JPH08165760A - 軒樋支持具 - Google Patents

軒樋支持具

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JPH08165760A
JPH08165760A JP31288294A JP31288294A JPH08165760A JP H08165760 A JPH08165760 A JP H08165760A JP 31288294 A JP31288294 A JP 31288294A JP 31288294 A JP31288294 A JP 31288294A JP H08165760 A JPH08165760 A JP H08165760A
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eaves gutter
piece
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Masahiko Kurita
真彦 栗田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軒樋の取り付けが簡単かつ確実にでき、軒樋
が外れることのない軒樋支持具を提供するものである。 【構成】 軒樋(1)の前耳部(9)を支持する支持具
本体(21)、この支持具本体(21)の後端に設けら
れる固定片(24)、上記軒樋(1)の後耳部(2)を
下側(10)から係合する耳受部(19)、および、上
記耳受部(19)に向かって延設し、かつ、上記後耳部
(2)を案内する樋係止ガイド(8)を備え、さらに、
この樋係止ガイド(8)が、上記支持具本体(21)か
ら下方へ延設した延設片(36)と上記耳受部(19)
に向かって傾斜したガイド片(20)とからなり、この
ガイド片(20)と耳受部(19)との間隔が上記後耳
部(2)の幅寸法よりも大きく、かつ、同ガイド片(2
0)の軒先(40)側先端部と上記耳受部(19)の軒
樋(1)側先端部との水平方向の幅寸法は上記後耳部
(2)の幅寸法よりも小さく形成された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軒樋支持具に関し、具
体的には、軒先に固定されて、軒樋を保持する樹脂製の
軒樋支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軒樋支持具として、例えば、図6
に示すごときものが知られている。この種の軒樋支持具
は、軒樋(1)の前面板(6)の内面に向かって突き出
し、同前面板(6)の内面側で上記軒樋(1)の前耳部
(9)を支持する支持具本体(21)、この支持具本体
(21)の後端に設けられて水切り板(41)などの取
り付けられた軒先(40)に固定される固定片(2
4)、および、上記軒樋(1)の後耳部(2)を載置す
る載置段(33)を有した載置片(32)を備え、さら
に、上記軒樋(1)の後面板(3)の内面側と対向する
薄板状の板バネ片(30)を備えたものであった。
【0003】そして、上記のような軒樋支持具におい
て、支持具本体(21)に軒樋(1)を取り付ける方法
としては、まず、前耳部(9)の後側部(15)を支持
具本体(21)の延設アーム(14)の先端(16)で
支持させて、次に、軒樋(1)の後耳部(2)を板バネ
片(30)を上側に曲げるようにして押し入れて、載置
段(33)に載置することが考えられる。また、上記板
バネ片(30)は、支持具本体(21)の後方下部にリ
ベット(12)などで止められ、弾性を有しているた
め、上側に簡単に曲げられるように、薄板状に作られる
工夫がなされていたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような軒
樋支持具は、強風などが吹きつけると、板バネ片(3
0)が変形して、弾性限界を越えると、板バネ片(3
0)がリベット(12)などで止められた根元部分で折
