JPH08120471A - プラズマエッチング用電極板 - Google Patents

プラズマエッチング用電極板

Info

Publication number
JPH08120471A
JPH08120471A JP6279984A JP27998494A JPH08120471A JP H08120471 A JPH08120471 A JP H08120471A JP 6279984 A JP6279984 A JP 6279984A JP 27998494 A JP27998494 A JP 27998494A JP H08120471 A JPH08120471 A JP H08120471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode plate
glassy carbon
plasma etching
etching
raman spectrum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6279984A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3349282B2 (ja
Inventor
Atsushi Okazaki
淳 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Carbon Co Ltd
Original Assignee
Tokai Carbon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Carbon Co Ltd filed Critical Tokai Carbon Co Ltd
Priority to JP27998494A priority Critical patent/JP3349282B2/ja
Publication of JPH08120471A publication Critical patent/JPH08120471A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3349282B2 publication Critical patent/JP3349282B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッチング消耗が少なく、微細パーティクル
の発生がないガラス状炭素からなるプラズマエッチング
用電極板を提供する。 【構成】 波長5145オングストロームのアルゴンイ
オンレーザー光を用いたラマンスペクトル分析におい
て、下記 (1)式で定義されるR値が1.0〜2.0の範
囲にあり、かつIAの半値幅が30〜90cm-1でIBの
半値幅が20〜100cm-1の各範囲にある性状を備える
ガラス状炭素からなるプラズマエッチング用電極板。 R=IA/IB …(1) 但し、IAは1360±100cm-1バンド域におけるス
ペクトル強度、IBは1580±100cm-1バンド域に
おけるスペクトル強度を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路の製造
工程において、ウエハ面のシリコン酸化膜をプラズマエ
ッチング加工する際に用いるプラズマエッチング用電極
板に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマエッチング加工は、一対の平行
平面電極を設置したエッチング装置内に反応性ガス(C
4,Ar,O2 等)を導入しながら電極間に高周波電力
を印加して放電させ、生じたガスプラズマを用いてフオ
トレジストされていない部分をエッチングすることによ
り高精度で微細な回路パターンを形成する工程である。
このプラズマエッチング加工に用いられる平面電極に
は、優れた導電性のほか、ウエハを汚染しない高純度性
および容易にエッチングされない化学的安定性が必要と
されており、現状ではこれらの材質要件を満たすものと
してガラス状炭素製の電極板が有用されている。
【0003】ガラス状炭素材は、熱硬化性樹脂を炭化し
て得られる巨視的に無孔組織の三次元網目構造を呈する
ガラス質の硬質炭素質物で、高強度、低化学反応性、ガ
ス不透過性、耐磨耗性、自己潤滑性、堅牢性などに優
れ、不純物が少ない等の特性を有しているが、特にプラ
ズマエッチング処理中にウエハーを汚損する原因となる
微小パーティクルが組織から離脱し難い利点がある。し
かしながら、近時、半導体集積度の増加がますます進行
するに伴ってプラズマエッチング用の電極材にも厳しい
