JPH08120681A - 土留壁の構築工法 - Google Patents
土留壁の構築工法Info
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- JPH08120681A JPH08120681A JP6255542A JP25554294A JPH08120681A JP H08120681 A JPH08120681 A JP H08120681A JP 6255542 A JP6255542 A JP 6255542A JP 25554294 A JP25554294 A JP 25554294A JP H08120681 A JPH08120681 A JP H08120681A
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Abstract
ことができる土留壁の構築工法の提供。 【構成】 構築される地下鉄トンネル16の側方に土留
壁10が形成される。土留壁10が形成されると、その
背面側に事後透水性止水壁18が形成される。止水壁1
8は、掘削孔内部に形成材22を挿入して形成される。
形成材22は、透水材24と、透水性シート26と、高
吸水性樹脂28とから構成されている。形成材22は、
上端側が土留壁10の下端側とオーバーラップし、被圧
滞水層14を横切ように下方に延長され、下端側が不透
水層20に到達する長さに設定される。形成材22を挿
入すると高吸水性樹脂28がゲル化膨潤して止水壁18
を非透水性にする。トンネル16の構築が完了すると、
事後透水性止水壁18は、ゲル化膨潤した高吸水性樹脂
28は、解ゲル化され、透水性シート26の網目が開口
して、透水性が回復する。
Description
関し、特に、土留壁の根切り面以深に被圧滞水層が存在
し、この被圧滞水層を横切るようにして土留壁を形成す
る場合に好適な土留壁の構築工法に関するものである。
工法で構築する際には、地下構造物の構築に先立って、
地下構造物の構築予定箇所の両側に、土砂の流出を防止
するために土留壁が構築される。図8には、地下構造物
として地下鉄トンネル1を開削工法で構築する場合の、
一般的な構成を示している。同図に示した開削工法で
は、まず、地下鉄トンネル1の構築に先立って、地下鉄
トンネル1の構築予定個所の両側に土留壁2,2が構築
される。
などで構築され.鉄筋コンクリート製のものであって、
土留壁2,2が所定深度まで構築されると、土留壁2,
2で囲まれた部分の掘削が行なわれ、掘削が所定の深度
まで行なわれると、根切り面3の上方に地下鉄トンネル
1を構築して、掘削した部分の埋め戻しを行なって工事
が終了する。
構築は、各種各様の地盤中に施工されていて、例えば、
図8に示すように、根切り面3の以深に被圧滞水層4が
存在する地層中に構築しなければならない場合もある。
このような地層中に地下鉄トンネル1を構築する際に
は、盤ブクレ対策として、被圧滞水層4の水の流れ(水
圧)を遮断するために、通常、その下部の不透水層5ま
で到達するように土留壁2を形成するか、または、ディ
ープウエルにより水圧を低下させるか、あるいは、地盤
改良によって底盤補強をするのが一般的対策であった。
は、以下に説明する技術的な課題が指摘されていた。
たように、被圧滞水層4を横切って、不透水層5に到達
する土留壁2を形成する対策では、地下鉄トンネル1の
構築中は、盤ブクレなどを防止することができるが、地
下鉄トンネル1の構築後においては、被圧滞水層4の地
下水の流通が土留壁2により阻止され、その結果、土留
壁2の下流側において、井戸枯れや地盤が沈下するとい
った問題があった。
留壁2に透水性を持たせれば問題はなくなるが、土留壁
2を鉄筋コンクリートなどで構築すると、被圧滞水層4
を横切っている部分の除去や、この部分だけに透水性を
持たせることが非常に難く、実質的に不可能な状態にあ
って、その改善が強く要望されていた。また、ディープ
ウエルを形成する対策では、ディープウエルを形成した
個所の近傍地盤が沈下するという問題があった。さら
に、地盤改良による盤ブクレ対策では、非常の工費がか
かるという問題が指摘されていた。
てなされたものであって、その目的は、地下構造物の構
築完了後に透水性を回復することができる土留壁の構築
工法を提供することにある。
め、本発明は、土留壁の根切り面以深に被圧滞水層が存
在する地層に地下構造物を構築する際の土留壁の構築工
法において、前記土留壁の下端が主働土圧と受働土圧と
がバランスする深度まで形成し、この土留壁の下端とオ
