JPH0811664B2 - 解舒補助装置の制御方法 - Google Patents

解舒補助装置の制御方法

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JPH0811664B2
JPH0811664B2 JP3268320A JP26832091A JPH0811664B2 JP H0811664 B2 JPH0811664 B2 JP H0811664B2 JP 3268320 A JP3268320 A JP 3268320A JP 26832091 A JP26832091 A JP 26832091A JP H0811664 B2 JPH0811664 B2 JP H0811664B2
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bobbin
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勇 松井
喜康 真栄田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】例えばリング精紡機で生産された
給糸ボビンの多数本を糸継ぎし、且つスラブ等の不良部
分を除きつつコーンやチーズ状の一つの巻取パッケージ
に巻取る自動ワインダにおける解舒補助装置の制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動ワインダは巻取ユニットの多数錘が
並列配置されたものであり、その一錘の機器配置を図6
により説明する。
【0003】図6において、巻取ユニット1は、支承管
2とダクト3とによって位置固定され、ユニットの所定
位置に位置決め供給される給糸ボビン4から引出される
糸Yはバルンブレーカ6、所定のテンションを付与する
ディスク又はゲート式のテンサ7、糸の不良部分を検出
するスラブキャッチャー8等を通過して、綾振ドラム1
3によって回転する巻取パッケージ14に巻取られる。
15は糸継装置であり、16はパッケージ側の上糸を糸
継装置15へ案内するサクションマウス、17は給糸ボ
ビン側の下糸を糸継装置15へ案内する中継パイプであ
り、各巻取ユニットが上記各部材を有しており、このよ
うな巻取ユニット1が多数並設されて一台の自動ワイン
ダが構成される。また、給糸ボビン4は個々に独立した
トレイ18に挿入された状態のまま供給コンベア11及
び回転円板19を介して巻取ユニット1の巻取位置Aへ
供給される。そして、巻取完了後の空ボビン4′は排出
コンベア12へと排出され、代わりに新たな給糸ボビン
4が供給される。なお、巻取位置Aにある給糸ボビン4
の糸Yが吹き上げられ中継パイプ17に吸引されるよう
に、給糸ボビン4頭部の中空部に糸端Y1が挿入されて
いる。
【0004】上述した巻取ユニット1において、スラブ
キャッチャー8が糸の不良部分を検出すると付属のカッ
ターが作動して糸切断が行われ、スラブキャッチャー8
の糸走行信号OFFを起点として糸継ぎが行われる。こ
の糸継ぎ作動を図7により説明する。図7において、サ
クションマウス16が方向に旋回し、その吸い込み口
16aが綾振りドラム13と巻取パッケージ14の間に
位置し、巻取パッケージ14の糸端を吸引する。サクシ
ョンマウス16が所定の位置になると、機枠5内にある
逆転ローラ又は駆動モータの逆転により綾振りドラム1
3即ち巻取パッケージ14が逆転して糸を解き、糸端が
サクションマウス16に吸い込まれるようにする。ま
た、サクションマウス16の作動と略同時に、中継パイ
プ17が方向に旋回し、テンサ7の下方に位置する。
この時、テンサ7が開き、テンサ7から解放された糸端
が中継パイプ17に吸引される。なお、ボビンチェンジ
には、給糸ボビンから吹き上げられた糸が中継パイプ1
7に吸引される。つぎに、巻取パッケージ側の糸端と給
糸ボビン側の糸端を吸引したサクションマウス16及び
中継パイプ17が逆方向に旋回して図示の位置に戻る
と、糸継装置15に糸が入り、糸継ぎが行われる。
【0005】ところで、給糸ボビンが空になった時、ま
