JPH08113827A - 調湿性ポリエステル系弾性合成繊維 - Google Patents
調湿性ポリエステル系弾性合成繊維Info
- Publication number
- JPH08113827A JPH08113827A JP25032894A JP25032894A JPH08113827A JP H08113827 A JPH08113827 A JP H08113827A JP 25032894 A JP25032894 A JP 25032894A JP 25032894 A JP25032894 A JP 25032894A JP H08113827 A JPH08113827 A JP H08113827A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- synthetic fiber
- humidity
- silica gel
- elastic synthetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】生活環境、衛生環境および医療環境において、
多湿または低湿環境により引き起こされる様々な弊害を
防止することができる吸湿性と放湿性との両特性を具有
する調湿性ポリエステル系弾性合成繊維とその製造方法
を提供すること。 【構成】ポリエステル(ハードセグメント)と、ポリア
ルキレンエーテルまたは脂肪族ポリエステルのいずれか
一方またはその両方(ソフトセグメント)と、微細粒状
シリカゲルとを含む構成からなり、微細粒状シリカゲル
の表面の一部または全部が調湿性ポリエステル系弾性合
成繊維に埋もれた状態で保持されている。当該調湿性ポ
リエステル系弾性合成繊維の製造法は、前記ポリエステ
ル(ハードセグメント)と、ポリアルキレンエーテルま
たは脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルとを含む
混合組成物を調製する工程と、熔融紡糸工程と、延伸工
程とを含む。
多湿または低湿環境により引き起こされる様々な弊害を
防止することができる吸湿性と放湿性との両特性を具有
する調湿性ポリエステル系弾性合成繊維とその製造方法
を提供すること。 【構成】ポリエステル(ハードセグメント)と、ポリア
ルキレンエーテルまたは脂肪族ポリエステルのいずれか
一方またはその両方(ソフトセグメント)と、微細粒状
シリカゲルとを含む構成からなり、微細粒状シリカゲル
の表面の一部または全部が調湿性ポリエステル系弾性合
成繊維に埋もれた状態で保持されている。当該調湿性ポ
リエステル系弾性合成繊維の製造法は、前記ポリエステ
ル(ハードセグメント)と、ポリアルキレンエーテルま
たは脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルとを含む
混合組成物を調製する工程と、熔融紡糸工程と、延伸工
程とを含む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は調湿性ポリエステル系弾
性合成繊維とその製造方法に関し、特に、生活環境、衛
生環境および医療環境において、多湿または低湿環境に
より引き起こされる様々な弊害を防止することができる
吸湿性と放湿性との両特性を具有する調湿性ポリエステ
ル系弾性合成繊維とその製造方法に関する。
性合成繊維とその製造方法に関し、特に、生活環境、衛
生環境および医療環境において、多湿または低湿環境に
より引き起こされる様々な弊害を防止することができる
吸湿性と放湿性との両特性を具有する調湿性ポリエステ
ル系弾性合成繊維とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成繊維、とりわけ熔融紡糸により得ら
れる合成繊維は、性能的にも工業的にも優位にあり、と
りわけポリエステル系繊維は、肌着、幼児用品、くつ
下、スポーツウエアー、寝具等の衣料分野に広い用途を
有している。しかし、一般に合成繊維は疎水性であり吸
湿、吸水性に乏しく、ウール、絹、麻、木綿等の天然繊