ーバーラップするようにして前記被圧滞水層を横切る事
後透水性止水壁を、前記土留壁の背面ないしは土留受動
側に添設形成し、前記地下構造物の構築後に前記事後透
水性止水壁の透水性を回復させることを特徴とする。ま
た、第二の発明として、土留壁の根切り面以深に被圧滞
水層が存在する地層に地下構造物を構築する際の土留壁
の構築工法において、前記土留壁の掘削孔を前記被圧滞
水層を横切って不透水層まで形成し、この掘削孔の下端
部分に事後透水性止水壁を形成した後に、その上部側に
主働土圧と受働土圧とがバランスする深度まで前記土留
壁を形成し、前記地下構造物の構築後に前記事後透水性
止水壁の透水性を回復させることを特徴とする。前記事
後透水性止水壁は、高吸水性樹脂と、この高吸水性樹脂
を担持若しくは塗布した透水性シートと、この透水性シ
ートが止着された透水材とから構成され、前記地下構造
物の構築中は、前記高吸水性樹脂をゲル化膨潤させて、
前記透水性シートの網目を閉塞することで非透水性と
し、前記地下構造物の構築後に、前記高吸水性樹脂を解
ゲルして、前記透水性シートの透水性を回復させること
ができる。
の根切り面以深に被圧滞水層が存在する地層に地下構造
物を構築する際に、土留壁の下端が主働土圧と受働土圧
とがバランスする深度まで形成し、この土留壁の下端と
オーバーラップするようにして被圧滞水層を横切る事後
透水性止水壁を、土留壁の背面ないしは土留受動側に添
設形成するか、あるいは、前記土留壁の下端以深に事後
透水性止水壁を形成し、地下構造物の構築中は、事後透
水性止水壁により被圧滞水層の地下水の流通を阻止し、
地下構造物の構築後に事後透水性止水壁の透水性を回復
させるので、地下構造物の構築後は、被圧滞水層の地下
水の流通が確保される。請求項3の構成によれば、事後
透水性止水壁は、高吸水性樹脂と、この高吸水性樹脂を
担持若しくは塗布した透水性シートとから構成されてい
るので、高吸水性樹脂をゲル化することにより、透水性
シートの網目を閉塞して止水性が得られるとともに、高
吸水性樹脂を解ゲル化することにより、透水性シートの
網目を開口させて透水性が得られ、簡単に透水性と止水
性とを制御することができる。
を参照して詳細に説明する。図1から図6は、本発明に
かかる土留壁の構築工法の一実施例を示している。同図
に示す土留壁の構築工法は、土留壁10の根切り面12
以深に被圧滞水層14が存在する地層中に地下構造物、
例えば、地下鉄トンネル16を開削工法で構築する場合
に本発明を適用したものである。
場合には、まず、構築される地下鉄トンネル16の側方
に、対向するようにして鉄筋コンクリー製の土留壁10
が、例えば、連続地中壁工法で形成される。このとき構
築される土留壁10は、その下端が主働土圧と受働土圧
とがバランスする深度まで形成される。より具体的に
は、土留壁10の下端側の一部が被圧滞水層14に到達
し、被圧滞水層14を遮断することなく、その上部側に
留まるように形成される。
の後、または土留壁10の形成と同時進行的に、土留壁
10の背面側に事後透水性止水壁18が形成される。こ
の事後透水性止水壁18は、地下鉄トンネル16の構築
中は、被圧滞水層14の地下水の流れを遮断するために
設けられるものであって、土留壁10のように土圧を支
える必要がないので、壁厚は、非常に薄くしても問題は
ない。
止水壁18を形成する手段としては、例えば、特願平6
−161482号で既に出願している本出願人が開発し
た地盤掘削装置を使用することができる。図2,3に
は、その掘削装置の概要と、同掘削装置を使用して薄い
厚みの掘削孔を掘削する際の工程の概略を示している。
図2は、掘削装置の主要部材である掘削ビット部32の
要部断面図であって、この掘削ビット部32は、例え
ば、キャタピラー式の作業車に装着されるものであり、
作業車は、シリンダで駆動される揺動アームや起倒シリ
ンダおよび回転駆動装置などが設けられている。掘削ビ
ット部32は、ガイド筒34と、円筒状掘削ビット36
と、一対の左,右板状掘削ビット38,40とを有して
いる。
に挿入されるものであって、外周が円筒状掘削ビット3
2とほぼ同じ大きさに形成されており、先端コーン34
aと、下端に先端コーン34aが装着された中空筒部3
4bと、中空筒部34bの上端を閉塞する端板34cと
から構成されている。円筒状掘削ビット36は、上端側
に回転駆動装置が結合され、その内部に軸方向に貫通す
る孔部42が設けられていて、この孔部42には、地盤
を掘削する際に、掘削された孔壁の安定を確保するため
のベントナイト泥水が供給される。