たは糸切れ時にも、スラブキャッチャー8の糸走行信号
OFFを起点として、上述した糸継ぎ動作が行われる。
しかし、給糸ボビンが空になった場合、下糸がないた
め、糸継ぎ動作が失敗する。そこで、下糸の有無を確認
するためのヤーンフィーラ9がテンサ7の下側に設けら
れ、ヤーンフィーラ9が下糸を検出しないと、糸継ぎ動
作と平行してボビンチェンジが行われる。このボビンチ
ェンジは、回転円板19(図6参照)の回転と図示され
ないイジョクトレバーの旋回作動との共同により行わ
れ、空ボビン4′が排出され、新たな給糸ボビン4が供
給される。このような下糸検出用のヤーンフィーラ9は
機械的なもの又は光学センサを用いたものがある。
【0006】上述した巻取ユニット1においては、給糸
ボビンから解舒される糸からスラブ等の不良部分を除き
つつ、また給糸ボビン毎の糸継ぎを行いながらコーンや
チーズ状の一つの巻取パッケージを形成していくため、
その生産性は巻取速度に大きく依存することになる。と
ころが、従来の自動ワインダでは、実用的巻取速度は1
000m/min前後であった。その理由は以下の
(a)〜(c)の現象の複合による巻取速度の制限を受
けていたからである。(a)巻取速度の増加に伴って解
舒張力も大きくなる。特に、三分玉と呼ばれる残り解舒
量が1/3となった時点から急激に解舒張力が増大する
が、この増大の程度が大きくなると張力による糸切れが
発生する。(b)巻取速度の増加に伴ってスラッフィン
グが多くなる。このスラッフィングとは、給糸ボビン4
のチェス部4aから安定的に解舒されずに、輪抜けのよ
うに幾重かのコイルが互いに絡み合って一気に解舒され
る状態を言い、糸切れに至る原因となる。(c)巻取速
度の増加に伴って毛羽が増加する。
【0007】これらの、(a)〜(c)の現象は給糸ボ
ビンからの解舒の状態に依存していることは経験的に知
られていた。そのため、図6に示すように、給糸ボビン
4から解舒される糸のバルーンを四角錐の筒であるバル
ーンブレーカ6で制限し、バルーンが広がりすぎないよ
うに適度なものに保っている。ところが、バルーンブレ
ーカ6はガイドプレート10の下側から給糸ボビン4の
上側に位置するものであって機台5に固定されているた
め、給糸ボビン4の解舒が進むと共に、給糸ボビン4の
チェス部4aからバルーンブレーカ6下端までの距離が
徐々に長くなり、バルーンブレーカ6の働きが悪くな
る。その結果、給糸ボビン4の解舒の終わり頃に、糸切
れ等が発生することがある。
【0008】このような解舒終わり頃の糸切れ等に対応
するための解舒補助装置として、図8に開示されるもの
が提案されている。巻取位置にある給糸ボビン4及びバ
ルーンブレーカ6の側方に回転ねじ軸22が立設され、
この回転ねじ軸22は上部支持板2aに固定されたパル
スモータ等のモータ23によって回転されるようになっ
ている。回転ねじ軸22には昇降台24が螺入され、こ
の昇降台24に形成された貫通孔24aに回転ねじ軸2
2と平行に立設されたガイド軸25が嵌められている。
このような構造により、回転ねじ軸22の回転に伴って
昇降台24が上下動するようになっている。また、昇降
台24には、芯管4bの上方から嵌入していくバルーン
ブレーカ6が取り付けられている。また、昇降台24に
は、センサ取付板26が上下方向位置調整自在に設けら
れ、このセンサ取付板26に給糸ボビン4のチェス部4
aの上端を検知する光電センサ等のセンサ27が設けら
れ、このセンサ27の信号によってモータ23が制御さ
れるようになっている。すなわち、バルーンブレーカ6
がチェス部4aの上方所定位置にあるように、センサ2
7がモータ23を駆動し昇降台24を下降させる。
【0009】上述した解舒補助装置28にあっては、糸
の解舒に追随してバルーンブレーカ6が下降し、バルー
ンブレーカ6下端からチェス部4a上端までの距離L1
が適性値を維持する。したがって、巻き終わりに近くな
っても、下側バルーンが制限された状態が維持される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8の
