JPH08119229A - シ−ト状物のコ−ナ−カット方法およびコ−ナ−カット装置 - Google Patents

シ−ト状物のコ−ナ−カット方法およびコ−ナ−カット装置

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JPH08119229A
JPH08119229A JP27706494A JP27706494A JPH08119229A JP H08119229 A JPH08119229 A JP H08119229A JP 27706494 A JP27706494 A JP 27706494A JP 27706494 A JP27706494 A JP 27706494A JP H08119229 A JPH08119229 A JP H08119229A
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Nobuyuki Takakusaki
信之 高草木
Hiroshi Akitoshi
洋 穐利
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成でコーナーカットをオンラインで行
うことを可能とし、コーナーカット部の形状を均一化す
ると共に、工数の削減を図る。 【構成】所定方向に送られる連続する素材10を、素材
10の幅方向中途位置にて素材10の流れ方向に切断し
て複数の素材片15に分割し、複数の素材片15を流れ
方向先端側から所定長さ毎に順次素材の流れ方向に対し
て略直交する方向に切断してシート状物を成形するもの
で、素材片15を所定長さ毎に切断する際に、互いに隣
合う素材片15の縦方向端辺15a間に隙間gを形成
し、横方向端辺15bと縦方向端辺15aが交わるコー
ナー部を切断することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば連続するフィ
ルムから所定寸法のレトルトパウチを製袋する場合のよ
うに、連続する素材からシート状物を成形する方法に関
し、特にシート状物の尖った角を落とすコーナーカット
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレトルトパウチの製袋は、図7に
示すように、連続する2毎重ねされたフィルムFを、縦
ヒータ部100及び横ヒータ部101にて、縦方向及び
横方向にヒートシールし、縦ヒートシール部をスリッタ
102によって切断し、帯状の複数のフィルム片F1,
F2に分割する。
【0003】次いで、複数のフィルム片F1,F2を、
カッタ103によって、横ヒートシール部にて順次フィ
ルムの流れ方向に対して直交方向に切断し、四角形状の
レトルとパウチ104を製袋する。
【0004】このように成形された各レトルトパウチ1
04のコーナー部Cは尖っていて、使用者の指先を傷付
けるおそれがあるので、従来からコーナー部Cをカット
している。
【0005】このコーナー部Cのカット方法としては、
従来から、図8(a)に示すように、切断されたレトルト
パウチ104を多数枚重ね、別に設けられたカッタ10
5で押し切っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のコーナーカット方法では、図8(b)に示すよう
に、重ねられたレトルトパウチ104のコーナーカット
部106に返り106aが生じ、コーナーカット部10
6がくっついてしまうという問題があった。
【0007】また、コーナーカット部106に返り10
6aが発生するために、どうしてもコーナーカット部1
06の形状が、重ねられた上位のものと下位のものとの
間で不揃いとなってしまう。
【0008】また、コーナーカット部106でくっつい
てしまうので、重ねられたレトルトパウチ104の束を
さばいて分離する必要があり、工程数の増大を招くとい
う問題があった。
【0009】そこで、製袋途中のオンラインでコーナー
カットを行うべく、図9に示すように、縦方向にスリッ
トした後、このスリット部Y上のサイドカットするべき
位置に、予めコーナーカット形状を打ち抜き、その後サ
イドカットする方法が考えられる。
【0010】たとえば、スリット部Yとサイドカット部
