JPH08117687A - 圧電振動子の駆動装置 - Google Patents

圧電振動子の駆動装置

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JPH08117687A
JPH08117687A JP6262578A JP26257894A JPH08117687A JP H08117687 A JPH08117687 A JP H08117687A JP 6262578 A JP6262578 A JP 6262578A JP 26257894 A JP26257894 A JP 26257894A JP H08117687 A JPH08117687 A JP H08117687A
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友尚 桜井
Yuichi Ikeda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、常に圧電振動子をその共振点にて確
実に駆動し、多様化する手術等にも容易に対応できる圧
電振動子の駆動装置を提供することを目的とする。 【構成】本発明は、振動子11と、これに高周波駆動電
圧を与える発振源40を設け、前記振動子11には補正
用コンデンサCcを並列に接続し、前記振動子11に流
れる電流を検出する第1の検出手段41と、前記補正用
コンデンサCcに流れる電流を検出する第2の検出手段
42でそれぞれ検出した電流値の大きさが等しくなるべ
く前記検出電流の少なくとも一方を調節する第1の演算
手段45,46と、各検出手段でそれぞれ検出した各電
流信号を位相合成する第2の演算手段47とを設け、こ
の第2の演算手段47の出力を用いて前記振動子11を
共振点で駆動すべく前記発振源40を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、外科手術用超
音波治療装置に用いられるランジュバン型超音波圧電振
動子のような圧電振動子を駆動する駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なランジュバン型超音波振動子1
は、図7で示すように構成されている。つまり、ピエゾ
素子(圧電素子)2と電極3を交互に順次重ね合わせた
積層体を構成し、この積層体を振動増幅用ホーン4と裏
打ちブロック5の間に挟み込んでボルト6により締め付
けた構造となっている。各電極3には、駆動電圧を供給
するためのケーブル7が接続されている。図8はその超
音波振動子1の駆動回路の構成を電気記号で示してい
る。電気記号で示される超音波振動子1は、同じく電気
記号で示される駆動用発振源8に接続されている。
【0003】ところで、この種の超音波振動子1には、
物理的に定まる共振周波数frがあり、この共振周波数
frに対応した駆動信号を与えると、最も効率よく振動
するという性質がある。この共振周波数frの近傍での
等価回路は、図9(A)で示されるようになる。すなわ
ち、機械的振動の特性であるコイル分(L)およびコン
デンサ分(C)による共振成分、さらに機械的負荷を表
す抵抗分(R)で示される直列共振回路に、ピエゾ素子
2と電極3とで構成される制動コンデンサ分(Cd)が
並列に接続された形になっている。超音波振動に変換さ
れるのは、直列共振回路に流れる電流だけである。した
がって、直列共振回路の共振点にて駆動するのが最も効
率よく振動するということになる。
【0004】以上のことから、超音波振動子1を最も効
率よく振動させる条件は、図中のコイル分(L)とコン
デンサ分(C)が共振する周波数、すなわち、fr=1
/(2π√(LC))なる電圧を与えることである。こ
の条件での等価回路は、図9(B)のようになる。この
図9(B)での抵抗分(R)に流れる電流が、振動エネ
ルギーに変換されることになる。
【0005】ところが、コイル分(L)とコンデンサ分
(C)は、超音波振動子1の先端に加わる負荷条件や温
度等の環境条件や経時変化によって微妙に変動する。こ
のため、超音波メスや超音波溶接機等のように、その超
音波振動子1に加わる負荷が使用状態によって変動しや
すい場合、例えば超音波メスにおいては、硬い組織や柔
らかい組織、微細な処置から大量に乳化吸引するなど、
負荷条件が一定していないときには、何らかの方法で、
L、Cの変動、すなわち共振周波数frの変動に追従し
てコントロールした駆動電圧を与える必要がある。
【0006】これを実現するために、超音波圧電振動子
に印加する電圧と、そのときに流れる電流との位相関係
に着目し、電流信号をフィードバックして発振させる方
