JPH09312172A - バッテリパック、充電器、および充電システム、並びに充電方法 - Google Patents

バッテリパック、充電器、および充電システム、並びに充電方法

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JPH09312172A
JPH09312172A JP8126695A JP12669596A JPH09312172A JP H09312172 A JPH09312172 A JP H09312172A JP 8126695 A JP8126695 A JP 8126695A JP 12669596 A JP12669596 A JP 12669596A JP H09312172 A JPH09312172 A JP H09312172A
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charger
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charging
battery
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和行 森田
Naohisa Yamaki
尚久 八巻
Giichi Kaneko
義一 金子
Kazuhiko Yoshida
和彦 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリパックの安全性を向上させる。 【解決手段】 バッテリパックにおいて、2次電池Eに
流れる充電電流をスイッチングするFET4が正常動作
するかどうかが検出され、その検出結果が、マイコン1
からマイコン21に送信される。マイコン21は、マイ
コン1より、FET4が正常動作していない旨の検出結
果を受信したとき、スイッチ24をオフにさせ、これに
より、充電器23による充電電流の供給を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリパック、
充電器、および充電システム、並びに充電方法に関す
る。特に、例えば、2次電池の状態などについてのやり
とりが可能なバッテリパック、充電器、および充電シス
テム、並びに充電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、例えば電池監視用のマイコン
(マイクロコンピュータ)を内蔵して2次電池の状態
(例えば、2次電池の電圧や、充放電電流、容量など)
をモニタし、充電器、あるいはコンピュータなどの負荷
との間でデータのやりとり(通信)を行う、スマートバ
ッテリ(Smart Battery)あるいはインテリジェントバ
ッテリなどと呼ばれるバッテリパックが実現されてい
る。
【0003】このようなバッテリパックを用いた場合に
は、そこから送信されてくる2次電池の状態を、充電器
あるいは負荷側において、ユーザに報知することができ
る。
【0004】ところで、バッテリパックに用いられる2
次電池としては、例えばリチウムイオン電池などに代表
される非水系電池と、例えばNicdやNiMH、ある
いは鉛電池などに代表される水系電池とがあるが、非水
系電池は、水系電池と異なり、満充電時における電池電
圧の特異点(いわゆる−△V)が現れない。このため、
非水系電池と水系電池とは、異なった充電方法で充電さ
れる。
【0005】即ち、非水系電池の充電方法としては、例
えば充電電圧を、所定の一定の値にし、充電電流が充分
小さくなった時点で充電を終了するものが一般的であ
り、リチウムイオン電池などに対して行われる定電流定
電圧方式などが、その代表的なものである。なお、水系
電池の充電方法としては、例えば満充電時における特異
点を検出して充電を終了するものが一般的であり、Ni
cd電池やNiMH電池に対して行われる、いわゆる−
△V方式などが、その代表的なものである。
【0006】非水系電池においては、水系電池のように
電気化学的な自己保護作用がないので、非水系電池を内
蔵するバッテリパックには、過充電保護のための電気回
路が設けられるのが一般的である。この過充電保護のた
めの電気回路は、通常、大きく分けて、電池電圧を検出
するブロック(検出ブロック)と、その電池電圧に対応
して、電池に流れる充電電流をスイッチング(オン/オ
フ)するブロック(スイッチブロック)とから構成され
る。スイッチブロックは、例えば、スイッチング素子を
有し、2次電池に直列に配置される。そして、スイッチ
ブロックは、2次電池の電圧が所定の電圧以上になった
ときは過充電であるとし、また、充電電流が所定値以上
になったときは過電流であるとして、充電電流が流れる
回路系を開放状態にすることにより、充電電流をオフす
るようになされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スイッチブ
ロックが、何らかの原因で故障し、充電電流をオフする
ことができない状態となったときには、上述したような
過充電保護機能が動作しないこととなる。
【0008】従って、スイッチブロックが故障した場合
に備えて、何らかの方法で、過充電を防止することがで
きるようにしておくことが望ましい。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、バッテリパックにおいて過充電保護機能
が動作しない状態となった場合に、その旨を充電器に知
らせ、充電器に充電電流の供給を停止させるようにする
ことにより、安全性を、より向上させることができるよ
うにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のバッテ
リパックは、2次電池に流れる充電電流をスイッチング
するスイッチング手段と、スイッチング手段が正常動作
するかどうかを検出する検出手段と、検出手段による検
出結果を、充電器に送信する通信手段とを備えることを
特徴とする。
【0011】請求項7に記載の充電器は、バッテリパッ
クに、充電電流を供給する供給手段と、バッテリパック
と通信を行う通信手段と、通信手段により、スイッチン
グ手段が正常動作していない旨が受信されたとき、供給
手段による充電電流の供給を停止させる停止手段とを備
えることを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の充電システムは、バッテ
リパックが、2次電池に流れる充電電流をスイッチング
するスイッチング手段と、スイッチング手段が正常動作
するかどうかを検出する検出手段と、検出手段による検
出結果を、充電器に送信するバッテリパック通信手段と
を備え、充電器が、バッテリパックに、充電電流を供給
する供給手段と、バッテリパックと通信を行う充電器通
信手段と、充電器通信手段により、スイッチング手段が
正常動作していない旨の検出結果が受信されたとき、供
給手段による充電電流の供給を停止させる停止手段とを
備えることを特徴とする。
【0013】請求項9に記載の充電方法は、バッテリパ
ックにおいて、2次電池に流れる充電電流をスイッチン
グするスイッチング手段が正常動作するかどうかを検出
し、その検出結果を、充電器に送信し、充電器におい
て、スイッチング手段が正常動作していない旨の検出結
果が受信されたとき、供給手段による充電電流の供給を
停止させることを特徴とする。
【0014】請求項1に記載のバッテリパックにおいて
は、スイッチング手段は、2次電池に流れる充電電流を
スイッチングし、検出手段は、スイッチング手段が正常
動作するかどうかを検出するようになされている。通信
手段は、検出手段による検出結果を、充電器に送信する
ようになされている。
【0015】請求項7に記載の充電器においては、供給
手段は、バッテリパックに、充電電流を供給し、通信手
段は、バッテリパックと通信を行うようになされてい
る。停止手段は、通信手段により、スイッチング手段が
正常動作していない旨が受信されたとき、供給手段によ
る充電電流の供給を停止させるようになされている。
【0016】請求項8に記載の充電システムにおいて
は、スイッチング手段は、2次電池に流れる充電電流を
スイッチングし、検出手段は、スイッチング手段が正常
動作するかどうかを検出するようになされている。バッ
テリパック通信手段は、検出手段による検出結果を、充
電器に送信するようになされている。供給手段は、バッ
テリパックに、充電電流を供給し、充電器通信手段は、
バッテリパックと通信を行うようになされている。停止
手段は、充電器通信手段により、スイッチング手段が正
常動作していない旨の検出結果が受信されたとき、供給
手段による充電電流の供給を停止させるようになされて
いる。
【0017】請求項9に記載の充電方法においては、バ
ッテリパックにおいて、2次電池に流れる充電電流をス
イッチングするスイッチング手段が正常動作するかどう
かを検出し、その検出結果を、充電器に送信し、充電器
において、スイッチング手段が正常動作していない旨の
検出結果が受信されたとき、供給手段による充電電流の
供給を停止させるようになされている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明す
るが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段
と以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各
手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し、一例)を
付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようにな
る。
【0019】即ち、請求項1に記載のバッテリパック
は、充電器から供給される充電電流により充電されるバ
ッテリパックであって、2次電池と、2次電池に流れる
充電電流をスイッチングするスイッチング手段(例え
ば、図1に示すFET4など)と、充電器と通信を行う
通信手段(例えば、図1に示すマイコン1など)と、ス
イッチング手段が正常動作するかどうかを検出する検出
手段(例えば、図1に示すマイコン1など)とを備え、
通信手段が、検出手段による検出結果を、充電器に送信
することを特徴とする。
【0020】請求項6に記載のバッテリパックは、検出
手段によりスイッチング手段が正常動作していないこと
が検出されたとき、充電電流を遮断する、非復帰の遮断
手段(例えば、図1に示す遮断回路3など)をさらに備
えることを特徴とする。
【0021】請求項7に記載の充電器は、2次電池およ
びその2次電池に流れる充電電流をスイッチングするス
イッチング手段(例えば、図1に示すFET4など)を
有するバッテリパックに対し、充電電流を供給すること
により充電を行う充電器であって、バッテリパックに、
充電電流を供給する供給手段(例えば、図1に示す充電
器23など)と、バッテリパックと通信を行う通信手段
(例えば、図1に示すマイコン21など)と、通信手段
により、スイッチング手段が正常動作していない旨が受
信されたとき、供給手段による充電電流の供給を停止さ
