JPH08120857A - 雨樋取付金具 - Google Patents

雨樋取付金具

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JPH08120857A
JPH08120857A JP28415794A JP28415794A JPH08120857A JP H08120857 A JPH08120857 A JP H08120857A JP 28415794 A JP28415794 A JP 28415794A JP 28415794 A JP28415794 A JP 28415794A JP H08120857 A JPH08120857 A JP H08120857A
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JP
Japan
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rain gutter
ear
piece
main body
rear wall
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Application number
JP28415794A
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English (en)
Inventor
Katsumi Yamaguchi
克己 山口
Nobuyoshi Shimozato
信義 下里
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Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨樋の前壁縁端の内側と後壁縁端の外側にそ
れぞれ耳部が形成されている雨樋があり、これに使用す
る雨樋取付金具は、雨樋の両耳部を吊持する吊具本体
と、この吊具本体を建物の軒下に配設して固定する取付
金具からなっている。この吊具本体は、その後側係止片
が後壁縁端の該耳部を外側から支持して、後壁縁の内側
を係止バネ片の突端で衝止して後壁が吊具本体から外れ
るのを防止している。本発明は、この様な形式の雨樋取
付金具にあって、強風時に、後壁縁端の耳部が振動し
て、異音を発することを防止しようとするものである。 【構成】 吊具本体に一端を固定した押えバネ片を後壁
縁端の耳部の上部角部に当接させて該耳部を外側下方に
弾性付勢し、上記後側係止片により該耳部の下部を外側
から支持して、後壁縁端の耳部の振動を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雨樋を建物の軒先に配
設して固定するための雨樋取付金具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術と解決課題】建物の軒先に配設される雨樋
即ち軒樋は、屋根からの雨水を集めて排水する本来の機
能と共に、現在では、雨樋を含めた軒先の美観も重視さ
れるようになってきており、建物の下方から眺めて、雨
樋が軒先にすっきりと収まり建物と一体感を呈するよう
に工夫されている。
【0003】このような雨樋としては、既に出願人は、
図9に示したような僅かに内傾した前壁12、13と平
坦な底部10と垂直な後壁11とから成る構造のもの
で、前壁12、13の上部内側と後壁11の上部外側と
にそれぞれ耳部132、112が形成された構造のもの
を提案した。この雨樋1は、建物の軒下の鼻隠し91に
ほぼ一定間隔で隔設固定した雨樋取付金具によって両耳
部132、112を吊り下げて固定されるものである。
【0004】この雨樋取付金具は、図9において、取付
金具3が鼻隠し91に釘止めして固定する基板6から突
設したアーム31先端に吊具本体4を固定し、吊具本体
4の両端部が雨樋1の両耳部132、112を係止し
て、雨樋1を吊持するもので、吊具本体4の前端部に
は、雨樋1の前壁12、13の上部内側の耳部132の
下部133を掛止する突片状の前側係止片43を設け、
吊具本体4の後端部には、後壁11の上部外側に形成し
た耳部112を上方外側から下方に包持する湾曲部41
を設けて、湾曲部41先端の後側係止片413で耳部1
12の下部113を支持し、吊具本体4の水平支棹42
下面から後壁11側に水平にバネ片46を突設し、この
バネ片46の先端が後壁11の内面に近接するように配
置してあった。
【0005】このバネ片46は、吊具本体4に雨樋1を
取り付ける際に、吊具本体4の後端部の湾曲部41内側
