JPH08116627A - バッテリパックの保護回路 - Google Patents

バッテリパックの保護回路

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JPH08116627A
JPH08116627A JP24919194A JP24919194A JPH08116627A JP H08116627 A JPH08116627 A JP H08116627A JP 24919194 A JP24919194 A JP 24919194A JP 24919194 A JP24919194 A JP 24919194A JP H08116627 A JPH08116627 A JP H08116627A
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voltage
battery
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JP24919194A
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Yasuhito Eguchi
安仁 江口
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過充電に対する安全性を向上させる。 【構成】 第1の制御回路1は、電池電圧Eに対応して
スイッチング回路3をオン/オフするようになされてい
る。第2の制御回路2は、電池電圧Eが所定の検出レベ
ル以上となると、非復帰の遮断回路4を動作させるよう
になされている。そして、第1の制御回路1は、自身が
正常動作しているとき、第2の制御回路2による遮断回
路4の制御を禁止するようにもなされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2次電池を過充電から
保護するためのバッテリパックの保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、リチウムイオン電池などの2次
電池を内蔵するバッテリパックは、過充電、過放電、過
電流を防止するための保護回路を有している。即ち、過
充電、過放電、過電流が検出されたときには、2次電池
に流れる電流をオフするようになされている。
【0003】ところで、過充電を防止するための保護回
路は、2次電池の電圧がある電圧を超えたときに、2次
電池に流れる電流(充電電流)をオフするようになされ
ているが、最近のバッテリパックでは、充電時間を短時
間化するため、この保護回路を利用して、いわゆる間欠
充電が行われるようになされてる。
【0004】ここで、図26および図27を参照して、
間欠充電について説明する。
【0005】図26は、第1の間欠充電方法により充電
を行った場合の電池電圧(2次電池の端子間電圧E)お
よび充電電流の端子間電圧を示している。
【0006】第1の間欠充電方法では、充電電流が流
れ、電池電圧が上昇して、第1の検出レベル(例えば、
2次電池の満充電電圧)になると、その後、所定の時間
Td経過後に、充電電流がオフにされる。そして、充電
電流がオフにされている場合に、電池電圧が、内部抵抗
や分極によって低下し、再び、第1の検出レベルになる
と、即座に充電電流がオンにされる。以下、同様の処理
が繰り返される。
【0007】図26においては、2次電池が定電流(充
電電流)で充電されることにより(図26(b))、電
池電圧Eが上昇して(図26(a))、第1の検出レベ
ルとなり、その後、さらに充電が続けられ、電池電圧が
上昇している。そして、電池電圧が第1の検出レベルに
等しくなってから、所定の時間Tdが経過すると、充電
電流がオフにされている。この場合、電池電圧は、その
内部抵抗による電圧降下によって、第1の検出レベル以
下に瞬時に下がるため、即座に充電電流はオンにされて
いる。
【0008】ここで、この場合、電池電圧の電圧降下
は、ほとんどその内部抵抗によるものであるから、電池
電圧は、充電電流がオンされることによって即座に、そ
れがオフされる前の電圧になる。
【0009】従って、充電電流がオンされると、電池電
圧は、即座に第1の検出レベルを超えるので、それから
所定の時間Td経過後、充電電流は、再びオフされる。
【0010】以上の繰り返しにより、2次電池に対する
エネルギ(充電電流の時間積分値)の供給、即ち充電が
ほぼ充分に行われ、充電中の電池電圧が、第1の検出レ
ベルに比較して内部抵抗による電圧降下分より大きくな
ると、充電電流がオフされても、電池電圧は、即座に
は、第1の検出レベル以下に下がらず、その後に徐々に
現れる分極による電圧降下によって、第1の検出レベル
に下がる。即ち、2次電池の充電がほぼ充分に行われた
場合には、充電電流のオフ時間が長くなる。
【0011】従って、充電電流がある程度の長い時間
(システムにより異なる)流れなくなった場合、例えば
タイマなどを動作させるなどして、所定の時間を計時
後、充電を終了することによって、2次電池の充電を充
分行うことができる。
【0012】次に、図27は、第2の間欠充電方法によ
り充電を行った場合の電池電圧(2次電池の端子間電圧
E)、充電電流、充電器の端子間電圧を示している。
【0013】第2の間欠充電方法においては、2次電池
に充電電流が流れている場合に、電池電圧が上昇して、
第1の検出レベルになると、即座に、充電電流がオフさ
れるようになされている。そして、充電電流がオフされ
ている場合に、電池電圧が、内部抵抗や分極によって低
下し、第1の検出レベル以下になると、即座に充電電流
がオンされ、その後所定の時間Tdが経過するまでは、
電池電圧に関わらず、充電電流がオンのままにされるよ
うになされている。
【0014】図27においては、2次電池が定電流(充
電電流)で充電されることにより(図27(b))、電
池電圧が上昇して(図27(a))、第1の検出レベル
に等しくなると、充電電流が即座にオフされている。こ
の場合、電池電圧は、その内部抵抗による電圧降下によ
って、第1の検出レベル以下に瞬時に下がるため、即座
に充電電流はオンにされている。この場合においては、
上述した第1の間欠充電方法における場合と同様に、電
池電圧は、充電電流がオンされることによって即座に、
それがオフされる前の電圧に戻る。
【0015】従って、充電電流がオンされると、電池電
圧は、即座に第1の検出レベルを超えるが、いまの場合
は、充電電流がオフしている間に、電池電圧が低下して
第1の検出レベル以下になり、充電電流がオンされた場
合であるから、それから所定の時間Tdが経過するまで
は、電池電圧に関わらず、充電電流はオン状態のままと
される。
【0016】よって、電池電圧は、第1の検出レベルを
超え、さらに上昇する。そして、所定の時間Tdが経過
すると、電池電圧は、第1の検出レベルを超えているか
ら、充電電流は、再び即座にオフされる。
【0017】以上の繰り返しにより、2次電池の充電が
ほぼ充分に行われると、上述した第1の間欠充電方法に
おける場合と同様に、電池電圧が、第1の検出レベル以
下に低下するまでに時間がかかるようになり、その結
果、充電電流のオフ時間が長くなる。
【0018】従って、第2の間欠充電方法による場合に
おいても、充電電流がある程度の長い時間流れなくなっ
たとき、例えばタイマなどを動作させるなどして、所定
の時間を計時後、充電を終了することによって、2次電
池の充電を充分行うことができる。
【0019】図28は、以上のような間欠充電により充
電が行われるバッテリパックの一例の構成を示してい
る。例えばリチウム電池などでなる2次電池Eの+端子
は、バッテリパックの端子EB+に接続され、またその
−端子は、遮断回路4およびスイッチング回路3を介し
て、バッテリパックの端子EB−に接続されている。
【0020】第1の制御回路201は、充電時、2次電
池Eの電圧(電池電圧)を検出し、その検出結果に対応
して、図26または図27で説明したように充電電流が
流れるように、スイッチング回路3を制御する。即ち、
第1の制御回路201は、電池電圧の検出結果に対応し
て、スイッチング回路3をオン/オフさせるためのパル
スを、スイッチング回路3に出力する。スイッチング回
路3は、第1の制御回路201から供給されるパルスに
したがってオン/オフし、これにより図26または図2
7で説明したように充電電流がオン/オフされ、間欠充
電が行われる。
【0021】なお、第1の制御回路201は、充電時だ
けでなく、放電時においても電池電圧を検出している。
そして、第1の制御回路201は、その検出結果から、
2次電池Eが過放電状態にあるか否かを判定し、過放電
状態になると判定した場合には、スイッチング回路3を
オフにするようになされている。さらに、第1の制御回
路201は、2次電池Eに流れる電流も検出しており、
過電流が流れている場合にも、スイッチング回路3をオ
フにするようになされている。
【0022】また、スイッチング回路3は、例えばNチ
ャネルMOS FET(例えば、寄生ダイオードが充電
電流を遮断する方向に形成された、過充電を防止するた
めのFET、および寄生ダイオードが放電電流を遮断す
る方向に形成された、過放電を防止するためのFETな
ど)などで構成されている。
【0023】ところで、安全性を考えた場合、過充電に
対しては、特に厳重に保護を施すことが好ましい。そこ
で、従来から、バッテリパックには、第1の制御回路2
01が故障等したときのために、第2の制御回路202
および遮断回路4が設けられていることが多い。
【0024】遮断回路4は、例えばヒューズなどでなる
非復帰の遮断回路で、一度電流を遮断した後は、それ自
体を新たなものと交換しない限り、2次電池Eに電流を
流すことができないようになされている。第2の制御回
路202は、電池電圧を検出しており、それが第2の検
出レベル以上となったときに、遮断回路4をドライブし
(例えば、ヒューズをカットし)、電流を遮断させるよ
うになされている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、遮断回
路4は非復帰であるから、第2の検出レベルは、図29
に示すようなレベルとする必要がある。即ち、間欠充電
中における電池電圧の最高値を、EBPとすると、第2
の検出レベルは、EBPより高いレベルに設定する必要
がある。
【0026】しかしながら、EBPは、2次電池Eの満
充電電圧よりかなり高い電圧であり、過充電保護のため
には、第2の検出レベルを、そのような高い電圧以上の
レベルとするのは好ましくない。
【0027】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、第2の検出レベルを低いレベル(EBP
以下のレベル)に設定することができるようにし、これ
により安全性をより向上させることができるようにする
ものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のバッテリ
パックの保護回路は、2次電池に流れる充電電流をスイ
ッチングするスイッチング手段(例えば、図1に示すス
イッチング回路3など)と、2次電池の電圧を検出し、
その検出結果に対応して、スイッチング手段を制御する
第1の制御手段(例えば、図1に示す第1の制御回路1
など)と、充電電流を遮断する、非復帰の遮断手段(例
えば、図1に示す遮断回路4など)と、2次電池の電圧
を検出し、その検出結果に対応して、遮断手段に、充電
電流を遮断させる第2の制御手段(例えば、図1に示す
第1の制御回路2など)とを備え、第1の制御手段は、
自身が正常動作しているとき、第2の制御手段による遮
断手段の制御を禁止することを特徴とする。
【0029】このバッテリパックの保護回路において
は、第1の制御手段に、充電中の2次電池の電圧が所定
の検出レベル以上になった後は、所定の充電時間だけ2
次電池に充電電流を強制的に流して充電を停止し、充電
停止後の2次電池の電圧が所定の検出レベルに降下した
後、再び、充電電流を所定の充電時間だけ強制的に流す
ことを繰り返す間欠充電が行われるように、スイッチン
グ手段を制御させ、所定の充電時間の間、第2の制御手
段による遮断手段の制御を禁止させることができる。ま
た、第1の制御手段には、所定の充電時間の経過後、さ
らに所定の期間、第2の制御手段による遮断手段の制御
を禁止させることができる。
【0030】本発明の第2のバッテリパックの保護回路
は、2次電池に流れる充電電流をスイッチングするスイ
ッチング手段(例えば、図4に示すスイッチング回路3
など)を含み、2次電池の電圧を検出し、その検出結果
に対応して、スイッチング手段を制御する第1の制御手
段(例えば、図4に示す第1の制御回路11など)と、
充電電流を遮断する、非復帰の遮断手段(例えば、図4
に示す遮断回路4など)と、2次電池の電圧を検出し、
その検出結果に対応して、遮断手段に、充電電流を遮断
させる第2の制御手段(例えば、図4に示す第1の制御
回路12など)とを備え、第2の制御手段は、2次電池
の電圧が所定の過充電レベル以上の場合、第1の制御手
段が正常動作しているか否かを判定し、第1の制御手段