材質要求が課せられており、ウエハー面に付着するパー
ティクルレベルや消耗度合の低減化が厳しく要求されて
いる。このため、プラズマエッチング用のガラス状炭素
電極を対象とする材質的改良の提案が数多くなされてい
る。
【0004】例えば純度、気孔率、気孔径、結晶構造な
どの性状を対象とするものとして、気孔率が0.000
2〜0.0020%で結晶子がX線回折で検出されず、
かつ不純物含有量が5ppm 以下のガラス状カーボン材料
からなるプラズマ装置用カーボン部材(特開平3−3300
7 号公報) 、最大気孔径1μm 以下、平均気孔径0.7
μm 以下で気孔率が1%以下の組織特性を有する高純度
ガラス状カーボンからなるプラズマエッチング用電極板
(特開平3−119723号公報)、高純度のガラス状カーボ
ンからなる厚さ2mm以上の板状体であり、表面および内
部組織に粒界が実質的に存在せず、最大気孔径が1μm
以下のプラズマエッチング用電極板(特開平3−285086
号公報) 、純度特性が総灰分5ppm 以下、金属不純物2
ppm 以下、総硫黄分30ppm 以下で、結晶特性が結晶面
間隔(002) が0.375nm以下、結晶子(002) の大きさ
が1.3nm以上で、かつ材質特性が比重1.50以上、
曲げ強度が1100kg/cm2以上のガラス状カーボンから
なるプラズマエッチング用電極板(特開平5−320955号
公報)、格子定数Co(002)が6.990オングストロー
ム以下の結晶を有するガラス状炭素からなるプラズマエ
ッチング用電極板(特開平6−128761号公報) 等が提案
されている。
【0005】このほか、プラズマにより消耗する部位の
表面平滑度がRmax 6μm 以下であるガラス状炭素から
なるプラズマエッチング用電極板(特開平6−128762号
公報) や、フェノール樹脂およびポリカルボジイミド樹
脂を原料として製造したガラス状炭素材からなるプラズ
マエッチング用電極板(特開平5−347276号公報) 、ポ
リカルボジイミド樹脂を原料として製造したガラス状炭
素材からなるプラズマエッチング用電極板(特開平5−
347278号公報) なども提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、プラズマ
エッチング用電極板を構成するガラス状炭素の組織性状
とエッチング処理時の電極消耗度合の関係につき改めて
多角的な検討を加えた結果、電極板の消耗度合はガラス
状炭素の純度、結晶性、気孔性状、平面平滑度ばかりで
なく、表面研磨時に生じる構造破壊や焼成時の表面酸化
などに基づく表面状態に大きく影響を受けることを解明
した。そして、これらの全性状を検知する評価手段とし
てラマンスペクトル分析を用いたところ、電極板を構成
するガラス状炭素の表面性状が波長5145オングスト
ロームのアルゴンイオンレーザーによるラマンスペクト
ル分析において特定された2つのラマンバンドのスペク
トル強度およびその相対強度が一定の範囲にある場合に
は、電極消耗度合が効果的に減少する事実を認めた。
【0007】本発明は前記の知見に基づいて開発された
もので、その目的は、エッチング消耗が少なく、微細パ
ーティクルの発生がない高純度ガラス状炭素からなるプ
ラズマエッチング用電極板を提供することにある。
【0008】なお、ラマンスペクトルにおけるバンドの
相対強度により炭素質材料の特性を評価する先行技術と
しては、特開平3−37109号公報にラマン散乱スペ
クトルの1360cm-1バンドにおけるピーク高さと15
80cm-1バンドにおけるピーク高さの比が0.1以上で
ある熱分解炭素の被膜を形成した黒鉛材料が提案されて
おり、プラズマエッチング用電極として有効使用しえる
ことが記載されているが、この材料はガラス状炭素とは
異質の熱分解炭素を被覆した黒鉛材料であり、本発明が
対象としているガラス状炭素とは結晶構造および組織性
状が著しく相違するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるプラズマエッチング用電極板は、波長
5145オングストロームのアルゴンイオンレーザー光
を用いたラマンスペクトル分析において、下記 (1)式で
定義されるR値が1.0〜2.0の範囲にあり、かつI
Aの半値幅が30〜90cm-1でIBの半値幅が40〜1
00cm-1の各範囲にある性状を備えるガラス状炭素から
なることを構成上の特徴とする。 R=IA/IB …(1) 但し、IAは1360±100cm-1バンド域におけるス
ペクトル強度、IBは1580±100cm-1バンド域に
おけるスペルトル強度を示す。
【0010】本発明のプラズマエッチング用電極板は、
