JPH08115781A - ヒータ断線検出装置 - Google Patents

ヒータ断線検出装置

Info

Publication number
JPH08115781A
JPH08115781A JP6254007A JP25400794A JPH08115781A JP H08115781 A JPH08115781 A JP H08115781A JP 6254007 A JP6254007 A JP 6254007A JP 25400794 A JP25400794 A JP 25400794A JP H08115781 A JPH08115781 A JP H08115781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
temperature
disconnection
heaters
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6254007A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Fujimoto
良一 藤本
Yoshio Shiina
良雄 椎名
Hiroshi Yamazaki
博司 山崎
Toshio Morita
敏夫 森田
Satoshi Otani
敏 大谷
Tsuneichi Murakami
常一 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP6254007A priority Critical patent/JPH08115781A/ja
Publication of JPH08115781A publication Critical patent/JPH08115781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で複数のヒータの断線を確実に検
出することができるヒータ断線検出装置を提供する。 【構成】 加熱媒体を加熱する際に、複数のヒータを電
源手段に直列接続する通電と、ヒータを電源手段に並列
接続する通電とを行い、それらの通電による加熱媒体の
温度を検出してヒータの断線を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば電子写真方式
の複写機、プリンタあるいはファクシミリ等に使用され
る画像形成装置において、トナーを記録紙上に熱定着さ
せる定着装置のヒータ断線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、定着器のヒータの断線装置として
は、ヒータの発光を受光素子で検知する方法(特開昭5
8ー186770号)、電源投入後所定時間経過後のヒ
ータの温度を検出して所定の温度以下のときに断線と判
定する方法(特開昭52ー69636号、特開昭57ー
92366号)、あるいは電源投入後のヒータの温度勾
配を検出し、所定の勾配以下のときに断線と判定する方
法(特開平2ー309382号)等が提案されている。
また、複数のヒータを備えて各種の用紙サイズに応じて
ヒータを選択的に使用する定着装置においては、カレン
トセンサを用いて各ヒータの断線を検出し、断線したヒ
ータの情報を報知するとともに、断線していないヒータ
で定着可能なサイズの用紙を定着するようにした技術
(特開平3ー63684号)も提案されている。
【0003】複数のヒータを備えた定着装置の制御回路
の一例を図5に示す。この図に示すように、従来の定着
装置では、コントロール部1のCPU2から制御信号が
スイッチSW1の発光ダイオード4に供給されると、双
方向サイリスタ5が導通状態となり、AC電源6の電流
がメインヒータ7に供給される。また、スイッチSW2
の発光ダイオード8に制御信号が供給されると、トライ
アック9が導通状態となってサブヒータ10に電流が供
給される。そして、メインヒータ7およびサブヒータ1
0によって加熱される加熱ローラ(図示略)の温度は、
温度制御用のコントロール用サーミスタ11と異常検出
用の高温検知用サーミスタ12によって検出され、その
検出結果がA/D変換器13を経てCPU2へ入力され
て温度制御に供されるとともに、CPU2により断線の
有無が判定されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な定着装置においては、全てのサイズの用紙の定着を可
能とするために、ヒータのウオームアップ時あるいはス
タンバイ時にフルサイズの用紙にあわせたヒータ(メイ
ンヒータ)を使用するのが通常である。このため、上記
のような回路構成からなるヒータの断線検出装置におい
ては、メインヒータの断線を検出することは容易である
ものの、メインヒータからサブヒータへ切り替えたとき