れてしまい、その結果、軒樋(1)の後耳部(2)も載
置段(33)からずれ落ち、外れてしまうという問題を
有していた。また、仮に折れないとしても、薄板状の板
バネ片(30)は、変形しやすく、この変形した板バネ
片(30)を放置しておくと、後耳部(2)が外れてし
まうという問題があり、軒樋(1)の取り付けが確実で
あるとはいえなかった。
【0005】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、軒先への軒樋
の取り付けが簡単に、かつ、確実にでき、軒樋が外れる
ことのない軒樋支持具を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
軒樋支持具は、軒樋(1)の前面板(6)の内面に向か
って突き出し、同前面板(6)の内面側で上記軒樋
(1)の前耳部(9)を支持する支持具本体(21)、
この支持具本体(21)の後端に設けられて軒先(4
0)に固定する固定片(24)、上記軒樋(1)の後耳
部(2)を下側(10)から係合する耳受部(19)、
および、上記支持具本体(21)の後方下部から上記耳
受部(19)に向かって延設し、かつ、上記後耳部
(2)を上記耳受部(19)に係合させる際に同後耳部
(2)を案内する樋係止ガイド(8)を備え、さらに、
この樋係止ガイド(8)が、上記支持具本体(21)の
後方下部から下方へ延設した延設片(36)と上記耳受
部(19)に向かって斜め上方に傾斜したガイド片(2
0)とからなり、このガイド片(20)と耳受部(1
9)との間隔が上記後耳部(2)の幅寸法よりも大き
く、かつ、同ガイド片(20)の軒先(40)側先端部
と上記耳受部(19)の軒樋(1)側先端部との水平方
向の幅寸法は上記後耳部(2)の幅寸法よりも小さく形
成されたことを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2に係る軒樋支持具は、上
記樋係止ガイド(8)を帯状に形成し、この樋係止ガイ
ド(8)の幅方向の略中央部から補強リブ(17)を立
ち上げて、同樋係止ガイド(8)の断面を略T字型とな
したことを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3に係る軒樋支持具は、上
記樋係止ガイド(8)の上方に上記支持具本体(21)
の後方下部から上記耳受部(19)に向かって延設し、
かつ、上記軒樋(1)の後面板(3)の内面側と対向す
る板バネ片(30)を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項4に係る軒樋支持具は、上
記耳受部(19)は、上記固定片(24)から一体に突
設されたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に係る軒樋支持具によると、
軒樋(1)の前面板(6)の内面に向かって突き出し、
同前面板(6)の内面側で上記軒樋(1)の前耳部
(9)を支持する支持具本体(21)、この支持具本体
(21)の後端に設けられて軒先(40)に固定する固
定片(24)、上記軒樋(1)の後耳部(2)を下側
(10)から係合する耳受部(19)、および、上記支
持具本体(21)の後方下部から上記耳受部(19)に
向かって延設し、かつ、上記後耳部(2)を上記耳受部
(19)に係合させる際に同後耳部(2)を案内する樋
係止ガイド(8)を備え、さらに、この樋係止ガイド
(8)が、上記支持具本体(21)の後方下部から下方
へ延設した延設片(36)と上記耳受部(19)に向か
って斜め上方に傾斜したガイド片(20)とからなり、
このガイド片(20)と耳受部(19)との間隔が上記
後耳部(2)の幅寸法よりも大きく、かつ、同ガイド片
(20)の軒先(40)側先端部と上記耳受部(19)
の軒樋(1)側先端部との水平方向の幅寸法は上記後耳
部(2)の幅寸法よりも小さく形成されたので、まず、
軒樋(1)の前耳部(9)を支持具本体(21)によっ
