JP2000021668A - テープ巻平角導体の案内装置及び複合テープ巻装置 - Google Patents
テープ巻平角導体の案内装置及び複合テープ巻装置Info
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Abstract
を小型化するとともに紙巻平角銅線の倒れによる絶縁紙
の圧痕の発生を防止し絶縁の信頼性向上を図る。 【解決手段】 裸銅線ドラム1から引き出した平角銅線
2に、単線用紙巻機11にて絶縁紙3を巻き付け紙巻平
角導線4とし、案内装置30により矢印Bから矢印C方
向に45度進行方向を変更する。その後、4本まとめて
複合線用紙巻機17,18にて複合紙巻平角銅線7を形
成し、巻取ドラム9に巻き取る。3個の垂直ローラ41
に案内ベルト43が巻掛られた案内方向変更装置40は
紙巻平角導線4を緩やかに案内するとともに、対向する
三対の水平ローラ51で紙巻平角導線4を紙面に垂直方
向に挟み、紙巻平角導線4の倒れを防止する。複数の垂
直ローラでかつ案内ベルトを介して案内するので、垂直
ローラの径を小さくでき装置の小形化が可能で、かつ倒
れ防止により絶縁紙に圧痕や損傷が発生しない。
Description
た平角導体を案内して進行方向を変更するテープ巻平角
導体の案内装置及びこの案内装置を用いて複合テープ巻
きを行う複合テープ巻装置の改良に関する。
ら挟むローラを円弧状に配列して、テープ巻平角導体を
順次わずかずつ変形させてスパイラル状に成形する成形
装置は、例えば特開昭59−92508号公報にて公知
である。
導体の案内装置を備えた複合テープ巻装置を示すもの
で、図5は複合テープ巻装置の正面図、図6は図5の断
面VI−VIにおける側面断面図、図7は図5の断面V
II−VIIにおける収束ローラ部の側面断面図、図8
は図5の断面VIII−VIIIにおける複合紙巻平角
銅線の断面図である。図9は図5の紙巻平角銅線の案内
方向を変更する案内方向変更ローラ部の部分拡大図であ
る。
た裸銅線ドラム1が、図6に詳細を示すように床面Fか
ら所定の高さLにおいて水平な回転中心軸Aを中心に回
転自在に、図示しないドラム支持装置により支持されて
いる。平角銅線2は、図6のように幅aが高さbよりも
広くその幅a方向が回転中心軸Aの方向になるように、
フラットワイズに裸銅線ドラム1に巻かれている。
れた平角銅線2は、単線用紙巻機11によりテープ状の
絶縁紙3が巻き付けられる。絶縁紙3の巻き付けは平角
銅線2を送りながら平角銅線2を中心にして単線用紙巻
機11を矢印E方向に回転させることにより行う。平角
銅線2に絶縁紙3が巻き付けられた紙巻平角銅線4は、
案内方向変更ローラ12により矢印Cのように進行方
向、すなわち案内される方向が45度変更される。
すように円周部12aの一方の端部にフランジ部12b
が設けられており、鉛直に設けられた固定軸14により
ベアリング13を介して水平方向に回転自在に支持され
ている。なお、円周部12aは例えば電力用変圧器用の
紙巻平角銅線や複合紙巻平角銅線を製作するものでは、
直径300mm程度のものを用いる。
2は各4組設けられており、それぞれに裸銅線ドラム1
が配置されている。なお、案内方向変更ローラ12によ
り紙巻平角銅線4の進行方向を矢印Bから矢印Cの方向
へ45度変更するのは、案内方向変更ローラ12及び複
合テープ巻装置の長さ、すなわち図5の左右方向(矢印
C方向)が短くてすむようにするためである。
4は、収束ローラ16により整列され、複合線用紙巻機
17,18により別の絶縁紙5,6が巻き付けられて1
本の複合紙巻平角銅線7となり、送り装置19のベルト
コンベアにより両側を挟むことにより引っ張られ、水平
な軸Jを中心に図5の矢印K方向に回転する巻取りドラ
ム9に巻き取られる。
矢印C方向に送られてくるので、詳細は図示していない
が巻取りドラム9の位置を図5の軸Jの方向に移動させ
て常に中心線M上において巻き取るようにしている。な
お、これら単線用紙巻機11、複合線用紙巻機17,1
8、送り装置19は、駆動装置20により一括して駆動
される。
て、裸銅線ドラム1から平角銅線2を引き出し、単線用
紙巻機11を通し、案内方向変更ローラ12に当てて方
向を45度変える。その後、収束ローラ16、複合線用
