JPH08117909A - コイル成形方法およびその装置 - Google Patents

コイル成形方法およびその装置

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JPH08117909A
JPH08117909A JP6263921A JP26392194A JPH08117909A JP H08117909 A JPH08117909 A JP H08117909A JP 6263921 A JP6263921 A JP 6263921A JP 26392194 A JP26392194 A JP 26392194A JP H08117909 A JPH08117909 A JP H08117909A
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JP
Japan
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winding
wire rod
wire
roller
coil
Prior art date
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JP6263921A
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English (en)
Inventor
Mitsuaki Nara
良 光 明 奈
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押付ローラなどの強制押付手段を用いずに線
材を巻型に確実に密着させて巻回できるようにして品質
の高いコイルを製造する。 【構成】 一定の間隔を置いて機台に回転自在に支持し
た第1のバックアップローラ16と第2のバックアップ
ローラ17と、第1バックアップローラ16、第2バッ
クアップローラ17との間で同時に線材2を挟圧し巻型
11の直辺部11aから湾曲して膨出しようとする線材
の膨出方向と反対方向に湾曲する塑性変形を加える逆反
りローラ15とを備えた線材曲げ装置14を巻型11の
上流に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスやモータなど
に利用されるコイルの成形方法およびその装置に関し、
特に、ローラなどを用いて線材を巻型に押し付けずに品
質の高いコイルを成形できるようにしたコイルの成形方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコイルを製造するには、一般
に、長方体あるいは長円体の巻型を用い、回転する巻型
の外周に幾重にも線材を巻き付けることによってコイル
状に巻き成形している。図6は、従来の一般的なコイル
成形に使用される巻線機を示した図である。2は線材
で、この線材2は、図示されないドラムの回転とともに
引き出されると、図示されない矯正装置を通る間に歪み
を除去される。歪みが矯正された線材2は、線材送りロ
ーラ4を通って巻線機5に供給される。巻線機5の巻型
6は、回転軸6aを中心に一定の速度で矢印で示す方向
に回転する。線材2は、押付ローラ7によって所定の大
きさの力で押し付けられることによって塑性変形するの
で、巻型6の回転とともにその外周輪郭に対応したコイ
ル状に巻き成形される。
【0003】この種の巻線機5の押付ローラ7は、この
従来例のように加圧シリンダ8に連結された揺動アーム
9で支持するようにし、線材2に対する押付力を加圧シ
リンダ8により加えるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のコイル成形装置
では、単に巻型6を回転しながら線材2を巻き付けるだ
けでは、巻回を終了した製品コイルが全体的に大きく膨
出し、所期の寸法のコイル形状を得ることができないの
で、押付ローラ7のように、線材2を巻型6の外周面に
倣わせるための塑性変形を強制的に加える手段が必須と
される。また、加圧シリンダ8による押付力を可変とし
て、線材2に加わる力をコイルの巻きが進むに応じて線
材2につぶれや傷が生じないように調整するようにして
いるが、この押付力の調整は難しく巻回の過程を通じて
不均一となることが多く、巻き成形後のコイル寸法にば
らつきが生じるという。また、巻きが進んでいくと、線
材2はその下にある巻きに圧接するので、線材と線材と
が擦れて、線材2のエナメルなどの絶縁材に傷が付いた
り、剥離の生じるのを防止できず、絶縁不良などの問題
を生じる。そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有
する問題点を解消し、従来の押付ローラなどの強制押付
手段を用いずに線材を巻型に確実に密着させて巻回でき
るようにして品質の高いコイルを製造できるコイル成形
方法およびその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明によるコイル成形装置は、線材を巻型に沿
って密着させながら巻回し巻き成形する巻線機を備えた
コイル成形装置において、一定の間隔を置いて機台に回