に雨樋1の後壁11の耳部112を押し込んだ時に、該
耳部112に下方から押圧されてバネ片46が上方に撓
み変形し、該耳部112が湾曲部41の先端の係止片4
14に載置した状態では、バネ片46が元に戻って、バ
ネ片46の先端で雨樋1の後壁11が前側へ移動するの
を衝止して、耳部を前後方向に安定して吊持させるもの
であった。
【0006】この雨樋取付金具は、雨樋1の配樋作業を
簡単に行え、雨樋1の吊持も確実で良好であり、建物の
斜め下方より眺めても、雨樋1に隠れて金具類が見えな
い等の利点があった。しかしながら、この雨樋取付金具
には、強風時には雨樋1が振動してガタガタと異音を発
生し、建物の居住者等にとって耳障りであり、その解決
が望まれていた。異音の原因は、雨樋1が風圧を受ける
と、雨樋1が上下に揺動し、その後壁11側の耳部が上
記吊具本体4の湾曲部41の内側で上下方向に振動し
て、該耳部112と湾曲部41との衝撃により音を発生
するためであった。
【0007】また、雨樋1に風の吹下ろしや吹き上げに
より異常な外力が加わって変形した際に後壁11が前側
に傾斜した状態となると、図11に示す如く、バネ片4
6の先側が上方へ持ち上げられて、雨樋1の下向きの力
Fによって後壁11側の耳部112の下部113が前方
へずれて係止片414より外れて、樋1が脱落すると言
う問題もあった。
【0008】さらに、取付金具3を軒先に固定するに
は、取付金具3の基部30に取着した広幅の基板6を鼻
隠し91に直接に釘によって打ち付けるが、従来の取付
金具3の基板6は、図10に示すように、取付金具3の
基部30を鋲301により別体の基板6にかしめて固定
してあり、基板6には、鼻隠し91に釘止めして直接固
定するための釘孔62b、62dを設けてある、しか
し、釘孔62bへの釘の打ち付けで全ての取付金具3を
鼻隠し91に一定間隔で且つ同一の水平線上に配設する
には高さ調節が不便で且つ不正確になり易く、さらに一
連の取付金具3が上下にずれた場合のやり直しも厄介で
あった。
【0009】本発明は、上記問題に鑑み、上記の雨樋を
吊持する雨樋取付金具に、振動防止の手段を具備させ
て、強風時の異音発生を防止すること、また、異常な外
力に対して雨樋取付金具からの雨樋の脱落を防止するこ
と、さらには、軒下への雨樋取付金具の配設に際して取
付金具3の水平高さ調節を容易にすることを目的とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の雨樋取付金具
は、雨樋1の前壁13内側に形成した耳部132と後壁
11外側に形成した耳部112とをそれぞれ前側係止片
43と後側係止片413とでそれぞれ支持して吊持する
吊具本体4と、軒先に固定する基板6から突設したアー
ム31に該吊具本体4を固定する取付金具3と、から成
る雨樋取付金具であって、その特徴は、上記吊具本体4
は、上記後側係止片413が雨樋1の後壁11の耳部1
12の外側より該耳部下部113を支持し、吊具本体4
に一端側が固定された押えバネ片45が該耳部112の
上部115の内側角部115aに当接して該耳部112
を外側斜め下方に弾性付勢するところにある。そして、
押えバネ片45一端側の固定位置は、好ましくは、前側
係止片43と後側係止片413とを連結する水平支棹4
2の下面とするのがよい。
【0011】特に、上記雨樋取付金具は、後壁11の耳
部112に外れ防止片を設け、後側係止片413を内側
上方に折り返して、これらを係合させるもの、又は、押
えバネ片45の先端を吊具本体1の下面に近接もしくは
当接させるものが採用される。
【0012】さらに、本発明の雨樋取付金具は、雨樋1
の前壁13内側に形成した耳部132と後壁11外側に
形成した耳部112とをそれぞれ前側係止片43と後側
係止片413とでそれぞれ支持して吊持する吊具本体4
と、軒下に固定する基板6から突設したアーム31に該
吊具本体4を固定する取付金具3と、から成る雨樋取付
金具であって、上記取付金具の基板に形成した釘孔62
aが、上下方向に長く且つ、釘7の軸71の貫通可能で
釘頭70の外径より狭幅とした長孔であることを特徴と
している。
【0013】
【作用】雨樋1の後壁11側の耳部112は、その下部
113が吊具本体4の後側係止片413で支持されて外
側への移動が阻止され、他方、耳部112の上部115
の内側角部115aは撓み変形した押えバネ片45の片
面によって外側斜め下方に弾性付勢されて後壁11の前
方と下方への移動が規制される。従って、押えバネ片4
5によって後壁11の耳部112の後側係止片413へ
の係止が外れるのを防止すると共に、後壁11側の耳部
