JPH0811972A - ディスク状記録媒体収納ケースおよびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク状記録媒体に加え、このディスク状
記録媒体の内容を解説する印刷物を確実に保持できるデ
ィスク状記録媒体収納ケースを安価に提供すること。 【構成】 光沢面を裏側とした厚紙１７の舌片１５、１
６を短辺１１，１２を折目線として内側へ折り込み、両
側の矩形部分５，８をそれぞれ折目線２、４を介して内
側へ折り込み、中間部の矩形部分６，７に重ね合わせ、
重ね合わせた矩形部分７，８および矩形部分５，６を折
目線３を介して内側へ折り返し重ね合わ、舌片１３，１
４を矩形部分７，８の重ね合わせ部分間に差込み、収納
ケース１を完成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は紙を折り込んで製造され
るコンパクトディスク（ＣＤ）等のディスク状記録媒体
収納ケースおよびその製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１０（ａ），（ｂ）は従来より知られ
ているディスク状記録媒体収納ケース（以下、単に収納
ケースと称する）の展開図および組立完成状態を示す斜
視図である（従来例１）。収納ケース１００は折目線１
０１〜１０３を介して連続する４つの矩形部分１０４〜
１０７と、中間部の矩形部分１０５の上下部分に折目線
１０８，１０９を介して連設された舌片１１０，１１１
とからなる一枚の厚紙から組立てられる（図１０（ａ）
参照）。

【０００３】そして、先ず矩形部分１０４を折目線１０
１を介して内側へ折り込み、矩形部分１０５と重ね合わ
せるとともに、矩形部分１０７を折目線１０３を介して
内側へ折り込み、矩形部分１０６と重ね合わせ、次いで
その状態から折目線１０２を介して矩形部分１０４と矩
形部分１０７とを内側にして折り込んで重ね合わせ、最
後に舌片１１０および舌片１１１を折目線１０８および
折目線１０９を介して前記矩形部分１０７の上に重なる
ように内側へ折り返して糊付けし、図１０（ｂ）に示す
ような１１２を収納口とする袋状部分１１３を有する収
納ケース１００が組立てられる。

【０００４】図１１（ａ），（ｂ）は従来より知られて
いる他のディスク状記録媒体収納ケース（以下、単に収
納ケースと称する）の展開図および組立完成状態を示す
斜視図である（従来例２）。収納ケース２００は折目線
２０１を介して上下方向に連続する矩形部分２０２，２
０３と、折目線２０４を介して上下方向に連続する矩形
部分２０５，２０６と、矩形部分２０３と矩形部分２０
６とを横方向で連設する背部となる部分２０７と、矩形
部分２０３と矩形部分２０６の下部に折目線２０８，２
０９を介して連設された舌片２１０，２１１とからなる
一枚の厚紙で組立てられる（図１１（ａ）参照）。

【０００５】そして、先ず舌片２１０および舌片２１１
を折目線２０８および折目線２０９を介して内側へ折り
返し、次いで矩形部分２０２および矩形部分２０５を折
目線２０１および折目線２０４を介して内側に折り返
し、前記舌片２１０および舌片２１１上に重ね合せて糊
付けし、図１１（ｂ）に示すような２１２，２１３を収
納口とする貫通部分２１４，２１５を有する収納ケース
２００が組立てられる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のデ
ィスク状記録媒体収納ケースは何れも最終的には糊付け
を必要とするため、使用する紙との接着性との関係から
種類が限定されたり、新たに開発しなければならないた
めに時間（費用）がかかるばかりか、糊材料、糊付装
置、さらにそれらを管理するための管理費用が嵩む。ま
た、製造過程において糊付けミス等のトラブルを完全に
防止することは不可能であり、歩留り低下の一因となっ
てしまう。

【０００７】さらに、従来例１の場合には、厚みのな
い、袋状のものであるため、ＣＤ（ディスク状記録媒
体）とともに嵩ばる歌詞やその内容を解説する印刷物等
を収納することができない。従来例２の場合は、２つの
収納部を有するので、一方でＣＤ等を収納でき、他方で
嵩ばる歌詞等の印刷物等を収納できるが、２つの同一方
向に開口した貫通部分を有するものであるため、収納時
における保持の確実性に欠ける。

