JPH08118188A - 加工装置 - Google Patents

加工装置

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JPH08118188A
JPH08118188A JP26046594A JP26046594A JPH08118188A JP H08118188 A JPH08118188 A JP H08118188A JP 26046594 A JP26046594 A JP 26046594A JP 26046594 A JP26046594 A JP 26046594A JP H08118188 A JPH08118188 A JP H08118188A
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JP
Japan
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tool
area
work
workpiece
relative
Prior art date
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Pending
Application number
JP26046594A
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English (en)
Inventor
Tomoya Kato
友也 加藤
Hisahiro Yonezu
寿宏 米津
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP26046594A priority Critical patent/JPH08118188A/ja
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークに対して相対移動する砥石の移動を許
可するソフトリミット領域をワークの加工段毎に設定で
きるようにし、砥石がソフトリミット領域から外れる場
合にソフトリミット領域内で砥石を減速停止させ、切り
込み過ぎによる不具合の発生を防止する。 【構成】 ワークの加工段毎の仕上げ径を入力する仕上
げ径入力手段と、工具をワークに対して移動させた位置
を記憶する位置記憶手段と、前記仕上げ径と前記位置と
から工具の移動を許可するソフトリミット領域を決定
し、ワークの加工段毎に記憶する領域記憶手段と、ソフ
トリミット領域内の前記工具の移動可能距離を算出する
移動可能距離算出手段と、前記移動可能距離の値によっ
て前記砥石を前記領域内で減速停止する停止手段とから
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工具の動作領域を設定
することによって、作業者による操作を容易にした加工
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、数値制御研削盤により作業者が手
動でテーブルをワークの回転軸方向に移動させワークを
研削するトラバース研削や砥石台をワークの半径方向に
移動させワークを研削するプランジ研削が行われてい
る。このトラバース研削およびプランジ研削において、
作業者の操作として以下の2つの操作がある。
【0003】第1番目の操作は、スイッチを押している
間のみテーブルもしくは砥石台を所定の速度で移動する
寸行送りを用いるもので、作業者はスイッチを押してテ
ーブルもしくは砥石台を移動させ、トラバース端または
切り込み端に達するとスイッチを離してテーブルもしく
は砥石台を停止させるものである。第2番目の操作は、
ハンドルの操作量に応じてテーブルもしくは砥石台を移
動させるもので、作業者はハンドルに取り付けられた目
盛りもしくは操作盤に表示された座標位置を見ながら研
削するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した2つの操作に
よるトラバース研削およびプランジ研削では、いずれも
所定のトラバース端で毎回テーブルを停止することや所
定の切り込み端で砥石台を停止することが困難であり、
作業者に熟練を要した。このため、未熟練者が加工を行
うとトラバース端がそろわない不具合や、目標の仕上げ
径に対して切り込み過ぎる不具合を発生させるといった
問題があった。
【0005】また、従来、砥石がテーブルや主軸台等に
干渉することを防止する目的で砥石台やテーブルの移動