紙巻機17,18、送り装置19を経て巻取りドラム9
にその端部を固定する。送り装置19により最初は裸の
平角銅線2を引っ張ることにより裸銅線ドラム1から平
角銅線2を引き出し、単線用紙巻機11を矢印E方向に
回転させて絶縁紙3を巻き付け、紙巻平角銅線4を形成
する。
向に進行方向が変更された4本の紙巻平角銅線4を収束
ローラ16にて収束させて、複合線用紙巻機17,18
により別の絶縁紙5,6を巻き付けて複合紙巻平角銅線
7を形成する。この複合紙巻平角銅線7を送り装置19
の図示しないベルトコンベアにより挟んで引っ張りなが
ら巻取りドラム9に巻き取る。
2が最終的に複合紙巻平角銅線7に加工されて巻取りド
ラム9に巻き取られる過程において、まず平角銅線2は
図6に示すように幅寸法aが高さ寸法bより大きく裸銅
線ドラム1にフラットワイズに巻かれている。
となって案内方向変更ローラ12にて進行方向が変更さ
れるときには図7に示すように高さb方向が円周部12
aに当接する。紙巻平角銅線4の接触力は案内方向変更
ローラ12、ベアリング13を介して固定軸14に伝え
られ、紙巻平角銅線4と案内方向変更ローラ12との摩
擦力で案内方向変更ローラ12が回転しながら紙巻平角
銅線4の進行方向を変更する。
た複合テープ巻装置は以上のように構成されているの
で、次のような問題点があった。 (1)紙巻平角銅線4が案内方向変更ローラ12にて進
行方向を変更されるとき、図9のように倒れ、紙巻平角
銅線4の角部4aが円周部12aに接触する。また、角
部4bがフランジ部12bに接触する場合もある。この
ために、平角銅線2に巻き付けられた絶縁紙3に有害な
圧痕が生じる。このような圧痕は、例えば油入変圧器に
おいて、後に紙破れに発展し、導体の絶縁不良を来すお
それがある。
業者が紙巻平角銅線4の倒れを修正し、かつ圧痕発生の
状況を点検しながら複合テープ巻装置を稼動させる必要
があり、紙巻平角銅線4の案内速度を速くすることがで
きず、作業能率の向上を阻害していた。
は、次のようなことが複合して発生していると考えられ
る。絶縁紙3の巻き付け力により平角銅線2にねじれ力
が加わっていること。平角銅線2の高さ方向の寸法bが
案内方向変更ローラ12の円周部12aに当接して平角
銅線2がエッジワイズに曲げられるようにして案内され
る(図7参照)ので、倒れが発生しやすいこと。案内方
向変更ローラ12によりかなり小さい曲率半径で紙巻平
角銅線4の進行方向が変更されること。
ば1000mmと極めて大きくして、紙巻平角銅線4の
進行方向を緩やかに変更しようとすると、据付スペース
特に図5の左右方向の長さ、すなわち紙巻平角銅線4の
変更された後の進行方向の寸法が大きくなってしまい、
小形化と相容れないこと。
508号公報に記載のもののように、小径ローラを大き
い円弧上に多数配列することは、垂直ローラの間隔が広
くなるとともに小径ローラの曲率が大きいため接触面圧
が大きくなり、やはり圧痕が発生するおそれがある。ま
た、コイル素材の寸法に合わせて多数の垂直ローラ、小
径ローラの対向間隔を調節するのは、大変手間のかかる
作業であった。
て、テープ巻平角導体に圧痕が生じることなく進行方向
を変更できテープ絶縁の信頼性が高く、また装置の小形
化ができるテープ巻平角導体の案内装置及び複合テープ
巻装置を得ることを目的とする。
に、本発明のテープ巻平角導体の案内装置においては、
各回転面が所定の曲線に接するようにかつ各回転中心軸
が所定の平面に垂直になるようにして配設された複数の
案内ローラとこの複数の案内ローラに巻きかけられた案
内ベルトをそれぞれ有する第一及び第二の案内ローラ装
置、及び所定の曲線を間にして所定の平面に垂直な方向
に対向する各1対のローラを有し第一及び第二の案内ロ
ーラ装置を挟むようにして配設された第一ないし第三の
ローラ対装置を備え、各案内ベルト及び各ローラ対によ
りテープ巻きされたテープ巻平角導体を所定の曲線に沿
って移動するように案内して進行方向を変更するもので
ある。案内ローラの径を小さくして大きい曲率半径の曲
線に接するように配設し、かつ案内する進行方向を大き
く変更することにより、案内装置を小形にできる。ま
た、テープ巻平角導体を、案内ベルトを介して案内ロー
ラに接触するようにし、案内ローラを小径にしても接触
