JPH08115501A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JPH08115501A
JPH08115501A JP6264877A JP26487794A JPH08115501A JP H08115501 A JPH08115501 A JP H08115501A JP 6264877 A JP6264877 A JP 6264877A JP 26487794 A JP26487794 A JP 26487794A JP H08115501 A JPH08115501 A JP H08115501A
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Hitoaki Owashi
仁朗 尾鷲
Takaharu Noguchi
敬治 野口
Hiroo Okamoto
宏夫 岡本
Kyoichi Hosokawa
恭一 細川
Kazuhiko Yoshizawa
和彦 吉澤
Nobutaka Amada
信孝 尼田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アナログ信号とディジタル信号を記録可能な記
録再性装置を提供する。 【構成】アナログ信号用ヘッドとディジタル信号用ヘッ
ドを設け、アナログ信号用ヘッドに比べ、ディジタル信
号用ヘッドのアジマス角を大きく、ヘッドギャップを狭
くする。ディジタル信号用ヘッドのアジマス角をFM音声
用ヘッドのアジマス角と少なくとも±5度以上差を付け
る。 【効果】ディジタル信号の誤り率を低減し、記録レート
を高めることができる。さらに、異常音の発生を防止で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録再生装置に関し、特
に、同軸ケーブル、光ケーブル、電話回線、さらには衛
星放送などの伝送手段により伝送されてきたディジタル
信号とアナログ信号を選択して同一の磁気記録再生装置
で記録再生するのに適した記録及び/または再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号とアナログ信号を選択し
て同一の磁気記録再生装置に記録する技術については例
えば特開平5−207507に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】家庭用磁気録画再生装
置(以下VTRと記す)については、例えば、VHS、β、8
ミリVTR等の規格がある。これらはいずれも、アナログ
のテレビジョン信号をFM変調して記録するものである。
そして、音声信号についても、それぞれの規格でFM変調
記録できるように定められている。
【0004】テレビジョン信号をFM変調してアナログ記
録する場合には、記録再生によりS/Nが劣化するという
問題は避けられない。そこで、テレビジョン信号をディ
ジタル化して記録することが行われている。例えば、SM
PTEで定められているD-1、D-2、D-3などの規格がある。
これらの規格は放送用を考慮に入れて決められているた
め、上記した家庭用VTRで使用してるテープカセットと
は異なるものを使用している。
【0005】ディジタル記録することにより、記録再生
画質が向上することは好ましいことであるが、ユーザの
メリットを考えると、従来のアナログ記録したテープを
再生でき、且つディジタル記録できる様にするべきであ
る。即ち、互換再生を考慮にいれるべきである。
【0006】そのためには、使用するカセットの少なく
とも形状を同一とし、テープトランスポート系を同一に
する必要がある。さらに、記録再生ヘッドを同一にす
る、あるいは少なくともヘッドのアジマス角を同一にす
ることにより、互換性を容易にすることができ、低価格
化が図れる。
【0007】ところがこのようにすると新たな問題が発
生することがわかった。例えば、ディジタル記録したカ
セットを従来のアナログVTRに誤挿入した場合に、記録
されているディジタル信号をFM信号と誤ってFM復調す
る。特に音声信号としてFM復調された場合には、大振幅
の音声信号として復調されるため、スピーカーから大音
量が発生し、驚かすばかりでなく、機器を破壊する恐れ
がある。
【0008】上記の従来技術は、ディジタル記録したカ
セットを従来のアナログVTRにかけた場合にどのような
問題が生じるか、については示されていない。また、当
然のことながら、その問題をどのように解決すべきかに
ついても明示されていない。
【0009】本発明の目的は、上記問題点を解決し、ア
ナログ信号とディジタル信号を記録可能な記録再生装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に以下の手段を用いた。
【0011】ディジタル信号とアナログ信号をアジマス
記録する記録再生装置においてにおいて、ディジタル信
号を記録するディジタル信号用ヘッドと、アナログ信号
を記録するアナログ信号用ヘッドとを有し、ディジタル
信号用ヘッドのアジマス角がアナログ信号用ヘッドのア
ジマス角よりも大きくする。
【0012】さらに、上記ディジタル信号用ヘッドのギ
ャップ長が上記アナログ信号用ヘッドのギャップ長より
も狭くする。
【0013】さらに、PAL、SECAM、NTSC方式の少なくと
も1方式のアナログテレビジョン信号とディジタル信号
をシリンダに搭載された回転ヘッドを用いて記録する記
録再生装置において、シリンダの回転を制御する手段を
有し、ディジタル信号を記録する場合にはNTSC方式アナ
ログテレビジョン信号を記録する場合と略一致するシリ