などにサブヒータの断線を検出することは困難である。
これに対しては、上述した特開平3ー63684号に記
載されているようにカレントセンサによって断線を検出
することが可能であるが、カレントセンサが高価なため
装置が割高になってしまうという欠点があった。
【0005】したがって、本発明は上記事情に鑑みてな
されたもので、複数のヒータの断線を確実に検出するこ
とができるのは勿論のこと、製造コストを低減すること
ができるヒータ断線検出装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のヒータ
断線検出装置は、電源手段によって複数のヒータへ通電
して加熱媒体を加熱する加熱装置の上記ヒータの断線を
検出するヒータ断線検出装置であって、上記電源手段と
上記複数のヒータとの間に介装され、上記複数のヒータ
を上記電源手段に直列接続する状態と上記複数のヒータ
を上記電源手段に並列接続する状態とを選択的に切り替
える切替手段と、上記電源手段から上記ヒータへ電流が
供給されている間に、上記ヒータを上記電源手段に直列
接続する状態と、上記ヒータを上記電源手段に並列接続
する状態とを切り替えるように上記切替手段を制御する
制御手段と、上記加熱媒体の温度を検出してその検出デ
ータを上記制御手段に供給する温度検出手段とを備え、
上記制御手段が上記ヒータを並列接続に切り替えてから
特定のヒータにのみ通電するように制御し、上記温度検
出手段による直列接続時および並列接続時の検出データ
により上記ヒータの断線を判定することを特徴としてい
る。
【0007】請求項2に記載のヒータ断線検出装置は、
電源手段によって第1ヒータおよび第2ヒータのうちの
少なくともいずれか一方へ通電して加熱媒体を所定温度
に昇温する通常モードと、上記加熱媒体が所定時間使用
されない場合に上記第1ヒータと第2ヒータへの通電を
減少あるいは停止して上記加熱媒体を上記所定温度より
も低い温度で保持する節電モードとにより運転される加
熱装置の上記第1ヒータおよび第2ヒータの断線を検出
するヒータ断線検出装置であって、上記加熱媒体の温度
を検出する温度検出手段と、上記加熱媒体を上記通常モ
ードにおける所定温度に昇温させる際に上記第1ヒータ
に通電し、上記検出手段の検出結果により上記第1ヒー
タの断線を判定するとともに、上記節電モードにおいて
上記第2ヒータに通電し、上記検出手段の検出結果によ
り上記第2ヒータの断線を判定する制御手段とを備えた
ことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1に記載のヒータ断線検出装置によれ
ば、制御手段は、ヒータが電源手段に直列接続されて通
電されているときの加熱媒体の温度に基づき、全てのヒ
ータが断線しているか、あるいはいずれか1つのヒータ
が断線しているかを判定する。次に、制御手段は、電源
手段に並列接続されて特定のヒータに通電されていると
きの加熱媒体の温度に基づき、上記特定のヒータが断線
しているか否かを判定する。ここで、上記特定のヒータ
が断線していないと判定され、かつ、直列接続の際にい
ずれか1つのヒータが断線しているとの判定がなされれ
ば、上記特定のヒータ以外のヒータが断線していること
が判る。
【0009】請求項2に記載のヒータ断線検出装置にお
いては、制御手段は、通常モードへの昇温における温度
検出結果により第1ヒータの断線を判定し、節電モード
での昇温における温度検出結果により第2ヒータの断線
を判定する。
【0010】
【実施例】
A.第1実施例 (1)実施例の構成 以下、図1ないし図4を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、実施例のヒータ断線検出装置が使用さ
れている画像形成装置の定着装置の部分を示す側断面図
である。まず、定着装置の概略について説明すると、図
1において符号20は、例えば画像形成装置の本体を構
成するフレームである。フレーム20には、加熱ローラ
部30の定着ローラ(加熱媒体)31が回転自在に支持
されている。加熱ローラ部30の下方には、定着ローラ
31に所定の圧力をもって接触させられた加圧ローラ5
0が配置されている。加圧ローラ50は、図示しない回
転駆動機構により回転可能とされ、その回転に伴って定
着ローラ31を従動回転させるようになっている。
【0011】これら定着ローラ31および加圧ローラ5
0には、ガイド55を通って供給される記録紙(図示
略)が通過させられ、その際に記録紙の上面に形成され
たトナー像が定着ローラ31から受ける熱で記録紙に定
着するようになっている。なお、図中符号56は定着済
みの記録紙を排紙する排紙ローラ、符号57は加熱ロー
ラ30の周面にオフセットしたトナーを清掃するための