Xが交わる部分では、4つのコーナーカット部106で
囲まれる四角形状の穴107が形成され、各コーナーカ
ット部Cの交点部分aにてスリット部Y及びサイドカッ
ト部Xによって分断される。
【0011】しかし、打ち抜かれる各コーナーカット部
106の交点部分aは、打ち抜き用のカッタの制約から
小径のR形状となり、サイドカットした際に、スリット
部Y及びサイドカット部Xの端辺には、交点部分aをカ
ットした段差bが刺状に残り、商品化が困難であった。
【0012】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
簡単な構成でコーナーカットをオンラインで行うことを
可能とし、コーナーカット部の形状を均一化すると共
に、工数の削減を図ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシート状物のコーナーカット方法にあって
は、所定方向に送られる連続する素材を、該素材の幅方
向中途位置にて素材の流れ方向に切断して複数の素材片
に分割し、該複数の素材片を流れ方向先端側から所定長
さ毎に順次素材の流れ方向に対して略直交する方向に切
断してシート状物を成形するシート状物の成形方法にお
いて、前記素材片を所定長さ毎に切断する際に、互いに
隣合う素材片の縦方向端辺間に隙間を形成し、横方向端
辺と縦方向端辺が交わるコーナー部を切断することを特
徴とする。
【0014】素材片の縦方向端辺間の隙間の形成は、隣
合う素材片の少なくとも一方を、素材片の縦方向端辺間
の間隔が狭くなるように変形させることによって行うこ
とを特徴とする。
【0015】各素材片を切断するカッターの切断軌跡を
素材片の搬送平面に対して曲げることにより、切断時の
素材片の縦方向端辺間の間隔を、平面状態の素材片の縦
方向端辺間の間隔よりもが狭くして、互いに隣合う素材
片の縦方向端辺間に隙間を形成することを特徴とする。
【0016】また、本発明のシート状物のコーナーカッ
ト装置は、コーナー幅方向に複数の素材片に分割された
連続する素材の流れ方向先端から所定長さ位置に配さ
れ、前記各素材片を流れ方向に対して略直交方向に切断
すると共に切断した切断端縁のコーナー部を切断する第
1のカッタと、前記素材の流れ方向先端位置に配され、
前記各素材片先端縁のコーナー部のみを切断する第2の
カッタと、を備え、第1及び第2のカッタは、それぞれ
素材片を隔てて互いに対向配置される一対のカッタ刃を
有し、該カッタ刃のいずれか一方のカッタ刃が素材片の
搬送平面に対して曲面構成となっていることを特徴とす
る。
【0017】
【作用】本発明にあっては、素材片を所定長さ毎に切断
する際に、互いに隣合う素材片の縦方向切断端辺間に強
制的に隙間を形成し、横方向端辺と縦方向端辺が交わる
コーナー部をカットする。したがって、コーナー部の端
から端まで所定形状に切断できる。
【0018】隙間の形成は、素材片を曲げることによっ
て、各素材片の縦方向端辺間の間隔が狭くなり、隣合う
素材片の縦方向端辺間に隙間を形成できる。
【0019】特に、素材片を切断するカッターの切断軌
跡を素材片の搬送平面に対して曲げることにより、切断
工程と同時に隙間を形成できる。
【0020】また、本発明のコーナーカット装置にあっ
ては、第1カッタによって各素材片を所定長さに切断す
ると同時にコーナー部が切断され、第2カッタによって
流れ方向先端側のコーナー部が切断される。互いに隣合
う素材片間の縦方向端辺間には、素材片が第1及び第2
のカッタの各カッタ刃の曲面に沿って曲げられることか
ら隙間て形成され、隙間が形成された状態でコーナー部
がカットされることになる。
【0021】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0022】図1は本発明によって、成形されるべきシ
ート状物としてのレトルトパウチ1を示している。この
レトルトパウチ1は、四角形状の表裏2枚のフィルムシ
ート1a,1bによって構成されており、その両縦辺部
2,2が縦ヒートシール部2a,2aにより、2つの横
辺部3,3の内の一方の横辺部3が横ヒートシール部3
aにより、それぞれ密閉され、一つの横辺部3のみが開
口する袋を構成している。
