JPH08119250A - 容器の防臭構造 - Google Patents

容器の防臭構造

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JPH08119250A
JPH08119250A JP28127894A JP28127894A JPH08119250A JP H08119250 A JPH08119250 A JP H08119250A JP 28127894 A JP28127894 A JP 28127894A JP 28127894 A JP28127894 A JP 28127894A JP H08119250 A JPH08119250 A JP H08119250A
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JP
Japan
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container
food
layer
deodorizing
deodorant
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Pending
Application number
JP28127894A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Yuda
敬一 油田
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MARUNAGA KONPOU KK
Original Assignee
MARUNAGA KONPOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、紙製の容器に防臭機能を付加し、
容器に載置される食品の悪臭を防止することを目的とし
ている。 【構成】 このため、食品を載置した後に被包する紙製
の容器において、この容器に載置される食品からの悪臭
を防止すべく容器の少なくとも一部に防臭手段を設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は容器の防臭構造に係
り、特に紙製の容器に防臭機能を付加し、容器に載置さ
れる食品の悪臭を防止する容器の防臭構造に関する。
【0002】
【従来の技術】紙製の容器は、主にデパートやスーパー
マーケットにおいて小量の食品を販売する際に使用され
ており、容器に野菜や果物、魚介類等の食品を載置した
後に、容器上方を透明被膜によって被包している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の容器
においては、一般に、無蓋の皿形状のものが使用されて
いるが、食品を載置した後に、容器上方が透明被膜によ
って被包されることにより、食品から出る悪臭が容器内
に溜まるものである。
【0004】前記容器としては、紙製以外に発泡スチロ
ール製や塩化ビニル製等の合成樹脂が使用されている
が、全ての容器において滞留する悪臭を防止できるもの
はなかった。
【0005】つまり、この容器内の食品は、鮮度の低下
によって悪臭を放つものであり、この悪臭を防止、つま
り吸臭あるいは消臭する機能が前記容器に設けられてい
なかった。
【0006】この結果、食品からの悪臭が容器から流出
した際に、売り場全体に悪臭が充満することとなり、売
り場の雰囲気が悪化するという不都合がある。
【0007】また、食品からの悪臭を防止するために
は、売り場の陳列台用ケースに消臭剤や吸臭剤を配置す
る等の方策が考えられるが、食品の鮮度管理以外に消臭
剤や吸臭剤による悪臭の管理をも行う必要があり、管理
項目が増加し、実用上不利であるという不都合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、食品を載置した後に被包す
る紙製の容器において、この容器に載置される食品から
の悪臭を防止すべく容器の少なくとも一部に防臭手段を
設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上述の如く発明したことにより、容器に食品を
載置した後に、容器が被包された際には、経時変化によ
る鮮度の低下によって食品から出る悪臭が防臭手段の強
力な消臭効果によって確実に消臭され、食品からの悪臭
が容器から流出する惧れを回避している。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0011】図1〜図3はこの発明の第1実施例を示す
ものである。図1〜図3において、2は紙製の容器であ
る。
【0012】この容器2は、底板4と、底板4の4辺か
ら斜め外側上方に延びる小なる寸法の第1〜第4側面6
−1、6−2、6−3、6−4とにより、深さのあまり
ない皿形状に形成される。
【0013】そして、前記容器2は、例えばシイタケ等
の食品8を載置した後に透明被膜10によって被包され
るものである。
【0014】このとき、前記容器2の少なくとも一部に
防臭手段12を設ける構成とする。
【0015】詳述すれば、この容器2の例えば底板4部
分において、図1に示す如く、底板4上に防水層14と
吸水層16と前記防臭手段12である防臭層18とを下
方から順次積層させ、4層構造とするものである。
【0016】また、前記防水層14は、食品8から出る
水分が底板4に到達するのを防止する機能を有するとと
もに、吸水層16は、食品8から出る水分を吸収する機
能を有し、前記防臭層18は、食品8から出る悪臭を防
止、つまり悪臭を消臭あるいは吸臭する機能を有してい
る。
【0017】この防臭層18は、酵素と似た化学的機能
にて臭いを分解するバイオミメテック(生体模倣)効果
を応用したものであり、数年の間、活性力が低下せず、
活性炭よりも強力な消臭効果を発揮する。
【0018】また、前記防臭層18は、悪臭を分解する