【０００８】本発明はこのような課題を解決するためな
されたもので、その目的はＣＤ等のディスク状記録媒体
のみならず、前記嵩ばる印刷物等を確実に保持できるデ
ィスク状記録媒体収納ケースを安価に提供することにあ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の請求項１に係るディスク状記録媒体収納ケース
は、長辺を折目線として連続する４つの矩形部分と、こ
れら矩形部分のうち中間部の２つの矩形部分の相対向す
る上下短辺に、各短辺を折目線として設けた舌片とから
なる１枚の紙を、前記折目線を介して舌片および矩形部
分を順次内側に折り込むことによって袋状部分と貫通部
分を形成した。

【００１０】請求項２に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースは、長辺を折目線として連続する４つの矩形部分
と、これら矩形部分のうち中間の１つの矩形部分の相対
向する上下短辺に、各短辺を折目線として設けた舌片と
からなる１枚の紙を、前記折目線を介して舌片および矩
形部分を順次内側に折り込むことによって袋状部分と貫
通部分を形成した。

【００１１】請求項３に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースは、長辺を折目線として連続する４つの矩形部分
と、これら矩形部分のうち中間部の一方の矩形部分に窓
部を形成し、かつこの窓部を形成した矩形部分と相隣接
する中間部の矩形部分の相対向する上下短辺に、各短辺
を折目線として設けた舌片とからなる１枚の紙を、前記
折目線を介して舌片および矩形部分を順次内側に折り込
むことによって袋状部分と窓部を有する貫通部分を形成
した。

【００１２】請求項４に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースの製造方法は、長辺を折目線として連続する４つの
矩形部分と、中間部の矩形部分の上下短辺に設けた舌片
からなる１枚の紙からディスク状記録媒体収納ケースを
製造する方法であって、何れか一方の１組の舌片を折目
線に沿って内側に折り込み、次に左右の矩形部分を折目
線に沿って内側へ折り込んで重ね合わせ、次いで重ね合
わせた矩形部分を折目線に沿ってさらに内側へ折り込ん
で重ね合わせ、その後他方の１組の舌片を折目線に沿っ
て内側に折り込み前記矩形部分間に差込む過程からな
る。

【００１３】請求項５に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースの製造方法は、長辺を折目線として連続する４つの
矩形部分と、中間部の１つの矩形部分の上下短辺に設け
た舌片からなる１枚の紙からディスク状記録媒体収納ケ
ースを製造する方法であって、左右の矩形部分を折目線
に沿って内側へ折り込んで重ね合わせ、次いで重ね合わ
せた矩形部分を折目線に沿ってさらに内側へ折り込んで
重ね合わせ、その後舌片を折目線に沿って内側に折り込
み前記矩形部分間に差込む過程からなる。

【００１４】請求項６に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースの製造方法は、長辺を折目線として連続する４つの
矩形部分と、中間部の一方の矩形部分に窓部を形成する
とともに、中間部の一方および他方の矩形部分の上下短
辺に設けた舌片からなる１枚の紙からディスク状記録媒
体収納ケースを製造する方法であって、紙葉を窓部に載
せた後、何れか一方の１組の舌片を折目線に沿って内側
に折り込み、次に左右の矩形部分を折目線に沿って内側
へ折り込んで重ね合わせ、次いで重ね合わせた矩形部分
を折目線に沿ってさらに内側へ折り込んで重ね合わせ、
その後他方の１組の舌片を折目線に沿って内側に折り込
み前記矩形部分間に差込む過程からなる。

【００１５】

【作用】本発明の請求項１に係るディスク状記録媒体収
納ケースは、折目線を介して舌片および矩形部分を順次
内側に折り込むことによって袋状部分と貫通部分を形成
し、折目線を介して折り込まれた舌片を貫通部分に挿入
される嵩ばる歌詞等を記載した印刷物等のストッパとす
る。

【００１６】請求項２に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースは、折目線を介して舌片および矩形部分を順次内側
に折り込むことによって請求項１より少ない面積で袋状
部分と貫通部分を形成し、折目線を介して折り込まれた
舌片を貫通部分に挿入される嵩ばる歌詞等を記載した印
刷物等のストッパとする。

【００１７】請求項３に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースは、矩形部分に窓部を形成した紙を、折目線を介し
て舌片および矩形部分を順次内側に折り込むことによっ
て袋状部分と窓部を有する貫通部分を形成し、折目線を
介して折り込まれた舌片を貫通部分に挿入される嵩ばる
歌詞等を記載した印刷物等のストッパとするとともに、
舌片で窓部に載せたカード等の紙葉を挟持する。

【００１８】請求項４に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースの製造方法によれば、糊付けを必要とせずにディス
ク状記録媒体収納ケースを製造する。