て前面板(6)の内面側で支持させ、次に、軒樋(1)
の後耳部(2)を下から回転させるようにしつつ、樋係
止ガイド(8)のガイド片(20)に沿って滑らせガイ
ド片(20)と耳受部(19)との間を通して、後耳部
(2)を耳受部(19)に載せることができ、従来のよ
うに弾性を持たせる必要がなく、結果として薄板状に形
成する必要もないものである。また、強風などが吹きつ
けても、耳受部(19)に後耳部(2)が係合しており
外れることがないし、樋係止ガイド(8)も折れること
がない。
【0011】つまり、軒先(40)への軒樋(1)の取
り付けが簡単に、かつ、確実にでき、軒樋(1)が外れ
ることはない。
【0012】仮に、ガイド片(20)と耳受部(19)
との間隔が上記後耳部(2)の幅寸法よりも小さい場合
においては、樋係止ガイド(8)のガイド片(20)に
沿って滑らせることができたとしても、ガイド片(2
0)と耳受部(19)との間を通すことができず、結果
として後耳部(2)を耳受部(19)に載せることがで
きない。
【0013】または、ガイド片(20)の軒先(40)
側先端部と上記耳受部(19)の軒樋(1)側先端部と
の水平方向の幅寸法が上記後耳部(2)の幅寸法よりも
大きい場合においては、せっかく耳受部(19)に後耳
部(2)が係合していても、軒樋(1)の底面側からの
力や風などによって、後耳部(2)が耳受部(19)か
ら外れた拍子に、後耳部(2)がガイド片(20)と耳
受部(19)との間を通って脱落する恐れがある。
【0014】本発明の請求項2に係る軒樋支持具による
と、上記樋係止ガイド(8)を帯状に形成し、この樋係
止ガイド(8)の幅方向の略中央部から補強リブ(1
7)を立ち上げて、同樋係止ガイド(8)の断面を略T
字型となしたので、請求項1記載の場合に加えて、補強
リブ(17)によって樋係止ガイド(8)がより強固に
なり、強風などが吹きつけても、樋係止ガイド(8)が
折れることもない。
【0015】本発明の請求項3に係る軒樋支持具による
と、上記樋係止ガイド(8)の上方に上記支持具本体
(21)の後方下部から上記耳受部(19)に向かって
延設し、かつ、上記軒樋(1)の後面板(3)の内面側
と対向する板バネ片(30)を備えたので、請求項1ま
たは請求項2記載の場合に加えて、上記軒樋(1)の後
耳部(2)を差し込むために、この板バネ片(30)に
後耳部(2)を下から押し当てると、板バネ片(30)
の性質から板バネ片(30)は上方に曲がる。したがっ
て、板バネ片(30)の曲がった分だけ間隙が広がるの
で、後耳部(2)の差し込みが容易である。上記軒樋
(1)の後耳部(2)を差し込まれた後、板バネ片(3
0)は、板バネ片(30)の性質から当初の位置に戻
り、仮に、軒樋(1)の後耳部(2)が、前倒する外力
が加わっても板バネ片(30)の遊端が軒樋(1)の後
耳部(2)を裏面側から支えるので、軒樋(1)の後耳
部(2)の前倒を防ぐ。
【0016】つまり、板バネ片(30)によって、後耳
部(2)を耳受部(19)に載せる容易さを維持しつ
つ、後耳部(2)の固定が二重に規制でき、耳受部(1
9)からの後耳部(2)の外れを二重に防止できる。
【0017】本発明の請求項4に係る軒樋支持具による
と、上記耳受部(19)は、上記固定片(24)から一
体に突設されたので、請求項1ないし請求項3何れか記
載の場合に加えて、耳受部(19)は、固定片(24)
により強固に形成でき、耳受部(19)に軒樋(1)の
後耳部(2)を下側(10)から係合させると、耳受部
(19)が固定片(24)に一体にあるため、軒樋
(1)の後耳部(2)が強固に耳受部(19)に係合で
きる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例に係る図面に基づいて
詳しく説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施例に係る軒樋支持
具を用いて軒樋を取り付けた状態を示す、軒樋を断面し
た側面図である。図2は、本発明の他の一実施例に係る