を規制するものは公知である。このものは、図9に示す
ように、あらかじめ砥石の先端部分が進入することを禁
止する進入禁止領域(図中斜線部分)を設定し、前記砥
石の先端部分がこの進入禁止領域に進入する場合には異
常を表示し、砥石台およびテーブルの移動を非常停止す
るものである。そして、再度研削加工を再開する場合に
は、一旦リセットして異常を解除する必要があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るための発明の手段は、工具をワークに対して相対的に
移動させる工具移動手段を有し、前記工具移動手段によ
って前記工具を前記ワークに対して相対的に移動させる
ことにより前記ワークの被加工面を加工する加工装置に
おいて、前記ワークの仕上げ寸法を入力する仕上げ寸法
入力手段と、前記工具の前記ワークに対する相対移動を
規制させる位置に前記工具を前記ワークに対して相対移
動させたときの前記工具の前記ワークに対する相対位置
を記憶する位置記憶手段と、前記仕上げ寸法入力手段に
よって入力された前記仕上げ寸法および前記位置記憶手
段によって記憶された前記相対位置から前記工具が前記
ワークに対して相対的に移動できる領域を決定し、前記
領域の境界位置を記憶する領域記憶手段と、前記工具が
前記ワークに対して相対移動している間、前記領域記憶
手段にて記憶された前記領域内で前記工具が前記ワーク
に対して相対的に移動できる移動可能距離を算出する移
動可能距離算出手段と、前記移動可能距離算出手段によ
って算出された前記移動可能距離から前記工具が前記領
域を外れることを判断した場合に、前記境界位置で前記
工具と前記ワークの相対移動を停止する停止手段とから
なる。
【0007】また、好適な場合として、前記領域記憶手
段に前記ワークの加工段毎の前記領域を記憶できるよう
にしたことからなる。さらに、好適な場合として、前記
停止手段が前記領域の前記境界位置に前記工具と前記ワ
ークの相対移動を減速停止させるようにしたことからな
る。
【0008】
【作用】まず、ワークの仕上げ径を仕上げ寸法入力手段
にて入力する。次に、工具移動手段にて工具をワークに
対して相対移動させ、工具の前記ワークに対する相対移
動を規制させる位置に前記工具を実際に相対移動し、こ
の時の工具のワークに対する相対位置を位置記憶手段に
より記憶する。
【0009】続いて、領域記憶手段により、前記ワーク
の仕上げ径と前記相対位置とにより工具がワークに対し
て相対移動を規制される領域を決定し、この領域の境界
位置を記憶する。ただし、請求項2の発明については、
以上の作用が繰り返され、ワークの加工段毎に前記領域
が決定され、この各段毎の領域の境界位置がそれぞれ前
記領域手段にて記憶される。
【0010】加工が開始されると移動可能距離算出手段
により、前記領域(請求項2の発明においては加工を行
っている加工段の領域)内で前記工具と前記ワークが相
対的に移動できる移動可能距離が随時算出される。そし
て、前記算出された移動可能距離から前記工具と前記ワ
ークの相対移動により前記工具が前記領域を外れると判
断された場合には前記工具と前記ワークとの相対移動が
停止手段によって停止され、前記工具が前記領域外へ出
ないようになっている。また、請求項3の加工装置にお
いては、前記工具は前記境界位置で減速停止するように
なっている。このため、工具がワークに対して前記領域
を外れることがなく、誤動作や誤操作によって発生する
切り込み過ぎが防止され、加工端を毎回一定の位置にす
ることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1において、10は数値制御研削盤のベッドを示
し、このベッド10上にはテーブル11が水平方向(Z
軸方向)に移動可能に案内支持され、ベッド10に設置
したサーボモータ12によってZ軸方向に送り制御され
るようになっている。サーボモータ12にはエンコーダ
13が連結され、このエンコーダ13にてテーブル11
の位置が検出されるようになっている。テーブル11上
には主軸台14と心押台15によってワークWが回転可
能に支持されるとともに、主軸台14に設置された図略
の主軸駆動モータによって回転駆動されるようになって
いる。
【0012】また、前記ベッド10上には、砥石台17
がテーブル11の移動方向と交差する水平方向(X軸方
向)に移動可能に案内支持され、ベッド10に設置した
サーボモータ18によってX軸方向に送り制御されるよ