【００１９】請求項５に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースの製造方法によれば、糊付けを必要とせずにディス
ク状記録媒体収納ケースを請求項４より少ない手順で製
造する。

【００２０】請求項６に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースの製造方法によれば、窓部にカード等の紙葉を保持
しながら糊付けを必要とせずにディスク状記録媒体収納
ケースを製造する。

【００２１】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基いて説
明する。図１は本発明の第１実施例に係るディスク状記
録媒体収納ケースの展開図である。

【００２２】ディスク状記録媒体収納ケース（以下、単
に収納ケースと称する）１は、長辺２〜４を折目線とし
て連続する４つの略正方形状の矩形部分５〜８と、中間
部の２つの矩形部分６、７の相対向する上下の短辺９、
１０および短辺１１，１２にこれらの短辺９、１０およ
び短辺１１，１２を折目線としてそれぞれ設けた舌片１
３〜１６とからなる１枚の厚紙１７からなる。

【００２３】この厚紙１７としては、例えば片面が光沢
面である、市販の２１０〜３１０ｇ／ｍ² 程度の厚さの
コート紙を用いる。例えば１２ｃｍのＣＤ用のケースを
製造する場合、一辺の長さを１２．５〜１３．５ｃｍ、
舌片の幅を上記一辺の長さに対して１０％以上、好まし
くは１０〜５０％（１．２５〜６．７５ｃｍ）の範囲に
する。ただし、外側の矩形部分５，８の横方向寸法は内
側の矩形部分６，７より２〜３ｍｍ短くして長辺２及び
４を折目線として折り返したとき長辺１８，１９同士が
接触しないようにしている。

【００２４】図２（ａ）〜（ｄ）は本発明の第１実施例
に係るディスク状記録媒体収納ケースの製造方法を示す
図であり、この図を参照して上記展開状態の厚紙の製造
方法を説明する。

【００２５】先ず、光沢面を裏側とした厚紙１７の舌
片１５、１６を短辺１１，１２を折目線として内側へ折
り込む（図２（ａ）参照）。

【００２６】次いで、両側の矩形部分５，８をそれぞ
れ折目線２、４を介して内側（矩形部分６，７側）へ折
り込み、重ね合わせる（図２（ｂ）参照）。

【００２７】次いで、重ね合わせた矩形部分７，８お
よび矩形部分５，６を折目線３を介して内側へ折り返し
重ね合わせる（図２（ｃ）参照）。

【００２８】最後に、舌片１３，１４を矩形部分７，
８の重ね合わせ部分間（図２（ｃ）参照）に差込み、収
納ケース１を完成する（図２（ｄ）参照）。

【００２９】図３はディスク状記録媒体および冊子状の
印刷物の挿入方法を示す図であり、図２と同一部分には
同一符号を符して示す。上記の順序にしたがって組立ら
れた収納ケース１には、収納口２２ａを備えた袋状部分
２０と収納口２２ｂ，２２ｃ間を貫通する貫通部分２１
が形成される。そして、袋状部分２０には、収納口２２
ａから例えばＣＤ（ディスク状記録媒体）２３が挿入さ
れ、貫通部分２１には、収納口２２ｂから収納口２２ｃ
を指向して歌詞等が書かれた冊子状の印刷物２４等が挿
入される。

【００３０】図４はディスク状記録媒体が挿入された状
態を示す収納ケースの拡大断面図であり、図２と同一部
分には同一符号を符して示す。この図からもわかるよう
に、収納ケース１の折目線の長さより印刷物２４の挿入
方向の長さを舌片１３の幅分だけ短くしておけば、前記
舌片１３は折目線から内方に向かって傾斜するため嵩む
印刷物２４の挿入時のストッパとしての役目を果たし、
貫通部分２１内に挿入された印刷物２４は収納口２２ｃ
から突出することなく、収納ケース１（貫通部分２１）
内に確実に収納され、保持される。

【００３１】図５は図１の変形例（実施例２）の展開図
であり、図１と同一部分には同一符号を符して示す。こ
の実施例は、図１において舌片１５，１６が省略された
ものであって、その他は図１と同じである。

【００３２】そして、この展開状態の厚紙１７の組立順
序は、上記順序のうちの過程が省略される以外同じで
あるので説明は省略する。この場合、収納口に木口が表
れる（したがって、収納口の滑らかさに欠ける）以外は
実施例１と同様であり、実施例１と同様に袋状部分や貫
通部分にＣＤや印刷物等を挿入し確実に保持することが
できる。