転自在に支持した第1のバックアップローラと第2のバ
ックアップローラと、前記第1バックアップローラ、第
2バックアップローラとの間で同時に線材を挟圧し前記
巻型の直辺部から湾曲して膨出しようとする線材の膨出
方向と反対方向に湾曲する塑性変形を加える逆反りロー
ラとを備えた線材曲げ装置を巻型の上流に配設したこと
を特徴とするものである。
【0006】また、前記のコイル成形装置においては、
ローラに可変速モータを連結するとともに、線材の張力
を一定に保つように前記モータを制御するように構成す
ることができる。
【0007】また、本発明によるコイル成形方法は、回
転する巻型に線材を供給し、前記巻型に線材を巻付けコ
イルを成形するコイル成形方法において、巻型に巻き付
けた線材が膨出しようとする方向とは逆方向にあらかじ
め巻型に供給する線材に塑性変形を加え、線材を巻型に
連続的に巻き付け、コイル成形することを特徴とするも
のである。
【0008】
【作用】線材を逆反りローラと第1バックアップロー
ラ、第2バックアップローラの間に通して、逆反りロー
ラをそれぞれバックアップローラに押し付ける。巻型を
回転しながら線材を送ると、線材は、第1バックアップ
ローラ、第2バックアップローラの間に逆反りローラの
Rで押し込まれるので、湾曲するように塑性変形が生じ
る。一方、巻型では、巻かれた直後の線材は、長辺部か
ら湾曲するように膨出しようとするが、線材は、この膨
出方向とは反対方向にあらかじめ塑性変形しているの
で、巻型の回転とともに膨出することなく、確実に密着
した状態で巻き形成される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付の図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施例の構成を
示すもので、10は巻線機を示している。この巻線機1
0は、直方体形状の巻型11を備え、この巻型11を鉛
直面上で回転軸12の回りに回転させて線材2を巻き込
みながらコイル状に巻き成形をする。
【0010】図示されないドラムから引き出された線材
2は、図示されない矯正装置で歪みを除く処理を行って
から、その下流に設けられた線材送りローラ4を介して
参照番号14で全体を示す線材曲げ装置に供給される。
なお、巻型としては図に示した長方体のもののほか、隅
角部にRがついた長円体の巻型も使用できる。
【0011】この線材曲げ装置14は、巻線機10の上
流側に隣設されるもので、線材2の巻回中に巻型11の
長辺部11aに巻き付いている部分で線材2が外側方向
に膨らもうとするのを防止するため、あらかじめ線材の
膨出方向とは反対の方向への曲げを線材2に加えておく
ための装置である。
【0012】線材曲げ装置14は、その機台13におい
て回転自在に支持した逆反りローラ15および曲げを与
える区画の開始支点をなす第1のバックアップローラ1
6、曲げを与える区間の終点支点をなす第2のバックア
ップローラ17と三つのローラを備えている。逆反りロ
ーラ15は、第1バックアップローラ16、第2バック
アップローラ17に同時に押し付けられ、逆反りローラ
15と第1バックアップローラ16、第2バックアップ
ローラ17の間に通される線材2には、逆反りローラ1
5を第1バックアップローラ16、第2バックアップロ
ーラ17とのスパン間隔に押し込むことによって反膨出
方向に湾曲するような塑性変形が加えられるようになっ
ている。この場合、巻型11は時計回りに回転して線材
2を巻回するので、反膨出方向の変形は下に凸に湾曲す
るような変形に相当し、従って、この実施例では逆反り
ローラ15を下方に押し付けることで、線材2が下に凸
に変形するように曲げている。
【0013】本実施例は、以上のように構成されるもの
であり、次に、実施例の装置を使用して実施するコイル
製造方法との関連において、その作用について説明す
る。線材2を逆反りローラ15と第1バックアップロー
ラ16、逆反りローラ15と第2バックアップローラ1
7の間を通して、逆反りローラ15をそれぞれバックア
ップローラ16、17に押し付ける。
【0014】巻型11を回転しながら線材2を供給する
と、逆反りローラ15は線材2をそのRで押し込むの
で、図1において、下に凸の方向に湾曲するように塑性
変形が生じる。
【0015】一方、巻型11に巻かれた直後の線材2
は、長辺部11aでは上に凸に湾曲するように膨出しよ
うとするが、前記のように膨出方向と反対方向にあらか
じめ塑性変形しているので、巻型11の回転とともに膨
出することなく、密着した状態で巻き形成されていく。
【0016】次に、本発明の他の実施例について、図2
および図3を参照しながら説明する。この実施例では、
巻型11に供給する線材2に対して一様かつ連続的に曲
げ塑性変形を加えている第1実施例とは異なり、巻型1
1の短辺部11bに対しては塑性変形のしていない直線
な線材の状態で巻型11に供給していくようにした実施
例である。
【0017】この実施例では、線材曲げ装置18の逆反
りローラ15は、巻型11の回転に同期をとって、上下
に移動するように支持されている。
【0018】図2は、線材曲げ装置18の正面を、図3