軒樋支持具を用いて軒樋を取り付けた状態を示す、軒樋
を断面した側面図である。図3は、図1の軒樋支持具の
要部側面図である。図4は、本発明の一実施例に係る軒
樋支持具を用いて軒樋を取り付ける様子を示す要部側面
図である。図5は、本発明の一実施例に係る軒樋支持具
の樋係止ガイドを拡大した斜視図である。
【0020】本発明の軒樋支持具は、図1および図2に
示すごとく、軒樋(1)の前面板(6)の内面に向かっ
て突き出し、同前面板(6)の内面側で上記軒樋(1)
の前耳部(9)を支持する支持具本体(21)、この支
持具本体(21)の後端に設けられて軒先(40)に固
定する固定片(24)、上記軒樋(1)の後耳部(2)
を下側(10)から係合する耳受部(19)、および、
上記支持具本体(21)の後方下部から上記耳受部(1
9)に向かって延設し、かつ、上記後耳部(2)を上記
耳受部(19)に係合させる際に同後耳部(2)を案内
する樋係止ガイド(8)を備え、さらに、この樋係止ガ
イド(8)が、上記支持具本体(21)の後方下部から
下方へ延設した延設片(36)と上記耳受部(19)に
向かって斜め上方に傾斜したガイド片(20)とからな
り、このガイド片(20)と耳受部(19)との間隔が
上記後耳部(2)の幅寸法よりも大きく、かつ、同ガイ
ド片(20)の軒先(40)側先端部と上記耳受部(1
9)の軒樋(1)側先端部との水平方向の幅寸法は上記
後耳部(2)の幅寸法よりも小さく形成されているもの
である。
【0021】本発明の軒樋支持具は、一般的に用いられ
ている金属製の軒樋支持具であってもよいし、樹脂製の
軒樋支持具であってもよく、特に限定しないものであ
る。樹脂製の軒樋支持具の場合、これに用いられる樹脂
としては、アクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリプロピレンなどのものが一
般的であるが、特に、硬質塩化ビニル樹脂層とこの硬質
塩化ビニル樹脂層を被覆し、保護する耐候性樹脂層とか
らなっていると、硬質塩化ビニル樹脂層によって力学強
度を向上でき、かつ、耐候性樹脂層によって紫外線など
の原因で起こる退変色性を阻止でき、耐熱性を付与でき
る点で好ましいものである。硬質塩化ビニル樹脂層は、
塩化ビニル樹脂であるが、耐候性樹脂層としては、アク
リル系樹脂、フッ素系樹脂、シリコンアクリレートなど
のシリコン系樹脂などが用いられる。
【0022】上記支持具本体(21)は、例えば、図1
および図2に示すごとく、水切り板(41)などが付設
された軒先(40)の鼻隠板、母屋などの取付面に取り
付けられ、取付部(22)と吊着部(23)とからなる
ものである。取付部(22)は、上記支持具本体(2
1)の後端に設けられて軒先(40)の取付面に固定す
る固定片(24)、この固定片(24)に一体に備えた
凹状の耳受部(19)が設けられている。この耳受部
(19)に軒樋(1)の後耳部(2)が下側(10)か
ら係合するものである。
【0023】なお、図1に示すごとく、上記支持具本体
(21)の取付部(22)側の上面部(34)は、上記
軒先(40)の水切り板(41)などが当たることのな
いように傾斜させてもかまわないものである。
【0024】図2に示すごとく、上記吊着部(23)
は、固定片(24)の上端から前面板(6)の内面に突
き出した第1の支持片(27)と第2の支持片(2
5)、この第1の支持片(27)の先端で軒樋(1)の
前面板(6)の内面に沿って上側に折曲した第1の挿着
片(28)、および、上記第2の支持片(25)の先端
で軒樋(1)の前面板(6)の内面に沿って下側に折曲
した沿設アーム(31)を設け、この沿設アーム(3
1)の先端に第2の挿着片(29)を備えている。
【0025】上記沿設アーム(31)が、例えば、帯状
に形成され、この沿設アーム(31)の幅方向の略中央
部から補強片(18)を立ち上げて、同沿設アーム(3
1)の断面を略T字型とすると、沿設アーム(31)の
強度が向上し、その結果として、吊着部(23)の強度