【００３３】図６は図５の変形例（実施例３）の展開図
であり、図５と同一部分には同一符号を符して示す。こ
の実施例は、図５において矩形部分６に背部となる部分
２５〜２７を形成し、収納ケース１に背部による厚みを
持たせるようにしたものである。このようにすれば、部
分２５〜２７に曲目等を印刷することができる。

【００３４】背部となる部分２５〜２７の厚みは２〜４
ｍｍ程度あればよく、部分２５の厚みは厚紙１７の厚み
を考慮して部分２６、２７より若干厚くする。そして、
この展開状態の厚紙１７の組立順序は、上記実施例２と
略同様であるので省略するが、組立完成後、袋状部分や
貫通部分にＣＤや印刷物等を挿入し確実に保持できるこ
とは実施例２の場合と同様であり、棚に並べたときでも
側方から曲目等を一目で知ることができディスクの選択
に好都合である。

【００３５】図７（ａ），（ｂ）は本発明の実施例４に
係るディスク状記録媒体収納ケースの展開図および窓部
に紙葉を載せた状態を示す図であり、図１と同一部分に
は同一符号を符して示す。この実施例は実施例１の矩形
部分７に窓部２８を形成したものであり（図７（ａ）参
照）、実施例１と同一の、例えば片面が光沢面である、
市販の２１０〜３１０ｇ／ｍ² 程度の厚さのコート紙を
用いる。

【００３６】具体的には、矩形部分７の寸法を、例えば
１２ｃｍＣＤ用のプラスチックケースの寸法（１４．２
２ｃｍ×１２．４６ｃｍ）と略同一とし、矩形部分７に
形成される窓部２８の寸法を（１１．５×９．５）ｃｍ
〜（１２．０×１１．０）ｃｍ程度とし、窓部２８の角
部に１〜５ｍｍ程度のアールを付けて見栄えを良くして
いる。

【００３７】上記展開状態の厚紙１７は、先ず、曲目等
が書かれた、矩形部分より僅かに小さい大きさの紙葉
（カード）２９を、前記窓部２８に載せた後（図７
（ｂ）参照）、実施例１の手順〜と同様にして組立
てられ、カード２９が窓部２８から見える収納ケース１
が完成する。

【００３８】上記の順序にしたがって組立られた収納ケ
ース１は、カード２９が窓部２７から見える以外実施例
１と同様の構成であるから、図示はしないが実施例１と
同様に袋状部分と貫通部分か形成され、その収納口から
ＣＤや歌詞等が書かれた冊子状の印刷物等が挿入され、
確実に保持される。

【００３９】この際、カード２９は舌片１５，１６の折
り返しによって矩形部分７との間に挟持されることにな
るため、印刷物の挿脱によっても引張られて抜け落ちる
ことがない。したがって、この実施例では２つの印刷物
（冊子および紙葉）を同時に保持でき、より多機能の収
納ケースを提供できることになる。

【００４０】なお、図示はしないが、窓部２８はこの実
施例のように矩形に限るものではなく、ハート形や星形
等任意の形状でよく、また窓部２８にセロハン等の透明
カバーを設けてもよく、このようにすれば見栄えが向上
する。また、収納ケース１に予め印刷を施しておき、窓
部２８の形状とカード２９の印刷とを組み合わせること
で、見る者に様々な想像力を喚起させることができる等
の効果を発揮させることができる。

【００４１】図８は図７の変形例（実施例５）の展開図
であり、図７と同一部分には同一符号を符して示す。こ
の実施例は、図７において矩形部分６に背部となる部分
３０〜３２を形成し収納ケース１に厚みを持たせるよう
にしたものであり、実施例３と同様に背部に見出し等を
印刷することができるようにした。このとき、背部とな
る部分３０〜３２の厚みは２〜４ｍｍ程度とし、部分３
０の厚みを厚紙の厚みを考慮して部分３１，３２より若
干厚くすることも実施例３と同様である。

【００４２】そして、この展開状態の厚紙１７を用いた
収納ケースの製造順序は、上記実施例４と略同様である
ので省略するが、この際、図示はしないが実施例１と同
様に収納ケース１に袋状部分と貫通部分か形成され、そ
の収納口からＣＤや歌詞等が書かれた冊子状の印刷物等
が挿入されたとき、確実に保持されるのは実施例４と同
様である。