が正常動作していないときのみ、遮断手段に、充電電流
を遮断させることを特徴とする。
【0031】このバッテリパックの保護回路において
は、第1の制御手段に、充電中の2次電池の電圧が所定
の検出レベル以上になった後は、所定の充電時間だけ2
次電池に充電電流を強制的に流して充電を停止し、充電
停止後の2次電池の電圧が所定の検出レベルに降下した
後、再び、充電電流を所定の充電時間だけ強制的に流す
ことを繰り返す間欠充電が行われるように、スイッチン
グ手段を制御させることができる。
【0032】また、第2の制御手段には、2次電池の電
圧が過充電レベル以上の場合、スイッチング手段をオフ
にするように、第1の制御手段を制御させ、その後、所
定の期間内に、2次電池の電圧が過充電レベル以下に降
下しない場合、第1の制御手段が正常動作していないと
して、遮断手段に、充電電流を遮断させることができ
る。さらに、第2の制御手段には、2次電池の電圧が過
充電レベル以上の場合、スイッチング手段をオフにする
ように、第1の制御手段を制御させ、その後、所定の期
間内に、スイッチング手段がオフにならない場合、第1
の制御手段が正常動作していないとして、遮断手段に、
充電電流を遮断させることができる。また、第2の制御
手段には、2次電池の電圧が過充電レベル以上の場合、
スイッチング手段をオフにするように、第1の制御手段
を制御させ、その後、2次電池の電圧が過充電レベルよ
り高い所定のレベルとなった場合、第1の制御手段が正
常動作していないとして、遮断手段に、充電電流を遮断
させることができる。
【0033】さらに、このバッテリパックの保護回路に
おいては、充電停止中における2次電池の電圧が、所定
の電圧以上である場合、2次電池からバイパス電流を流
すことができる。また、第1および第2の制御手段は、
コンデンサ、コンデンサおよびフォトカップラ、または
トランスを介して交流結合することができる。
【0034】
【作用】本発明の第1のバッテリパックの保護回路にお
いては、第1の制御回路1が、自身が正常動作している
とき、第2の制御回路2による遮断回路4の制御を禁止
する。従って、第2の制御回路2が遮断回路4に充電電
流を遮断させるときの2次電池の電圧を低く設定するこ
とができ、その結果、過充電に対する安全性を向上させ
ることができる。
【0035】本発明の第2のバッテリパックの保護回路
においては、第2の制御回路12が、2次電池の電圧が
過充電レベル以上の場合、第1の制御手段が正常動作し
ているか否かを判定し、第1の制御回路11が正常動作
していないときのみ、遮断回路4に、充電電流を遮断さ
せる。従って、過充電レベルを低く設定することができ
るので、過充電に対する安全性を向上させることができ
る。
【0036】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。なお、本願は充電に関するものなので、
以下では、それ以外の放電その他に関する記載は省略し
てあるが、これらに関する処理は、従来と同様に行われ
ているものとする。
【0037】図1は、本発明の第1の原理を説明するた
めのバッテリパックの構成例を示している。なお、図
中、図28における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。
【0038】第1の制御回路1は、図28の第1の制御
回路201と同様の処理を行う他、自身が正常に動作し
ている場合には、第2の制御回路2に制御信号を出力
し、これにより第2の制御回路2が動作することを禁止
するようになされている。
【0039】第2の制御回路2は、図28の制御回路2
02と同様の処理を行う他、第1の制御回路1から制御
信号を受信している間は、動作しないようになされてい
る。即ち、第2の制御回路2は、第1の制御回路1から
制御信号を受信していない期間のみ、図28の制御回路
202と同様の処理を行うようになされている。
【0040】従って、第1の制御回路1が正常に動作し
ている限りは、第2の制御回路2は動作しない(遮断回
路4に充電電流を遮断させない)ので、第2の制御回路
2における第2の検出レベルは、図2(a)に示すよう
に、第1の制御回路1における第1の検出レベル以上、
EBP以下の範囲に設定することもできるし、また図2
(b)に示すように、第1の検出レベルより低いレベル
にも設定することができる。
【0041】そして、第1の制御回路1が故障した場合
には、電池電圧が、上述したような従来より低いレベル
である第2の検出レベルとなったときに、第2の制御回
路2が動作し、これにより遮断回路4が充電電流を遮断
するので、バッテリパックの安全性を従来より向上させ
ることができる。
【0042】ここで、図3は、遮断回路4の詳細構成例
を示している。端子H1には、抵抗発熱体4cおよび4
dの一端が接続されている。また、抵抗発熱体4cおよ
び4dは、その他端どうしが接続されている。端子H2
には、ヒューズ(例えば、低融点金属でなる)4aの一
端が接続されており、その他端は、ヒューズ4bの一旦
と接続されている。また、ヒューズ4bの他端は、端子
H3と接続されている。そして、抵抗発熱体4cおよび
4dの他端どうしの接続点と、ヒューズ4aおよび4b
の接続点とが接続されている。
【0043】図1においては、端子H1は、第2の制御
回路2(後述する図4においては、第2の制御回路1
2)と接続されている。また、端子H2とH3は、2次
電池Eと直列に接続されるようになされており、図1に
おいては、端子H2またはH3は、スイッチング回路3
または2次電池Eの−端子に、それぞれ接続されてい
る。
【0044】従って、通常の場合(第2の制御回路2ま
たは12が遮断回路4に充電電流を遮断させようとして
いない場合)、電流は、端子2、ヒューズ4a,4b、
端子H3を流れる。
【0045】第2の制御回路2は、充電がなされている
場合において、第1の制御回路1から制御信号を受信し
ていない期間に、電池電圧が第2の検出レベル以上にな
ると、例えば端子H1を2次電池Eの+端子と接続す
る。これにより、充電電流は、端子H1、抵抗発熱体4
cおよび4d、ヒューズ4a、端子H2の経路で流れる
ようになり、その結果、抵抗発熱体4cおよび4dが発
熱する。この発熱により、ヒューズ4a,4bが溶融さ
れ、充電電流が遮断される。
【0046】なお、以上のように構成される非復帰の遮
断回路4については、本件出願人が先に出願した、例え
ば特願平5−118605号や特願平6−014139
などに、その詳細が記載されている。
【0047】次に、図4は、本発明の第2の原理を説明
するためのバッテリパックの構成例を示している。な
お、図中、図28における場合と対応する部分について
は、同一の符号を付してある。
【0048】第2の制御回路12は、図28の制御回路
202と同様の処理を行う他、電池電圧が第2の検出レ
ベル以上である場合、その旨を検出信号として、第1の
制御回路11に出力し、その応答があるか否かによっ
て、第1の制御回路11が正常に動作しているか否かを
判定するようになされている。そして、第2の制御回路
12は、第1の制御回路11が正常に動作していると判
定した場合には、自身の動作を禁止し、第1の制御回路
11が正常に動作していないと判定した場合には、遮断
回路3に、充電電流を遮断させるようになされている。
【0049】第1の制御回路11は、図28の第1の制
御回路201と同様の処理を行う他、第2の制御回路1
2から検出信号を受信すると、自身が正常に動作してい
る場合には、第2の制御回路2に対して応答するように
なされている。
【0050】なお、第1の制御回路11から返す応答の
形式としては、正常動作していることを示す信号を、第
2の制御回路12に、直接送信するようにしても良い
し、また次のようにしても良い。即ち、例えばスイッチ
ング回路3をオフし、充電電流を遮断することにより、
電池電圧を変化させるようにする。第2の制御回路2
は、電池電圧を検出しているから、それが変化すること
により、第1の制御回路11から応答があったことを認
識することができる。
【0051】従って、第1の制御回路11が正常に動作
している限りは、やはり第2の制御回路12は動作しな
い(遮断回路4に充電電流を遮断させない)ので、第2
の制御回路12における第2の検出レベルは、図2で説
明したように、低いレベルに設定することができる。
【0052】そして、第1の制御回路11から応答がな
い場合には、即ち第1の制御回路12が故障した場合に
は、電池電圧が、上述したような従来より低いレベルで
ある第2の検出レベルとなったときに、第2の制御回路
12が動作し、これにより遮断回路4が充電電流を遮断
するので、バッテリパックの安全性を従来より向上させ
ることができる。
【0053】次に、図5を参照して、第1の原理におい
て、第2の制御回路2の動作を禁止する方法について説
明する。なお、以下では、例えば、図26を参照して説
明した第1の間欠充電方法によって充電が行われるもの
とする。
【0054】充電時において、電池電圧が第1の検出レ
ベル以上となると、電池電圧は、図26で説明した場合
と同様に、図5(a)に示すようになる。いま、第2の
検出レベルを、図5(a)に示すように、第1の検出レ
ベルより比較的高いレベル(但し、EBP以下)に設定
した場合、電池電圧が、第2の検出レベル以上となるタ
イミングは、図5(b)に示すようになる。なお、図5
(b)においては、電池電圧が、第2の検出レベル以上
となる部分をHレベルで、またそれ以下となる部分をL
レベルで、それぞれ示してある。
【0055】一方、第1の制御回路1が、スイッチング
回路3をオン/オフするタイミングは、図26(b)に
示した充電電流がオン/オフするタイミングと同一であ
るから、図5(c)に示すようになる。
【0056】図5(b)および図5(c)に示したよう
に、第2の検出レベルが、第1の検出レベルより比較的
高いレベルに設定されている場合、電池電圧が、第2の
検出レベル以上となるときは、必ず第1の制御回路1
が、スイッチング回路3をオンしているときとなってい
る。従って、この場合、第1の制御回路1が、スイッチ
ング回路3をオンしているとき、第2の制御回路2の動
作を禁止するようにすれば良い。
【0057】図6は、以上のようにして、第2の制御回
路2の動作を禁止するバッテリパックの構成例(本発明
を適用したバッテリパックの第1実施例の構成)を示し
ている。なお、図中、図1における場合と対応する部分
については、同一の符号を付してある。また、同図にお
いては、2次電池E、第1の制御回路1、スイッチング
回路3、および遮断回路4の図示は省略してある。
【0058】第1の制御回路1から第2の制御回路2に
対しては、スイッチング回路4をオン/オフさせるため
のパルス(以下、適宜、COパルスという)が供給され
るようになされている。
【0059】第2の制御回路2においては、交流結合用
のコンデンサC1の一端が第1の制御回路1と接続され
ている。また、コンデンサC1の他端は、一端が接地さ
れている抵抗R1の他端と接続されており、また、コン
デンサC1と抵抗R1との接続点は、アノードが接地され
たダイオードD1のカソードと接続されている。さら
に、ダイオードD1のカソードは、電圧検出回路21お
よびドライブ回路22でなる保護ブロック20に接続さ
れている。
【0060】電圧検出回路21は、電池電圧を検出し、
それが第2の検出レベル以上であるか否かを判定するよ
うになされている。そして、電池電圧が第2の検出レベ
ル以上である場合、ドライブ回路22を動作させ、これ
により遮断回路4に充電電流を遮断させるようになされ
ている。
【0061】なお、保護ブロック20に供給される電圧
(第1の制御回路1よりコンデンサC1を介して供給さ
れる信号)がHレベルのとき、電圧検出回路21または
ドライブ回路22の少なくとも一方は、動作をしないよ
うになされている。即ち、保護ブロック20に供給され
る電圧がLレベルのときのみ、電圧検出回路21および
ドライブ回路22の両方が動作するようになされてい
る。
【0062】また、コンデンサC1と抵抗R1による時定
数は、第1の制御回路1から出力されるCOパルスの最
大周期を伝達することができるような値とされている。
さらに、ダイオードD1は、COパルスを、所定のレベ
ルにクランプするためのもので、これによりCOパルス
のデューティー比が変動しても、COパルスのHレベル
を、確実に保護ブロック20に印加することができるよ
うになされている。
【0063】次に、その動作について説明する。第1の
制御回路1が正常動作して、間欠充電が行われている場
合、スイッチング回路3はオン/オフされるから、レベ
ルの変化するCOパルスが、コンデンサC1を介して、
保護ブロック20に供給される。この場合、保護ブロッ
ク20では、COパルスがHレベルのとき、電圧検出回
路21またはドライブ回路22の少なくとも一方は動作
をしない。従って、図5で説明したように、電池電圧が
第2の検出レベル以上となっても、Tdの期間は、遮断
回路4による保護動作(充電電流の遮断)は行われず、
COパルスがLレベルの場合に、即ち充電電流が流れて