を向上させることのできるものである。
【0026】上記第1の挿着片(28)の上端(26)
は、軒樋(1)の前耳部(9)と前面板(6)で形成さ
れた間隙に挿入され、この間隙から第1の挿着片(2
8)が外れず、前耳部(9)が支持されるものである。
【0027】一方、図1および図2に示すごとく、上記
第2の挿着片(29)の下端は、軒樋(1)に対して下
から風が吹き上げる場合などに起こる軒樋(1)の浮き
上がりを防止できる点で好ましいものである。
【0028】なお、支持具本体(21)の形状は、これ
に限定されるものではない。上記樋係止ガイド(8)
は、上記支持具本体(21)の後方下部から下方へ延設
した延設片(36)と上記耳受部(19)に向かって斜
め上方に傾斜したガイド片(20)とからなっていれ
ば、図1および図2に示すごとく、外形が略く字型に形
成されていてもかまわないし、あるいは、外形が略T字
型に形成されていてもかまわないものである。さらに、
図1に示すごとく、樋係止ガイド(8)の遊端が上方に
向いていてもよいし、図2に示すごとく、樋係止ガイド
(8)の遊端が下方に向いていてもよい。
【0029】図3に示すごとく、上記ガイド片(20)
と耳受部(19)との間隔(A)は、上記後耳部(2)
の幅寸法(C)よりも大きく形成されているものであ
る。すなわち、A>Cである。しかも、上記ガイド片
(20)の軒先(40)側先端部と上記耳受部(19)
の軒樋(1)側先端部との水平方向の幅寸法(B)は、
上記後耳部(2)の幅寸法(C)よりも小さく形成され
ているものである。すなわち、B<Cである。このよう
なA、B、Cの関係が成り立っていれば、上記ガイド片
(20)と耳受部(19)は、ともに、特に限定されな
いものである。
【0030】図1および図2に示すごとく、上記軒樋
(1)は、例えば、前面板(6)、後面板(3)、この
前面板(6)の上端に内側に突設した前耳部(9)、こ
の後面板(3)の上端に外側に突設した後耳部(2)、
および、上記前面板(6)と後面板(3)を一連に繋ぐ
底面板(4)を一体にして押し出し成形され、所望の形
状に折り曲げて形成されたものである。前耳部(9)お
よび後耳部(2)は、図1に示すごとく、中央部に空洞
が形成されている。特に、この空洞の上下の肉厚が等し
いと、集中応力のかかりやすい輸送時や保管時に空洞の
上下で均等の応力を受けるので、割れや変形が起こりに
くくなるものである。
【0031】図1および図2に示すごとく、上記前面板
(6)は、例えば、底面板(4)から上方につれて後面
板(3)から離れて徐々に傾斜する第1の前面板
(5)、この第1の前面板(5)から外側に折曲する第
2の前面板(7)、および、この第2の前面板(7)か
ら前耳部(9)に向かって外側に傾斜する第3の前面板
(35)から構成されているが、軒樋(1)はこの形状
に限定されるものではない。
【0032】このような構成をとることによって、ま
ず、軒樋(1)の前耳部(9)を支持具本体(21)に
よって前面板(6)の内面側で支持させ、次に、図4の
〔1〕に示すごとく、軒樋(1)の後耳部(2)を下か
ら回転させるようにしつつ、樋係止ガイド(8)のガイ
ド片(20)に沿って滑らせ、図4の〔2〕から〔3〕
に示すごとく、ガイド片(20)と耳受部(19)との
間を通して、図4の〔4〕に示すごとく、後耳部(2)
を耳受部(19)に載せることができ、従来のように弾
性を持たせる必要がなく、結果として薄板状に形成する
必要もないものである。また、強風などが吹きつけて
も、耳受部(19)に後耳部(2)が係合しており外れ
ることがないし、樋係止ガイド(8)も折れることがな
いものである。
【0033】つまり、軒先(40)への軒樋(1)の取
り付けが簡単に、かつ、確実にでき、軒樋(1)が外れ
ることはないものである。
【0034】仮に、ガイド片(20)と耳受部(19)
との間隔が上記後耳部(2)の幅寸法よりも小さい場合
においては、樋係止ガイド(8)のガイド片(20)に