維に匹敵する満足な吸湿、吸水性を有していないので、
例えば運動中や就寝時に多量に発汗された汗を十分に吸
い取ることができず、不快なむれ感を与えるとともに吸
湿性に乏しいために静電気を帯び易いことにもなって、
快適な着心地を与えるどころか不快感を与えるものでし
かなく、衣料用繊維としての大きな欠点とされている。
れる合成繊維は、性能的にも工業的にも優位にあり、と
りわけポリエステル系繊維は、肌着、幼児用品、くつ
下、スポーツウエアー、寝具等の衣料分野に広い用途を
有している。しかし、一般に合成繊維は疎水性であり吸
湿、吸水性に乏しく、ウール、絹、麻、木綿等の天然繊
維に匹敵する満足な吸湿、吸水性を有していないので、
例えば運動中や就寝時に多量に発汗された汗を十分に吸
い取ることができず、不快なむれ感を与えるとともに吸
湿性に乏しいために静電気を帯び易いことにもなって、
快適な着心地を与えるどころか不快感を与えるものでし
かなく、衣料用繊維としての大きな欠点とされている。
【0003】従来、合成繊維に吸湿、吸水性を付与する
方法としては、例えばナイロン等を塩化第二スズの如
き金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の
水酸化物を沈着させる所謂ハイスカッシュ加工、あるい
は、ナイロンをフェノール溶液中に浸漬しながら超音波
を当てる所謂ウルトラゾン加工を施し、合成繊維を膨潤
または多孔性にして毛細管現象を応用する方法、例え
ば、ポリエステルを繊維に成型する以前の段階で、吸水
性、吸湿性を有する化合物、例えばポリオキシアルキレ
ングリコール、あるいはポリオキシアルキレングリコー
ルと有機スルホン酸金属塩とを配合する方法等が提案さ
れている。
方法としては、例えばナイロン等を塩化第二スズの如
き金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の
水酸化物を沈着させる所謂ハイスカッシュ加工、あるい
は、ナイロンをフェノール溶液中に浸漬しながら超音波
を当てる所謂ウルトラゾン加工を施し、合成繊維を膨潤
または多孔性にして毛細管現象を応用する方法、例え
ば、ポリエステルを繊維に成型する以前の段階で、吸水
性、吸湿性を有する化合物、例えばポリオキシアルキレ
ングリコール、あるいはポリオキシアルキレングリコー
ルと有機スルホン酸金属塩とを配合する方法等が提案さ
れている。
【0004】しかしながら、前記の方法にあっては得
られる合成繊維の吸水性、吸湿性は満足なものであって
も強度が著しく低下するという欠点があり、前記の方
法には、得られる合成繊維の吸水性、吸湿性の耐久性が
低下し、更に、耐候性、耐熱性等の物性が低下するとい
う欠点があった。
られる合成繊維の吸水性、吸湿性は満足なものであって
も強度が著しく低下するという欠点があり、前記の方
法には、得られる合成繊維の吸水性、吸湿性の耐久性が
低下し、更に、耐候性、耐熱性等の物性が低下するとい
う欠点があった。
【0005】近時、ポリエチレンテレフタレートやポリ
ブチレンテレフタレートのような高融点の結晶性ポリエ
ステルをハードセグメントとし、ポリテトラメチレング
リコールに代表されるポリアルキレングリコールをソフ
トセグメントとしたポリエステルエーテル系弾性繊維が
開発されている(特公昭47−14054号、特開昭4
8−10346号、同57−77317号、同58−9
1819号、特開平4−352878号等)。
ブチレンテレフタレートのような高融点の結晶性ポリエ
ステルをハードセグメントとし、ポリテトラメチレング
リコールに代表されるポリアルキレングリコールをソフ
トセグメントとしたポリエステルエーテル系弾性繊維が
開発されている(特公昭47−14054号、特開昭4
8−10346号、同57−77317号、同58−9
1819号、特開平4−352878号等)。
【0006】しかし、この種の弾性繊維は疎水性で且つ
透過性を有するものであるが、前記の如く吸湿、吸水性
に乏しく、天然繊維に匹敵する満足な吸湿、吸水性を有
していない。このため、多量に発汗された汗を十分に吸