法や、各位相信号の位相差によってPLL(フェーズロ
ックループ)制御する方法が知られている。図10
(A)は、その発振源8をPLL制御回路9で追尾駆動
するPLL制御方式の原理図を示しており、図10
(B)は圧電振動子1の共振周波数近傍でのアドミッタ
ンス特性を示す。同図中、frが共振周波数ポイントで
ある。図10に示した方法では、コンデンサ分(Cd)
に流れる電流分icdが位相ずれを招くため、fr′の
周波数で動作することになり、このままでは振動の効率
の低下につながる。つまり、電流icdが振動に変換さ
れない無効電流となる。
【0007】この問題を解決するために、図11(A)
に示すように、圧電振動子1に対してコイルLdを並列
に追加する方法が提案されている(特開昭2−2656
81号公報を参照)。これによれば、コンデンサ分(C
d)に流れる電流成分icdが、先のコイルLdに流れ
る電流iLdによって打ち消されるようにコイルLdの
誘導性成分の値を設定することで、frの周波数で動作
が可能となる。そのときのアドミッタンス特性を図11
(B)に示した。
【0008】ここで、追加するインダクタコイルの誘導
性成分の値(Ld)は、fr=1/(2π√(Ld・C
d))を満足するよう設定すればよいことになる。つま
り、圧電振動子の物理的コンデンサ分(Cd)と、追加
するコイル分(Ld)とで、周波数frにて並列共振さ
せることで、従来、問題となった電流icd分をキャン
セルすることになる。これによって、超音波振動子に最
も効率的な振動を与える共振周波数frの駆動電圧を供
給することができるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方式によっても以下のような改善すべき点があること
が知れた。先のマッチングコイルとPLL制御回路9の
組合せによって共振周波数の追従駆動が実現できるが、
そのコイル成分(Ld)は制動コンデンサ分(Cd)ま
たは共振周波数frによって決定されるため、もし、圧
電振動子の形状・大きさが異なるものを使用したい場合
や、同形の振動子を異なった周波数fr''で動作させた
い場合には、それに合わせてLd値の異なるものをいく
つも用意しなければならない。
【0010】本発明は前記課題に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、常に圧電振動子をそ
の共振点にて確実に駆動し、多様化する手術等にも容易
に対応できる圧電振動子の駆動装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決する手段】本発明は、圧電振動子と、これ
に高周波駆動電圧を与える発振源を設け、前記圧電振動
子には補正用コンデンサを並列に接続し、前記圧電振動
子に流れる電流を検出する第1の検出手段と、前記補正
用コンデンサに流れる電流を検出する第2の検出手段で
それぞれ検出した電流値の大きさが等しくなるべく前記
検出電流の少なくとも一方を調節する第1の演算手段
と、各検出手段でそれぞれ検出した各電流信号を位相合
成する第2の演算手段とを設け、この第2の演算手段の
出力を用いて前記圧電振動子を共振点で駆動すべく前記
発振源を制御することを特徴とする圧電振動子の駆動装
置である。
【0012】
【作用】並列に設けたコンデンサに流れる電流の位相成
分で圧電振動子に流れる電流成分からその圧電振動子に
含まれるコンデンサに流れる電流の位相成分をキャンセ
ルすることで、機械振動による電流位相のみがとり出
せ、これと、電圧位相で圧電振動子を共振点で駆動す
る。これによれば補正用のコイルは不要になる。
【0013】
【実施例】図1ないし図6を参照して、本発明の一実施
例に係る圧電振動子用駆動装置を利用した外科手術用超
音波治療装置について説明する。この超音波治療装置に
使用する手術用ハンドピース10は、図2で示すように
構成されている。手術用ハンドピース10は、超音波振
動子11を内蔵している。さらに、ハンドピース10に
は、超音波振動子11に超音波駆動信号を供給するコー
ド(ケーブル)12と、破砕した組織を吸引する吸引チ
ューブ13と、液体を供給する送水チューブ14が接続
されている。コード12、吸引チューブ13および送水
チューブ14は、その中間部で、それぞれ分離自在に結
合する中継接続手段としてのコネクタ群15を持ってい
る。そして、これらは、この中継部を境として、ハンド
ピース10側に位置する清潔部16と、後述する装置本
体21側に位置してセットされる不潔部17(12´、
13´、14´)となるように構成されている。ここで
は、切離し自在な清潔部16と不潔部17の両者を個別
的なコネクタによってそれぞれ結合したが、図3で示す
