JPH08114163A - インシュレータ - Google Patents

インシュレータ

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JPH08114163A
JPH08114163A JP24976994A JP24976994A JPH08114163A JP H08114163 A JPH08114163 A JP H08114163A JP 24976994 A JP24976994 A JP 24976994A JP 24976994 A JP24976994 A JP 24976994A JP H08114163 A JPH08114163 A JP H08114163A
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JP
Japan
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engine
fuel injection
injection pump
deformable body
holding bag
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Application number
JP24976994A
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English (en)
Inventor
Shigetoshi Miyano
茂俊 宮野
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンに取り付けられる燃料噴射ポンプ3の
振動を抑制するとともに、取付作業を容易にすることを
目的とする。 【構成】エンジン1に対して取り付けられる燃料噴射ポ
ンプ3の振動を抑制すべく、エンジン1と燃料噴射ポン
プ3との間に形成された配設空間部7に配設されるイン
シュレータ13において、配設空間部7より小さく形成
され、膨張変形可能な弾性変形体14と、弾性変形体1
4内に配設された膨張気体保持袋21と、膨張気体保持
袋21内に入れられ、予め定められた温度以上になると
気化又は気体を発生して膨張気体保持袋21及び弾性変
形体14を膨張させ、該弾性変形体14をエンジン1及
び燃料噴射ポンプ3に当接させる水素吸蔵合金22とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンに取り付けられ
る取付部品の振動を抑制するインシュレータに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、エンジン51の側面(図
5においては、エンジンの下側)には燃料噴射ポンプ5
2等の取付部品が配設されている。エンジン51の正面
(図5においては左側)にタイミングケース53が設け
られ、該タイミングケース53は側面に突出されてい
る。この側面に突出したタイミングケース53に締付ね
じ54により前記燃料噴射ポンプ52が締付固定されて
いる。そして、エンジン51が動作するとタイミングケ
ース53内の図示しない伝達機構を介して燃料噴射ポン
プ52が動作し、エンジン51の各気筒に燃料を噴射し
て供給する。
【0003】又、エンジン51の動作によって燃料噴射
ポンプ52が振動しないように、該燃料噴射ポンプ52
の背面にL字状に折曲形成されたステー55の一端を締
付ねじ56によって締付固定する。そして、ステー55
の他端を締付ねじ57によってエンジン51に締付固定
する。そのため、燃料噴射ポンプ52の両側が支持され
た状態となる。
【0004】しかし、燃料噴射ポンプ52の両端を支持
しただけでは、燃料噴射ポンプ52の振動を充分に抑制
することができず、振動による異音が発生するという問
題があった。そこで、本出願人は、エンジン51と燃料
噴射ポンプ52との間に形成される配設空間部60に振
動抑制部材61を配設することにより、燃料噴射ポンプ
52の振動を抑制し、異音の発生を防止することを考え
た。
【0005】この振動抑制部材61は複数の気泡が形成
された発泡体であり、弾性変形するようになっている。
そして、エンジン51及び燃料噴射ポンプ52の側面に
当接する振動抑制部材61の当接面は、該エンジン51
及び燃料噴射ポンプ52の側面形状に沿うように形成さ
れている。又、エンジン51と燃料噴射ポンプ52との
間の幅方向Aの寸法よりも振動抑制部材61の幅方向A
の寸法は若干大きくなっている。
【0006】従って、燃料噴射ポンプ52をタイミング
ケース53に取り付ける前に、燃料噴射ポンプ52とエ
