JPH08120570A - 柔軟仕上げ剤組成物 - Google Patents

柔軟仕上げ剤組成物

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JPH08120570A
JPH08120570A JP28135594A JP28135594A JPH08120570A JP H08120570 A JPH08120570 A JP H08120570A JP 28135594 A JP28135594 A JP 28135594A JP 28135594 A JP28135594 A JP 28135594A JP H08120570 A JPH08120570 A JP H08120570A
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acid
component
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lower alkyl
ester
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JP28135594A
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Hiroshi Imada
浩 今田
Ryuichi Nakagawa
龍一 中川
Masami Fujiwara
正美 藤原
Hisaya Sasaki
久称 佐々木
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 各種繊維製品の吸水性を損なうことなく、か
つ、柔軟仕上げ処理後の長期保存でも黄変の生じない柔
軟仕上げ剤の提供。 【構成】 下記の成分a及び成分bの混合物と成分cと
をエステル化反応して得られる反応生成物に低級ハロゲ
ン化アルキルもしくは低級ジアルキル硫酸等で4級化反
応して得られる4級化物を主成分とする。 a炭素数18のモノエン酸もしくはジェン酸或いはその
混合物を固体酸触媒で処理して得られる2〜3量化反応
生成物または炭素数18のモノエン酸低級アルキルエス
テルもしくはジエン酸低級アルキルエステル或いはその
混合物を固体酸触媒で処理して得られる2〜3量化反応
生成物 b炭素鎖長12〜22の飽和脂肪酸又はその脂肪酸の低
級アルキルエステル c式(I)によるアミン (R1は炭素数1〜3のアルキル基、X及びYは−OH
又は−NH2、m及びnは2〜4の整数。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な柔軟仕上げ剤組成
物に関し、詳しくは、各種繊維製品に対して優れた柔軟
性を付与しうる上に、特に、綿、麻などの親水性繊維製
品の柔軟仕上げ処理を行った場合に、これらの繊維の吸
水性を損なうことがない柔軟仕上げ剤組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】衣類などの繊維製品はそれの着用や洗濯
などを繰り返すことによって、逐次硬くなるなどの好ま
しからざる風合いとなり、これを改善するために多くの
家庭では洗濯のすすぎサイクル中に柔軟仕上げ剤で処理
することが行われている。現在、家庭用柔軟仕上げ剤と
して市販されているものの多くはカチオン界面活性剤で
あり、典型的にはジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニ
ウム塩を主成分とする水性液体製品である。だが、この
ようなカチオン界面活性剤の疎水基が飽和炭化水素であ
る基材を主成分とする柔軟仕上げ剤で、特に綿、麻など
の親水性繊維製品を処理した場合には、確かに優れた繊
維の柔らかさ、ふっくら感などの感触を与えるものの、
同時に、これら親水性繊維製品の吸水性を阻害し、例え
ば下着などの汗の吸水性、布おむつの尿の吸水性が悪く
なるなどの欠点を有していた。
【0003】もっとも、こうした欠点を克服するため
に、主成分であるカチオン界面活性剤の疎水基が不飽和
炭化水素である基材、具体的にはジオレイルジメチルア
ンモニウム塩を主成分とする柔軟仕上げ剤が開発され
た。この柔軟仕上げ剤で親水性繊維製品を処理した場合
には、疎水基が飽和炭化水素である基材を主成分とする
柔軟仕上げ剤を用いたほどではないが、かなりの柔軟付
与効果が認められ、吸水性もほとんど損なわれない。し
かしながら、このようなカチオン界面活性剤の疎水基が
不飽和炭化水素である基材は、その分子中に外界に存在
する活性な反応種や光、熱などに不安定な不飽和二重結
合を含むために、柔軟仕上げ処理後の繊維製品を長期間
保存すると繊維製品が黄変する、などの欠点を有してい
た。柔軟性、吸水性、対黄変性に優れた基材として特開
平4−91281号、特開平4−289276号、特開
平6−184946号などにポリオルガノシロキサンを
主成分とする繊維処理組成物が記載されているが、洗濯