熱硬化性樹脂を焼成炭化して得られる三次元網目構造を
呈するガラス状炭素からなることを前提とするが、純度
特性として総灰分5ppm 以下、金属不純物2ppm 以下、
総硫黄分30ppm 以下の高純度材質を有し、可及的に表
面平滑度の高い平面板であることが好ましい。
【0011】このガラス状炭素板において、波長514
5オングストロームのアルゴンイオンレーザー光を用い
てラマンスペクトル分析した場合、1360±100cm
-1バンド域におけるスペクトル強度IAと、1580±
100cm-1バンド域におけるスペルトル強度IBとの相
対強度比(IA/IB)であるR値が1.0〜2.0の
範囲にあることが本発明の第1の要件となる。R値が
1.0未満では結晶組織がガラス状炭素特有のアモルフ
ァスではなくなり、耐エッチング消耗性が低下し、他
方、2.0を越えると炭素化が不足して電極としての適
格性が劣るうえ、エッチング消耗度合も大きくなる。よ
り好ましいR値の範囲は、1.1〜1.7である。
【0012】上記の相対強度比に加えて、1360±1
00cm-1バンド域におけるスペクトル強度IAの半値幅
が30〜90cm-1で、1580±100cm-1バンド域に
おけるスペルトル強度IBの半値幅が40〜100cm-1
の各範囲にあることが本発明の第2の要件となる。ここ
にスペクトル強度の半値幅とは、前記2つのバンドにお
けるスペクトルピークの1/2高さ位置の分布幅を指
し、該半値幅が小さいことは相対的にピークがシャープ
で分布幅が狭い炭素結晶子の一様な結晶状態を呈し、か
つ正常な表面状態を示す指標となる。このうち、136
0±100cm-1バンド域におけるスペクトル強度IAの
半値幅は結晶性および表面状態に関与する評価指標で、
該半値幅が30cm-1を下回ると耐エッチング性が減退し
て消耗速度が速くなる。この理由は、ガラス状炭素の組
織が研磨による構造破壊や焼成時に表面酸化を受けて表
面状態が悪化し、未組織炭素量を示す1360±100
cm-1バンドのピークが高くなるためと考えられる。ま
た、このIA半値幅が90cm-1を越えると平面平滑度が
粗くなって消耗が不均一となり、パーティクルの発生原
因となる。一方、1580cm-1バンド域におけるIB半
値幅は、主にガラス状炭素の結晶性を示す指標となる。
通常、ガラス状炭素の1580cm-1バンド域におけるI
B半値幅はその結晶子の大きさから40cm-1以上を示す
が、100cm-1を越えると結晶子の発達が不均一となっ
てエッチング時に異常消耗を起こす。
【0013】したがって、波長5145オングストロー
ムのアルゴンイオンレーザー光を用いてラマンスペクト
ル分析した際のR値が1.0〜2.0の範囲にあり、前
記IAの半値幅が30〜90cm-1でIBの半値幅が40
〜100cm-1の要件を全て満たす性状のガラス状炭素電
極板を選択することにより、消耗度合が少なく、かつパ
ーティクル発生のない安定したエッチング加工が可能と
なる。
【0014】上記の性状を備えるガラス状炭素からなる
本発明のプラズマエッチング用電極板は、次のようにし
て製造することができる。まず、材質の高密度および高
純度化を図るため、原料として予め精製処理した残炭率
が少なくとも40%以上のフェノール系、フラン系また
はポリイミド系あるいはこれらをブレンドした熱硬化性
樹脂を選択使用する。これら原料樹脂は、通常、粉状や
液状を呈しているため、その形態に応じてモールド成
形、射出成形あるいは注型成形など最適な成形手段を用
いて所定の板状に成形する。成形体は、引き続き大気中
で100〜180℃の温度で硬化処理を施す。焼成炭化
処理は、硬化した樹脂成形体を黒鉛坩堝に詰めるか、黒
鉛板で挟持した状態で、窒素、アルゴン等の不活性雰囲
気に保たれた電気炉、あるいはリードハンマー炉に詰
め、800〜1000℃に加熱して行う。更に表面処理
した焼成体を雰囲気置換可能な真空炉に入れ、ハロゲン
系の精製ガスを流しながら2000℃まで昇温して高純
度化処理を施す。ついで、焼成体の表面をバフ研磨ある
いはダイヤモンドラッピングして表面平滑度を高める。
この表面処理は、焼成炭化処理工程と高純度化処理工程
の間で行ってもよい。なお、電極板に設ける貫通小孔
は、樹脂成形段階の樹脂板に予め炭化時の寸法収縮率を
見込んで穿設するか、焼成後の炭素板に放電加工により
穿設するかのいずれかの方法で行う。
【0015】上記の工程において、精製した原料樹脂の
選定、焼成炭化温度、精製処理時の温度条件、表面処理
時の条件などを適宜に制御することにより、目的とする
ガラス状炭素の性状を確保することができる。
【0016】