ンダの回転数となるように回転制御する。
【0014】さらにはまた、ディジタル信号とアナログ
映像信号とアナログ音声信号をアジマス記録する記録再
生装置において、ディジタル信号用ヘッドと、アナログ
映像信号用ヘッドと、アナログ音声信号用ヘッドとを有
し、ディジタル信号用ヘッドのアジマス角はアナログ映
像信号用ヘッドのアジマス角よりも大きく、アナログ音
声信号用ヘッドのアジマス角よりは小さくする。
【0015】
【作用】アジマス記録とすることにより、隣接するトラ
ックからの再生信号を抑圧することができる。家庭用磁
気記録再生装置(以下VTRと記す)の再生アナログ信号
処理では、アジマス効果が小さくなる低周波数成分は隣
接信号を抑圧する信号処理を行っている。アナログ信号
用ヘッドに比べてディジタル信号用ヘッドのアジマス角
を大きくすることにより、アジマス効果を大きくでき、
ディジタル信号再生時にはアナログ信号再生よりも隣接
信号の低周波成分を抑圧することができ、誤り率を低減
でき記録再生できる確立を向上できる。
【0016】また、ディジタル信号用ヘッドのギャップ
長をアナログ信号用ヘッドのギャップ長よりも狭くする
ことにより、ディジタル信号の高周波記録再生特性を改
善でき、高密度記録が可能となる。
【0017】さらに、ディジタル信号記録時のシリンダ
の回転数をアナログNTSC信号記録時のシリンダ回転数に
略一致させることにより、制御も容易であるし、PAL、S
ECAM記録に対し、NTSC記録時のシリンダの回転数の方が
大きいことから、ディジタル信号の記録レートを高める
ことができる。
【0018】さらにはまた、ディジタル信号用ヘッドの
アジマス角をアナログ映像信号用ヘッドのアジマス角よ
りも大きくすることで、アジマス効果を大きくでき、デ
ィジタル信号再生時にはアナログ信号再生よりも隣接信
号の低周波成分を抑圧することができ、誤り率を低減で
き記録再生できる確立を向上できる。そして、アナログ
音声信号用ヘッドのアジマス角よりも小さくすること
で、ディジタル記録されたテープをアナログVTRに誤挿
入した場合にも、アナログ音声ヘッドからの再生信号レ
ベルを小さくできるので、異常音の発生を防止できる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例として、衛星を用いた映像
配信サービスについて、図1を用いて説明する。図1に
おいて、10はソフト供給会社、20はオペレーション
センタ、30はプログラム配信センタ、31は送信装
置、35は現行の放送局、36は送信装置、40は信号
を配信するための衛星、50は加入世帯、51は受信装
置、52はレシーバデコーダ、53はビデオテープレコ
ーダ(以下VTRと略記する)、54はテレビ、55は電
話機、56は受信装置である。
【0020】映像配信サービスはオペレーションセンタ
20を運営するオペレータにより行われる。オペレータ
はソフト供給会社10と契約し、必要なソフトをソフト
供給会社20からプログラム配信センタ30に供給を受
ける。図1に示す実施例ではソフト供給会社20は1つ
しか示されていないが、通常は複数のソフト供給会社よ
りソフトの供給を受ける。
【0021】プログラム配信センタ30はセンタに備え
付けられた送信装置31により衛星40に向けて電波を
打ち上げる。衛星40はその電波を受信し、加入者50
に向けて電波を送信する。送信された電波は受信装置5
1で受信される。
【0022】受信装置51で受信された電波はレシーバ
デコーダ52に入力され、レシーバデコーダ52で選択
されたチャネルのソフトが選択される。選択されたソフ
トは必要に応じてVTR53に記録される。VTR53に記録
され、好きな時に再生された信号はレシーバデコーダ5
2に戻され、元の映像信号に復元した後、テレビ54に
出力される。
【0023】加入者は自分の見たいソフトを電話機55
からオペレーションセンタ20に送信要求することも可
能である。また、オペレーションセンタ20は電話回線
を介して加入者30の受信視聴状況をレシーバデコーダ
52から調べることができ、視聴状況に合わせて課金す
ることもできる。
【0024】また、現行の放送局35から送信装置36
で放送された電波は受信装置56で受信され、受信され
た信号はVTR53に入力され記録される。VTR53で再生
された信号はテレビ54に入力され視聴することができ
る。もちろん、VTR53で記録する必要がない場合に
は、受信装置56からの信号はテレビ54に入力され、
そのまま視聴することができる。
【0025】図2はプログラム配信センタ30の詳細を
示すブロック図である。図2において、100はソフト
供給会社10から回線を介して送られてきたソフトの入
力手段、101はオペレーションセンタ20からの送出
プログラム等の制御信号の入力手段、110は入力手段
100から入力されたソフトを必要に応じて受信処理す
る受信処理手段、111、120、131はディジタル
VTRなどの蓄積メディア、112は切り換え装置、12
1、130はビット圧縮装置、140は送信処理装置で
ある。
【0026】ソフト供給会社10からプログラム配信セ
ンタ30へのプログラムの供給は光ファイバや、同軸
線、或いは衛星等の回線を用いて供給する。場合によっ
てはVTRカセット、光ディスク等の蓄積媒体の輸送によ
ることも可能である。回線を用いてソフトが供給された
場合には入力手段100を介して受信処理装置110に
入力される。受信処理装置110は回線を介して入力さ
れた信号を必要に応じて復調、誤り訂正、ビット伸長な
どの処理を行う。受信処理装置110からの出力信号は