【0023】レトルトパウチ1のコーナー部は円弧状に
カットされており、このコーナーカット部4の両端がレ
トルトパウチ1の縦辺部2および横辺部3に連続してつ
ながっている。コーナーカット部4の形状としては、円
弧形状の他に直線状、台形状等、鋭いエッジが生じない
ような種々の形状にカットすることができる。
【0024】このレトルトパウチ1は、図2に示すよう
に、従来例と同様にして、2枚重ねされた連続する素材
としてのフィルム10を、オンライン上で個々のレトル
トパウチ1の大きさにヒートシールが施され、所定寸法
にカットすることにより製袋される。
【0025】すなわち、縦ヒータ11、横ヒータ12、
スリッタ13がフィルム10の流れ方向に沿って順次配
置され、フィードロール14によって、コーナーカット
装置16に送り込まれる。このコーナーカット装置16
によって、所定の長さにカットされ、かつコーナー部が
カットされてレトルトパウチ1が完成する。完成したレ
トルトパウチ1は、セパレータ30によって分離され、
不良排出部31にて不良品が排出される。そして、良品
が第1搬送部32によって第1スタック33に搬送さ
れ、第1スタック33に収容されたレトルトパウチ1
は、第2搬送部34によって第2スタック35まで搬送
される。第2スタック35に収容されたレトルトパウチ
1は、さらにロボット搬送部36によって第3搬送部3
7に送られ、シュリンク包装等の次工程へと搬送され
る。
【0026】本発明では、フィルム10から少なくとも
2列のレトルトパウチ1を成形するもので、縦ヒータ1
1及び横ヒータ12によって、縦方向及び横方向にヒー
トシールを施されたフィルム10は、スリッタ13によ
って連続する複数のフィルム片15,・・・に幅方向に
分割され、コーナーカット装置16にて、横方向のヒー
トシール部の間隔毎に順次切断して所定寸法のレトルト
パウチ1が成形される。
【0027】コーナーカット装置16は、フィルム片1
5をレトルトパウチ1の長さ毎にサイドカットする際
に、図1(b)に示すように、互いに隣合うフィルム片1
5の縦方向端辺15a,15a間のスリット17に隙間
gを形成し、この隙間gを形成した状態で横方向端辺1
5bと縦方向端辺15aが交わるコーナー部をカットす
るようになっている。すなわち、フィルム10の流れ方
向先端側の横方向端辺15bは、既にカットされている
ので、左右両端の角部15cをカットする。一方、フィ
ルム10の流れ方向後端側の横方向端辺15bは、図1
(b)の一点鎖線で示すように、直線状部15b1と、こ
の直線状部15b1の左右両端のコーナーカット部形状
に対応する円弧状部15b2,15b2と、から構成さ
れている。
【0028】フィルム片15間の隙間gの形成は、隣合
うフィルム片15,15を、フィルム片15の縦方向端
辺15a間の幅が狭くなるように変形させることによっ
て行う。このフィルム片15が変形した分だけ、平面状
態の時のフィルム片15の幅L0よりも、その縦方向端
辺15a,15a間の間隔L1が狭くなる。
【0029】変形させる方法としては、図1(c)に示す
ような上方に凸の円弧面形状、図1(d)に示すような上
方に凸の三角形状、図1(e)に示すような上方に凸の台
形状、図1(f)に示すような下方に凸の円弧面形状、あ
るいは図1(g)に示すような上下に凹凸となる波形状等
種々の形状に変形させることが可能である。
【0030】図1(b)に示す例では、フィルム片全体を
変形させて各フィルム片の左右の縦方向端辺を、平面状
態のフィルム片の縦方向端辺位置より所定距離δ分だけ
内側にずらしているが、内側にずらす必要があるのは、
隣合うフィルム片の互いに対向する縦方向端辺であっ
て、フィルム片が隣合っていない側の縦方向端辺は必ず
しも内側にずらす必要はない。
【0031】また、隣合うフィルム片の縦方向端辺間に
隙間を形成できればよいので、少なくとも一方のフィル
ムの縦方向端辺が内側にずれるように変形させればよ
い。
【0032】コーナーカット装置16は、図3及び図4
に詳細に示すように、フィルム片15を所定長さ毎に切
断する第1のカッタ18と、この第1のカッタ18の下
流側にレトルトパウチ1の長さ分だけ離間して配置され
た第2のカッタ19と、から構成されている。