いない場合に、電池電圧が第2の検出レベル以上となっ
たときに限り、遮断回路4による保護動作が行われる。
【0064】一方、第1の制御回路1が故障している場
合、COパルスのレベルは変化せず、またコンデンサC
1は直流分を通さないから、コンデンサC1の、抵抗R1
と接続されている方の一端のレベルはLレベルとなる。
従って、この場合、保護ブロック20に印加されるレベ
ルはLレベルとなるから、電池電圧が第2の検出レベル
以上となったときには、遮断回路4による保護動作が行
われる。
【0065】なお、このバッテリパックは、コンデンサ
C1とダイオードD1との接続点と、保護ブロック20の
間に、保護ブロック20に電流が流れるようにダイオー
ドを配置し、そのダイオードのカソードに、一端を接地
したコンデンサの他端を接続して構成するようにするこ
とも可能である。この場合、COパルスがHレベルから
Lレベルになった後も、所定の期間は、保護ブロック2
0に対し、Hレベルが印加される。
【0066】ところで、図7(a)に示すように、第2
の検出レベルが、第1の検出レベルより僅かに高いレベ
ルである場合、電池電圧が、第2の検出レベル以上とな
るタイミングは、図7(b)に示すようになる。なお、
図7(b)においては、電池電圧が、第2の検出レベル
以上となる部分をHレベルで、またそれ以下となる部分
をLレベルで、それぞれ示してある。
【0067】一方、第1の制御回路1が、スイッチング
回路3をオン/オフするタイミングは、図5(c)にお
ける場合と同様に、図7(c)に示すようになる。
【0068】従って、この場合、図7(b)に斜線を付
して示すように、電池電圧が、第2の検出レベル以上と
なるときが、第1の制御回路1が、スイッチング回路3
をオンしているときからはみ出すことがある。
【0069】そこで、図7(d)に示すように、第1の
制御回路1が、スイッチング回路3をオン/オフするタ
イミング、即ちCOパルスの立ち上がりエッジと、立ち
下がりエッジから、図26で説明した期間(電池電圧が
第1の検出レベル以上となった後に充電電流を流す期間
(スイッチング回路3をオンにする期間))Tdより長
い所定の期間Td2の間、第2の制御回路2の動作を禁止
するようにする。
【0070】この場合、第2の制御回路2の動作が禁止
される期間は、トータルで、図7(e)に示すようにな
り、この期間には、図7(b)に斜線を付した部分が含
まれるので、第1の制御回路1が正常動作していれば、
電池電圧が、第2の検出レベル以上となっても、第2の
制御回路2は動作しないこととなる。
【0071】なお、図7(e)においては、第2の制御
回路2の動作が禁止される期間をHレベルで示してあ
る。
【0072】図8は、以上のようにして、第2の制御回
路2の動作を禁止するバッテリパックの構成例(本発明
を適用したバッテリパックの第2実施例の構成)を示し
ている。なお、図中、図6における場合と対応する部分
については、同一の符号を付してある。また、同図にお
いては、2次電池E、第1の制御回路1、スイッチング
回路3、および遮断回路4の図示は省略してある。
【0073】このバッテリパックにおいては、第1の制
御回路1が正常に動作している場合、第1の制御回路1
からのCOパルスが、交流結合用のコンデンサC2また
はC3それぞれを介して、エッジ検出回路31に供給さ
れる。エッジ検出回路31では、コンデンサC2または
C3を介したCOパルスから、それぞれ立ち上がりエッ
ジまたは立ち下がりエッジが検出され、そのタイミング
で、リセット信号がタイマ回路32に出力される。
【0074】タイマ回路32は、リセット信号を受信す
ると、図示せぬクロック回路からのクロックのカウント
を開始する。タイマ回路32は、通常、保護ブロック2
0にLレベルを出力しているが、クロックのカウントを
開始すると同時に、保護ブロック20にHレベルを出力
する。そして、タイマ回路32は、カウント値が時間T
d2に対応する値となると、その出力をLレベルにする。
また、タイマ回路32は、カウント値が時間Td2に対応
する値になる前に、エッジ検出回路31からリセット信
号を受信すると、カウント値をリセットし、再びクロッ
クのカウントを開始する。
【0075】従って、遮断回路4の保護動作は、COパ
ルスの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジそれぞ
れから、Td2の期間だけ禁止されることとなる。即ち、
COパルスが、例えば図7(c)に示したようなもので
あった場合には、図7(e)にHレベルで示した期間だ
け、遮断回路4の保護動作が禁止されることになる。
【0076】一方、第1の制御回路1が、あるタイミン
グで故障した場合、COパルスのレベルは変化せず、ま
たコンデンサC2およびC3は直流分を通さないから、エ
ッジ検出回路31は、リセット信号を出力しなくなる。
従って、タイマ回路32は、前回、リセット信号を受信
して、クロックのカウントを開始してから、Td2だけ経
過すると、Lレベルを出力するようになる。よって、そ
の後、電池電圧が第2の検出レベル以上となった場合に
は、遮断回路4による保護動作が行われる。
【0077】なお、図6に示したバッテリパックを、コ
ンデンサC1の出力が、HレベルからLレベルに変化し
ても、Hレベルを時間Td2だけ保持し続ける回路を、保
護ブロック20の前段に設けて構成した場合、そのバッ
テリパックは、図8のバッテリパックとほぼ等価とな
る。
【0078】次に、図9は、本発明を適用したバッテリ
パックの第3実施例の構成を示している。なお、図中、
図4における場合と対応する部分については、同一の符
号を付してある。従って、このバッテリパックにおいて
は、上述した第2の原理による保護がなされる。また、
同図においては、2次電池E、スイッチング回路3、お
よび遮断回路4の図示を省略してある。
【0079】このバッテリパックにおいては、第2の制
御回路12が、交流結合用のコンデンサC4、電圧検出
回路41、遅延回路42、およびドライブ回路22から
構成されている。電圧検出回路41は、電池電圧を検出
し、それが第2の検出レベル以上であるとき、または第
2の検出レベル以上でないとき、それぞれHレベルまた
はLレベルを、遅延回路42およびコンデンサC4を介
して第1の制御回路11に出力するようになされてい
る。遅延回路42は、電圧検出回路42の出力がLレベ
ルからHレベルになると、クロックのカウントを開始す
る。そして、電圧検出回路42の出力がHレベルの間、
カウントを行い、そのカウント値が、上述した時間Td2
に対応する値となると、ドライブ回路22を動作させ、
これにより遮断回路4に充電電流を遮断させるようにな
されている。
【0080】なお、遅延回路42は、クロックのカウン
ト中に、電圧検出回路42の出力がHレベルからLレベ
ルとなった場合には、カウント値をリセットし、再び電
圧検出回路42の出力がLレベルからHレベルとなる
と、クロックのカウントを開始するようになされてい
る。
【0081】従って、電池電圧が第2の検出レベル以上
となっても、その状態が連続してTd2だけ続かない限
り、遮断回路4による保護動作は行われないようになさ
れている。即ち、電池電圧が第2の検出レベル以上とな
った状態が連続してTd2だけ続いた場合のみ、遮断回路
4による保護動作が行われるようになされている。
【0082】第1の制御回路11は、電圧検出回路41
からHレベル(これは、交流結合用のコンデンサC4を
介した信号なので、正確には、瞬時にHレベルになり、
その後滑らかにLレベルになるパルス)を受信すると、
自身が、電池電圧が第1の検出レベル以上であることを
検出した場合と同様に、それから時間Tdが経過した
後、スイッチング回路3をオフするようになされてい
る。
【0083】次に、その動作について説明する。充電時
において、電池電圧が上昇し、第2の検出レベル以上と
なると、電圧検出回路41からHレベルが出力される。
このHレベルは、遅延回路42およびコンデンサC4を
介して第1の制御回路11に供給される。
【0084】遅延回路42は、電圧検出回路41からH
レベルを受信すると、クロックのカウントを開始する。
【0085】そして、第1の制御回路11が正常動作し
ている場合、第1の制御回路11は、電圧検出回路41
からHレベルを受信すると、それから時間Tdの経過
後、スイッチング回路4をオフにする。その結果、充電
電流が遮断され、電池電圧が降下する。その後、電池電
圧が第2の検出レベル以下となると、電圧検出回路41
の出力はHレベルからLレベルとなる。即ち、第1の制
御回路11が正常に動作していれば、第2の制御回路1
2が出力したHレベルの検出信号に対する応答として、
電池電圧が変化する。
【0086】なお、第1の制御回路11には、このよう
に電池電圧を変化させる他、例えばスイッチング回路4
をオフにするためのパルス(COパルス)を応答とし
て、第2の制御回路12に返すようにすることも可能で
ある。
【0087】電圧検出回路41の出力がLレベルになる
と、遅延回路42は、カウント値をリセットする。従っ
て、電池電圧が第2の検出レベル以上となってから、充
電電流が遮断されることにより、その電圧(電池電圧)
が第2の検出レベル以下になるまでが、時間Td2(>T
d)以内であれば、遮断回路4による保護動作は行われ
ないことになる。
【0088】即ち、この場合、図7(b)に示した電池
電圧が第2の検出レベル以上になるタイミングの波形の
立ち上がりエッジから、時間Td2の間だけ、遮断回路4
による保護動作が禁止される。
【0089】一方、第1の制御回路11が故障している
場合、第1の制御回路11は、電圧検出回路41からH
レベルを受信しても動作しないから、充電電流は遮断さ
れず(充電電流が流れない状態となるような故障である
場合は、電池電圧は上昇しないから保護の必要はな
い)、従って、電池電圧は降下せず、電圧検出回路41
はHレベルを出力し続けることになる。
【0090】その後、電圧検出回路41の出力がHレベ
ルとなってから、時間Td2が経過すると、遅延回路42
の出力はLレベルからHレベルとなる。遅延回路42の
出力がHレベルとなると、ドライブ回路22は、遮断回
路4に充電電流を遮断させる。即ち、遮断回路4による
保護動作が行われる。
【0091】次に、図10は、本発明を適用したバッテ
リパックの第4実施例の構成を示している。なお、図
中、図1における場合と対応する部分については、同一
の符号を付してある。従って、このバッテリパックにお
いては、上述した第1の原理による保護がなされる。
【0092】第1の制御回路1は、交流結合用のコンデ
ンサC5を介して、モノマルチ(MM)51と接続され
ている。MM51は、そこに入力されるレベルがLレベ
ルからHレベルになると、所定の幅のHレベルを出力す
るようになされている。即ち、ここでは、MM51は、
Hレベルが入力された場合には、例えばTdの幅のHレ
ベルを出力するようになされている。
【0093】なお、MM51が出力するHレベルの幅は
調整することができ、上述したように、Tdの幅のHレ
ベルを出力するようにした場合には図5で説明した原理
で、また、例えばTd+Td2の幅のHレベルを出力する
ようにした場合には図7で説明した原理で、それぞれ遮
断回路4による保護動作が禁止されることになる。
【0094】また、MM51は、そこに入力されるレベ
ルがLレベルからHレベルになったときだけでなく、H
レベルからLレベルになったときも、所定幅のHレベル
を出力するようにすることが可能である。
【0095】MMの出力は、インバータ52を介して、
ANDゲート52の一方の入力端子に供給されるように
なされている。また、ANDゲート52の他方の入力端
子には、電圧検出回路53の出力が供給されるようにな
されている。電圧検出回路53は、電池電圧を検出し、
それが第2の検出レベル以上であるとき、または第2の
検出レベル以上でないとき、それぞれHレベルまたはL
レベルを出力するようになされている。
【0096】ANDゲート52の出力端子は、FET
(NチャネルMOS FET)54のゲートと接続され
ている。また、そのソースまたはドレインは、2次電池
Eの−端子または遮断回路4(遮断回路4(図3)の端
子H1)に、それぞれ接続されている。なお、この場
合、遮断回路4(図3)の端子H2またはH3は、2次
電池Eの+端子または端子EB+に、それぞれ接続され
ている。
【0097】従って、このバッテリパックでは、MM5
1の出力がHレベルのときは、即ちインバータ50の出
力がLレベルのときは、電圧検出回路53の出力は、A
NDゲート52でマスクされ、FET54のゲートに
は、常にLレベルが印加されるから、FET54はオフ
となり、遮断回路4による保護動作は行われない。ま
た、MM51の出力がLレベルの場合、即ちインバータ
50の出力がHレベルの場合、電圧検出回路53の出力
がHレベルとなったときには、FET54のゲートに
は、ANDゲート54よりHレベルが印加され、これに
よりFET54はオンとなり、遮断回路4による保護動
作が行われることになる。
【0098】なお、図10においては、FET54がオ