切り換え装置112と蓄積メディア120に入力され
る。蓄積メディア120では入力されたソフトを蓄積メ
ディア120の媒体に蓄積保存する。ソフト供給会社1
0からプログラム配信センタ30へVTRカセット、光デ
ィスク等の蓄積媒体を輸送することにより供給した場合
には、その供給媒体に合わせた蓄積メディア111で再
生される。蓄積メディア111で再生されたプログラム
は切り換え装置112に入力される。
【0027】切り換え装置112は信号の入力状況に合
わせて切り換え、その出力信号はビット圧縮装置130
に入力される。ビット圧縮装置130は例えばMPEG2と
呼ばれるようなディジタル圧縮を行い、伝送に必要なデ
ータ量を低減する。ソフト供給会社10からディジタル
圧縮されたデータが供給された場合には、ビット圧縮装
置130を省くこともできる。ビット圧縮装置130の
出力信号は蓄積メディア131に入力される。蓄積メデ
ィア131は例えばディジタルVTR、光ディスク、磁気
ディスクなどの記録再生のできるメディアを用いること
ができる。
【0028】オペレーションセンタ20から入力手段を
介して送出プログラム等の制御信号がプログラム制御装
置150に入力される。プログラム制御装置150から
のプログラム送出制御信号が蓄積メディア120、13
1、送信処理装置140に入力される。この制御信号に
従い必要なソフトが蓄積メディア120、131から出
力される。蓄積メディア120から出力されたソフトは
ビット圧縮装置121に入力され、ビット圧縮装置13
0と同様に、例えばMPEG2と呼ばれるようなディジタル
圧縮を行い、伝送に必要なデータ量を低減する。ビット
圧縮装置121の出力信号は送信処理装置140に入力
される。また、蓄積メディア131から出力された信号
も送信処理装置140に入力される。
【0029】なお、ソフト供給会社10から供給を受け
たソフトをただちに送信する場合には、蓄積メディア1
20に一度記録したソフトを再生して出力するのではな
く、必要に応じて蓄積メディア120に記録しながら蓄
積メディア120への入力信号をビット圧縮装置121
に出力してもよい。
【0030】さらには、ソフト供給会社10から供給さ
れたソフトが既にビット圧縮されたデータならば、再度
ビット圧縮装置121を介す必要はない。
【0031】送信処理装置140では必要に応じ、暗号
化し、誤り訂正符号を付加し、プログラム制御装置15
0からの制御信号に従い、必要なソフトを所定のチャネ
ルの信号となるように変調して出力する。送信処理装置
140の出力信号は送信装置31に入力される。送信装
置31は図1に示す衛星40に向けて信号を送出する。
【0032】図3に加入世帯50におけるレシーバデコ
ーダの具体的な構成を示す。図3において、200は受
信装置、201はオペレーションセンタにソフトをリク
エストするための信号や、有料放送の受信状況を知るた
めの信号をやり取りするための信号の入出力端子、20
2は復元された信号の出力端子、203はVTRへの信号
の出力端子、204はVTRからレシーバデコーダ52へ
の信号入力端子、205は図1に示す受信装置56から
の信号の入力端子、210はチューナ、220は誤り訂
正装置、230はチャネル分割装置、240は切り換え
回路、250は暗号復号回路、260はビット伸張する
ための復号回路、270は信号の出力処理回路、280
は制御回路である。
【0033】衛星40からの信号を受信した受信装置5
1は端子200を介してチューナ210に受信信号を入
力する。チューナ210では受信した信号から制御回路
280からの制御信号に従い、見たい番組のチャンネル
の信号を選択し、送信処理装置140で変調した信号を
復調して誤り訂正回路220に出力する。誤り訂正回路
220では、主に回線中で生じた誤りを送信処理装置で
付加した誤り訂正符号に従い誤り訂正する。誤り訂正さ
れた信号はチャネル分割回路230に入力される。チャ
ネル分割回路230では、必要に応じ、1つのチャネル
に複数の番組が伝送された場合に制御回路280からの
制御信号に従い所要の番組を選択して出力する。
【0034】チャネル分割回路230の出力信号は切り
換え回路240と出力端子203を介してVTR53に入
力される。VTR53では入力されたディジタルビットス
トリームを記録し、再生時には、入力されたビットスト
リームと同じ形態で入力端子204を介して切り換え回
路240に入力する。切り換え回路240は制御回路2
80からの制御信号により、受信した信号を復元する場
合にはチャネル分割回路230からの信号を選択して出
力し、VTR53の再生出力信号を選択して出力するする
場合には入力端子204からの信号を選択して出力す
る。
【0035】切り換え回路240の出力信号は暗号復号
回路250に入力される。暗号復号回路250では、送
信処理回路140で暗号化された信号を復号する。暗号
復号回路250から出力された暗号を復号された信号は
復号回路260に入力され、図2に示すビット圧縮回路
121、130あるいは図1に示すソフト供給会社10
で施されたビット圧縮を復号して伸長する。
【0036】復号回路260でビット伸長された信号は
出力処理回路270に輝度信号と2つの色差信号からな
るコンポーネント信号が入力される。出力処理回路27
0では入力された2つの色差信号を直角2相変調して搬
送色信号に変換し、得られた搬送色信号と輝度信号を出
力する。出力信号は出力端子202を介してテレビ54
に入力される。テレビ54がコンポジット入力端子しか
有さない場合のため、出力処理回路270は輝度信号と
搬送色信号を加算してコンポジット信号を出力してもよ
