JPH08116339A - 可変レート送信装置 - Google Patents

可変レート送信装置

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Publication number
JPH08116339A
JPH08116339A JP27724594A JP27724594A JPH08116339A JP H08116339 A JPH08116339 A JP H08116339A JP 27724594 A JP27724594 A JP 27724594A JP 27724594 A JP27724594 A JP 27724594A JP H08116339 A JPH08116339 A JP H08116339A
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JP
Japan
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transmission
data
analog
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pass filter
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Application number
JP27724594A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Okubo
義行 大久保
Kazuhisa Tsubaki
和久 椿
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路規模の小さい可変レート送信装置を提供
する。 【構成】 送信すべきディジタルデータを、そのデータ
の伝送速度に対応する帯域制限されたアナログ送信波形
に変換して出力する可変レート送信装置において、入力
したディジタルデータに対して、伝送速度に応じたサン
プリング周波数により、帯域制限されたディジタルの波
形データを出力する波形データ発生手段3と、波形デー
タ発生手段から出力されたディジタルデータをアナログ
サンプル値信号に変換するD/A変換手段4と、波形デ
ータ発生手段及びD/A変換手段に伝送速度に応じたク
ロックを供給するクロック発生手段2と、伝送速度に応
じたカットオフ周波数を有し、D/A変換手段の出力に
含まれる折り返し雑音を除去する複数種類のアナログロ
ーパスフィルタ5、6とを設けている。波形データ発生
手段及びD/A変換手段をそれぞれ1個で構成している
ため、回路規模を小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送速度の異なる信号
の送信が可能な、ディジタル移動通信に利用される可変
レート送信装置に関し、特に、回路規模を縮小したもの
である。
【0002】
【従来の技術】ディジタル移動通信では、信号の伝送速
度が通信システムによって違っていたり、同一通信シス
テムでも、制御信号の伝送速度と情報データの伝送速度
とを変える場合がある。
【0003】こうした信号の複数の伝送速度に対応し得
る従来の可変レート送信装置は、図8に示すように、入
力端子31から伝送速度a(bps)またはb(bps)
(a>b)の送信データが印加されたとき、伝送速度a
の送信データに対して帯域制限されたアナログの送信波
形を出力する第1の送信装置32と、伝送速度bの送信デ
ータに対して帯域制限されたアナログの送信波形を出力
する第2の送信装置37と、送信データの伝送速度に応じ
て第1の送信装置32または第2の送信装置37にクロック
を出力するクロック発生回路36と、送信データの伝送速
度に応じて第1の送信装置32または第2の送信装置37か
ら出力されたアナログ信号を選択して出力端子42に出力
するスイッチ41とを備えている。
【0004】第1及び第2の送信装置32、37は、それぞ
れ、伝送速度aまたはbの送信データに対して帯域制限
されたディジタルの波形データをサンプリング周波数a
×n(nは整数)またはb×nで出力する波形データ発
生回路33、38と、波形データ発生回路33、38から出力さ
れたディジタルデータを周波数a×nまたはb×nのア
ナログサンプル値信号に変換するD/A変換器34、39
と、送信データに対して帯域制限を行なったために生じ
る折り返し雑音を除去するアナログローパスフィルタ3
5、40とを具備している。また、クロック発生回路36か
ら発生されたクロックは、送信データの伝送速度に応じ