沿って滑らせることができたとしても、ガイド片(2
0)と耳受部(19)との間を通すことができず、結果
として後耳部(2)を耳受部(19)に載せることがで
きないものである。
【0035】または、ガイド片(20)の軒先(40)
側先端部と上記耳受部(19)の軒樋(1)側先端部と
の水平方向の幅寸法が上記後耳部(2)の幅寸法よりも
大きい場合においては、せっかく耳受部(19)に後耳
部(2)が係合していても、軒樋(1)の底面側からの
力や風などによって、後耳部(2)が耳受部(19)か
ら外れた拍子に、後耳部(2)がガイド片(20)と耳
受部(19)との間を通って脱落する恐れがあるもので
ある。
【0036】なお、図1および図2に示すごとく、上記
耳受部(19)は、上記固定片(24)から一体に突設
されていると、耳受部(19)は、固定片(24)によ
り強固に形成でき、耳受部(19)に軒樋(1)の後耳
部(2)を下側(10)から係合させると、耳受部(1
9)が固定片(24)に一体にあるため、軒樋(1)の
後耳部(2)が強固に耳受部(19)に係合できるもの
である。
【0037】また、図5に示すごとく、上記樋係止ガイ
ド(8)を帯状に形成し、この樋係止ガイド(8)の幅
方向の略中央部から補強リブ(17)を立ち上げて、同
樋係止ガイド(8)の断面を略T字型となしていると、
補強リブ(17)によって樋係止ガイド(8)がより強
固になり、強風などが吹きつけても、樋係止ガイド
(8)が折れることもないものである。
【0038】さらに、図1および図2に示すごとく、上
記樋係止ガイド(8)の上方に上記支持具本体(21)
の後方下部から上記耳受部(19)に向かって延設し、
かつ、上記軒樋(1)の後面板(3)の内面側と対向す
る板バネ片(30)を備えていると、上記軒樋(1)の
後耳部(2)を差し込むために、この板バネ片(30)
に後耳部(2)を下から押し当てると、板バネ片(3
0)の性質から板バネ片(30)は上方に曲がるもので
ある。したがって、板バネ片(30)の曲がった分だけ
間隙が広がるので、後耳部(2)の差し込みが容易であ
る。上記軒樋(1)の後耳部(2)を差し込まれた後、
板バネ片(30)は、板バネ片(30)の性質から当初
の位置に戻り、仮に、軒樋(1)の後耳部(2)が、前
倒する外力が加わっても板バネ片(30)の遊端が軒樋
(1)の後耳部(2)を裏面側から支えるので、軒樋
(1)の後耳部(2)の前倒を防ぐものである。
【0039】つまり、板バネ片(30)によって、後耳
部(2)を耳受部(19)に載せる容易さを維持しつ
つ、後耳部(2)の固定が二重に規制でき、耳受部(1
9)からの後耳部(2)の外れを二重に防止できるもの
である。
【0040】本発明の軒樋支持具によると、図1および
図2に示すごとく、軒樋(1)の前面板(6)の内面に
向かって突き出し、同前面板(6)の内面側で上記軒樋
(1)の前耳部(9)を支持する支持具本体(21)、
この支持具本体(21)の後端に設けられて軒先(4
0)に固定する固定片(24)、上記軒樋(1)の後耳
部(2)を下側(10)から係合する耳受部(19)、
および、上記支持具本体(21)の後方下部から上記耳
受部(19)に向かって延設し、かつ、上記後耳部
(2)を上記耳受部(19)に係合させる際に同後耳部
(2)を案内する樋係止ガイド(8)を備え、さらに、
この樋係止ガイド(8)が、上記支持具本体(21)の
後方下部から下方へ延設した延設片(36)と上記耳受
部(19)に向かって斜め上方に傾斜したガイド片(2
0)とからなり、このガイド片(20)と耳受部(1
9)との間隔が上記後耳部(2)の幅寸法よりも大き
く、かつ、同ガイド片(20)の軒先(40)側先端部
と上記耳受部(19)の軒樋(1)側先端部との水平方
向の幅寸法は上記後耳部(2)の幅寸法よりも小さく形
成されたので、まず、軒樋(1)の前耳部(9)を支持
具本体(21)によって前面板(6)の内面側で支持さ
せ、次に、軒樋(1)の後耳部(2)を下から回転させ
るようにしつつ、樋係止ガイド(8)のガイド片(2
