JPH08121310A - 筒内圧センサ一体型点火装置 - Google Patents

筒内圧センサ一体型点火装置

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JPH08121310A
JPH08121310A JP28428994A JP28428994A JPH08121310A JP H08121310 A JPH08121310 A JP H08121310A JP 28428994 A JP28428994 A JP 28428994A JP 28428994 A JP28428994 A JP 28428994A JP H08121310 A JPH08121310 A JP H08121310A
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JP
Japan
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pressure sensor
coil
cylinder pressure
cylinder
terminal
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Pending
Application number
JP28428994A
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English (en)
Inventor
Minoru Hyodo
稔 兵藤
Kunihiko Sato
邦彦 佐藤
Shigeo Okuma
重男 大隈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の各気筒毎に設けられた点火プラグ
にダイレクト式イグニッションコイルとなるコイル部を
設け、このコイル部に筒内圧センサを筒状体を介して一
体化する。 【構成】 点火装置16を、筒状サポート17,コイル
部19,点火プラグ30,筒内圧センサ31とから構成
する。また、筒内圧センサ31からの信号を処理する信
号処理回路36をシリンダヘッド11の外側となるコイ
ル部19の一側面に形成する。筒状サポート17には筒
内圧センサ31からの信号を導出する端子38が突設さ
れ、コイル部19の他側面には環状電極39が埋設され
る。端子38が任意の位置で固定されても確実に環状電
極39と係合でき、センサ出力を信号処理回路36に導
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各気筒毎にコイル部を
設けてなる形式の点火装置に関し、特に、コイル部に筒
内圧センサを一体的に組込んだ筒内圧センサ一体型点火
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関のシリンダヘッドに装
着された点火プラグに火花放電を起させるための点火装
置には、バッテリからの12Vの電圧をコイル部として
のイグニッションコイルを用いて高電圧に高め、ディス
トリビュータの配電部によって各気筒毎の点火プラグに
供給するディストリビュータ方式がある。
【0003】しかし、ディストリビュータ方式の点火装
置は、イグニッションコイルから発生した高電圧をディ
ストリビュータによって各気筒毎に装着された点火プラ
グに点火時期を制御して供給されるため、長尺な高圧ケ
ーブルが必要となり、このケーブルによる電圧降下で高
電圧が低下すると共に、高圧ケーブルから発生する電界
の影響によりノイズが発生するという問題があった。ま
た、ディストリビュータにおいては、各点火プラグに配
電する配電部を有しているため、配電部が摩耗したり、
該配電部から電気ノイズが発生するという問題もあっ
た。
【0004】このように、ディストリビュータを用いた
点火装置の問題点を解決するために、ディストリビュー
タをなくした点火装置、所謂DLI (Distributorless
Ignition) が知られている。そして、この点火装置で
は、シリンダヘッドの各気筒毎に高電圧を発生するイグ
ニッションコイルが設けられている。また、このイグニ
ッションコイルは一般にダイレクト式イグニッションコ
イルと呼ばれ、該ダイレクト式イグニッションコイル
は、コアと、該コアの外周に位置して巻回された1次コ
イルと、前記コアの外周に位置して該1次コイルと同心
円状に巻回された2次コイルとから大略構成される。ま
