JPH08117653A - 塗装ロボット - Google Patents

塗装ロボット

Info

Publication number
JPH08117653A
JPH08117653A JP25715994A JP25715994A JPH08117653A JP H08117653 A JPH08117653 A JP H08117653A JP 25715994 A JP25715994 A JP 25715994A JP 25715994 A JP25715994 A JP 25715994A JP H08117653 A JPH08117653 A JP H08117653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
pressure
pattern
painting
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25715994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Hosoda
幸宏 細田
Keisuke Inada
啓佐 稲田
Akira Shudo
暁 首藤
Koji Takao
浩二 高尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP25715994A priority Critical patent/JPH08117653A/ja
Publication of JPH08117653A publication Critical patent/JPH08117653A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spray Control Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装条件を再生するための微妙な調整を無く
し、被塗装物の塗装箇所毎に塗装条件を設定する。 【構成】 塗料を吐出するための吐出圧、塗料を霧状に
するための霧化圧及び噴射範囲を定めるためのパターン
圧を組み合わせた塗装パターンを予めRAMに記憶して
おく。軌道データ毎に(200〜208)塗装パターン
の1つを選択して調整する(208〜212)。CPU
で吐出圧等を生成するための電空レギュレータに出力す
る電圧値を演算し(214)、軌道データと共に演算さ
れた電圧値を塗装条件データとして登録する(22
0)。塗装ロボットは、記憶された軌道データ及び塗装
条件データに基づいて塗装処理を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装ロボットに係り、
特に、所定の軌道を移動しながら各々の位置で各種の塗
装動作を行う塗装ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装ロボットは、塗装ブース内に
直進運動可能に配設された走行装置を有し、この走行装
置上に多関節ロボットアームが配設される一方、その多
関節ロボットアームの端部に塗装ガンが装着され、制御
手段により、予め定められた作業手順に従って走行装
置、塗装ガン及び多関節ロボットアームを動作させてい
る。かかる塗装ロボットに塗装作業を行わせるには、塗
装ガンの位置情報と塗装ガンから吐出させる塗料のオン
・オフ情報とを、塗装処理を行う順にデータとして記憶
させるティーチング処理(以下、ロボット教示とい
う。)を行い、このロボット教示によって得られたデー
タを再生して塗装処理を行う。このように塗装ガンは、
ロボット教示によって記憶された位置情報に従って動
き、オン・オフ情報に従って塗料を噴射する。
【0003】このため、オン・オフ情報以外の他の塗装
条件、例えば、塗装ガンから吐出させる塗料の量や塗料
の粒子の大きさ等については、被塗装物に応じて操作パ
ネルの調整ボリューム等によって調整すると共に、次回
の塗装を同様に行うために調整ボリュームの数値等を塗
装条件として紙等に記録し保存していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の塗装ロボットにおいては、周囲温度や周囲湿度
等その日の気象条件により塗料の粘度が異なるので、前
回の塗装条件を記録・保存していても前回と同様に塗装
するには非常に微妙な調整を必要とする、という問題点
があった。
【0005】また、被塗装物の塗装箇所によっても塗装
条件を変えることが好ましいが、被塗装物全体について
さえ非常に微妙な調整を必要としているので、被塗装物
の塗装箇所毎のキメの細かい塗装を行うことは困難であ
る、という問題点があった。
【0006】本発明は、上述した問題点に鑑み、塗装条
件を紙などに記録することなく、単純かつ容易に塗装条
件を再生することができる塗装ロボットを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、塗料を吐出するための吐出圧、