せる停止手段(例えば、図1に示すスイッチ24など)
とを備えることを特徴とする。
【0022】請求項8に記載の充電システムは、バッテ
リパックおよび充電器からなる充電システムであって、
バッテリパックが、2次電池と、2次電池に流れる充電
電流をスイッチングするスイッチング手段(例えば、図
1に示すFET4など)と、スイッチング手段が正常動
作するかどうかを検出する検出手段(例えば、図1に示
すマイコン1など)と、充電器と通信を行い、検出手段
による検出結果を、充電器に送信するバッテリパック通
信手段(例えば、図1に示すマイコン1など)とを備
え、充電器が、バッテリパックに、充電電流を供給する
供給手段(例えば、図1に示す充電器23など)と、バ
ッテリパックと通信を行う充電器通信手段(例えば、図
1に示すマイコン21など)と、充電器通信手段によ
り、スイッチング手段が正常動作していない旨の検出結
果が受信されたとき、供給手段による充電電流の供給を
停止させる停止手段(例えば、図1に示すスイッチ24
など)とを備えることを特徴とする。
【0023】請求項9に記載の充電方法は、バッテリパ
ックおよび充電器からなる充電システムの充電方法であ
って、バッテリパックが、2次電池と、2次電池に流れ
る充電電流をスイッチングするスイッチング手段(例え
ば、図1に示すFET4など)とを備え、充電器が、バ
ッテリパックに、充電電流を供給する供給手段(例え
ば、図1に示す充電器23など)を備え、バッテリパッ
クにおいて、スイッチング手段が正常動作するかどうか
を検出し、その検出結果を、充電器に送信し、充電器に
おいて、スイッチング手段が正常動作していない旨の検
出結果が受信されたとき、供給手段による充電電流の供
給を停止させることを特徴とする。
【0024】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0025】図1は、本発明を適用したパソコン(パー
ソナルコンピュータ)システムの構成例を示している。
このパソコンシステムは、パソコン(本体)と、それに
装着されたバッテリパックとから構成されており、パソ
コンは、例えば携帯型とされている。
【0026】バッテリパックは、前述したような通信機
能を有するもの(インテリジェントバッテリ)で、パソ
コンに対して着脱可能になされている。このバッテリパ
ックは、2次電池として、例えば、リチウムイオン系の
3つの電池(セル)E1乃至E3を有しており、これら
のセルE1乃至E3は直列に接続されている。そして、
セルE1の+端子は、パック(バッテリパック)の+端
子2に接続されており、また、セルE3の−端子は、セ
ルE1乃至E3に対して直列に接続された遮断回路3,
FET4,5、および抵抗6を介して、パックのGND
端子(グランド端子)8に接続されている。従って、セ
ルE1乃至E3(以下、適宜、これらをまとめて2次電
池Eともいう)の放電電流は、+端子2およびGND端
子8を介して流れ(負荷に対して、+端子2およびGN
D端子8を介して放電電流が供給され)、また2次電池
Eに対する充電電流も、この+端子2およびGND端子
8を介して流れるようになされている。
【0027】マイコン(マイクロコンピュータ)1は、
例えば、CPUなどを内蔵し、アンプ11の出力に基づ
いて、セルE1乃至E3それぞれの電圧(以下、適宜、
セル電圧という)を認識し、そのセル電圧に対応して、
FET4,5のゲート(G)に印加する電圧を制御する
ようになされている。さらに、マイコン1は、アンプ7
の出力に基づいて、2次電池Eに流れる電流(充電電流
および放電電流)を認識し、その電流に対応しても、F
ET4,5のゲートに印加する電圧を制御するようにな
されている。即ち、これにより、マイコン1は、FET
4,5をオン/オフ(スイッチング)させ、バッテリパ
ックが過充電および過放電状態となることを防止するよ
うになされている(マイコン1による保護機能)。
【0028】また、マイコン1は、上述したようにして
認識したセル電圧や電流などに基づいて、2次電池Eの
容量(残容量)を算出するようにもなされている(マイ
コン1による計算機能)。さらに、マイコン1は、パッ
クの通信端子9に接続されており、この通信端子9を介
して、後述するマイコン21と、所定の通信手順にした
がって通信を行うようにもなされている(マイコン1に
よる通信機能)。即ち、マイコン1は、通信端子9を介
して送信されてくるデータ(コマンド)に応じて、所定
の処理を行ったり、あるいは、2次電池Eの電圧(以
下、適宜、電池電圧という)や、セルE1乃至E3それ
ぞれのセル電圧、充放電電流、2次電池Eの容量などの
2次電池Eの状態に関する情報(以下、適宜、状態情報
という)、さらには、その他の情報も、通信端子9を介
して出力するようになされている。また、マイコン1
は、FET4が正常動作するかどうかを検出し、その検
出結果も、通信端子9を介して出力するようになされて
いる。さらに、マイコン1は、遮断回路3の制御も行う
ようになされている。
【0029】遮断回路3は、例えば、ヒューズなどでな
る非復帰の遮断回路で、2次電池Eの−端子(セルE3
の−端子)と、FET4のドレインとの間に設けられて
いる。そして、遮断回路3は、一度電流を遮断する状態
とされた後は、それ自体を新たなものと交換しない限
り、2次電池Eに電流を流すことができないようになさ
れている。
【0030】ここで、図2は、遮断回路3の構成例を示
している。端子H1には、抵抗発熱体3cおよび3dの
一端が接続されている。また、抵抗発熱体3cおよび3
dは、その他端どうしが接続されている。端子H2に