て、波形データ発生回路33及びD/A変換器34または波
形データ発生回路38及びD/A変換器39に入力する。
【0005】この装置の入力端子31に伝送速度aの送信
すべきディジタルデータが印加されると、それが第1の
送信装置32の波形データ発生回路33及び第2の送信装置
37の波形データ発生回路38に供給される。
【0006】このとき、クロック発生回路36は、波形デ
ータ発生回路33及びD/A変換器34を制御するためのク
ロックを発生する。しかし、波形データ発生回路38及び
D/A変換器39を制御するクロックは発生しないため、
これら波形データ発生回路38及びD/A変換器39の動作
は停止する。
【0007】波形データ発生回路33は、伝送速度aの送
信すべきディジタルデータに対応させて、帯域制限され
たディジタルの波形データをサンプリング周波数a×n
で出力し、D/A変換器34は、これを周波数a×nのア
ナログサンプル値信号に変換する。このD/A変換器34
の出力には、伝送速度aの送信データに対してサンプリ
ング周波数a×nで帯域制限を行なった場合に生じる周
波数a×n×j(j=1,2,3,…)の折り返し雑音
が含まれているが、次段のアナログローパスフィルタ35
は、これらの折り返し雑音を除去し、伝送速度aの送信
データに対して帯域制限されたアナログ送信波形を出力
する。このアナログローパスフィルタ35からの出力は、
スイッチ41が第1の送信装置32の出力を選択することに
より、出力端子42に送られる。
【0008】また、入力端子31に伝送速度bの送信すべ
きディジタルデータが印加された場合は、それが波形デ
ータ発生回路33及び波形データ発生回路38に供給され
る。このとき、クロック発生回路36は、波形データ発生
回路38及びD/A変換器39を制御するためのクロックを
発生するが、波形データ発生回路33及びD/A変換器34
を制御するクロックは発生しない。そのため、これら波
形データ発生回路33及びD/A変換器34の動作は停止す
る。
【0009】波形データ発生回路38は、伝送速度bの送
信すべきディジタルデータに対応させて、帯域制限され
たディジタルの波形データをサンプリング周波数b×n
で出力し、D/A変換器39は、これを周波数b×nのア
ナログサンプル値信号に変換する。アナログローパスフ
ィルタ40は、このD/A変換器39の出力に含まれる周波
数b×n×k(k=1,2,3,…)の折り返し雑音を
除去し、伝送速度bの送信データに対して帯域制限され
たアナログ送信波形を出力する。このアナログローパス
フィルタ40からの出力は、スイッチ41が第2の送信装置
37の出力を選択することにより、出力端子42に送られ
る。
【0010】このように従来の可変レート送信装置は、
2系統の送信装置を用いることにより、伝送速度の異な
るディジタルデータに対して、それぞれ帯域制限された
アナログ送信波形を得ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の可変レ
ート送信装置は、送信するデータの複数の伝送速度に対
応させて、複数の系統の送信装置を装備しているため、
回路規模が大きくなってしまうという問題点があった。
【0012】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、回路規模の小さい可変レート送信装置を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、送
信すべきディジタルデータを、そのデータの伝送速度に
対応する帯域制限されたアナログ送信波形に変換して出
力する可変レート送信装置において、入力したディジタ
ルデータに対して、伝送速度に応じたサンプリング周波
数により、帯域制限されたディジタルの波形データを出
力する波形データ発生手段と、波形データ発生手段から
出力されたディジタルデータをアナログサンプル値信号
に変換するD/A変換手段と、波形データ発生手段及び
D/A変換手段に伝送速度に応じたクロックを供給する
クロック発生手段と、伝送速度に応じたカットオフ周波
数を有し、D/A変換手段の出力に含まれる折り返し雑
音を除去する複数種類のアナログローパスフィルタとを
設けている。
【0014】また、波形データ発生手段は、ディジタル
データの伝送速度がa(bps)のときはサンプリング
周波数a×n(nは整数)により、また、伝送速度がb
(bps)(但し、a>b)のときはサンプリング周波
数b×nにより波形データを出力し、アナログローパス
フィルタは、周波数a×n×j(j=1,2,3,…)
で生じる折り返し雑音を除去する特性を備えた第1のア