解舒補助装置28にあっては、センサ27によるチェス
部4aの上端位置の測定が不正確であり、バルーンブレ
ーカ6が糸の解舒に追随しきれないという問題点を有し
ていた。
【0011】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、バルーン規制部材としてのバルーンブレーカの
規制位置を給糸ボビンの糸量に応じた適切な位置とする
ことができる解舒補助装置の制御方法を提供しようとす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における解舒補助装置の制御方法は、給糸ボ
ビンに被さる内径規制部を有し、給糸ボビンの解舒に追
して規制位置を変えるバルーン規制部材を備えてな
り、このバルーン規制部材が糸継ぎ時等の解舒途中に退
避位置となる解舒補助装置の制御方法であって、給糸ボ
ビンから解舒される糸量を直接又は間接に計測し、この
計測値により前記バルーン規制部材を解舒に追随させ、
前記解舒途中にバルーン規制部材を退避させるときに、
そのときの規制位置を記憶し、この記憶した規制位置に
前記バルーン規制部材を戻すようにしたものである。
【0013】
【作用】例えば糸層重量を解舒中に計測すれば、糸量即
ち何分玉であるかが分かり、バルーン規制部材の内径規
制部とチェス部との距離を略一定に保てる。また、糸継
ぎ等でバルーン規制部材を退避させる時に規制位置を記
憶するため、糸継ぎ後等にバルーン規制部材を元の規制
位置に確実に戻すことができる
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の制御方法に用いられる解舒
補助装置を示す斜視図である。
【0015】図1において、解舒補助装置30は、下側
バルーン規制部材としての筒体31と、上側バルーン規
制部材としての絞り付筒体32と、追随機構としてのモ
ータ38、ネジ軸38a、コントローラ40とを主要部
材としてなっている。
【0016】下側バルーン規制部材としての筒体31は
上下が開口しており、筒体31の側面に昇降ブロック3
5が取り付けられた第1の腕31aを有している。昇降
ブロック35は固定ブロック36から垂下されたロッド
37に上下摺動自在に挿入されていると共に、ネジ軸3
8aに螺入されている。このネジ軸38aは固定ブロッ
ク36に取りつけられたモータ38に連結され、ネジ軸
38aの回転に応じて筒体31が昇降自在となってい
る。この筒体31は給糸ボビン4のチェス部4aからの
距離L1が略一定になるように順次下降し、給糸ボビン
4の芯管4bに被さっていく。そして、チェス部4aか
ら解舒される糸のバルーン(筒体31に対する下側バル
ーン)の広がりを適切に保つことにより解舒角度を大き
くし、スラッフィングと毛羽の発生を抑える役目を果た
す。このような筒体31の役目を充分果たすためには、
筒体31の下端である内径規制部の寸法と給糸ボビン4
の径方向寸法の関係が重要であり、チェス部4aから解
舒される糸のバルーンを制御する筒体31の下端の内径
は給糸ボビン4の糸層の外径より小さく、芯管4bの外
径より大きい必要がある。
【0017】上側バルーン規制部材としての絞り付筒体
32は下側バルーン規制部材としての筒体31の外周に
挿入されている。したがって、絞り付筒体32は筒体3
1の順次下降と共に下降する。しかし、絞り付筒体32
にはスリット32d付きの腕32cが取り付けられてお
り、腕32cの下側に磁石32bが貼りつけられてい
る。スリット32dはストッパー軸34に案内されてお
り、ストッパー軸34下端のプレート34aに磁石32
b及び腕32cが当たると、絞り付筒体32の下降が停
止する。すなわち、遅くとも糸張力が顕著に増大し始め
る三分玉となった時点では、絞り付筒体32が下げ止ま
り、芯管4bの真上に絞り32aが位置するようになっ
ている。この絞り32aは糸道を規制し、筒体31より
ガイドプレート10に至るバルーン(上側バルーン)の
大きな変動を防止し、糸張力の変動巾を狭める役目を果
たす。このような絞り32aの役目を充分果たすために