は、ヒューズ(例えば、低融点金属でなる)3aの一端
が接続されており、その他端は、ヒューズ3bの一旦と
接続されている。また、ヒューズ3bの他端は、端子H
3と接続されている。そして、抵抗発熱体3cおよび3
dの他端どうしの接続点と、ヒューズ3aおよび3bの
接続点とが接続されている。
【0031】図1において、端子H1は、マイコン1と
接続されている。また、端子H2とH3は、2次電池E
と直列に接続されるようになされており、例えば、図1
においては、端子H2またはH3は、FET4のドレイ
ン(D)または2次電池E(セルE3)の−端子に、そ
れぞれ接続されている。
【0032】従って、通常の場合(マイコン1が遮断回
路3に電流を遮断させようとしていない場合)、電流
は、端子2と3との間を、ヒューズ3aおよび3bを介
して流れる。
【0033】マイコン1は、遮断回路3を動作させると
き(電流を遮断させるとき)、例えば、端子H1を2次
電池E(セルE1)の+端子と接続する。これにより、
電流が、端子H1から、抵抗発熱体3cおよび3dを介
して、ヒューズ3aまたは4aに流れるようになり、こ
れにより、抵抗発熱体3cおよび3dが発熱する。この
発熱により、ヒューズ3a,3bが溶融され、端子H2
およびH3を介して流れていた電流が遮断される。
【0034】なお、以上のように構成される非復帰の遮
断回路3については、本件出願人が先に出願した、例え
ば特願平5−118605号や特願平6−014139
号などに、その詳細が記載されている。
【0035】図1に戻り、FET(電界効果トランジス
タ)4のドレイン(D)は、遮断回路3を介して、2次
電池Eの−端子と接続されており、そのソース(S)
は、FET5のソースと接続されている。FET5のド
レインは、抵抗6を介して、GND端子8と接続されて
いる。なお、FET4には、そのソースとドレインとの
間に、2次電池Eの放電電流が流れる方向に(従って、
2次電池Eの充電電流が流れない方向に)、寄生ダイオ
ード4Aが形成されている。また、FET5には、その
ソースとドレインとの間に、2次電池Eの充電電流が流
れる方向に(従って、2次電池Eの放電電流が流れない
方向に)、寄生ダイオード5Aが形成されている。ここ
で、本実施例では、FET4および5は、そのゲートに
HまたはLレベルが印加されたとき、それぞれオンまた
はオフするようになされている。
【0036】抵抗6は、電流検出用の微小抵抗値の抵抗
で、その一端は、FET5のドレインと接続されてお
り、その他端は、GND端子8と接続されている。アン
プ7は、抵抗6に電流(充電電流および放電電流)が流
れることにより生じる電圧降下(電圧)を、マイコン1
で取扱い可能なレベルに調整し、そのA/Dポートに供
給するようになされている。電池選択器10は、例え
ば、マルチプレクサなどでなり、セルE1乃至E3それ
ぞれの+端子と−端子との間の電圧(セル電圧)を、周
期的に選択し、アンプ11に供給するようになされてい
る。アンプ11は、アンプ7と同様に、電池選択器10
から供給される電圧(セル電圧)を、マイコン1で取扱
い可能なレベルに調整(変換)し、そのA/Dポートに
供給するようになされている。
【0037】バッテリパックは、以上の2次電池E、マ
イコン1、+端子2、遮断回路3、FET4,5、抵抗
6、アンプ7、GND端子8、通信端子9、電池選択器
10、およびアンプ11から構成されている。
【0038】一方、パソコンは、マイコン21、パソコ
ン部22、充電器23、スイッチ24、+端子25、通
信端子26、およびGND端子27から構成されてい
る。
【0039】マイコン21は、通信端子26を介して、
マイコン1と通信を行うようになされている。即ち、マ
イコン21は、例えば、マイコン1に対し、所定のコマ
ンドを送信し、また、マイコン1から送信されてくる状
態情報やその他の情報を受信するようになされている。
また、マイコン21は、パソコン部22、充電器23、
およびスイッチ24の制御も行うようになされている。
【0040】パソコン部22は、パソコン本来の機能を
有するブロックで、充電器23より供給される電圧およ
び電流、あるいは、バッテリパックから供給される電圧
および電流を電源として動作するようになされている。
充電器23は、例えば、定電圧源および定電流源などで
構成され、マイコン21の制御の下、パソコン部22に
対し、電源としての電圧および電流を供給し、また、バ
ッテリパックに対し、充電電流を供給するようになされ
ている。スイッチ24は、マイコン21の制御にしたが
って、オン/オフ(スイッチング)するようになされて
いる。なお、スイッチ24は、通常は、オン状態になっ
ており、マイコン21からの指令があると、オフ状態に
なり、これにより、バッテリパックに対する、充電器2
3による充電電流の供給を停止させるようになされてい
る。
【0041】+端子25は、スイッチ24を介して、充
電器23の+端子と接続されている。通信端子26は、
マイコン21と接続されている。GND端子27は、充
電器23の−端子と接続されている。
【0042】なお、パソコン部22は、充電器23と+
端子25との接続点、および充電器23と−端子27と
の接続点と接続されている。また、スイッチ24は、パ
ソコン部22と充電器23の+端子との接続点と、+端
子25との間に設けられている。さらに、+端子25、
通信端子26、またはGND端子27は、バッテリパッ
クが、パソコンに正常に装着されたとき、+端子2、通
信端子9、またはGND端子8とそれぞれ接続されるよ
うになされている。