クリーニング布、58はクリーニング布57を加熱ロー
ラ30へ押圧するローラである。また、符号59はクリ
ーニング布57を巻き付けたローラ、60はフリーニン
グ布57を一定の張力で巻き取るローラである。
【0012】図2は、上記構成のうちの加熱ローラ部3
0を示す縦断面図である。図2に示すように、加熱ロー
ラ部30は、円筒状をなす定着ローラ31の内部に、長
尺のハロゲンランプからなるメインヒータ(第1ヒー
タ)32とサブヒータ(第2ヒータ)33とを配置して
概略構成されている。メインヒータ32の長さは、フル
サイズの用紙幅に合わせて設定されている。また、サブ
ヒータ33の長さは、例えばA4サイズの用紙に合うよ
うにメインヒータ32よりも短く設定されている。
【0013】定着ローラ31は、その両端部に配置され
たホルダー34,34にベアリング35を介して回転自
在に連結されている。また、ホルダー34,34にはメ
インヒータ32およびサブヒータ33の両端部がそれぞ
れ取り付けられている。そして、ホルダー34がフレー
ム20に取り付けられることによって、定着ローラ31
は回転自在とされ、かつ、メインヒータ32およびサブ
ヒータ33がその位置を固定した状態でほぼ水平に配置
されている。
【0014】図2に示すように、定着ローラ31に近接
してコントロール用サーミスタ(検出手段)40と高温
用サーミスタ(検出手段)41とが配置されている。コ
ントロール用サーミスタ40は、メインヒータ32およ
びサブヒータ33への通電を制御して温度制御を行うた
めのものであって、定着ローラ31のうちの記録紙と接
触する範囲に配置されている。高温用サーミスタ41
は、温度の異常を検出するためのものであって、コント
ロール用サーミスタ40の故障のような不慮の事態に対
応するために設けられている。これら、コントロール用
サーミスタ40および高温用サーミスタ41は、定着ロ
ーラ31と摺接する保護用のマウントウール42の内部
に収納されている。
【0015】次に、図3を参照して実施例の制御回路に
ついて説明する。図中符号100は加熱ローラ部30の
加熱の他、画像形成のため機能する装置各部を制御する
コントロール部(制御手段)である。コントロール部1
00は、AC電源(電源手段)110に接続されたメイ
ンヒータ32およびサブヒータ33への電源電流の通電
の開始および停止を制御するとともに、通電のオン/オ
フ制御を行うことによって定着ローラ31の温度制御を
行う。メインヒータ32およびサブヒータ33は、それ
ぞれスイッチ120,130とリレー(切替手段)14
0を介してAC電源110に接続されている。なお、ス
イッチ120および130は、図5に示す従来のものと
同様に、発光ダイオード121,131と双方向サイリ
スタ122,132とから構成されている。
【0016】図に示すように、リレー140は2回路の
トランスファー接点部140A,140Bを有し、コイ
ルCが非通電状態のときにそれらに設けられたコモン端
子COMとノルマルクローズ端子NCとが接続され(図
3に示す状態)、コイルCが通電状態のときにコモン端
子COMとノルマルオープン端子NOが接続される。そ
して、コイルCが非通電状態のときには、メインヒータ
32およびサブヒータ33はAC電源110に並列に接
続され、コイルCが通電状態のときには、メインヒータ
32、サブヒータ33およびAC電源110が直列に接
続される。
【0017】図中符号101はコイルCに励磁電流を供
給するためのドライバであり、ドライバ101は、CP
U102から供給される制御信号に応じて励磁電流を出
力する。また、図中符号150は、A/D変換器であ
り、A/D変換器150はコントロール用サーミスタ4
0および高温用サーミスタ41から供給される検出信号
を変換してCPU102へ供給する。また、符号160
は不揮発性のメモリであり、メモリ160は、加熱ロー
ラ部30の加熱を制御するするための各種データを記憶
しているとともに、サブヒータ33が断線しているとき
にこれを断線情報として記憶し、これを画像形成の制御
に利用する。このような制御については後に説明する。
【0018】(2)実施例の動作 次に、上記構成のヒータ断線検出装置の動作について図
4を参照して説明する。実施例における画像形成装置で
は、電源スイッチをオンにしてから定着ローラ31を所
定温度まで上昇させて使用可能な状態にするウオーミン
グアップが行われる。図4(A)は、画像形成装置の電
源スイッチをオンにした後の定着ローラ31の温度変化
を示す図、同図(B)は同図(A)の温度変化を与える
ためにメインヒータ32およびサブヒータ33へ通電さ
れる状態を示すタイムチャートである。以下、メインヒ
ータ32およびサブヒータ33に断線が生じていない場
合と、断線が生じている場合の動作について説明する。