ンとなった場合には、図3に示した遮断回路4の端子H
3、ヒューズ4b、抵抗発熱体4cおよび4d、端子H
1,FET54の経路で、電流が流れることにより、ヒ
ューズ4a,4bが溶融されることになる。
【0099】次に、その動作について説明する。間欠充
電時において、第1の制御回路1が正常動作している場
合、制御回路1からは、COパルスが出力される。この
COパルスは、コンデンサC5を介して、MM51に供
給される。MM51は、HレベルのCOパルスを受信す
ると、Tdの幅のHレベルのパルスをインバータ50を
介して、LレベルのパルスとしてANDゲート52に供
給する。
【0100】従って、COパルスがHレベルのとき、A
NDゲート52からFET54のゲートには、常にLレ
ベルが印加されるから、図5で説明したように、電池電
圧が第2の検出レベル以上となっても、Tdの期間は、
遮断回路4による保護動作は行われない。
【0101】なお、COパルスがLレベルの場合、つま
り充電電流が流れていない場合において、電池電圧が第
2の検出レベル以上となり、電圧検出回路53からHレ
ベルが出力されると、ANDゲート52からFET54
のゲートには、Hレベルが印加される。従って、この場
合、第1の制御回路1が正常動作していても、FET5
4はオンとなり、遮断回路4による保護動作が行われて
しまうので、第2の検出レベルは、図5(a)に示した
ように設定しておく必要がある。
【0102】一方、第1の制御回路1が故障している場
合、COパルスのレベルは変化せず、またコンデンサC
5は直流分を通さないから、MM51に入力される信号
レベルはLレベルとなる。従って、電池電圧が第2の検
出レベル以上となると、上述したようにして、遮断回路
4による保護動作が行われる。
【0103】次に、図11は、本発明を適用したバッテ
リパックの第5実施例の構成を示している。なお、図
中、図6または図10における場合と対応する部分につ
いては、同一の符号を付してある。また、このバッテリ
パックにおいては、上述した第1の原理による保護が行
われるようになされている。
【0104】交流結合用のコンデンサC1の、第1の制
御回路1と接続されていない方の一端は、FET(Nチ
ャネルMOS FET)55のゲートに接続されてい
る。FET55のソースは2次電池Eの−端子に接続さ
れており、そのドレインは抵抗R2の一端に接続されて
いる。抵抗R2の他端は、2次電池Eの+端子に接続さ
れており、また、この場合、電圧検出回路53は、抵抗
R2を介して電池電圧を検出するようになされている。
【0105】次に、その動作について説明する。第1の
制御回路1が正常動作して、間欠充電が行われている場
合、第1の制御回路1からは、レベルの変化するCOパ
ルスが、コンデンサC1を介して、FET55のゲート
に印加されるので、FET55は、COパルスがHレベ
ルまたはLレベルのとき、それぞれオンまたはオフとな
る。
【0106】FET55がオンの場合、電圧検出回路5
3は、FET55(FET55のソースおよびドレイ
ン)を介してショートされるから、電圧検出回路53で
は電池電圧が検出されなくなる。即ち、電圧検出回路5
3の電圧の検出が禁止される。従って、この場合、図5
で説明したように、Tdの期間は、遮断回路4による保
護動作が禁止される。
【0107】なお、FET55がオフの場合、電圧検出
回路53では、抵抗R2を介して電池電圧が検出される
ので、それが第2の検出レベル以上となったときには、
第1の制御回路1が正常動作していても、電圧検出回路
53から、FET54のゲートにHレベルが印加され、
遮断回路4による保護動作が行われることになるので、
第2の検出レベルは、やはり図5(a)に示したように
設定しておく必要がある。
【0108】一方、第1の制御回路1が故障している場
合、COパルスのレベルは変化せず、またコンデンサC
1は直流分を通さないから、FET55のゲートに印加
される電圧はLレベルになる。従って、この場合、電池
電圧が第2の検出レベル以上となったときには、上述し
たFET55がオフの場合と同様にして、遮断回路4に
よる保護動作が行われる。
【0109】なお、図11のバッテリパックは、抵抗R
2と電圧検出回路53との接続点と、FET55のドレ
インとの間に抵抗Rを設けて構成するようにしても良
い。この場合、FET55がオンすると、電圧検出回路
53が検出する電圧は、電池電圧を、抵抗R2とRとで
分圧した電圧V(電池電圧E×R×(R+R2))とな
るから、電圧検出回路53が、第2の検出レベル以上で
あるとして検出する電池電圧が、FET55がオフして
いるときに比較して高くなる。即ち、FET55がオン
すると、上述した電圧Vが、第2の検出レベル以上とな
るまでは、電圧検出回路53はHレベルを出力しない。
従って、この場合も、遮断回路4による保護動作が禁止
される。但し、この場合、第1制御回路1が正常に動作
していても、上述した電圧Vが、第2の検出レベル以上
となったときには、遮断回路4による保護動作が行われ
るが、電圧Vが、第2の検出レベル以上となった場合に
は、電池電圧は、第2の検出レベルをかなり超えた値に
なっているから、このような場合に、遮断回路4による
保護動作が行われるのは問題はなく、むしろ安全性の観
点から好ましい。
【0110】また、図11に示したバッテリパックで
は、第1制御回路1が正常動作している場合に、電圧検
出回路53が電池電圧を検出することを禁止することに
より、遮断回路4による保護動作を禁止するようにした
が、この他、第1制御回路1が正常動作している場合
に、例えば電圧検出回路53に、電池電圧が、期間Td
だけ連続して第2の検出レベルを超えていない限り、H
レベルを出力させないようにしても、遮断回路4による
保護動作を禁止することができる。
【0111】次に、図12は、本発明を適用したバッテ
リパックの第6実施例の構成を示している。なお、図
中、図11における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。また、このバッテリパックにお
いては、上述した第1の原理による保護が行われるよう
になされている。
【0112】即ち、このバッテリパックは、電圧検出回
路53が電池電圧を直接検出するようになされていると
ともに、電圧検出回路53の出力端子(電池電圧に対応
して、LまたはHレベルが出力される端子)が、抵抗R
3を介してFET54のゲートに接続され、FET55
のドレインが、抵抗R3とFET54との接続点に接続
されている他は、図11のバッテリパックと同様に構成
されている。
【0113】従って、第1の制御回路1が正常動作し
て、間欠充電が行われている場合、第1の制御回路1か
らは、レベルの変化するCOパルスが、コンデンサC1
を介して、FET55のゲートに印加されるので、FE
T55は、COパルスがHレベルまたはLレベルのと
き、それぞれオンまたはオフとなる。
【0114】FET55がオンの場合、点Pの電圧(F
ET54のゲート電圧)は、FET55のソースの電圧
レベル(2次電池Eの−端子の電位)にほぼ等しいLレ
ベルとなる。従って、この場合、FET54はオンせ
ず、図5で説明したように、Tdの期間は、遮断回路4
による保護動作が禁止されることになる。
【0115】なお、FET55がオフの場合、第1の制
御回路1が正常動作していても、電池電圧が第2の検出
レベル以上となると、FET54のゲートには、電圧検
出回路53から抵抗R3を介してHレベルが印加され、
これにより、FET54はオンし、遮断回路4による保
護動作が行われることになるから、やはり第2の検出レ
ベルは、図5(a)に示したように設定しておく必要が
ある。
【0116】一方、第1の制御回路1が故障している場
合、COパルスのレベルは変化せず、またコンデンサC
1は直流分を通さないから、FET55のゲートに印加
される電圧はLレベルになる。従って、この場合、FE
T55がオフとなるから、電池電圧が第2の検出レベル
以上となったときには、遮断回路4による保護動作が行
われる。
【0117】なお、図12に示したバッテリパックで
は、第1制御回路1が正常動作している場合に、電圧検
出回路53のHレベルがFET54のゲートに印加され
ることを禁止することにより、遮断回路4による保護動
作を禁止するようにしたが、この他、第1制御回路1が
正常動作している場合に、例えば電圧検出回路53の出
力が、期間Tdだけ連続してHレベルになっていない限
り、FET54のゲートにHレベルを印加しないように
しても、遮断回路4による保護動作を禁止することがで
きる。
【0118】次に、図13は、本発明を適用したバッテ
リパックの第7実施例の構成を示している。なお、図
中、図8または図12における場合と対応する部分につ
いては、同一の符号を付してある。また、このバッテリ
パックにおいては、図1で説明した第1の原理による保
護が行われるようになされている。
【0119】コンデンサC3の、第1の制御回路1と接
続されていない方の一端は、PNPトランジスタ72の
ベースと接続されている。また、コンデンサC2の、第
1の制御回路1と接続されていない方の一端は、抵抗R
5を介して、トランジスタ72のコレクタと接続されて
いる。そして、トランジスタ72のエミッタは、2次電
池Eの+端子と接続されている。
【0120】トランジスタ72のコレクタと抵抗R5と
の接続点は、NPNトランジスタ71のベースに接続さ
れ、そのエミッタは、2次電池Eの−端子と接続されて
いる。また、トランジスタ71のコレクタは、コンデン
サC6の一端と接続されており、その他端は、トランジ
スタ72のエミッタと2次電池Eとの接続点に接続され
ている。
【0121】電圧検出回路53の出力端子は、抵抗R4
を介して、FET54のゲートに接続されている。そし
て、抵抗R4とFET54のゲートとの接続点と、トラ
ンジスタ71のコレクタとコンデンサC6との接続点と
が接続されている。
【0122】なお、抵抗R4とコンデンサC6とによる時
定数は、電圧検出回路53の出力がHレベルになり、F
ET54をオンすることのできる電荷がコンデンサC6
にチャージされるまでの時間が、図7で説明したTd2と
なるように設定されている。即ち、電圧検出回路53の
出力がHレベルとなることにより、抵抗R4およびコン
デンサC6に電流が流れ、コンデンサC6がチャージされ
て、FET3のゲートの電圧が上昇するが、その電圧
が、FET3をオンするレベルとなるのが、電圧検出回
路53がHレベルとなってから、時間Td2が経過した後
になるように、抵抗R4およびコンデンサC6による時定
数が設定されている。
【0123】次に、その動作について説明する。間欠充
電時において、第1の制御回路1が正常に動作している
場合、第1の制御回路1からは、レベルの変化するCO
パルスが、第2の制御回路2に出力される。COパルス
がHレベルからLレベルに変化するタイミングでは、L
レベルのCOパルスが、コンデンサC3を介して、トラ
ンジスタ72のベースにLレベルが印加されるから、ト
ランジスタ72はオンし、従ってトランジスタ71のベ
ースにはHレベルが印加される。よって、トランジスタ
71はオンする。即ち、COパルスの立ち下がりエッジ
のタイミングで、トランジスタ71はオンする。
【0124】また、COパルスがLレベルからHレベル
に変化するタイミングでは、HレベルのCOパルスが、
コンデンサC2および抵抗R5を介して、トランジスタ7
1のベースに印加される。従って、この場合も、トラン
ジスタ71はオンする。即ち、COパルスの立ち上がり
エッジのタイミングでも、トランジスタ71はオンす
る。
【0125】そして、この場合、電池電圧が第2の検出
レベル以上となり、電圧検出回路53の出力がHレベル
となると、上述したように、コンデンサC6には電荷が
チャージされる。しかしながら、上述したようにトラン
ジスタ71がオンするので、コンデンサC6は、COパ
ルスの立ち下がりエッジおよび立ち上がりエッジのタイ
ミングで、ディスチャージされる。
【0126】FET54のゲート電圧が、FET54が
オンする電圧となるまでの電荷がコンデンサC6にチャ
ージされるのは、電圧検出回路53がHレベルとなって
から時間Td2だけかかるから、第1の制御回路1が正常
動作している場合には、図7で説明したように、遮断回
路4の保護動作が禁止されることとなる。
【0127】一方、第1の制御回路1が、あるタイミン
グで故障した場合、COパルスのレベルは変化せず、ま
たコンデンサC2およびC3は直流分を通さないから、コ
ンデンサC2およびC3の部分はオープンにされた状態に
等しくなる。従って、トランジスタ72のベースに電流
は流れないから、トランジスタ72はオフとなり、トラ
ンジスタ71もオフとなる。
【0128】よって、コンデンサC6のディスチャージ
は行われなくなり、その結果、電圧検出回路53がHレ
ベルの出力を開始してから、Td2だけ経過すると、FE
T54はオンされ、遮断回路4による保護動作が行われ
る。
【0129】なお、図6、図8、図10乃至図13に示
した実施例では、第1の制御回路1から供給される、レ
ベルの変化するCOパルスによって、第2の制御回路2