【００４３】図９は実施例５の組立完成図であり、この
図からもわかるように、矢印ａ方向からディスク（図示
せず）が挿入される収納ケース１は角ばった形状とな
り、実施例３と同様に背部となる部分に曲目を印刷する
ことが可能であり、例えば棚に重ねて並べた場合でも内
容がわかるようにでき、従来のプラスチックケースや背
付のジャケットケース同様レコード店における販売（た
だし、プラスチックフィルムカバー等はかけられる）も
従来通りの展示が可能となる。

【００４４】

【発明の効果】本発明の請求項１に係るディスク状記録
媒体収納ケースは、折目線を介して舌片および矩形部分
を順次内側に折り込むことによって袋状部分と貫通部分
を形成し、折目線を介して折り込まれた舌片を貫通部分
に挿入される嵩ばる歌詞等を記載した印刷物等のストッ
パとしたため、袋状部分にＣＤ等のディスク状記録媒体
を確実に保持できるのみならず、貫通部分に嵩ばる歌詞
等を記載した印刷物等を確実に保持できる。

【００４５】請求項２に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースは、折目線を介して舌片および矩形部分を順次内側
に折り込むことによって請求項１より少ない面積で袋状
部分と貫通部分を形成し、折目線を介して折り込まれた
舌片を貫通部分に挿入される嵩ばる歌詞等を記載した印
刷物等のストッパとしたため、請求項１より少ない面積
で袋状部分にＣＤ等のディスク状記録媒体を確実に保持
できるのみならず、貫通部分に嵩ばる歌詞等を記載した
冊子状の印刷物等を確実に保持できる。

【００４６】請求項３に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースは、矩形部分に窓部を形成した紙を、折目線を介し
て舌片および矩形部分を順次内側に折り込むことによっ
て袋状部分と貫通部分を形成し、折目線を介して折り込
まれた舌片を貫通部分に挿入される嵩ばる歌詞等を記載
した印刷物等のストッパとするとともに、舌片で窓部に
載せたカード等の紙葉を挟持するため、袋状部分にＣＤ
等のディスク状記録媒体を確実に保持できるのみなら
ず、貫通部分に嵩ばる歌詞等を記載した冊子状の印刷物
等を確実に保持でき、さらに窓部にカード等の紙葉が印
刷物等の挿脱時に移動しないように確実に保持できる。

【００４７】請求項４に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースの製造方法によれば、糊付けを必要とせずにディス
ク状記録媒体収納ケースを製造することができる。よっ
て、使用する厚紙に対する考慮を余り必要とせずに済む
ようになるとともに、また糊材料、糊付装置、さらにそ
れらを管理するための管理費用が不要となる。さらに、
製造過程における糊付けミス等のトラブルがなくなり、
歩留りが向上する。その結果、製品（収納ケース）を安
価に提供することができるようになる。

【００４８】請求項５に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースの製造方法によれば、糊付けを必要とせずにディス
ク状記録媒体収納ケースを請求項４より少ない手順で製
造することができる。よって、使用する厚紙に対する考
慮を余り必要とせずに済むようになるとともに、また糊
材料、糊付装置、さらにそれらを管理するための管理費
用が不要となる。さらに、製造過程における糊付けミス
等のトラブルがなくなり、歩留りが向上する。その結
果、製品（収納ケース）を請求項４以上に安価に提供す
ることができるようになる。

【００４９】請求項６に係るディスク状記録媒体収納ケ
ースの製造方法によれば、窓部にカード等の紙葉を保持
しながら糊付けを必要とせずにディスク状記録媒体収納
ケースを製造することができる。よって、使用する厚紙
に対する考慮を余り必要とせずに済むようになるととも
に、糊材料、糊付装置、さらにそれらを管理するための
管理費用が不要となる。また、製造過程における糊付け
ミス等のトラブルがなくなり、歩留りが向上する。その
結果、製品（収納ケース）を安価に提供することができ
るようになる。さらに、収納ケースは窓部を設けたカー
ドによって、視覚的に購買者を刺激する見栄えの優れた
ものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係るディスク状記録媒体
収納ケースの展開図