【0019】a.メインヒータ32およびサブヒータ3
3が断線していない場合 まず、電源スイッチ(図示略)がオンにされるとコイル
Cに励磁電流が供給され、リレー140のトランスファ
ー接点部140A,140Bにおいてコモン端子COM
とノルマルオープン端子NOとが接続される。その結
果、メインヒータ32、AC電源110およびサブヒー
タ33が直列に接続される。そして、CPC102は、
スイッチ120の発光ダイオード121に制御信号を供
給して双方向サイリスタ122を導通状態とする。これ
により、AC電源110からメインヒータ32およびサ
ブヒータ33に電流が供給され、定着ローラ31が加熱
される。
【0020】電源スイッチをオンにしてから時間t1経
過すると、定着ローラ31の温度は閾値温度であるθ1
に達し、CPU102は、コントロール用サーミスタ4
0から供給される温度データにより、メインヒータ32
およびサブヒータ33に断線なしと判定する。また、C
PU102は、時間t1経過したタイミングでリレー1
40のコイルCへの励磁電流の供給を停止する。これに
より、メインヒータ32とサブヒータ33はAC電源1
10にそれぞれ並列に接続され、図3に示す接続状態と
なる。同時に、CPU102はスイッチ130の発光ダ
イオード131への制御電流の供給を停止する。これに
より、双方向サイリスタ132が非導通状態となり、メ
インヒータ32のみへの通電によってウオームアップが
続行される。
【0021】定着ローラ31の温度が目標温度θrdy
達しするとウオームアップが終了する。その際、CPU
102はメインヒータ32への通電を一旦停止する。そ
して、CPU102は、画像形成(以下、「プリント」
と称する)する用紙の通紙幅に応じてメインヒータ32
またはサブヒータ33のいずれか一方に通電する。たと
えば、B5版のような通紙幅の小さな用紙をプリントす
る場合には、図4に示すように、サブヒータ33のみに
通電する。
【0022】画像形成が行われない間においても、定着
ローラ31はいつでもプリントできるように(スタンバ
イ)間欠的に加熱される。すなわち、定着ローラ31の
温度はコントロール用サーミスタ4で検出され、その検
出による温度データはCPU102に供給される。CP
U102は、定着ローラ31の温度が目標温度θrdy
で下降したと判定すると、メインヒータ32に通電し、
定着ローラ31を加熱する。そして、その加熱により定
着ローラ31の温度が制御温度θcontに達したらメイン
ヒータ32への通電を停止する。これにより、定着ロー
ラ31の温度は、制御温度θcontを少し上回った温度と
目標温度θrdyとの間で上下しつつその範囲内に保たれ
る。また、プリントを行う場合においても、定着ローラ
31の温度が上記温度の範囲内となるように通電を制御
する。
【0023】b.メインヒータ32およびサブヒータ3
3のいずれかが断線している場合 以上はメインヒータ32およびサブヒータ33に断線が
生じていない場合の動作であるが、いずれかに断線が生
じている場合には以下のようにしてそれを検出する。ま
ず、電源スイッチをオンにして時間t1が経過するまで
は、メインヒータ32とサブヒータ33とは直列に接続
されているから、それらのいずれかに断線が生じている
とAC電源110からの電流はいずれにも供給されな
い。よって、時間t1が経過しても定着ローラ31の温
度は上昇せず、閾値である温度θ1に達しない。そし
て、定着ローラ31の温度データは、コントロール用サ
ーミスタ40からCPU102に供給され、CPU10
2は、その温度データからメインヒータ32またはサブ
ヒータ33のいずれかに断線が生じていると判定する。
【0024】時間t1が経過すると、前記と同様にCP
U102はメインヒータ32にのみ通電する。この場合
において、図4において一点鎖線で示すように、通電開
始から時間t2経過後に定着ローラ31の温度がθ2に達
した場合には、CPU102は、サブヒータ33に断線
有り(つまり、メインヒータ32に断線なし)と判定す
る。逆に、定着ローラ31の温度がθ2に達しなかった
場合には、CPU102はメインヒータ32に断線有り
と判定する。その場合には、CPU102はプリント不
能として処理し、画像形成装置の運転を禁止するととも
に所定の警告を表示する。
【0025】サブヒータ33が断線していてもメインヒ
ータ32が断線していなければ、プリントは可能であ
る。ただし、メインヒータ32は、小サイズの用紙を連
続プリントする場合のように、定着ローラ31の狭い領
域に短時間で所定の熱量を供給することができるような
仕様になっていないのが通常である。そこで、サブヒー
タ33のみが断線している場合には、CPU102は、
メモリ160にサブヒータ33が断線した旨のデータを
記憶させる。そして、CPU102は、プリントを行う