は、糸道を規制する絞り32aの位置と形状が重要であ
る。絞り32aは芯管4bの頂部から4〜180mm上
に位置する必要がある。また、絞り32aの内径は芯管
4bの頂部の外径以下であって、2mm以上とする必要
がある。
【0018】つぎに、解舒補助装置30の動きに関連す
る機器を説明する。8はスラブキャッチャー、9はヤー
ンフィーラ、20はレバー、21はレバー20の旋回駆
動部である。スラブキャッチャー8には例えば静電容量
の変化を測定するものが用いられ、糸欠陥のみならず、
糸が走行しているかどうかを検出することができる。ス
ラブキャッチャー8が糸走行信号を発しないと、糸継ぎ
動作が行われる。この場合、テンサから開放される下糸
は中継パイプに保持されるが、中継パイプが下から上へ
と旋回する時に、給糸ボビンから解舒される糸にビリが
発生する恐れがある。そこで、ビリが発生しやすい糸の
解舒のために、ビリ発生防止装置としてのレバー20が
設けられている。このレバー20が二点鎖線の退避位置
から実線の作動位置(芯管4b側面に当接している状
態)となる。チェス部4aから解舒される糸の一回転毎
に下糸にはレバー20でテンションが付加され、ビリが
防止される。このビリ発生防止装置としてのレバー20
の作動のために、解舒補助装置30の筒体31及び絞り
付筒体32は実線の退避位置となる。また、スラブキャ
ッチャー8が糸走行信号を発することなく、ヤーンフィ
ーラ9も糸を検出しない場合、給糸ボビン4が空ボビン
になっており、ボビンチェンジが行われる。この場合
も、解舒補助装置30の筒体31及び絞り付筒体32は
実線の退避位置となり、新しい給糸ボビン4が所定位置
になると、レバー20が二点鎖線の退避位置から実線の
作動位置となってビリの発生を防止しつつ糸継ぎが行わ
れる。
【0019】つぎに、上述したこの解舒補助装置30に
よる糸解舒方法を図2により説明する。図2(a)〜
(d)は筒体31と絞り付筒体32がどのように解舒に
追随するかを示す図である。図2(a)において、実線
の筒体31と絞り付筒体32は退避位置にある。この退
避位置では、筒体31の下端の内径規制部が芯管4bよ
り上にあり、空ボビン排出に続く新しい給糸ボビンの供
給が行われる。そして、二点鎖線図示のように、筒体3
1の下端の内径規制部が芯管4bに被さる作動状態まで
下降する。図2(b)は五分玉の状態を示し、筒体31
と絞り付筒体32が共に下降し、絞り32aが所定位置
となっている。特に筒体31はチェス部4aの解舒に追
随するように順次下降し、チェス部4aから解舒される
糸の解舒角度θが大きく保たれ、給糸ボビン上に残る糸
と解舒される糸同士の擦れ合いが少なくなる結果、スラ
ッフィングと毛羽の発生が抑えられる。図2(c)は三
分玉の状態を示し、筒体31のみが下降し、絞り付筒体
32は停止したままであり、絞り32aが芯管4bの真
上の所定位置となっている。特に、三分玉以降では解舒
張力が急激に増大する傾向があるが、これはチェス部4
aの下方から解舒される糸に現れる二点鎖線の如き大き
なバルーンと、チェス部4aの上方から解舒される糸に
現れる小さなバルーンとが交互に発現することによる。
しかし、絞り32aが存在することにより、絞り32a
からガイドプレート10までの上側バルーンが小さいも
のに規制される。また、この三分玉以降ではチェス部4
aの形状が徐々に崩れ始める時点であり、これ以上筒体
31を下げても、スラッフィングと毛羽の抑制効果に差
が生じなくなる。そこで、図2(d)のように、三分玉
以降の解舒においては、筒体31は解舒に追随せず所定
位置に止まったままとなっている。すなわち、筒体31
下端の内径規制部は解舒始めから三分玉に至るまでは解
舒に追随して順次下降する必要があり、絞り付筒体32
の絞り32aは三分玉から解舒終わりに至るまでは芯管
4bの真上の所定位置に止まる必要がある。このよう
に、筒体31と絞り32aの必要性の差に着目し、下側
バルーン規制部材としての筒体31と第2規制部材とし
ての絞り32aに区分し、その作用時点を異ならせたも
のである。
【0020】図1において、上述した筒体31はコント
