続く
ステップS210にて温度センサ50の検出温度Tが読
み込まれる。ステップS215にて、目標温度TS と検
出温度Tとの温度差△Tが演算され、この温度差△Tが
所定温度△TK 以上であると、ステップS220にて流
量調節弁100の制御部100Mに対して上記流量QC
を増減する指令が行なわれる。一方、ステップ215に
て、温度差△Tが所定温度△TK 以下であると流量調節
弁100に対する制御が実行されない。すなわち、図4
のフローチャートの制御により、混合湯の温度が目標温
度TSになるように流量調節弁100に対するフィード
バック制御が実行される。
温度の制御は、図4のフローチャートで示す処理が実行
される。まず、ステップS205にて、目標温度設定器
60に設定されている目標温度TS が読み込まれ、続く
ステップS210にて温度センサ50の検出温度Tが読
み込まれる。ステップS215にて、目標温度TS と検
出温度Tとの温度差△Tが演算され、この温度差△Tが
所定温度△TK 以上であると、ステップS220にて流
量調節弁100の制御部100Mに対して上記流量QC
を増減する指令が行なわれる。一方、ステップ215に
て、温度差△Tが所定温度△TK 以下であると流量調節
弁100に対する制御が実行されない。すなわち、図4
のフローチャートの制御により、混合湯の温度が目標温
度TSになるように流量調節弁100に対するフィード
バック制御が実行される。
【0034】こうした給湯装置1による混合湯の温度制
御について、開閉弁300の全閉状態から全開にし、目
標温度TS の混合湯を吐水する場合について図5を用い
て説明する。ここで、図5において、縦軸に低温水の流
量QC を、横軸に高温水の流量QHを示す。また、破線
A1 ,A2 ,A3 は、低温水の流量QC と高温水の流量
QHとが取り得る流量の関係を示し、実線の折れ線は、
開閉弁300の全閉状態から目標温度TS になるまでの
低温水及び高温水の流量を示す。
御について、開閉弁300の全閉状態から全開にし、目
標温度TS の混合湯を吐水する場合について図5を用い
て説明する。ここで、図5において、縦軸に低温水の流
量QC を、横軸に高温水の流量QHを示す。また、破線
A1 ,A2 ,A3 は、低温水の流量QC と高温水の流量
QHとが取り得る流量の関係を示し、実線の折れ線は、
開閉弁300の全閉状態から目標温度TS になるまでの
低温水及び高温水の流量を示す。
【0035】この例では、混合比制御回数CT1が3回
の場合について、つまり、圧力調節弁200の設定圧力
PS がPS1,PS2,PS3の3回にわたって切り換えられ
る場合について説明する。
の場合について、つまり、圧力調節弁200の設定圧力
PS がPS1,PS2,PS3の3回にわたって切り換えられ
る場合について説明する。
【0036】まず、全閉状態、つまり、低温水及び高温
水が流れない状態から(a0 )、流量調節弁100を開
制御して低温水を流量△QCKだけ流す(a1 )。このと
き、圧力調節弁200は、設定圧力PS がPS1に設定さ
れているから、その圧力調節機能により高温水が流量△
QHKだけ流れる(b1 )。そして、両流量を合わせた流
量Q1 にて低温水と高温水とが混合されて混合湯が吐水
する。
水が流れない状態から(a0 )、流量調節弁100を開
制御して低温水を流量△QCKだけ流す(a1 )。このと
き、圧力調節弁200は、設定圧力PS がPS1に設定さ
れているから、その圧力調節機能により高温水が流量△
QHKだけ流れる(b1 )。そして、両流量を合わせた流
量Q1 にて低温水と高温水とが混合されて混合湯が吐水
する。
【0037】続いて、流量Q1 の状態から、圧力調節弁
200の設定圧力PS がPS2に切り換わり、さらに、流
量調節弁100の流量QC が△QCKだけ増大すると(a
2 )、高温水が△QHKだけ増量される(b2 )。これに
より、流量Q2 の混合湯が吐水する。同様に、設定圧力
PS がPS3に切り換わって、低温水及び高温水が流量△
QCK及び△QHKつづ増量して、全開の流量QM にまで達
する。
200の設定圧力PS がPS2に切り換わり、さらに、流
量調節弁100の流量QC が△QCKだけ増大すると(a
2 )、高温水が△QHKだけ増量される(b2 )。これに
より、流量Q2 の混合湯が吐水する。同様に、設定圧力
PS がPS3に切り換わって、低温水及び高温水が流量△
QCK及び△QHKつづ増量して、全開の流量QM にまで達
する。
【0038】その後、図4に示す説明したように、流量
調節弁100に対する開閉制御が実行されて、つまり、
目標温度TS となるようにフィードバック制御が実行さ
れ、開閉弁300の全開状態における流量QM (QHM,
QCM)にて目標温度TS の混合湯が吐出することにな
る。
調節弁100に対する開閉制御が実行されて、つまり、
目標温度TS となるようにフィードバック制御が実行さ
れ、開閉弁300の全開状態における流量QM (QHM,
QCM)にて目標温度TS の混合湯が吐出することにな
る。
【0039】したがって、このような開閉弁300を開
けたときから、目標温度TS に達するまでに、低温水だ
けが吐水されるのではなく、目標温度TS に近い温度の
混合湯が徐々に吐水される。よって、開閉弁300を開
