JPH08121376A - ウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ

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Publication number
JPH08121376A
JPH08121376A JP25723294A JP25723294A JPH08121376A JP H08121376 A JPH08121376 A JP H08121376A JP 25723294 A JP25723294 A JP 25723294A JP 25723294 A JP25723294 A JP 25723294A JP H08121376 A JPH08121376 A JP H08121376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
pump rotor
rotor
rotary shaft
mechanical seal
Prior art date
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Pending
Application number
JP25723294A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeji Noumoto
雄児 能本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP25723294A priority Critical patent/JPH08121376A/ja
Publication of JPH08121376A publication Critical patent/JPH08121376A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メカニカルシール付近へのエアの滞留を防止
して摩擦昇温を抑制し、摩耗の発生MBTの凝着を防止
することにより良好なシール性能を維持する。 【構成】 ポンプハウジング21に支承された回転軸2
5の先端部にポンプロータ26が固定されていると共
に、該ポンプロータ26とベアリング24との間にメカ
ニカルシール28が配設されている。ポンプロータ26
の背面26b側に位置するポンプ室22の内壁面22a
を、回転軸25の軸直角方向の基準線Xに対してポンプ
ロータ26と反対方向へ約3°〜10°の傾斜角度を有
する傾斜面34とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用内燃機
関のウォータジャケット内に冷却水を強制的に循環させ
るウォータポンプの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用内燃機関の冷却装置に用いられ
るウォータポンプとしては、例えば図3に示すようなも
のがある。
【0003】概略を説明すれば、内部にポンプ室2を備
えたポンプハウジング1と、このポンプハウジング1の
後端部に設けられた軸受孔3内にベアリング4を介して
回転自在に支承され、機関と同期回転する回転軸5と、
この回転軸5の先端側に上記ポンプ室2内に臨んで取付
けられて、該ポンプ室2内の冷却水を吐出口7に圧送す
るポンプロータ6とを備えている。また、上記ポンプ室
2の内壁面2aとポンプロータ6のロータ本体6aの背
面側外周部との間には、約1〜2mm程度の比較的小さな
環状の隙間Cが形成されている。
【0004】更に、このポンプロータ6と上記回転軸5
及び軸受孔3で取り囲まれた空間内には、メカニカルシ
ール8が配設されている。このメカニカルシール8は、
保持部材9の内部に有する伸縮性シール部材10と、該
伸縮性シール部材10内のコイルスプリング11によっ
て外方向へ付勢されたシールリング12と、ポンプロー
タ6の回転時において上記コイルスプリング11のばね
力で上記シールリング12が弾接するシートリング13
とにより構成されており、主として上記シールリング1
2によって軸受孔3とポンプ室2との間を水密的に封止
するようになっている(実開昭60−141493号公
報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のウォータポンプにあっては、一般にポンプ室2
内に導入される冷却水中には、ラジエータ内等の撹拌作
用によって多くのエアが混入しており、したがって、ポ
ンプロータ6が回転するとその遠心分離作用によって冷
却水はポンプロータ6の外周側に導かれる一方、エアは
回転軸5付近の負圧によって上述の隙間Cからポンプロ
ータ6背面とポンプ室2の内壁面2aとの間に形成され
た空間部14に流入してメカニカルシール8の上部周辺
に滞留してしまう。
【0006】このため、シールリング12とシートリン
グ13との摺動面12a,13aがエア中に晒らされて
不潤滑状態となり、したがって、シールリング12とシ
ートリング13との摺動速度が上昇すると両摺動面12
a,13a間に高い摩擦熱が発生し易くなる。依って摺
動面12a,13aが高熱により摩耗し易くなるばかり
かメカニカルシール8付近に滞留した冷却水中のメルカ
プトベンゾチアゾール(MBT)等の有効成分が摺動面
12a,13a間に凝着し易くなる。この凝着や摩耗に
よる面荒れの結果、摺動面12a,13a間に隙間が発
生してシール性能が著しく低下するといった問題があ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、ポンプハウジングの内
部に先端部が挿通しかつ軸受により支承された回転軸
と、ポンプハウジング内に回転自在に設けられて前記回
転軸の先端部に固定されたポンプロータと、該ポンプロ
ータと前記軸受との間に配置されたシール装置とを備え
たウォータポンプにおいて、前記ポンプロータの背面側
に位置するポンプハウジングの内壁面を、前記回転軸の
軸直角方向の基準線に対してポンプロータと反対方向へ
傾斜状に形成したことを特徴としている。
【0008】
【作用】ポンプロータの回転に伴いその遠心分離作用に
よって、冷却水に混入したエア(気泡)は隙間からポン
プロータの背面側に回り込むが、ポンプハウジング内壁
面が傾斜に形成されていることにより、回転軸付近の負
圧のバランスがくずれているため、該エアはシール装置
の上部周辺には集合移動せずに外方へ分散される。この
ため、シール装置付近へのエアの滞留が確実に防止でき
る。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
述する。
【0010】図1及び図2は本発明に係るウォータポン
プの一実施例を示し、21は内部にポンプ室22を有す