【0043】次に、その動作について説明する。まず、
パソコン22が、バッテリパックを電源として動作する
場合においては、2次電池Eの+端子(セルE1の+端
子)、+端子2,25、スイッチ24、パソコン部2
2、GND端子27,8、抵抗6、FET5(ドレイン
・ソース間),FET4(ソース・ドレイン間)、遮断
回路3、2次電池Eの−端子の経路で、放電電流が流れ
る。
【0044】このとき、マイコン1は、電池選択部10
が周期的に出力するセルE1乃至E3それぞれのセル電
圧を、アンプ11の出力に基づいて検出し、セルE1乃
至E3それぞれのセル電圧のいずれかが、所定の第1の
基準電圧(セルE1乃至E3が過放電状態になるおそれ
がある電圧)より小さくなると、FET5のゲートに、
Lレベルを印加し、これによりFET5をオフにする。
FET5の寄生ダイオード5Aは、充電電流が流れる方
向、即ち放電電流がながれない方向に接続されているた
め、FET5がオフにされると、放電電流は遮断され
る。これにより、過放電が防止される。
【0045】なお、マイコン1は、アンプ7の出力に基
づいて、放電電流も検出しており、これが、所定の第1
の基準電流(セルE1乃至E3が過電流状態になるおそ
れがある電流)より大きくなった場合にも、FET5を
オフにさせ、これにより、放電電流を遮断させるように
なされている。
【0046】このように、放電電流が遮断されると、マ
イコン21は、充電器23を制御し、これにより、パソ
コン部22の電源として動作させるとともに、バッテリ
パックに充電電流を供給させる。即ち、この場合、充電
器23の+端子、スイッチ24、+端子25,2、2次
電池E、遮断回路3,FET4、寄生ダイオード5A、
抵抗6、GND端子8,27、充電器23の−端子の経
路で、充電電流が流れ、これにより2次電池Eに対する
充電が開始される。しかしながら、この場合、寄生ダイ
オード5Aでは、FET5のソース・ドレイン間に比較
して(FET5(FET4も同様)に、ある程度のレベ
ルの電圧がゲートに印加されている場合、そのオン抵抗
は小さな値になるので、そのソース・ドレイン間の電圧
降下は微小なものである)、約0.6乃至0.8V程度
の大きな電圧降下が生じるので、効率的な充電を行うこ
とができない。
【0047】そこで、マイコン1は、充電が開始される
と、例えばそれにより生じる電圧降下(例えば、1V程
度の電圧降下)を検出し、その電圧降下を検出すると、
FET5のゲートに、強制的にHレベルを印加して、F
ET5をオンにする。これにより、充電器23の+端
子、スイッチ24、+端子25,2、2次電池E、遮断
回路3,FET4,5、抵抗6、GND端子8,27、
充電器23の−端子の経路で、充電電流が流れ、効率的
な充電が行われる。
【0048】充電が行われている間、マイコン1は、放
電中の場合と同様に、セル電圧を検出しており、セルE
1乃至E3それぞれのセル電圧のうちのいすれかが、所
定の第2の基準電圧(セルE1乃至E3が過充電状態に
なるおそれがある電圧)より大きくなると、FET4の
ゲートに、Lレベルを印加し、これによりFET4をオ
フにする。FET4の寄生ダイオード4Aは、放電電流
が流れる方向、即ち充電電流がながれない方向に接続さ
れているため、FET4がオフにされると、充電電流は
遮断される。これにより、過充電が防止される。
【0049】なお、マイコン1は、放電時における場合
と同様に、アンプ7の出力に基づいて、充電電流を検出
しており、これが、所定の第2の基準電流(例えば、第
1の基準電流と同一の電流)より大きくなった場合に
も、FET4をオフにさせ、これにより、充電電流を遮
断させるようになされている。
【0050】ここで、上述の第2の基準電圧を、例え
ば、セルE1乃至E3の満充電電圧より幾分高い電圧と
した場合であっても、セル電圧が、第2の基準電圧より
大きくなったときに充電電流をオフ(遮断)すると、そ
のセル電圧は、いわゆるIRロス(セルの内部抵抗によ
る電圧降下)、および分極により、満充電電圧より小さ
な電圧となる。即ち、セル電圧が、第2の基準電圧より
大きくなった時点で充電を終了したのでは、セルE1乃
至E3の充電を、満充電まですることはできない。そこ
で、マイコン1は、FET4をオフにした後、セル電圧
が降下し、例えば、満充電電圧以下になったときには、
FET4をオンにさせて充電を再開し、再び、セル電圧
が、第2の基準電圧より大きくなったときには、FET
4をオフにさせることを、充電を停止(充電電流をオ
フ)しても、セル電圧が、所定の期間以内に、満充電電
圧以下とならなくなるまで繰り返すようになされてい
る。
【0051】以上のようにして、セルE1乃至E3は、
満充電まで充電される。
【0052】充電が終了し、パソコン部22が、再び、
バッテリパックを電源として動作するようになされる
と、充電終了直後は、FET4はオフにされているか
ら、2次電池Eの+端子、+端子2,25、スイッチ2
4、パソコン部22、GND端子27,8、抵抗6、F
ET5,寄生ダイオード4A、遮断回路3、2次電池E
の−端子の経路で、放電電流が流れる。しかしながら、
この場合、寄生ダイオード4Aでは、上述した寄生ダイ
オード5Aと同様に大きな電圧降下が生じるので、効率
的な放電を行うことができない。
【0053】そこで、マイコン1は、放電が開始される
と、例えばそれにより生じる電圧降下(例えば、0.4
V程度の電圧降下)を検出し、その電圧降下を検出する
と、FET4のゲートに、強制的にHレベルを印加し
て、FET4をオンにする。これにより、上述したよう
に、2次電池Eの+端子、+端子2,25、スイッチ2