塗料を霧状にするための霧化圧及び霧化された塗料の噴
射範囲を定めるためのパターン圧により塗料を噴射する
塗装ガンと、前記吐出圧、霧化圧及びパターン圧のそれ
ぞれを組み合わせた複数の塗装パターンを記憶した塗装
パターン記憶手段と、前記塗装ガンの移動軌跡毎に前記
塗装パターンを選択するためのデータ及び選択された塗
装パターンの吐出圧、霧化圧及びパターン圧を調整する
ためのデータを入力する入力手段と、前記入力手段で入
力されたデータによって定まる塗装条件データを記憶す
るデータ記憶手段と、前記データ記憶手段に記憶された
塗装条件データに基づいて、塗装ガンの移動軌跡毎に塗
装ガンの吐出圧、霧化圧及びパターン圧を制御する制御
手段と、を備えている。
【0008】
【作用】請求項1の塗装ロボットによれば、塗装パター
ン記憶手段には吐出圧、霧化圧及びパターン圧のそれぞ
れを組み合わせた複数の塗装パターンが記憶されてい
る。入力手段により塗装ガンの移動軌跡毎に塗装パター
ンを選択するためのデータ及び選択された塗装パターン
の吐出圧、霧化圧及びパターン圧が調整するためのデー
タが入力される。データ記憶手段により入力手段で入力
されたデータによって定まる塗装条件データが記憶され
る。制御手段によりデータ記憶手段に記憶された塗装条
件データに基づいて、塗装ガンの軌道軌跡毎に塗装ガン
の吐出圧、霧化圧及びパターン圧が制御される。塗装ガ
ンにより塗料が噴射される。
【0009】このように、移動軌跡毎に塗装条件データ
が記憶されるので、塗装条件を紙などに記録・保存する
必要がなく、塗装条件を再生するための微妙な調整を無
くすることができると共に、被塗装物の塗装箇所毎に塗
装条件を設定することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の塗装ロボットに係る一実施例
を図1〜図8に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は塗装ロボット10の一部破断斜視図
を示す。同図によれば、塗装ロボット10は、ケーシン
グ10Aによって覆われた内部に、フレーム112が配
設されている。このフレーム112はその上部に互いに
平行に差し渡した2本のガイド部材114を有してい
る。ガイド部材114には、移動可能な塗装用のマニピ
ュレータ装置100が設けられている。
【0012】このマニピュレータ装置100は防爆型の
モータ118を有しており、このモータ118の回動に
よってガイド部材114の延在方向にマニピュレータ装
置100を往復動させることができる。また、マニピュ
レータ装置100は、アクチュエータとして加圧流体の
供給により膨径変形し軸線方向に収縮力を生じる、いわ
ゆるエアバックタイプの弾性収縮体(ラバチュエータ
等)を少なくとも2本で1組とした複数組を用いた所定
自由度(本実施例では、8組で4自由度)のロボットア
ーム120を有しており、上記モータ118による往復
動を考慮すればマニピュレータ装置100全体としては
5自由度を有する。このロボットアーム120の先端に
は、詳細は後述するが、塗料槽71の塗料を噴射して塗
布するための塗装ガン70が設けられている。
【0013】上記ケーシング10Aの前面には、制御パ
ネル124が配設されており、この制御パネル124の
中央部には塗装ロボット10の駆動や教示を指示するた
めのメインスイッチを含むキーボード126が配設され
ている。制御パネル124の上部には、塗装ロボット1
0の動作ポイントや動作条件を表示するための表示装置
128が配設されている。この表示装置128は、英数
字のみを表示するLED素子やCRT等の画面を有する
表示装置を用いることができる。また、制御パネル12
4の下部には、詳細は後述するが、塗料を塗装ガン70
から噴射するときの圧力等を表示・調整するための塗装
パネル130が配設されている。
【0014】図2に示したように、マニピュレータ装置
100は基部14を有している。この基部14は、基部
14に固着されたシャフト16及び室内の天井18に設
けられた図示しない軸受を介して天井18に軸支されて
おり、図2矢印A方向に沿って回動可能である。この天
井18には、上記モータ118が図示しないアタッチメ
ントを介して固定されている。シャフト16は天井18
を貫通しており、先端部にはプーリ20が取付けられて
いる。シャフト16には、シャフト16の回動角度、す
なわち位置を検出するロータリーエンコーダ22が取り
付けられている。ロータリーエンコーダ22は制御装置
76に接続されている。また、プーリ20が配設された
部位の近傍には弾性収縮体24、26(なお、図2では
図2手前側の弾性収縮体24のみ図示)が配置されてい
る。
【0015】弾性収縮体としては、例えば特公昭52−
40378号に開示されたエアバッグタイプのものを適
用することができる。このエアバッグタイプの弾性収縮
体は、閉塞部材に設けられた接続口を介して内部空洞に