と、この中間軸部36aの上下端に設けられた一対の
上,下大径部36b,36cとを有している。下大径部
36cの先端は、段状断面に形成されていて、この部分
には、ビット刃36dが固着されている。そして、上,
下大径部36b,36c間に挟まれた中間軸部36aの
外周には、上下方向に沿って4個の第1〜第4カム36
e〜36hが設けられている。これらの4個の第1〜第
4カム36e〜36hは、第1カム36eと第3カム3
6gとが同一構成になっているとともに、第2カム36
fと第4カム36hとが同一構成になっている。また、
これらの一対ずつのカムは、位相が180°異なってい
る。
は、ガイド筒34の中心と円筒状掘削ビット36の中心
とを結ぶ線上に延長され、掘削ビット36の外径よりも
小さい厚みに形成されていて、基板38a,40aと、
各基板38a,40aの内端に固設された中空筒状の一
対の上,下スリーブ38b,38c,40b,40c
と、各基板38a,40aの下端にそれぞれ固設された
掘削ビット38d,40dとから構成されている。
8b,38cは、上下方向に間隔をおいて設けられてお
り、これらの上,下スリーブ38b,38cの間に右板
状掘削ビット40の上スリーブ40bが配置され、下ス
リーブ38cの下方に下スリーブ40cが配置されてい
る。これらの各スリーブ38b,38c,40b,40
cは、略楕円状の内周面に形成されていて、この内周面
が前記第1〜第4カム36e〜36hと摺接するカム面
38e,40eになっている。
40aの厚み方向に長手軸が配置されており、この長手
軸方向の長さが、カム36e〜36hの全長よりも若干
大きくなっているとともに、基板38a,40aの面方
向に配置された短軸方向の長さがカム36e〜36hの
全長とほぼ同じ長さに設定されている。各掘削ビット3
8d,40dには、多数のビット片が固設されている。
ガイド筒34は、円筒状掘削ビット36と左,右板状掘
削ビット38,40の外周を覆うカバー44に支持され
ている。カバー44は、円筒状掘削ビット38の外周を
覆う中空筒部と、左,右板状掘削ビット38,40の外
周を個別に覆う左,右平板部と、一端がガイド筒34に
分離可能に固設され、他端が右平板部に結合された連結
部44dとから構成されていて、中空筒部44aの上端
側が、円筒状掘削ビット36の上大径部36bの外周に
支持されている。
掘削ビット38d,40dに近接するようにして一対の
噴射ノズル46がそれぞれ付設されている。噴射ノズル
46は、上端側から供給される泥水と、圧縮空気とを混
合して噴射するものであって、左板状掘削ビット38に
付設された噴射ノズル46は、円筒状掘削ビット36側
から左板状掘削ビット38の外方を指向するようにして
これを噴射する。
噴射ノズル46は、右板状掘削ビット40の外側端に設
けられていて、円筒状掘削ビット38側に向けて泥水を
噴射する。次に、上記構成の地盤掘削装置で地盤に事後
透水性止水壁18を形成するための掘削孔を形成する工
法について、図3を参照にして説明する。まず、上記構
成の地盤掘削装置を使用して掘削孔を形成する前に、予
め、ガイド筒34を挿入するための円形のガイド孔a1,
a2,a3 …an が、地盤中に所定の間隔、具体的には、
ガイド筒34と円筒状掘削ビット36との間隔の2倍の
長さを置いて形成される。
ガイド孔a1 にガイド筒34を挿入しながら、回転駆動
装置が駆動される。回転駆動装置を始動すると、円筒状
掘削ビット36に回転力が加えられ、これによりビット
刃36dにより地盤が掘削され、ビット36の形状に対
応した円形の掘削孔b1 が、ガイド孔a1 の側方に形成
される。
右板状掘削ビット38,40が地盤面に到達すると、こ
の左,右板状掘削ビット38,40により地盤が掘削さ
れる。この場合、左,右板状掘削ビット38,40は、
カム機構を介して、円筒状掘削ビット36と結合されて
いるので、円筒状掘削ビット36の直径方向に沿って、
往復移動しながら土砂を掘削する。
は、180°位相が異なっているので、左,右板状掘削
ビット38,40は、互いに異なった方向に往復移動す
る。このような往復移動が行われると、左,右板状掘削
ビット38,40のビット38d,40dで地盤が掘削
され、ガイド孔a1 と円形掘削孔b1 間と、ガイド孔a
2 と円形掘削孔b1 間とにそれぞれ溝状掘削孔c1 が形
成される。
8,40で土砂を掘削する際には、噴射ノズル46から
泥水と圧縮空気の混合物が噴射され、これにより掘削さ
れた土砂がビット38d,40dの周辺から除かれ、掘