いた当初に、まったく温度調節のなされていない低温水
が吐水するような不具合がない。
けたときから、目標温度TS に達するまでに、低温水だ
けが吐水されるのではなく、目標温度TS に近い温度の
混合湯が徐々に吐水される。よって、開閉弁300を開
いた当初に、まったく温度調節のなされていない低温水
が吐水するような不具合がない。
【0040】なお、上記実施例では、設定圧力PS を徐
々に変化させて、吐水開始時から適温の混合湯を吐水さ
せたが、設定圧力PS を一定とし、開閉弁300の開度
Vを徐々に開く制御を行なっても、上述の実施例と同様
な混合湯の温度制御ができる。
々に変化させて、吐水開始時から適温の混合湯を吐水さ
せたが、設定圧力PS を一定とし、開閉弁300の開度
Vを徐々に開く制御を行なっても、上述の実施例と同様
な混合湯の温度制御ができる。
【0041】次に、上記実施例の給湯装置1に係る流量
調節弁100の一例として、好適に実施することができ
るダイヤフラム形の流量調節弁について説明する。図6
に示す流量調節弁100は、低温水側管路5Cに接続さ
れた主弁機構110とこの主弁機構110を制御するパ
イロット弁機構180とを備えている。
調節弁100の一例として、好適に実施することができ
るダイヤフラム形の流量調節弁について説明する。図6
に示す流量調節弁100は、低温水側管路5Cに接続さ
れた主弁機構110とこの主弁機構110を制御するパ
イロット弁機構180とを備えている。
【0042】上記主弁機構110は、主流路120を設
けた弁本体112を備えている。上記主流路120は、
流入口122を含む一次側流路124と、流出口125
を含む二次側流路126とを備えており、一次側流路1
24と二次側流路126との間に主弁130が着座する
ための主弁座114が設けられている。
けた弁本体112を備えている。上記主流路120は、
流入口122を含む一次側流路124と、流出口125
を含む二次側流路126とを備えており、一次側流路1
24と二次側流路126との間に主弁130が着座する
ための主弁座114が設けられている。
【0043】上記主弁130は、主弁用ダイヤフラム1
33と、この主弁用ダイヤフラム133の中央部に支持
された主弁体134とを備えている。上記主弁用ダイヤ
フラム133は、その外周縁部にて、弁本体112の内
周部に形成された段部115と、弁本体112に形成さ
れた上部開口116を閉じる蓋体140の突出端部14
1との間で挟持されることにより弁本体112に装着さ
れている。このように弁本体112に装着された主弁1
30により一次側流路124が区画され、該一次側流路
124の一部が背圧室127となっている。
33と、この主弁用ダイヤフラム133の中央部に支持
された主弁体134とを備えている。上記主弁用ダイヤ
フラム133は、その外周縁部にて、弁本体112の内
周部に形成された段部115と、弁本体112に形成さ
れた上部開口116を閉じる蓋体140の突出端部14
1との間で挟持されることにより弁本体112に装着さ
れている。このように弁本体112に装着された主弁1
30により一次側流路124が区画され、該一次側流路
124の一部が背圧室127となっている。
【0044】上記主弁体134は、鍔部137及びその
中央下部から突出した突出部138からなる基部135
と、この基部135の突出部138の外周に螺着されて
上記主弁用ダイヤフラム133を鍔部137の下面との
間で挟持する締付具139とを備えている。
中央下部から突出した突出部138からなる基部135
と、この基部135の突出部138の外周に螺着されて
上記主弁用ダイヤフラム133を鍔部137の下面との
間で挟持する締付具139とを備えている。
【0045】また、主弁体134の締付具139の先端
には、二次側ダイヤフラム150がその中央部にて押え
部材151を介してネジ153により固定されている。
また、二次側ダイヤフラム150の周縁部は、弁本体1
12の段部118と下部開口117に螺着された円板状
の締付具160により挟持されることにより弁本体11
2に装着されている。この二次側ダイヤフラム150
は、上記主弁用ダイヤフラム133と同心状に対向配設
されると共に、その受圧面積が主弁座114の流路開口
のシート径とほぼ同径に形成されている。
には、二次側ダイヤフラム150がその中央部にて押え
部材151を介してネジ153により固定されている。
また、二次側ダイヤフラム150の周縁部は、弁本体1
12の段部118と下部開口117に螺着された円板状
の締付具160により挟持されることにより弁本体11
2に装着されている。この二次側ダイヤフラム150
は、上記主弁用ダイヤフラム133と同心状に対向配設
されると共に、その受圧面積が主弁座114の流路開口
のシート径とほぼ同径に形成されている。
【0046】上記流量調節弁100の一次側流路12
4、背圧室127及び二次側流路126は、小流路によ
りそれぞれ接続されている。すなわち、上記主弁体13
4の基部135及び主弁用ダイヤフラム133の外周部
には、一次側流路124と背圧室127とを連通する小
流路170が形成されている。また、主弁体134の基
部135の突出部138には、軸方向の中心に穿設さ
れ、さらに径方向に穿設されたパイロット流路172が