の動作を禁止するようにしたので、即ち、電池電圧が第
1の検出レベル以上となり、間欠充電が開始された後
に、第1の制御回路から出力されるCOパルスによっ
て、第2の制御回路2の動作を禁止するようにしたの
で、第2の検出レベルは、図2(a)に示したように、
第1の検出レベル以上であることが必要である。
【0130】次に、図14は、本発明を適用したバッテ
リパックの第8実施例の構成を示している。なお、図
中、図4または図13における場合と対応する部分につ
いては、同一の符号を付してある。また、このバッテリ
パックにおいては、図4で説明した第2の原理による保
護が行われるようになされている。
【0131】この場合、第1の制御回路11は、電圧検
出回路82、遅延回路83、およびラッチ回路84で構
成される。電圧検出回路82は、電池電圧を検出し、そ
れが第1の検出レベル以上であるとき、または第1の検
出レベル以上でないとき、それぞれHまたはLレベルを
出力するようになされている。遅延回路83は、通常H
レベルを出力しており、そこに入力される信号レベルが
LレベルからHレベルになると、クロックのカウントを
開始する。そして、そのカウント値が、上述した時間T
dに対応する値となるとLレベルを出力するようになさ
れている。なお、遅延回路83は、そこに入力される信
号レベルがHレベルからLレベルになると、即座にHレ
ベルを出力するようになされている。
【0132】遅延回路83の出力は、スイッチング回路
3に供給されるようになされており、スイッチング回路
3は、遅延回路83からHレベルまたはLレベルを受信
するとオンまたはオフする。
【0133】従って、電圧検出回路82および遅延回路
83によれば、電池電圧が第1の検出レベル以上となる
と、それから時間Td経過後に充電電流がオフされ、そ
れにより電池電圧が第1の検出レベル以下となると、即
座に充電電流がオンされる。即ち、図26で説明した間
欠充電が行われる。
【0134】なお、遅延回路83には、電圧検出回路8
2の出力の他、ラッチ回路84がラッチしている信号も
入力されるようになされている。そして、遅延回路83
は、この2つの入力の論理和を入力として、上述したよ
うな処理を行うようになされている。
【0135】ラッチ回路84は、その入力端子に入力さ
れたレベルをラッチするようになされている。また、ラ
ッチ回路84は、そのリセット端子にHレベルが入力さ
れると、ラッチしている内容をLレベルにリセットする
ようになされている。
【0136】ラッチ回路84の入力端子は、第2の制御
回路12を構成する交流結合用のコンデンサC7を介し
て、電圧検出回路53と抵抗R4との接続点に接続され
ている。また、ラッチ回路84のリセット端子は、交流
結合用のコンデンサC8を介して、インバータ81の出
力端子に接続されている。インバータ81の入力端子
は、ダイオードD2のカソードと接続されており、また
そのアノードは、FET54のゲートとコンデンサC6
との接続点に接続されている。そして、インバータ81
とダイオードD2との接続点と、電圧検出回路53と抵
抗R4との接続点とが接続されている。
【0137】次に、その動作について説明する。充電時
において、電池電圧が第2の検出レベル以下である状態
では、電圧検出回路53からはLレベルが出力され続け
るので、コンデンサC7またはC8を介して、ラッチ回路
84の入力端子またはリセット端子に入力される信号は
いずれもLレベルであり、従って、この場合、ラッチ回
路84はLレベルをラッチする。よって、この場合、遅
延回路83の出力レベルは、電圧検出回路82の出力に
対応して変化する。即ち、この場合、電池電圧が第1の
検出レベル以下であるときには、遅延回路83の出力は
Hレベルであり、従ってスイッチング回路3はオンとな
って充電電流が流れる。また、電池電圧が第1の検出レ
ベル以上であるときには、上述したような間欠充電が行
われるように、遅延回路83の出力は変化する。
【0138】その後、電池電圧が上昇し、第2の検出レ
ベル以上となった場合、電圧検出回路53の出力はLレ
ベルからHレベルとなり、図13で説明したようにコン
デンサC6のチャージが開始されるとともに、ラッチ回
路84の入力端子には、コンデンサC7を介してHレベ
ルが供給される。
【0139】ラッチ回路84では、このHレベルがラッ
チされる。従って、その後、時間Tdだけ経過すると、
遅延回路83からはLレベルが出力され、上述したよう
に充電電流はオフにされる。これにより、電池電圧が降
下し、その後、電池電圧が第2の検出レベル以下となる
と、電圧検出回路53の出力はHレベルからLレベルと
なる。
【0140】電圧検出回路53の出力がLレベルになる
と、コンデンサC6にチャージされた電荷は、ダイオー
ドD2を介して、電圧検出回路53に流れ込み、これに
よりコンデンサC6がディスチャージされる。従って、
電池電圧が第2の検出レベル以上となってから、充電電
流がオフされることにより、その電圧(電池電圧)が第
2の検出レベル以下になるまでが、時間Td2以内であれ
ば(FET54をオンするのに必要な電荷が、コンデン
サC6にチャージされるまでの時間)、遮断回路4によ
る保護動作は行われないことになり、図9で説明したよ
うに、図7(b)に示した電池電圧が第2の検出レベル
以上になるタイミングの波形の立ち上がりエッジから、
時間Td2の間だけ、遮断回路4による保護動作が禁止さ
れる。
【0141】また、電圧検出回路53から出力されたL
レベルは、インバータ81を介し、Hレベルとされ、こ
のHレベルは、コンデンサC8を介して、ラッチ回路8
4のリセット端子に供給される。これにより、ラッチ回
路84はLレベルにリセットされ、以後、遅延回路83
の出力レベルは、上述したように電圧検出回路82の出
力に対応して変化するようになる。
【0142】一方、第1の制御回路11が故障している
場合、スイッチング回路3はオフされないから、電池電
圧は下降せず、従って、電圧検出回路53はHレベルを
出力し続けることになる。
【0143】その後、電圧検出回路53の出力がHレベ
ルとなってから、時間Td2が経過すると、図13で説明
したように、コンデンサC6には、FET54をオンす
ることができるだけの電荷がチャージされる。従って、
FET54はオンされ、遮断回路4による保護動作が行
われる。
【0144】なお、図14のバッテリパックでは、図2
に示したように、第2の検出レベルは、第1の検出レベ
ル以下のレベル、および第1の検出レベル以上のレベル
のいずれのレベルにも設定可能である。
【0145】次に、図15は、本発明を適用したバッテ
リパックの第9実施例の構成を示している。なお、図
中、図13または図14における場合と対応する部分に
ついては、同一の符号を付してある。また、このバッテ
リパックにおいては、図4で説明した第2の原理による
保護が行われるようになされている。
【0146】このバッテリパックにおいては、遅延回路
83がスイッチング回路3をオン/オフする信号、即ち
COパルスがコンデンサC2およびC3に供給されるよう
になされている。従って、間欠充電時において、第1の
制御回路11が正常動作している場合には、図13で説
明したように、COパルスの立ち下がりエッジのタイミ
ングおよび立ち上がりエッジのタイミングで、トランジ
スタ71はオンする。
【0147】そして、この場合、電池電圧が第2の検出
レベル以上となり、電圧検出回路53の出力がHレベル
となると、上述したように、コンデンサC6には電荷が
チャージされる。しかしながら、上述したようにトラン
ジスタ71がオンするので、コンデンサC6は、COパ
ルスの立ち下がりエッジおよび立ち上がりエッジのタイ
ミングで、ディスチャージされる。
【0148】従って、図13で説明したように、第1の
制御回路1が正常動作している場合には、図7で説明し
た原理で、Td2の期間は、遮断回路4の保護動作が禁止
されることとなる。
【0149】一方、第1の制御回路11が、あるタイミ
ングで故障した場合、遅延回路83から出力されるCO
パルスのレベルは変化しないようになるから(従って、
スイッチング回路3もオン/オフしないようになる(正
常に動作しないようになる))、上述したようにトラン
ジスタ71はオフしたままとなる。従って、コンデンサ
C6のディスチャージは行われなくなり、その結果、電
圧検出回路53がHレベルの出力を開始してから、Td2
だけ経過すると、FET54はオンされ、遮断回路4に
よる保護動作が行われる。
【0150】なお、この場合も、電圧検出回路82の出
力レベルが変化した場合でも、コンデンサC6はディス
チャージされるので、第2の検出レベルを、図2(a)
に示したように第1の検出レベル以上としても、また図
2(b)に示したように第1の検出レベル以下としても
動作は保証される。
【0151】ところで、図7で説明した原理により遮断
回路4による保護動作を禁止した場合には、充電電流が
オフしてから、Td2の時間経過後、電池電圧が第2の検
出レベル以下とならないと、第1の制御回路1または1
1が正常動作していても、遮断回路4により充電電流が
遮断されることになる。そこで、Td2を長くする方法、
即ち、例えば極端には、Td2を無限大とする方法が考え
られるが、これでは、遮断回路4が動作することがなく
なるので、遮断回路4を設けておく意味がないことにな
る(逆に、例えばTd2の最大値を数分とすると、充電電
流がオフしてから、電池電圧が第2の検出レベル以下と
なるまでの期間が、Td2により決まる、遮断回路4によ
る保護動作が禁止される区間内に含まれるようにシステ
ム設計することが好ましい)。
【0152】そこで、図16は、本発明を適用したバッ
テリパックの第10実施例の構成を示している。なお、
図中、図15における場合と対応する部分については、
同一の符号を付してある。また、同図においては、2次
電池Eの図示を省略してある。
【0153】このバッテリパックでは、基本的には、図
7で説明したようにして、遮断回路4による保護動作が
禁止されるが、充電電流がオフしてから、電池電圧が第
2の検出レベル以上となっている状態が無限に続いたと
しても、第1の制御回路11が正常動作している限り
は、遮断回路4による保護動作が禁止されるようになさ
れている。
【0154】第1の制御回路11は、ドライブゲート9
4が新たに設けられている他は、図15における場合と
同様に構成されている。なお、ドライブゲート94に
は、遅延回路83の出力と、第2の制御回路12から供
給される信号とが供給されるようになされており、そこ
からは、それらの出力の論理和が出力されるようになさ
れている。また、ドライブゲート94の出力は、スイッ
チング回路3をオン/オフすることのできるレベルとさ
れている。
【0155】第2の制御回路12は、遅延回路91,9
2、エッジ検出回路93、コンデンサC9乃至C11、お
よび抵抗R6が新たに設けられている他は、図15にお
ける場合と同様に構成されている。
【0156】遅延回路91には、電圧検出回路53の出
力が供給されるようになされている。そして、遅延回路
91は、通常Lレベルを出力しており、電圧検出回路5
3の出力がLレベルからHレベルになると、クロックの
カウントを開始する。そして、電圧検出回路53の出力
がHレベルの間、カウントを行い、そのカウント値が、
上述した時間Td2に対応する値となると、Hレベルを出
力するようになされている。
【0157】なお、遅延回路91は、クロックのカウン
ト中に、電圧検出回路53の出力がHレベルからLレベ
ルとなった場合には、カウント値をリセットし、再び電
圧検出回路53の出力がLレベルからHレベルとなる
と、クロックのカウントを開始するようになされてい
る。
【0158】従って、電池電圧が第2の検出レベル以上
となっても、その状態が連続してTd2だけ続かない限
り、遅延回路91はHレベルを出力しないようになされ
ている。
【0159】遅延回路92には、遅延回路91の出力が
供給されるようになされている。遅延回路92は、遅延
回路91と同様に構成されており、遅延回路91の出力
がHレベルとなり、その状態が所定の時間Td3だけ続い
た場合に限り、Hレベルを出力するようになされてい
る。
【0160】遅延回路92の出力がHレベルとなること
により、遮断回路4による保護動作が開始されるように
なされており、従って、遅延回路91からHレベルが、
時間Td3だけ連続して出力された場合に限り、遮断回路
4による保護動作が行われる。
【0161】コンデンサC10およびC11の一端は、いず
れもドライブゲート94の出力端子に接続されている。
コンデンサC10およびC11は、交流結合用のコンデンサ
で、その他端は、いずれもエッジ検出回路93に接続さ
れている。従って、エッジ検出回路93には、ドライブ
ゲート94の出力(これも、スイッチング回路3をオン
/オフさせる信号であるから、以下、適宜、COパルス
という)が、コンデンサC10またはC11それぞれを介し
て供給されるようになされている。エッジ検出回路31
では、コンデンサC10またはC11を介したCOパルスか
ら、それぞれ立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジ
が検出され、そのタイミングで、リセット信号が遅延回
路91に供給されるようになれている。
【0162】なお、遅延回路91は、エッジ検出回路9
3からリセット信号を受信すると、そのカウント値をリ
セットし、電圧検出回路53の出力がHレベルである場
合には、その後、クロックのカウントを開始するように
なされている。
【0163】コンデンサC9の一端には、遅延回路91
の出力が供給されるようになされている。また、その他
端は、ドライブゲート94の入力端子に接続されてい
る。さらに、コンデンサC9とドライブゲート94との
接続点には、一端が接地された抵抗R6の他端が接続さ
れている。
【0164】従って、遅延回路91の出力が、Lレベル
からHレベルになると、コンデンサC6および抵抗R6に
より、所定の幅PWのパルス(以下、ONパルスとい
う)が、ドライブゲート94に入力されるようになされ
ている。
【0165】なお、このONパルスの幅PWは、コンデ
ンサC6および抵抗R6により決まる時定数によって設定
することができるが、ここでは、その値は、上述したT
d3より小さい微小幅とされている(Td3がPWより大き
くされている)。
【0166】次に、図17を参照して、その動作につい
て説明する。なお、図16のバッテリパック(後述する
図18のバッテリパックでも同様)では、第2の検出レ
ベルは、図2(a)に示したように第1の検出レベル以
上としても、また図2(b)に示したように第1の検出
レベル以下としても良いが、ここでは、第1および第2
の検出レベルは等しいものとする。
【0167】図17(a)に示すように、充電時におい
て、電池電圧が上昇し、第2の検出レベル以上となると
(この場合、電池電圧は第1の検出レベル以上にもなる
が、それによる第1の制御回路11の動作は、図14に
おける場合と同様なので、ここでは、その説明は省略す
る)、電圧検出回路53からはHレベルが出力される。
なお、この状態においては、充電電流が流れているから
(図17(g))、遅延回路83の出力(図17
(d))およびドライブゲート94(図17(f))の
出力は、ともにHレベルである。
【0168】このHレベルは、上述したように、コンデ
ンサC7を介して、ラッチ回路84に供給されてラッチ
される。従って、ラッチ回路84から遅延回路83に対
してはHレベルが供給され(図17(c))、これによ
り第1の制御回路11が正常動作している場合には、遅
延回路83からは、その後、時間Tdだけ経過すると、
Lレベルが、ドライブゲート94の一方の入力端子に出
力される(図17(d))。
【0169】一方、電圧検出回路53から出力されたH
レベルは、遅延回路91にも供給されるが、それから時
間Td2が経過するまでは、その出力はLレベルなので
(図17(e))、ドライブゲート94の他方の入力端
子にはLレベルが供給される。
【0170】従って、電池電圧が第2の検出レベル以上
となった後、時間Tdが経過すると、ドライブゲート9
4の出力、即ちCOパルスは、HレベルからLレベルと
なり(図17(f))、エッジ検出回路93では、その
立ち下がりエッジが検出され、リセット信号が出力され
る。その結果、遅延回路91はリセットされる(図17
(e))。
【0171】また、この場合、スイッチング回路3はオ
フにされるから、充電電流もオフにされる(図17
(g))。
【0172】以上のようにして充電電流がオフになり、
その後、Td2の期間内に、電池電圧が第2の検出レベル
以下となった場合には(図17(a))、電圧検出回路
53の出力はLレベルとなる(図17(b))。
【0173】従って、この場合には、図15で説明した
場合と同様の流れで、COパルスの立ち上がりおよび立
ち下がりエッジで、遅延回路91がリセットされ、遮断
回路4の保護動作が禁止されることとなる。
【0174】一方、充電電流がオフにされた後、電池電
圧が第2の検出レベル以上となる期間が、Td2より長く
なった場合(例えば、図17(a)においてAで示す部
分)、遅延回路91の出力はLレベルからHレベルとな
る。(図17(e))。このHレベルはコンデンサC9
(および抵抗R6)を介して、ONパルスとされ、ドラ
イブゲート94に供給される。これにより、ドライブゲ
ート94からはONパルスに相当するパルス(このパル
スも、以下、ONパルスという)が出力される(図17
(f))。
【0175】このONパルスは、コンデンサC10および
C11を介して、エッジ検出回路93に供給され、エッジ
検出回路93では、そのONパルスの立ち下がりおよび
立ち上がりエッジのタイミングで、リセット信号が出力
される。従って、上述の期間Td2の経過後、さらにON
パルス幅PWに相当する時間が経過すると、遅延回路9
1はリセットされる(図17(e))。
【0176】また、遅延回路91から出力されたHレベ
ルは、遅延回路92にも出力されるが、そこでは、Hレ
ベルを受信している状態が、PWより長いTd3だけ連続
しないと、Hレベルが出力されないから、遮断回路4の
保護動作は行われないことになる。
【0177】以上のように、充電電流のオフ後、Td2が
経過しても、第1の制御回路11が正常動作していれ
ば、その後に、第1の制御回路11を介して供給される
ONパルスにより、遅延回路91がリセットされるの
で、充電電流がオフしている期間に、電池電圧が第2の
検出レベル以上となっている状態が無限に続いたとして
も、第1の制御回路11が正常動作している限りは、遮
断回路4による保護動作が禁止される。
【0178】次に、電池電圧が第2の検出レベル以上の
場合において、例えば図17(a)においてBで示す時
刻に、第1の制御回路11が故障したときには、COパ
ルスが、第1の制御回路11から返ってこなくなる(C
Oパルスのレベルが変化しなくなる)。従って、遅延回
路91の出力(図17(e))は、前回リセットがかか
った時点から、Td2だけ経過するとHレベルとなる。そ
して、この場合、それにより第1の制御回路11に供給
されるONパルスも返ってこなくなるので、時間Td2が
経過した後、さらに遅延回路92における遅延時間Td3
が経過すると、遅延回路92からはHレベルが出力され
(図17(h))、これにより遮断回路4による保護動
作が行われる。
【0179】なお、ドライブゲート94の出力がLレベ
ルのままとなる故障の場合、図17に示すようになる
が、ドライブゲート94の出力がLレベルとなる故障の
場合は、図18に示すようになる。
【0180】即ち、時刻Bにおいて、ドライブゲート9
4の出力、即ちCOパルスがLレベルからHレベルに変
わり、そのままHレベルを保持し続けるような故障が発
生した場合には、その時点で、エッジ検出回路93で、
COパルスのエッジが検出されるので、遅延回路91に
リセットがかかる(図18(e))。このため、故障発
生から、Td2+Td3だけ経過した後に、遮断回路4によ
る保護動作が行われ、充電電流が遮断されることになる
(図18(g))。
【0181】なお、図17(d)および図18(d)に
おいて、故障発生後の遅延回路83の出力を不定とした
のは、故障が発生した場合、その出力がどのようなレベ
ルとなるか不明だからである。
【0182】ところで、図16に示したバッテリパック
において、第1の制御回路11は正常動作しているが、
例えばスイッチング回路3が、例えば等価的に抵抗とな
るような故障が発生した場合(但し、このような故障は
稀である)、ドライブゲート94からは、正常な出力が
得られるので、遮断回路4による保護動作が行われない
ことになる。しかしながら、この場合、電池電圧は上昇
し続けるから、遮断回路4による保護動作が行われない
のは好ましくない。
【0183】そこで、図19は、本発明を適用したバッ
テリパックの第11実施例の構成を示している。なお、
図中、図16における場合と対応する部分については、
同一の符号を付してある。また、同図においては、2次
電池Eの図示を省略してある。
【0184】ここで、本実施例においては、第1の制御
回路11と、スイッチング回路3とを分離して説明して
いるが、これらは一体として過充電を保護するものであ
るから、スイッチング回路3は、広義には、第1の制御
回路11に含まれるもの(第1の制御回路11の一部)
であり、よって、スイッチング回路3の故障というの
は、第1の制御回路11の故障に含まれるものとする。
【0185】このバッテリパックは、電圧検出回路96
およびORゲート97が新たに設けられている他は、図
16のバッテリパックと同様に構成されている。
【0186】電圧検出回路96は、電池電圧を検出し、
それが、図18(a)に点線で示したような第2の検出
レベルより高いレベルである第3の検出レベル以上であ
るとき、または第3のレベル以上でないとき、それぞれ
HレベルまたはLレベルを出力するようになされてい
る。なお、この第3の検出レベルは、第1の制御回路1
1が正常動作している場合において、電池電圧が、Td3
以上の期間、そのレベル以上とならないような値に設定
されている。但し、第3の検出レベルは、それ程高い値
にする必要はない。即ち、第3の検出レベルは、電池電
圧がそのレベル以上となってから、再びそのレベル以下
となるまでの期間がTd2以内になるようなレベル以上に
すれば良い(例えば、1000〜1300mAH程度の容量の2
次電池1本に対しては、第2の検出レベルより数十mV
(例えば、25mV程度)高いレベル)。
【0187】ORゲート97は、電圧検出回路96の出
力と遅延回路91の出力との論理和をとり、コンデンサ
C9を介して、ドライブゲート94に出力するようにな
されている。
【0188】このバッテリパックにおいて、第1の制御
回路11は正常動作しているが、例えばスイッチング回
路3が、例えば等価的に抵抗となるような故障が発生
し、電池電圧が第3の検出レベル以上となると、ORゲ
ート97の出力はHレベルとなり、その後もHレベルの
ままとなる。
【0189】従って、ORゲート97の出力がHレベル
となったときに、図16で説明したように、エッジ検出
回路93で、その立ち上がりエッジが検出され、遅延回
路91が一度リセットされるが、その後は、エッジ検出
回路93でエッジが検出されなくなる。従って、電池電
圧が第3の検出レベル以上となった場合、その後、Td2
+Td3が経過すると、遮断回路4による保護動作が行わ
れることになる。
【0190】次に、図20は、本発明を適用したバッテ
リパックの第12実施例の構成を示している。なお、図
中、図16における場合と対応する部分については、同
一の符号を付してある。また、図20においては、2次
電池Eの図示を省略してある。
【0191】このバッテリパックは、遅延回路83の出
力が、コンデンサC10またはC11を介して、エッジ検出
回路93に供給されるようになされている。NORゲー
ト98は、電圧検出回路53の出力と遅延回路91の出
力のNORをとり、コンデンサC9を介して、ラッチ回
路84のリセット端子に供給するようになされている。
すなわち、この場合、電圧検出回路53および遅延回路
91の出力が両方ともLレベルになったときのみ、ラッ
チ回路84がリセットされるようになされている。
【0192】電圧切換回路99は、遅延回路91の出力
に対応して、電圧検出回路53がHレベルを出力すると
きの電池電圧(検出レベル)を変更させるようになされ
ている。
【0193】ここで、図21は、電圧切換回路99の詳
細構成例を示している。FET101のゲートには、遅
延回路91の出力が供給されるようになされている。ま
た、FET101のドレインは、抵抗RBを介して抵抗
RAの一端と接続され、その他端は、2次電池Eの+端
子と接続されている。さらに、FET101のソース
は、2次電池Eの−端子と接続されている。なお、電圧
検出回路53は、抵抗RAとRBとの接続点と、FET1
01のソースと2次電池Eの−端子との接続点との間に
接続されており、従って、抵抗RAを介して、電池電圧
を検出するようになされている。
【0194】以上のように構成される電圧切換回路99
においては、遅延回路91からFET101のゲートに
対してLレベルが供給されている場合、FET101は
オフとなるから、抵抗RA,RB,FET101に電流は
流れず、従って、電圧検出回路53では、抵抗RAを介
して、電池電圧そのものが検出される。
【0195】一方、遅延回路91から、FET101の
ゲートに対して、Hレベルが供給されると、FET10
1はオンし、これにより抵抗RA,RB,FET101に
電流が流れ、電圧検出回路53が検出する電圧は、電池
電圧を抵抗RAとRBとで分圧した電圧(電池電圧×RB
/(RA+RB))となる。従って、この場合、電圧検出
回路53が、第2の検出レベル以上であるとして検出す
る電池電圧(検出レベル)は、FET101がオフして
いる場合(遅延回路91がLレベルを出力している場
合)に比較して高くなる。
【0196】なお、この検出レベルの上昇分は、例えば
数十mVとされている。
【0197】次に、図22を参照して、図20のバッテ
リパックの動作について説明する。まず、充電電流(図
22(e))がオフされている場合において、電池電圧