い取ることができず、不快なむれ感を与えるとともに静
電気を帯び易いことにもなって、快適な着心地を与える
どころか時には不快感を与えることにもなり、衣料用繊
維としては大きな欠点であるとされている。
透過性を有するものであるが、前記の如く吸湿、吸水性
に乏しく、天然繊維に匹敵する満足な吸湿、吸水性を有
していない。このため、多量に発汗された汗を十分に吸
い取ることができず、不快なむれ感を与えるとともに静
電気を帯び易いことにもなって、快適な着心地を与える
どころか時には不快感を与えることにもなり、衣料用繊
維としては大きな欠点であるとされている。
【0007】一方、合成繊維の開発・改良はその豪華
性、保温性、及び/または軽量化に重点が置かれてきた
ため、天然繊維に匹敵する満足な保湿性や、吸湿性と放
湿性との両特性を具有する調湿性合成繊維はいまだ完成
されていない。
性、保温性、及び/または軽量化に重点が置かれてきた
ため、天然繊維に匹敵する満足な保湿性や、吸湿性と放
湿性との両特性を具有する調湿性合成繊維はいまだ完成
されていない。
【0008】又、一般住宅の床や壁などに使用される建
築素材についても、コンクリートや調湿性に乏しい合成
築材が多量に使用されるようになり、このため、室内の
湿度調節が困難となり、吸湿、結露の原因となったり、
カビやダニ等が発生しやすい、あるいは、不快なむれ感
を与える等、様々な物質上、健康上、あるいは衛生上の
弊害が問題となっている。
築素材についても、コンクリートや調湿性に乏しい合成
築材が多量に使用されるようになり、このため、室内の
湿度調節が困難となり、吸湿、結露の原因となったり、
カビやダニ等が発生しやすい、あるいは、不快なむれ感
を与える等、様々な物質上、健康上、あるいは衛生上の
弊害が問題となっている。
【0009】多湿環境によって引き起こされる前記弊害
を防止するため、シリカゲルと呼ばれる微細空間を有す
る吸湿機能に優れたコロイド粒子連結体からなる粒状シ
リカゲルをたとえば織布若しくは不織布等の袋に充填、
施設する方法が知られている。しかしながら、室内、容
器の床面あるいは壁面に袋詰めの状態で施設する場合
は、袋に詰める作業に手間が掛かるばかりでなく、空間
が狭くなったり、外観の品位を低下させるなどの欠点が
あった。
を防止するため、シリカゲルと呼ばれる微細空間を有す
る吸湿機能に優れたコロイド粒子連結体からなる粒状シ
リカゲルをたとえば織布若しくは不織布等の袋に充填、
施設する方法が知られている。しかしながら、室内、容
器の床面あるいは壁面に袋詰めの状態で施設する場合
は、袋に詰める作業に手間が掛かるばかりでなく、空間
が狭くなったり、外観の品位を低下させるなどの欠点が
あった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情に鑑みなされたものであり、適度な吸汗性、快適な着
心地、あるいは爽快な寝心地等を得ることができる実用
的な素材繊維としての吸湿性と放湿性との両特性を有す
る調湿性合成樹脂繊維を創出することを目的とするもの
であり、さらに、多湿または低湿によって引き起こされ
る様々な生活環境、衛生環境および医療環境上の物質、
健康あるいは衛生上の弊害を解決しようとするものであ
る。
情に鑑みなされたものであり、適度な吸汗性、快適な着
心地、あるいは爽快な寝心地等を得ることができる実用
的な素材繊維としての吸湿性と放湿性との両特性を有す
る調湿性合成樹脂繊維を創出することを目的とするもの
であり、さらに、多湿または低湿によって引き起こされ
る様々な生活環境、衛生環境および医療環境上の物質、
健康あるいは衛生上の弊害を解決しようとするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する手段
として、請求項1記載のポリエステル系弾性合成繊維
は、「下記一般式
として、請求項1記載のポリエステル系弾性合成繊維
は、「下記一般式
【化4】 で表せる繰り返し単位を主とするポリエステル(ハード
セグメント)と、ポリアルキレンエーテルテレフタレー
トを主たる繰り返し単位とするポリエーテルエステル又
は脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルと、を含
む混合組成物を熔融紡糸してなる調湿性ポリエステル系
弾性合成繊維であって、前記微細粒状シリカゲルの表面
の一部または全部が、前記調湿性ポリエステル系弾性合
成繊維に埋もれた状態で保持されている」処に特徴を有
するポリエステル系弾性合成繊維を、その内容とする。
セグメント)と、ポリアルキレンエーテルテレフタレー
トを主たる繰り返し単位とするポリエーテルエステル又
は脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルと、を含
む混合組成物を熔融紡糸してなる調湿性ポリエステル系
弾性合成繊維であって、前記微細粒状シリカゲルの表面
の一部または全部が、前記調湿性ポリエステル系弾性合
成繊維に埋もれた状態で保持されている」処に特徴を有
するポリエステル系弾性合成繊維を、その内容とする。
【0012】つぎに、請求項2記載のポリエステル系弾
性合成繊維は、「前記混合組成物が、20〜60重量%
の前記ハードセグメントと80〜40重量%の前記ソフ
トセグメントとを実質的に含み構成されている」処に特
徴を有する請求項1記載の調湿性ポリエステル系弾性合
成繊維を、その内容とする。
性合成繊維は、「前記混合組成物が、20〜60重量%
の前記ハードセグメントと80〜40重量%の前記ソフ
トセグメントとを実質的に含み構成されている」処に特
徴を有する請求項1記載の調湿性ポリエステル系弾性合
成繊維を、その内容とする。
【0013】つぎに、請求項3記載のポリエステル系弾
性合成繊維は、「前記調湿性ポリエステル系弾性合成繊
維に含まれる微細粒状シリカゲルの割合が2〜6重量%
である」処に特徴を有する請求項1または2のいずれか
に記載の調湿性ポリエステル系弾性合成繊維を、その内
容とする。
性合成繊維は、「前記調湿性ポリエステル系弾性合成繊
維に含まれる微細粒状シリカゲルの割合が2〜6重量%
である」処に特徴を有する請求項1または2のいずれか
に記載の調湿性ポリエステル系弾性合成繊維を、その内
容とする。
【0014】つぎに、請求項4記載のポリエステル系弾
性合成繊維は、「下記一般式
性合成繊維は、「下記一般式
【化5】 で表せる繰り返し単位を主とするポリエステル(ハード
セグメント)と、ポリアルキレンエーテルテレフタレー
トを主たる繰り返し単位とするポリエーテルエステルま
たは脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルと、を含
み構成された混合組成物であって、前記微細粒状シリカ
ゲルが、実質的に2〜6重量%の割合で混合されてい
る」処に特徴を有する調湿性ポリエステル系弾性合成繊
維を製造するための混合組成物を、その内容とする。
セグメント)と、ポリアルキレンエーテルテレフタレー
トを主たる繰り返し単位とするポリエーテルエステルま
たは脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルと、を含
み構成された混合組成物であって、前記微細粒状シリカ
ゲルが、実質的に2〜6重量%の割合で混合されてい
る」処に特徴を有する調湿性ポリエステル系弾性合成繊
維を製造するための混合組成物を、その内容とする。
【0015】つぎに、請求項5記載の調湿性ポリエステ
ル系弾性合成繊維の製造方法は、「下記一般式
ル系弾性合成繊維の製造方法は、「下記一般式
【化6】 で表せる繰り返し単位を主とするポリエステル(ハード
セグメント)と、ポリアルキレンエーテルテレフタレー
トを主たる繰り返し単位とするポリエーテルエステルま
たは脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルと、を含
む混合組成物を熔融紡糸することによって製造される調
湿性ポリエステル系弾性合成繊維の製造方法であって、
次の工程を含む。 (1)前記ポリエステル(ハードセグメント)と、前記
ポリエーテルエステル又は脂肪族ポリエステルのいずれ