112の上下前後方向の変位が規制されるので、強風に
よっても異音を発生しない。押えバネ片45の一端側を
水平支棹42の下面に固定することで、押えバネ片45
を湾曲部41内に撓ませて、該耳部112の内側角部1
15aを外側斜め下方に弾性付勢することができる。
【0014】後壁11の耳部112の外れ防止片114
と折り返された後側係止片413との係合により、耳部
112の前方への変位が防止され、後側係止片413か
らの耳部の脱落が防止される。押えバネ片45を吊具本
体の下面に近接又は当接させると、押えバネ片45の撓
み変形量が少なくなり、耳部112の上下前後方向への
変位が一層効果的に規制される。
【0015】上記取付金具の基板6に形成した長孔の釘
孔62aに釘7を打ち付けて仮止めすると、取付金具は
上下移動可能となってその高さ位置調節が容易にでき、
その後、さらに釘7を打ち付けると、釘頭70が基板6
に当圧して取付金具が軒先に固定される。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の雨樋取付金具を介して軒先
に雨樋1を配設した例を断面図で示し、図2は、その雨
樋取付金具だけの側面図を示しているが、雨樋1は、既
に前述した通り、僅かに内傾した前壁12、13と平坦
な底部10とほぼ垂直状の後壁11とから成る一体構造
のものである。前壁12、13は、本例では、底部10
と連なる下部側前壁12と、外側へ膨出した上部側前壁
13とから成り、前壁13は後壁11より高くなってい
る。前壁12、13の上部内側と後壁11上部外側(後
壁11の後面)とにそれぞれ耳部132、112が一体
に形成されており、両耳部132、112の断面形状
は、外形矩形状で中空とされ、耳部下部133、113
の下面が、後述の如く、係止面として利用される。そし
て、後壁11の耳部112の下部113の外縁には、下
方に延びる突片状の外れ防止片114を設けている。
【0017】雨樋取付金具は、取付金具3と吊具本体4
との2つの部材から成り、取付金具3は鼻隠し91に釘
止めにより固定する基板6から前方に突設したアーム3
1を備え、鼻隠し91の長手方向に一定間隔で隔設され
ており、各取付金具3のアーム31の先側32に吊具本
体4が固定されている。
【0018】吊具本体4は、このアーム31の先側32
に固定される水平支棹42が形成され、その水平支棹4
2の先側が上方に曲折されて、雨樋1の前壁13の上部
内側の耳部132の下部133を支持係止する前側係止
片43が設けてある。
【0019】吊具本体4の後端部には、水平支棹42よ
り後側に曲折延出して、後壁11の上部外側の耳部11
2を上方外側から下方に包持するように膨出した湾曲部
41を設け、その先端の係止片413で耳部112の下
部113を支持している。湾曲部41の詳細は、水平支
棹42より先ず、立上り部410で上方に曲設され、続
く水平部411で後壁11耳部の上部とに適度の間隙を
設け、次いで該耳部112を迂回して立下り部412を
設け、さらに、その先側に内側に曲折して係止片413
を連設して成り、湾曲部41の内側は、後壁11の内面
との間に適度の空所が形成してある。水平支棹42と後
側係止片413とは、ほぼ同じ水平位置となるようにさ
れている。
【0020】本例では、湾曲部41の立下り部412の
先側を内側上方に折り返して後側係止片413とし、そ
の先端が後壁11の耳部112の外側下部113を支持
するとともに、該耳部112の下部に設けた突片状外れ
防止片114に、湾曲部41先端の折り返された後側係
止片413が係止して該耳部112の内側への移動を阻
止し、後壁11が湾曲部41から逸脱するのを防ぐよう
になっている。
【0021】吊具本体4の水平支棹42の下面には、図
2に示すように、押えバネ片45の一端が鋲451によ
りかしめ固定してあり、この押えバネ片45は、後壁1
1側にほぼ直状に延伸されており、その先端が折り返さ
れた後側係止片413の位置よりもさらに立下り部41
2に近接するように長さ調節してある。
【0022】このような雨樋1を吊具本体4に取り付け
た状態では、押えバネ片45の先側が、雨樋1の後壁1
1の耳部112の上側115の内側角部115aに接し
て、押えバネ片45の弾性力に抗して湾曲部41の上記
内側空所内に撓んでおり、この状態で、雨樋1の内側角
部115aは、押えバネ片45により外側斜め下方に向
けて常時付勢されている。この状態で、押えバネ片45
の先端は、湾曲部41の水平部411の下面に1〜5m
m程度の間隔を空けて近接していて、雨樋1の長手方向