4、パソコン部22、GND端子27,8、抵抗6、F
ET5,4、遮断回路3、2次電池Eの−端子の経路
で、放電電流が流れ、効率的な放電が行われる。
【0054】バッテリパックが、パソコンに正常に装着
されている場合には、上述したような充放電中を含め
て、マイコン1と21との間で、通信端子9および26
を介して通信が行われる。即ち、例えば、マイコン21
が、マイコン1に対し、セルE1乃至E3のセル電圧
や、残容量、充放電電流を問い合わせるコマンドを送信
すると、マイコン1は、そのコマンドに対応して、上述
したようにして検出(算出)しているセル電圧や、残容
量、充放電電流を、マイコン21に送信する。
【0055】マイコン21は、このようなバッテリパッ
ク(マイコン1)の通信機能を利用し、充電時に、過充
電を防止するためのFET4が正常動作しているかどう
かを検出させるための検出コマンドを送信し、この検出
コマンドに対応して、マイコン1から、FET4が正常
動作していない旨のメッセージを受信したとき、充電器
23による充電を停止させるようになされている。以
下、図3および図4を参照して、この機能について説明
する。
【0056】マイコン21は、充電器23による充電が
開始されると、周期的に、図3に示すフローチャートに
したがったOFFコマンド送信処理を行う。即ち、まず
最初に、マイコン21は、ステップS1において、上述
の検出コマンドとして、OFFコマンド(例えば、0x
00など)(0xは、それに続く数字が16進数である
ことを表す)を、マイコン1に送信する。
【0057】そして、マイコン21は、マイコン1か
ら、そのOFFコマンドに対応する応答(以下、適宜、
コマンド応答)が送信されてくるのを待ち、コマンド応
答が送信されてくると、それを受信して、ステップS2
に進み、そのコマンド応答が、正常メッセージである
か、または不正常メッセージであるかを判定する。
【0058】ステップS2において、コマンド応答が正
常メッセージであると判定された場合、即ち、コマンド
応答が、FET4が正常動作している旨のメッセージで
ある場合、ステップS3をスキップして、OFFコマン
ド送信処理を終了する。また、ステップS2において、
コマンド応答が不正常メッセージであると判定された場
合、即ち、コマンド応答が、FET4が正常動作してい
ない旨のメッセージである場合、ステップS3に進み、
マイコン21は、スイッチ24をオフにさせ、OFFコ
マンド送信処理を終了する。この場合、スイッチ24が
オフにされることにより、バッテリパックに対する、充
電器23による充電電流の供給が停止される。
【0059】次に、図4のフローチャートは、マイコン
1が、マイコン21より送信されてきたOFFコマンド
を受信したときに行うOFFコマンド受信処理を示して
いる。マイコン1は、マイコン21よりOFFコマンド
を受信すると、このOFFコマンド受信処理を行うこと
により、FET4が正常動作するかどうかを検出し、そ
の検出結果を、マイコン21に送信するようになされて
いる。
【0060】即ち、マイコン1は、OFFコマンドを受
信すると、まず最初に、ステップS11において、FE
T4のゲートにLレベルを印加し、これにより、FET
4をオフにさせる。その後、マイコン1は、ステップS
12において、アンプ7の出力に基づいて、抵抗6に電
流(ここでは、充電電流)が流れているかどうかを判定
する。ステップS12において、充電電流が流れていな
いと判定された場合、即ち、FET4が正常動作し、ス
テップS11で、そのゲートにLレベルが印加されるこ
とによりオフ状態となっている場合、ステップS13に
進み、マイコン1は、FET4のゲートにHレベルを印
加し、これにより、FET4をオンにさせ、充電を続行
させる。そして、マイコン1は、ステップS14におい
て、FET4が正常動作している旨のメッセージである
正常メッセージ(例えば、0x00など)を、マイコン
21に送信し、OFFコマンド受信処理を終了する。
【0061】一方、ステップS12において、充電電流
が流れていると判定された場合、即ち、ステップS11
で、そのゲートにLレベルが印加されても、FET4が
オフ状態とならず、オン状態(短絡状態)のままになっ
ている場合、ステップS15に進み、マイコン1は、遮
断回路3を制御し、これにより、充電電流を遮断させ
る。さらに、マイコン1は、ステップS16において、
FET4が正常動作していない旨のメッセージである不
正常メッセージ(例えば、0x01など)を、マイコン
21に送信し、OFFコマンド受信処理を終了する。こ
の場合、パソコン側においては、上述したように、スイ
ッチ24がオフにされ、これにより、バッテリパックに
対する、充電器23による充電電流の供給が停止され
る。
【0062】以上のように、過充電防止用のFET4が
故障し、充電電流が流れ続けてしまうような状態となっ
たときには、遮断回路3により充電電流が遮断され、さ
らに、充電器23による充電電流の供給が停止されるの
で、より安全性を向上させることができる。
【0063】なお、図4で説明したように、充電時に、
FET4のゲートにLレベルを印加し、この状態におい
て、充電電流が流れるかどうかを検出するだけでは、F
ET4(FET4のソース・ドレイン間)が短絡した状
態で故障していることは認識できても、開放した状態で
故障していることは認識することができないが、FET
4が開放した状態で故障している場合は、充電電流は流
れないから、充電をすることができないだけであり、従
って、このことは、バッテリパックの安全性を低下させ
るものではない。