るポンプハウジング、25は軸受孔23にベアリング2
4を介して回転自在に支承された回転軸、26は回転軸
25の先端に取付けられたポンプロータであって、この
ポンプロータ26のロータ本体26aの背面26bとポ
ンプ室22の内壁面22aとの間には、約1〜2mm程度
の隙間Cが形成されている。
【0011】27はポンプロータ26の下流側に形成さ
れた冷却水の吐出口、28はポンプロータ26と回転軸
25及びベアリング24の固定壁で取り囲まれた空間内
に配置されたシール装置であるメカニカルシールであっ
て、このメカニカルシール28は、保持部材29内に収
納された伸縮性シール部材30と、コイルスプリング3
1によって外方向へ付勢されたシールリング32と、前
端部がポンプロータ26の内周溝に嵌合固定されたリテ
ーナ38に保持され、かつ後端部の摺動面33aがポン
プロータ26の回転に伴い上記シールリング32の前端
側の摺動面32aと摺接するシートリング33とを備え
ている。
【0012】前記ポンプロータ26は、軽量化と製造コ
ストの低廉化を図るために、板材を理由したプレス加工
によって一体に成形され、ロータ本体26aの外周側に
複数の羽根26cが一体形成されている。
【0013】そして、前記ロータ本体26aの背面26
b側に位置するポンプ室22の内壁面22aは、吐出口
27側の一部が回転軸25の軸直角方向の基準線Xから
ポンプロータ26と反対方向へ傾斜した傾斜面34が形
成されている。この傾斜面34は、回転軸25の周方向
に沿って半円弧状に形成され、径方向の長さLがロータ
本体26aの半径長さと略同一に設定されていると共
に、その傾斜角度θが基準線Xから約3°〜10°に設
定されている。更に、この傾斜面34の外端側の内壁面
22aは、該傾斜面34よりもさらに大きな傾斜角度の
テーパ面35が形成されている。
【0014】したがって、この実施例によれば、機関の
駆動により回転軸25及びポンプロータ26が回転して
吸入口36からポンプ室22へ流入したエア混入冷却水
が、上記ポンプロータ26の回転遠心力により吐出口2
7側へ圧送される。
【0015】ここで、ポンプロータ26の背面26bと
内壁面22a間の隙間C内における流体圧力は、傾斜面
34によってそのバランスがくずれて、負圧の中心位置
が回転軸25付近(メカニカルシール28付近)から外
側に移動する。
【0016】したがって、遠心分離作用によって冷却水
が分離されたエアは、隙間C内に流入するが、ここで流
体圧力のアンバランス化により広く分散されて、そのま
ま冷却水と一緒に吐出口27から圧送される。このた
め、メカニカルシール28の上部付近へのエアの滞留が
確実に防止される。
【0017】依って、メカニカルシール28のシールリ
ング32とシートリング33はエアに晒されることなく
メカニカルシール28外周側の空間部37を循環する冷
却水の吸熱作用によって十分に冷却される。このため、
ポンプロータ26がたとえ高回転になり、摺動面32
a,33aの摺動速度が高くなっても摩擦熱の昇温が十
分に抑制される。したがって、摩擦の発生やMBTの凝
着が防止できる。
【0018】しかも、傾斜面34の外端側もテーパ面3
5になっているため、隙間C内の流体圧力のアンバラン
ス化が一層助長され、エアの分散化がさらに促進され
る。この結果、傾斜面34とテーパ面35との相乗効果
により、メカニカルシール28付近でのエアの滞留をさ
らに防止することが可能になる。
【0019】尚、傾斜面34の傾斜角度は、ポンプの仕
様等に応じて3°〜10°の範囲で任意に設定できる。
また、シール装置をメカニカルシール以外のもので構成
してもよい。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るウォータポンプによれば、ポンプロータの回転に伴
い該ポンプロータ背面とポンプハウジング内壁面との間
に流入したエアが、傾斜面によって広く分散されるた
め、シール装置付近へのエアの滞留を確実に防止でき
る。
【0021】したがって、シール装置は、循環する冷却
水により効果的に潤滑かつ冷却され、摺動に伴う摩擦昇
温を十分に抑制できる。この結果、摩耗の発生やMBT
の凝着が防止されて、長期に亘り良好なシール性能を維
持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図2のA−A線断面
図。
【図2】図1のB矢視図。
【図3】従来のウォータポンプを示す縦断面図。
【符号の説明】
21…ポンプハウジング 22…ポンプ室 22a…内壁面 24…ベアリング(軸受) 25…回転軸 26…ポンプロータ 26a…ロータ本体 26b…背面 28…メカニカルシール(シール装置) 34…傾斜面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプハウジング内に先端部が挿通しか
    つ軸受により支承された回転軸と、ポンプハウジング内
    に回転自在に設けられて前記回転軸の先端部に固定され
    たポンプロータと、該ポンプロータと前記軸受との間に
    配置されたシール装置とを備えたウォータポンプにおい
    て、 前記ポンプロータの背面側に位置するポンプハウジング
    の内壁面を、前記回転軸の軸直角方向の基準線に対して
    ポンプロータと反対方向へ傾斜状に形成したことを特徴
    とするウォータポンプ。
JP25723294A 1994-10-24 1994-10-24 ウォータポンプ Pending JPH08121376A (ja)

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JP25723294A JPH08121376A (ja) 1994-10-24 1994-10-24 ウォータポンプ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25723294A JPH08121376A (ja) 1994-10-24 1994-10-24 ウォータポンプ

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JPH08121376A true JPH08121376A (ja) 1996-05-14

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ID=17303519

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JP25723294A Pending JPH08121376A (ja) 1994-10-24 1994-10-24 ウォータポンプ

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