JPH08118432A - 射出成形用金型及びその組立方法 - Google Patents

射出成形用金型及びその組立方法

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JPH08118432A
JPH08118432A JP28399094A JP28399094A JPH08118432A JP H08118432 A JPH08118432 A JP H08118432A JP 28399094 A JP28399094 A JP 28399094A JP 28399094 A JP28399094 A JP 28399094A JP H08118432 A JPH08118432 A JP H08118432A
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JP
Japan
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bearing
accuracy
parts
injection molding
assembling
Prior art date
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Pending
Application number
JP28399094A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Kishi
信介 岸
Masashi Torimoto
昌史 鳥本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立精度の向上並びに組立作業性を向上させ
ることができる射出成形用金型及びその組立方法を提供
する。 【構成】 型板5の凹所10内にブッシュ9を嵌合させ
て1つの金型を形成する場合に、型板5とブッシュ9と
の間にベアリング20を設け、このベアリング20の精
度で型板5とブッシュ9との間の同芯度を保持するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型及びそ
の組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、射出成形金型では、複数の部品
を互いに組み合わせて形成している。図5は従来におけ
る射出成形金型の一例を示す断面図である。図5におい
て、射出成形金型51は、取付板52と、この取付板5
2の下側にボルト53,54で固定された型板55と、
この型板55の下側にボルト56で固定されたミラー5
7と、このミラー57の下側外周部分にボルト63で固
定して配置されている外周リング58と、ブッシュ59
等で構成されている。
【0003】そして、ブッシュ59は、取付板52と型
板55とミラー57とに連通して、その中心に形成され
ている凹所60内に配置され、ボルト61で型板55に
固定されている。ここで、凹所60は、上側から大径部
60a、中径部60b、小径部60cとを設けて、内径
が順番に小さくなる状態にして形成されている。これに
対して、ブッシュ59は、その中心に貫通孔62が上下
方向に貫通して設けられている。一方、外周面は、凹所
60の大径部60aの内径と略等しい外径をした大外周
部59aと、中径部60bの内径と略等しい外径をした
中外周部59bと、小径部60cの内径と略等しい外径
をした小外周部59cとが連続して一体に形成された状
態になっている。
【0004】ところで、このように構成された射出成形
金型51では、ブッシュ59と、このブッシュ59が取
り付けられる型板55との間は特に位置出し(同芯度)
の精度が要求される箇所である。そこで、ブッシュ59
と型板55との間の位置出し精度を行う手段としては焼
ばめや、部品加工精度を上げるとともに組立調整をして
所定の精度に近づける方法等が取られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、焼ばめ
による方法では、凹所60の中径部60bを形成してい
る型板55を高温に加熱して膨張させ、この中にブッシ
ュ59の中外周部59bを挿入させてはめ合わせた後、
常温に冷却させて中径部60bで締め付けるようにする
ものであるが、これには加熱設備等が必要となり、設備
の導入費用がかかる問題点があった。また、金型を分解
するような場合に、焼ばめ嵌合面にスリ傷やかじり等が
発生し易く、このため再組立時に手直し作業等、無駄な
作業が必要となる。さらには、中径部60bと中外周部
59bとの間の部品精度が必要となり、コストアップの
要因となっている等の問題点もあった。
【0006】一方、部品加工精度を上げるとともに組立
調整をして所定の精度に近づける方法の場合では、同芯
度の精度を向上させるのに1〜2μm程度の部品加工精
度が要求される。また、同芯度は、組立時の調整によっ
ても左右されるので、一度分解して再び組み立てるとき
に、組立の度に同芯度が変わることになり、位置出し
(同芯度)の精度が安定しないと言う問題点があった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は組立精度の向上並びに組立作業性
を向上させることができる射出成形用金型及びその組立
方法を提供することにある。さらに、他の目的は、以下
に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明の金
型構造にあっては、少なくとも2つ以上の部品を互いに
嵌合して形成される射出成型用金型において、前記各部
品間にベアリングを設け、前記ベアリングの精度で前記
各部品の同芯度を保持することによって達成される。ま
た、実施に当たっては、前記ベアリングを、筒状をした
ケージと、このケージの周面の内外に突出されたコロと
で構成し、前記ケージを前記各部品に対して回転不能に
取り付け、前記コロを嵌合方向に対して回転するように
して設けると良い。
【0009】また、この目的は、本発明の金型組立方法
にあっては、少なくとも2つ以上の部品を互いに嵌合し
て形成される射出成型用金型の組立方法において、前記
各部品間にベアリングを配して、前記ベアリングの精度
で前記各部品の同芯度を得て組み立てるようにすること
によって達成することができる。
【0010】
【作用】これによれば、各部品間に設けたベアリングの
精度により、部品の位置出しを行うので、ベアリングの
軸精度を選択することによって、各部品側の位置出し精
度をラフにしても高精度な位置出しが行え、加工並びに
組立作業が簡単になる。さらに、ベアリングを介しての
組立となるので、常に一定した位置に部品を組み立てる
ことができ、分解・組立が非常に楽になる。同時に、再
現性も向上するので、分解・組立後の同芯度も安定す
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1及び図2は本発明の一実施例とし
て示す射出成形金型を示すもので、図1はその断面図、
図2はその要部分解断面図である。図1及び図2におい