0)に沿って滑らせガイド片(20)と耳受部(19)
との間を通して、後耳部(2)を耳受部(19)に載せ
ることができ、従来のように弾性を持たせる必要がな
く、結果として薄板状に形成する必要もないものであ
る。また、強風などが吹きつけても、耳受部(19)に
後耳部(2)が係合しており外れることがないし、樋係
止ガイド(8)も折れることがないものである。
【0041】つまり、軒先(40)への軒樋(1)の取
り付けが簡単に、かつ、確実にでき、軒樋(1)が外れ
ることはないものである。
【0042】仮に、ガイド片(20)と耳受部(19)
との間隔が上記後耳部(2)の幅寸法よりも小さい場合
においては、樋係止ガイド(8)のガイド片(20)に
沿って滑らせることができたとしても、ガイド片(2
0)と耳受部(19)との間を通すことができず、結果
として後耳部(2)を耳受部(19)に載せることがで
きないものである。
【0043】または、ガイド片(20)の軒先(40)
側先端部と上記耳受部(19)の軒樋(1)側先端部と
の水平方向の幅寸法が上記後耳部(2)の幅寸法よりも
大きい場合においては、せっかく耳受部(19)に後耳
部(2)が係合していても、軒樋(1)の底面側からの
力や風などによって、後耳部(2)が耳受部(19)か
ら外れた拍子に、後耳部(2)がガイド片(20)と耳
受部(19)との間を通って脱落する恐れがあるもので
ある。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る軒樋支持具によ
ると、まず、軒樋(1)の前耳部(9)を支持具本体
(21)によって前面板(6)の内面側で支持させ、次
に、軒樋(1)の後耳部(2)を下から回転させるよう
にしつつ、樋係止ガイド(8)のガイド片(20)に沿
って滑らせガイド片(20)と耳受部(19)との間を
通して、後耳部(2)を耳受部(19)に載せることが
でき、従来のように弾性を持たせる必要がなく、結果と
して薄板状に形成する必要もないものである。また、強
風などが吹きつけても、耳受部(19)に後耳部(2)
が係合しており外れることがないし、樋係止ガイド
(8)も折れることがないものである。
【0045】つまり、軒先(40)への軒樋(1)の取
り付けが簡単に、かつ、確実にでき、軒樋(1)が外れ
ることはないものである。
【0046】本発明の請求項2に係る軒樋支持具による
と、上記樋係止ガイド(8)を帯状に形成し、この樋係
止ガイド(8)の幅方向の略中央部から補強リブ(1
7)を立ち上げて、同樋係止ガイド(8)の断面を略T
字型となしたので、請求項1記載の場合に加えて、補強
リブ(17)によって樋係止ガイド(8)がより強固に
なり、強風などが吹きつけても、樋係止ガイド(8)が
折れることもないものである。
【0047】本発明の請求項3に係る軒樋支持具による
と、上記樋係止ガイド(8)の上方に上記支持具本体
(21)の後方下部から上記耳受部(19)に向かって
延設し、かつ、上記軒樋(1)の後面板(3)の内面側
と対向する板バネ片(30)を備えたので、請求項1ま
たは請求項2記載の場合に加えて、上記軒樋(1)の後
耳部(2)を差し込むために、この板バネ片(30)に
後耳部(2)を下から押し当てると、板バネ片(30)
の性質から板バネ片(30)は上方に曲がるものであ
る。したがって、板バネ片(30)の曲がった分だけ間
隙が広がるので、後耳部(2)の差し込みが容易であ
る。上記軒樋(1)の後耳部(2)を差し込まれた後、
板バネ片(30)は、板バネ片(30)の性質から当初
の位置に戻り、仮に、軒樋(1)の後耳部(2)が、前
倒する外力が加わっても板バネ片(30)の遊端が軒樋
(1)の後耳部(2)を裏面側から支えるので、軒樋
(1)の後耳部(2)の前倒を防ぐものである。
【0048】つまり、板バネ片(30)によって、後耳
部(2)を耳受部(19)に載せる容易さを維持しつ
つ、後耳部(2)の固定が二重に規制でき、耳受部(1
9)からの後耳部(2)の外れを二重に防止できるもの