【作用】ガラス状炭素板をプラズマエッチング用電極に
用いた場合の消耗度合は、用いるガラス状炭素の純度、
結晶構造、表面状態などが複雑に影響して微妙に変動す
る。一般に、炭素材をラマンスペクトル分析すると、1
360cm-1と1580cm-1のバンド域に2つのピークが
現出し、これらの相対強度比は炭素の構造に含まれる結
晶の欠陥量や格子の不規則性に関係することが知られて
いるが、炭素の結晶構造により各バンドのピーク強度に
差が現れる。例えば人造黒鉛材の場合には1360cm-1
よりも1580cm-1バンドの強度が高いが、ガラス状炭
素ではこの逆に1360cm-1バンドのピークが かに高
くなる。このピークパターンは、ガラス状炭素であれば
同一の傾向を示すが、ガラス状炭素の性状によってピー
クの分布やバンド間の相対強度に相違が生じ、耐エッチ
ング消耗性が変化する。
【0017】本発明によれば、波長5145オングスト
ロームのアルゴンイオンレーザー光を用いてラマンスペ
クトル分析を行った場合に、1360±100cm-1と1
580±100cm-1の両バンドにおける相対強度比(R
値)が1.0〜2.0の範囲にあり、かつ1360±1
00cm-1バンドのスペクトル強度IAの半値幅が30〜
90cm-1で1580±100cm-1バンドのスペクトル強
度IBの半値幅が40〜100cm-1の各範囲にあるガラ
ス状炭素を電極板とすることにより、耐エッチング性を
向上させて消耗度合を効果的に低減化したものである。
【0018】上記の作用機構については詳しく解明する
に至っていないが、本発明のラマンスペクトル分析によ
る本発明の性状範囲にあるガラス状炭素が、純度、結晶
性、気孔性状および表面状態の全てにおいてプラズマエ
ッチング用電極板とした際に効果的に耐エッチング性を
改善し、かつ安定で消耗速度の進行を抑制するために機
能するものと推測される。この機能がガラス状炭素本来
の粒界にない緻密組織と相俟って、パーティクルの発生
がない状態で、安定なエッチング加工が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して具
体的に説明するが、本発明の実施態様はこれら実施例に
限定されるものではない。
【0020】実施例1 減圧蒸留により精製したフェノールおよびホルマリンを
常法に従い縮合してフェノール樹脂初期縮合物を調製し
た。この原料樹脂液を400mm角のポリプロピレン製バ
ットに流し込み、10Torr以下の減圧下で3時間脱泡処
理を行ったのち、80℃の電気オーブンに入れ、一昼夜
放置して板状に成形した。成形板をバットから取り出
し、1時間当たり10℃の昇温速度で200℃まで昇温
し、24時間硬化処理を行った。成形硬化した樹脂成形
板を高純度黒鉛板で挟み付けた状態で電気炉にセット
し、周囲を総灰分100ppm 未満の黒鉛粉で被包して2
℃/hrの昇温速度で1000℃まで昇温し、焼成炭化処
理を施した。
【0021】得られた厚さ3mmの平板状ガラス状炭素板
に、2mmの等間隔で直径0.5mmの貫通孔を放電加工に
より穿設し、研磨材粒度 #800で25分間、研磨材粒
度 #2000で15分間、研磨材粒度 #4000で15
分間、研磨材粒度 #8000で25分間の順でバフ研磨
して表面の平滑処理を行った。ついで、雰囲気置換が可
能な真空炉〔東海高熱(株)製、TP300 〕に移し、炉内
にCl2 /He(モル比:5/95)の精製ガスを5リ
ットル/分の供給速度で流入しながら2000℃まで昇
温して高純度処理を施した。
【0022】このようにして製造したガラス状炭素から
なるプラズマエッチング用電極板につき、表面に波長5
145オングストロームのアルゴンイオンレーザー光を
当ててラマンスペクトル分析を行い、1360±100
cm-1と1580±100cm-1の両バンドにおける相対強
度比(R値)、1360±100cm-1バンドのスペクト
ル強度IAの半値幅、および1580±100cm-1バン
ドのスペクトル強度IBの半値幅を測定した。
【0023】次に、この電極板をプラズマエッチング装
置にセットし、反応ガス:トリクロロメタン、キャリア
ーガス:アルゴン、反応チャンバー内のガス圧:1Tor
r、電源周波数:13.5MHz の条件で6インチのシリ
コンウエハー酸化膜のプラズマエッチング処理を行い、
100時間経過後の電極板の肉厚減少量を測定した。そ
の肉厚減少量を消耗量とし、ラマンスペクトル分析の結
果と対比させて表1に示した。併せて、パーティクルの
発生を観察評価し、その結果も表1に併載した。
【0024】実施例2 原料樹脂として、液状のフラン樹脂〔日立化成工業