うになっている。サーボモータ18にはエンコーダ19
が連結され、このエンコーダ19にて砥石台17の位置
が検出されるようになっている。砥石台17には砥石2
0が砥石台17の移動方向と直交する軸線まわりに回転
可能に軸承され、この砥石20は砥石台17上に設置し
た砥石駆動モータ21によって図略のベルト伝達装置を
介して回転駆動されるようになっている。
【0013】前記テーブル11および砥石台17を送り
制御する各サーボモータ12,18は、数値制御装置3
0からの指令に基づいて制御されるモータ駆動回路2
3,24によって数値制御されるようになっている。各
サーボモータ12,18にて駆動されたテーブル11お
よび砥石台17の位置はエンコーダ13,19にて検出
され、その検出信号が、モータ駆動装置23,24に帰
還されて位置のフィードバック制御が行われるととも
に、数値制御装置30に入力されるようになっている。
【0014】数値制御装置30は、主として中央処理装
置(CPU)31と、メモリ32と、入出力インタフェ
ース33からなり、メモリ32には、数値制御プログラ
ムおよびこの数値制御プログラムを実行するに必要な後
述する各段毎のソフトリミット領域の境界データが記憶
されている。また、数値制御装置30には数値制御研削
盤を操作するための操作盤34が接続されている。この
操作盤34には、データの入力等を行うキーボード3
5、データの表示を行うCRT表示装置36、テーブル
11を寸行送りするためのスイッチ37、テーブル11
の寸行送りの方向を切り換える切り換えスイッチ38、
砥石台17を寸行送りするためのスイッチ39、砥石台
17の寸行送りの方向を切り換える切り換えスイッチ4
0、テーブル11および砥石台17を手動送りするため
のハンドル41、ハンドル41にてテーブル11および
砥石台17のどちらを手動送りさせるかを切り換える切
り換えスイッチ42が設けられている。
【0015】かかるスイッチ37はテーブル11を寸行
送りするスイッチであり、作業者により押されている間
のみ切り換えスイッチ38にて選択された方向(右方向
または左方向)にテーブル11を等速で移動する信号を
出力するようになっている。また、同様にスイッチ39
は砥石台17を寸行送りするスイッチであり、作業者に
より押されている間のみ切り換えスイッチ40にて選択
された方向(前進方向または後退方向)に砥石台17を
等速で移動する信号を出力するようになっている。さら
に、ハンドル41は操作盤34の図略のパルス発生器に
接続され、ハンドル41の回転数に応じたパルスを発生
させるようになっている。
【0016】以上のように構成された本実施例の作用を
説明する。本実施例は作業者の手動による砥石台17の
切り込みや、テーブル11のトラバース研削にて切り込
み過ぎによる不具合を発生させないように砥石台17お
よびテーブル11の移動を許可する領域(以下、ソフト
リミット領域という)をワークの加工段毎に設定し、砥
石テーブル11や砥石台17の移動をソフトリミット領
域内のみに規制するものである。さらには、このソフト
リミット領域の設定を容易に行えるようにしたものであ
る。
【0017】まず、本実施例におけるソフトリミット領
域について図2に基づき説明する。本実施例のソフトリ
ミット領域SL(図2中斜線領域)とは、砥石20の先
端部分(線分G)が移動を許可される領域であり、ワー
クWの加工段毎に設定することができるようになってい
る。このソフトリミット領域SLは、基本的には、右端
Lrおよび左端Ll並びに前進端Lfおよび後退端Lb
の境界から構成され、砥石20の先端部分Gの移動を規
制しない方向に対しては、境界(右端Lr、左端Ll、
前進端Lf、後退端Lb)を設定しないことも可能にな
っている。なお、説明のためにi段目のソフトリミット
領域をSLi、右端Lri、左端Lli、前進端Lf
i、後退端Lbiと記載する。図2[A]は1段目のソ
フトリミット領域SL1を示した図であり、図2[B]
は2段目のソフトリミット領域SL2を示した図であ
る。ただし、後退端Lbについては、図示はしているが
本実施例においては砥石台17の移動を規制させないた
め設定しないものとする。また、本実施例においては、
2段目までのソフトリミット領域SL1,SL2しか記
載されていないが、同様にワークWの全ての加工段に対
してソフトリミット領域SLを設定できるようになって
いる。
【0018】次に、図3のフローチャートに基づき、本
実施例の作用を説明する。まず、ステップ100にて、