【0033】第1のカッタ18は各フィルム片15,・
・・を全幅にわたって切断して切り落とすものである。
また、第2のカッタ19はフィルム片15の先端側の横
方向端辺15bの左右コーナー部のみを切断して切り落
とすもので、第1及び第2のカッタ18,19は同時に
作動する。
【0034】第1のカッタ18は、フィルム片15を隔
てて上下に配される一対の第1固定刃181と第1移動
刃182によって構成される。
【0035】第1固定刃181はフィルム片15の下方
に配置される固定プレート20に取り付けられ、第1移
動刃182はフィルム片15の上方に配置され、上下駆
動される移動プレート21に取り付けられる。固定プレ
ート20と移動プレート21は、ガイドロッド22を介
して、その間隔が拡大縮小する方向に互いに平行に移動
自在に組み付けられている。
【0036】各第1固定刃181は各フィルム片15の
幅方向に延びる略直方体形状のブロック体で、その上面
がフィルム片15のカット案内面183となり、カット
案内面183と前側面との角部、すなわちカット案内面
183のシート流れ方向下流側端縁に刃先184が形成
されている。
【0037】この刃先184の形状は、シート状物の流
れ方向下流側に向かって開く幅広の略U字形状で、直線
部184aと、直線部184a両端の円弧状部184b
と、から構成されている。円弧状部184bはコーナー
カット部の形状に倣ったものであり、直線状に成形する
場合には斜め直線状とすればよい。円弧状部184bの
一端は直線部184aと連続している。
【0038】そして、この第1固定刃181のカット案
内面183となる上面形状は、切断時にフィルム片15
の縦方向端辺15a間の間隔を狭くなるように変形させ
るべく、この実施例では、上方に円弧状に突出する曲面
構成となっている。
【0039】このカット案内面183の構成としては、
上記図1(c)〜(g)に示したように、、円弧状に限らる
ものではなく、山形状,台形状,三角形状等種々の曲面
形状を選択できる。また、上方に凸形状だけではなく凹
形状にしてもよく、さらに、波形等の凹凸を有する形状
としてもよい。
【0040】一方、第1移動刃182も各フィルム片1
5の幅方向に延びる略直方体形状のブロック体で、第1
固定刃181のシート搬送方向下流側に配置される。そ
して、その下面と後側面との角部、すなわち下面のフィ
ルム10の流れ方向上流側端縁に第1固定刃18の刃先
184に対応する刃先185が形成されている。
【0041】この第1移動刃182の刃先185は、フ
ィルム10の流れ方向上流側に向かって上記第1固定刃
181のU字状の刃先184の形状に倣って幅広の略U
字状に突出する形状で、直線部185aと、直線部18
5a両端の円弧状部185bと、から構成されている。
【0042】この第1移動刃182のフィルム片15の
幅方向の長さは、フィルム片15が第1固定刃181の
カット案内面183に沿って変形した状態におけるフィ
ルム片の縦方向切断端辺間の間隔にほぼ対応しており、
フィルム片を平面状態にした場合の横幅よりも小さく、
隣り合う移動刃間に隙間が形成されている。
【0043】一方、第2のカッタ19も、フィルム片1
5を隔てて上下に配される一対の第2固定刃191,1
91と第2可動刃192によって構成される。
【0044】第2固定刃191も、第1固定刃181と
一緒にフィルム10の下方に配置される固定プレート2
0に取り付けられ、第2移動刃192も第1移動刃18
2と一緒にフィルム10の上方に配置される移動プレー
ト21に取り付けられる。
【0045】第2固定刃191は、各フィルム片15,
15先端のコーナーカット部のみに対応して互いに離間
して左右一対設けられるもので、その上面がフィルム片
15のカット案内面193となり、このカット案内面1
93と前側面との角部、すなわちカット案内面193の
フィルム10の流れ方向下流側端縁に刃先が形成されて
いる。
【0046】この左右の第2固定刃191,191の刃
先194の形状は、コーナーカット部4に対応する互い
に対称的な円弧形状で、このカット案内面193は、切
断時にフィルム片15の縦方向端辺15a間の間隔を狭
くなるように変形させるようにフィルム片15の中央部
に向かって上方に傾斜する傾斜面となっている。また、