い。さらには、輝度信号と搬送色信号からなる信号とコ
ンポジット信号全てを出力してもよい。
【0037】また、入力端子205から入力された受信
装置56からの信号はVTR53で必要に応じ記録され、
再生信号あるいは記録しない場合には入力信号あるいは
入力と同等の信号がテレビ54に出力される。
【0038】図4は図1に示すレシーバデコーダの他の
具体例を示す実施例である。図4は図3に示す実施例の
一部を改良したものである。図4に示す実施例では図3
に示す実施例と同一部分には同一符号を付した。
【0039】図4に示す実施例では図3に示す実施例に
対しチャネル分割回路230を切り換え回路240の後
に移動した。即ち、誤り訂正回路220の出力信号がVT
R53と切り換え回路240に入力され、VTR53の出力
信号が切り換え回路240に入力される。そして切り換
え回路240の出力信号がチャネル分割回路230に入
力される。
【0040】図4に示す実施例では、チャネル分割され
ていない1つのチャネルで送信された複数の(1つの場
合もある)番組がVTR53に記録される。VTR53の出力
信号が切り換え回路240を介してチャネル分割回路2
30に入力され、1つの番組が選択されて出力される。
この場合には、1つのVTRで同時に複数の番組を録画す
ることができる。
【0041】図5はVTR53の一実施例を示すブロック
図である。図5において、300は図1に示すレシーバ
デコーダ52からの信号の入力端子、301はその出力
端子、302は図1に示す受信装置56からの信号の入
力端子、303はその出力端子、310は入力端子30
0から入力された信号を記録するためのプリ処理回路、
311はパリティ付加回路、312は変調回路、320
はテープトランスポート系、330は復調回路、331
は誤り訂正回路、332はポスト処理回路、340はア
ナログ映像信号記録処理回路、350はアナログ映像信
号再生処理回路、360はアナログ音声信号記録処理回
路、370はアナログ音声信号再生処理回路である。
【0042】入力端子300から入力された信号はプリ
処理回路に入力される。プリ処理回路310では入力さ
れたディジタル信号を以下の信号処理がしやすいように
必要に応じワード単位の処理に並べ変えるなどの処理を
行う。プリ処理回路310の出力信号はパリティ付加回
路311に入力される。パリティ付加回路311ではテ
ープトランスポート系320で生じる誤りを訂正するた
めのパリティ符号を付加する。パリティ付加回路311
の出力信号は変調回路312に入力される。変調回路3
12ではテープトランスポート系320に適した形にデ
ィジタル信号を変調する。変調方式の例としては、NR
Z、NRZI、8-10変換、MFM、M2等の方式が報告されてい
る。変調された信号はテープトランスポート系320に
入力され磁気テープに記録される。
【0043】再生時には、再生された信号は復調回路3
30に入力され、変調回路312に対応して復調され
る。復調回路330の出力信号は誤り訂正回路331に
入力され、パリティ付加回路311で付加されたパリテ
ィ符号に基づきテープトランスポート系320で生じた
誤りが訂正される。誤り訂正回路331の出力信号はポ
スト処理回路332に入力され、プリ処理回路310の
逆処理が行われ、入力端子300から入力された信号と
同じ形式の信号が出力端子301から出力される。出力
端子301から出力された信号は図1に示すレシーバデ
コーダ52に入力される。
【0044】図5に示す実施例に示すようにVTR53内
部には図2に示すようなビット圧縮回路121、130
が不要であり、回路規模の小さいディジタル信号記録VT
Rを実現できる。また、ビット圧縮回路をそれぞれのVTR
内部に持つ必要がなく、ソフト供給会社10、またはプ
ログラム配信センタ30に持てばよいので、回路規模が
大きくなり、価格も大きくはなるが高性能のビット圧縮
回路を用いることができ、相対的にビット圧縮率も大き
く取れるので、送信するディジタル信号のデータレート
を低減できる。従って、加入者が使用するVTR53は高
画質、低価格、長時間録画が可能となる。
【0045】また、端子302からは受信装置56から
のアナログ信号が入力され、アナログ映像信号記録処理
回路340とアナログ音声信号記録処理回路360に入
力される。ここでは、例えばVHS規格、β規格、8ミリV
TR規格などの信号処理が行なわれる。処理された信号は
テープトランスポート系320に入力される。テープト
ランスポート系320では、従来のVTRと同様にそれぞ
れのフォーマットに従って信号が記録される。
【0046】再生時には、テープトランスポート系32
0で再生された信号がアナログ映像信号再生処理回路3
50、アナログ音声信号再生処理回路370に入力さ
れ、それぞれアナログ映像信号記録処理回路340、ア
ナログ音声信号記録処理回路360に対応した再生信号
処理が行われる。再生された信号は適宜出力端子303
を介して図1に示すテレビ54に入力される。これによ
り、ディジタル放送と従来のアナログ放送を同一のテー
プトランスポート系を用いて記録することができる。
【0047】図6はテープトランスポート系を構成する
シリンダ(図5ではテープトランスポート系320内)
とテープを走行させるキャプスタン(図5ではテープト
ランスポート系320内)を制御するサーボ回路の一例
を示すブロック図である。図6において、400は垂直
同期信号の入力端子、401は基準信号の入力端子、4
10は分周回路、411、450、453は切り換え回
路、412は1/2分周回路、420、430は速度サ