圧力が局部的に高くならないようにしている。さらに、
テープ巻平角導体を大きい曲率半径の曲線に沿って案内
し、かつ案内されるときの倒れを各ローラ対装置により
防止し、テープ巻平角導体の角部が案内ベルトに当たっ
て局部的に接触面圧が高くなってテープを損傷すること
がないようにしている。
少なくとも一方は、複数の案内ローラに所定の力で接す
るように案内ベルトに張力を与えるテンションローラを
有するものであることを特徴とする。テンションローラ
を設けると、案内ベルトに与える張力の調整が容易であ
り、一層円滑に案内することができる。
間隔を調整しうるようにされたものであることを特徴と
する。テープ巻平角導体の大きさに合わせて対向間隔を
調整し、テープ巻平角導体が案内されるときの倒れをき
め細かく防止する。
あることを特徴とする。案内する曲線を一般的な円弧に
したものである。
とを特徴とする。絶縁紙テープは機械的強度が大きくな
いので、この案内装置を用いると効果的である。
置は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の
テープ巻平角導体の案内装置を複数設けるとともに、こ
の複数のテープ巻平角導体の案内装置に案内されるテー
プ巻平角導線を一括して外周にテープを巻回して複合テ
ープ巻平角導体を形成する複合テープ巻機を設けたもの
である。複数本のテープ巻平角導体をまとめてさらにそ
の外周にテープを巻いて複合テープ巻平角導体として用
いられる場合も多いが、このような複合テープ巻平角導
体を形成する装置に用いて好適であり、テープ巻平角導
体の損傷防止と、装置の小形化が可能となる。
実施の一形態を図1、図2により説明する。図1は複合
テープ巻装置の正面図、図2は案内装置を示すもので図
2(a)は正面図、図2(b)は側面図である。
た裸銅線ドラム1が、図6に詳細を示すように床面Fか
ら所定の高さLにおいて水平な回転中心軸Aを中心に回
転自在に図示しないドラム支持装置により支持されてい
るのは従来のものと同様である。平角銅線2は、図6の
ように幅aが高さbよりも広くその幅a方向が回転中心
軸Aの方向になるように、フラットワイズに裸銅線ドラ
ム1に巻かれている。
れた平角銅線2は、単線用紙巻機11によりテープ状の
絶縁紙3が巻き付けられる。絶縁紙3の巻き付けは平角
銅線2を引き出しながら平角銅線2を中心にして単線用
紙巻機11を矢印E方向に回転させることにより行う。
絶縁紙3の巻き付けピッチの変更は、平角銅線2の送り
速度に対する単線用紙巻機11の回転数を変化させるこ
とにより行う。平角銅線2に絶縁紙3が巻き付けられた
紙巻平角銅線4は、詳細は後述するが案内装置30によ
り矢印Cのように進行方向が45度変更される。
の4組設けられており、それぞれに裸銅線ドラム1が配
設されている。なお、案内装置30により紙巻平角銅線
4の進行方向を矢印BからCの方向へを45度変更する
ように案内するのは、案内装置30、ひいては複合テー
プ巻装置の長さ、すなわち図1の左右方向を短くし、レ
イアウトを容易にするためである。
平角銅線4は、収束ローラ16により整列され、複合線
用紙巻機17,18により別の絶縁紙5,6が巻き付け
られて1本の複合紙巻平角銅線7となる。この複合紙巻
平角銅線7は、送り装置19のベルトコンベアにより両
側を挟むことにより引っ張られ、水平な軸Jを中心に図
1の矢印K方向に回転する巻取りドラム9に巻き取られ
る。
矢印C方向に送られてくるので、詳細は図示していない
が巻取りドラム9の位置を図1の上下方向に移動させて
常に中心線M上において巻取りドラム9に巻き取るよう
にしている。なお、これら単線用紙巻機11、複合線用
紙巻機17,18、送り装置19は、駆動装置20によ
り一括して駆動される。
る。案内装置30は2つの案内ローラ装置である案内方
向変更装置40と第一ないし第三のローラ対装置として
の一つの倒れ止め装置50とに大別される。各案内方向
変更装置40は次のように構成されている。3個の垂直
ローラ41がその回転軸を鉛直にしてかつその外周面が
半径R(例えば1000mm)の円弧Wに接するように
して(図2)、図示しない扇形の固定板に回転自在に固
定されている。
(図2下方側)にテンションローラ42が1個設けら