ンジン51との間に形成される配設空間部60に振動抑
制部材61を配設する。そして、配設空間部60よりも
振動抑制部材61の方が若干大きく形成されているの
で、燃料噴射ポンプ52により振動抑制部材61を押し
付け、該振動抑制部材61を弾性変形させた状態で締付
ねじ54によって燃料噴射ポンプ52をタイミングケー
ス53に締付固定する。その後、ステー55及び締付ね
じ56,57によって燃料噴射ポンプ52の背面をエン
ジン51に締付固定する。
【0007】すると、振動抑制部材61は圧縮された状
態となっているため、その圧縮による反力がエンジン5
1及び燃料噴射ポンプ52に加わる。この反力により燃
料噴射ポンプ52の振動が抑制され、異音の発生が防止
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料噴
射ポンプ52をタイミングケース53に締付固定する
際、燃料噴射ポンプ52によって振動抑制部材61を圧
縮した状態を維持しなければならない。すると、振動抑
制部材61の反力が燃料噴射ポンプ52に加わるので、
締付ねじ54によって燃料噴射ポンプ52をタイミング
ケース53に締付固定する作業が大変面倒であるという
問題がある。
【0009】逆に、振動抑制部材61をあまり圧縮しな
い状態で燃料噴射ポンプ52をタイミングケース53に
締付ねじ54によって締付固定すると、燃料噴射ポンプ
52の振動を充分に抑制することができず、異音が発生
するという問題がある。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、エンジンに取り付け
られる取付部品の振動を抑制するとともに、該取付部品
の取付作業を容易にすることができるインシュレータを
提供することにある。
【0011】第2の目的は、エンジンに取り付けられる
取付部品の振動をより確実に防止するインシュレータを
提供することにある。第3の目的は、エンジンに取り付
けられる取付部品が振動しないようにする作業を容易に
行うことができるインシュレータを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、エンジンに対して取り付け
られる取付部品の振動を抑制すべく、前記エンジンと取
付部品との間に形成された配設空間部に配設されるイン
シュレータにおいて、膨張可能な変形体と、前記変形体
内に配置され、予め定められた温度以上になると気化又
は気体を発生して変形体を膨張させ、該変形体をエンジ
ン及び取付部品に圧接させる気体発生剤とを備えたイこ
とをその要旨とする。
【0013】請求項2記載の発明は、前記変形体が、弾
性変形体と、該弾性変形体内に配設され、前記気体発生
剤を内包する膨張気体保持袋とより構成され、前記膨張
気体保持袋が膨張したとき、膨張変形を容易に行わせる
スリットを前記変形体に形成したことをその要旨とす
る。
【0014】請求項3記載の発明は、前記気体発生剤は
エンジンの発熱により気体を発生させるものであること
をその要旨とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明によれば、気体発生剤を変
形体内に配置し、この変形体をエンジンと取付部品との
間に配設した状態で、該取付部品をエンジンに取り付け
る。そして、予め定められた温度以上になると気体発生
剤は気化又は気体を発生して変形体を膨張させる。従っ
て、変形体がエンジン及び取付部品と圧接し、エンジン
の動作による取付部品の振動が抑制される。
【0016】請求項2記載の発明によれば、変形体にス
リットを形成することにより、気体発生剤の気化又は気
体の発生により膨張気体保持袋が膨張したとき、変形体
をスムーズに膨張変形させ、エンジン及び取付部品に圧
接させることが可能となる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、エンジンの
発熱を受けることにより気体発生剤が気体を発生し、変
形体を膨張させる。従って、特別なことを行うことなく
気体発生剤から気体を発生させて変形体を膨張変形させ
ることが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図4に基づいて説明する。図1は簡略したエンジン1の
平面図を示し、該エンジン1の上下両側を側面、左側を
正面、右側を背面としている。エンジン1の正面にはタ
イミングケース2が設けられ、該エンジン1の側面(図
1において下側)に延出されている。エンジン1の側面
に延出したタイミングケース2にはエンジン1と平行と
なる取付部品としての燃料噴射ポンプ3が配設されてい
る。燃料噴射ポンプ3の正面には取付フランジ4が張出