形成されており、このパイロット流路172により、背
圧室127と二次側流路126とが接続されている。
4、背圧室127及び二次側流路126は、小流路によ
りそれぞれ接続されている。すなわち、上記主弁体13
4の基部135及び主弁用ダイヤフラム133の外周部
には、一次側流路124と背圧室127とを連通する小
流路170が形成されている。また、主弁体134の基
部135の突出部138には、軸方向の中心に穿設さ
れ、さらに径方向に穿設されたパイロット流路172が
形成されており、このパイロット流路172により、背
圧室127と二次側流路126とが接続されている。
【0047】なお、上記パイロット流路172の背圧室
127側であって、主弁体134の中央上面部には、パ
イロット弁座182が形成されている。
127側であって、主弁体134の中央上面部には、パ
イロット弁座182が形成されている。
【0048】上記パイロット弁機構180は、上記パイ
ロット弁座182の流路開口の開度を制御することによ
り、背圧室127の圧力を制御するものである。すなわ
ち、パイロット弁機構180は、蓋体140の上部に装
着されたケーシング184内に収納されたステッピング
モータ190を備えている。このステッピングモータ1
90の駆動軸191は、ケーシング184内のスライド
室194に収納されたスライド機構192を介してパイ
ロット弁体196に接続されている。
ロット弁座182の流路開口の開度を制御することによ
り、背圧室127の圧力を制御するものである。すなわ
ち、パイロット弁機構180は、蓋体140の上部に装
着されたケーシング184内に収納されたステッピング
モータ190を備えている。このステッピングモータ1
90の駆動軸191は、ケーシング184内のスライド
室194に収納されたスライド機構192を介してパイ
ロット弁体196に接続されている。
【0049】上記スライド機構192は、駆動軸191
の先端部に取り付けられ、外周部にネジを形成したネジ
部193と、ネジ部193のネジに螺合するネジを内周
に有し、かつ外周部に軸方向へ案内するための案内部
(図示省略)を有するスライド部材195とを備えてお
り、このスライド部材195の先端に、該スライド部材
195と一体的に移動する上記パイロット弁体196が
固定されている。このパイロット弁体196の先端に
は、ゴム製の着座部197が形成されており、この着座
部197がパイロット弁座182に着座する。
の先端部に取り付けられ、外周部にネジを形成したネジ
部193と、ネジ部193のネジに螺合するネジを内周
に有し、かつ外周部に軸方向へ案内するための案内部
(図示省略)を有するスライド部材195とを備えてお
り、このスライド部材195の先端に、該スライド部材
195と一体的に移動する上記パイロット弁体196が
固定されている。このパイロット弁体196の先端に
は、ゴム製の着座部197が形成されており、この着座
部197がパイロット弁座182に着座する。
【0050】また、スライド部材195の先端及びパイ
ロット弁体196との間には、ゴム製のベローズ198
の中央部が挟持されており、このベローズ198の周縁
部は、弁本体112側に固定されている。このベローズ
198により、背圧室127とスライド室194及びス
テッピングモータ190側とがシールされている。な
お、上記ベローズ198の代わりに、ダイヤフラムを用
いてもよい。
ロット弁体196との間には、ゴム製のベローズ198
の中央部が挟持されており、このベローズ198の周縁
部は、弁本体112側に固定されている。このベローズ
198により、背圧室127とスライド室194及びス
テッピングモータ190側とがシールされている。な
お、上記ベローズ198の代わりに、ダイヤフラムを用
いてもよい。
【0051】こうしたパイロット弁機構180の構成に
より、ステッピングモータ190の駆動軸191が正転
または逆転すると、駆動軸191と一体のネジ部193
がスライド部材195内を回転する。ネジ部193の回
転により、スライド部材195が軸方向へ進退する。ス
ライド部材195の進退に伴って、パイロット弁体19
6がパイロット弁座182に対して閉じまたは開き方向
へ移動する。これにより、パイロット弁座182の流路
開口の開度を変更する。
より、ステッピングモータ190の駆動軸191が正転
または逆転すると、駆動軸191と一体のネジ部193
がスライド部材195内を回転する。ネジ部193の回
転により、スライド部材195が軸方向へ進退する。ス
ライド部材195の進退に伴って、パイロット弁体19
6がパイロット弁座182に対して閉じまたは開き方向
へ移動する。これにより、パイロット弁座182の流路
開口の開度を変更する。
【0052】次に、こうした動作を行なうパイロット弁
機構180を備えた流量調節弁100の動作について説
明する。図6において、流量調節弁100は、主弁用ダ
イヤフラム133に支持された主弁体134が主流路1
20に対してその開度を変更することにより、つまり、
主弁130の開度を変更することにより主流路120の
流量を調節する。上記主弁130の開度は、主弁用ダイ
ヤフラム133及び主弁体134の両面に加わる力、す
なわち、背圧室127の圧力による閉じ方向(下向き方
向)の力と主流路120を流れる高温水から受ける開き