の伸縮を許容しつつ、耳部112が万一上方へ浮き上が
っても押えバネ片45の先端が水平部411の下面に当
接し、耳部112のそれ以上の浮き上がりを防止してい
る。
【0023】他方、湾曲部41の先端の前側係止片41
3で耳部112の外側下部113を支持し、押えバネ片
45による付勢力を受止しているので、雨樋1の上下方
向の振動を抑制することができるのである。特に、後側
係止片413は、内側上方に折り返されているので、耳
部112の外れ防止片114と係合して、内側方向への
移動脱落を防止して、万一、図11に示した様に雨樋1
が変形しても、この係合が外れることなく確実に雨樋1
の脱落を防止することができる。
【0024】吊具本体4に雨樋1を取り付けるには、先
に雨樋1の前壁13の耳部132に吊具本体4の立上り
状の前側係止片43を係合した後、上記湾曲部41内側
に雨樋1の後壁11の耳部112を押し込み、該耳部1
12の上部115で押圧して押えバネ片45を上方に撓
み変形させ、該耳部112下部113に湾曲部41の先
端の後側係止片413を係止させれば、押えバネ片45
は元に戻ることなくバネ片の先側で該耳部112の内側
角部115aを押さえ付けて雨樋1の後壁11が上下前
後移動するのを防止して、耳部112を安定して吊持さ
せることができる。
【0025】なお、雨樋1の前壁12、13には、補強
用の段差134を設け、この段差134の後部に係止片
121を突設し、この係止片121に吊具本体4の水平
支棹42の先側下面に設けた突起49を係合して、吊具
本体4の上記の前側係止片43と突起49とにより、耳
部132の下部133とその下方の段差134との間を
突っ張っていて、前壁12、13が上下前後に移動しな
いようにしてある。
【0026】図3は、吊具本体4に雨樋1を取り付けた
状態で、弾性力に抗して撓んだ押えバネ片45が雨樋1
の後壁11の耳部112の該内側角部115aを押圧
し、同時にその先端が、湾曲部41の水平部411の下
面に当接させた例を示しているが、この例では、押えバ
ネ片45の両端が吊具本体4に拘束されているので、該
耳部112が内側に変位するのを防止しており、雨樋1
の後壁11の耳部112の上下前後の変位を効果的に制
限している。但し、余り強く当接すると、雨樋1の伸縮
を阻害し、蛇行の原因となるので、雨樋1の伸縮を許容
できる程度に適度に当接させる。
【0027】また、この例では、該耳部112の下部1
13には突片状外れ防止片114を形成しないで、雨樋
1を取付けの際の該耳部112の湾曲部41への受容と
その係止の操作を容易にしている。そして、後側係止片
414は、湾曲部41の立下り部412から先側を直角
に折り曲げることにより形成し、後側係止片414の上
面が該耳部112の下部113に接して支持している。
その他の構成・部材は、図1のものと同様であるので説
明は省略する。
【0028】図4は、雨樋1後壁11の耳部112の下
部113を傾斜面にして外れ防止片115を形成してお
り、これに対応して、吊具本体4の湾曲部41の立下り
部412から先側を斜め上方に折り返して後側係合片4
15とし、該係合片415により耳部下部113の傾斜
状外れ防止片115を支持するようにしたものである。
これにより、後壁11の耳部112と後側係合片415
との係止を確実にすることができ、雨樋1の後壁11が
内側に変位するのを効果的に防止することができる利点
がある。図4に示した押えバネ片45は、図1のものと
同じであるが、これに限らず、図3に図示した押えバネ
片45の構造と併用し得ることは勿論である。
【0029】図5と図6は、押えバネ片45の変更例を
示すもので、押えバネ片45が雨樋1の後壁11の耳部
112の上部115の内側角部115aを押圧する部位
に係合部を形成して、耳部112と押えバネ片45とを
係合して、耳部112の後側係止片413からの脱落の
防止を図ったものである。
【0030】図5に示す押えバネ片45には、後壁11
の耳部112の内側角部115aに接合する段部452
を予め形成したもので、この段部452が耳部112の
内側への変位を規制するものである。この例では、押え
バネ片45の先端が水平部411の下面に当接して押え
バネ片45の撓み剛性を一層大きくして、後壁11の耳
部112の変位・浮き上がりを押えている。
【0031】図6に示す例は、後壁11の耳部112の
上部115の内側角部115aに小突片116を内側に
向けて形成してあり、押えバネ片45は、この小突片1
16を上下に挟接嵌合する嵌合部453を予め形成し、
この嵌合部452が耳部112の変位・浮き上がりを規
制するようにしたものである。