形成されている。前記取付フランジ4にはタイミングケ
ース2に螺入される取付ねじ5が挿通されている。この
取付ねじ5によって燃料噴射ポンプ3は取付フランジ4
及びタイミングケース2を介してエンジン1に取り付け
られている。又、燃料噴射ポンプ3の両側面には突起部
6が一体形成されている。
【0019】前記エンジン1の側面と燃料噴射ポンプ3
の側面との間には配設空間部7が形成されている。そし
て、燃料噴射ポンプ3の背面にはL字状に折曲形成され
たステー8の一端がねじ10によって締付固定されてい
る。又、ステー8の他端はエンジン1の側面に当接し、
該ステー8の他端はねじ11によってエンジン1に締付
固定されている。従って、燃料噴射ポンプ3の前後両側
が支持された状態となっている。
【0020】前記配設空間部7には燃料噴射ポンプ3の
振動を抑制するインシュレータ13が配設されている。
次に、インシュレータ13の構成について詳述する。図
2,図3に示すように、インシュレータ13を構成する
弾性変形体14は略直方体形状となっている。そして、
弾性変形体14は気泡を有した膨張及び圧縮可能な発泡
体から成り、その表面は焼き固められて硬化した状態と
なっている。この弾性変形体14は配設空間部7より若
干小さく形成されている。又、燃料噴射ポンプ3の突起
部6と当接する弾性変形体14の側面15には、該弾性
変形体14の長手方向に延びる凹部16が形成されてい
る。凹部16に突起部6が配設され、凹部16と突起部
6とが係合して弾性変形体14が配設空間部7から落ち
ないように配設されるようになっている。
【0021】又、弾性変形体14の上面17から長手方
向に延びるスリット18が高さ方向に形成されている。
そして、弾性変形体14の内部には収容空間部20が形
成され、前記スリット18と連通された状態となってい
る。前記収容空間部20には膨張気体保持袋21が配設
されている。気体膨張保持袋21の内部には気体発生剤
としての粒状の水素吸蔵合金(本実施例においては、F
eTi−H)22が内蔵されている。
【0022】本実施例の水素吸蔵合金22は鉄とチタン
との合金に水素を吸収させたものである。吸収された水
素は、水素吸蔵合金22を加熱することで外部に放出さ
れる。そして、約50°C以上の温度になると、水素吸
蔵合金22の水素の放出による圧力上昇で膨張気体保持
袋21が膨張するようになっている。膨張気体保持袋2
1の膨張によって弾性変形体14が幅方向に膨張するよ
うになっている。すると、図4に示すように、弾性変形
体14はエンジン1の側面及び燃料噴射ポンプ3の側面
に当接するようになっている。このとき、弾性変形体1
4はエンジン1の側面及び燃料噴射ポンプ3の側面の形
状に沿って変形するようになっている。
【0023】又、膨張気体保持袋21の膨張による膨張
力によって弾性変形体14はエンジン1及び燃料噴射ポ
ンプ3の側面を加圧するようになっている。更に、膨張
気体保持袋21内の気圧は大気圧より高くなり、10気
圧以下となるように水素吸蔵合金22を膨張気体保持袋
21に入れる量を予め調整している。
【0024】次に、上記のように構成されたインシュレ
ータ13の組付け及び作用について説明する。まず、弾
性変形体14のスリット18を広げて水素吸蔵合金22
が内蔵された気体膨張袋21を収容空間部20に配設し
てインシュレータ13を構成する。このとき、水素吸蔵
合金22から放出される水素は少なく、気体膨張袋21
が膨張する程ではない。その結果、弾性変形体14は膨
張変形しない。上記のように構成されたインシュレータ
13を燃料噴射ポンプ3の側面とエンジン1の側面との
間に配設した状態で、取付フランジ4に取付ねじ5を挿
通する。この取付ねじ5をタイミングケース2に螺入し
て燃料噴射ポンプ3を締付固定する。従って、燃料噴射
ポンプ3はタイミングケース2を介してエンジン1に取
付固定される。
【0025】次に、ステー8の一端をねじ10によって
燃料噴射ポンプ3に締付固定する。又、ステー8の他端
をねじ11によってエンジン1の側面に締付固定する。
このとき、インシュレータ13における弾性変形体14
の凹部16は燃料噴射ポンプ3の突起部6と係合し、配
設空間部7に落ちないように配設されている。又、配設
空間部7より弾性変形体14は若干小さく形成されてい
るため、インシュレータ13は配設空間部7内で若干動
かせるようになっている。
【0026】この状態で、エンジン1の組立てが完成し
てエンジン1を始動させる。すると、エンジン1の発熱
によってインシュレータ13における水素吸蔵合金22
が加熱される。そして、水素吸蔵合金22が加熱される
と、水素吸蔵合金22は膨張気体保持袋21を膨張させ