か一方またはその両方(ソフトセグメント)と、微細粒
状シリカゲルと、を含む混合組成物を調製する工程、
(2)乾燥した前記混合組成物を熔融紡糸する工程、
(3)ついで、熱延伸処理する工程」を含む処に特徴を
有する請求項1記載の調湿性ポリエステル系弾性合成繊
維の製造方法を、その内容とする。
セグメント)と、ポリアルキレンエーテルテレフタレー
トを主たる繰り返し単位とするポリエーテルエステルま
たは脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルと、を含
む混合組成物を熔融紡糸することによって製造される調
湿性ポリエステル系弾性合成繊維の製造方法であって、
次の工程を含む。 (1)前記ポリエステル(ハードセグメント)と、前記
ポリエーテルエステル又は脂肪族ポリエステルのいずれ
か一方またはその両方(ソフトセグメント)と、微細粒
状シリカゲルと、を含む混合組成物を調製する工程、
(2)乾燥した前記混合組成物を熔融紡糸する工程、
(3)ついで、熱延伸処理する工程」を含む処に特徴を
有する請求項1記載の調湿性ポリエステル系弾性合成繊
維の製造方法を、その内容とする。
【0016】つぎに、請求項6記載の調湿性ポリエステ
ル系弾性合成繊維の製造方法は、「前記混合組成物が、
20〜60重量%の前記ハードセグメントと80〜40
重量%の前記ソフトセグメントとを実質的に含み構成さ
れている」処に特徴を有する請求項5記載の調湿性ポリ
エステル系弾性合成繊維の製造方法を、その内容とす
る。
ル系弾性合成繊維の製造方法は、「前記混合組成物が、
20〜60重量%の前記ハードセグメントと80〜40
重量%の前記ソフトセグメントとを実質的に含み構成さ
れている」処に特徴を有する請求項5記載の調湿性ポリ
エステル系弾性合成繊維の製造方法を、その内容とす
る。
【0017】つぎに、請求項7記載の調湿性ポリエステ
ル系弾性合成繊維の製造方法は、「前記混合組成物が、
実質的に2〜6重量%の微細粒状シリカゲルを含み配合
されている」処に特徴を有する請求項5または6のいず
れかに記載の調湿性ポリエステル系弾性合成繊維の製造
方法を、その内容とする。
ル系弾性合成繊維の製造方法は、「前記混合組成物が、
実質的に2〜6重量%の微細粒状シリカゲルを含み配合
されている」処に特徴を有する請求項5または6のいず
れかに記載の調湿性ポリエステル系弾性合成繊維の製造
方法を、その内容とする。
【0018】なお、ここで使用する「繊維」は所謂フィ
ラメントファイバーとステープルファイバーの両方を意
味すると定義する。
ラメントファイバーとステープルファイバーの両方を意
味すると定義する。
【0019】
【作用】請求項1のポリエステル系弾性合成繊維にあっ
ては、その基体となるポリエステル系弾性合成繊維は、
ハードセグメントとして下記一般式
ては、その基体となるポリエステル系弾性合成繊維は、
ハードセグメントとして下記一般式
【化7】 で表せる繰り返し単位を主とするポリエステルと、ソフ
トセグメントとしてポリエーテルエステル又は脂肪族ポ
リエステルのいずれかと、からなる弾性ポリエステルが
熔融紡糸されてなるポリエステル系又はポリエーテルエ
ステル系の透湿性を有する弾性合成繊維であり、かつ、
微細粒状シリカゲル(B型)の一部又は全部が前記弾性
合成繊維内に埋もれた状態で均一に分散された状態とな
るように備えられているため、該微細粒状シリカゲルを
当該弾性合成繊維内に確実に保持させることができると
ともに、微細粒状シリカゲルの有する吸湿性と放湿性の
両特性を発揮させることができる。
トセグメントとしてポリエーテルエステル又は脂肪族ポ
リエステルのいずれかと、からなる弾性ポリエステルが
熔融紡糸されてなるポリエステル系又はポリエーテルエ
ステル系の透湿性を有する弾性合成繊維であり、かつ、
微細粒状シリカゲル(B型)の一部又は全部が前記弾性
合成繊維内に埋もれた状態で均一に分散された状態とな
るように備えられているため、該微細粒状シリカゲルを
当該弾性合成繊維内に確実に保持させることができると
ともに、微細粒状シリカゲルの有する吸湿性と放湿性の