加圧流体が供給されることによって膨径変形し、軸線方
向に沿って収縮力が発生するようになっている。弾性収
縮体24、26の各々の一端は、天井18に固定された
ブラケット28に連結されており、他端は線状部材30
の端部に各々連結されている。線状部材30は中間部が
プーリ30に巻き掛けられている。従って、弾性収縮体
24、26の伸縮により線状部材30が移動すると、こ
の移動に伴ってプーリ20及び基部14が図2矢印A方
向に沿って回動する。なお、この基部14は、弾性収縮
体24、26の伸縮で基部14に取り付けられた全ての
部材が回転するテーブルとして機能する。
【0016】基部14には、ブラケット32が取付けら
れている。このブラケット32には、前述の弾性収縮体
24、26と同様の構成の弾性収縮体34、36の一端
が連結されている。弾性収縮体34、36の他端は線状
部材38の端部に各々連結されており、線状部材38の
中間部は、基部14に回転可能に軸支されたプーリ40
の外周に巻き掛けられている。プーリ40にはアーム4
2の端部が取付けられている。従って、弾性収縮体3
4、36の伸縮により線状部材38が移動すると、プー
リ40及びアーム42が図2矢印B方向に沿って回動す
る。また、プーリ40の回転軸にはプーリ40及びアー
ム42の回動角度(位置)を検出するロータリーエンコ
ーダ44が取り付けられている。ロータリーエンコーダ
44は制御装置76に接続されている。
【0017】アーム42にはブラケット46が取り付け
られており、このブラケット46には弾性収縮体48、
50の一端が連結されている。弾性収縮体48、50の
他端は線状部材52の端部に各々連結されており、線状
部材52の中間部は、アーム42の先端部に回転可能に
軸支されたプーリ54の外周に巻き掛けられている。プ
ーリ54にはアーム56が取付けられている。従って、
弾性収縮体48、50の伸縮により線状部材52が移動
すると、プーリ54及びアーム56は図2矢印C方向に
沿って回動する。また、プーリ54の回転軸にはプーリ
54及びアーム56の回動角度(位置)を検出するロー
タリーエンコーダ58が取り付けられている。ロータリ
ーエンコーダ58は制御装置76に接続されている。
【0018】アーム56にはブラケット60は取り付け
られており、このブラケット60には弾性収縮体62、
64の一端が連結されている。弾性収縮体62、64の
他端は線状部材66の端部に各々連結されており、線状
部材66の中間部は、アーム56の先端部に回転可能に
軸支されたプーリ68の外周に巻き掛けられている。プ
ーリ68には塗装ガン70が取付けられている。従っ
て、弾性収縮体62、64の伸縮により線状部材66が
移動すると、プーリ68及び塗装ガン70は図2矢印D
方向に沿って回動する。また、プーリ68の回転軸には
プーリ68及び塗装ガン70の回動角度(位置)を検出
するロータリーエンコーダ72が取り付けられている。
ロータリーエンコーダ72は制御装置76に接続されて
いる。
【0019】この塗装ガン70の先端には、塗料噴射部
70Aが設けられている。図3に示したように、この塗
料噴射部70Aには、塗料を吐出するための吐出口15
6、吐出した塗料を霧状にするための2つの霧化口15
4及び霧化した塗料の噴射範囲を整形するための2つの
パターン口152が設けられている。これらの吐出口1
56、霧化口154、パターン口152にそれぞれ吐出
圧、霧化圧、パターン圧の各圧力が作用すると塗料は吐
出され霧化され、所定の形状に整形されて被塗装面に塗
布される。
【0020】この吐出圧が大きいときは噴射される塗料
の量が多くなり、逆に吐出圧が小さいときは噴射される
塗料の量は少なくなる。この吐出圧を大きくすると、噴
射されずに垂れる塗料が生ずることがある。このため、
吐出圧を調整して、塗料が垂れることを防止することが
できる。霧化圧が大きいときは噴射される塗料の粒子は
小さくなり、逆に霧化圧が小さいときは粒子は大きくな
る。霧化圧が作用して噴射される塗料の粒子の大きさは
塗料の粘度に関係する。塗料の粘度は外気温や塗料の組
成によって変化する。この塗料の粘度が大きくなれば粒
子は大きくなり、粘度が小さくなれば粒子は小さくな
る。従って、例えば外気温が低く粘度が大きいときは、
霧化圧を大きくすることにより粒子を小さくして適正な
塗料の粒子の大きさにすることができる。外気温が高い
場合には逆に霧化圧を小さくすればよい。また、パター
ン圧が大きいときは霧化塗料の噴射範囲は絞られ(図4
(A)参照)、逆にパターン圧が小さいときは霧化塗料
の噴射範囲は広くなる(図4(B)参照)。図4(C)
に示されるような箱状の被塗装物を塗装する場合には、
平面Aは面積が広いのでパターン圧を小さくして噴射す
るのに対し、側面B、側面Cは面積が狭いのでパターン
圧を大きくして噴射する。このように、吐出圧、霧化圧
及びパターン圧を適正に設定することにより、被塗装物
に応じた適正な塗装が可能となる。