この左右の第2固定刃191,191の間は、フィルム
10をカットする必要はないので、フィルム片15を変
形させるだけ補助ガイド196が設けられている。
【0047】この補助ガイド196の上面は、第2固定
刃191,191のカット案内面193の対向辺の高さ
とほぼ等しい高さに設定され、第2固定刃191のカッ
ト案内面193を含む面上に連続するように設けられ
る。補助ガイド196の上面は平坦面でもよく、また、
上方に凸の円弧面としてもよい。
【0048】一方、第2移動刃192も各フィルム片1
5の幅方向に延びる略直方体形状のブロック体で、第2
固定刃191のシート搬送方向下流側に配置される。そ
して、その下面と後側面との角部、すなわち下面のフィ
ルム10の流れ方向上流側端縁に第2固定刃191の刃
先194に対応する刃先195が形成されている。
【0049】この第2移動刃192の刃先195は、フ
ィルム10の流れ方向下流側に向かって開く略U字状に
突出する形状で、直線部195aと、直線部195a両
端の円弧状部195bと、から構成されている。
【0050】上記構成のコーナーカット装置は、図5に
示すようにして、コーナーカットがなされる。
【0051】流れ方向に沿って形成されたスリット部1
7を隔ててフィルム片15,・・に分割された各フィル
ム片15,・・が、それぞれ第1,第2カッタ18,1
9に送り込まれる。隣合うフィルム片15間のスリット
17の位置は、隣合う第1固定刃181,181間の接
合端面と、隣合う第2移動刃192,192の接合端面
位置と合致している。また、左右両側のフィルム片15
の縦方向端辺15aの位置は、平面状態では第1カッタ
18による切断線よりも外側、あるいはほぼ同一位置に
設定される。
【0052】そして、移動プレート21を下動させ、第
1カッタ18によってサイドカット及びコーナーカット
を行い、第2カッタ19によって前端側のコーナーカッ
トを行う。
【0053】その際、図5(b),図5(d)にに示すよう
に、フィルム片15が第1固定刃181のカット案内面
183に沿って曲げられて、両縦方向端辺15a間の間
隔がスリット幅L0より両端においてδずつ狭まり、隣
接するフィルム片5間のスリット間隔が2δだけ離間す
ることになる。
【0054】第2カッタ19においても、同様に、図5
(c)に示すように、隣接するフィルム片5間のスリット
間隔が2δだけ離間する。
【0055】図6は、第1固定刃181′のカット案内
面183′を凹状の円弧面形状とした例で、その場合に
は、押圧部材186が別途必要であり、押圧部材186
によって、第1固定刃181´のカット案内面183′
に倣ってフィルム片15を変形させることにより幅寸法
を小さくしている。この押圧部材186は、移動プレー
ト21にガイドロッド187を介して上下移動自在に支
持されており、スプリング188によって常時下方に突
出する方向に付勢されている。
【0056】なお、上記実施例ではシート状物としてレ
トルトパウチのコーナー部をカットする場合を例にとっ
て説明したが、レトルトパウチのコーナー部のカットに
限定されるものではなく、シート状に成形される各種シ
ート状物の成形に適用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にあって
は、素材片を所定長さ毎に切断する際に、互いに隣合う
素材片の縦方向切断端辺間に強制的に隙間を形成し、横
方向端辺と縦方向端辺が交わるコーナー部をカットする
ようにしたので、コーナー部の端から端まで所定形状に
切断できる。
【0058】また、隣合う素材片を曲げることによっ
て、対向する縦方向端辺間に容易に隙間を形成すること
ができる。
【0059】特に、素材片を切断するカッターの切断軌
跡を素材片の搬送平面に対して曲げることにより、切断
工程と同時に隙間を形成でき、工程を簡略化できる。
【0060】また、本発明のコーナーカット装置にあっ
ては、第1カッタによって各素材片を所定長さに切断す
ると同時にコーナー部が切断され、第2カッタによって
流れ方向先端側のコーナー部が切断される。そして、互
いに隣合う素材片間の縦方向端辺間は、素材片が第1及
び第2のカッタの各カッタ刃の曲面に沿って曲げられる