る水素圧の水素を放出する。この水素によって膨張気体
保持袋21が膨張し、弾性変形体14が膨張する。
【0027】このとき、スリット18が弾性変形体14
に形成されているため、該スリット18の幅が広がりな
がら弾性変形体14は幅方向に膨張する。すると、弾性
変形体14はエンジン1の側面及び燃料噴射ポンプ3の
側面に沿って変形し、当接する。更に、膨張気体保持袋
21内の気圧が大気圧より大きく、10気圧以下となる
ように水素吸蔵合金22は水素を放出する。そのため、
膨張気体保持袋21の膨張力によって弾性変形体14は
エンジン1の側面及び燃料噴射ポンプ3の側面を加圧す
る。
【0028】従って、燃料噴射ポンプ3はインシュレー
タ13によって加圧された状態となる。この結果、エン
ジン1の動作によって燃料噴射ポンプ3は振動しないよ
うに抑制される。
【0029】又、タイミングケース2に燃料噴射ポンプ
3を取付固定するとき、弾性変形体14が配設空間部7
より若干小さく形成されているので、該弾性変形体14
を燃料噴射ポンプ3によって圧縮する必要がない。この
結果、燃料噴射ポンプ3をタイミングケース2を介して
エンジン1に取付固定するときの取付作業を容易にする
ことができる。
【0030】そして、エンジン1の始動による発熱によ
り、水素吸蔵合金22が加熱されると、水素が発生して
膨張気体保持袋21が膨張する。そのため、弾性変形体
14が膨張し、エンジン1及び燃料噴射ポンプ3の側面
に当接する。又、膨張気体保持袋21の膨張力により弾
性変形体14はエンジン1及び燃料噴射ポンプ3の側面
を加圧する。この結果、タイミングケース2を介してエ
ンジン1に取り付けられた燃料噴射ポンプ3はインシュ
レータ13によって振動しないように抑制することがで
きる。
【0031】又、エンジン1を始動させることにより、
インシュレータ13の弾性変形体14を膨張させること
ができる。この結果、水素吸蔵合金22を加熱する特別
な作業を行わなくてもよい。
【0032】更に、弾性変形体14にはスリット18を
形成した。このスリット18によって膨張気体保持袋2
1が膨張したとき、弾性変形体14の膨張をスムーズに
行わせることができ、しかも、弾性変形体14の側面を
エンジン1及び燃料噴射ポンプ3の側面にスムーズに当
接させることができる。
【0033】そして、膨張気体保持袋21内の気圧を大
気圧より大きくし、10気圧以下としている。この結
果、インシュレータ13の剛性を抑えることができ、イ
ンシュレータ13によって異音が発生しないように防止
することもできる。
【0034】本実施例においては、水素吸蔵合金22と
してFeTi−Hを使用したが、TiMn1.5 −H、C
aNi5 −H、LaNi5 −H、LaCo5 −H等の水
素吸蔵合金を使用することも可能である。
【0035】又、本実施例においては、エンジン1の発
熱を利用してインシュレータ13を膨張させたが、必要
に応じてはインシュレータ13を膨張させるように強制
的に加熱するようにしてもよい。
【0036】本実施例においては、水素吸蔵合金22を
使用したが、水素吸蔵合金22の代わりにドライアイス
を使用することも可能である。この場合、ドライアイス
の気化により膨張気体保持袋21を膨張させて弾性変形
体14を膨張変形させることができる。又、ドライアイ
スは二酸化炭素であるため、取扱い等が簡単で安価であ
る。そして、水素と異なり、二酸化炭素は不燃性の気体
であるため、安全性が高い。尚、ドライアイスの気化に
より膨張気体保持袋21が膨張するまえにインシュレー
タ13を配設空間部7に配設した状態で燃料噴射ポンプ
3をタイミングケース2に取り付ける必要がある。
【0037】更に、水素吸蔵合金22の代わりに、膨張
気体保持袋21に亜硝酸ナトリウムNaNO2 と塩化ア
ンモニウムNH4 Clを入れておいてもよい。この場
合、亜硝酸ナトリウムNaNO2 と塩化アンモニウムN
4 Clとが40°C以上に加熱されると次のような化
学反応を行う。
【0038】 NaNO2 +NH4 Cl→NH4 NO2 +NaCl NH4 NO2 →N2 ↑+2H2 0 従って、窒素ガス、食塩及び水が生成される。この窒素
ガスによって膨張気体保持袋21を膨張させることがで
きる。この結果、膨張変形体14によってエンジン1及
び燃料噴射ポンプ3の側面を押圧することができる。こ
の実施例においても、窒素ガスは不燃性の気体であるた
め安全性が高い。又、水素吸蔵合金と同様、エンジン1
の発熱により膨張変形体14の膨張が起きるため、常態
での保管が容易である。
【0039】本実施例においては、膨張変形体14を発
泡体によって形成したが、この他に、ゴム、スポンジ、