【0021】図2の操作圧力源としてのエアコンプレッ
サ78には、加圧流体供給管路80及び上記吐出圧等の
圧力を供給するための塗装圧力供給管路144が接続さ
れている。
【0022】加圧流体供給管路80は途中で4本に分岐
しており、分岐した各々の管路はバルブユニット82、
84、86、88に接続されている。バルブユニット8
8は図示しない4個の流量制御バルブを備えている。4
個の流量制御バルブは経路88Aを介して弾性収縮体6
2又は弾性収縮体64の内部と連通しており、各々弾性
収縮体62への加圧流体の供給用、弾性収縮体62から
の加圧流体の排出用、弾性収縮体64への加圧流体の供
給用、弾性収縮体64からの加圧流体の排出用とされて
いる。
【0023】例えば、バルブユニット88の弾性収縮体
62に対応する2個の流量制御バルブのうち、排出用の
バルブを閉じ供給用のバルブを開くと、弾性収縮体62
の内部空洞に加圧流体が導入され、弾性収縮体62が膨
径変形して軸線方向に沿って収縮力が発生する。また排
出用のバルブを開き供給用のバルブを閉じると、弾性収
縮体62の内部の圧力が低下して上記収縮力が低減す
る。バルブユニット88は制御装置76に接続されてお
り、制御装置76から指示された圧力値に応じて各流量
制御バルブを開閉させる。
【0024】また、バルブユニット82、84、86も
バルブユニット88と同様に各々4個の流量制御バルブ
を備えている。バルブユニット82、84、86の各バ
ルブは、管路82A、84A、86Aを介してそれぞれ
弾性収縮体24、34、48又は弾性収縮体26、3
2、50の内部と連通しており、各々弾性収縮体24、
34、48への加圧流体の供給用、弾性収縮体24、3
4、48からの加圧流体の排出用、弾性収縮体26、3
2、50への加圧流体の供給用、弾性収縮体26、3
2、50からの加圧流体の排出用とされている。バルブ
ユニット82、84、86はそれぞれ制御装置76に接
続されており、制御装置76から指示された圧力値に応
じて各流量制御バルブを開閉させる。
【0025】一方、塗装圧力供給管路144は途中で4
本に分岐しており、それぞれ電空レギュレータ132、
136、140及び塗装パネル130に設けられた圧力
計130A(図5参照)に接続されている。従って、こ
の圧力計130Aによりエアコンプレッサ78の圧力が
モニターできるようになっている。
【0026】この電空レギュレータ132は制御装置7
6から指示された電圧値に応じて上記霧化圧を生成する
ためのものである。電空レギュレータ132は管路13
2Aを介して電磁バルブ134に接続されている。この
電磁バルブ134は制御装置76からの指示によりバル
ブを開閉し、管路134Aを介して塗装ガン70に霧化
圧を付与し又は霧化圧を閉止する。なお、管路132A
は途中で分岐しており、管路150を介して塗装パネル
130上に設けられた霧化圧を示す圧力計130B(図
5参照)に接続され霧化圧がモニターできるようになっ
ている。
【0027】電空レギュレータ136は制御装置76か
ら指示された電圧値に応じてパターン圧を生成するため
のものである。電空レギュレータ136は管路136A
を介して電磁バルブ138に接続されている。この電磁
バルブ138は制御装置76からの指示によりバルブを
開閉し、管路138Aを介して塗装ガン70にパターン
圧を付与し又はパターンを閉止する。なお、管路136
Aは途中で分岐しており、管路148を介して塗装パネ
ル130上に設けられたパターン圧を示す圧力計130
C(図5参照)に接続されパターン圧がモニターできる
ようになっている。
【0028】電空レギュレータ140は、制御装置76
から指示された電圧値に応じて吐出圧を生成するための
ものである。電空レギュレータ140で生成された吐出
圧は管路140Aを介して塗装ガン70に吐出圧を付与
する。なお、管路140Aは途中で分岐しており、管路
146を介して塗装パネル130に設けられた吐出圧を
示す圧力計130Dに接続され霧化圧がモニターできる
ようになっている。なお、管路132A、136A、1
34A、138A、140A、146、148、150
としては、例えばテフロンホースを用いることができ
る。
【0029】制御装置76は、ROM92、RAM9
4、CPU90、DA変換器を含む入出力ポート96、
塗装ガン70の軌道データ及び塗装条件データを記憶す
るたのデータメモリ95及びこれらを接続するデータバ
スやコントロールバス等のバス98を含んで構成されて
いる。この入出力ポート96には、キーボード126、
表示装置128及び塗装制御パネル130が接続されて
いる。なお、RAM94には、後述する制御プログラム
や移動パターン、塗装パターン等が記憶されている。
図5に示したように、塗装制御パネル130には、上述
したコンプレッサ78の圧力を表示するための圧力計1
30A、霧化圧を表示するための圧力計130B、パタ
ーン圧を表示するための圧力計130C及び吐出圧を表