【図２】本発明の第１実施例に係るディスク状記録媒体
収納ケースの製造方法を示す図

【図３】ディスク状記録媒体および冊子状の印刷物の挿
入方法を示す図

【図４】ディスク状記録媒体が挿入された状態を示す収
納ケースの拡大断面図

【図５】図１の変形例（実施例２）の展開図

【図６】図５の変形例（実施例３）の展開図

【図７】本発明の実施例４に係るディスク状記録媒体収
納ケースの展開図および窓部に紙葉を載せた状態を示す
図

【図８】図７の変形例（実施例５）の展開図

【図９】実施例５の組立完成図

【図１０】従来より知られているディスク状記録媒体収
納ケースの展開図および組立完成状態を示す斜視図

【図１１】従来より知られている他のディスク状記録媒
体収納ケース（以下、単に収納ケースと称する）の展開
図および組立完成状態を示す斜視図

【符号の説明】

１…ディスク状記録媒体収納ケース（収納ケース）、２
〜４，１８，１９…長辺、５〜８…矩形部分、９〜１２
…短辺、１３〜１６…舌片、１７…厚紙、２０…袋状部
分、２１…貫通部分、２２ａ〜２２ｃ…収納口、２３…
ＣＤ（ディスク状記録媒体）、２４…印刷物、２５〜２
７，３０〜３２…部分、２８…窓部、２９…カード（紙
葉）。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 長辺を折目線として連続する４つの矩形
   部分と、これら矩形部分のうち中間部の２つの矩形部分
   の相対向する上下短辺に、各短辺を折目線として設けた
   舌片とからなる１枚の紙を、前記折目線を介して舌片お
   よび矩形部分を順次内側に折り込むことによって袋状部
   分と貫通部分を形成したことを特徴とするディスク状記
   録媒体収納ケース。
2. 【請求項２】 長辺を折目線として連続する４つの矩形
   部分と、これら矩形部分のうち中間の１つの矩形部分の
   相対向する上下短辺に、各短辺を折目線として設けた舌
   片とからなる１枚の紙を、前記折目線を介して舌片およ
   び矩形部分を順次内側に折り込むことによって袋状部分
   と貫通部分を形成したことを特徴とするディスク状記録
   媒体収納ケース。
3. 【請求項３】 長辺を折目線として連続する４つの矩形
   部分と、これら矩形部分のうち中間部の一方の矩形部分
   に窓部を形成し、かつこの窓部を形成した矩形部分と相
   隣接する中間部の矩形部分の相対向する上下短辺に、各
   短辺を折目線として設けた舌片とからなる１枚の紙を、
   前記折目線を介して舌片および矩形部分を順次内側に折
   り込むことによって袋状部分と窓部を有する貫通部分を
   形成したことを特徴とするディスク状記録媒体収納ケー
   ス。
4. 【請求項４】 長辺を折目線として連続する４つの矩形
   部分と、中間部の矩形部分の上下短辺に設けた舌片から
   なる１枚の紙からディスク状記録媒体収納ケースを製造
   する方法であって、何れか一方の１組の舌片を折目線に
   沿って内側に折り込み、次に左右の矩形部分を折目線に
   沿って内側へ折り込んで重ね合わせ、次いで重ね合わせ
   た矩形部分を折目線に沿ってさらに内側へ折り込んで重
   ね合わせ、その後他方の１組の舌片を折目線に沿って内
   側に折り込み前記矩形部分間に差込む過程からなること
   を特徴とするディスク状記録媒体収納ケースの製造方
   法。
5. 【請求項５】 長辺を折目線として連続する４つの矩形
   部分と、中間部の１つの矩形部分の上下短辺に設けた舌
   片からなる１枚の紙からディスク状記録媒体収納ケース
   を製造する方法であって、左右の矩形部分を折目線に沿
   って内側へ折り込んで重ね合わせ、次いで重ね合わせた
   矩形部分を折目線に沿ってさらに内側へ折り込んで重ね
   合わせ、その後舌片を折目線に沿って内側に折り込み前
   記矩形部分間に差込む過程からなることを特徴とするデ
   ィスク状記録媒体収納ケースの製造方法。
6. 【請求項６】 長辺を折目線として連続する４つの矩形
   部分と、中間部の一方の矩形部分に窓部を形成するとと
   もに、中間部の一方および他方の矩形部分の上下短辺に
   設けた舌片からなる１枚の紙からディスク状記録媒体収
   納ケースを製造する方法であって、紙葉を窓部に載せた
   後、何れか一方の１組の舌片を折目線に沿って内側に折
   り込み、次に左右の矩形部分を折目線に沿って内側へ折
   り込んで重ね合わせ、次いで重ね合わせた矩形部分を折
   目線に沿ってさらに内側へ折り込んで重ね合わせ、その
   後他方の１組の舌片を折目線に沿って内側に折り込み前
   記矩形部分間に差込む過程からなることを特徴とするデ
   ィスク状記録媒体収納ケースの製造方法。