ーボ回路、421、431は位相サーボ回路、422、
432は加算回路、423、433はモータドライバ、
424、434はモータ、451は1/N分周回路、45
2は波形整形回路、454はコントロールヘッドであ
る。
【0048】初めにアナログ信号を記録する場合につい
て説明する。アナログ信号を記録する場合には、端子4
00から垂直同期信号が入力される。この垂直同期信号
は図5に示すアナログ映像信号記録処理回路340で分
離される。端子400から入力された垂直同期信号は切
り換え回路411に入力される。このモードでは切り換
え回路は端子400から入力された垂直同期信号を出力
する。切り換え回路411から出力された信号は1/2
分周回路412に入力され、1/2分周される。1/2
分周された信号はシリンダ系の位相サーボ回路421、
キャプスタン系の位相サーボ回路431、切り換え回路
453に入力される。
【0049】モータドライバ423によりシリンダモー
タ424が回転する。シリンダモータ424の回転周波
数が検出されて速度サーボ回路420に入力される。速
度サーボ回路420では入力されたシリンダモータ42
4の回転周波数を検出し、所定の周波数との誤差信号が
出力される。その誤差信号は加算回路422に入力され
る。
【0050】また、シリンダモータ424でシリンダモ
ータ424の回転位相が検出され位相サーボ421に入
力される。位相サーボ421では1/2分周回路412
から入力された信号とシリンダモータの位相を比較し、
その誤差信号を出力する。出力信号は加算回路422に
入力され速度サーボからの誤差信号と加算される。加算
回路422の出力信号はモータドライバ423に入力さ
れシリンダモータ424が1/2分周回路412から入
力された信号と位相同期するように制御される。
【0051】キャプスタン系もほぼ同様の動作を行う。
モータドライバ433によりキャプスタンモータ434
が回転する。キャプスタンモータ434の回転周波数が
検出され速度サーボ回路430に入力される。速度サー
ボ回路430ではキャプスタンモータ434の回転周波
数と所定の周波数が比較され、その誤差信号が出力され
加算回路432に入力される。
【0052】また、キャプスタンモータ434の回転周
波数は1/N分周回路451に入力される。分周された信
号は切り換え回路450に入力される。このモードでは
切り換え回路450は1/N分周回路451からの信号を
出力するように接続される。切り換え回路450の出力
信号は位相サーボ回路431に入力される。位相サーボ
回路431では1/2分周回路412からの信号と切り
換え回路450からの入力信号を位相比較し、その誤差
信号は加算回路432に入力される。
【0053】加算回路432では速度サーボ回路430
からの誤差信号と位相サーボ回路431からの誤差信号
が加算され、モータドライバに入力される。モータドラ
イバは1/2分周回路412からの信号にキャプスタン
モータ434が位相ロックするように制御する。
【0054】さらに、切り換え回路453に入力された
1/2分周回路412の信号が選択されてコントロール
ヘッド454に入力され、磁気テープ上にコントロール
信号を書き込む。
【0055】再生時には、端子401から基準信号が入
力され、分周回路410に入力される。分周回路410
では入力された基準信号を分周し、記録時の垂直同期信
号と等しい周波数を出力する。分周回路410の出力信
号は切り換え回路411に入力される。このモードでは
切り換え回路411は分周回路410の出力信号を選択
して出力する。切り換え回路411の出力信号は1/2
分周回路412に入力され、1/2分周された後位相サ
ーボ回路421、431に入力される。
【0056】シリンダ系は記録時と同様に動作し、1/
2分周回路412からの入力信号にシリンダは位相ロッ
クする。
【0057】次にキャプスタン系について説明する。再
生時には磁気テープから記録時に書き込んだコントロー
ル信号をコントロールヘッド454から再生し、切り換
え回路453に入力する。切り換え回路453は再生時
にはコントロールヘッド454からの再生信号を波形整
形回路452に出力する。波形整形回路452では入力
された信号を例えばコンパレータに通すことにより波形
を整形する。整形された信号は切り換え回路450に入
力され再生モード時には切り換え回路は波形整形回路4
52からの信号を位相サーボ回路431に入力する。位
相サーボ431では1/2分周回路412からの信号と
磁気テープ上のコントロール信号が位相ロックするよう
に制御される。これにより、記録時と再生時で、磁気テ
ープをシリンダ上に搭載した磁気ヘッドが同一位相で走
査することになり、磁気テープ上の信号を再生すること
ができる。
【0058】以上、アナログ信号が入力された場合のシ
リンダとキャプスタンの制御動作について説明した。次
に図5に示す実施例で、ディジタル信号が端子300か
ら入力された場合について図6に示すサーボ回路の動作
を説明する。
【0059】記録時には、端子401から基準信号が入
力され、分周回路410に入力される。分周回路では適
宜分周して、分周した出力信号が切り換え回路411に
入力される。VTR53をディジタル信号の記録再生に使
用する場合には、切り換え回路411は分周回路410
を選択して出力する。切り換え回路411の出力信号は
1/2分周回路412に入力される。記録時にはアナロ
グ信号の記録時と同様に1/2分周回路412の出力信
号にシリンダ、キャプスタンがロックする。
【0060】端子401から入力される基準信号の周波
数と分周回路410の分周比を適当に選択することによ