ナログローパスフィルタと、周波数b×n×k(k=
1,2,3,…)で生じる折り返し雑音を除去する特性
を備えた第2のアナログローパスフィルタとを具備して
いる。
【0015】また、この第1のアナログローパスフィル
タと第2のアナログローパスフィルタとを並列に接続
し、第1のアナログローパスフィルタの出力または第2
のアナログローパスフィルタの出力を選択的に出力する
ように構成している。
【0016】または、この第1のアナログローパスフィ
ルタの後に第2のアナログローパスフィルタを直列に接
続し、第1のアナログローパスフィルタの出力または第
2のアナログローパスフィルタの出力を選択的に出力す
るように構成している。
【0017】また、クロック発生手段及び波形データ出
力手段の動作が送信すべきディジタルデータの伝送速度
に応じた動作となるように制御を行なう制御手段を設け
ている。
【0018】また、この制御手段が、通信時のデータの
伝送速度を高速で、制御時のデータの伝送速度を低速で
送信するように制御を行なっている。
【0019】また、制御手段が、伝送速度の異なる複数
種類の通信システムのそれぞれに各通信システムの伝送
速度でデータを送信するように制御を行なっている。
【0020】
【作用】そのため、波形データ発生手段及びD/A変換
手段をそれぞれ1個で構成しているため、回路規模を小
さくすることができる。
【0021】また、第1のアナログローパスフィルタと
第2のアナログローパスフィルタとを並列接続する構成
では、第1のアナログローパスフィルタから伝送速度a
に対応する帯域制限されたアナログ送信波形が出力さ
れ、また、第2のアナログローパスフィルタから伝送速
度bに対応する帯域制限されたアナログ送信波形が出力
される。
【0022】また、第1のアナログローパスフィルタに
第2のアナログローパスフィルタを直列接続する構成で
は、送信データの伝送速度がbのときに、第1及び第2
のアナログローパスフィルタが協同して、アナログ信号
に含まれる折り返し雑音を除去する。
【0023】また、制御手段により、通信時のデータ伝
送速度が高速に、制御時のデータ伝送速度が低速に制御
される可変レート送信装置は、制御データを低速伝送し
情報データを高速伝送する通信システムに用いることが
できる。
【0024】また、制御手段により、送信データの伝送
速度が各通信システムに応じた速度に制御される可変レ
ート送信装置は、伝送速度の異なる複数の通信システム
に適用することが可能になる。
【0025】
【実施例】
(第1実施例)第1実施例の可変レート送信装置は、図
1に示すように、伝送速度がa(bps)またはb(b
ps)(a>b)である送信データが印加される入力端
子1と、伝送速度a及びbの送信すべきディジタルデー
タに対して帯域制限されたディジタルの波形データを伝
送速度に応じたサンプリング周波数で出力する波形デー
タ発生回路3と、波形データ発生回路3から出力された
ディジタルデータを伝送速度に応じた周波数のアナログ
サンプル値信号に変換するD/A変換器4と、波形デー
タ発生回路3及びD/A変換器4を制御するためのクロ
ックを、送信するデータの伝送速度に応じて発生させる
クロック発生回路2と、伝送速度aのデータに対する折
り返し雑音を除去する第1のアナログローパスフィルタ
5と、伝送速度bのデータに対する折り返し雑音を除去
する第2のアナログローパスフィルタ6と、伝送速度に
応じて第1のアナログローパスフィルタ5通過後の出力
または第2のアナログローパスフィルタ6通過後の出力
を選択するスイッチ7と、選択された出力を出力する端
子8とを備えている。
【0026】波形データ発生回路3は、伝送速度aの送
信データに対して、サンプリング周波数a×n(nは整
数)の波形データを出力し、伝送速度bの送信データに
対して、サンプリング周波数b×nの波形データを出力
する。また、D/A変換器4は、波形データ発生回路3
から出力されたディジタルデータをアナログサンプル値
信号に変換する。従って、伝送速度aの送信データは周
波数a×nのアナログサンプル値信号に、また、伝送速
度bの送信データは周波数b×nのアナログサンプル値
信号に変換される。
【0027】また、第1のアナログローパスフィルタ5
は、伝送速度aのデータをサンプリング周波数a×nで
帯域制限したときに生じる周波数a×n×j(j=1,
2,3,…)での折り返し雑音を除去し、また、第2の
アナログローパスフィルタ6は、伝送速度bのデータを
サンプリング周波数b×nで帯域制限したときに生じる
周波数b×n×k(k=1,2,3,…)での折り返し
雑音を除去する。
