JPH08121679A - 配管カバーの継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管の屈曲部が近接して二か所存在する場合
に、一つの継手で配管カバーの接続を行なえる配管カバ
ーの継手を提供する。 【構成】 筒状体を長手方向に沿って分割した第一半体
２１と第二半体３１が分離可能に合体されて、両端に他
の配管カバーとの接続部１２，１３を有する配管カバー
の継手において、前記両端の接続部１２，１３が両端間
の本体部１１に対して屈曲した構造からなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、配管カバーの継手に
関する。

【０００２】

【従来の技術】家屋などの建物の壁面に配設されるエア
ーコンディショナーの冷媒用配管類は、建物の外観を美
麗に保ち、しかも前記配管を衝撃や風雨などから保護す
るために、配管カバーで外側が覆われることがある。こ
のような配管カバーは、半割り筒状体からなる二つのカ
バー半体を分離可能に合体させた直管状のものが用いら
れる。

【０００３】また、前記配管は、屈曲した壁面、あるい
は壁面と床面等の境界部分で曲げて使用される。そのよ
うな屈曲した配管に対しては、直管状の配管カバーを、
図５に示すような、両端の接続部６１，６２間の角度ａ
が９０度になったエルボ型の継手６０により接続して用
いる。符号６３は第一半体、６４は第二半体である。

【０００４】なお、前記エルボ型の継手としては、壁面
等への取付け面６５およびその取付け面６５に対し平行
な面６６が９０度屈曲したタイプ、すなわち前記継手６
０（立ち上がり９０度エルボとも称される）と、前記取
付け面６５に隣接する面６７が９０度屈曲したタイプ
（図６の符号８０で示すもの、平面９０度エルボとも称
される）の２種類あり、使用する位置に応じて選択使用
されている。

【０００５】ところで、配管の取付け位置によっては、
図６に示すように、配管の屈曲部７１，７２が近接して
二か所存在することがあり、その場合には、前記立ち上
がり９０度エルボ６０と、平面９０度エルボ８０の２種
類の継手を直接組み合わせて使用している。符号７３，
７４は直管状の配管カバー、７５は冷媒用配管である。

【０００６】しかし、二つのエルボ型継手を組み合わせ
て使用するため、二つのエルボ型継手の位置合わせおよ
び組み合わせ作業が面倒である。さらに、施工業者は２
種類のエルボ型継手を準備しなければならず、部品管理
が煩わしい問題もある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
配管の屈曲部が近接して二か所存在する場合に、一つの
継手で配管カバーの接続を行なえる配管カバーの継手を
提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は、筒状体を長
手方向に沿って分割した第一半体と第二半体が分離可能
に合体されて、両端に他の配管カバーとの接続部を有す
る配管カバーの継手において、前記両端の接続部が該両
端間の本体部に対して屈曲してなることを特徴とする。

【０００９】

【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図１はこの発明の配管カバーの継手の一実施例
を示す斜視図、図２はその分離状態を示す斜視図、図３
は他の実施例の斜視図、図４はその他の実施例の斜視図
である。

【００１０】図１および図２に示す配管カバーの継手１
０は、プラスチック製の第一半体２１と第二半体３１が
分離可能に合体され、直管状本体部１１の両端に他の配
管カバーとの接続部１２，１３が屈曲形成されたもので
ある。この実施例の接続部１２，１３は、本体部１１に
対して直角に、かつ両接続部１２，１３が互いに交わら
ない直交方向に屈曲しており、一方の接続部１２を水平
方向にした時、他方の接続部１３が垂直方向になる。

【００１１】前記第一半体２１と第二半体３１は、両端
が互いに交わらない直交方向へ屈曲した管状体を長手方
向に沿って分割した半割り屈曲筒状体からなる。前記第
一半体２１および第二半体３１の側部内面には、両半体
の位置決めおよび両半体を分離可能に合体させるための
ねじ止め用ボス２２，３２が形成されている。

【００１２】また、第一半体２１および第二半体３１
は、壁面等への取付け面２３，３３の内面にねじ止め用
薄肉部２４，３４が形成されている。このねじ止め用薄
肉部２４，３４は、第一半体２１あるいは第二半体３１
の一方のみに設けてもよいが、この実施例では、両半体
２１，３１のいずれも壁面等へ取り付けることができる
よう、両半体に設けてある。

【００１３】さらに、第一半体２１と第二半体３１の端
部付近の内面には、他の配管カバーの位置決め用ストッ
パー２５，３５が、第一半体２１および第二半体３１端
部の補強を兼ねてリブ状に形成されている。

【００１４】このようにしてなる配管カバーの継手１０
は、図６に示したような配管の屈曲部が位置する壁面等
に取り付けられる。その際、まず、第一半体２１がその
両端を直管状配管カバーの端部と重なるようにして配置
され、前記薄肉部２４で壁面等にねじ止めされる。次い
で、第二半体３１が第一半体２１に被せられる。そし
て、第二半体３１の外面から前記ねじ止め用ボス２２，
３２部がねじ締めされて、第二半体３１が第一半体２１
に固定される。

【００１５】図３は、この発明の他の実施例の配管カバ
ーの継手４０を示す斜視図である。この実施例の継手４
０は、その両端の接続部４１，４２が本体部４３に対し
て直角に、かつ互いに反対方向へ屈曲している。他の構
造については前記図１および図２に示した配管カバーの
継手１０と同じである。符号４４は第一半体、符号４５
は第二半体、４６は他の配管カバーの位置決め用ストッ
パーである。

【００１６】図４は、この発明の更に他の実施例の配管
カバーの継手５０を示す斜視図である。この実施例の配
管カバーの継手５０は、両端の接続部５１，５２が本体
部５３に対して直角に、かつ互いに同一方向へ屈曲して
いる。他の構造については、前記図１および図２に示し
た配管カバーの継手１０と同じである。符号５４は第一
半体、５５は第二半体、５６は他の配管カバーの位置決
め用ストッパーである。

【００１７】

【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
配管カバーの継手によれば、その両端の接続部が本体部
に対して屈曲しているため、屈曲部が近接して二か所存
在する配管に対して配管カバーを被せる場合に、他の継
手と組み合わせることなく直管状配管カバーを接続する
ことができる。したがって、従来のように二つの継手を
組み合わせる作業が不要となり、施工作業を容易にする
ことができる。また、施工業者も従来のように２種類の
継手を準備する必要がないため、部品管理を合理化でき
る利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例の配管カバーの継手の斜視
図である。

【図２】その分離状態を示す斜視図である。

【図３】この発明の他の実施例を示す斜視図である。

【図４】この発明の更に他の実施例を示す斜視図であ
る。

【図５】従来の配管カバーの継手を示す斜視図である。

【図６】配管カバーの使用例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１１ 本体部 １２ 接続部 １３ 接続部 ２１ 第一半体 ３１ 第二半体

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒状体を長手方向に沿って分割した第一
   半体と第二半体が分離可能に合体されて、両端に他の配
   管カバーとの接続部を有する配管カバーの継手におい
   て、 前記両端の接続部が該両端間の本体部に対して屈曲して
   なることを特徴とする配管カバーの継手。
2. 【請求項２】 請求項１において、両端の接続部が、互
   いに交わらない直交方向へ屈曲していることを特徴とす
   る配管カバーの継手。
3. 【請求項３】 請求項１において、両端の接続部が反対
   方向へ屈曲していることを特徴とする配管カバーの継
   手。
4. 【請求項４】 請求項１において、両端の接続部が同一
   方向へ屈曲していることを特徴とする配管カバーの継
   手。