削の効率を向上させる。そして、掘削が進行して、被圧
滞水層14を横切って、その下端が不透水層20に到達
したならば、掘削ビット部32を引上げ、上記と同様な
操作を順次行い、このような操作を適宜繰り返すことに
より、所望の深度まで掘削孔b1 ,b2,…bn,c1,c2,
…cn を形成することになる。
ると、図3に示すように、掘削孔a,b,cの内部に事
後透水性止水壁18の形成材22が挿入される。この形
成材22は、透水材24と、透水性シート26と、高吸
水性樹脂28とから構成されている。透水材24は、対
面配置される一対の透水板24aと、これらの透水板2
4a間を連結する多数の連結板24bとから構成され、
これらの透水板24a,連結板24bは、例えば、プラ
スチック板に多数の貫通孔を穿設して透水性を持たせた
ものなどが使用される。
布などの網目状の透孔を有するものが使用され、透水性
シート26は、透水材24の一対の透水板24aの外側
面に、例えば、メタルステッチャーなどで止着される。
高吸水性樹脂28は、水を吸収することによりゲル化膨
張する高分子であって、透水性シート26に担持させる
があるいは塗布される。
側が土留壁10の下端側とオーバーラップし、被圧滞水
層14を横切ように下方に延長され、下端側が不透水層
20に到達する長さに設定される。形成材22がこのよ
うにして掘削孔a,b,c内に挿入されると、高吸水性
樹脂28が泥水ないしは地下水を吸収してゲル化膨潤
し、透水性シート26の網目を閉塞して、事後透水性止
水壁18を非透水性にする。
透水性止水壁18の形成と同時に掘削され、掘削が根切
り面12に到達すると、根切り面12上に地下鉄トンネ
ル16が構築される。このような地下鉄トンネル16の
構築中は、事後透水性止水壁18は、前述した非透水性
に保たれ、被圧滞水層14の地下水の流通を遮断して、
根切り面12の盤ブクレなどを防止する。
すると、事後透水性止水壁18は、透水性を回復させ
る。事後透水性止水壁18の透水性の回復は、形成材2
2が挿入されている部分に、高吸水性樹脂28の性能低
減材、例えば、塩などの電解質溶液を注入すると、ゲル
化膨潤した高吸水性樹脂28は、解ゲル化され、透水性
シート26の網目が開口して、透水性が回復する。
図4,5に示している。さて、以上のように構成された
土留壁の構築工法によると、土留壁10の根切り面12
以深に被圧滞水層14が存在する地層に地下鉄トンネル
16を構築する際に、土留壁10の下端を被圧滞水層1
4の上端側まで形成し、この土留壁10の下端とオーバ
ーラップするようにして被圧滞水層14を横切る事後透
水性止水壁18を、土留壁10の背面側に添設形成し、
地下鉄トンネル16の構築中は、事後透水性止水壁18
に非透水性を持たせて、被圧滞水層14の地下水の流通
を阻止し、地下鉄トンネル16の構築後に事後透水性止
水壁18の透水性を回復させるので、地下鉄トンネル1
6の構築後は、被圧滞水層18の地下水の流通が確保さ
れる。
は、透水性と止水性とを選択的に持たせることができる
ので、止水性が必要な地下鉄トンネル16の構築中は、
止水性を確保して、工事の安全を担保するとともに、透
水性が必要な地下鉄トンネル16の構築後は、透水性を
回復させて、被圧滞水層18の地下水の流通を可能にし
て、下流側の井戸枯れや地盤沈下の問題をなくすことが
できる。
は、高吸水性樹脂28と、この吸水性樹脂28を担持若
しくは塗布した透水性シート26と、透水性シート26
が止着された透水材24とから構成されているので、高
吸水性樹脂28をゲル化膨潤することにより、透水性シ
ート26の網目を閉塞して止水性が得られるとともに、
高吸水性樹脂28を解ゲル化することにより、透水性シ
ート26の網目を開口させて透水性が得られので、簡単
に透水性と止水性とを制御することができる。
は、図2に示した掘削装置を使用して薄い厚みの掘削孔
を掘削形成し、このような薄い厚みの掘削孔中に形成材
22を挿入して形成するので、経済的な面でも非常に有
利になる。なお、図2に示した掘削装置を使用して薄い
厚みの掘削孔を掘削形成する方法は、図3に示した方法
に限ることはなく、図2に示した装置のガイド筒34を
除去し、円筒状掘削ビット36と一対の左,右板状掘削
ビット38,40とにより、ガイド孔a1 ,a 2,……を
予め穿孔することなく掘削孔を掘削することもできる。
側に事後透水性止水壁18を形成する場合を例示した
が、この事後透水性止水壁18は、図1に仮想線で示す
ように、土留受動側に設けてもよい。土留受動側に事後
透水性止水壁18を形成する際には、土留壁10で受圧