(図22(a))が第2の検出レベル以上となる期間が
Td2以下であるときには、遅延回路91の出力は、常に
Lレベルとなるから(図22(b))、NORゲート9
8の出力は、電圧検出回路53の出力を反転したものに
なる。
【0198】従って、この場合、ラッチ回路84は、図
16における場合と同様のタイミングで、セット/リセ
ットされるので、遅延回路91も、図16における場合
と同様のタイミングでリセットされる(図22
(b))。
【0199】これにより、第1の制御回路11が正常動
作していれば、やはり図16における場合と同様に、遮
断回路4による保護動作は行われない。
【0200】一方、充電電流がオフにされた後、電池電
圧が第2の検出レベル以上となる期間がTd2より長くな
った場合(例えば図22(a)においてCで示す部
分)、即ち、充電電流がオフになってから、電圧検出回
路53の出力レベルが、Td2だけ続けてHレベルとなっ
た場合(図22(d))、遅延回路91の出力もHレベ
ルとなる(図22(b))。
【0201】遅延回路91の出力がHレベルになると、
上述したように電池電圧回路53の検出レベル(図22
(c))は上昇し、これにより、電池電圧×RB/(RA
+RB)が第2の検出レベル以下であれば、電池電圧回
路53の出力は、Lレベルとなる(図22(d))。従
って、遅延回路91の出力もLレベルとなり(図22
(b))、さらに、電圧検出回路53の検出レベルも元
のレベル(第2の検出レベル)に戻ることになる(図2
2(c))。
【0202】そして、電池電圧が、元の検出レベル、即
ち第2の検出レベル以上である場合には、以下同様の動
作が繰り返される。
【0203】よって、このバッテリパックでも、充電電
流がオフしてから、電池電圧が第2の検出レベル以上と
なっている状態が無限に続いたとしても、第1の制御回
路11が正常動作している限りは、遮断回路4による保
護動作が禁止される。
【0204】一方、例えば、図22(a)においてDで
示す時刻に、スイッチング回路3がショート状態のまま
となるような故障が発生した場合、電池電圧は上昇し続
けるから(図22(a))、遅延回路91の出力がHレ
ベルになり(図22(b))、電圧検出回路53の検出
レベルが上昇しても(図22(c))、電池電圧は、そ
の検出レベル以上となる(電池電圧×RB/(RA+R
B)が第2の検出レベル以上となる)。
【0205】従って、電池電圧回路53からはHレベル
が出力され続けることになり(図22(d))、遅延回
路91の出力がHレベルになってから、Td3経過後、遅
延回路92の出力は、LレベルからHレベルとなる。こ
れにより、遮断回路4による保護動作が行われ、充電電
流が遮断される(図22(e))。
【0206】なお、このバッテリパックでは、図14の
バッテリパックにおける場合と同様に、電圧検出回路5
3の出力が、LレベルからHレベルになるタイミング
で、そのHレベルがラッチ回路84にラッチされるよう
になされているが(図22(g))、ラッチ回路84の
リセットは、電圧検出回路53および遅延回路91の出
力がNORゲート98を介してラッチ回路83のリセッ
ト端子に供給されるようになされているため、遅延回路
91の出力がLレベルの場合に、電池電圧回路53の出
力レベルがHレベルからLレベルとなったときのみ行わ
れる(図22(h))。
【0207】従って、遅延回路91の出力がLレベルの
場合に、電池電圧回路53の検出レベルが上昇すること
で、その出力がLレベルになったときは、ラッチ回路8
3のリセットは行われず(図22(h))、その出力は
Hレベルのままとなる(図22(f))。即ち、この場
合、充電電流は、前回、ラッチ回路83にHレベルがラ
ッチされてからTdの期間オンした後オフになり、その
ままオフ状態となる。
【0208】また、電圧検出回路53および遅延回路9
1の出力をNORゲート98に供給するタイミングは、
実際の回路では、回路の遅延があるため、次のようにす
る必要がある。
【0209】即ち、遅延回路91の出力がHレベルから
Lレベルに変化するタイミング(以下、遅延回路91の
出力の立ち下がりエッジという)では、その遅延回路9
1の出力がNORゲート98に供給されるタイミング
が、電圧検出回路53のLレベルの出力がNORゲート
98に供給されるタイミングより早い、または同時だ
と、いわゆるヒゲ状のパルスが、NORゲート98から
出力され、これによりラッチ回路84がリセットされ、
誤動作が生じる。
【0210】従って、遅延回路91の出力の立ち下がり
エッジは、若干遅延してNORゲート98に供給する必
要がある。あるいは、ラッチ回路84が、ヒゲ状のパル
スでリセットされないように、ラッチ回路84のリセッ
ト端子の前段にローパスフィルタを設けるようにしても
良い。
【0211】以上の図14乃至図16、図19、および
図20に示したバッテリパックでは、第1の検出レベル
と第2の検出レベルの大小関係に制限がない(どちらが
大きく、または、小さくても良い)ので、電圧検出回路
53および82の精度に関わらず、第1および第2の検
出レベルを設定することができる。
【0212】即ち、例えば第1の検出レベル<第2の検
出レベルとする必要がある場合には、図23(a)に示
すように、電圧検出回路53が第2の検出レベルである
として検出する電池電圧のバラツキ範囲(第2の検出レ
ベルのバラツキ範囲)の上限が、許容される電池電圧の
最大値(許容最大電圧)以下となり、かつ電圧検出回路
82が第1の検出レベルであるとして検出する電池電圧
のバラツキ範囲(第1の検出電圧のバラツキ範囲)の上
限値が、第2の検出レベルのバラツキ範囲の下限値より
小さくなるようにする必要がある。
【0213】一方、第1および第2の検出レベルの大小
関係に制限がない場合には、図23(b)に示すよう
に、第1および第2の検出レベルのバラツキ範囲が重複
(一方が他方に完全に重複、あるいは一部重複)するよ
うになっていても問題はない。
【0214】即ち、この場合、例えば第2の検出レベル
のバラツキ範囲の上限値が、許容最大電圧となるように
し、電圧検出回路82として、精度の高いもの(例え
ば、±1%程度)を使用したときは、電圧検出回路53
としては、より精度の低いもの(バラツキ範囲の広いも
の)を使用することができる(図23(b))。
【0215】なお、図23(b)においては、第1およ
び第2の検出レベルのバラツキ範囲の下限値が一致する
ようになされているが、第2の検出レベルのバラツキ範
囲の下限値は、第1の検出レベルの下限値よりも小さく
なるようにしても良い。
【0216】次に、図24および図25は、本発明を適
用した実際のバッテリパックの構成例を示す回路図であ
る。図24にZ1で示す部分が、第2の制御回路11に
相当している。即ち、ツェナーダイオードD102によ
って、電池電圧が検出されるようになされており、この
ツェナーダイオードD102、ダイオードD101、お
よびPNPトランジスタQ102が、例えば図19の電
圧検出回路53に相当する。
【0217】また、抵抗R104,R105、およびコ
ンデンサC101が、例えば図19の遅延回路91に相
当する。なお、このバッテリパックでは、Td2の設定に
は、抵抗R104,R105、およびコンデンサC10
1の他、抵抗R102およびR103も関係している。
【0218】FET Q105は、遮断回路4に相当す
る図25にZ4で示す部分をドライブする、例えば図1
0に示すFET54に相当する。なお、ツェナーダイオ
ードD102がオンしてから、FET Q105のゲー
トに印加される電圧が、FET Q105をオンするの
に必要な最低限の電圧になるまでの時間が、Td2に対応
する。FET Q105がオンし始めると、図25にZ
4で示す部分である遮断回路4における抵抗発熱体にお
いて生じる電圧降下によって、トランジスタQ101が
オンするが、このトランジスタQ101がオンすると、
FET Q105のゲート電圧は急激に上昇し、FET
Q105は、即座に完全にオン状態になる。
【0219】PNPトランジスタQ103およびNPN
トランジスタQ104は、例えば図19に示すエッジ検
出回路93に相当し、例えば図19に示す第1の制御回
路11およびスイッチング回路3に相当する図25にお
いてZ2で示す部分から供給されるCOパルスの立ち上
がりエッジと立ち下がりエッジとで、遅延回路91を構
成するコンデンサC101をディスチャージすることに
より、遅延回路91をリセットするようになされてい
る。
【0220】なお、LED D101は、図25にZ4
で示す部分である遮断回路4におけるヒューズが溶融さ
れたときに点灯するようになされている。
【0221】次に、図25において、第1の制御回路1
1およびスイッチング回路3に相当するZ2で示す部分
を構成するIC1は、過充電、過放電、過電流の検出を
行うようになされている。また、このIC1は、図26
で説明した間欠充電の制御も行うようになされている。
なお、図26においては、電池電圧が第1の検出レベル
以上となった後、充電電流をオンする期間であるTdは
一定としたが、このIC1では、充電電流をオフしてい
る期間Toffが長くなるのに対応して、Td期間も長くな
るように、間欠充電の制御が行われるようになされてい
る。このようにすることにより、リチウム電池などの非
水系電池を、いわゆる−△V方式の充電器(例えば、N
icd電池などの水系電池用の充電器)(以下、水系充
電器という)で充電したときに、充電が充分なされた時
点で、水系充電器により、疑似的な−△Vが検出される
ようになる。
【0222】IC1では、図24に示した2次電池のう
ち、上段の2次電池(CELL1,3)と下段の2次電
池(CELL2,4)の電圧が、それぞれ別々に検出さ
れるようになされている。そして、上段または下段の2
次電池の電圧が、第1の検出レベル以上となると、その
端子CPUまたはCPDから、過充電検出信号が出力さ
れるようになされている。
【0223】PNPトランジスタQ4およびNPNトラ
ンジスタQ5では、端子CPUまたはCPDのうちのい
ずれかから、過充電検出信号が出力されたのかが検出さ
れ、その後、コンデンサC6のチャージが開始されて、
かつFET Q6がオンされる。
【0224】FET Q6がオンされると、抵抗R1,
R2、およびR5とr10の並列抵抗で分圧された2つ
の電圧それぞれが、IC1の端子VDDまたはVSSに
印加される。これにより、IC1の検出レベル(IC1
が第1の検出レベル以上であると判断する電池電圧)は
上昇し、その結果、過充電検出信号の出力は停止され、
充電電流が流れる。IC1の検出レベルが上昇した状態
は、コンデンサC6がディスチャージされるまで続き、
従って、コンデンサC6がディスチャージされるまでの
期間がTdに相当する。
【0225】図26で説明したように、充電が進行する
と、充電電流がオフしている期間であるToffが長くな
り、またコンデンサC6のチャージは、抵抗R8を介し
て、そのToffの期間の間に行われるようになされてい
るので、充電の進行とともに、コンデンサC6にチャー
ジされる電荷の量は増加し、その結果、上述したよう
に、Tdが長くなるようになされている。なお、コンデ
ンサC6のチャージは、抵抗R9およびR10により分
圧された電圧によって、ダイオードD1を介しても行わ
れるようになされているので、Toffが短い期間であっ
ても、ある程度の長さのTdが確保されるようになされ
ている。
【0226】図25においてZ3で示す部分は、2次電
池の残量を表示する回路である。
【0227】以上、充電電流がオフになっている場合に
おいて、電池電圧が第2の検出レベル以上となっている
期間が無限に続くときでも対応可能なバッテリパックに
ついて説明したが、上述したように、そのような期間が
無限に続かないようにシステムのスペック(例えば、第
1の検出レベル、第2の検出レベル(第1の検出レベル
に対する第2の検出レベル)、Td,Td2、その他水系
充電器における−△Vを確定する時間や、充電電流な
ど)を決めるようにするのが望ましい。
【0228】次に、充電停止中に、電池電圧が第2の検
出レベル以上となる期間が無限に続かないようにする方
法として、2次電池Eから電流(バイパス電流)を流さ
せる方法がある。即ち、遮断回路4による保護動作が行
われる場合、そこ(抵抗発熱体4cおよび4d)には、
2次電池Eによって比較的大きな電流(バイパス電流)
が流される。遮断回路4による保護動作が開始されよう
としたときに、そのような大きな電流が流れると、電池
電圧が降下する。これにより、電池電圧が、第2の検出
レベル以下になると、遮断回路4による保護動作が停止
され、大きな電流が流れなくなる。すると、再び遮断回
路4による保護動作が開始され、以下、上述した動作が
繰り返されるハンチング現象が生じる。
【0229】そこで、このハンチング現象を防止するた
めに、遮断回路4による保護動作が行われる状態となっ
たときには、その後、電池電圧が第2の検出レベル以下
となっても、遮断回路4による保護動作が行われるよう
にする必要がある(以下、このようにすることをラッチ
動作という)。
【0230】そして、このラッチ動作に入る条件を適当