ように、前記コードおよびチューブ類の連結部を一体化
したコネクタ手段18で連結したものでもよい。
【0014】この手術用ハンドピース10を装置本体2
1に接続した状態が図6で示される。装置本体21に
は、後述する駆動電源の他、給水装置や吸引装置などが
組み込まれている。22は給水装置で供給する生理食塩
水の貯溜瓶、23は吸引装置で吸引した廃液を受ける廃
液タンクである。また、装置本体21の前面には、操作
パネル24が設けられている。なお、装置本体21には
キャスタ25が設けられ、移動自在なものとなってい
る。
【0015】以上のような構成によれば、手術の準備の
際には、ハンドピース10と各チューブ12,13,1
4の清潔部16を一体にセットした状態であらかじめ滅
菌しておいたものを手術場所で準備し、一方、装置本体
21側には、別に滅菌しておいた不潔部17のチューブ
類12´、13´、14´を、装置本体21のコネクタ
やポンプ等にセットする。そして、使用する際には、中
継部をコネクタ群15またはコネクタ手段18によっ
て、両者を接続するのみで連結する簡単な作業を行う。
したがって、短時間にセットアップが可能である。
【0016】次に、手術用ハンドピース10の超音波振
動子11について説明する。これは図4および図5で示
すように、ランジュバン型と呼ばれる圧電振動子であ
り、複数枚のピエゾ素子(圧電素子)31と電極32を
交互に順次積み重ねて合わせた積層体とし、この積層体
を振動増幅用ホーン33と裏打ちブロック34の間に挟
み込んでボルト35により締め付けた構造のものとなっ
ている。各電極32には、駆動電圧を供給するためのコ
ード12に通じるフレキシブル配線部材36がそれぞれ
接続されている。フレキシブル配線部材36は、例えば
ポリイミドの厚み40μm〜120μmの極薄な絶縁フ
ィルムに銅箔等を接着した構造のプリント基板であり、
コード12と電極32とを結合してコード12から電極
32に超音波周波数の駆動電圧を供給する。コード12
や電極32と、このフレキシブル配線部材36との電気
的接続は、例えば、半田付けでよい。
【0017】電極32が複数の場合、その各電極32に
対するそれぞれのフレキシブル配線部材36の接続位置
は、図5で示すように、周方向にずらして、フレキシブ
ル配線部材36を配置すれば、互いに干渉することな
く、コンパクトに配置できる。
【0018】ところで、超音波周波数の電圧を受けてそ
の厚み方向へ厚みが変化する動作の圧電素子31群の振
動は、ホーン33によって目的の振幅の大きさ(最大で
300μmp・p程度)に拡大される。この振動の際、
電極32は、圧電素子31の厚み方向に振動するため、
その電極32も、振動子11の厚み方向に超音波周波数
で単振動する。これに対し、コード12は弾性が少ない
状態で設置されているので、仮に、その振動を受ける
と、吸収できず、その接続部分が破損したり剥離したり
することが考えられる。しかし、ここではそれらの中間
に、厚み40μm〜120μmの極薄なフレキシブル配
線部材36があり、このフレキシブル配線部材36は質
量が小さく、かつ柔軟なため、その振動を受けながら電
極32の振動を減衰・吸収し、コード12や電極32と
の半田付け部での破断や剥がれといった故障を防げる。
したがって、コード12や電極32と、このフレキシブ
ル配線部材36との電気的接続強度を確保し、また、そ
の接続手段としてはハンダ付けなどで充分である。ま
た、フレキシブル配線部材36は薄いため、ハンドピー
ス10の部分の外径を小さくすることができ、ひいては
ハンドピース10の小型化につながる。
【0019】一方、超音波治療装置の振動子駆動回路
は、図1(A)で示すように構成されている。超音波振
動子11は、物理的に定まる共振周波数frがあり、こ
の共振周波数frに対応した駆動信号を与えると、最も
効率よく振動する。これの条件での等価回路は、前述し
たところから知れるように、抵抗RとコンデンサCdが
並列した回路となる。この超音波振動子11の等価回路
には、超音波信号を発生する発振源40に対して、並列
に補正用コンデンサCcが接続されている。41は超音
波振動子11への駆動電流を検出する第1のセンサ(検
出手段)であり、42はコンデンサCcに流れる電流を
検出する第2のセンサ(検出手段)である。発振源40
は、PLL(フェーズロックループ)制御回路43によ
ってその発振周波数が調節される。PLL制御回路43
は電圧センサ44により検出する超音波振動子11に印
加する電圧と、そのときに流れる電流との位相差によっ
て前記発振源40の発振周波数を制御する。45は超音
波振動子11の電流値I1 と補正用コンデンサCcの電