示するための圧力計130Dの他に、塗装条件を自動又
は手動で設定するかを切り換える塗装条件切換スイッチ
130E、霧化圧の微調整を行うための霧化圧スイッチ
130F、パターン圧の微調整を行うための微調整スイ
ッチ130G、吐出圧を微調整するための微調整スイッ
チ130Hが設けられている。
【0030】移動パターンは、所定の被塗装面に対する
塗装ガン70の移動のパターンを定めたものであり、本
実施例では図7に示すように3種類の移動パターンが定
められている。図7において、「○」は各移動パターン
における塗装ガン70の移動開始点、「●」は塗装ガン
70の移動方向を変更する点(以下、折り返し点とい
う。)、各点を結ぶ直線は塗装ガン70の移動経路を表
している。
【0031】各移動パターンは、いずれも塗装ガン70
の移動方向を折り返し点で変更させながら塗装ガン70
を進行方向(図7矢印E方向)に徐々に移動させるパタ
ーンであるが、移動パターンIは、塗装ガン70を進行
方向に直行する方向(以下、折り返し方向という。)に
沿って移動させ、更に進行方向に沿って移動させること
を繰り返すパターンである。また、移動パターンIIは進
行方向方向及び折り返し方向に対して斜めに、いわゆる
ジグザグ状に移動させるパターンである。また、移動パ
ターンIII は塗装ガン70を折り返し方向に沿ったライ
ン上を3回移動させた後に進行方向に沿って移動させる
パターンである。
【0032】なお、図7では各移動パターンを視覚的に
示しているが、実際にデータメモリ95に記憶されてい
る各移動パターンは、始点、折り返し点及び終点の座標
が記憶されている。
【0033】塗装パターンは、被塗装物に対する塗装ガ
ン70の塗装のパターンを定めたものであり、本実施例
では吐出圧、霧化圧及びパターン圧をそれぞれ組み合わ
せて粗塗り、中塗り、仕上げ塗りの3種類の塗装パター
ンが定められている。
【0034】次に、実際に塗装ロボット10を動作させ
るために必要とされる軌道データ及び塗装条件データの
構成について説明する。図6に示すように、軌道データ
Kは、ヘッダ部H及びデータ部Dから構成されている。
このヘッダ部Hはデータ情報部とパターン情報部とから
構成されている。データ情報部は、記憶された軌道デー
タKに関する概要を記憶したものであり、軌道データK
の名称、ポイント総数、動作パターン数、軌道Kの繰り
返し回数等から構成されている。
【0035】パターン情報部は、塗装時の移動パターン
の区切りを表すものであり、各パターンごとのポイント
数から構成されている。この移動パターンは、所定の被
塗装面について塗装ガンを矩形状に移動させたり(移動
パターンI)、ジグザグ状に移動させたり(移動パター
ンII)、所定範囲を往復動作させたり(移動パターンII
I )して塗装する場合の軌跡を表すものである。なお、
このパターン情報部は、通常は複数個連続して設けられ
る。
【0036】データ部Dは、各々のポイント毎のデータ
全てを順に連続して記憶したものであり、各ポイントの
データDn (nは自然数)はnポイントについての、x
座標、y座標、z座標、A座標、B座標、動作条件J、
霧化圧L、パターン圧M、吐出圧P、Lバルブ及びMバ
ルブから構成されている。
【0037】このx座標、y座標及びz座標は塗装ガン
70の三次元空間座標を表しており、A座標及びB座標
は塗装ガン70の被塗装物に対する立体的な噴射角度を
表している。動作条件Jは、ロボットの移動速度、補間
方法や被塗装物を載置する回転テーブル等の追加制御対
象軸のスピード等の図示しない塗装ロボットの周辺装置
に対して、各ポイント毎にデジタルアナログ変換(DA
変換)して出力されるべきデータ等を表している。ま
た、霧化圧L、パターン圧M及び吐出圧Pはそれぞれ電
空レギュレータ132、136、140によって生成さ
れる圧力を得るための電圧値のデータを表している。更
に、Lバルブ及びMバルブは、それぞれ電磁バルブ13
4、138の開閉状態のデータを表している。
【0038】次に、図8及び図9のフローチャートを参
照して本実施例の作用を説明する。まず図8を参照し
て、塗装ロボット10に移動軌跡を生成するための軌跡
データ及び塗装条件を生成するための塗装条件データを
教示する教示処理について説明する。なお、塗装処理は
概念的には複数の処理単位(例えば、被塗装物の単一の
面を塗装する処理を単一の処理単位とする)から構成さ
れている。以下では個々の処理単位をブロックと称す
る。図8に示す軌道データ及び塗装条件データの生成・
教示処理においても、後述するように、軌道データ及び
塗装条件データの生成及び登録はブロック単位で行われ
る。また、図8に示す軌道データ及び塗装条件データの
生成・教示処理に先立ち、ロボットアーム120の原点
復帰が行われる。この原点復帰処理は、塗装ロボット1
0の機械的な原点位置にロボットアーム120及びモー
タ118を戻す処理である。この処理によって塗装ロボ
ット10は電源立ち上げ時点の位置に位置される。