【0028】この装置の入力端子1に伝送速度a(bp
s)の送信すべきディジタルデータが入力すると、この
ディジタルデータは波形データ発生回路3に供給され、
波形データ発生回路3は、伝送速度aのディジタルデー
タに対応する、帯域制限されたディジタルの波形データ
をサンプリング周波数a×nによって出力する。D/A
変換器4は、このディジタルデータを周波数a×nのア
ナログサンプル値信号に変換する。
【0029】このとき、クロック発生回路2は、波形デ
ータ発生回路3及びD/A変換器4に対して、伝送速度
aの送信データに対応した動作を行なうように制御クロ
ックを発生する。
【0030】D/A変換器4の出力には、伝送速度aの
送信データに対してサンプリング周波数a×nで帯域制
限を行なった場合に生じる周波数a×n×j(j=1,
2,3,…)での折り返し雑音が含まれているが、この
折り返し雑音は、第1のアナログローパスフィルタ5で
除去される。スイッチ7は、送信データの伝送速度がa
のときには、第1のアナログローパスフィルタ5通過後
の出力を選択して端子8から出力する。
【0031】図5に、D/A変換器4の出力周波数と第
1のアナログローパスフィルタ5の出力周波数との関係
を示している。図5(a)には、伝送速度aの送信デー
タに対してサンプリング周波数a×nで帯域制限を行な
ったときのD/A変換器4の出力周波数スペクトルY
a ,Ya1,Ya2,…と、第1のアナログローパスフィル
タ5の利得周波数特性Ha とを示し、また、図5(b)
には、第1のアナログローパスフィルタ5の出力周波数
スペクトルを示している。この図から分かるように、周
波数a×n×j(j=1,2,3,…)の折り返し雑音
a1,Ya2,…は第1のアナログローパスフィルタ5に
よって除去され、帯域制限された主要な信号成分Ya
みが出力される。
【0032】一方、入力端子1に伝送速度b(bps)
の送信すべきディジタルデータが入力した場合には、波
形データ発生回路3は、伝送速度bのディジタルデータ
に対応する、帯域制限されたディジタルの波形データを
サンプリング周波数b×nによって出力し、D/A変換
器4は、このディジタルデータを周波数b×nのアナロ
グサンプル値信号に変換する。
【0033】このとき、クロック発生回路2は、波形デ
ータ発生回路3及びD/A変換器4に対して、伝送速度
bの送信データに対応した動作を行なうように制御クロ
ックを発生する。
【0034】D/A変換器4の出力に含まれる周波数b
×n×k(k=1,2,3,…)での折り返し雑音は、
第2のアナログローパスフィルタ6で除去される。スイ
ッチ7は、送信データの伝送速度がbのときには、第2
のアナログローパスフィルタ6通過後の出力を選択して
端子8から出力する。
【0035】図6に、D/A変換器4の出力周波数と第
2のアナログローパスフィルタ6の出力周波数との関係
を示している。図6(a)は、伝送速度bの送信データ
に対してサンプリング周波数b×nで帯域制限を行なっ
たときのD/A変換器4の出力周波数スペクトルYb
b1,Yb2,…と、第2のアナログローパスフィルタ6
の利得周波数特性Hb とを示し、また、図6(b)は、
第2のアナログローパスフィルタ6の出力周波数スペク
トルを示している。この図から分かるように、周波数b
×n×k(k=1,2,3,…)の折り返し雑音Yb1
b2,…は第2のアナログローパスフィルタ6によって
除去され、帯域制限された主要な信号成分Yb のみが出
力される。
【0036】このように、第1実施例の可変レート送信
装置では、伝送速度が異なる送信すべきディジタルデー
タに対して帯域制限されたディジタルの波形データを出
力する波形データ発生回路と、波形データ発生回路から
出力されたディジタルデータをアナログサンプル値信号
に変換するD/A変換器とをそれぞれ1個ずつ、また、
折り返し雑音を除去するアナログローパスフィルタを伝
送速度に応じて並列に2個設けることにより、送信デー
タの伝送速度の違いに応じた、帯域制限されたアナログ
送信波形を出力することができる。
【0037】そのため、従来の装置に比べて、波形デー
タ発生回路とD/A変換器とをそれぞれ1個ずつ減らす
ことができる。
【0038】(第2実施例)第2実施例の可変レート送
信装置は、図2に示すように、伝送速度aのデータに対
して周波数a×n×j(j=1,2,3,…)で生じる
折り返し雑音を除去する第1のアナログローパスフィル
タ9と、伝送速度bのデータに対して周波数b×n×k
(k=1,2,3,…)で生じる折り返し雑音を第1の
アナログローパスフィルタ9と協同して除去する第2の