れ、上記3個の垂直ローラ41とこのテンションローラ
42とに巻き掛けられた所定の弾性を有するウレタンゴ
ム製の案内ベルト43に所定の張力を与えている。
いる。ローラ対51は、図2(b)のように所定の弾性
を有するウレタンゴム製の1対の水平ローラ52が鉛直
方向に間隔Qを設けて、かつ図示しない床面から所定高
さHの位置に対向配置されたものである。また、水平ロ
ーラ52はそれぞれ開閉フレーム53に回転自在に支持
されている。そして、ローラ対51は、図2(a)のよ
うに水平ローラ52が3対、案内方向変更装置40を挟
むようにして案内方向変更装置40と交互に配設されて
いる。
持されたねじ棒55に螺合されており、手回しハンドル
54を回すことにより3組の水平ローラ52の対向間隔
Qを一括して任意に調整できるようにし、紙巻平角銅線
4の寸法変更に容易に対処できるようにしている。そし
て、対向間隔Qは、紙巻平角銅線4の寸法bとほぼ同じ
にするか、若干小さく設定し、水平ローラ52が若干弾
性変形しながら接触するようにする。
て、裸銅線ドラム1から平角銅線2を引き出し、単線用
紙巻機11を通し、案内装置30の各水平ローラ52の
間を通すとともに二つの案内方向変更装置40の各案内
ベルト43に当接させて進行方向を45度変える。その
後、収束ローラ16、複合線用紙巻機17,18、送り
装置19を経て巻取りドラム9にその端部を固定する。
このとき、図2(b)における水平ローラ52の対向間
隔Qを紙巻平角銅線4の寸法bよりも若干小さい値に調
節し、水平ローラ52の弾性力で平角銅線4を押さえる
ようにする。
を引っ張ることにより裸銅線ドラム1から平角銅線2を
引き出し、単線用紙巻機11を矢印E方向に回転させて
裸の平角銅線2に絶縁紙3を巻き付け紙巻平角銅線4を
形成し、各案内装置30により円弧Wに沿って矢印C方
向に進行方向を変更する。
を収束ローラ16にて収束させて、複合線用紙巻機1
7,18により別の絶縁紙5,6を巻き付けて複合紙巻
平角銅線7を形成する。この複合紙巻平角銅線7を送り
装置19の図示しないベルトコンベアにより挟んで引っ
張ることにより裸銅線ドラム1から平角銅線2を引き出
し、最終的に複合紙巻平角銅線7とし、巻取りドラム9
に巻き取る。
2が複合紙巻平角銅線7にされる過程において、まず平
角銅線2は図6に示すように幅寸法aが高さ寸法bより
大きく裸銅線ドラム1にフラットワイズに巻かれてい
る。これに絶縁紙3が巻かれて紙巻平角銅線4となって
案内装置30にて案内方向が変更されるときには、図2
(b)に示すように高さb方向が案内方向変更装置40
の案内ベルト43に当接し、エッジワイズに進行方向が
変更される。
を介して垂直ローラ41に伝えられ、紙巻平角銅線4と
案内ベルト43との摩擦力で案内ベルト43、垂直ロー
ラ41、テンションローラ42が回転しながら紙巻平角
銅線4の進行方向を変更する。このとき、対向する水平
ローラ52にて紙巻平角銅線4が図2(b)の左右方向
に倒れるのを規制する。
等価的に大きな曲げ半径で曲げるようにして進行方向を
変更するとともに、倒れ止め装置50にて倒れを防止
し、かつ案内ベルト43により接触面圧を低減するの
で、絶縁紙3に圧痕が発生するおそれがない。また、案
内ベルト43、水平ローラ52を所定の弾性を有するウ
レタンゴム製のものとしているので、さらに接触面圧が
低減される。
設することで等価的に大きな曲げ半径で紙巻平角銅線の
進行方向を変更できるので、案内装置を小形に、ひいて
は複合テープ巻装置を小形にできる。さらに、従来のも
ののように圧痕が発生しないか監視しなくてよく、紙巻
平角銅線4の案内速度を早くできるので、生産性が向上
する。
進行方向を変更する場合は、図1における裸銅線ドラム
1の回転中心軸Aを鉛直にする。この場合、紙巻平角銅
線4は図3(a)の案内装置の側面図に示すように大き
い方の寸法aが案内ベルト43に当接することになり、
4本の紙巻平角銅線4が一括されて複合線用紙巻機1
7,18(図1)により複合紙巻平角銅線7が形成され
る。このとき、図8に相当する複合紙巻平角銅線7の断
面は、図3(b)の断面図に示すようになる。
等価的に大きな曲げ半径で曲げて進行方向を変更するよ
うにし、かつ倒れ止め装置50にて倒れを防ぐので、絶
縁紙3に圧痕が発生するおそれがない。なお、このよう