流値I2 の大きさを比較する比較回路であり、46は可
変ゲインのアンプ回路であり、これらは、各センサ4
1,42の検出手段でそれぞれ検出した電流値の大きさ
が等しくなるべく前記検出電流の少なくとも一方を調節
する第1の演算手段を構成している。47は、各センサ
41,42の検出手段でそれぞれ検出した電流値の位相
を合成する演算回路であって、第2の演算手段を構成す
る。
【0020】この構成において、まず、発振源40は、
超音波振動子11の共振周波数とは異なる周波数電圧を
発生する。このとき、超音波振動子11の抵抗Rに相当
する部分は、前述した図9(A)におけるコイル分Lと
コンデンサ分Cの直列共振回路外なので、その抵抗Rの
値は、理想的には無限に大きくなる。このため、上記周
波数では、第1のセンサ41で検出される電流は、コン
デンサCdを流れる電流iCdに等しくなる。さらに、
第2のセンサ42では、補正コンデンサCcを流れる電
流iCcが検出される。これらの各電流iCd,iCc
は位相が等しく、その大きさが、そのコンデンサ分C
d、Ccの値に反比例したものとなる。
【0021】電流iCdおよび電流iCcの大きさを比
較回路45で比較し、その結合で、iCd=k・iCc
となるよう可変ゲインアンプ回路46を設定する演算処
理を行う。もし、そのコンデンサ分CdとCcが同じ値
であれば、k=1でよい。この信号を位相合成、すなわ
ち iCd−k・iCc のベクトルの差の演算を行っ
た結果が、ir成分となるので、これの位相成分θI
と、前記電圧センサ44からの電圧位相成分θVを用い
て、これらの位相差が零になるように、PLL制御回路
43でPLL制御することで共振点駆動が可能となる。
この様子を図1(B)のアドミッタンス特性図に示して
おく。
【0022】以上によれば、超音波振動子11のタイプ
が変わり、コンデンサ分Cdの値が変わっても、ゲイン
kを変更するだけで、そのコンデンサ分Cdの値をキャ
ンセルすることができるので、超音波振動子11のタイ
プに合わせて従来のようなコイルLdを準備する必要が
なく、よって拡張性にすぐれたものとなる。
【0023】なお、図1(C)は、前記実施例の変形例
であり、超音波振動子11と、駆動回路51側とをトラ
ンス52にて分離したものにも、上述した構成のものが
応用できる。この場合、トランス52の巻線比をnとし
て、1/n・I1 =k・I2となるようにゲインkの値
を設定すればよい。 <付記> (1)圧電振動子と、この圧電振動子に高周波駆動電圧を
与える発振源と、前記圧電振動子に並列に接続した補正
用コンデンサと、前記圧電振動子に流れる電流を検出す
る第1の検出手段と、前記補正用コンデンサに流れる電
流を検出する第2の検出手段と、各検出手段でそれぞれ
検出した電流値の大きさが等しくなるべく前記検出電流
の少なくとも一方を調節する第1の演算手段と、各検出
手段でそれぞれ検出した各電流信号を位相合成する第2
の演算手段と、この第2の演算手段の出力を用いて前記
圧電振動子を共振点で駆動すべく前記発振源を制御する
制御回路とを具備したことを特徴とする圧電振動子の駆
動装置。 (2)圧電振動子と、この圧電振動子に高周波駆動電圧を
与える発振源と、前記圧電振動子に並列に接続した補正
用コンデンサと、前記圧電振動子に流れる電流を検出す
る第1の検出手段と、前記補正用コンデンサに流れる電
流を検出する第2の検出手段と、各検出手段でそれぞれ
検出した電流値の大きさが等しくなるべく前記検出電流
の少なくとも一方を調節する第1の演算手段と、各検出
手段でそれぞれ検出した各電流信号を位相合成する第2
の演算手段と、この第2の演算手段の出力と前記発振源
の電圧との位相差を用いて前記圧電振動子を共振点で駆
動すべくPLL制御する制御回路とを具備したことを特
徴とする圧電振動子の駆動装置。 (3)第2の演算手段の出力を、前記発振源に正帰還する
ことで前記圧電振動子を共振駆動することを特徴とする
第1項に記載の圧電振動子の駆動装置。 (4)前記演算手段は、可変ゲインアンプ回路であること
を特徴とする第1、2、3項に記載の圧電振動子の駆動
装置。 (5)前記第2の演算手段は、差動アンプ回路であること
を特徴とする第1、2、3項に記載の圧電振動子の駆動
装置。
【0024】(6)超音波手術システムにおいて、超音波
手術を行うハンドピースと、装置本体と、前記ハンドピ
ース内の圧電振動子に電気信号を供給するためのケーブ
ルと、前記ハンドピースおよび術部に液体を供給するた
めの送水チューブと、前記ハンドピースで処置された破
砕組織を吸引除去するための吸引チューブとを備え、こ
れらケーブルおよびチューブが装置本体側にセットする