た、ディストリビュータの代わりにコントロールユニッ
トを使用する以外は、高電圧の発生原理はディストリビ
ュータ方式のイグニッションコイルと同様であるもの
の、該イグニッションコイルはコイル部としてシリンダ
ヘッドに設けているから、従来の点火装置による高圧ケ
ーブルを不要にできると共に、電気的なスイッチング
(無接点スイッチ)により配電部を構成できる。
【0005】一方、内燃機関の燃焼圧を検出する筒内圧
センサとしては、例えば実開昭61−63134号公報
等に記載されたものが知れている。そして、この筒内圧
センサは、シリンダヘッドに初期荷重を与えた状態で取
付けられた環状の圧電体と、該圧電体に設けられ、該圧
電体からの検出電圧を導出する電極板とからなる座金型
圧力センサが知られている。そして、この筒内圧センサ
は、内燃機関の燃焼圧によって生じるシリンダヘッドの
振動による圧力を圧電体で受承し、この圧力に応じて検
出信号を電極板で電圧として検出し、外部のコントロー
ルユニットに出力するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よる筒内圧センサでは、圧電体から燃焼圧に対応した電
圧を検出し、この検出信号を伝送ケーブル(ハーネス)
を介して自動車の運転室内に設けられたコントロールユ
ニットに伝送し、該コントロールユニット内に設けられ
た信号処理部によって、ノイズを除去すると共に波形成
形等を行い、次段の制御回路に入力していた。
【0007】しかし、このような従来技術による筒内圧
センサは、圧電体にピエゾ式の圧電体を使用しているた
めに、出力インピーダンスが高く、ノイズが重畳し易い
という問題がある。これを解決するために、圧電体から
の検出電圧を取出すためにノイズ対策を施したローノイ
ズケーブル(Low Noise Cable )をコントロールユニッ
トと接続することも考えられるが、この場合にはコスト
高になると共に、該ローノイズケーブルの温度特性のた
めに燃焼圧の検出精度が低下するという問題がある。
【0008】そこで、筒内圧センサからの検出電圧を伝
送可能に信号処理を施した後、信号ケーブルを介してコ
ントロールユニットに出力するために、フィルタ回路と
プリアンプ回路等からなる信号処理回路を前記筒内圧セ
ンサの近傍に設け、該信号処理回路によって予めノイズ
の影響を除去すると共に、ローインピーダンス化し、増
幅後の出力への影響を低減する。
【0009】このため、前述したダイレクト式イグニッ
ションコイルは、そのコイル部をシリンダヘッドに設け
るものであり、また筒内圧センサもシリンダヘッドに設
けるもので、これらコイル部と筒内圧センサとをシリン
ダヘッドに一緒に設けることに着目し、信号処理回路も
シリンダヘッド側に設けることが検討されている。
【0010】しかし、シリンダヘッドにコイル部と筒内
圧センサとを一体的に設け、かつ信号処理回路を当該シ
リンダヘッドに配設する場合、信号処理回路を収容する
スペースをどのように確保し、また電子部品等からなる
信号処理回路をシリンダヘッドの高熱に対してどのよう
に保護するか、という未解決な問題がある。
【0011】本発明は上述した未解決な問題に鑑みなさ
れたもので、本発明はイグニッションコイルとなるコイ
ル部と燃焼圧を検出する筒内圧センサを一体化するに際
し、信号処理部をコイル部内に収容するようにした筒内
圧センサ一体型点火装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】また、本発明の他の目的は、コイル部内の
信号処理部と筒状体の軸方向他側に位置した筒内圧セン
サとを、該筒状体の周方向位置に拘らず、確実に接続で
きるようにした筒内圧センサ一体型点火装置を提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する筒内圧センサ一体型
点火装置は、内燃機関のシリンダヘッドに燃焼室に向け
て形成されたプラグ挿入穴内に任意の位置で挿入される
筒状体と、該筒状体の軸方向一側に位置して前記プラグ
挿入穴を閉塞するように設けられたコイル部と、前記筒
状体の軸方向他側に位置して前記プラグ挿入穴の穴底に
設けられ、該コイル部に電気的に接続された点火プラグ
と、前記燃焼室内の燃焼圧を検出するため前記筒状体の
軸方向他側に位置して設けられた筒内圧センサと、前記
コイル部に設けられ、該筒内圧センサからの検出電圧の
処理を行うための電子部品を備えた信号処理部と、前記
筒内圧センサからの検出電圧を前記筒状体に沿って設け