に紙巻平角銅線4の進行方向をフラットワイズ方向に変
更する場合は、紙巻平角銅線4の倒れは、図5のような
エッジワイズ方向に変更する場合ほどは大きくならな
い。
施の形態を示す案内装置の正面図である。図において、
案内装置60は、3組の案内方向変更装置40と倒れ止
め装置70にて構成されている。この実施の形態におい
ては、図3のように三つの案内方向変更装置40が各案
内ローラ43が円弧Wに接するように配設され、紙巻平
角銅線4が送られるときの進行方向は図3の矢印Tから
矢印C方向に約74度変更される。
0と同様のものであるが、案内方向変更装置40が3個
設けられているのに対応してローラ対51が4対設けら
れている。倒れ止め装置70は次のように構成されてい
る。ローラ対51は水平な軸を中心にして回転する水平
ローラ52が鉛直方向に所定の対向間隔を設けてかつ図
示しない床面から所定高さの位置に対向配置されて構成
され、図3のように水平ローラ52が案内方向変更装置
40を挟むようにして4対配設されている。
3に回転自在に支持されている。開閉フレーム73は固
定フレーム56に支持されたねじ棒55に螺合されてお
り、手回しハンドル54を回すことにより対向間隔を、
水平ローラ52が紙巻平角銅線4に接触するようにす
る。
向変更装置40を3組、ローラ対51を4対設置して進
行方向の角度を約74度変更するものを示した。これ
を、案内方向変更装置40を4組、ローラ対51を5対
備えたものとすれば紙巻平角銅線4の進行方向を90度
変更するように案内することができる。このように、進
行角度を大きく変更すればそれだけ案内装置の長さを短
くできる。
れる曲線は円弧に限られるものではなく、クロソイド曲
線その他の曲線であっても同様の効果を奏する。図2の
実施の形態において、案内ベルト43は弾性を有するウ
レタンゴム製のものを示したが、ステンレス鋼などの金
属製であってもよく、このとき張力を与えるのにテンシ
ョンローラ42が特に有用である。また、一部の案内方
向変更装置40の案内ベルト43を省くこともできる。
さらに、全てのローラ対51を一括して動かして対向間
隔を調整するのでなく、各ローラ対の対向間隔を個別に
調整するようにしてもよい。
限られるものではなく、弗素樹脂テープ等であっても同
様の効果を奏する。もちろん、平角導体は銅に限らず、
アルミニウムその他の導体であってもよい。さらに、別
の場所で裸の平角導体に絶縁テープを巻き付けてテープ
巻平角銅線としてドラムに巻いたものを、この発明の実
施の形態で示した案内装置30,60等によって進行方
向を変更するものであってもよい。
いるので、次のような効果を奏する。すなわち、本発明
のテープ巻平角導体の案内装置においては、各回転面が
所定の曲線に接するようにかつ各回転中心軸が所定の平
面に垂直になるようにして配設された複数の案内ローラ
とこの複数の案内ローラに巻きかけられた案内ベルトを
それぞれ有する第一及び第二の案内ローラ装置、及び所
定の曲線を間にして所定の平面に垂直な方向に対向する
各1対のローラを有し第一及び第二の案内ローラ装置を
挟むようにして配設された第一ないし第三のローラ対装
置を備え、各案内ベルト及び各ローラ対によりテープ巻
きされたテープ巻平角導体を所定の曲線に沿って移動す
るように案内して進行方向を変更するものであるので、
案内ローラの径を小さくして大きい曲率半径の曲線に接
するように配設し、かつ進行方向を大きく変更すること
により、案内装置を小形にできる。また、テープ巻平角
導体を、案内ベルトを介して案内ローラに接触するよう
にし、案内ローラを小径にしても接触圧力が局部的に高
くならないようにでき、さらにテープ巻平角導体を大き
い曲率半径の曲線に沿って案内し、かつ案内されるとき
の倒れを各ローラ対装置により防止でき、テープ巻平角
導体と案内ローラとの接触圧力が高くなったり、テープ
巻平角導体の角部が案内ベルトに当たって局部的に接触
面圧が高くなったりしてテープを損傷するおそれがなく
なるので、絶縁の信頼性が向上する。
少なくとも一方は、複数の案内ローラに所定の力で接す
るように案内ベルトに張力を与えるテンションローラを
有するものであることを特徴とするので、案内ベルトに
与える張力をテンションローラにて容易に調整でき、テ