アナログローパスフィルタ10とを備えている。その他の
構成は第1実施例の装置と変わりがない。
【0039】この装置のクロック発生回路2、波形デー
タ発生回路3及びD/A変換器4は、第1実施例と同じ
動作を行なう。D/A変換器4の出力には、伝送速度a
の送信データに対してサンプリング周波数a×nで帯域
制限を行なった場合に生じる周波数a×n×j(j=
1,2,3,…)の折り返し雑音が含まれているが、こ
れらの折り返し雑音は、第1実施例の場合と同じよう
に、第1のアナログローパスフィルタ9によって除去さ
れる。このときのD/A変換器4の出力周波数スペクト
ルと、第1のアナログローパスフィルタ9の出力周波数
スペクトルとの関係は、図5と同じである。
【0040】一方、送信データの伝送速度がbの場合
は、D/A変換器4の出力に、サンプリング周波数b×
nによって帯域制限を行なった場合に生じる周波数b×
n×k(k=1,2,3,…)の折り返し雑音が含まれ
ているが、これらの折り返し雑音のうち周波数a×n×
1以上の雑音成分が第1のアナログローパスフィルタ9
によって除去され、次いで、残りの折り返し雑音が第2
のアナログローパスフィルタ10により除去される。
【0041】図7には、このときの各アナログローパス
フィルタ9、10からの出力周波数スペクトルを示してい
る。図7(a)は、伝送速度bの送信データに対してサ
ンプリング周波数b×nによって帯域制限を行なったと
きのD/A変換器4の出力周波数スペクトルYb
b1,Yb2,…と、第1のアナログローパスフィルタ9
の利得周波数特性Ha 及び第2のアナログローパスフィ
ルタ10の利得周波数特性Hb とを示し、図7(b)は第
1のアナログローパスフィルタ9の出力周波数スペクト
ルを、また、図7(c)は第2のアナログローパスフィ
ルタ10の出力周波数スペクトルを示している。
【0042】この図から分かるように、周波数b×n×
k(k=1,2,3,…)の折り返し雑音Yb1,Yb2
…、のうち周波数a×n×1以上の雑音成分が第1のア
ナログローパスフィルタ9によって除去され、次いで、
残りの折り返し雑音が第2のアナログローパスフィルタ
10によって除去され、最終的に、帯域制限された主要な
信号成分Yb のみが第2のアナログローパスフィルタ10
から出力される。
【0043】この第2のアナログローパスフィルタ10通
過後の出力は、送信信号の伝送速度がbであるときにス
イッチ7で選択され、帯域制限されたアナログ送信波形
が出力端子8を通じて出力される。
【0044】このように、第2実施例の可変レート送信
装置では、伝送速度が異なる送信すべきディジタルデー
タに対して帯域制限されたディジタルの波形データを出
力する波形データ発生回路と、波形データ発生回路から
出力されたディジタルデータをアナログサンプル値信号
に変換するD/A変換器とをそれぞれ1個ずつ、また、
折り返し雑音を除去するアナログローパスフィルタを直
列に2個設けることにより、送信データの伝送速度の違
いに応じた、帯域制限されたアナログ送信波形を出力す
ることができる。
【0045】この装置でも、第1実施例と同じように、
従来の装置に比べて、波形データ発生回路とD/A変換
器とをそれぞれ1個ずつ減らすことができる。
【0046】(第3実施例)第3実施例では、第1実施
例または第2実施例の装置を、制御データの伝送速度と
情報データの伝送速度とを違えている通信システムに適
用する場合の構成について説明する。この装置は、図3
に示すように、第1実施例または第2実施例の可変レー
ト送信装置12に対して、通信時のデータを高速の伝送速
度で、制御時のデータを低速の伝送速度で出力するとと
もに、可変レート送信装置12への制御信号を出力する制
御回路11を備えている。
【0047】この制御回路11は、通信時のデータを高速
伝送速度a(bps)で送信する場合には、伝送速度a
の送信データと、この伝送速度aの送信データをサンプ
リング周波数a×nによって帯域制限を行なうように制
御する制御信号とを可変レート送信装置12に供給する。
制御信号を受けた可変レート送信装置12は、第1実施例
または第2実施例記載の方法により、伝送速度aの送信
データを帯域制限されたアナログ送信波形に変えて出力
端子13に出力する。
【0048】また、制御時の制御データを低速伝送速度
b(bps)で送信する場合には、制御回路11は、伝送
速度bの送信データと、この伝送速度bの送信データを
サンプリング周波数b×nによって帯域制限を行なうよ
うに制御する制御信号とを可変レート送信装置12に供給
する。制御信号を受けた可変レート送信装置12は、第1
