JPH08116907A - 球状の果肉を含有する果肉加工品 - Google Patents

球状の果肉を含有する果肉加工品

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Publication number
JPH08116907A
JPH08116907A JP6279701A JP27970194A JPH08116907A JP H08116907 A JPH08116907 A JP H08116907A JP 6279701 A JP6279701 A JP 6279701A JP 27970194 A JP27970194 A JP 27970194A JP H08116907 A JPH08116907 A JP H08116907A
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JP
Japan
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pulp
processed
sarcocarp
product
appearance
Prior art date
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Pending
Application number
JP6279701A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yokoi
俊 横井
Tsuyoshi Kaji
強 梶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by T Hasegawa Co Ltd filed Critical T Hasegawa Co Ltd
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  • Dairy Products (AREA)
  • Confectionery (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 果肉崩れのない、香味・外観の改善された商
品価値の高い果肉加工品を提供する。 【構成】 果実類をスプーン状のくり貫き器でくりぬ
き、砂糖、ペクチン、水、香料等を加えて加熱撹拌殺菌
し、冷却することにより、果肉崩れのない、香味・外観
が改善された果肉加工品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヨーグルト、冷菓、デザ
ート食品等の飲食物に添加して該飲食物の視覚的な商品
価値を高めることができる、香味、食感が改善された果
肉崩れの少ない果肉加工品に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーグルト、デザート食品、アイスクリ
ームやシャーベット等の香味・外観を改善するために果
肉加工品を添加することが一般的に行われている。この
ような果肉加工品は、通常、果肉をダイス状にカッティ
ングしたものに糖類、安定剤、香料等を加え加熱殺菌し
て製造されているが、果肉加工時、運搬時あるいは食品
製造時に果肉崩れを生じ、外観を損なうばかりでなく香
味をも損なうこという問題があった。特に、マンゴー、
パパイヤ、メロンといった果肉の柔らかい果実を用いる
場合はその傾向が強く、殺菌等の加工中に果肉崩れを起
こし、最終製品の香味・外観を著しく損ない商品価値の
低下を招いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、果
実、特にマンゴー、パパイヤ、メロン等の軟質果肉を用
いる場合でも、果肉崩れが少なく、香味・外観の改善さ
れた商品価値の高い製品を得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の如き
課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、使用する果肉
の形状に着目し、果肉原料をあらかじめ角のない球状の
ものに成形し、果肉加工品を製造したところ、特にマン
ゴー、パパイヤ、メロンなどの軟質果肉を用いる場合で
も、果肉崩れがほとんどなく外観に優れるとともに、香
味も改善された果肉加工品が得られるという事実を見い
だし、本発明を完成するに至った。
【0005】かくして、本発明は、球状に加工した果肉
を含有することを特徴とする果肉加工品を提供するもの
である。本発明の果肉加工品は、果実、特にマンゴー、
パパイヤ、メロンなどの軟質果肉を用いる場合でも果肉
崩れがなく、香味・外観の改善された商品価値の高い製
品とすることができる。
【0006】以下、本発明についてさらに詳細に述べ
る。
【0007】本発明で使用することのできる果実として
は、例えば、リンゴ、ナシ、カキ、モモ、アンズ、スモ
モ、イチゴ、バナナ、パパイヤ、マンゴー、スイカ、メ
ロン、その他ウリ類、カリン、マルメロ等を挙げること
ができる。特にマンゴー、パパイヤ、メロンなどの軟質
果肉を用いる場合には、ダイス状の従来の果肉を使用し
た場合に比べ、はるかに果肉崩れが少なく、風味の改善
された商品価値の高い製品を提供することができる。
【0008】球状の果肉は、例えば、上記の如き果実を
スプーン状のくり貫き器でくり貫くことにより製造する
ことができる。また、ダイサーの如き野菜、果実の加工
機械を改良して球状に成型しても良い。球の直径は特に
規定されるものではないが、一般に0.5cm〜5c
m、好ましくは1cm〜2.5cm程度の直径のものが
飲食時にスプーンですくい取り易く好ましい。また、球
の形状も完全な正球に近いものがもっとも果肉崩れがな
く良好であるが、楕円、その他の変形した球体であって
もよい。
【0009】得られる球形の果肉を果肉加工品に調製す
る方法としては、通常の方法を用いることができ、例え
ば、上記の如き方法により得られる球形の果肉に、糖
類、ペクチン、増粘剤、安定剤などを添加し、加熱撹拌
殺菌後、必要ならば香料、色素などを添加して、冷却す
ることにより、球形の果肉を含む果肉加工品を調製する
ことができる。
【0010】本発明の一実施態様を例示すれば、まず前
記の如き果実類をスプーン状のくり貫き器で約1〜約
1.5cmにくり貫いた果肉1重量部に対し、砂糖約
0.5〜約0.8重量部、ペクチン約0.0075〜約
0.015重量部、水約0.8〜約1.2重量部を添加
混合し、95℃で10分間加熱殺菌し、冷却することに