ローラ40によるモータ38の回転制御に基づいて解舒
に追随し、チェス部4aから一定の距離L1を保つよう
になっている。そして、上位コンピュータ41がコント
ローラ40を制御している。また、巻取位置Aにロード
セル60が埋設されており、巻取位置Aに供給された給
糸ボビン4の解舒に伴う総重量の変化を示す計測値がコ
ントローラ40に入力される。上位コンピュータ41に
は、芯管4bとトレイ18の既知の重量が入力されてお
り、これらの既知の重量を差し引くことで、解舒前の糸
重量が算出される。そして、解舒が進むとその解舒中の
糸重量が刻々と算出され、(解舒中の糸重量/解舒中の
糸重量)から現在何分玉であるかが認識される。この何
分玉であるかの情報を元にして、コントローラ40がモ
ータ38の回転を制御し、筒体31下端の内径規制部と
チェス部の距離L1を略一定に保つ。
【0021】図3は図1のロードセルに代わって糸長測
定を用いる方法を示す図である。センサ61が綾振りド
ラム13の回転数を測定しており、このセンサ61がコ
ントローラ40に接続されている。このセンサ61によ
り給糸ボビン4からの巻取長が計測される。上位コンピ
ュータ41には、予め給糸ボビン4の定長が入力されて
おり、(定長−巻取長)/定長から現在何分玉であるか
が認識される。この何分玉であるかの情報を元にして、
コントローラ40がモータ38の回転を制御し、筒体3
1下端の内径規制部とチェス部の距離L1を略一定に保
つ。
【0022】図4は図1のロードセルに代わって解舒張
力測定を用いる方法を示す図である。糸張力センサ62
が解舒張力を測定しており、この糸張力センサ62がコ
ントローラ40に接続されている。この糸張力センサ6
2により解舒中の解舒張力の変化が計測される。一般に
解舒張力は解舒が進むと共に増加する。そこで、特定の
給糸ボビンにおける解舒張力の変化カーブが予め入力さ
れており、このカーブと現在の解舒張力を対比すること
で、何分玉であるかが認識される。この何分玉であるか
の情報を元にして、コントローラ40がモータ38の回
転を制御し、筒体31下端の内径規制部とチェス部の距
離L1を略一定に保つ。また、糸張力センサ62に代わ
り、筒体31の内径規制部にリング状の圧電素子を貼り
付け、解舒される糸の接圧を測定し、この接圧変化で何
分玉であるかを識別することもできる。
【0023】ところで、上述した解舒補助装置は、給糸
ボビンから解舒される糸量を直接又は間接に測定するこ
とにより何分玉であるかを認識し、この認識情報を元に
して解舒追随となっているが、糸継ぎ時には退避位置と
なる必要があり、通常の順次下降とは独立した動きが求
められる。そこで、巻取効率を低下させない効率的な筒
体の動きを以下に説明する。図1において、スラブキャ
ッチャー8からの糸走行信号がOFFになると、一連の
糸継ぎ動作が開始される。この糸走行信号のOFFを起
点として、筒体31実線の退避位置に速やかに上昇す
る。この時、上昇前の筒体31の位置を記憶しておく。
すなわち、一連の糸継ぎ動作と筒体31の上昇は平行し
て行われる。そして、一連の糸継ぎ動作(レバー20の
作動を含む)が行われる。糸継ぎが成功し、糸が巻かれ
始めると、スラブキャッチャー8からの糸走行信号がO
Nに変わる。この糸走行信号のONを起点として、筒体
31が下降動作に移行し、記憶されていた上昇前の位置
まで下降する。このように、スラブキャッチャー8から
の糸走行信号のOFF又はONを基準にして、解舒補助
装置が作動すると、筒体31の動きに無駄がなくなる。
【0024】また、ビリが発生しにくい糸の場合には、
ビリ発生防止装置としてのレバー20を作動させるわけ
ではない。この時には、筒体31はボビンチェンジ時の
み退避位置に上昇すればよく、スラブキャッチャー8の
糸走行信号OFFによって開始される糸継ぎ動作の最初
の段階で検出されるヤーンフィラー9の下糸無しの信号
を基準として筒体31を退避位置に上昇させることがで
きる。
【0025】図5は下側バルーン規制部材及び上側バル
ーン規制部材の他の実施例を示す。図5(a)におい
て、下側バルーン規制部材は多段の開閉筒体44a〜4