度にデータを読み出し、たとえば、小サイズの用紙での
連続プリントが指示されたような場合に、所定の警告を
表示して運転を停止する。
【0026】なお、一度ウオームアップが完了した後
に、電源スイッチがオフにされて長時間たたないまま再
び電源スイッチがオンにされることがある。この場合に
も定着ローラ31を目標温度θrdyまで昇温させるウオ
ームアップを開始するが、再度電源スイッチをオンにし
た時点で定着ローラ31の温度がθ1以上であれば、そ
のような短時間の間にメインヒータ32またはサブヒー
タ33に断線が発生することはあまり考えられない。よ
って、そのような場合には、CPU102は、前述のよ
うなメインヒータ32およびサブヒータ33を直列接続
する断線検出は行わず、両者を並列に接続してメインヒ
ータ32のみに通電するウオームアップを開始するよう
制御する。また、その前の画像形成装置の使用によりサ
ブヒータ33の断線が確認され、その断線情報がメモリ
160に記憶されている場合にも、改めて断線検出を行
う必要がないのでメインヒータ32にのみ通電してウオ
ームアップを開始する。
【0027】上記構成のヒータの断線検出装置によれ
ば、ウオームアップ時にメインヒータ32およびサブヒ
ータ33のAC電源110への接続を直列から並列に切
り替えて定着ローラ31の温度を検出するので、上記の
ような簡単な構成でメインヒータ32およびサブヒータ
33の断線を検出することができ、したがって、装置を
簡略化して製造コストを低減することができる。
【0028】特に、上記実施例では、サブヒータ33の
断線を断線情報としてメモリ160に記憶してその後の
制御に供するから、小サイズ用紙の連続プリントを防止
して未定着プリントの発生を防止することができ、よっ
て、画像形成装置内のトナー汚れなどのトラブルの発生
を未然に防止することができる。
【0029】B.第2実施例 次に、本発明の第2実施例について説明する。第2実施
例では、図5に示す制御回路により、以下のようにして
メインヒータ32およびサブヒータ33の断線を検出す
る。まず、ウオームアップにおいては、メインヒータ3
2にのみ通電する。そして、このウオームアップで定着
ローラ31の温度が所定時間内に所定温度(例えば図4
におけるθ1)に達しなかった場合には、CPU102
は、メインヒータ32の断線と判定する。この場合にC
PU102は、プリント不能として処理し、画像形成装
置の運転を禁止するとともに所定の警告を表示する。
【0030】メインヒータ32が断線していない場合に
は、定着装置はウオームアップが完了した後にスタンバ
イの状態となる。スタンバイの状態では、定着ローラ3
1が所定の温度範囲となるようにメインヒータ32に間
欠的に通電する。スタンバイの状態でプリントが行われ
ると、1回のプリント毎にメインヒータ32またはサブ
ヒータ33に通電が行われ、定着ローラ31の温度が維
持される。
【0031】ここで、この実施例における画像形成装置
では、プリントがなされて所定時間経過すると、メイン
ヒータ32への通電を停止して消費電力を少なくする節
電モードとされる。そして、電源スイッチがオンにされ
て最初の節電モードに入ると、以下に説明するサブヒー
タ33の断線チェックが行われる。
【0032】メインヒータ32への通電を停止して定着
ローラ31が所定の設定温度taよりも低い温度になっ
てから、サブヒータ33に例えば10秒間通電する。そ
して、10秒後の定着ローラ31の温度tbを検出し、
検出した温度tbが所定の判定温度tc未満のときにサブ
ヒータ33の断線と判定する。上記設定温度taおよび
判定温度tcは環境により適宜設定される。あるいは、
画像形成装置に環境温度を検出するセンサを内蔵して、
センサの検出結果により設定温度taを自動的に設定す
るように構成することができる。なお、この実施例にお
いてもサブヒータ33が断線した旨の情報はメモリ16
0に記憶され、小サイズ用紙の連続プリント禁止などの
制御に供される。
【0033】上記構成のヒータ断線検出装置において
は、節電モードでサブヒータ33に通電して定着ローラ
31の昇温状態をチェックするという簡単な制御を行う
ことにより、サブヒータ33の断線を検出することがで
きる。よって、従来の装置をそのまま使用することがで
き、極めて経済的である。
【0034】C.変更例 本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々の変
更が可能である。たとえば、第2実施例の制御を第1実
施例の構成で行うことができる。すなわち、ウオームア
ップ中にメインヒータ32とサブヒータ33の断線のチ
ェックを行い、節電モードにおいてサブヒータ33の断
線チェックを再度行うことができる。この場合において
も、節電モードでサブヒータ33の断線が検出されたら