【0064】ところで、図4に示したOFFコマンド受
信処理では、OFFコマンドを受信するたびに、FET
4をオフにすることとなり、充電が中断されることにな
る。
【0065】そこで、マイコン1には、例えば、図5の
フローチャートにしたがったチェック処理を行わせると
ともに、図6のフローチャートにしたがったOFFコマ
ンド受信処理を行わせるようにすることができる。
【0066】即ち、チェック処理においては、まず最初
に、ステップS21において、マイコン1が、FET4
に対して、LまたはHレベルのうちのいずれを印加して
いるのかを判定する。ステップS21において、FET
4に対してHレベルが印加されていると判定された場
合、即ち、FET4がオンになるように制御されている
場合、チェック処理を終了する。
【0067】また、ステップS21において、FET4
に対してLレベルが印加されていると判定された場合、
即ち、FET4がオフになるように制御されている場
合、ステップS22に進み、図4のステップS12にお
ける場合と同様に、電流(充電電流)が流れているかど
うかが判定される。ステップS22において、充電電流
が流れていないと判定された場合、即ち、FET4がオ
フになるように制御されており、その制御にしたがって
オフになっている場合(FET4が正常動作している場
合)、チェック処理を終了する。
【0068】一方、ステップS22において、充電電流
が流れていると判定された場合、即ち、FET4がオフ
になるように制御されているのにも拘らず、オフになっ
ていない場合(FET4が正常動作していない場合)、
ステップS23に進み、図4のステップS15における
場合と同様に、遮断回路3が制御され、これにより、充
電電流が遮断される。そして、ステップS24に進み、
マイコン1は、FET4が正常動作しているかどうかを
示すフラグ(以下、適宜、正常/不正常フラグという)
を、例えば1にし、チェック処理を終了する。
【0069】ここで、正常/不正常フラグは、マイコン
1が内蔵する図示せぬレジスタに記憶されており、その
初期値としては、あらかじめ、例えば0がセットされて
いる。従って、正常/不正常フラグは、通常は0となっ
ており、上述したように、FET4がオフになるように
制御されているのにも拘らず、オフになっていない場合
にのみ、ステップS24において1にされる。
【0070】マイコン1においては、以上のようなチェ
ック処理が、例えば、マイコン21からOFFコマンド
が送信されてくる周期よりも短い周期で、タイマ割り込
みがかけられることなどにより行われる。
【0071】そして、マイコン1は、OFFコマンドを
受信すると、図6に示すように、ステップS31におい
て、その内蔵するレジスタに記憶している正常/不正常
フラグを、マイコン21に送信し、処理(OFFコマン
ド受信処理)を終了する。
【0072】この場合、マイコン21には、正常/不正
常フラグを、コマンド応答として受信させ、正常/不正
常フラグが0または1のときは、それぞれ正常メッセー
ジまたは不正常メッセージを受信したときと同様の処理
を行わせるようにすれば良い。
【0073】以上、本発明を、バッテリパックを、パソ
コンに装着したパソコンシステムに適用した場合につい
て説明したが、本発明は、その他、バッテリパックを電
源として使用可能なあらゆる電子機器に適用可能であ
る。
【0074】なお、本実施例においては、マイコン1
に、OFFコマンドを受信したときに、FET4が正常
動作しているかどうかを、マイコン21に送信させるよ
うにしたが、マイコン1には、そのようなOFFコマン
ドを受信したときではなく、所定のタイミングで、FE
T4が正常動作しているかどうかを、マイコン21に送
信させるようにすることも可能である。
【0075】また、FET4が正常動作するかどうかの
検出方法は、本実施例において言及したものに限定され
るものではない。
【0076】さらに、本実施例では、2次電池Eとし
て、非水系電池のリチウムイオン電池を用いた場合につ
いて説明したが、本発明は、リチウムイオン電池以外の
非水系の電池や、また、水系電池などにも適用可能であ
る。但し、本発明は、電気化学的な自己保護作用がない
非水系電池に、特に有用である。
【0077】また、本実施例では、マイコン21からマ
イコン1に対し、OFFコマンドを周期的に送信するよ
うにしたが、OFFコマンドは、その他のタイミングで
送信するようにすることも可能である。
【0078】さらに、本実施例では、OFFコマンドの
送信周期については、特に言及しなかったが、あまり短
いと、マイコン1および21に対する負荷が大きくな
り、また、あまり長いと、安全性の観点から好ましくな
い。従って、OFFコマンドの送信周期は、これらをバ
ランスさせて決めるのが望ましい。
【0079】
【発明の効果】請求項1に記載のバッテリパックによれ
ば、2次電池に流れる充電電流をスイッチングするスイ
ッチング手段が正常動作するかどうかが検出され、その
検出結果が、充電器に送信される。従って、例えば、充
電器において、スイッチング手段が正常動作していない
旨の検出結果を受信した場合には、その充電器による充
電を停止させるようにすることなどが可能となるので、
装置(バッテリパック)の安全性を向上させることが可
能となる。
【0080】請求項7に記載の充電器によれば、バッテ
リパックのスイッチング手段が正常動作していない旨が
受信されたとき、供給手段による充電電流の供給が停止
される。従って、装置の安全性を向上させることができ
る。
【0081】請求項8に記載の充電システムおよび請求