ウレタン等によって膨張変形体14を構成することも可
能である。
【0040】本実施例の取付部品は、燃料噴射ポンプ3
としたが、この他にディストリビュータ、オイルフィル
タ、オルタネータなどエンジン1に支持され、振動する
もの全てを含むものである。
【0041】次に、上記実施例から把握される請求項以
外の技術思想を、その効果とともに以下に記載する。 (1)請求項1から請求項3において、膨張気体保持袋
内の気圧を大気圧より高くし、10気圧以下としてもよ
い。
【0042】膨張気体保持袋内の気圧を大気圧より高く
することにより、エンジンに取り付けられる取付部品の
振動を抑制することができる。又、膨張気体保持袋内の
気圧を10気圧よりも高くすると、弾性変形体の剛性が
高くなりすぎてしまい、エンジンや取付部品の音を伝搬
しやすくなってしまう。この結果、膨張気体保持袋内の
気圧を10気圧以下とすることにより、エンジンや取付
部品の音を伝搬を防止し、異音の発生を確実に防止する
ことができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、取付部品をエンジンに取り付ける際、変形
体は膨張変形していないので、取付部品を取り付ける取
付作業を容易に行うことができる。又、取付部品をエン
ジンに取り付けた後、所定の温度以上にすれば気体発生
剤が気化又は気体を発生するため、変形体が膨張変形し
てエンジン及び取付部材に圧接する。この結果、取付部
品の振動を抑制することができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、膨張気体保
持袋が膨張して変形体を膨張変形させるとき、スリット
により弾性膨張体をスムーズに膨張変形させることがで
きる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、エンジンの
動作による発熱により気体発生剤は気体を発生し、変形
体を膨張変形させる。この結果、特別な作業を行うこと
なく変形体を膨張変形させてエンジン及び取付部品を加
圧することができ、気体発生剤から気体を発生させる作
業を省き、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配設空間部に膨張する前のインシュレータを配
設した説明図。
【図2】インシュレータの内部構造を示す断面図。
【図3】インシュレータの構造を示す斜視図。
【図4】配設空間部に配設されたインシュレータが膨張
した状態を示す説明図。
【図5】従来のインシュレータが配設空間部に配設され
た状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…エンジン、3…取付部品としての燃料噴射ポンプ、
7…配設空間部、13…インシュレータ、14…(弾
性)変形体、21…膨張気体保持袋、22…気体発生剤
としての水素吸蔵合金

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに対して取り付けられる取付部
    品の振動を抑制すべく、前記エンジンと取付部品との間
    に形成された配設空間部に配設されるインシュレータに
    おいて、 膨張可能な変形体と、 前記変形体内に配置され、予め定められた温度以上にな
    ると気化又は気体を発生して変形体を膨張させ、該変形
    体をエンジン及び取付部品に圧接させる気体発生剤とを
    備えたインシュレータ。
  2. 【請求項2】 前記変形体が、弾性変形体と、該弾性変
    形体内に配設され、前記気体発生剤を内包する膨張気体
    保持袋とより構成され、前記膨張気体保持袋が膨張した
    とき、膨張変形を容易に行わせるスリットを前記変形体
    に形成した請求項1記載のインシュレータ。
  3. 【請求項3】 前記気体発生剤はエンジンの発熱により
    気体を発生させるものである請求項1又2記載のインシ
    ュレータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104428526A (zh) * 2012-06-28 2015-03-18 罗伯特·博世有限公司 用于内燃机的燃料系统的高压燃料泵

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104428526A (zh) * 2012-06-28 2015-03-18 罗伯特·博世有限公司 用于内燃机的燃料系统的高压燃料泵

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