金属フタロシアニン誘導体を繊維素材に付着させてシー
ト状にしたものである。そして、金属フタロシアニン誘
導体は、人工酵素と言われるものである。
【0019】次に作用について説明する。
【0020】前記容器2にシイタケ等の食品8を載置し
た後には、容器2上方が透明被膜10によって被包さ
れ、図示しない売り場の陳列台用ケースに容器2が陳列
される。
【0021】そして、経時変化による鮮度の低下によっ
て食品8から悪臭や水分が出てくるものであり、食品8
からの悪臭は、前記防臭層18の強力な消臭効果によっ
て消臭されるとともに、水分は、前記吸水層16によっ
て吸収される。
【0022】このとき、吸水層16に吸収された水分
は、前記防水層14によって底板4に到達するのを防止
されている。
【0023】これにより、容器2内の食品8の経時変化
による鮮度の低下によって発生した悪臭を防臭層18に
よって確実に消臭することができ、食品8からの悪臭が
容器2から流出する惧れが全くなく、売り場全体に悪臭
が充満せず、売り場の雰囲気を良好とし得る。
【0024】また、前記容器2の底板4部分に悪臭を分
解する金属フタロシアニン誘導体を繊維素材に付着させ
てシート状に形成した防臭層18を積層して使用するこ
とにより、化学的機能にて臭いを分解するバイオミメテ
ック(生体模倣)効果を応用することができ、数年の間
活性力が低下することはなく、活性炭よりも強力な消臭
効果を確実に発揮し得るとともに、人工酵素と言われる
如く、体内の酸化酵素と類似しており、人体や動物に無
害である。
【0025】更に、前記防臭層18によって食品8から
出る悪臭を確実に消臭できることにより、売り場の陳列
台用ケースに消臭剤や吸臭剤を配置する必要がなく、悪
臭の管理が不要となって食品の鮮度管理のみを行うこと
ができ、管理項目が減少し、実用上有利である。
【0026】更にまた、前記防水層14によって食品8
から出る水分が底板4に到達するのを確実に防止するこ
とができることにより、容器2外部に水分が染み出る惧
れが全くなく、水分による容器2の軟化を防止でき、使
い勝手を向上し得る。
【0027】また、前記吸水層16によって食品8から
出る水分を吸収することができることにより、不要な水
分が防臭層18上面に溜るのを防止でき、水分による食
品8の変色を防止し得て、食品8の価値を維持できるも
のである。
【0028】更に、紙製の容器2を使用することによ
り、紙製以外の発泡スチロール製や塩化ビニル製等の合
成樹脂を使用した容器に比し、使用後の腐食が期待で
き、環境汚染となる心配もないものである。
【0029】図4はこの発明の第2実施例を示すもので
ある。この第2実施例において、上述第1実施例と同一
機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
【0030】第1実施例においては、前記防臭手段12
の防臭層18を、金属フタロシアニン誘導体と繊維素材
とによってシート状に形成したが、この第2実施例の特
徴とするところは、防臭層20を網状に形成した点にあ
る。
【0031】すなわち、図4に示す如く、防臭層20を
網状に形成し、この防臭層20を図示しない容器の底板
上に積層させるものである。
【0032】また、防臭層20の積層時には、吸水層を
設けず、防水層のみを同時に積層する。
【0033】さすれば、容器内の食品の経時変化による
鮮度の低下によって発生した悪臭を網状の防臭層20に
よって確実に消臭することができ、上述第1実施例のも
のと同様に、食品からの悪臭が容器から流出する惧れが
全くなく、売り場全体に悪臭が充満せず、売り場の雰囲
気を良好とし得る。
【0034】また、前記容器の底板部分に悪臭を分解す
る金属フタロシアニン誘導体を繊維素材に付着させて網
状に形成した防臭層20を積層して使用することによ
り、化学的機能にて臭いを分解するバイオミメテック
(生体模倣)効果を応用することができ、数年の間活性
力が低下することはなく、活性炭よりも強力な消臭効果
を確実に発揮し得るとともに、人工酵素と言われる如
く、体内の酸化酵素と類似しており、人体や動物に無害
である。
【0035】更に、前記防臭層20によって食品から出
る悪臭を確実に消臭できることにより、上述第1実施例
のものと同様に、売り場の陳列台用ケースに消臭剤や吸
臭剤を配置する必要がなく、悪臭の管理が不要となって
食品の鮮度管理のみを行うことができ、管理項目が減少
し、実用上有利である。
【0036】更にまた、前記防水層を設けることによ
り、上述第1実施例のものと同様に、食品から出る水分
が底板に到達するのを確実に防止することができ、容器
外部に水分が染み出る惧れが全くなく、水分による容器
の軟化を防止でき、使い勝手を向上し得る。
【0037】また、前記防臭層20を網状に形成したこ
とにより、吸水層を設けなくとも、食品と防水層間には
少許の間隙が現出されることとなり、食品から出た水分
が間隙に溜っても食品に接触することはなく、水分によ
る食品の変色を防止し得て、食品の価値を維持できるも
のである。
【0038】なお、この発明は上述第1及び第2実施例
に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能であ
る。
【0039】例えば、この発明の第1実施例において
は、防臭手段12の防臭層18をシート状に形成すると
ともに、第2実施例においては、防臭層20を網状に形
成したが、図5に示す如く、容器2の底板4上に所定方
向に延びる例えば2本の帯状に防臭層30を形成した
り、図6に示す如く、容器2の底板4上に所定の配列順
に従って、あるいはランダムに配設されるスポット状に
防臭層40を形成することもできる。さすれば、吸水層
の廃止や防臭層の使用材料の低減を行うことができる。
【0040】また、この発明の第1実施例においては、
前記容器2を、底板4と、底板4の4辺から斜め外側上
方に延びる小なる寸法の第1〜第4側面6−1、6−
2、6−3、6−4とによって深さのあまりない皿形状