項9に記載の充電方法によれば、バッテリパックにおい
て、2次電池に流れる充電電流をスイッチングするスイ
ッチング手段が正常動作するかどうかが検出され、その
検出結果が、充電器に送信される。一方、充電器におい
て、スイッチング手段が正常動作していない旨の検出結
果が受信されたとき、供給手段による充電電流の供給が
停止される。従って、装置の安全性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したパソコンシステムの一実施例
の構成を示す図である。
【図2】図1の遮断回路3の構成を示す回路図である。
【図3】図1のマイコン21の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図4】図1のマイコン1の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図5】図1のマイコン1の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図6】図1のマイコン1の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 マイコン, 3 遮断回路, 4,5 FET,
6 抵抗, 9 通信端子, 10 電池選択器, 2
1 マイコン, 23 充電器, 26 通信端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電器から供給される充電電流により充
    電されるバッテリパックであって、 2次電池と、 前記2次電池に流れる前記充電電流をスイッチングする
    スイッチング手段と、 前記充電器と通信を行う通信手段と、 前記スイッチング手段が正常動作するかどうかを検出す
    る検出手段とを備え、 前記通信手段は、前記検出手段による検出結果を、前記
    充電器に送信することを特徴とするバッテリパック。
  2. 【請求項2】 前記通信手段は、前記検出手段により前
    記スイッチング手段が正常動作していないことが検出さ
    れたとき、その旨を、前記充電器に送信することを特徴
    とする請求項1に記載のバッテリパック。
  3. 【請求項3】 前記充電器は、前記通信手段に対し、前
    記スイッチング手段が正常動作するかどうかを検出させ
    るための検出コマンドを送信し、 前記検出手段は、前記通信手段により前記検出コマンド
    が受信されたとき、前記スイッチング手段が正常動作す
    るかどうかを検出することを特徴とする請求項1に記載
    のバッテリパック。
  4. 【請求項4】 前記充電器は、前記検出コマンドを、周
    期的に送信することを特徴とする請求項3に記載のバッ
    テリパック。
  5. 【請求項5】 前記2次電池は、非水系電池であること
    を特徴とする請求項1に記載のバッテリパック。
  6. 【請求項6】 前記検出手段により前記スイッチング手
    段が正常動作していないことが検出されたとき、前記充
    電電流を遮断する、非復帰の遮断手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のバッテリパック。
  7. 【請求項7】 2次電池およびその2次電池に流れる充
    電電流をスイッチングするスイッチング手段を有するバ
    ッテリパックに対し、前記充電電流を供給することによ
    り充電を行う充電器であって、 前記バッテリパックに、前記充電電流を供給する供給手
    段と、 前記バッテリパックと通信を行う通信手段と、 前記通信手段により、前記スイッチング手段が正常動作
    していない旨が受信されたとき、前記供給手段による前
    記充電電流の供給を停止させる停止手段とを備えること
    を特徴とする充電器。
  8. 【請求項8】 バッテリパックおよび充電器からなる充
    電システムであって、 前記バッテリパックは、 2次電池と、 前記2次電池に流れる充電電流をスイッチングするスイ
    ッチング手段と、 前記スイッチング手段が正常動作するかどうかを検出す
    る検出手段と、 前記充電器と通信を行い、前記検出手段による検出結果
    を、前記充電器に送信するバッテリパック通信手段とを
    備え、 前記充電器は、 前記バッテリパックに、前記充電電流を供給する供給手
    段と、 前記バッテリパックと通信を行う充電器通信手段と、 前記充電器通信手段により、前記スイッチング手段が正
    常動作していない旨の検出結果が受信されたとき、前記
    供給手段による前記充電電流の供給を停止させる停止手
    段とを備えることを特徴とする充電システム。
  9. 【請求項9】 バッテリパックおよび充電器からなる充
    電システムの充電方法であって、 前記バッテリパックは、 2次電池と、 前記2次電池に流れる充電電流をスイッチングするスイ
    ッチング手段とを備え、 前記充電器は、前記バッテリパックに、前記充電電流を
    供給する供給手段を備え、 前記バッテリパックにおいて、前記スイッチング手段が
    正常動作するかどうかを検出し、その検出結果を、前記
    充電器に送信し、 前記充電器において、前記スイッチング手段が正常動作
    していない旨の検出結果が受信されたとき、前記供給手
    段による前記充電電流の供給を停止させることを特徴と
    する充電方法。
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