た引出し線を介して導出すべく、前記筒状体の軸方向一
側に設けられた端子と、前記コイル部の他側面に位置し
て設けられ、該端子が任意の位置で係合するように環状
に形成された環状電極とから構成したことにある。
【0014】請求項2の発明は、前記端子は前記筒状体
の軸方向一側に位置して突設し、前記環状電極は前記コ
イル部の他側面に位置して埋設したことにある。
【0015】
【作用】請求項1の発明のように、シリンダヘッドのプ
ラグ挿入穴内に挿入される筒状体を介して軸方向一側に
コイル部を他側に点火プラグを設けると共に、前記筒状
体の軸方向他側に位置して筒内圧センサを設けるように
したから、コイル部と点火プラグとの距離を短くでき、
コイル部から点火プラグに供給される高電圧の電圧降下
を低減できる。
【0016】また、信号処理部をコイル部に設けること
により、該信号処理回路を収容するスペースを確保する
ことができ、筒内圧センサから検出信号を予めフィルタ
リングし、また前置増幅した後、信号伝送するようにし
て、該検出信号にノイズが重畳するのを防止できる。
【0017】さらに、筒状体が周方向の任意の位置で固
定された場合でも、端子と係合する環状電極は、該端子
と常に接触するから、筒状体がどの位置で固定されても
筒内圧センサからの検出電圧を信号処理部に伝送するこ
とができる。
【0018】請求項2の発明のように、端子を筒状体の
軸方向一側から突設し、環状電極をコイル部の他側面に
埋設するようにしたから、前記コイル部に対する環状電
極の取付が確実で、かつ端子を環状電極に容易に係合さ
せることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図6に基
づき説明する。
【0020】図中、11は内燃機関のシリンダヘッドを
示し、該シリンダヘッド11には複数個(1個のみ図
示)の気筒毎に燃焼室12が形成され、前記シリンダヘ
ッド11には該燃焼室12に向けて伸長するプラグ挿入
穴13と、該プラグ挿入穴13の穴底13Aに形成さ
れ、前記燃焼室12と連通するプラグ螺着穴14が形成
されている。また、プラグ挿入穴13の開口部には後述
するコイル部19を収容する矩形状の収容部15が突出
形成され、さらに該収容部15にはねじ穴15A,15
Aが形成されている。
【0021】16は本実施例による点火装置を示し、該
点火装置16は後述する筒状サポート17と、該筒状サ
ポート17の軸方向一側に設けられたコイル部19と、
筒状サポート17の軸方向他側に設けられた点火プラグ
30および筒内圧センサ31とから大略構成されてい
る。
【0022】17は筒状体としての筒状サポートを示
し、該筒状サポート17は樹脂材料または金属材料によ
って筒状に形成され、前記シリンダヘッド11のプラグ
挿入穴13内に配設されている。また、該筒状サポート
17の軸方向一側には図2に示すように環状のセンサ取
付部17Aが形成され、軸方向他側には段付き円筒状に
軟質ゴム材により形成されたシール部材18が嵌着され
ている。また、該シール部材18には環状の位置決め凹
部18Aが形成されている。
【0023】19は筒状サポート17の軸方向一側に設
けられたダイレクト式イグニッションコイルを構成する
コイル部を示し、該コイル部19は他側面が前記プラグ
挿入穴13を閉塞するように前記収容部15内に設けら
れ、絶縁樹脂材料によってコネクタ部20Aを有する直
方体状に形成されたコイルケース20と、該コイルケー
ス20内に設けられ、両端が前記コイルケース20から
突出してそれぞれ取付穴21A,21Aを有するコア2
1と、該コア21の外周に位置した1次側コイルボビン
22に巻回された1次コイル23と、該1次コイル23
の外周に位置した2次側コイルボビン24に巻回された
2次コイル25とからなり、前記1次コイル23と2次
コイル25とはコア21を軸心として同心円筒状に配設
されている。
【0024】また、前記コイル部19の一側面には後述
する信号処理回路36が収容される収容凹部としての回
路収容部26が形成されると共に、他側面には前記シー
ル部材18の位置決め凹部18Aに係合する環状の位置
決め凸部19Aが突出形成されている。ここで、前記回
路収容部26は、シリンダヘッド11の外側(ボンネッ
ト内)に向けて開口するようにコイル部19の一側面に
凹設されている。
【0025】27はコイル部19他側面の位置決め凸部
19Aの内周側に位置して設けられ、プラグ挿入穴13
内に延びる絶縁筒体を示し、該絶縁筒体27は耐熱性の