方向(上向き方向)への力とのつり合いで定まる。ここ
で、一次側流路124から主弁130に加えられる開き
方向の力は、一次側流路124の供給圧に依拠しほぼ一
定の値であるから、主弁130の開度は、背圧室127
の圧力による閉じ方向の力に応じて変更される。背圧室
127の圧力は、パイロット弁機構180のステッピン
グモータ190の駆動によって、スライド機構192を
介してパイロット弁体196がパイロット弁座182に
対して進退して、パイロット弁座182の流路開口に対
する開度を変更することにより制御される。
機構180を備えた流量調節弁100の動作について説
明する。図6において、流量調節弁100は、主弁用ダ
イヤフラム133に支持された主弁体134が主流路1
20に対してその開度を変更することにより、つまり、
主弁130の開度を変更することにより主流路120の
流量を調節する。上記主弁130の開度は、主弁用ダイ
ヤフラム133及び主弁体134の両面に加わる力、す
なわち、背圧室127の圧力による閉じ方向(下向き方
向)の力と主流路120を流れる高温水から受ける開き
方向(上向き方向)への力とのつり合いで定まる。ここ
で、一次側流路124から主弁130に加えられる開き
方向の力は、一次側流路124の供給圧に依拠しほぼ一
定の値であるから、主弁130の開度は、背圧室127
の圧力による閉じ方向の力に応じて変更される。背圧室
127の圧力は、パイロット弁機構180のステッピン
グモータ190の駆動によって、スライド機構192を
介してパイロット弁体196がパイロット弁座182に
対して進退して、パイロット弁座182の流路開口に対
する開度を変更することにより制御される。
【0053】まず、図6に示すように、パイロット弁体
196がパイロット弁座182の流路開口を閉じている
状態から、パイロット弁体196を後退させてパイロッ
ト弁座182の流路開口を開いて、主流路120の流量
が増大する場合について説明する。
196がパイロット弁座182の流路開口を閉じている
状態から、パイロット弁体196を後退させてパイロッ
ト弁座182の流路開口を開いて、主流路120の流量
が増大する場合について説明する。
【0054】いま、ステッピングモータ190に電子制
御装置80から信号が送られて駆動軸191及びネジ部
193が回転すると、スライド部材195が図示上方へ
移動し、これと一体のパイロット弁体196がパイロッ
ト弁座182から後退して、パイロット弁座182の流
路開口の開度が大きくなる。パイロット弁座182の流
路開口の開度が大きくなると、背圧室127の高温水が
パイロット流路172を介して二次側流路126に流
れ、背圧室127の圧力が低下する。これにより、主弁
130が主流路120の流路開口の開度を大きくする図
示上方向へ移動し、主流路120の流量が大きくなる。
御装置80から信号が送られて駆動軸191及びネジ部
193が回転すると、スライド部材195が図示上方へ
移動し、これと一体のパイロット弁体196がパイロッ
ト弁座182から後退して、パイロット弁座182の流
路開口の開度が大きくなる。パイロット弁座182の流
路開口の開度が大きくなると、背圧室127の高温水が
パイロット流路172を介して二次側流路126に流
れ、背圧室127の圧力が低下する。これにより、主弁
130が主流路120の流路開口の開度を大きくする図
示上方向へ移動し、主流路120の流量が大きくなる。
【0055】そして、主弁130の図示上方向への移動
によって、主弁体134に一体に設けたパイロット弁座
182もパイロット弁体196側へ移動して、パイロッ
ト弁座182の流路開口の開度が小さくなる。これによ
り、背圧室127からパイロット流路172を通じた二
次側流路126側への流量が減少して、背圧室127の
圧力が高くなる。そして、主弁130は、背圧室127
の圧力による下向き力と一次側流路124の圧力による
上向き力とがつり合う位置にて、停止してその開度を維
持する。よって、この主弁130の開度によって主流路
120の流量が定まる。
によって、主弁体134に一体に設けたパイロット弁座
182もパイロット弁体196側へ移動して、パイロッ
ト弁座182の流路開口の開度が小さくなる。これによ
り、背圧室127からパイロット流路172を通じた二
次側流路126側への流量が減少して、背圧室127の
圧力が高くなる。そして、主弁130は、背圧室127
の圧力による下向き力と一次側流路124の圧力による
上向き力とがつり合う位置にて、停止してその開度を維
持する。よって、この主弁130の開度によって主流路
120の流量が定まる。
【0056】一方、パイロット弁体196を、パイロッ
ト弁座182の流路開口に対して閉じる方向へ移動し
て、主流路120の流量を減少させる場合について説明
する。ステッピングモータ190の駆動軸191を上述
と反対方向へ駆動すると、スライド機構192の動作に
より、パイロット弁体196がパイロット弁座182側
へ進出して、パイロット弁座182の流路開口の開度が
小さくなる。これにより、背圧室127からパイロット
流路172を通じて二次側流路126への流量が減少す
る。一方、一次側流路124の高温水が小流路170を
介して背圧室127に流入しているので、背圧室127
の圧力が上昇する。よって、主弁130が閉じ方向へ移