に形成したが、図7に示す如く、容器50を、深さの大
なる形状とすることが可能であるとともに、図8に示す
如く、蓋部60を有する蓋付容器62とすることも可能
である。
【0041】更に、この発明の第1及び第2実施例にお
いては、容器の底板部分にのみ防臭層を積層させる構成
としたが、容器全面や側面部位に防臭層を設けることも
できる。
【0042】更にまた、この発明の第1実施例において
は、容器を下方から底板、防水層、吸水層、防臭層の4
層の積層構造としたが、防臭層の位置を防水層と吸水層
間やその他の位置とすることができるとともに、防水層
および/または吸水層を使用しない構造とすることもで
き、また容器の製造時に容器の材料内に防臭層の悪臭を
分解する金属フタロシアニン誘導体を混入させ、容器と
防臭層とを一体成形することも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、食品を載置した後に被包する紙製の容器において、
容器に載置される食品からの悪臭を防止すべく容器の少
なくとも一部に防臭手段を設けたので、容器内の食品の
経時変化による鮮度の低下によって発生した悪臭を防臭
手段によって確実に消臭することができ、食品からの悪
臭が容器から流出する惧れが全くなく、売り場全体に悪
臭が充満せず、売り場の雰囲気を良好とし得る。また、
前記容器の少なくとも一部に防臭手段を設けることによ
り、化学的機能にて臭いを分解するバイオミメテック
(生体模倣)効果を応用することができ、数年の間活性
力が低下することはなく、活性炭よりも強力な消臭効果
を確実に発揮し得るとともに、人工酵素と言われる如
く、体内の酸化酵素と類似しており、人体や動物に無害
である。更に、前記防臭手段によって食品から出る悪臭
を確実に消臭できることにより、売り場の陳列台用ケー
スに消臭剤や吸臭剤を配置する必要がなく、悪臭の管理
が不要となって食品の鮮度管理のみを行うことができ、
管理項目が減少し、実用上有利である。更にまた、前記
防水層によって食品から出る水分が底板に到達するのを
防止する構成とすれば、容器外部に水分が染み出る惧れ
が全くなく、水分による容器の軟化を防止でき、使い勝
手を向上し得る。また、前記吸水層によって食品から出
る水分を吸収する構成とすれば、不要な水分が防臭手段
上面に溜るのを防止でき、水分による食品の変色を防止
し得て、食品の価値を維持できるものである。更に、紙
製の容器を使用することにより、紙製以外の発泡スチロ
ール製や塩化ビニル製等の合成樹脂を使用した容器に比
し、使用後の腐食が期待でき、環境汚染となる心配もな
いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す容器の底板部分の
積層状態の概略拡大断面図である。
【図2】容器の斜視図である。
【図3】容器に食品を載置した状態の概略断面図であ
る。
【図4】この発明の第2実施例を示す網状の防水層の概
略平面図である。
【図5】この発明の他の第1の実施例を示す容器の底板
部分の概略平面図である。
【図6】この発明の他の第2の実施例を示す容器の底板
部分の概略平面図である。
【図7】この発明の他の第3の実施例を示す容器の斜視
図である。
【図8】この発明の他の第4の実施例を示す蓋付容器の
斜視図である。
【符号の説明】
2 容器 4 底板 6−1、6−2、6−3、6−4 第1〜第4側面 8 食品 10 透明被膜 12 防臭手段 14 防水層 16 吸水層 18 防臭層
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を載置した後に被包する紙製の容器
    において、この容器に載置される食品からの悪臭を防止
    すべく容器の少なくとも一部に防臭手段を設けたことを
    特徴とする容器の防臭構造。
JP28127894A 1994-10-20 1994-10-20 容器の防臭構造 Pending JPH08119250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28127894A JPH08119250A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 容器の防臭構造

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JP28127894A JPH08119250A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 容器の防臭構造

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JPH08119250A true JPH08119250A (ja) 1996-05-14

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ID=17636849

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JP28127894A Pending JPH08119250A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 容器の防臭構造

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JP (1) JPH08119250A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017024749A (ja) * 2015-07-22 2017-02-02 石塚硝子株式会社 消臭性ガラス容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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