【0032】本発明において、雨樋1は、厚み1〜3m
m程度の合成樹脂の長尺押出成型品であるが、この合成
樹脂に、例えば、鉄芯又はガラス繊維を入れて、強度や
伸縮性を改善したものが良い。雨樋取付金具は、取付金
具3と吊具本体4が、耐食性金属、例えば、ステンレス
鋼の狭幅帯体からプレス加工により形成される。また、
押えバネ片は、ステンレス鋼の薄肉のバネ材から形成さ
れるが、図1以下の各図では押えバネ片厚みが誇張して
記載してある。
【0033】吊具本体4には、取付金具3の先端に挿通
されるボルト34を前後方向に移動可能に貫通する長孔
421が、上記の水平支棹42に形成され、吊具本体4
は取付金具3の先端に対して前後位置を調節して、蝶ナ
ット33によりボルト34を締めつけて固定するように
してあり、鼻隠し91からの雨樋1の距離を自在に調節
することができる。また、吊具本体4の幅方向の両縁に
は補強用のリブ48が形成され、このリブ48は、水平
支棹42や水平部411の上面を摺動接面する取付金具
3のアーム31のガイドを兼ねて、吊具本体4の捩じれ
を防止している。
【0034】取付金具3を軒先に固定するには、取付金
具3の基部30に取着した広幅の基板6を鼻隠し91に
直接に釘によって打ち付けるが、本発明においては、図
7(A)に示す如く、基板6を鼻隠し91に仮止めした
後に基板6の高さ調節を容易にせんとするもので、上側
の左右一対の釘孔62aを釘7の軸71は貫通できるが
釘頭70の外径より狭幅の長孔とし、下側の一対の釘孔
62bは通常の円孔の釘孔にしている。
【0035】鼻隠し91への固定に際しては、図7
(B)に示す如く、各取付金具3が鼻隠し91の外面に
所定間隔になるように順次、長孔の釘孔62aに釘7を
打ちつけて基板6の上下移動可能に仮止めし、次いで、
鼻隠し91上に張り渡した水平な糸を基準にして、各取
付金具3が水平になるように仮止めしてある基板6を正
確に上下調節をし、その後、長孔の釘孔62aの釘7を
釘頭70が基板6を当圧するまで打ち付けて固定し、円
孔の釘孔62bに釘7を打ちつけ最終的に鼻隠し91に
固定する。円孔の釘孔62bへの釘7により基板6の上
下変位が防止されている。このようにして、鼻隠し91
に隔設された各取付金具3は、正確に水平に、又は、所
望の水勾配でもって配列でき、取付金具3に取着される
雨樋1を軒下に正確に位置づけることができる。
【0036】図8(A〜C)に示す基板6の例は、基板
6の左右上下に釘軸71の貫通可能な長孔62cを設
け、該長孔62cの周囲に基板6表面に対して凹部を成
して釘頭を受容して係合する段部67が形成され、段部
67は、1つの長孔につきその長手方向に、本例では、
釘頭3個が別個に受容可能に区分されている。区分され
たいずれかの段部67に釘頭70が収容されるまで釘7
を打ち込むことにより、基板6は上下左右移動不能に鼻
隠し91に固定される。
【0037】鼻隠し91への固定に際しては、上下いず
れかの左右の長孔62cに釘7を打ちつけて基板6を仮
止めし、基板6を上下移動しながら、区分された段部6
7のうち、各取付金具3を水平に位置づけるに最も適し
た段部67に該釘頭70を没入させるように叩き込めば
よい。上例は、段部67を1つの長孔につき釘頭3個分
に区分したものであるが、さらに釘頭4個〜6個分に細
分したものであってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明の雨樋取付金具は、その吊具本体
が、雨樋の後壁の外側に形成された耳部の下部を吊具本
体の後部係合片により支持し、且つ吊具本体に固定され
た押えバネ片により耳部の上部内側角部を外側斜め下方
に弾性付勢するので、雨樋の耳部の上方及び内側への変
位が抑制され、強風によっても異音を発生することがな
く、吊具本体に対して雨樋を安定して吊持することがで
きる。押えバネ片の一端側を水平支棹の下面に固定する
ことで、押えバネ片を撓ませて、該耳部の内側角部を外
側斜め下方に効果的に弾性付勢することができて、雨樋
を安定して固定するのに有効となる。
【0039】後壁の耳部に外れ防止片を設け且つ後側係
止片を内側上方に折り返すことで、耳部の内側方向への
変位を防止し得て、雨樋の脱落を確実に防止することが
できる。押えバネ片が耳部上部を弾性付勢したときその
先端を吊具本体下面に近接又は当接させると、押えバネ
片の撓みが制限されるので、耳部の上下前後の変位が押
えバネ片により確実に防止され、脱落をなくすことがで
きる。
【0040】本発明の取付金具には、基板に釘の軸は貫
通できるが釘頭の外径より狭幅とした長孔の釘孔を設け