動して、主流路120の流量が小さくなる。
ト弁座182の流路開口に対して閉じる方向へ移動し
て、主流路120の流量を減少させる場合について説明
する。ステッピングモータ190の駆動軸191を上述
と反対方向へ駆動すると、スライド機構192の動作に
より、パイロット弁体196がパイロット弁座182側
へ進出して、パイロット弁座182の流路開口の開度が
小さくなる。これにより、背圧室127からパイロット
流路172を通じて二次側流路126への流量が減少す
る。一方、一次側流路124の高温水が小流路170を
介して背圧室127に流入しているので、背圧室127
の圧力が上昇する。よって、主弁130が閉じ方向へ移
動して、主流路120の流量が小さくなる。
【0057】なお、二次側流路126の圧力は、主弁用
ダイヤフラム133及び二次側ダイヤフラム150の両
方に対して加わるが、主弁用ダイヤフラム133と二次
側ダイヤフラム150の受圧面は、互いに対向しかつ同
じ面積に形成されているので、二次側流路126の圧力
は、主弁用ダイヤフラム133及び二次側ダイヤフラム
150に対して方向が反対で同一の大きさで加わる。一
方、主弁用ダイヤフラム133と二次側ダイヤフラム1
50とは、主弁体134の突出部138等により相互に
連結されているので、主弁用ダイヤフラム133及び二
次側ダイヤフラム150に加わる力は相殺される。よっ
て、二次側流路126の圧力が変動しても、主弁130
の開度は変動しない。
ダイヤフラム133及び二次側ダイヤフラム150の両
方に対して加わるが、主弁用ダイヤフラム133と二次
側ダイヤフラム150の受圧面は、互いに対向しかつ同
じ面積に形成されているので、二次側流路126の圧力
は、主弁用ダイヤフラム133及び二次側ダイヤフラム
150に対して方向が反対で同一の大きさで加わる。一
方、主弁用ダイヤフラム133と二次側ダイヤフラム1
50とは、主弁体134の突出部138等により相互に
連結されているので、主弁用ダイヤフラム133及び二
次側ダイヤフラム150に加わる力は相殺される。よっ
て、二次側流路126の圧力が変動しても、主弁130
の開度は変動しない。
【0058】上記流量調節弁100によれば、ステッピ
ングモータ190の駆動軸191の回転駆動力は、スラ
イド機構192によりパイロット弁体196をパイロッ
ト弁座182に対して微小な移動量で進退させることが
できる。このようなパイロット弁機構180の微少な移
動量による調節機能より、主弁130を微小な開度範囲
で調節することができる。したがって、流量調節弁10
0は、細かい範囲での流量設定が可能になり、流量調節
弁100を用いた給湯装置1に対して、その混合比の制
御を高い精度で行なうことができる。
ングモータ190の駆動軸191の回転駆動力は、スラ
イド機構192によりパイロット弁体196をパイロッ
ト弁座182に対して微小な移動量で進退させることが
できる。このようなパイロット弁機構180の微少な移
動量による調節機能より、主弁130を微小な開度範囲
で調節することができる。したがって、流量調節弁10
0は、細かい範囲での流量設定が可能になり、流量調節
弁100を用いた給湯装置1に対して、その混合比の制
御を高い精度で行なうことができる。
【0059】次に、上記実施例の給湯装置1に係る圧力
調節弁200の一例として、設定圧力PS をモータによ
り可変できる圧力設定部250を有する圧力調節弁につ
いて説明する。
調節弁200の一例として、設定圧力PS をモータによ
り可変できる圧力設定部250を有する圧力調節弁につ
いて説明する。
【0060】図7において、圧力調節弁200は、流路
220を設けた弁本体210を備えている。上記流路2
20は、流入口222を含む一次側流路224と、流出
口225を含む二次側流路226とを備えており、一次
側流路224と二次側流路226との間に弁体230が
着座するための弁座214が設けられている。
220を設けた弁本体210を備えている。上記流路2
20は、流入口222を含む一次側流路224と、流出
口225を含む二次側流路226とを備えており、一次
側流路224と二次側流路226との間に弁体230が
着座するための弁座214が設けられている。
【0061】上記弁体230は、ダイヤフラム233
と、このダイヤフラム233の中央部に支持された弁体
部234とを備えている。上記ダイヤフラム233は、
その外周縁部にて、弁本体210の内壁部で支持されて
いる。また、上記弁体部234は、上記ダイヤフラム2
33に固定された支持基部237と、この支持基部23
7の中央下端から突出した支柱部238と、この支柱部
238に固定された支持リング部239と、支柱部23
8の下端に設けられた弁部240とを備えている。上記
支持リング部239は、溝部に保持されたOリング23
9aによりシールされると共に、弁本体210の嵌合支
持部215に摺動自在に支持されている。また、弁部2
40は、弁体部234の軸方向への移動により弁座21
4に着座または離反して、流路220を開閉するように
構成されている。
と、このダイヤフラム233の中央部に支持された弁体
部234とを備えている。上記ダイヤフラム233は、
その外周縁部にて、弁本体210の内壁部で支持されて
いる。また、上記弁体部234は、上記ダイヤフラム2