その旨をメモリ160に記憶させ、小サイズ用紙の連続
コピー禁止等の処理を行うことができる。
【0035】上記第1実施例ではメインヒータ32およ
びサブヒータ33をAC電源110に直列接続してウオ
ームアップを開始し、所定時間経過後に直列接続に切り
替えているが、その逆に、並列接続から直列接続に切り
替えるように制御してもメインヒータ32およびサブヒ
ータ33の断線を検出することができる。また、断線の
検出をウオームアップ時に行っているが、上記のような
接続の切り替えをスタンバイ時あるいは第2実施例のよ
うな節電モード時に行うことによっても断線の検出を行
うことができる。
【0036】上記実施例では、メインヒータ32とサブ
ヒータ33の2つのヒータを用いているが、3個あるい
はそれ以上のヒータを用いた場合でも本発明を適用する
ことができる。また、上記実施例では、ヒータとしてハ
ロゲンランプを使用しているが、その他、ニクロム線な
ど電力を使用するものであればその種類は任意である。
さらに、上記実施例は、本発明を画像形成装置の定着装
置に適用したものであるが、加熱媒体を複数のヒータで
加熱するものであれば、その対象は任意である。
【0037】上記第2実施例では、節電モードの際にメ
インヒータ32への通電を停止しているが、メインヒー
タへの通電を間欠的に行うことにより、定着ローラをス
タンバイのときよりも低い温度で保持するようにしても
良い。また、その際の通電は、サブヒータへ行っても良
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明のヒータ断線
検出装置においては、ウオームアップの際にヒータの接
続を直列接続と並列接続とに切り替え、あるいは、節電
モードの際に第2ヒータに通電して加熱媒体の昇温状況
を検出するという極めて簡単な構成で複数のヒータの断
線を検出することができるので、装置を簡略化して製造
コストを低減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のヒータ断線検出装置が
適用された画像形成装置の定着装置を示す側断面図であ
る。
【図2】 第1実施例における加熱ローラ部を示す一部
破砕断面図である。
【図3】 第1実施例の制御開度を示す図である。
【図4】 第1実施例の動作を示すもので、(A)は時
間と定着ローラの温度との関係を示す線図、(B)は
(A)に示す温度変化を与えるためのメインヒータおよ
びサブヒータの通電状態を示すタイムチャートである。
【図5】 従来の定着装置における制御回路の一例を示
す図である。
【符号の説明】
31…定着ローラ(加熱媒体)、 32…メインヒータ(第1ヒータ)、 33…サブヒータ(第2ヒータ)、 40…コントロール用サーミスタ(検出手段)、 41…高温検出用サーミスタ(検出手段) 110…AC電源(電源手段)、 100…コントロール部(制御手段)、 140…リレー(切替手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 23/19 C (72)発明者 森田 敏夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 大谷 敏 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 村上 常一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源手段によって複数のヒータへ通電し
    て加熱媒体を加熱する加熱装置の上記ヒータの断線を検
    出するヒータ断線検出装置であって、 上記電源手段と上記複数のヒータとの間に介装され、上
    記複数のヒータを上記電源手段に直列接続する状態と上
    記複数のヒータを上記電源手段に並列接続する状態とを
    選択的に切り替える切替手段と、 上記電源手段から上記ヒータへ電流が供給されている間
    に、上記ヒータを上記電源手段に直列接続する状態と、
    上記ヒータを上記電源手段に並列接続する状態とを切り
    替えるように上記切替手段を制御する制御手段と、 上記加熱媒体の温度を検出してその検出データを上記制
    御手段に供給する温度検出手段とを備え、 上記制御手段は、上記ヒータを並列接続に切り替えてか
    ら特定のヒータにのみ通電するように制御し、上記温度
    検出手段による直列接続時および並列接続時の温度の検
    出データにより上記ヒータの断線を判定することを特徴
    とするヒータ断線検出装置。
  2. 【請求項2】 電源手段によって第1ヒータおよび第2
    ヒータのうちの少なくともいずれか一方へ通電して加熱
    媒体を所定温度に昇温する通常モードと、上記加熱媒体