【0039】ステップ200ではオペレータに移動パタ
ーンの移動開始点にロボットが移動するよう要請し、オ
ペレータによって移動された座標を取り込む。これによ
り、要請された移動開始点における移動パターンによる
塗装を行う該当ブロックが指定される。次のステップ2
02では塗装ガン70の移動パターンとして、図7に示
した移動パターンI〜III の中から選択するようオペレ
ータに要請し、オペレータによって選択された移動パタ
ーンを取り込む。
【0040】次にステップ204では、オペレータに移
動パターンを特定する移動条件を入力させる。この移動
条件には、前述の移動パターンの変数である折り返し方
向距離W、ピッチP及び進行方向距離D(又は進行方向
高さH)に加え(図7参照)、三次元空間における塗装
ガン70の進行方向や移動速度等が含まれる。なお、上
記のオペレータによるデータの入力、選択等は、画面の
カーソルをキー操作で動かすことにより行うことができ
るようにすれば、入力選択作業を省力化することができ
る。
【0041】次のステップ206では、ステップ200
で取り込まれた移動開始点の座標、ステップ202で選
択された移動パターン及びステップ204で入力された
各移動条件に基づいて、前記移動開始点から、入力され
た進行方向に沿って、選択されたパターンで、距離Dだ
け塗装ガン70を移動させる際の各折り返し点の座標及
び移動終了点の座標を演算し、軌道データを自動生成す
る。
【0042】次にステップ208においてオペレータに
粗塗り、中塗り、仕上げ塗りの中から塗装パターンを選
択するようオペレータに要請し、オペレータによって選
択された塗装パターンを取り込む。
【0043】次のステップ210では塗装条件切換スイ
ッチ130Eが自動か否かを判断し、肯定判断されたと
きはステップ214へ進む。一方、否定判断されたとき
は、次のステップ212において微調整スイッチ130
F、130G、130Hから入力された変化量を取り込
む。次のステップ214では、電空レギュレータ13
2、136、140に出力すべき電圧値をそれぞれ演算
し、塗装条件データを自動生成する。
【0044】ステップ216では、上記生成した軌道デ
ータ及び塗装条件データに基づいてロボットアーム12
0及び塗装ガン70を移動させるテスト動作を行う。こ
のテスト動作をオペレータが観察し、生成された軌道デ
ータ及び塗装条件データに基づくロボットアーム12
0、塗装ガン70の移動及び塗装に問題が在るか否かを
判断させ、次のステップ218において上記生成した軌
道データ及び塗装条件データを登録するか否かを判断さ
せる。オペレータが問題があると判断したときは軌道デ
ータ及び塗装条件データを取り消すため、ステップ21
8の判定が否定され、上記生成された軌道データを登録
することなくステップ200に戻り、以上の処理が再度
行われる。一方、オペレータが問題が無いと判断したと
きは、オペレータによって軌道データ及び塗装条件デー
タを登録する指示が入力される。これにより、ステップ
218の判定は肯定され、次のステップ220において
単一のブロックのデータとして登録される。
【0045】この登録が終了すると、次のステップ22
2において、オペレータに塗装処理を構成する全ブロッ
クのデータの登録が完了したか否かを判断させる。否定
判断のときはステップ200に戻り次のブロックに対す
る軌道データ及び塗装条件データの生成が行われ、肯定
判断のときは全ブロックのデータの登録終了により本ル
ーチンを終了する。従って、例えば図4(C)に示した
箱状の被塗装物の平面Aに対しては移動パターンIで図
4(B)に示したパターン圧により、側面Bに対しては
移動パターンIIで図4(A)に示したパターン圧によ
り、側面Cに対しては移動パターンIII で図4(A)に
示したパターン圧により粗塗り等を行わせることができ
る。また、各ブロック毎に登録しているので、各ブロッ
ク毎に移動パターン及び塗装パターンを変更することも
容易に行うことができる。なお、移動パターンI、II、
III に各々粗塗り、中塗り、仕上げ塗りに対応させても
よい。
【0046】次に、軌道データ及び塗装条件データの再
生処理について図9を参照して説明する。まず、本ルー
チンが実行されると、ステップ230において再生処理
のパラメータとしてオペレータが入力した、軌道データ
番号を基に、最終ポイント番号、繰り返し回数を読み取
る。この軌道番号は、メモリ上に記憶された図6に示す
キーワード等の軌道データに付けられた番号である。次
のステップ242では、微調整スイッチの入力がなされ
たか否かを判断し、肯定判断された場合には、次のステ
ップ244において微調整スイッチ130B、130
C、130Dから入力された変化量を取り込み、電空レ
ギュレータへの出力電圧値を演算し、次のステップ24
6へ進む。一方、ステップ242で否定判断されたとき
は、ステップ246へ進む。ステップ246ではそれぞ
れの電空レギュレータに電圧を出力する。