たので、長孔の釘孔に釘を挿通して軒先に打ち付けて取
付金具を仮止めし、上下調整した後、さらに釘を打ち付
けることで、取付金具を軒先の所定高さ位置に正確に固
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る雨樋取付金具を軒先に固
定して雨樋を吊持した軒下構造の断面図。
【図2】本発明の実施例に係る雨樋取付金具の側面図。
【図3】本発明の他の実施例に係る雨樋取付金具を鼻隠
しに固定して雨樋を吊持した雨樋取付金具の断面図。
【図4】雨樋の耳部とこれに係合する後側係止片を改良
した雨樋取付金具の図3同様図。
【図5】押えバネ片を改良した他の実施例の雨樋取付金
具の図3同様図。
【図6】押えバネ片を改良した他の実施例の雨樋取付金
具の図3同様図。
【図7】本発明の実施例に係る雨樋取付金具の基板の正
面図(A)と斜視図(B)。
【図8】他の実施例に係る雨樋取付金具の基板の正面図
(A)、縦断面図(B)及び横断面図(C)。
【図9】従来の雨樋取付金具を軒先に固定して雨樋を吊
持した軒下構造の断面図。
【図10】従来の雨樋取付金具の基板の正面図(A)と
横断面図(B)。
【図11】従来の雨樋が取付金具から脱落する様子を示
す説明図。
【符号の説明】
1 雨樋 11 後壁 112 後側耳部 12 前壁 132 前側耳部 3 取付金具 4 吊具本体 43 前側係止片 413 後側係止片 45 押えバネ片 6 基板 62a 釘孔 62c 釘孔 7 釘

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨樋の前壁内側に形成した耳部と後壁外
    側に形成した耳部とを前側係止片と後側係止片とでそれ
    ぞれ支持して吊持する吊具本体と、軒先に固定する基板
    から突設したアームに該吊具本体を固定する取付金具
    と、から成る雨樋取付金具において、 上記吊具本体は、上記後側係止片が雨樋の後壁の耳部の
    外側より該耳部下部を支持し、吊具本体に一端側が固定
    された押えバネ片が該耳部の上部の内側角部に当接して
    該耳部に外側斜め下方に弾性付勢することを特徴とする
    雨樋取付金具。
  2. 【請求項2】 上記吊具本体は、上記押えバネ片の該一
    端側が前側係止片と後側係止片とを連結する水平支棹の
    下面に固定されている請求項1記載の雨樋取付金具。
  3. 【請求項3】 上記雨樋の後壁の耳部下部に下方へ延び
    る外れ防止片を設けると共に、後側係止片の先端を内側
    上方に折り返した係合片となして成る請求項1又は2記
    載の雨樋取付金具。
  4. 【請求項4】 上記押えバネ片が雨樋の後壁の該耳部の
    上部の内側角部に当接した状態で該押えバネ片の先端が
    吊具本体の下面に近接若しくは当接している請求項1又
    は2記載の雨樋取付金具。
  5. 【請求項5】 雨樋の前壁内側に形成した耳部と後壁外
    側に形成した耳部とを前側係止片と後側係止片とでそれ
    ぞれ支持して吊持する吊具本体と、軒先に釘止め固定す
    る基板から突設したアームに該吊具本体を固定する取付
    金具と、から成る雨樋取付金具において、 上記取付金具の基板に形成した釘孔が、上下方向に長く
    且つ、釘の軸が貫通可能で釘頭の外径より狭幅とした長
    孔であることを特徴とする雨樋取付金具。
  6. 【請求項6】 上記基板の釘孔が、該長孔の周縁に釘頭
    を受容して係合する段部が形成され、該段部が釘頭複数
    個に別個に区分されている請求項5記載の雨樋取付金
    具。
JP28415794A 1994-10-24 1994-10-24 雨樋取付金具 Pending JPH08120857A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009121196A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Panasonic Electric Works Co Ltd 軒樋支持具

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JP2009121196A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Panasonic Electric Works Co Ltd 軒樋支持具

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