り、1/2分周回路412の出力信号の周波数を所望の
シリンダ回転周波数に設定することができる。また、速
度サーボ回路430でテープ走行速度を所望の速度に設
定し、1/2分周回路412の出力信号の周波数に合わ
せて1/N分周回路451の分周比を設定することで、所
定の速度でテープを走行させることができる。さらに、
分周回路410の出力信号を映像信号の垂直同期信号周
波数にほぼ同一にすることにより、磁気ヘッドを搭載し
たシリンダの回転数をアナログ信号を記録する場合と等
しくすることができ、磁気ヘッドと磁気テープの接触を
良くすることができ、記録特性を良好に保つことができ
る。また、分周比を小さくし、分周回路410の出力信
号周波数を高くすれば、シリンダの回転周波数を簡単に
高くすることができ、磁気ヘッドと磁気テープの相対速
度を高くでき、従って、高記録レートの信号まで記録す
ることができる。
【0061】再生時には、端子401から入力される基
準信号の周波数と分周回路410の分周比を適当に選ぶ
ことにより、分周回路410の信号周波数を記録時と同
一にすることができる。これにより、シリンダ系、キャ
プスタン系共にアナログ信号を再生する場合と同様に動
作し、1/2分周回路412の出力信号にシリンダは位
相ロックする。また、磁気テープから再生されたコント
ロール信号は1/2分周回路412の出力信号に位相ロ
ックする。以上により、記録時と同一の信号をVTR53
から再生することができる。
【0062】表1にシリンダの回転数の一例を示す。ア
ナログ信号を記録する場合、入力信号がNTSC信号の場合
には、シリンダの回転数は毎分約1800回転である。入力
信号がPALやSECAMの場合には信号のフィールド周波数が
50Hzのため、毎分約1500回転である。当然のことなが
ら、再生時も同じ回転数である。ディジタル信号を記録
する場合には走査線の本数がフレーム当たり525本で、
フィールド周波数が59.94Hzの場合(表1ではNTSCの欄
に表示)、走査線の本数がフレーム当たり625本で、フ
ィールド周波数が50Hzの場合(表1ではPAL/SECAMの欄
に表示)ともにシリンダの回転数を毎分約1800回転とす
る。
【0063】
【表1】
【0064】サンプリング周波数は走査線本数が525本
系でも625本系でも通常13.5MHzに選ばれる。従って、同
一の圧縮率とするならば、データの伝送レートはどちら
の場合にも同一となる。従って、フィールド周波数によ
りシリンダの回転数を変える必要はなく、従って、同一
にする場合には、高いほうの周波数にすることにより高
レートの信号まで記録できるため、表1に示すように18
00回転付近に設定する。すでに説明したように、シリン
ダの回転数は図6に示す実施例で、端子401から入力
される基準信号の周波数と、分周回路410の分周比で
決定できる。
【0065】また、記録するディジタル信号のレートが
低い場合には、シリンダの回転数を毎分約1500回転に選
んでもよい。その場合には記録時間を長くすることがで
きる。
【0066】以上説明したように、アナログ信号を記
録、再生する場合には、従来のVTRと同様に制御するこ
とで実現できる。また、ディジタル信号の記録、再生も
アナログ信号用VTRと同一のテープトランスポート系を
使用して同様に行えることを示した。
【0067】ディジタル信号を記録する場合、ヘッドの
追加や回路の変更を少なくするために、アナログ信号を
記録する場合と同一のヘッドを使用し、ほぼ同一のシリ
ンダ回転数、テープ速度とすると次のような問題が発生
することが新たにわかった。
【0068】それは、ディジタル記録されたテープを従
来のアナログVTRで再生すると、ディジタル信号がFM復
調され、ノイズとして出力される。特に音声信号として
出力された場合には、ダイナミックレンジいっぱいの信
号レベルで出力されるため、スピーカーより大音量が出
て、驚かすばかりでなく、機器を破壊する恐れがある。
【0069】この問題を解決するためには、所定レベル
以上のディジタル信号が連続的にFM復調器に入力されな
いようにすればよい。これを実現する技術を以下に示
す。
【0070】ディジタル信号を記録するヘッドのアジマ
ス角を変更する。これにより、ディジタル信号を記録し
たテープをアナログVTRで再生した場合にも再生される
信号レベルを低下させることができ、特に音声信号のミ
ュート回路を動作させることができる。音声ミュート回
路を確実に動作させるためには、音声信号を記録してい
るアナログヘッドに対し、少なくとも±5度以上の差を
付ける必要があり、±10度以上の差を付けるのが好まし
い。アジマス効果による再生信号の減衰度については計
算式が理論的に求められている。
【0071】図7にVHS規格を想定したシリンダ上のヘ
ッド配置の一例を示す。図7において、SP1、SP2はアナ
ログ映像信号を記録再生する場合のいわゆる標準モード
時に使用するヘッド、EP1、EP2はアナログ映像信号を記
録再生する場合のいわゆる長時間モード時に使用するヘ
ッド、HF1、HF2はFM音声を記録再生するためのヘッド、
DP1、DP2はディジタル信号を記録再生するためのヘッド
である。
【0072】図7に示すようにヘッドを配置することに
より、アナログ信号が入力された場合には、映像信号と
音声信号をそれぞれFM変調して標準モードあるいは長時
間モードで記録することができる。さらに、ディジタル
信号が入力された場合にもアナログ信号記録用のヘッド
とアジマス角の異なる専用ヘッドDP1、DP2を用いて記録
することができる。これにより、ディジタル記録された