に選び、電池電圧を降下させるようにすることにより
(例えば、遮断回路4の抵抗発熱体4cおよび4dに電
流が流れ始めた後、抵抗発熱体4c(4d)に生じる電
圧降下が、ある値以上になったら、ラッチ動作が行われ
るようにした場合、スイッチング回路3が正常にオフさ
れていれば、その後電池電圧は速やかに降下する)、充
電電流がオフになっている場合において、電池電圧が第
2の検出レベル以上となっている期間の短縮化を図るこ
とができる。この場合、第1の制御回路11が故障した
ときには、電池電圧は降下せず、従ってラッチ動作が行
われ、遮断回路4による保護動作が行われる。
【0231】例えば、図24および図25に示したバッ
テリパックによれば、以上のようにして、充電停止中に
おいて、電池電圧が第2の検出レベル以上となっている
期間を短縮することができる。
【0232】即ち、図24および図26のバッテリパッ
クにおいては、ラッチ動作に入る前に、約50mAのバ
イパス電流が流れるようになされている。
【0233】ここで、バイパス電流と電池電圧との関係
について説明すると、例えばバッテリパックが、Tdを
30秒、充電電流を1Aとして充電されるものである場
合、充電が停止される期間が充分長くなった時点で、電
池電圧が第2の検出レベル以下となるまでの時間は、T
d期間に充電された充電量(エネルギ)すべてをバイパ
ス電流により消費する時間に等しいので、例えば50m
Aのバイパス電流を流したときには、充電停止から10
分(=600秒=1A×30秒/50mA)(1Aで3
0秒間充電したエネルギを、50mAで放電するのにか
かる時間)となる。
【0234】同様に、バイパス電流を、例えば250m
Aとすれば、2分(=120秒=1A×30秒/250
mA)ということになる。但し、実際には、上述の時間
より短い時間で、電池電圧は第2の検出レベル以下に降
下する。
【0235】従って、電池電圧が第2の検出レベル以上
のときは、適当な値のバイパス電流を流すようにするこ
とにより、電池電圧が第2の検出レベル以下となるまで
の時間を、所定の時間内(例えば、図7で説明した時間
Td2以内)にすることができる。
【0236】なお、充電停止中における電池電圧が、第
2の検出レベル以上となっている場合だけでなく、第1
の検出レベル以上となっている場合にも、上述したよう
に2次電池Eからバイパス電流を流させ、電池電圧を迅
速に降下させるようにすることが可能である。
【0237】以上、本発明を、間欠充電が行われるバッ
テリパックに適用した場合について説明したが、本発明
は、間欠充電以外の充電方法で充電がなされるバッテリ
パックにも適用可能である。即ち、例えば図4に示した
バッテリパックが、充電中における電池電圧が第1の検
出レベルとなった時点で充電を終了するようになされて
いる場合においては、第2の制御回路11に電池電圧が
第2の検出レベル以上であることを検出したときに、ス
イッチング回路3をオフに制御させるようにし、その
後、所定の時間経過しても、電池電圧が第2の検出レベ
ル以下とならないときは、スイッチング回路3が故障し
ているものとして、遮断回路4により充電電流を遮断さ
せるようにすることができる。
【0238】なお、本実施例では、第1の間欠充電方法
により充電が行われるバッテリパックについて説明した
が、本発明は、第2の間欠充電方法により充電が行われ
るバッテリパックにも適用可能である。
【0239】また、本実施例においては、2次電池Eを
リチウム電池としたが、本発明は、この他、例えば鉛電
池や、Nicd電池などにも適用することができる。
【0240】さらに、非復帰の遮断回路4は、図3に示
したものに限られるものではない。
【0241】また、本実施例では、第1の制御回路1
(または11)と第2の制御回路2(または12)と
を、コンデンサにより交流結合するようにしたが、この
他、例えば、コンデンサおよびフォトカップラ、あるい
はトランスなどによって交流結合するようにしても良
い。
【0242】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、過充電に
対する安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理を説明するためのバッテリ
パックの構成例を示すブロック図である。
【図2】第2の検出レベルの設定範囲を説明する図であ
る。
【図3】遮断回路4の詳細構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の原理を説明するためのバッテリ
パックの構成例を示すブロック図である。
【図5】第2の制御回路2の動作を禁止する方法につい
て説明するための図である。
【図6】本発明を適用したバッテリパックの第1実施例
の構成を示す図である。
【図7】第2の制御回路2の動作を禁止する方法につい
て説明するための図である。
【図8】本発明を適用したバッテリパックの第2実施例
の構成を示す図である。
【図9】本発明を適用したバッテリパックの第3実施例
の構成を示す図である。
【図10】本発明を適用したバッテリパックの第4実施
例の構成を示す図である。
【図11】本発明を適用したバッテリパックの第5実施
例の構成を示す図である。
【図12】本発明を適用したバッテリパックの第6実施
例の構成を示す図である。
【図13】本発明を適用したバッテリパックの第7実施
例の構成を示す図である。
【図14】本発明を適用したバッテリパックの第8実施
例の構成を示す図である。
【図15】本発明を適用したバッテリパックの第9実施
例の構成を示す図である。
【図16】本発明を適用したバッテリパックの第10実
施例の構成を示す図である。
【図17】図16の実施例の動作を説明するタイミング
チャートである。
【図18】図16の実施例の動作を説明するタイミング
チャートである。
【図19】本発明を適用したバッテリパックの第11実
施例の構成を示す図である。
【図20】本発明を適用したバッテリパックの第12実
施例の構成を示す図である。
【図21】図20の電圧切換回路99の詳細構成例を示
す図である。
【図22】図20の実施例の動作を説明するタイミング
チャートである。
【図23】電圧検出回路53および82の精度について
説明するための図である。
【図24】本発明を適用したバッテリパックの第13実
施例の構成を示す回路図である。
【図25】本発明を適用したバッテリパックの第13実
施例の構成を示す(図24に続く)回路図である。
【図26】間欠充電を説明するための図である。
【図27】間欠充電を説明するための図である。
【図28】従来のバッテリパックの一例の構成を示すブ
ロック図である。
【図29】従来の第2の検出レベルの設定範囲を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 第1の制御回路 2 第2の制御回路 3 スイッチング回路 4 遮断回路 11 第1の制御回路 12 第2の制御回路 20 保護ブロック 21 電圧検出回路 22 ドライブ回路 31 エッジ検出回路 32 タイマ回路 41 電圧検出回路 42 遅延回路 50 インバータ 51 モノマルチ(MM) 52 ANDゲート 53 電圧検出回路 54,55 FET 71,72 トランジスタ 81 インバータ 82 電圧検出回路 83 遅延回路 84 ラッチ回路 91,92 遅延回路 93 エッジ検出回路 94 ドライブゲート 95 電圧検出回路 96 ORゲート 98 NORゲート 99 電圧切換回路 101 FET 201 第1の制御回路 202 第2の制御回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次電池に流れる充電電流をスイッチン
    グするスイッチング手段と、 前記2次電池の電圧を検出し、その検出結果に対応し
    て、前記スイッチング手段を制御する第1の制御手段
    と、 前記充電電流を遮断する、非復帰の遮断手段と、 前記2次電池の電圧を検出し、その検出結果に対応し
    て、前記遮断手段に、前記充電電流を遮断させる第2の
    制御手段とを備え、 前記第1の制御手段は、自身が正常動作しているとき、
    前記第2の制御手段による前記遮断手段の制御を禁止す
    ることを特徴とするバッテリパックの保護回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の制御手段は、充電中の2次電
    池の電圧が所定の検出レベル以上になった後は、所定の
    充電時間だけ前記2次電池に充電電流を強制的に流して
    充電を停止し、充電停止後の前記2次電池の電圧が前記
    所定の検出レベルに降下した後、再び、前記充電電流を
    前記所定の充電時間だけ強制的に流すことを繰り返す間
    欠充電が行われるように、前記スイッチング手段を制御
    し、前記所定の充電時間の間、前記第2の制御手段によ
    る前記遮断手段の制御を禁止することを特徴とする請求
    項1に記載のバッテリパックの保護回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の制御手段は、前記所定の充電
    時間の経過後、さらに所定の期間、前記第2の制御手段
    による前記遮断手段の制御を禁止することを特徴とする
    請求項2に記載のバッテリパックの保護回路。
  4. 【請求項4】 2次電池に流れる充電電流をスイッチン
    グするスイッチング手段を含み、前記2次電池の電圧を
    検出し、その検出結果に対応して、前記スイッチング手
    段を制御する第1の制御手段と、 前記充電電流を遮断する、非復帰の遮断手段と、 前記2次電池の電圧を検出し、その検出結果に対応し
    て、前記遮断手段に、前記充電電流を遮断させる第2の
    制御手段とを備え、 前記第2の制御手段は、前記2次電池の電圧が所定の過
    充電レベル以上の場合、前記第1の制御手段が正常動作
    しているか否かを判定し、前記第1の制御手段が正常動
    作していないときのみ、前記遮断手段に、前記充電電流
    を遮断させることを特徴とするバッテリパックの保護回
    路。
  5. 【請求項5】 前記第1の制御手段は、充電中の2次電
    池の電圧が所定の検出レベル以上になった後は、所定の
    充電時間だけ前記2次電池に充電電流を強制的に流して
    充電を停止し、充電停止後の前記2次電池の電圧が前記
    所定の検出レベルに降下した後、再び、前記充電電流を
    前記所定の充電時間だけ強制的に流すことを繰り返す間
    欠充電が行われるように、前記スイッチング手段を制御
    することを特徴とする請求項4に記載のバッテリパック
    の保護回路。
  6. 【請求項6】 前記第2の制御手段は、前記2次電池の
    電圧が前記過充電レベル以上の場合、前記スイッチング
    手段をオフにするように、前記第1の制御手段を制御
    し、その後、所定の期間内に、前記2次電池の電圧が前
    記過充電レベル以下に降下しない場合、前記第1の制御
    手段が正常動作していないとして、前記遮断手段に、前
    記充電電流を遮断させることを特徴とする請求項4また
    は5に記載のバッテリパックの保護回路。
  7. 【請求項7】 前記第2の制御手段は、前記2次電池の
    電圧が前記過充電レベル以上の場合、前記スイッチング
    手段をオフにするように、前記第1の制御手段を制御
    し、その後、所定の期間内に、前記スイッチング手段が
    オフにならない場合、前記第1の制御手段が正常動作し
    ていないとして、前記遮断手段に、前記充電電流を遮断
    させることを特徴とする請求項4または5に記載のバッ
    テリパックの保護回路。
  8. 【請求項8】 前記第2の制御手段は、前記2次電池の
    電圧が前記過充電レベル以上の場合、前記スイッチング
    手段をオフにするように、前記第1の制御手段を制御
    し、その後、前記2次電池の電圧が前記過充電レベルよ
    り高い所定のレベルとなった場合、前記第1の制御手段
    が正常動作していないとして、前記遮断手段に、前記充
    電電流を遮断させることを特徴とする請求項4または5
    に記載のバッテリパックの保護回路。
  9. 【請求項9】 充電停止中における前記2次電池の電圧
    が、所定の電圧以上である場合、前記2次電池からバイ
    パス電流を流すことを特徴とする請求項2,3または5
    乃至8のいずれかに記載のバッテリパックの保護回路。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2の制御手段は、コ
    ンデンサ、コンデンサおよびフォトカップラ、またはト
    ランスを介して交流結合されていることを特徴とする請
    求項1乃至9のいずれかに記載のバッテリパックの保護
    回路。
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