可能な深度まで根切りを行い、その状態で土留壁10の
内側に沿って事後透水性止水壁を形成すればよい。
の他の実施例を示しており、以下にその特徴点について
のみ説明する。同図に示す土留壁の構築工法では、ま
ず、従来のこの種の工法と同様に土留壁形成用の掘削孔
が形成され、この掘削孔は、被圧滞水層14を横切っ
て、その下端が不透水層20に到達するように形成され
る。
端部分に事後透水性止水壁18aが形成される。この事
後透水性止水壁18aは、上記実施例と同様に透水材2
4と、透水性シート26と、高吸水性樹脂28とから構
成され、この事後透水性止水壁18aが所定長さまで形
成されると、その上部側に主働土圧と受働土圧とがバラ
ンスする深度まで土留壁10が構築される。
下構造物16を構築した後に、上記実施例と同様に事後
透水性止水壁18aの透水性を回復させる。このように
構成された実施例によっても上記実施例と同等の作用効
果を奏することができる。
本発明にかかる土留壁の構築工法によれば、地下構造物
の構築完了後に透水性を回復することができるので、地
下水の枯れとか地盤沈下を回避することができる。
示す断面説明図である。
削する装置の一例を示す要部断面平面図である。
工程説明図である。
である。
を示す断面説明図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 土留壁の根切り面以深に被圧滞水層が存
在する地層に地下構造物を構築する際の土留壁の構築工
法において、 前記土留壁の下端が主働土圧と受働土圧とがバランスす
る深度まで形成し、この土留壁の下端とオーバーラップ
するようにして前記被圧滞水層を横切る事後透水性止水
壁を、前記土留壁の背面ないしは土留受動側に添設形成
し、前記地下構造物の構築後に前記事後透水性止水壁の
透水性を回復させることを特徴とする土留壁の構築工
法。 - 【請求項2】 土留壁の根切り面以深に被圧滞水層が存
在する地層に地下構造物を構築する際の土留壁の構築工
法において、 前記土留壁の掘削孔を前記被圧滞水層を横切って不透水
層まで形成し、この掘削孔の下端部分に事後透水性止水
壁を形成した後に、その上部側に主働土圧と受働土圧と
がバランスする深度まで前記土留壁を形成し、前記地下
構造物の構築後に前記事後透水性止水壁の透水性を回復
させることを特徴とする土留壁の構築工法。 - 【請求項3】 前記事後透水性止水壁は、高吸水性樹脂
と、この高吸水性樹脂を担持若しくは塗布した透水性シ
ートと、この透水性シートが止着された透水材とから構
成され、前記地下構造物の構築中は、前記高吸水性樹脂
をゲル化膨潤させて、前記透水性シートの網目を閉塞す
ることで非透水性とし、前記地下構造物の構築後に、前
記高吸水性樹脂を解ゲルして、前記透水性シートの透水
性を回復させることを特徴とする請求項1または2記載
の土留壁の構築工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25554294A JP3452217B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 土留壁の構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25554294A JP3452217B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 土留壁の構築工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08120681A true JPH08120681A (ja) | 1996-05-14 |
JP3452217B2 JP3452217B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=17280181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25554294A Expired - Lifetime JP3452217B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 土留壁の構築工法 |
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JP (1) | JP3452217B2 (ja) |
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