後の濯ぎサイクル中に行われるような低濃度処理には適
さず、その柔軟性はジオレイルジメチルアンモニウム塩
に比べてかなり劣っているのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種繊維製
品に対して優れた柔軟性を付与しうる上に、特に綿、麻
などの親水性繊維製品の柔軟仕上げ処理を行った場合
に、これらの繊維の吸水性を損なうことなく、さらに従
来の柔軟仕上げ剤では達成し得なかった柔軟仕上げ処理
後の長期間保存後にも繊維製品の黄変など美観を損ねる
不都合な現象を起こさない繊維製品柔軟仕上げ剤を提供
することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、柔軟仕上
げ剤について、いろいろな角度から鋭意研究を重ねてき
た結果、特定の反応生成物の4級化物を主成分とする柔
軟仕上げ剤組成物の使用によれば、驚くべきことに、ジ
飽和アルキル型アンモニウム塩に匹敵する柔軟付与効果
を示し、且つ、現在のところ未だ理由は不明であるが、
ジ不飽和アルキル型アンモニウム塩に匹敵する吸水性も
有し、さらに柔軟仕上げ処理後の長期間保存後にも繊維
製品の黄変など美観を損ねる不都合な現象を起こさない
ことを見いだした。本発明はこれらの知見に基づいて完
成するにいたった。
【0006】すなわち、本発明によれば、下記の成分a
及び成分bの混合物と成分cとをエステル化反応して得
られる反応生成物(以下、アミンエステルと略す)に低
級ハロゲン化アルキルもしくは低級ジアルキル硫酸等で
4級化反応して得られる4級化物を主成分としてなる柔
軟仕上げ剤組成物が提供される。 (成分a)炭素数18のモノエン酸もしくはジエン酸ま
たそれらの混合物を固体酸触媒で処理して得られる2〜
3量化反応生成物(以下、ダイマー酸と略す)または炭
素数18のモノエン酸低級アルキルエステルもしくはジ
エン酸低級アルキルエステルまたそれらの混合物を固体
酸触媒で処理して得られる2〜3量化反応生成物(以
下、ダイマー酸低級アルキルエステルと略す) (成分b)炭素鎖長12〜22の飽和脂肪酸又はその脂
肪酸の低級アルキルエステル (成分c)下記一般式(I)で表わされるアミン (式中、R1は炭素数1〜3の低級アルキル基であり、
X及びYは−OH又は−NH2でXとYとは同一であっ
ても異なっていてもよく、m及びnは2〜4の整数で
m、nは同一であっても異なっていてもよい。)
【0007】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明における成分aのダイマー酸とは、オレイン酸、リ
ノール酸、又はこれらの混合物に、活性白土等の表面に
酸性活性点を有する固体酸触媒を添加し、200〜25
0℃の温度で重合反応を行うことにより得られるオレイ
ン酸、リノール酸又はこれらの2〜3量化反応生成物
(反応混合物である場合も含む)であり、古くから樹脂
添加剤、潤滑剤等の用途に供される公知の化合物であ
る。メチル、エチル、イソプロピル、ブチル等のオレイ
ン酸とリノール酸低級アルキルエステルを用いても上記
と同様な反応が可能であって、ダイマー酸低級アルキル
エステルを得ることができる。
【0008】本発明における(成分b)の炭素鎖長12
〜22の飽和脂肪酸又はその脂肪酸の低級アルキルエス
テルとしては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸及び
それらのメチル、エチル、イソプロピル、ブチル等の低
級アルキルエステルが挙げられる。
【0009】本発明における(成分c)の一般式(I)
で示されるアミンとしては、例えばメチルジエタノール
アミン、エチルジエタノールアミン、N−メチル−N−
ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、N,N−ビス
(3−アミノプロピル)メチルアミンなどが挙げられ
る。
【0010】本発明における4級化剤としての低級アル
キルハライド、低級ジアルキル硫酸としては、例えば塩
化メチル、臭化メチル、ヨウ化メチル、ジメチル硫酸、
塩化メチル、塩化プロピル、塩化ブチル、ジエチル硫酸
等が挙げられる。
【0011】(成分a)のダイマー酸又はダイマー酸低
級アルキルエステル中の脂肪酸基またはエステル基と
(成分b)の飽和脂肪酸又は飽和脂肪酸低級エステルと
の混合比率は、モル比で(成分a中の脂肪酸基またはエ
ステル基)/(成分b)=2/1〜1/2、好ましくは
1.5/1〜1/1.5が適用である。混合比がこれを
はずれて成分aが多くなりすぎると柔軟付与効果が不充
分となり、成分bが多くなると吸水性が不充分となる。
【0012】本発明において(成分a)と(成分b)と
の混合物中の脂肪酸基またはエステル基と、一般式
(I)で示される(成分c)のアミンとのモル比は、
(成分a+成分b中の脂肪酸基またはエステル基)/
(成分c)=4/1〜1/1、好ましくは3/1〜1.