(株)製、VF-303〕100重量部に対しパラトルエンス
ルホン酸(硬化材)を0.6重量部添加したものを用
い、その他の条件は全て実施例1と同一にしてガラス状
炭素のプラズマエッチング用電極板を製造した。得られ
た電極板につきラマンスペクトル分析を行ったのち、実
施例1と同様にしてプラズマエッチング処理を施した結
果を表1に併載した。
【0025】比較例1 実施例1の製法工程において、高純度処理時の温度を1
000℃に変え、その他の条件は全て実施例1と同一に
してガラス状炭素のプラズマエッチング用電極板を製造
した。得られた電極板につきラマンスペクトル分析を行
ったのち、実施例1と同様にしてプラズマエッチング処
理を施した結果を表1に併載した。
【0026】比較例2 実施例1の製法工程において、高純度処理時の温度を2
500℃に変え、その他の条件は全て実施例1と同一に
してガラス状炭素のプラズマエッチング用電極板を製造
した。得られた電極板につきラマンスペクトル分析を行
ったのち、実施例1と同様にしてプラズマエッチング処
理を施した結果を表1に併載した。
【0027】比較例3 実施例1の製法工程において、高純度処理時に炉内に精
製ガスを流入せず、その他の条件は全て実施例1と同一
にしてガラス状炭素のプラズマエッチング用電極板を製
造した。得られた電極板につきラマンスペクトル分析を
行ったのち、実施例1と同様にしてプラズマエッチング
処理を施した結果を表1に併載した。
【0028】比較例4 実施例1の製造工程において、表面処理の条件を研磨材
粒度 #800で25分間、研磨材粒度 #2000で15
分間に変え、その他の条件は全て実施例1と同一にして
ガラス状炭素のプラズマエッチング用電極板を製造し
た。得られた電極板につきラマンスペクトル分析を行っ
たのち、実施例1と同様にしてプラズマエッチング処理
を施した結果を表1に併載した。
【0029】比較例5 実施例1の製造工程において、表面処理時(3回)の研
磨時間をそれぞれ3倍の時間に延長し、その他の条件は
全て実施例1と同一にしてガラス状炭素のプラズマエッ
チング用電極板を製造した。得られた電極板につきラマ
ンスペクトル分析を行ったのち、実施例1と同様にして
プラズマエッチング処理を施した結果を表1に併載し
た。
【0030】比較例6 実施例1で製造したガラス状炭素のプラズマエッチング
用電極板を、800℃の大気雰囲気中で1分間表面酸化
した。このものにつき、ラマンスペクトル分析を行った
のち、実施例1と同様にしてプラズマエッチング処理を
施した結果を表1に併載した。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によればラマンス
ペクトル分析により現出する2つの特定バンド域の相対
強度比および各バンドのピーク半値幅が特定範囲にある
性状のガラス状炭素を選択することにより、消耗速度が
少なく、パーティクル発生がないプラズマエッチング用
電極板を提供することが可能となる。したがって、安定
したエッチング加工が保証されるうえ、電極板の寿命を
大幅に延長することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長5145オングストロームのアルゴ
    ンイオンレーザー光を用いたラマンスペクトル分析にお
    いて、下記 (1)式で定義されるR値が1.0〜2.0の
    範囲にあり、かつIAの半値幅が30〜90cm-1でIB
    の半値幅が40〜100cm-1の各範囲にある性状を備え
    るガラス状炭素からなることを特徴とするプラズマエッ
    チング用電極板。 R=IA/IB …(1) 但し、IAは1360±100cm-1バンド域におけるス
    ペクトル強度、IBは1580±100cm-1バンド域に
    おけるスペルトル強度を示す。
JP27998494A 1994-10-18 1994-10-18 プラズマエッチング用電極板 Expired - Lifetime JP3349282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27998494A JP3349282B2 (ja) 1994-10-18 1994-10-18 プラズマエッチング用電極板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27998494A JP3349282B2 (ja) 1994-10-18 1994-10-18 プラズマエッチング用電極板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08120471A true JPH08120471A (ja) 1996-05-14