ープ巻平角導体をさらに円滑に案内することができる。
間隔を調整しうるようにされたものであることを特徴と
するので、テープ巻平角導体の大きさに合わせて対向間
隔を調整でき、テープ巻平角導体が案内されるときの倒
れをきめ細かく防止することが可能となる。
あることを特徴とするので、案内する曲線を一般的に用
いられる円弧にできる。
とを特徴とするので、機械的強度が大きくない絶縁紙テ
ープにも適用できる。
置は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の
テープ巻平角導体の案内装置を複数設けるとともに、こ
の複数のテープ巻平角導体の案内装置に案内されるテー
プ巻平角導線を一括して外周にテープを巻回して複合テ
ープ巻平角導体を形成する複合テープ巻機を設けたもの
であるので、比較的用いられる機会が多い複合テープ巻
平角導体を形成するものに用いて好適であり、テープ巻
平角導体の損傷防止と、装置の小形化が可能となる。
装置の正面図である。
ので、図(a)は正面図、図(b)は側面図である。
銅線の案内方向をフラットワイズ方向に変更する場合を
示すもので、図(a)は案内装置の側面図、図(b)は
複合紙巻平角銅線の断面図である。
内装置の正面図である。
正面図である。
ある。
図である。
合紙巻平角銅線の断面図である。
ある。
巻平角銅線、7 複合紙巻平角銅線、9 巻取りドラ
ム、11 単線用紙巻機、17,18 複合線用紙巻
機、30,60 案内装置、40 案内方向変更装置、
41 垂直ローラ、43 案内ベルト、50,70 倒
れ止め装置、51 ローラ対、52 水平ローラ、53
開閉フレーム、55 ねじ棒。
Claims (6)
- 【請求項1】 各回転面が所定の曲線に接するようにか
つ各回転中心軸が所定の平面に垂直になるようにして配
列された複数の案内ローラとこの複数の案内ローラに巻
きかけられた案内ベルトをそれぞれ有する第一及び第二
の案内ローラ装置、及び上記所定の曲線を間にして上記
所定の平面に垂直な方向に対向する各1対のローラを有
し上記第一及び第二の案内ローラ装置を挟むようにして
配設された第一ないし第三のローラ対装置を備え、上記
各案内ベルト及び上記各ローラ対によりテープ巻きされ
た平角導体を上記所定の曲線上を移動するように案内し
て進行方向を変更するテープ巻平角導体の案内装置。 - 【請求項2】 第一及び第二の案内ローラ装置の少なく
とも一方は、複数の案内ローラに所定の力で接するよう
に案内ベルトに張力を与えるテンションローラを有する
ものであることを特徴とする請求項1に記載のテープ巻
平角導体の案内装置。 - 【請求項3】 ローラ対装置は、ローラ対の対向間隔を
調整しうるようにされたものであることを特徴とする請
求項1に記載のテープ巻平角導体の案内装置。 - 【請求項4】 所定の曲線は、所定の半径の円弧である
ことを特徴とする請求項1に記載のテープ巻平角導体の
案内装置。 - 【請求項5】 テープは、絶縁紙テープであることを特
徴とする請求項1に記載のテープ巻平角導体の案内装
置。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
に記載のテープ巻平角導体の案内装置を複数設けるとと
もに、この複数のテープ巻平角導体の案内装置に案内さ
れるテープ巻平角導線を一括して外周にテープを巻回す
る複合テープ巻機を設けた複合テープ巻装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18078998A JP3560818B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | テープ巻平角導体の案内装置及び複合テープ巻装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18078998A JP3560818B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | テープ巻平角導体の案内装置及び複合テープ巻装置 |
Publications (2)
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