硬質ゴム部材によって段付き筒状に形成され、軸方向一
側はコイル部19に固着され、他側には点火プラグ30
のインシュレータ30Fを保持するプラグ保持部27A
が形成されている。また、絶縁筒体27の軸方向内周面
には棒状の金属端子28が挿入保持され、該金属端子2
8の一端はコイル部19内に設けられた2次コイル25
に接続され、他端は導電性のスプリング29を介して点
火プラグ30に接続されている。
【0026】30は筒状サポート17の軸方向他側に位
置して前記プラグ螺着穴14に螺着して設けられた点火
プラグを示し、該点火プラグ30は基端から先端に向け
て順次着火電極部30A,ねじ部30B,ガスケット3
0C,ハウジング30D,六角ナット部30E,インシ
ュレータ30Fおよび入力端子30Gから大略構成され
ている。また、該点火プラグ30の取付けにおいては、
ねじ部30Bをプラグ螺着穴14に螺着するときに、筒
内圧センサ31,ワッシャ32と筒状サポート17のセ
ンサ取付部17Aとをプラグ挿入穴13の穴底13Aと
ハウジング30Dとの間に一緒に挟持する。そして、点
火プラグ30の着火電極部30Aは燃焼室12内に開口
した状態で保持される。さらに、点火プラグ30の先端
側から前記絶縁筒体27を挿入し、プラグ保持部27A
でインシュレータ30Fを保持することにより、該点火
プラグ30の入力端子30Gをスプリング29および金
属端子28を介してコイル部19と電気的に接続する。
【0027】31は本実施例による筒内圧センサを示
し、該筒内圧センサ31は前記筒状サポート17の軸方
向他側に位置して前記点火プラグ30とプラグ挿入穴1
3の穴底13Aとの間にワッシャ32,筒状サポート1
7のセンサ取付部17Aと共に挟持して設けられてい
る。そして、この筒内圧センサ31は燃焼室12内の圧
力を検出するもので、燃焼圧センサとも呼ばれている。
【0028】ここで、前記筒内圧センサ31は、図2に
示すように、前記筒状サポート17のセンサ取付部17
Aに位置し、かつ前記点火プラグ30とプラグ螺着穴1
4との間で初期荷重を与えた状態で取付けられた環状の
圧電体33と、該圧電体33の軸方向両側面に設けられ
た一対の環状の電極板34,34とから大略構成されて
いる。
【0029】35は各電極板34から検出された検出信
号を信号処理回路36に導出する引出し線で、該引出し
線35は前記筒状サポート17に沿って設けられ、該引
出し線35はフレキシブル基板によって形成されてい
る。
【0030】36は信号処理部としての信号処理回路を
示し、該信号処理回路36はコイル部19内に設けられ
た点線で示す接続線37を介して引出し線35と接続さ
れている。そして、該信号処理回路36は前記コイル部
19の一側面に形成された回路収容部26内に収容さ
れ、シリンダヘッド11外に位置するように配置されて
いる。
【0031】ここで、前記信号処理回路36は基板36
Aと該基板36A上に搭載されたフィルタ回路、プリア
ンプ回路等の電子部品36Bとからなり、該信号処理回
路36は筒内圧センサ31から出力される検出電圧のノ
イズ除去および前置増幅処理を行って伝送可能な検出信
号に補正するものである。また、前記信号処理回路36
の基板36Aに搭載された電子部品36Bには、前記コ
イル部19内の1次コイル23に印加される電流を遮断
するスイッチング特性を有するパワートランジスタ等も
設けられている。
【0032】38は筒状サポート17の軸方向一側に突
設された断面略C字状の端子を示し、該端子38は引出
し線35の先端に接続され、前記筒内圧センサ31から
の検出電圧を導出するようになっている。そして、筒状
サポート17が金属材料で形成されている場合でも、端
子38は該筒状サポート17に対して電気的に絶縁され
た状態で取付けられている。
【0033】39はコイル部19の他側面に位置して埋
設され、断面略コ字状に形成された環状電極を示し、該
環状電極39は端子38が移動可能な周方向全周に位置
するように円環状に形成されている。このため、筒状サ
ポート17によって端子38が周方向の任意位置にある
場合でも、環状電極39と端子38は係合できるように
なっている。
【0034】40はコイルケース20のコネクタ部20
Aに埋設された出力端子で、該出力端子40は1次コイ
ル23,2次コイル25および信号処理回路36と接続
され、コネクタ部20Aに延在されている。
【0035】41,41はねじを示し、該各ねじ41を
コア21の取付穴21Aを介してねじ穴15Aに螺合さ