    が所定時間使用されない場合に上記第1ヒータと第2ヒ
    ータへの通電を減少あるいは停止して上記加熱媒体を上
    記所定温度よりも低い温度で保持する節電モードとによ
    り運転される加熱装置の上記第1ヒータおよび第2ヒー
    タの断線を検出するヒータ断線検出装置であって、 上記加熱媒体の温度を検出する温度検出手段と、 上記加熱媒体を上記通常モードにおける所定温度に昇温
    させる際に上記第1ヒータに通電し、上記検出手段の検
    出結果により上記第1ヒータの断線を判定するととも
    に、上記節電モードにおいて上記第2ヒータに通電し、
    上記検出手段の検出結果により上記第2ヒータの断線を
    判定する制御手段とを備えたことを特徴とするヒータ断
    線検出装置。
JP6254007A 1994-10-19 1994-10-19 ヒータ断線検出装置 Pending JPH08115781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6254007A JPH08115781A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 ヒータ断線検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6254007A JPH08115781A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 ヒータ断線検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08115781A true JPH08115781A (ja) 1996-05-07

Family

ID=17258969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6254007A Pending JPH08115781A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 ヒータ断線検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08115781A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121937A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Kyocera Mita Corp 定着装置及び画像形成装置
JP2009008744A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121937A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Kyocera Mita Corp 定着装置及び画像形成装置
JP2009008744A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4742165B2 (ja) 定着装置
JPH06202512A (ja) 加熱装置及び画像記録装置
JPH0944026A (ja) 定着温度制御装置
JP2925366B2 (ja) 画像形成装置
JPH0816030A (ja) 定着装置
JPH08115781A (ja) ヒータ断線検出装置
JP4311797B2 (ja) 定着装置
JP4357733B2 (ja) 画像形成装置
JP4311155B2 (ja) 画像形成装置
JP3400596B2 (ja) 熱定着装置
JPH09106212A (ja) 熱定着装置の異常検知方法
JP2004348036A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP3378713B2 (ja) 画像形成装置
JP2001305904A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2560338B2 (ja) ヒ−タの異常点灯制御装置
JP6247575B2 (ja) 画像形成装置
JPH07271236A (ja) 熱定着装置
JP2005221851A (ja) 定着装置およびこれを備えた画像形成装置
JPH07253733A (ja) 画像形成装置
JPH11272149A (ja) 画像形成装置
JPH11133799A (ja) 画像形成装置
JPH07181832A (ja) 定着器故障検知装置
JP2545392B2 (ja) 定着温度制御装置
JPH0619366A (ja) 画像形成装置
JP2004240148A (ja) 画像形成装置の熱定着装置