である。
【0049】本発明の請求項4に係る軒樋支持具による
と、上記耳受部(19)は、上記固定片(24)から一
体に突設されたので、請求項1ないし請求項3何れか記
載の場合に加えて、耳受部(19)は、固定片(24)
により強固に形成でき、耳受部(19)に軒樋(1)の
後耳部(2)を下側(10)から係合させると、耳受部
(19)が固定片(24)に一体にあるため、軒樋
(1)の後耳部(2)が強固に耳受部(19)に係合で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る軒樋支持具を用いて軒
樋を取り付けた状態を示す、軒樋を断面した側面図であ
る。
【図2】本発明の他の一実施例に係る軒樋支持具を用い
て軒樋を取り付けた状態を示す、軒樋を断面した側面図
である。
【図3】図1の軒樋支持具の要部側面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る軒樋支持具を用いて軒
樋を取り付ける様子を示す要部側面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る軒樋支持具の樋係止ガ
イドを拡大した斜視図である。
【図6】従来例に係る軒樋支持具を用いて軒樋を取り付
けた状態を示す、軒樋を断面した側面図である。
【符号の説明】
1 軒樋 2 後耳部 3 後面板 6 前面板 8 樋係止ガイド 9 前耳部 10 下側 17 補強リブ 19 耳受部 20 ガイド片 21 支持具本体 24 固定片 30 板バネ片 36 延設片 40 軒先

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒樋(1)の前面板(6)の内面に向か
    って突き出し、同前面板(6)の内面側で上記軒樋
    (1)の前耳部(9)を支持する支持具本体(21)、
    この支持具本体(21)の後端に設けられて軒先(4
    0)に固定する固定片(24)、上記軒樋(1)の後耳
    部(2)を下側(10)から係合する耳受部(19)、
    および、上記支持具本体(21)の後方下部から上記耳
    受部(19)に向かって延設し、かつ、上記後耳部
    (2)を上記耳受部(19)に係合させる際に同後耳部
    (2)を案内する樋係止ガイド(8)を備え、さらに、
    この樋係止ガイド(8)が、上記支持具本体(21)の
    後方下部から下方へ延設した延設片(36)と上記耳受
    部(19)に向かって斜め上方に傾斜したガイド片(2
    0)とからなり、このガイド片(20)と耳受部(1
    9)との間隔が上記後耳部(2)の幅寸法よりも大き
    く、かつ、同ガイド片(20)の軒先(40)側先端部
    と上記耳受部(19)の軒樋(1)側先端部との水平方
    向の幅寸法は上記後耳部(2)の幅寸法よりも小さく形
    成されたことを特徴とする軒樋支持具。
  2. 【請求項2】 上記樋係止ガイド(8)を帯状に形成
    し、この樋係止ガイド(8)の幅方向の略中央部から補
    強リブ(17)を立ち上げて、同樋係止ガイド(8)の
    断面を略T字型となしたことを特徴とする請求項1記載
    の軒樋支持具。
  3. 【請求項3】 上記樋係止ガイド(8)の上方に上記支
    持具本体(21)の後方下部から上記耳受部(19)に
    向かって延設し、かつ、上記軒樋(1)の後面板(3)
    の内面側と対向する板バネ片(30)を備えたことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の軒樋支持具。
  4. 【請求項4】 上記耳受部(19)は、上記固定片(2
    4)から一体に突設されたことを特徴とする請求項1な
    いし請求項3何れか記載の軒樋支持具。
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