33に固定された支持基部237と、この支持基部23
7の中央下端から突出した支柱部238と、この支柱部
238に固定された支持リング部239と、支柱部23
8の下端に設けられた弁部240とを備えている。上記
支持リング部239は、溝部に保持されたOリング23
9aによりシールされると共に、弁本体210の嵌合支
持部215に摺動自在に支持されている。また、弁部2
40は、弁体部234の軸方向への移動により弁座21
4に着座または離反して、流路220を開閉するように
構成されている。
【0062】一方、上記圧力設定部250は、ケーシン
グ251内に収納されたステッピングモータ260を備
えている。このステッピングモータ260の駆動軸26
1は、ケーシング251内のスライド室263に収納さ
れたスライド機構270を介して押圧板271を軸方向
へ可動させるように連携している。この押圧板271の
下面と上記ダイヤフラム233との間には、ばね280
が架設されている。
グ251内に収納されたステッピングモータ260を備
えている。このステッピングモータ260の駆動軸26
1は、ケーシング251内のスライド室263に収納さ
れたスライド機構270を介して押圧板271を軸方向
へ可動させるように連携している。この押圧板271の
下面と上記ダイヤフラム233との間には、ばね280
が架設されている。
【0063】次に、上記圧力調節弁200の動作につい
て説明する。上記弁体230の開度は、ダイヤフラム2
33及び弁体部234の両面に加わる力、すなわち、ば
ね280による開き方向(下向き方向)の力と、二次側
流路226の圧力から受ける閉じ方向(上向き方向)へ
の力とのつり合いで定まる。
て説明する。上記弁体230の開度は、ダイヤフラム2
33及び弁体部234の両面に加わる力、すなわち、ば
ね280による開き方向(下向き方向)の力と、二次側
流路226の圧力から受ける閉じ方向(上向き方向)へ
の力とのつり合いで定まる。
【0064】すなわち、二次側流路226の圧力が増加
して、つまり、ダイヤフラム233に対する二次側流路
226から受ける力がばね280の下向き方向への力よ
り大きくなると、弁体230は、ばね280に抗してつ
り合う位置まで上方へ移動する。このとき、弁体230
と一体の弁部240が弁座214側へ移動して、その開
度を小さくして流路220の流量を減らす。逆に、二次
側流路22の圧力が低下して、つまり、ダイヤフラム2
33に対する二次側流路226から受ける力がばね28
0の下向き方向への力より小さくなると、弁体230
は、ばね280の付勢力によってつり合う下方の位置ま
で移動する。このとき、弁体230と一体の弁部240
が弁座214から離れて、その開度を大きくして流路2
20の流量が増大する。
して、つまり、ダイヤフラム233に対する二次側流路
226から受ける力がばね280の下向き方向への力よ
り大きくなると、弁体230は、ばね280に抗してつ
り合う位置まで上方へ移動する。このとき、弁体230
と一体の弁部240が弁座214側へ移動して、その開
度を小さくして流路220の流量を減らす。逆に、二次
側流路22の圧力が低下して、つまり、ダイヤフラム2
33に対する二次側流路226から受ける力がばね28
0の下向き方向への力より小さくなると、弁体230
は、ばね280の付勢力によってつり合う下方の位置ま
で移動する。このとき、弁体230と一体の弁部240
が弁座214から離れて、その開度を大きくして流路2
20の流量が増大する。
【0065】すなわち、圧力調節弁200は、二次側流
路226の圧力を設定圧力PS に維持するように、弁体
230の開度を増減して流路220の流量を変更するこ
とになる。
路226の圧力を設定圧力PS に維持するように、弁体
230の開度を増減して流路220の流量を変更するこ
とになる。
【0066】なお、圧力設定部250のばね280によ
る設定圧力PS の変更は、ステッピングモータ260を
駆動することにより行なえる。すなわち、ステッピング
モータ260の駆動軸261が正転または逆転すると、
スライド機構270を介して、押圧板271が移動し
て、ばね280を軸方向へ移動させることができ、これ
により、ダイヤフラム233に加わるばね力を調節する
ことができる。
る設定圧力PS の変更は、ステッピングモータ260を
駆動することにより行なえる。すなわち、ステッピング
モータ260の駆動軸261が正転または逆転すると、
スライド機構270を介して、押圧板271が移動し
て、ばね280を軸方向へ移動させることができ、これ
により、ダイヤフラム233に加わるばね力を調節する
ことができる。
【0067】本発明は上記実施例に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にお
いて実施することが可能であり、例えば次のような変形
も可能である。
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にお
いて実施することが可能であり、例えば次のような変形
も可能である。
【0068】(1) 上記圧力調節弁200は、モータ
の駆動により設定圧力を変更可能な圧力設定部を有して
構成したが、これに限らず、手動操作によりばね力を変