上述したソフトリミット領域SLを記憶するソフトリミ
ット領域記憶処理がなされる。このソフトリミット領域
記憶処理について図4のサブフローチャートに基づき説
明する。ステップ200にて、設定する加工段の仕上げ
径Kが入力される。すると、入力された仕上げ径Kがソ
フトリミット領域SLの前進端Lfの境界の位置f=K
として設定される。次に、ステップ201にて、ソフト
リミット領域SLの右端Lrおよび左端Llの入力手段
を選択する。入力手段には、移動入力手段とキー入力手
段の2つの手段がある。操作盤34のキーボード35に
よって、移動入力手段が選択された場合にはステップ2
02に移行し、キー入力手段が選択された場合にはステ
ップ205に移行する。
【0019】ステップ202に移行した場合には、移動
入力手段によってソフトリミット領域SLが設定され
る。この移動入力手段とは、テーブル11を設定するソ
フトリミット領域SLにそれぞれ実際に移動し、キーボ
ード35の図略の記憶スイッチを押すことにより、エン
コーダ13によって検出されたテーブル11の位置をソ
フトリミット領域SLの境界(右端Lrおよび左端L
l)の位置として制御装置30に入力するようになって
いる。すなわち、図5[A][B]に示すように、ソフ
トリミット領域SLの右端Lrもしくは左端Llを入力
する場合には、操作盤34の切り換えスイッチ38によ
りテーブルの移動方向を決定し、スイッチ37を押して
テーブル11を所望のトラバース端の位置に寸行送りに
て移動し、前記記憶スイッチを押す。すると、その位置
でのテーブル11の位置が右端Lrもしくは左端Llと
して制御装置30に入力される。すなわち、所定の原点
からの右端Lrまでの距離rおよび左端Llまでの距離
lが入力される。
【0020】また、前記ステップ200にて設定された
ソフトリミット領域SLの前進端Lfを変更する場合や
後退端Lbを設定する場合にも同様に、図5[C]に示
すように、操作盤34の切り換えスイッチ42にてハン
ドル41の操作により砥石台17を送れるように切り換
え、このハンドル41を操作して砥石台17を所望の切
り込み限界位置(ワークWの仕上げ径)もしくは後退限
界位置に移動して前記記憶スイッチを押す。すると、そ
の位置での砥石台17位置が前進端Lrもしくは後退端
端Llとして制御装置30に入力される。すなわち、所
定の原点からの前進端Lfまでの距離fおよび後退端L
bまでの距離bが入力される。なお、境界Lr,Ll,
Lf,Lbへテーブル11および砥石台17を移動する
手段は寸行送りでもハンドル送りでも構わない。
【0021】一方、ステップ205に移行した場合に
は、所定の原点からソフトリミット領域SLの境界L
r,Ll,Lf,Lbまでの距離r,l,f,bが操作
盤34のキーボード35から数値として入力されるよう
になっている。なお、ソフトリミット領域SLの各境界
Lr,Ll,Lf,Lbのおのおのの入力は、ステップ
202の移動入力手段およびステップ205のキー入力
手段のいずれの手段を使用しても構わない。また、テー
ブル11および砥石台17の移動を規制しない境界は入
力を行わなくて良い。
【0022】ステップ203に移行すると、前記ステッ
プ203もしくはステップ205によって入力されたソ
フトリミット領域SLの境界Lr,Ll,Lf,Lbの
原点からの距離r,l,f,bが制御装置30内のメモ
リ32に、設定する加工段におけるソフトリミット領域
SLとして記憶される。すなわち、図2の場合において
は、1段目のソフトリミット領域SL1として、距離r
1,l1,f1(=K1),(b1)が記憶され、2段
目のソフトリミット領域SL2として、距離r2,l
2,f2(=K2),(b2)が記憶される。
【0023】ステップ204にて次の加工段の有無が判
断され、次の加工段がある場合にはステップ201から
ステップ203を繰り返してi段目のソフトリミット領
域SLiを設定し、次の加工段が無い場合にはソフトリ
ミット領域記憶処理を完了し図3のステップ101に移
行する。図3のステップ101に移行して、操作盤34
上の図略の起動ボタンを操作すると、砥石20およびワ
ークWが所定の回転数でそれぞれ回転される。作業者は
これから研削加工する加工段の上記設定したソフトリミ
ット領域SL内に砥石20の先端部Gが入るように、寸
行送りもしくはハンドル送りにて、テーブル11および
砥石台17を移動する。
【0024】ステップ102にて、前記ステップ100
にて記憶したソフトリミット領域SLを有効にするか無