5/1が適当である。これらの比率をはずれて、(成分
a+成分b)の割合が多くなりすぎると最終反応生成物
のカチオン性に乏しくなり、繊維への吸着性が低く、柔
軟付与効果が不充分となる。逆に、(成分c)の割合が
多くなりすぎると、最終反応生成物の親水性が強すぎて
柔軟付与効果を発揮しうる2分子膜会合体を形成できな
くなり、柔軟付与効果が不充分となる。
【0013】本発明の柔軟仕上げ剤組成物においては、
上記のようにして得られるアミンエステル(反応生成
物)からなる柔軟基材を1〜70重量%、好ましくは3
〜20重量%の範囲で含有することが望ましく、また、
この柔軟基材の形態については特に制限はなく、例えば
液状、ペースト状、ゲル状などの任意の形態をとること
が出来る。
【0014】本発明の柔軟仕上げ剤組成物には、本発明
の目的が損なわれない範囲で、所望に応じて種々の添加
成分、例えば他の柔軟仕上げ剤、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、プロピレングリコール、多価ア
ルコールなどの溶剤、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ステアリン酸もしくはステアリン酸メチルエステルなど
の高級脂肪酸もしくは高級脂肪酸低級アルキルエステル
とグリセリン又はソルビトールとの部分エステル化物な
どの非イオン界面活性剤、食塩、塩化アンモニウムなど
の水溶性塩、香料、香料キャリヤー、蛍光剤、着色剤、
消泡剤、再付着防止剤、螢光増白剤、殺菌剤、防縮剤、
直鎖状または分岐状シリコーンオイル、殺カビ剤、酸化
防止剤、保存剤、漂白剤、漂白剤前駆物質、帯電防止
剤、アイロン助剤などを配合することが出来る。
【0015】また、本発明の柔軟仕上げ剤組成物の調製
方法については特に制限はなく、種々の方法を用いるこ
とが出来る。例えば、最終反応物である4級塩の所定量
を、場合により適当な溶剤と共に混合して均質混合物を
調製した後、この混合物に撹拌しながら所定量の温水を
加えて分散液を調製することが出来る。
【0016】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明をこれらの例によってなんら制限さ
れるものではない。
【0017】実施例1 オレイン酸メチル 70重量% エライジン酸メチル 18重量% リノール酸メチル 1重量% ステアリン酸メチル 11重量% の組成を有する不飽和脂肪酸メチルエステル1000g
と、触媒としてモンモリロナイト系活性白土70gとを
内容積が2リットルのオートクレーブに入れ、窒素雰囲
気下、230℃で反応を行った。反応生成物を濾過後、
薄膜蒸留を行ってモノマー留分を除去(200〜220
℃/0.3〜0.5mmHg)した後、ダイマー留分を
留出(250〜280℃/0.3〜0.5mmHg)し
て、約450gのダイマー酸ジメチルと150gのトリ
マー酸トリメチルを得た。そのダイマー酸ジメチルの組
成は直鎖構造71重量%、環状構造29重量%であっ
た。この得られたダイマー酸ジメチルの構造は、H.
H.McMahonら(J.Am.Oil Chem.