【0047】ステップ232では、1番目のポイントに
移動し、ステップ234において動作条件及び塗装条件
に基づいて塗装動作をする。この処理を全てのポイント
が終了するまで繰り返し実行する(ステップ236、2
38)。このようにして1番目のポイントから最終ポイ
ントまでの軌道データ及び塗装条件データに従って塗装
動作をする。これを指定された繰り返し回数分だけ繰り
返す(ステップ240)。
【0048】このように本実施例によれば、ロボット教
示時に塗装条件を紙等に記録する必要はなく、再生時に
塗装条件を紙等を見ながら調整する必要はないので、作
業効率の向上を図ることができる。
【0049】また、塗装条件の基準となる塗装パターン
を記憶しているので、微調整スイッチを操作することに
より短時間かつ容易に塗装条件データの生成を行うこと
ができる。
【0050】更に、各ブロックの軌道データ毎に塗装条
件データが登録されので、被塗装物に対してキメの細か
な塗装を行うことができる。
【0051】なお、本実施例では軌道データ及び塗装条
件データをデータメモリに記憶したが、これを例えばI
Cカード等に保存することも可能である。これにより、
他の工場等でも確実に同様の塗装を再現することができ
る。
【0052】また、塗料槽の他にシンナー槽を設け塗料
又はシンナーをバルブにより切り換えて塗装ガンに供給
し、シンナー供給の場合の吐出圧等を予め設定しておけ
ば、従来手間がかかっていた塗装作業後の洗浄作業を容
易に行うことができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移
動軌跡毎に塗装条件データが記憶されるので、塗装条件
を紙などに記録・保存する必要がなく、塗装条件を再生
するための微妙な調整を無くすることができると共に、
被塗装物の塗装箇所毎に塗装条件を設定することができ
る、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である塗装ロボットの概略を示
す一部破断斜視図である。
【図2】本実施例の塗装ガン及び制御装置を示す概略構
成図である。
【図3】本実施例の塗装ガンの塗料噴射部の概略を示す
図である。
【図4】(A)及び(B)はパターン圧に応じた塗料の
噴射範囲を示す概念図であり、(C)は箱状の被塗装物
に対し噴射範囲とパターン圧との関係を例示した図であ
る。
【図5】本実施例の塗装パネルの概略を示す図である。
【図6】軌道データ及び塗装条件データのメモリ上の構
成を示す概念図である。
【図7】(A)〜(C)は移動パターンを示す図であ
る。
【図8】オンライン教示の流れを示すフローチャートで
ある。
【図9】軌道データ及び塗装条件データを再生する流れ
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 塗装ロボット 70 塗装ガン 90 CPU(制御手段) 94 RAM(塗装パターン記憶手段) 95 データメモリ(データ記憶手段) 126 キーボード(入力手段) 130 塗装パネル(入力手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料を吐出するための吐出圧、塗料を霧
    状にするための霧化圧及び霧化された塗料の噴射範囲を
    定めるためのパターン圧により塗料を噴射する塗装ガン
    と、 前記吐出圧、霧化圧及びパターン圧のそれぞれを組み合
    わせた複数の塗装パターンを記憶した塗装パターン記憶
    手段と、 前記塗装ガンの移動軌跡毎に前記塗装パターンを選択す
    るためのデータ及び選択された塗装パターンの吐出圧、
    霧化圧及びパターン圧を調整するためのデータを入力す
    る入力手段と、 前記入力手段で入力されたデータによって定まる塗装条
    件データを記憶するデータ記憶手段と、 前記データ記憶手段に記憶された塗装条件データに基づ
    いて、塗装ガンの移動軌跡毎に塗装ガンの吐出圧、霧化
    圧及びパターン圧を制御する制御手段と、 を備えた塗装ロボット。
JP25715994A 1994-10-21 1994-10-21 塗装ロボット Pending JPH08117653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25715994A JPH08117653A (ja) 1994-10-21 1994-10-21 塗装ロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25715994A JPH08117653A (ja) 1994-10-21 1994-10-21 塗装ロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08117653A true JPH08117653A (ja) 1996-05-14

Family