実施例または第2実施例記載の方法により、伝送速度b
の送信データを帯域制限されたアナログ送信波形に変え
て出力端子13に出力する。
【0049】このように、第3実施例の装置は、通信時
のデータを高速伝送速度で、制御時のデータを低速伝送
速度で送信する通信システムにおいて、回路規模の小さ
い可変レート送信装置を用いて、伝送速度の異なるディ
ジタルデータを、それぞれ帯域制限されたアナログ送信
波形に変えて出力することができる。
【0050】(第4実施例)第4実施例では、第1実施
例または第2実施例の装置を、伝送速度の異なる複数の
通信システムに適用する場合の構成について説明する。
【0051】この装置は、図4に示すように、第1実施
例または第2実施例の可変レート送信装置12に対して伝
送速度がa(bps)またはb(bps)(a>b)の
異なる2種類の送信データを出力するとともに、可変レ
ート送信装置12への制御信号を出力する制御回路11を備
えており、また、可変レート送信装置12は、伝送速度が
a(bps)の通信システムA14と、伝送速度がb(b
ps)の通信システムB15とに接続している。
【0052】この装置では、伝送速度がaの通信システ
ムA14にデータを送信する場合に、制御回路11は、伝送
速度aの送信データと、この伝送速度aの送信データを
サンプリング周波数a×nによって帯域制限を行なうよ
うに制御する制御信号とを可変レート送信装置12に供給
する。制御信号を受けた可変レート送信装置12は、第1
実施例または第2実施例記載の方法により、伝送速度a
の送信データを帯域制限されたアナログ送信波形に変
え、出力端子13を通じて、通信システムA14に出力す
る。
【0053】また、伝送速度がbの通信システムB15に
データを送信する場合には、制御回路11は、伝送速度b
の送信データと、この送信データをサンプリング周波数
b×nによって帯域制限を行なうように制御する制御信
号とを可変レート送信装置12に供給する。制御信号を受
けた可変レート送信装置12は、第1実施例または第2実
施例記載の方法により、伝送速度bの送信データを帯域
制限されたアナログ送信波形に変え、出力端子13を通じ
て、通信システムB15に出力する。
【0054】このように、第4実施例の装置では、回路
規模の小さい可変レート送信装置を用いて、伝送速度が
異なる2種類の通信システムに対して送信を行なうこと
ができる。
【0055】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の可変レート送信装置は、複数の伝送速度の
送信データに応じた帯域制限されたアナログ送信波形
を、従来の装置に比べて小さい回路規模で形成すること
ができる。この装置は、制御データと情報データとが異
なる伝送速度で伝送される通信システムの装置として、
或いは、異なる伝送速度でデータが伝送される複数の通
信システムに共用可能な装置として用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における可変レート送信装
置の構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第2実施例における可変レート送信装
置の構成を示すブロック図、
【図3】本発明の第3実施例における可変レート送信装
置の構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第4実施例における可変レート送信装
置の構成を示すブロック図、
【図5】第1実施例の可変レート送信装置における伝送
速度a(bps)のときのD/A変換後(a)及びロー
パスフィルタ通過後(b)の周波数スペクトル、
【図6】第1実施例の可変レート送信装置における伝送
速度b(bps)のときのD/A変換後(a)及びロー
パスフィルタ通過後(b)の各周波数スペクトル、
【図7】第2実施例の可変レート送信装置における伝送
速度b(bps)のときのD/A変換後(a)、第1の
ローパスフィルタ通過後(b)及び第2のローパスフィ
ルタ通過後(c)の各周波数スペクトル、
【図8】従来の可変レート送信装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1、31 入力端子 2、36 クロック発生回路 3、33、38 波形データ発生回路 4、34、39 D/A変換器 5、9 第1のアナログローパスフィルタ 6、10 第2のアナログローパスフィルタ 7、41 スイッチ 8、13、42 出力端子 11 制御回路 12 可変レート送信装置 14 通信システムA 15 通信システムB 32 第1の送信装置 35、40 アナログローパスフィルタ 37 第2の送信装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信すべきディジタルデータを、そのデ