て、この射出成形金型1は、取付板2と、この取付板2
の下側にボルト3,4で固定された型板5と、この型板
5の下側にボルト6で固定されたミラー7と、このミラ
ー7の下側外周部分にボルト13で固定して配置された
外周リング8と、ブッシュ9、ベアリング20等で構成
されている。
【0012】そして、ブッシュ9は、取付板2と型板5
とミラー7とに連通して、その中心に形成されている凹
所10内に配置され、ボルト11で型板5に固定されて
いる。ここで、凹所10は、上側から大径部10a、中
径部10b、小径部10cとを設けて、内径が順番に小
さくなる状態にして形成されている。これに対して、ブ
ッシュ9は、その中心に貫通孔12が上下方向に貫通し
て設けられている。一方、外周面は、凹所10における
大径部10aの内径と略等しい外径で形成された大外周
部9aと、ベアリング20が介装される分だけ中径部1
0bの内径よりも小さい外径で形成された中外周部9b
と、小径部10cの内径と略等しい外径で形成された小
外周部9cとが連続して一体に形成された状態になって
いる。
【0013】ベアリング20は、図3及び図4に詳細に
示すように、筒状をしたケージ21と、このケージ21
に、このケージ21の内面と外面よりそれぞれ突出する
状態にして配置された複数のコロ22とで構成されてい
る。なお、本実施例でのコロ22は、上下方向に離れた
3つの各位置に、それぞれ周回方向に点在して8個づ
つ、合計24個取り付けられている。また、理想的な寸
法は、ベアリング20の内径d1(図4参照)がブッシュ
9の中外周部9bの外径D1(図2参照)と略等しく、外
径d2(図4参照)が凹所10の中径部10bの内径D2
(図2参照)と略等しく形成されるが、上記寸法D1,D2
の精度は従来の構造よりも低くて良く、これを補うため
に市販のベアリング20をこれに合ったものを使用す
る。この場合におけるベアリング20のコロ22の選定
は、コロ20の外径をd3(図4参照)とすると、次式
(1)によって求められる。
【0014】d3=(d2−d1)/2 …(1)
【0015】また、ここでの公差は、市販のベアリング
20が0.5μm毎に用意されているので、この市販のベ
アリングの中から適正なものを選択する。そして、この
ように構成されたベアリング20は、その中心に中外周
部9bが嵌合されるようにして取り付けられ、さらにベ
アリング20とブッシュ9が凹所10内に挿入されてベ
アリング20が中径部10b内に保持される。さらに、
ここでのベアリング20は、ケージ21が型板5とブッ
シュ9に対して回転不能に取り付けられている一方、コ
ロ22は嵌合方向に対して回転でき、この回転によって
ブッシュ9を分解・組立が簡単になる。また、最初の組
立時、及び再組立時にも、ベアリング20のプリロード
により型板5とブッシュ9との間のクリアランスが無く
なるので、常に一定した位置に組み立てできる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
各部品間に設けたベアリングの精度により、部品の位置
出しを行うので、ベアリングの軸精度を選択することに
よって、各部品側の位置出し精度をラフにしても高精度
な位置出しが行え、加工並びに組立作業が簡単になる。
さらに、ベアリングを介しての組立となるので、常に一
定した位置に部品を組み立てることができ、分解・組立
が非常に楽になる。同時に、再現性も向上するので、分
解・組立後の同芯度も安定する等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示す射出成形金型の断
面図である。
【図2】図1に示した同上金型の要部分解図である。
【図3】ベアリングの上面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う概略断面図である。
【図5】従来の射出成形金型の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 射出成形金型 2 取付板 5 型板 9 ブッシュ 10 凹所 20 ベアリング 21 ケージ 22 コロ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つ以上の部品を互いに嵌合
    して形成される射出成型用金型において、 前記各部品間にベアリングを設け、前記ベアリングの精
    度で前記各部品の同芯度を保持したことを特徴とする射
    出成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記ベアリングは、筒状をしたケージ
    と、このケージの周面の内外に突出されたコロとで構成
    されているとともに、前記ケージを前記各部品に対して
    回転不能に取り付け、前記コロを嵌合方向に対して回転
    するようにして設けた請求項1に記載の射出成型用金
    型。
  3. 【請求項3】 少なくとも2つ以上の部品を互いに嵌合
    して形成される射出成型用金型の組立方法において、 前記各部品間にベアリングを配して、前記ベアリングの
    精度で前記各部品の同芯度を得て組み立てることを特徴
    とする射出成形用金型の組立方法。
JP28399094A 1994-10-25 1994-10-25 射出成形用金型及びその組立方法 Pending JPH08118432A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111980A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Fujifilm Corp 成形用金型
JP2007130822A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Fujifilm Corp 成形用金型
JP2008120097A (ja) * 2008-01-30 2008-05-29 Toshin Seiko:Kk プラスチック光学レンズ用射出成形金型ならびにプラスチック光学レンズの製造方法

Cited By (3)

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JP2007111980A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Fujifilm Corp 成形用金型
JP2007130822A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Fujifilm Corp 成形用金型
JP2008120097A (ja) * 2008-01-30 2008-05-29 Toshin Seiko:Kk プラスチック光学レンズ用射出成形金型ならびにプラスチック光学レンズの製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040402

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02