は側面を示した図で、機台13には、逆反りローラ15
の回転軸19が挿通される上下に長さを有する長溝20
が形成されており、この長溝20に回転軸19が通され
るようになっている。また、回転軸19を軸受け21を
介して支持する支持ベース22は、その端部で上下に垂
下される移動ねじ23に螺合するようになっており、移
動ねじ23がモータ24によって回転すると、逆反りロ
ーラ15を支持する支持ベース22が上下に昇降するよ
うな構成となっている。
【0019】この場合、モータ24の回転を図示しない
制御装置により制御し、逆反りローラ15の昇降を繰り
返すことにより塑性変形した部分と、変形しない直線部
分が交互に発生するように巻型11の巻回に同調させて
塑性変形を加える。これにより、線材2の直線部分が確
実に巻型の短辺11bに倣うように密着巻きをすること
が可能となる。
【0020】次に、図4は、さらに他の実施例を表した
正面図で、図5は線材曲げ装置の側面図である。この実
施例では、第2実施例の構成に加えて、逆反りローラ1
5をモータ26に直結し、このモータ26により、逆反
りローラ15を可変速回転するようにして線材2に塑性
変形を加えるように構成されている。巻型11の回転位
置に応じて、巻型11の回転による線材2の引き込み量
に変化が生じる。その結果、線材2の張力も変化する。
【0021】そこで、例えば、張力Tを検出し、この張
力Tが規定の張力で一定となるように、張力Tが高いと
きは逆反りローラ15の回転を速くし、張力Tが低いと
きにはその反対に逆反りローラ15の回転を速くすると
いうように、モータ26の回転を制御することにより、
線材2に常に一定の張力が働くので、より一層の一様な
巻きに成形することが可能となる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、逆反りローラを用い、第1バックアップロー
ラ、第2バックアップローラとの間で同時に線材を挟圧
し、巻型の直辺部から湾曲して膨出しようとする線材の
膨出方向と反対方向に湾曲する塑性変形をあらかじめ加
えるようにしているので、押付ローラなどの強制押し付
け手段を用いないで、確実に線材を巻型に密着させて巻
回させていくことができ、品質の高いコイルを製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコイル成形装置の一実施例を示す
正面図。
【図2】第2実施例によるコイル成形装置の正面図。
【図3】図2の第2実施例のコイル成形装置の備える線
材曲げ装置の構成を示す側面図。
【図4】本発明の第3実施例のコイル成形装置の構成を
示す正面図。
【図5】図4の第3実施例のコイル成形装置の備える線
材曲げ装置の構成を示す側面図。
【図6】従来技術によるコイル成形装置の構成を示した
正面図。
【符号の説明】
2 線材 10 巻線機 11 巻型 13 機台 14 線材曲げ装置 15 逆反りローラ 16 バックアップローラ 17 バックアップローラ 19 回転軸 20 長溝 22 支持ベース 23 移動ねじ 24 モータ 26 モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材を巻型に沿って密着させながら巻回し
    巻き成形する巻線機を備えたコイル成形装置において、
    一定の間隔を置いて機台に回転自在に支持した第1のバ
    ックアップローラと第2のバックアップローラと、前記
    第1バックアップローラ、第2バックアップローラとの
    間で同時に線材を挟圧し前記巻型の直辺部から湾曲して
    膨出しようとする線材の膨出方向と反対方向に湾曲する
    塑性変形を加える逆反りローラとを備えた線材曲げ装置
    を巻型の上流に配設したことを特徴とするコイル成形装
    置。
  2. 【請求項2】ローラに可変速モータを連結するととも
    に、線材の張力を一定に保つように前記モータを制御す
    るように構成することを特徴とする請求項1に記載のコ
    イル成形装置。
  3. 【請求項3】回転する巻型に線材を供給し、前記巻型に
    線材を巻付けコイルを成形するコイル成形方法におい
    て、巻型に巻き付けた線材が膨出しようとする方向とは
    逆方向にあらかじめ巻型に供給する線材に塑性変形を加
    え、線材を巻型に連続的に巻き付け、コイル成形するこ
    とを特徴とするコイル成形方法。
JP6263921A 1994-10-27 1994-10-27 コイル成形方法およびその装置 Pending JPH08117909A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086257A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Ihi Corp 溶接ワイヤ矯正装置
CN102577048A (zh) * 2009-10-12 2012-07-11 奥曼有限公司 缠绕方法、特别是用于构成电气线圈的缠绕方法

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