部分とハンドピース側にセットする部分とに分け、それ
らを中継接続する手段をもつ。これによれば、清潔域で
あるハンドピースに、ハンドピース側チューブ類をセッ
トしておき、不潔域である装置本体側もあらかじめチュ
ーブ類をセットしておける。そして、任意のときに各チ
ューブを中継部分で結合することができる。一般に、外
科手術においては、術者や手術台、患者および手術器具
は、清潔領域と呼ばれるエリアにあり、無菌状態を保っ
ておく必要がある。一方、装置本体やその周辺のエリア
は不潔領域と呼ばれ、先の清潔領域と明確に区別する必
要があるが、多種のケーブル・チューブの接続操作を手
術時の清潔な領域をおかすことなく、容易にする。
【0025】(7)ハンドピースと、このハンドピース内
に設けられた圧電振動子と、この圧電振動子に超音波駆
動信号を供給するコードと、前記圧電振動子の電極と前
記コードとをフレキシブル配線部材を介して接続した。
これによれば、コードから供給された超音波駆動信号
は、フレキシブル配線材に伝達される。フレキシブル配
線材は、圧電振動子に、超音波駆動信号を供給する。こ
のとき、圧電振動子が超音波振動するので、同時に電極
が振動し、したがって、フレキシブル配線材にも伝わる
が、振動はそこで吸収・減衰され、コードには伝わらな
い。また、超音波メスのハンドピースは、小型、軽量の
方が扱いやすく、長時間の使用に耐えられるため、コン
パクトに設計するのが重要である。ところが先の電極
と、チューブの接続部分のスペースが、ハンドピースの
径を小さくするのに障害となる。さらに、ハンドピース
はくり返し使われるものであるが、電極はピエゾ素子の
振動に伴って径方向に振動し、それに、弾性の少ない銅
線がハンダ付けされていることで、長時間の使用によっ
てはハンダ付けした銅線が破断したり、あるいはハンダ
がはがれを起こしたりする問題があった。第6項のもの
は以上の問題点を解決し、多様化する手術に用意に対応
できる。
【0026】
【発明の効果】以上、本発明によれば、常に圧電振動子
をその共振点にて確実に駆動し、多様化する手術等にも
容易に対応できる。そして、多様化・高度化する例えば
外科手術にも柔軟に対応でき、バージョンアップに容易
に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る圧電振動子の駆動装置
の回路図。
【図2】本発明の一実施例に係る手術用ハンドピースの
斜視図。
【図3】本発明の一実施例に係る手術用ハンドピースの
変形例の斜視図。
【図4】本発明の一実施例に係る圧電振動子の構成の説
明図。
【図5】同じくその圧電振動子の平面図。
【図6】手術用ハンドピースを装置本体に接続した状態
の斜視図。
【図7】一般的なランジュバン型超音波振動子の構成説
明図。
【図8】その一般的なランジュバン型超音波振動子の電
気的な構成の回路図。
【図9】同じくランジュバン型超音波振動子の等価回路
図。
【図10】PLL制御方式の原理図。
【図11】他のPLL制御方式の原理図。
【符号の説明】
10…手術用ハンドピース、11…超音波振動子、12
…コード(ケーブル)、13…吸引チューブ、14…送
水チューブ、15…コネクタ群、16…清潔部、17…
不潔部、18…コネクタ手段、21…装置本体、31…
ピエゾ素子(圧電素子)、32…電極、33…振動増幅
用ホーン、34…裏打ちブロック、36…フレキシブル
配線部材、R…抵抗、Cd…コンデンサ、Cc…補正用
コンデンサ、40…発振源、41…第1のセンサ(検出
手段)、42…第2のセンサ(検出手段)、43…PL
L(フェーズロックループ)制御回路、44…電圧セン
サ、45…比較回路、46…アンプ回路、47…演算回
路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電振動子と、この圧電振動子に高周波駆
    動電圧を与える発振源と、前記圧電振動子に並列に接続
    した補正用コンデンサと、前記圧電振動子に流れる電流
    を検出する第1の検出手段と、前記補正用コンデンサに
    流れる電流を検出する第2の検出手段と、各検出手段で
    それぞれ検出した電流値の大きさが等しくなるべく前記
    検出電流の少なくとも一方を調節する第1の演算手段
    と、各検出手段でそれぞれ検出した各電流信号を位相合
    成する第2の演算手段と、この第2の演算手段の出力を
    用いて前記圧電振動子を共振点で駆動すべく前記発振源
    を制御する制御回路とを具備したことを特徴とする圧電
    振動子の駆動装置。
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