JP3349282B2 JP3349282B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=17618691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27998494A Expired - Lifetime JP3349282B2 (ja) 1994-10-18 1994-10-18 プラズマエッチング用電極板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3349282B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6660093B2 (en) * 2000-05-25 2003-12-09 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Inner tube for CVD apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6660093B2 (en) * 2000-05-25 2003-12-09 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Inner tube for CVD apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3349282B2 (ja) 2002-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2873988B2 (ja) プラズマエッチング用電極板
US6436361B1 (en) Silicon carbide and process for its production
JPH11199323A (ja) ダミーウエハ
JP2002293525A (ja) 炭化ケイ素粉末、その製造方法、炭化ケイ素単結晶
JP3349282B2 (ja) プラズマエッチング用電極板
JPH10130055A (ja) プラズマ処理装置用電極板の製造方法
JP3437026B2 (ja) プラズマエッチング用電極板およびその製造方法
EP0791948B1 (en) Plasma-etching electrode plate
JP3708203B2 (ja) プラズマエッチング用電極板
JP3465838B2 (ja) プラズマエッチング用電極板
JPH10291813A (ja) プラズマエッチング用電極板
JPH03119723A (ja) プラズマエッチング用電極板
JP3517702B2 (ja) ダミーウエハ
JP6337389B2 (ja) 炭化珪素粉粒体の製造方法
JP3736887B2 (ja) プラズマエッチング用電極板
JP3973848B2 (ja) 円筒状ガラス状カーボン部材
JPH10218664A (ja) プラズマエッチング装置用フォーカスリング
JPH11310459A (ja) 耐プラズマ性に優れたガラス状カーボン材
JP2000031136A (ja) プラズマ処理装置用保護部材
JPH11297670A (ja) 半導体製造装置用部材
JP3255586B2 (ja) プラズマエッチング用電極板
JPH11297669A (ja) プラズマエッチング用電極板
EP0757374A1 (en) Etching electrode and manufacturing process thereof
JP2002151483A (ja) プラズマエッチング装置
JPH08199399A (ja) プラズマエッチング用電極板

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070913

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090913

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090913

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110913

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130913

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term