テープをアナログVTRで再生しても、記録と再生でアジ
マス角が異なるので、大きな再生レベルが得られず、音
声信号はミュートされ、異常音が出力されたり、機器が
破壊されたりすることがなくなる。
【0073】アナログ信号記録とディジタル信号記録で
同一の磁気テープの使用を考えた場合、記録できる最高
周波数をそろえたほうが記録効率はよくなる。
【0074】VHS方式のVTRの場合、輝度信号のFM搬送波
周波数は同期先端で3.4MHz、100%白信号で4.4MHzであ
る。実際にはエンファシスがかかっており100%白信号
レベル以上の信号が入力されるし、上側帯波もある程度
伝送される。このため、6MHzの信号を確実に伝送できる
とすれば、ディジタル信号の記録再生を考えた場合最大
で約12Mbps(毎秒12Mbit)の記録再生が可能である。
【0075】さらに、図7に示す実施例のように、ディ
ジタル記録に専用のヘッドを用い、ヘッドギャップをデ
ィジタル信号記録に適切になるように設計すれば記録効
率をさらに高めることも可能である。例えば、ディジタ
ル信号記録にはS-VHSフォーマットで規定されているテ
ープを使用すればさらに高密度記録が可能になる。S-VH
S方式のVTRの場合、輝度信号のFM搬送波周波数は同期先
端で5.4MHz、100%白信号で7.0MHzである。さらにS-VHS
では信号のクリップレベルも高く設定しているため、実
際に記録再生できる最大周波数は9〜10MHzになる。従っ
て、ディジタル信号を記録再生できる最大伝送レートは
約18〜20Mbpsとなる。S-VHS方式では使用するテープはV
HS方式に比べ保持力の大きい磁性体を用いているため、
高記録密度を実現できる。
【0076】表2はそのときの各ヘッドとアジマス角、
ヘッド幅、ギャップ長、トラックピッチの例を示す。デ
ィジタル信号記録用のヘッドのアジマス角をアナログ信
号記録用のアジマス角よりも大きくしている。これは、
アナログ信号再生処理ではアジマス効果が低減する色信
号部分ではくし形フィルタを用いて隣接トラックからの
クロストーク成分を抑圧する処理を行っている。このよ
うな処理を行うことができないディジタル信号では、専
用のヘッドを設け、アジマス角を大きくとることによ
り、低周波における隣接トラックからのクロストーク成
分を抑圧し、隣接トラックからの妨害信号成分を低減
し、誤り率を低減する。また、ディジタル信号記録用の
ヘッドギャップを他のヘッドギャップに比べて狭くする
ことにより、より高周波信号の記録効率がよくなり、高
密度記録が可能になる。また、表2に示す実施例ではデ
ィジタル信号記録の場合のトラックピッチはアナログ信
号の標準記録時の約半分としている。これにより、S/N
と記録時間のバランスをよくとることができ、記録密度
の向上、記録時間の長時間化が図れる。
【0077】
【表2】
【0078】ディジタル信号記録時のトラックピッチは
ディジタル信号の記録レート(即ち、記録する最高周波
数)との関係で決まり、最高周波数で所定のS/N比が得
られるようにトラックピッチを定める。S-VHSで定める
テープと同等の磁気テープを使用し、記録レートを18〜
20Mbps程度に設定した場合には、トラックピッチを約29
ミクロンとすることで実用上問題のない誤り率にするこ
とができる。
【0079】表2でFM音声を記録するヘッドHF1、HF2の
トラックピッチを19/58ミクロンと記したが、これは標
準モードの時にはトラックピッチが58ミクロン、長時間
モードの時には19ミクロンであることを示す。
【0080】ディジタル記録用ヘッドは±15度に設定し
た。VHS規格ではFM音声記録は専用ヘッドを使用してお
り、そのアジマス角は±30度である。ディジタル記録用
ヘッドはそれに対し、少なくとも±5度以上の差を付け
る必要があるので、アジマス角を35度以上あるいは25度
以下にする必要がある。アジマス角を大きくすると実効
的なテープヘッド間の相対速度が低下する効果がある。
また、アジマス角が小さいと、ディジタル信号を再生す
る場合に、隣接するトラックの低周波信号を再生してし
まうので、再生信号のS/N が低下し、高密度記録が困難
になる。ここではディジタル信号記録用ヘッドのアジマ
ス角として、25度以下でかつアジマス効果を期待できる
±15度に選定した。ディジタル信号用ヘッドのアジマス
角の絶対値は好ましくは約10度から約20度以内に設定す
るのが良い。
【0081】図8にヘッド配置の他の実施例を示す。図
8に示す実施例ではディジタル信号の単位時間あたりに
記録可能なデータ量を増やすためにディジタル信号の記
録再生用のヘッドを2組設けたものである。図8におい
てDQ1、DQ2はディジタル信号の記録再生用ヘッドであ
る。図8に示す実施例の構成では、ヘッドDP1、DP2の組
またはヘッドDQ1、DQ2の組の2つのヘッドで同時に信号
を記録する。そのため、図7に示す実施例に対し、単位
時間あたり2倍の量のデータを記録することが可能であ
る。表3はそのときの各ヘッドとアジマス角、ヘッド
幅、ギャップ長、トラックピッチを示したものである。
【0082】
【表3】
【0083】この場合にも、上記と同様の理由によりデ
ィジタル信号記録用ヘッドのアジマス角をそれぞれ±15
度に選定した。これにより、表2に示した場合の例と同
様の効果を得ることができる。
【0084】また、図6に示す実施例で説明したよう
に、アナログ記録を行う場合と、ディジタル記録を行う
場合で、共にコントロール信号を用いたトラッキング制
御を行えば、制御回路を共通化でき、コストの低減を図