効にするかの選択、および、ソフトリミット領域SLを
有効にする場合には何段目のソフトリミット領域SLを
有効にするかの設定を操作盤34のキーボード35を操
作して行う。ソフトリミット有効の場合はメモリ32内
の図略の有効フラグをONし、有効にする加工段の段番
号を記憶する。一方、ソフトリミット領域を無効にする
場合は有効フラグをOFFにする。
【0025】こうして、ステップ102のソフトリミッ
ト領域SLの設定が完了すると、メモリ32に記憶され
た以下に説明するステップ103からステップ112の
プログラムが随時実行される。ステップ103にて、エ
ンコーダ12,19によって検出された値より、テーブ
ル11および砥石台17が移動しているか否かが判別さ
れる。テーブル11および砥石台17の少なくとも一方
が移動中の場合はステップ104に移行し、テーブル1
1および砥石台17の両方が止まっている場合はステッ
プ111に移行する。
【0026】ステップ104に移行すると、ソフトリミ
ット領域SLが有効か無効かが、前記ステップ102で
設定された有効フラグによって判別される。ソフトリミ
ット領域SLが無効の場合(有効フラグOFF)の場合
は、ステップ109に移行し、寸行送りもしくはハンド
ル送りにて発生されたパルス数をモータ駆動回路23,
24に出力してテーブル11および砥石台17を移動さ
せる。この場合、ソフトリミット領域SLに関係なくテ
ーブル11も砥石台17も移動が可能になる。
【0027】一方、ソフトリミット領域SL(有効フラ
グON)の場合は、ステップ105に移行してテーブル
11および砥石台17が前記設定した段番号のリミット
領域SL内でどれだけ移動可能かが演算される。すなわ
ち、テーブル11の移動(Z軸方向)については、図6
に示すように、砥石20の左端GZLからソフトリミッ
ト領域SLの左端Llまでの左移動可能距離MLをML
=Gl−lにて演算し、ソフトリミット領域SLの右端
Lrから砥石20の右端GZRまでの右移動可能距離M
RをMR=r−Grにて演算する。また、砥石台17の
移動(X軸方向)については、図7に示すように、砥石
20の先端GXからソフトリミット領域SLの前進端L
fまでの前進移動可能距離MFをMF=Gx−fにて演
算し、ソフトリミット領域SLの後退端Lbから砥石2
0の先端Gxまでの後退移動可能距離MBをMB=b−
Gxにて演算する。なお、この移動可能距離MR,M
L,MF,MBの算出は全て所定の微少時間毎に随時行
われるようになっている。
【0028】ここで、以下のステップ106から110
の処理は、図3のフローチャートではテーブル11移動
処理および砥石台17の移動処理が一緒に記載されてい
るが、実際にはテーブル11の移動処理および砥石台1
7の移動処理は、別個に行われているものとする。ステ
ップ106に移行すると、テーブル11がソフトリミッ
ト領域SLの右端Lrもしくは左端Llに位置している
か、並びに砥石台17がソフトリミット領域SLの前進
端Lfもしくは後退端Lbに位置しているかが判断され
る。
【0029】テーブル11がソフトリミット領域SLの
右端Lrもしくは左端Llに位置している場合(MR=
0もしくはML=0)はステップ110に移行してテー
ブル11を停止し、位置しない場合にはステップ107
に移行する。一方、砥石台11がソフトリミット領域S
Lの前進端Lfもしくは後退端Lbに位置している場合
(MF=0もしくはMB=0)はステップ110に移行
して砥石台11を停止し、位置しない場合にはステップ
107に移行する。
【0030】ステップ107に移行すると、テーブル1
1および砥石台17が減速域にあるか否かの判断がなさ
れる。すなわち、本実施例においてはテーブル11や砥
石台17がソフトリミット領域SL内のみで移動可能で
あり、さらには、テーブル11や砥石台17がソフトリ
ミット領域SLの境界Lr,Ll,Lf,Lbに達する
ときには減速停止するようになっている。そこで、この
減速域の判断について図8を用いて説明する。
【0031】図8はテーブル11および砥石台17の速
度と距離(位置)の関係を示したグラフであり、例とし
て、テーブル11がソフトリミット領域SLの右端Lr
で減速停止する場合について説明する。まず、研削盤の
性能によりテーブル11の減速の勾配(図中角度α)は
決定されているので、ソフトリミット領域SLの右端L
rから砥石20の右端GZRまでの距離(右移動可能距
離MR)とテーブル11の速度との関数をFt求める。