Soc.,51,522(1974))と同様な処理を
行った後、GC−MSにより求めたものである。
【0018】撹拌器、温度計、窒素ガス導入管及び副生
アルコール留去装置を備えた300mlの4口フラスコ
を用意しておき、この中に、前記と同じダイマー酸メチ
ルエステル75g、ステアリン酸メチル75.5g、メ
チルジエタノール30.2g、酸化マグネシウム90m
g及び重炭酸ナトリウム190mgを窒素ガス雰囲気下
で仕込んだ。180℃に温度を上げた後、副生するメタ
ノールを留去しつつ、減圧度を300mmHgに保ちな
がら2時間反応を続けた。さらに、減圧度を100mm
Hgで2時間、20mmHgで2時間反応を継続し、エ
ステル交換反応を完全なものとしてメチルジエタノール
アミンのエステル化物を得た。この反応物を以下の液体
クロマトグラフィー(HPLC)の条件で分析したとこ
ろ、原料メチルエステルの反応率は95%であった。 分析条件: ポンプ機種:島津製作所製 LC−5A 検出器 :ERMA OPTICAL WORKS,
LTD. ERC−7520 カラム :東ソ−社製 TSK−GEL G1000
HXL φ7.8×300mmを2本連結 移動相 :THF
【0019】次いで、攪拌機、温度計、窒素ガス導入管
及び滴下ロートを備えた300mlの4口フラスコに、
得られたメチルジエタノールアミンのエステル化物10
0g、イソプロピルアルコール50gを仕込み、60℃
に保ちながらジメチル硫酸18.4gを1時間かけて滴
下し、さらに70℃に昇温して4時間の熟成を行った。
この後、溶媒(イソプロピルアルコール)を減圧下で留
去してメチルジエタノールアミンのエステル化物の4級
アンモニウム塩を得た。このものの柔軟付与効果等の評
価をまとめて表1に示す。
【0020】実施例2 ダイマー酸メチルエステル90g、ステアリン酸メチル
60gを用いた以外は実施例1と全く同様の方法でエス
テル交換反応を行い、メチルジエタノールアミンのエス
テル化物を得た。原料メチルエステルの反応率は96%
であった。次いで、実施例1と同様にしてジメチル硫酸
により4級アンモニウム塩を得た。このものの柔軟付与
効果等の評価をまとめて表1に示す。
【0021】実施例3 ダイマー酸メチルエステル113.2g、ステアリン酸
メチル113gを用いた以外は実施例1と全く同様の方
法でエステル交換反応を行い、メチルジエタノールアミ
ンのエステル化物を得た。次いで、実施例1と同様にし
てジメチル硫酸により4級アンモニウム塩を得た。この
ものの柔軟付与効果等の評価をまとめて表1に示す。
【0022】実施例4 メチルジエタノールアミンの代わりにN−メチル−N−
ヒドロキシエチルプロピレンジアミン29.9gを用い
た以外は実施例1と全く同様の方法でエステルアミド化
反応を行い、N−メチル−N−ヒドロキシエチルプロピ
レンジアミンのエステルアミド化物を得た。原料メチル
エステルの反応率は97%であった。次いで、実施例1
と同様にしてジメチル硫酸により4級アンモニウム塩を
得た。このものの柔軟付与効果等の評価をまとめて表1
に示す。
【0023】実施例5 メチルジエタノールアミンの代わりにN−メチル−N−
ヒドロキシエチルプロピレンジアミン29.9gを用
い、ダイマー酸メチルエステル60g、ステアリン酸メ
チル90gを用いた以外は実施例1と全く同様の方法で
エステルアミド化反応を行い、N−メチル−N−ヒドロ
キシエチルプロピレンジアミンのエステルアミド化物を
得た。原料メチルエステルの反応率は98%であった。
次いで、実施例1と同様にしてジメチル硫酸により4級
アンモニウム塩を得た。このものの柔軟付与効果等の評
価をまとめて表1に示す。
【0024】比較例1 原料の仕込み量をステアリン酸メチル零とし、ダイマー
酸メチルエステル150g、メチルジエタノールアミン
30.2gに変えた以外は実施例1と全く同様の条件で
反応を行い、メチルジエタノールアミンのエステル化物
の4級アンモニウム塩を得た。このものの柔軟付与効果
等の評価をまとめて表1に示す。
【0025】比較例2 原料の仕込み量をダイマー酸メチルエステル零とし、ス
テアリン酸メチル151g、メチルジエタノールアミン
30.2gに変えた以外は実施例1と全く同様の条件で
反応を行い、メチルジエタノールアミンのエステル化物
の4級アンモニウム塩を得た。このものの柔軟付与効果
等の評価をまとめて表1に示す。
【0026】比較例3 ジステアリルジメチルアンモニウムクロリドを柔軟仕上
げ剤として用いた。このものの柔軟付与効果等の評価を
まとめて表1に示す。
【0027】比較例4 ジオレイルジメチルアンモニウムクロリドを柔軟仕上げ
剤として用いた。このものの柔軟付与効果等の評価をま
とめて表1に示す。
【0028】(柔軟付与効果、吸水性及び対黄変性の評
価) イ.柔軟付与効果の判定方法 市販の木綿タオルを市販洗剤のハイトップ(ライオン社
製の商標登録)にて2回繰り返し洗濯を行い、次いで5
回繰り返し流水すすぎを行って洗剤を除去し、被処理布