ことで隙間が形成され、切断と同時にコーナーカットが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明のシート状物のコーナーカッ
ト方法によってコーナーカットされたシート状物として
のレトルトパウチのヒートシール部を一部剥して示す
図、同図(b)乃至(g)は本発明のシート状物のコーナー
カット方法の説明図である。
【図2】図2は本発明のシート状物のコーナーカット方
法が適用されるレトルトパウチの製袋工程の概略図であ
る。
【図3】図3は図2のコーナーカット工程に用いる本発
明のコーナーカット装置の概略斜視図である。
【図4】図4は図3の装置を示す図である。
【図5】図5は図3の装置を用いてコーナーカットする
場合の説明図である。
【図6】図6は図3のコーナーカット装置に用いるカッ
ターの他の構成例を示す図である。
【図7】図7は従来のレトルトパウチの製袋機の概略構
成図である。
【図8】図8は従来のコーナーカット方法を示す図であ
る。
【図9】図9はオンラインでコーナーカットする場合の
従来方法の説明図である。
【符号の説明】
1 レトルトパウチ 2 縦辺部 2a 縦ヒートシール部 3 横辺部 3a 横ヒートシール部 4 コーナーカット部 10 フィルム(素材) 13 スリッタ 15 フィルム片(素材片) 15a 縦方向端辺 15b 横方向端辺 15b1 直線部 15b2 円弧状部 g 隙間 L0 平面状態のフィルム片の縦方向端辺間の距離(ス
リット幅) L1 変形状態のフィルム片の縦方向端辺間の距離 16 コーナーカット装置 18 第1のカッタ 181 第1固定刃 182 第1移動刃 183 カット案内面 19 第2のカッタ 191 第2固定刃 192 第2移動刃 193 カット案内面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定方向に送られる連続する素材を、該素
    材の幅方向中途位置にて素材の流れ方向に切断して複数
    の素材片に分割し、 該複数の素材片を流れ方向先端側から所定長さ毎に順次
    素材の流れ方向に対して略直交する方向に切断してシー
    ト状物を成形するシート状物の成形方法において、 前記素材片を所定長さ毎に切断する際に、互いに隣合う
    素材片の縦方向端辺間に隙間を形成し、横方向端辺と縦
    方向端辺が交わるコーナー部を切断することを特徴とす
    るシート状物のコーナーカット方法。
  2. 【請求項2】素材片の縦方向端辺間の隙間の形成は、隣
    合う素材片の少なくとも一方を、素材片の縦方向端辺間
    の間隔が狭くなるように変形させることによって行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシート状物のコーナー
    カット方法。
  3. 【請求項3】各素材片を切断するカッターの切断軌跡を
    素材片の搬送平面に対して曲げることにより、切断時の
    素材片の縦方向端辺間の間隔を、平面状態の素材片の縦
    方向端辺間の間隔よりもが狭くして、互いに隣合う素材
    片の縦方向端辺間に隙間を形成することを特徴とする請
    求項2に記載のシート状物のコーナーカット方法。
  4. 【請求項4】幅方向に複数の素材片に分割された連続す
    る素材の流れ方向先端から所定長さ位置に配され、前記
    各素材片を流れ方向に対して略直交方向に切断すると共
    に切断した切断端縁のコーナー部を切断する第1のカッ
    タと、 前記素材の流れ方向先端位置に配され、前記各素材片先
    端縁のコーナー部のみを切断する第2のカッタと、を備
    え、 前記第1及び第2のカッタは、それぞれ素材片を隔てて
    互いに対向配置される一対のカッタ刃を有し、該カッタ
    刃のいずれか一方のカッタ刃が素材片の搬送平面に対し
    て曲面構成となっていることを特徴とするシート状物の
    コーナーカット装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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