ID=17302527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25715994A Pending JPH08117653A (ja) 1994-10-21 1994-10-21 塗装ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08117653A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007000691A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Anest Iwata Corp 塗装ロボットによる静電塗装吹付制御方法及び制御装置
JP2008132487A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Abb Patent Gmbh 噴射手段を使用する塗装器具をコンロールするための噴射パラメータを決定するための方法
JP2010036063A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Anest Iwata Corp 空圧制御弁を用いた塗料供給制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007000691A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Anest Iwata Corp 塗装ロボットによる静電塗装吹付制御方法及び制御装置
JP2008132487A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Abb Patent Gmbh 噴射手段を使用する塗装器具をコンロールするための噴射パラメータを決定するための方法
JP2010036063A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Anest Iwata Corp 空圧制御弁を用いた塗料供給制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100319650B1 (ko) 도장에있어서의도장의흘러내림의평가방법및도장제어장치
CN112638594B (zh) 机器人的连续路径的零示教
US5814375A (en) Process and device for automatically coating objects with a sprayer
JPS59708A (ja) 適合速度制御を行なう経路運動マニピユレ−タ
JP2005040791A (ja) 塗装装置
US11819862B2 (en) Coating thickness optimization and programming method for a coating system and corresponding coating system
CN111250312B (zh) 喷涂往复机器人及其控制装置、喷涂控制方法
JPH07168617A (ja) ロボットのオフライン教示方法
GB2418033A (en) Teaching data preparing method for articulated robot
KR100378606B1 (ko) 전자파차폐 도료 및 침전성 도료 자동코팅장치
JPH05289722A (ja) 塗装ロボットの自動プログラミング装置
JPH08117653A (ja) 塗装ロボット
JP2004527365A (ja) 表面コーティングプラントを制御する方法
JP2023527057A (ja) コーティング設備のためのプログラミング方法及び対応したコーティング設備
JPH1133958A (ja) 金型スプレイロボットの簡易干渉チェック方法
US4896274A (en) Velocity proportional dac for use with a program controlled manipulator
CN106881717A (zh) 一种机器人定距的表面跟随喷漆方法
JPH09244724A (ja) ロボットの動作プログラム作成方法及びその作成装置
JP3183816B2 (ja) 金型スプレイロボットの教示方法
JP3203305B2 (ja) 金型スプレイロボットの簡易干渉チェック方法
JP2992962B2 (ja) 計算機シミュレーションによるロボットのティーチング装置
JP3117553B2 (ja) 塗装機器の塗装条件設定方法
JPH09179619A (ja) 塗装ロボットの軌跡設定方法
Suh et al. A prototype integrated robotic painting system: software and hardware development
Ioannou Industrial robot specifications