4gを隙間εを有して積み重ねたものである。図4
(c)に示されるように、一つの開閉筒体は一対の半円
部材45、46を軸46に旋回自在に支持されたレバー
48,49に取り付けたものである。レバー48,49
が駆動部材50で閉じると、下側バルーンを規制する内
径規制部を形成する。図4(a)では、一番上のみの開
閉筒体44aが閉じた作動状態が示されている。チェス
部4aの解舒が進むと共に、開閉筒体44b→44gが
閉じていき、開閉筒体44a〜44gの内径規制部が解
舒に追随することになる。この場合、隙間εはゼロでも
よいが、給糸ボビンの解舒状態を確認するためには、あ
る程度の隙間εを有するものが良い。また、上側バルー
ン規制部材は開閉レバー51で構成されている。図4
(b)に示されるように、くの字型レバー51a,51
bが駆動部材52で閉じることにより、菱形の糸道規制
空間53が形成される。この空間53の寸法も芯管4b
の頂部の外径内に収まる空間にする。このように、下側
バルーン規制部材としての筒体は給糸ボビン4の軸方向
に連続している必要がなく、不連続なものであってもよ
い。この場合も、多段の開閉筒体44a〜44gの開閉
タイミングとくの字型レバー51a,51bの開閉タイ
ミングは給糸ボビンから解舒される糸量に基づいて制御
することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明における解舒補助装置の制御方法
、給糸ボビンから解舒される糸量を直接又は間接に計
測し、この計測値により前記バルーン規制部材を解舒に
追随させる方法であり、例えば糸層重量を解舒中に計測
すれば、糸量即ち何分玉であるかが分かり、バルーン規
制部材の内径規制部とチェス部との距離を略一定に保て
るので、バルーン規制部材を正確に解舒に追随させるこ
とができる。また、解舒途中にバルーン規制部材を退避
させるときに、そのときの規制位置を記憶し、この記憶
した規制位置に前記バルーン規制部材を戻すようにした
方法であるので、糸切れ時のバルーン規制部材の退避の
前後でバルーンの規制位置が変わらず、バルーン制御の
連続性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御方法が用いられる解舒補助装置の
斜視図である。
【図2】解舒補助装置による糸解舒方法を示す図であ
る。
【図3】本発明の制御方法が用いられる他の解舒補助装
置の斜視図である。
【図4】本発明の制御方法が用いられる他の解舒補助装
置の斜視図である。
【図5】下側バルーン規制部材の他の実施例を示す図で
ある。
【図6】巻取ユニットの機器配置図である。
【図7】巻取ユニットの要部の斜視図である。
【図8】従来の解舒補助装置の制御方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
30 解舒補助装置 31 筒体(下側バルーン規制部材) 41 上位コンピュータ 60 ロードセル 61 センサ 62 糸張力センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給糸ボビンに被さる内径規制部を有し、
    給糸ボビンの解舒に追随して規制位置を変えるバルーン
    規制部材を備えてなり、このバルーン規制部材が糸継ぎ
    時等の解舒途中に退避位置となる解舒補助装置の制御方
    法であって、給糸ボビンから解舒される糸量を直接又は
    間接に計測し、この計測値により前記バルーン規制部材
    を解舒に追随させ、前記解舒途中にバルーン規制部材を
    退避させるときに、そのときの規制位置を記憶し、この
    記憶した規制位置に前記バルーン規制部材を戻すように
    したことを特徴とする解舒補助装置の制御方法。
JP3268320A 1991-09-18 1991-09-18 解舒補助装置の制御方法 Expired - Lifetime JPH0811664B2 (ja)

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