    ータの伝送速度に対応する帯域制限されたアナログ送信
    波形に変換して出力する可変レート送信装置において、 入力した前記ディジタルデータに対して、前記伝送速度
    に応じたサンプリング周波数により、帯域制限されたデ
    ィジタルの波形データを出力する波形データ発生手段
    と、 前記波形データ発生手段から出力されたディジタルデー
    タをアナログサンプル値信号に変換するD/A変換手段
    と、 前記波形データ発生手段及びD/A変換手段に前記伝送
    速度に応じたクロックを供給するクロック発生手段と、 前記伝送速度に応じたカットオフ周波数を有し、前記D
    /A変換手段の出力に含まれる折り返し雑音を除去する
    複数種類のアナログローパスフィルタとを設けたことを
    特徴とする可変レート送信装置。
  2. 【請求項2】 前記波形データ発生手段が、ディジタル
    データの伝送速度がa(bps)のときはサンプリング
    周波数a×n(nは整数)により、また、伝送速度がb
    (bps)(但し、a>b)のときはサンプリング周波
    数b×nにより前記波形データを出力し、前記アナログ
    ローパスフィルタが、周波数a×n×j(j=1,2,
    3,…)で生じる折り返し雑音を除去する特性を備えた
    第1のアナログローパスフィルタと、周波数b×n×k
    (k=1,2,3,…)で生じる折り返し雑音を除去す
    る特性を備えた第2のアナログローパスフィルタとを具
    備することを特徴とする請求項1に記載の可変レート送
    信装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のアナログローパスフィルタと
    第2のアナログローパスフィルタとを並列に接続し、前
    記第1のアナログローパスフィルタの出力または第2の
    アナログローパスフィルタの出力を選択的に出力するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の可変レート送信装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のアナログローパスフィルタの
    後に第2のアナログローパスフィルタを直列に接続し、
    前記第1のアナログローパスフィルタの出力または第2
    のアナログローパスフィルタの出力を選択的に出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の可変レート送信装
    置。
  5. 【請求項5】 前記クロック発生手段及び波形データ出
    力手段の動作が送信すべきディジタルデータの伝送速度
    に応じた動作となるように制御を行なう制御手段を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の可変レート送信装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、通信時のデータの伝送
    速度を高速で、制御時のデータの伝送速度を低速で送信
    するように前記制御を行なうことを特徴とする請求項5
    に記載の可変レート送信装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、伝送速度の異なる複数
    種類の通信システムのそれぞれに各通信システムの伝送
    速度でデータを送信するように前記制御を行なうことを
    特徴とする請求項5に記載の可変レート送信装置。
JP27724594A 1994-10-18 1994-10-18 可変レート送信装置 Pending JPH08116339A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7421055B2 (en) 2002-03-19 2008-09-02 Fujitsu Limited Signal processing apparatus and signal processing method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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