せることにより、点火装置16をシリンダヘッド11の
収容部15に固定する。
【0036】次に、本実施例による点火装置16のシリ
ンダヘッド11への組付けについて説明する。
【0037】まず、筒状サポート17のセンサ取付部1
7Aに予め筒内圧センサ31を取付けておき、該筒状サ
ポート17をシリンダヘッド11のプラグ挿入穴13内
に挿入し、筒内圧センサ31がプラグ挿入穴13の穴底
13Aに当接するように位置決めした後に、該筒状サポ
ート17内に点火プラグ30を図示しない治具(プラグ
レンチ)を用いて挿入し、六角ナット部30Eを介して
回転させてねじ部30Bをプラグ螺着穴14にねじ込
む。このとき、ワッシャ32,筒内圧センサ31および
筒状サポート17のセンサ取付部17Aがガスケット3
0Cを介してハウジング30Dと穴底13Aとの間に挟
まれるようにする。そして、点火プラグ30がプラグ螺
着穴14に完全に螺着されたときには、点火プラグ30
のハウジング30Dとプラグ挿入穴13の穴底13Aと
の間に、ワッシャ32,筒内圧センサ31および筒状サ
ポート17のセンサ取付部17Aが締付けられた状態で
挟持され、特に筒内圧センサ31の圧電体33には初期
荷重が加わった状態となる。また、筒状サポート17は
周方向の任意の位置に固定されるため、端子38も該筒
状サポート17と一緒に任意の位置に保持される。
【0038】次に、絶縁筒体27が装着されたコイル部
19を収容部15に対して位置合わせしつつ、絶縁筒体
27を筒状サポート17内に挿入し、該絶縁筒体27の
プラグ保持部27Aがインシュレータ30Fを保持する
まで押込み、この状態のままコア21の各取付穴21A
と各ねじ穴15Aを合わせてねじ41,41で固定す
る。このとき、端子38は環状電極39に対して筒状サ
ポート17が固定された位置で係合される。
【0039】これにより、シリンダヘッド11の収容部
15に点火プラグ30と筒内圧センサ31を含む点火装
置16の装着が終了する。
【0040】本実施例の点火装置16は以上のように構
成されるから、高電圧を発生させるには、1次コイル2
3に印加した低圧直流電流を急激に遮断するときに生じ
る電磁誘導作用を利用して2次コイル25に高電圧を発
生させ、この高電圧を金属端子28を介して点火プラグ
30に供給し、該点火プラグ30の着火電極部30Aで
火花放電を起すことができる。
【0041】かくして、本実施例の点火装置16では、
筒状サポート17の軸方向他側に筒内圧センサ31を設
け、軸方向一側に位置したコイル部19を構成するコイ
ルケース20に回路収容部26を形成し、該回路収容部
26に筒内圧センサ31からの検出電圧中のノイズを除
去する信号処理回路36を設ける構成としたから、コイ
ル部19の一部をなすコイルケース20を利用して信号
処理回路36を収容することができ、当該点火装置16
をコンパクトにすることができる。
【0042】また、コイル部19の一側面に信号処理回
路36を設けるようにしたから、熱源となるシリンダヘ
ッド11と信号処理回路36との距離を長くすることが
できると共に、ボンネット内の冷気に曝すことができ
る。このため、回路収容部26が高温になるのを抑える
ことができ、信号処理回路36の電子部品36Bをシリ
ンダヘッド11側の高熱から遮断し、耐熱性を高める。
もって、電子部品36Bの熱破壊や動作不良を確実に防
止することができる。
【0043】さらに、筒内圧センサ31と信号処理回路
36との間の接続を、筒状サポート17の軸方向一側に
突設した端子38とコイル部19の他側面に埋設した環
状電極39とによって行ったから、筒状サポート17と
一体の端子38が任意の位置で固定されても環状電極3
9によって確実に係合させることができ、筒内圧センサ
31からの検出電圧を信号処理回路36に確実に伝送す
ることができる。
【0044】なお、前記実施例では、コイル部19に設
けられた1次コイル23と2次コイル25との関係を1
次コイル23が内側となるようにしたが、本発明はこれ
に限らず、2次コイル25を1次コイル23の内側に配
設するようにしてもよいことは勿論である。
【0045】また、前記実施例では、端子38を断面C
字状に形成し、環状電極39を断面コ字状に形成した
が、本発明はこれに限らず、図6の変形例に示すよう
に、端子38′のように先端が大径となったピン状に形
成し、環状電極39′は断面がΩ状に形成し、該環状電
極39′に端子38′が係合するようにしてもよい。