ることができる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、ディジタル信号用ヘッ
ドのアジマス角をアナログ映像信号記録用ヘッドのアジ
マス角よりも大きく取ることにより、ディジタル信号の
誤り率を低減できる。
【0086】また、ディジタル信号用ヘッドのギャップ
長をアナログ信号用ヘッドのギャップ長よりも狭くする
ことにより、ディジタル信号記録再生の高周波特性を向
上でき、ディジタル信号の誤り率を低減できる。
【0087】ディジタル信号記録時のシリンダの回転数
をアナログNTSC記録時のシリンダの回転数と略一致させ
ることにより、制御が簡単になり、かつ、記録レートを
高めることができる。
【0088】ディジタル信号記録用磁気記録媒体の保持
力をアナログ信号記録用磁気記録媒体の保持力よりも大
きくすることにより、ディジタル信号の記録レートを高
めることができる。
【0089】ディジタル信号用ヘッドのアジマス角をア
ナログ音声信号記録用ヘッドのアジマス角に対し、少な
くとも±5度以上の差を付けることにより、ディジタル
記録されたテープを従来のアナログVTRに挿入した場合
にも、異常音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル放送及びアナログ放送
システムを示すブロック図。
【図2】本発明におけるプログラム配信センタの詳細を
示すブロック図。
【図3】本発明におけるレシーバデコーダの一実施例を
示すブロック図。
【図4】本発明におけるレシーバデコーダの一実施例を
示すブロック図。
【図5】本発明におけるVTRの一実施例を示すブロック
図。
【図6】本発明におけるVTRの制御回路の一実施例を示
すブロック図。
【図7】本発明におけるVTRのヘッド配置の一実施例を
示す図。
【図8】本発明におけるVTRのヘッド配置の一実施例を
示す図。
【符号の説明】
52 … レシーバデコーダ 53 … VTR 121、130 … ビット圧縮装置 140 … 送信処理装置 220、331 … 誤り訂正回路 230 … チャネル分割回路 311 … パリティ付加回路 340 … アナログ映像信号記録処理回路 350 … アナログ映像信号再生処理回路 360 … アナログ音声信号記録処理回路 370 … アナログ音声信号再生処理回路 420、430 … 速度サーボ回路 421、431 … 位相サーボ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/91 9/80 H04N 9/80 A (72)発明者 細川 恭一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 吉澤 和彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 尼田 信孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル信号とアナログ信号をアジマス
    記録再生する装置においてにおいて、 ディジタル信号用ヘッドと、 アナログ信号用ヘッドとを有し、 ディジタル信号用ヘッドのアジマス角がアナログ信号用
    ヘッドのアジマス角よりも大きいことを特徴とする記録
    再生装置。
  2. 【請求項2】上記ディジタル信号用ヘッドは、そのギャ
    ップ長が上記アナログ信号用ヘッドのギャップ長よりも
    狭いことを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】PAL、SECAM、NTSC方式の少なくとも何れか
    1方式のアナログテレビジョン信号とディジタル信号を
    シリンダに搭載された回転ヘッドを用いて記録再生する
    装置において、 シリンダの回転を制御する手段を有し、 ディジタル信号を記録または再生する場合にはNTSC方式
    アナログテレビジョン信号を記録する場合と略等しいか
    それ以上のシリンダの回転数となるように回転制御する
    ことを特徴とする記録再生装置。
  4. 【請求項4】NTSC方式アナログテレビジョン信号を記録
    する場合にはシリンダの回転数を毎分略1800回転とし、 PAL、SECAM方式アナログテレビジョン信号を記録する場
    合には毎分略1500回転とし、 ディジタル信号を記録再生する場合には毎分略1800回転
    とすることを特徴とする請求項3記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】ディジタル信号とアナログ信号を磁気記録
    媒体に記録再生する装置において、 ディジタル信号の記録再生時にはアナログ信号記録時と
    同等以上の保持力を有する磁気記録媒体を使用すること
    を特徴とする記録再生装置。
  6. 【請求項6】ディジタル信号とアナログ映像信号とアナ
    ログ音声信号をアジマス記録再生する装置において、 ディジタル信号用ヘッドと、 アナログ映像信号用ヘッドと、 アナログ音声信号用ヘッドとを有し、 ディジタル信号用ヘッドのアジマス角はアナログ映像信
    号用ヘッドのアジマス角よりも大きく、アナログ音声信
    号用ヘッドのアジマス角より小さいことを特徴とする記
    録再生装置。
  7. 【請求項7】上記ディジタル信号用ヘッドのアジマス角
    は、上記アナログ音声信号用ヘッドのアジマス角より
    も、少なくとも5度以上小さいことを特徴とする請求項
    6記載の記録再生装置。
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