更可能な操作部を有する圧力設定部を有する構成であっ
てもよい。
の駆動により設定圧力を変更可能な圧力設定部を有して
構成したが、これに限らず、手動操作によりばね力を変
更可能な操作部を有する圧力設定部を有する構成であっ
てもよい。
【0069】(2) 上記実施例では、低温水側管路及
び高温水側管路における逆流を防止する手段として、逆
止弁を用いたが、これに限らず、図6に示すダイヤフラ
ム式の流量調節弁のように全閉機構を有する流量調節弁
ではこれを省略することができ、また、逆止弁の代わり
に開閉弁を用いてもよい。なお、混合管路5Mに設けた
開閉弁300は、電磁式の開閉弁の他に、手動式の開閉
弁や、流量調節弁であってもよく、いずれにしても混合
管路5Mからの混合湯を止めたり、流量調節ができる手
段であればよい。
び高温水側管路における逆流を防止する手段として、逆
止弁を用いたが、これに限らず、図6に示すダイヤフラ
ム式の流量調節弁のように全閉機構を有する流量調節弁
ではこれを省略することができ、また、逆止弁の代わり
に開閉弁を用いてもよい。なお、混合管路5Mに設けた
開閉弁300は、電磁式の開閉弁の他に、手動式の開閉
弁や、流量調節弁であってもよく、いずれにしても混合
管路5Mからの混合湯を止めたり、流量調節ができる手
段であればよい。
【0070】(3) 上記実施例では、混合管路5Mに
設けた温度センサ50により流量調節弁100の流量を
制御するフィードバック制御を行なったが、これに限ら
ず、各種の変化量を用いて、フィードフォワード制御を
付加したり、またはフィードフォワード制御を単独で行
なってもよい。すなわち、流量調節弁100を通過する
低温水及び圧力調節弁200を通過する高温水の温度及
び流量を測定し、該測定した変化量を用いて流量調節弁
をフィードフォワード制御してもよい。この制御によれ
ば、応答性を早めることができる。なお、上記フィード
フォワード制御では、混合湯の流量は一定であり、一方
の管路の流量が定まれば、他方の管路の流量が定まるか
ら、必要に応じて、一方の流量の測定を省略することが
できる。
設けた温度センサ50により流量調節弁100の流量を
制御するフィードバック制御を行なったが、これに限ら
ず、各種の変化量を用いて、フィードフォワード制御を
付加したり、またはフィードフォワード制御を単独で行
なってもよい。すなわち、流量調節弁100を通過する
低温水及び圧力調節弁200を通過する高温水の温度及
び流量を測定し、該測定した変化量を用いて流量調節弁
をフィードフォワード制御してもよい。この制御によれ
ば、応答性を早めることができる。なお、上記フィード
フォワード制御では、混合湯の流量は一定であり、一方
の管路の流量が定まれば、他方の管路の流量が定まるか
ら、必要に応じて、一方の流量の測定を省略することが
できる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の液体の混合装置によれば、高温液体と低温液体との混
合比を制御するに際して、1個の流量調節弁の流量制御
のみで行なうことができるので、混合比制御が簡単にな
る。
の液体の混合装置によれば、高温液体と低温液体との混
合比を制御するに際して、1個の流量調節弁の流量制御
のみで行なうことができるので、混合比制御が簡単にな
る。
【0072】また、請求項2の発明では、目標温度制御
手段により設定された目標温度に応じて、流量調節弁の
流量制御のみで混合液体の温度が調節できるので、混合
液体の温度制御が簡単になる。
手段により設定された目標温度に応じて、流量調節弁の
流量制御のみで混合液体の温度が調節できるので、混合
液体の温度制御が簡単になる。
【0073】さらに、請求項3及び4の発明は、請求項
1または2の効果による混合液体の混合比の制御に加え
て、混合液体の流量の変更を簡単な構成で実現すること
ができる。
1または2の効果による混合液体の混合比の制御に加え
て、混合液体の流量の変更を簡単な構成で実現すること
ができる。
【図1】本発明の一実施例に係る給湯装置を示す概略構
成図。
成図。
【図2】同実施例に係る給湯装置における低温水と高温
水との流量の関係を示すグラフ。
水との流量の関係を示すグラフ。
【図3】同実施例の混合湯の制御処理を示すフローチャ
ート。
ート。
【図4】同実施例の混合湯の制御処理を示すフローチャ
ート。
ート。
【図5】同実施例に係る給湯装置における低温水と高温
水との流量の関係を示すグラフ。
水との流量の関係を示すグラフ。
【図6】同実施例に用いられる流量調節弁を示す断面
図。
図。
【図7】同実施例に用いられる圧力調節弁を示す断面
図。
図。
1…給湯装置
5C…低温水側管路
5H…高温水側管路
5M…混合管路
10…第1逆止弁
20…第2逆止弁
50…温度センサ
60…目標温度設定器
80…電子制御装置
100…流量調節弁
100M…制御部
180…パイロット弁機構
200…圧力調節弁
200M…制御部
260…ステッピングモータ
250…圧力設定部
280…ばね
300…開閉弁
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G05D 23/13
F16K 11/00
F24D 17/00
G05D 7/06
Claims (4)
- 【請求項1】 第1の管路を流通する高温液体と、第2