【0046】また、筒内圧センサ31は、前記実施例の
ものに限らず、圧電体を2層,3層に積層し、各層の間
に電極板を配設した形状のものを用いてもよい。
【0047】さらに、信号処理回路36はコイル部19
の一側面に位置してシリンダヘッド11から遠ざけるよ
うに設けるものとして述べたが、コイルケース20に内
設するように設けてもよく、その取付位置は適宜に選択
することができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、シリンダヘッドにコイル部と筒内圧センサとを
一体的に設け、かつ該筒内圧センサからの検出電圧中の
ノイズを除去する信号処理部をコイル部内に設けること
により、コイル部内に該信号処理部をコンパクトに収容
できると共に、筒内圧センサによる燃焼圧の高精度検出
を行うことができる。
【0049】また、信号処理部を、シリンダヘッドから
離れたコイル部に設けたから、熱源となるシリンダヘッ
ドと信号処理部との距離を確保でき、該信号処理部が高
温になるのを抑えると共に、信号処理部を構成する電子
部品の保護を行うことができ、該電子部品の熱破壊や動
作不良を防止できる。
【0050】さらに、筒状体が任意の位置で固定された
場合でも、環状電極は周方向全周に位置しているから、
端子がどの位置で固定されても確実に環状電極と係合す
ることができ、筒内圧センサからの検出電圧を信号処理
部に伝送することができ、接触不要を防止することがで
きる。
【0051】請求項2の発明のように、端子を筒状体の
軸方向一側から突設し、環状電極をコイル部の他側面に
埋設するようにしたから、前記端子を環状電極に容易に
係合させることができ、当該筒内圧センサ一体型点火装
置の組立て性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例による筒内圧センサ一体型点火装置を示
す縦断面図である。
【図2】図1中の筒内圧センサを拡大して示す拡大縦断
面図である。
【図3】図1中のコイル部を下側からみた底面図であ
る。
【図4】図1中の端子と環状電極の接続部分を拡大して
示す拡大縦断面図である。
【図5】実施例による筒内圧センサ一体型点火装置をシ
リンダヘッドに装着する前の状態を示す分解斜視図であ
る。
【図6】変形例による端子と環状電極の接続部分を拡大
して示す図4と同様位置の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
11 シリンダヘッド 12 燃焼室 13 プラグ挿入穴 13A 穴底 14 プラグ螺着穴 16 点火装置 17 筒状サポート(筒状体) 19 コイル部 20 コイルケース 21 コア 23 1次コイル 25 2次コイル 26 回路収容部(収容凹部) 28 金属端子 30 点火プラグ 31 筒内圧センサ 33 圧電体 34 電極板 35 引出し線 36 信号処理回路(信号処理部) 36A 基板 36B 電子部品 38,38′ 端子 39,39′ 環状電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダヘッドに燃焼室に向
    けて形成されたプラグ挿入穴内に任意の位置で挿入され
    る筒状体と、該筒状体の軸方向一側に位置して前記プラ
    グ挿入穴を閉塞するように設けられたコイル部と、前記
    筒状体の軸方向他側に位置して前記プラグ挿入穴の穴底
    に設けられ、該コイル部に電気的に接続された点火プラ
    グと、前記燃焼室内の燃焼圧を検出するため前記筒状体
    の軸方向他側に位置して設けられた筒内圧センサと、前
    記コイル部に設けられ、該筒内圧センサからの検出電圧
    の処理を行うための電子部品を備えた信号処理部と、前
    記筒内圧センサからの検出電圧を前記筒状体に沿って設
    けられた引出し線を介して導出すべく、前記筒状体の軸
    方向一側に設けられた端子と、前記コイル部の他側面に
    位置して設けられ、該端子が任意の位置で係合するよう
    に環状に形成された環状電極とから構成してなる筒内圧
    センサ一体型点火装置。
  2. 【請求項2】 前記端子は前記筒状体の軸方向一側に位
    置して突設し、前記環状電極は前記コイル部の他側面に
    位置して埋設してなる請求項1記載の筒内圧センサ一体
    型点火装置。
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