次に、この関数Ftと現在の右移動可能距離MRからソ
フトリミット領域の右端Lrにて減速停止するためテー
ブル11の速度SVtを求める。そして、この算出され
た速度SVtと現在のテーブル11の速度Vt0とを比
較して、前記算出された速度SVtが現在のテーブル1
1の速度Vtより小さい場合に減速域と判断する。すな
わち、例えば、図8において、現在のテーブル11の速
度がVt0で右移動可能距離がMR1の時は、関数Fに
よって算出される速度はSVt1であり、Vt<SVt
1より減速域ではないと判断される。また、現在のテー
ブルの速度がVtで右移動可能距離がMR2の時は、関
数Fによって算出される速度SVt2であり、Vt>S
Vt2より減速域であると判断される。
【0032】上述した手段によりステップ107で減速
域ではないと判別された場合にはステップ109に移行
し、寸行送りによる所定の等速のパルス数もしくはハン
ドル送りによるハンドル41操作量に応じたパルス数を
モータ動作回路23,24に出力してテーブル11およ
び砥石台17を移動する。一方、減速域と判別された場
合には、ステップ108に移行し、前記算出された速度
SVtに応じたパルス数をモータ動作回路23,24に
出力してテーブル11および砥石台17を減速移動さ
せ、以下、上述したステップ103からステップ110
を繰り返す。
【0033】また、上述したステップ103にて、テー
ブル11および砥石台17の両方が停止していると判断
された場合には、ステップ111に移行し研削加工がす
べて完了したか否かを判別する。これは、操作盤34の
図略の加工終了のボタンが押されたか否かにより判断さ
れる。研削加工がすべて終了していない場合には、ステ
ップ112に移行して、現在の加工段の研削加工が完了
したかが判別さる。これは、操作盤34の図略の段加工
終了のボタンが押されたか否かにより判断される。そし
て、現在の加工段の加工が完了した場合にはステップ1
02に移行して、次の加工段のソフトリミット領域SL
を設定し、前記ステップ103以降を繰り返す。一方、
現在の加工段の加工が完了していない場合にはステップ
103以降を繰り返す。以上によってワークWの研削加
工を行うようになっている。
【0034】以上に述べたように、本実施例の数値制御
研削盤は、砥石20の先端位置の移動を規制するソフト
リミット領域SLをワークWの加工段毎に設けることが
できるため、寸行送りやハンドル送りによる手動操作の
トラバース研削においても、毎回所定のトラバース端で
テーブルを停止でき、作業者の操作が容易になるといっ
た効果がある。また、ソフトリミット領域SLの前進端
LfがワークWの仕上げ径に自動的に設定されるので、
手動操作のプランジ研削においても切り込み過ぎによる
手直の不可能なワークWの発生を防げるといった効果が
ある。
【0035】また、本実施例においてはソフトリミット
領域SLの境界Lr,Ll,Lf,Lbに砥石20の先
端部分が到達する場合に、ソフトリミット領域SL内で
テーブル11および砥石台17を減速停止させるため、
好適な速度でテーブル11および砥石台17の停止を実
現できるといった効果がある。なお、上述した実施例に
おいては、本発明を作業者の手動操作に適用した研削加
工の場合について述べたが、NCデータに従い自動で研
削加工を行う数値制御研削盤にも適用することも可能で
ある。この場合、NCデータの誤り等による誤動作によ
り砥石台やテーブルが所定量以上の移動することを規制
することができるため、作業の安全性が高まるといった
効果がある。
【0036】また、上述した実施例においては、本発明
の適好な例として研削盤について説明したが、本発明は
研削盤だけに限られるものではなく、旋盤等の工作機械
全般に利用できるものである。
【0037】
【発明の効果】以上に述べたように本発明の加工装置
は、ワークの加工部分に対して、工具のワークに対する
相対移動を規制する領域を設け、工具が前記領域の外に
出ないようにしたものである。このため、ワークの加工
端を一致させることや、ワークの仕上げ径に対して工具
が切り込み過ぎとなることを防止でき、作業者が容易に
加工を行えるといった効果がある。その上、本発明の加
工装置は、入力したワークの仕上げ寸法と実際に工具を
ワークに対して相対移動させたときの位置とにより前記
領域が決定されるため、前記領域の設定が容易に行える
といった効果がある。
【0038】また、請求項2の発明においては、一つの
ワークに対して複数の加工段がある場合、一括して各加