を調製した。次に、表1に示す各種基材を用いて柔軟仕
上げ剤組成物(基材:5重量%、エタノール:5重量
%、水:バランス)を以下のように調製した。すなわ
ち、実施例1〜9の化合物、ジステアリルジメチルアン
モニウムクロリド(比較例1)、ジオレイルジメチルア
ンモニウムクロリド(比較例2)の各々のエタノール溶
液を撹拌下に温水に滴下して分散液を調製した。この配
合組成物を0.066重量%加えた水溶液(水道水、2
5℃)を洗濯機中に調製し、被処理布を浴比1/30と
なるように添加し、3分間かきまぜて処理した。次に、
前記方法で処理したタオルを室内で風乾後、50%RH
の恒温恒湿室で24時間放置した。これらのタオルにつ
いて、柔軟性の評価を8人からなる熟練したパネラーに
より、以下のような基準で判定した。 4:ジ硬化牛脂ジメチルアンモニウム塩(比較品1)と
同等 3:ジオレイルジメチルアンモニウム塩(比較品2)と
同等 2:比較品2より硬く、未処理より軟らかく感じる 1:未処理と同等 評点が高いほど柔軟性が良好なことを意味し、標点3以
上を合格とする。
【0029】ロ.吸水性の判定方法 前記イで処理したタオルから、2.5cm×20cmの
大きさに切り出した布片を5本用意し、垂直に吊るし、
下端から水道水を毛管現象を利用して上昇させた。下端
を水道水に接触させた瞬間から10分後に吸水高さを測
定した。吸水高さが大きいほど、吸水性が良好なことを
意味する(JIS、バイレッグ法に相当)。
【0030】ハ.対黄変性の判定 前記イで処理したタオルを、45℃の恒温室に3カ月放
置し、放置後のタオルの黄ばみの程度を目視で観察し、
以下のような基準で判定した。 ○:未処理のタオルと同等の外観 ×:明らかに黄ばんで見える
【0031】
【表1】 DMMe;ダイマー酸メチルエステル、StMe;ステアリン酸メチル、 MDEA;メチルジエタノールアミン、 MHPA;N−メチル−N−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン *)反応時の原料モル比。但しDMMeは混合物中のエステル基1当量を1モルと した。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、各種繊維製品
(特に綿、麻などの親水性繊維製品における)柔軟付与
効果、吸水性、長期保存時の対黄変性の良好な柔軟仕上
げ剤組成物が得られる。請求項2及び3の発明によれ
ば、請求項1の効果がさらに向上したものになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 久称 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分a及び成分bの混合物と成分
    cとをエステル化反応して得られる反応生成物に低級ハ
    ロゲン化アルキルもしくは低級ジアルキル硫酸等で4級
    化反応して得られる4級化物を主成分としてなることを
    特徴とする柔軟仕上げ剤組成物。 (成分a)炭素数18のモノエン酸もしくはジェン酸或
    いはそれらの混合物を固体酸触媒で処理して得られる2
    〜3量化反応生成物または炭素数18のモノエン酸低級
    アルキルエステルもしくはジエン酸低級アルキルエステ
    ル或いはそれらの混合物を固体酸触媒で処理して得られ
    る2〜3量化反応生成物 (成分b)炭素鎖長12〜22の飽和脂肪酸又はその脂
    肪酸の低級アルキルエステル (成分c)下記一般式(I)で表わされるアミン (式中、R1は炭素数1〜3の低級アルキル基であり、
    X及びYは−OH又は−NH2でXとYとは同一であっ
    ても異なっていてもよく、m及びnは2〜4の整数で
    m、nは同一であっても異なっていてもよい。)
  2. 【請求項2】 成分a及び成分bの混合物中の脂肪酸基
    又はエステル基の合計と、成分cとのモル比が4/1〜
    1/1である請求項1記載の柔軟仕上げ剤組成物。
  3. 【請求項3】 成分aと成分bとの混合物において、成
    分a中の脂肪酸基及びエステル基の合計と成分bとのモ
    ル比が2/1〜1/2である請求項1又は2記載の柔軟
    仕上げ剤組成物。
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JP2013525614A (ja) * 2010-04-01 2013-06-20 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 織物柔軟剤活性組成物

Cited By (2)

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KR101426635B1 (ko) * 2010-04-01 2014-08-05 에보니크 데구사 게엠베하 섬유 유연제 활성 조성물

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