より、香味・外観の改善された球状の果肉を含有する果
肉加工品を得ることができる。
【0011】次に実施例を挙げて本発明の態様をさらに
具体的に説明する。
【0012】
【実施例】
実施例1:マンゴーのヨーグルト用果肉加工品の製造法 市販マンゴーを2分割して種をはずしたものを10mm
の半球状のスプーンを用いてくりぬき、直径約8〜約1
0mmの球状の果肉400gを調製した。この球状の果
肉に上記の如き処方に従い、粉体混合した砂糖310g
とペクチン5gを加え、更に水280gを加えて撹拌し
ながら95℃で10分間加熱殺菌し、香料5gを添加
後、瓶に充填して冷却しマンゴーのヨーグルト用果肉加
工品1kgを得た(本発明品1)。
【0013】比較例1 市販マンゴーを2分割して種をはずしたものをステンレ
ス製包丁を用いて細断し、約10mm角のダイス状の果
肉400gを調製した。このダイス状の果肉を用いるほ
かは実施例1と同様の処方および方法でヨーグルト用果
肉加工品1kgを得た(比較品1)。
【0014】官能評価 実施例1、比較例1で得られた本発明品1および比較品
1の30gを、果肉、果汁を含有しない市販のプレーン
ヨーグルト70gに添加して、10名のパネラーにより
香味・外観の官能評価を行った。その結果を下記表1に
示す。
【0015】 表中の数字は好ましいと判定したパネラーの人数を表
す。
【0016】表1の結果から明らかなごとく、本発明品
1は、球状のマンゴーがほとんど果肉崩れがなく、きれ
いな球状が保持され、周囲の白色のヨーグルトとの対比
が鮮やかな外観を与えていた。その結果、マンゴー、ヨ
ーグルトのそれぞれの味が損なわれることなく味わえ、
10名全員が好ましいと判定した。これに対し、比較品
1は、かなりの果肉崩れを起こし、外観が著しく損なわ
れていた。また、それにより生じた果肉の細かな切片お
よび果汁がヨーグルト中へ移行することにより、ヨーグ
ルトの繊細な香味が失われ、特徴のないものに変化して
いた。
【0017】実施例2:メロンの冷菓用果肉加工品の製
造法 市販メロンを2分割して種を除去したものを10mmの
半球状(長楕円の半球)のスプーンを用いてくりぬき、
直径約8〜約10mmの長楕円形の果肉500gを調製
した。この果肉に上記の如き処方に従い、粉体混合した
砂糖295gとペクチン5gを加え、更に水195gを
加えて撹拌しながら95℃で10分間加熱殺菌し、香料
5gを添加後、瓶に充填して冷却しメロンの冷菓用果肉
加工品1kgを得た(本発明品2)。
【0018】比較例2 市販メロンを2分割して種を除去したものをステンレス
製包丁を用いて細断し、約10mm角のダイス状の果肉
500gを調製した。このダイス状の果肉を用いるほか
は実施例2と同様の処方および方法でヨーグルト用果肉
加工品1kgを得た(比較品2)。
【0019】官能評価 実施例2、比較例2で得られた本発明品2および比較品
2の20gを、果肉、果汁を含有しない市販のバニラア
イスクリーム80mlに添加して、10名のパネラーに
より香味・外観の官能評価を行った。その結果を下記表
2に示す。
【0020】 表2:果肉加工品入りバニラアイスクリームの香味・外観の比較 品 名 香味 外観 本発明品1 10 10 比較品1 0 0 表中の数字は好ましいと判定したパネラーの人数を表
す。
【0021】表2の結果から明らかなごとく、本発明品
2は、長楕円形のメロンがほとんど果肉崩れがなく、形
状が保持され、周囲の白色のバニラアイスクリームとの
対比が鮮やかな外観を与えていた。その結果、メロン、
バニラアイスクリームのそれぞれの味が損なわれること
なく味わえ、10名全員が好ましいと判定した。これに
対し、比較品2は、かなりの果肉崩れを起こし、外観が
著しく損なわれていた。また、それにより生じた果肉の
細かな切片および果汁がバニラアイスクリーム中へ移行
することにより、バニラアイスクリームの上品な香味が
失われ、食感がざらつくなど商品価値の低下が見られ
た。
【0022】
【発明の効果】原料に球状の果肉を使用することによ
り、パパイヤ、マンゴー、メロン、スイカなどの軟質果
肉を用いる場合でも果肉崩れがなく、香味・外観の改善
された商品価値の高い果肉加工品を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球状に加工した果肉を含有することを特
    徴とする果肉加工品。
  2. 【請求項2】 果肉がパパイヤ、マンゴー、メロン、ス
    イカなどの軟質果肉である請求項1記載の果肉加工品。
JP6279701A 1994-10-20 1994-10-20 球状の果肉を含有する果肉加工品 Pending JPH08116907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6279701A JPH08116907A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 球状の果肉を含有する果肉加工品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6279701A JPH08116907A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 球状の果肉を含有する果肉加工品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08116907A true JPH08116907A (ja) 1996-05-14

Family

ID=17614677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6279701A Pending JPH08116907A (ja) 1994-10-20 1994-10-20 球状の果肉を含有する果肉加工品

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JP (1) JPH08116907A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011109919A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Q P Corp 容器詰め殺菌サラダ及びその製造方法

Cited By (1)

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