工段の前記領域を記憶できるために作業性が向上すると
いった効果がある。さらに、請求項3の発明において
は、工具を前記領域内で減速停止させるため、良好に工
具の停止を行えるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す数値制御研削盤の全体構
成図である。
【図2】本発明の実施例におけるソフトリミット領域を
示した説明図である。
【図3】本発明の実施例の作用を示したフローチャート
である。
【図4】ソフトリミット領域記憶処理を示したサブフロ
ーチャートである。
【図5】移動入力手段を示した説明図である。
【図6】右移動可能距離MRおよび左移動可能距離ML
を示した説明図である。
【図7】前進移動可能距離MFおよび後退移動可能距離
MBを示した説明図である。
【図8】テーブルの速度とソフトリミット領域の右端ま
での距離との関係を示したグラフである。
【図9】従来の進入禁止領域を示した説明図である。
【符号の説明】
11 テーブル 12,18 サーボモータ 13,19 エンコーダ 17 砥石台 30 数値制御装置 34 操作盤 41 ハンドル W ワーク SL ソフトリミット領域 Lr,Ll,Lf,Lb 境界 MR 右移動可能距離 ML 左移動可能距離 MF 前進移動可能距離 MB 後退移動可能距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具をワークに対して相対的に移動させ
    る工具移動手段を有し、前記工具移動手段によって前記
    工具を前記ワークに対して相対的に移動させることによ
    り前記ワークの被加工面を加工する加工装置において、
    前記ワークの仕上げ寸法を入力する仕上げ寸法入力手段
    と、前記工具の前記ワークに対する相対移動を規制させ
    る位置に前記工具を前記ワークに対して相対移動させた
    ときの前記工具の前記ワークに対する相対位置を記憶す
    る位置記憶手段と、前記仕上げ寸法入力手段によって入
    力された前記仕上げ寸法および前記位置記憶手段によっ
    て記憶された前記相対位置から前記工具が前記ワークに
    対して相対的に移動できる領域を決定し、前記領域の境
    界位置を記憶する領域記憶手段と、前記工具が前記ワー
    クに対して相対移動している間、前記領域記憶手段にて
    記憶された前記領域内で前記工具が前記ワークに対して
    相対的に移動できる移動可能距離を算出する移動可能距
    離算出手段と、前記移動可能距離算出手段によって算出
    された前記移動可能距離から前記工具が前記領域を外れ
    ることを判断した場合に、前記境界位置で前記工具と前
    記ワークの相対移動を停止する停止手段とを備えたこと
    を特徴とする加工装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載された加工装置にお
    いて、前記領域記憶手段に前記ワークの加工段毎の前記
    領域を記憶できるようにした加工装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載された加工装置にお
    いて、前記停止手段が前記領域の前記境界位置に前記工
    具と前記ワークの相対移動を減速停止させるようにした
    加工装置。
JP26046594A 1994-10-25 1994-10-25 加工装置 Pending JPH08118188A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006123138A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Shigiya Machinery Works Ltd Cnc研削盤
CN103170898A (zh) * 2011-12-20 2013-06-26 苏州信能精密机械有限公司 珩磨机自动停机机构

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JP2006123138A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Shigiya Machinery Works Ltd Cnc研削盤
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