の管路を流通する低温液体とを混合し、該混合した混合
液体を混合管路を通じて吐出する液体の混合装置におい
て、 第1の管路または第2の管路のうち一方の管路に設けら
れ、電気的な駆動信号により液体の流量を変更する駆動
部を有する流量調節弁と、 上記両管路のうち他方の管路に設けられ、該管路の下流
側の圧力を設定圧力に向かうように調圧する圧力調節弁
と、 上記流量調節弁の駆動部に制御信号を送ることにより該
流量調節弁を流れる液体の流量を調節する流量調節手段
と、 を備え、 上記混合管路から吐出される混合液体の最大流量の範囲
内にて、上記流量調節弁で流す流体の流量により、高温
液体と低温液体との混合比を調節するように構成したこ
と、 を特徴とする液体の混合装置。 - 【請求項2】 第1の管路を流通する高温液体と、第2
の管路を流通すると共に上記高温液体と同一の種類でか
つ該高温液体より低い温度の低温液体とを混合し、該混
合した混合液体を混合管路を通じて吐出する液体の混合
装置において、 第1の管路または第2の管路のうち一方の管路に設けら
れ、電気的な駆動信号により流量を変更する駆動部を有
する流量調節弁と、 上記両管路のうち他方の管路に設けられ、該管路の下流
側の圧力を設定圧力に向かうように調圧する圧力調節弁
と、 上記混合液体の目標温度を設定する目標温度設定手段
と、 この目標温度設定手段により設定した目標温度に応じ
て、上記流量調節弁の駆動部に制御信号を送ることによ
り、該流量調節弁を流れる液体の流量を調節する流量制
御手段と、 を備えたことを特徴とする液体の混合装置。 - 【請求項3】 上記圧力調節弁は、上記設定圧力を変更
可能な圧力設定部を有する請求項1または請求項2に記
載した液体の混合装置。 - 【請求項4】 上記圧力調節弁の圧力設定部は、電気的
な駆動信号により設定圧力を変更する駆動部を有すると
共に、 混合液体の目標流量を設定する混合液体流量設定手段
と、 上記混合液体流量設定手段により設定された目標流量に
応じて、圧力調節弁の駆動部に制御信号を送ることによ
り上記設定圧力を制御する流量制御手段と、 を備えた請求項3に記載した液体の混合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16196792A JP3376603B2 (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 液体の混合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16196792A JP3376603B2 (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 液体の混合装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05333943A JPH05333943A (ja) | 1993-12-17 |
JP3376603B2 true JP3376603B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=15745486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16196792A Expired - Fee Related JP3376603B2 (ja) | 1992-05-28 | 1992-05-28 | 液体の混合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3376603B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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---|---|---|---|---|
JP3466598B2 (ja) * | 2002-04-18 | 2003-11-10 | 株式会社アルボ | 流体混合装置における制御装置 |
JP4668119B2 (ja) * | 2006-05-08 | 2011-04-13 | シーケーディ株式会社 | 流量制御装置 |
KR101980831B1 (ko) * | 2017-07-24 | 2019-05-22 | 한국기계연구원 | 온도조절장치, 이를 이용한 인공근육모듈의 구동장치 및 로봇 |
JP7029919B2 (ja) * | 2017-10-03 | 2022-03-04 | 株式会社Lixil | 弁装置 |
CN110908414A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-03-24 | 沪东重机有限公司 | 一种管道汇流液体温度的控制系统及方法 |
-
1992
- 1992-05-28 JP JP16196792A patent/JP3376603B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05333943A (ja) | 1993-12-17 |
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