両特性を発揮させることができる。
【0020】請求項2記載の調湿性ポリエステル系弾性
合成繊維にあっては、ハードセグメントとソフトセグメ
ントの重量比が20/80〜60/40の範囲にあるの
で、特に、弾性合成繊維に優れた弾性回復率と透湿性を
保たせることができ、更にモジュラス、機械的強度、耐
熱性、耐油性・耐薬品性、成型性、柔軟性、低温特性、
耐候性、耐熱老化性等が低下することを防止することが
できる。
合成繊維にあっては、ハードセグメントとソフトセグメ
ントの重量比が20/80〜60/40の範囲にあるの
で、特に、弾性合成繊維に優れた弾性回復率と透湿性を
保たせることができ、更にモジュラス、機械的強度、耐
熱性、耐油性・耐薬品性、成型性、柔軟性、低温特性、
耐候性、耐熱老化性等が低下することを防止することが
できる。
【0021】請求項3記載の調湿性ポリエステル系弾性
合成繊維は、前記微細粒状B型シリカゲルが調湿性ポリ
エステルまたはポリエーテルエステル系弾性合成繊維の
中に2〜6重量%の割合で混合されているので、該弾性
合成繊維内に均等に分散された状態で埋め込むことがで
き、且つ熔融紡糸工程あるいは延伸工程でぶつぶつにき
れて小断片化したり、延伸糸として巻取ることができな
い等の弊害を防止することができる。
合成繊維は、前記微細粒状B型シリカゲルが調湿性ポリ
エステルまたはポリエーテルエステル系弾性合成繊維の
中に2〜6重量%の割合で混合されているので、該弾性
合成繊維内に均等に分散された状態で埋め込むことがで
き、且つ熔融紡糸工程あるいは延伸工程でぶつぶつにき
れて小断片化したり、延伸糸として巻取ることができな
い等の弊害を防止することができる。
【0022】なお、請求項1〜3のいずれかに記載の調
湿性ポリエステル系弾性合成繊維は所謂微細粒状B型粒
状シリカゲルが埋もれた状態で備えられており、かつそ
の表面を被覆するポリエステルまたはポリエーテルエス
テル系弾性合成繊維がいずれも透湿性を有しているた
め、該粒状シリカゲルにその周辺環境が多湿環境であれ
ば湿気を当該粒状シリカゲルの表面を被覆するポリエス
テルまたはポリエーテルエステル系弾性合成繊維を通し
て吸湿させることができ、その周辺環境が低湿環境であ
れば当該粒状シリカゲルに吸着された湿気を放湿させる
ことができるという両特性(調湿性)を具有させること
ができる。
湿性ポリエステル系弾性合成繊維は所謂微細粒状B型粒
状シリカゲルが埋もれた状態で備えられており、かつそ
の表面を被覆するポリエステルまたはポリエーテルエス
テル系弾性合成繊維がいずれも透湿性を有しているた
め、該粒状シリカゲルにその周辺環境が多湿環境であれ
ば湿気を当該粒状シリカゲルの表面を被覆するポリエス
テルまたはポリエーテルエステル系弾性合成繊維を通し
て吸湿させることができ、その周辺環境が低湿環境であ
れば当該粒状シリカゲルに吸着された湿気を放湿させる
ことができるという両特性(調湿性)を具有させること
ができる。
【0023】請求項4記載のポリエステル系弾性合成繊
維を製造するための混合組成物は、前記ハードセグメン
トとソフトセグメントと所謂微細粒状B型シリカゲルと
を含む混合組成物であるから、熔融紡糸する前に予め大
量に調製し、保存しておくことができる。
維を製造するための混合組成物は、前記ハードセグメン
トとソフトセグメントと所謂微細粒状B型シリカゲルと
を含む混合組成物であるから、熔融紡糸する前に予め大
量に調製し、保存しておくことができる。
【0024】請求項5記載の調湿性ポリエステル系弾性
合成繊維の製造方法にあっては、所謂B型粒状シリカゲ
ルの粒径が3〜5μの微細な球状または破砕状に調製さ
れているから、前記ハードセグメントとソフトセグメン
トに均等に分散された状態で混合させることができる。
そして、これを熔融紡糸させる構成となっているので、
ポリエステル系またはポリエーテルエステル系弾性合成
繊維内に粒状シリカゲルを均一に分散され且つ埋もれた
状態で確実に保持させることができる製造方法を提供す
ることができる。
合成繊維の製造方法にあっては、所謂B型粒状シリカゲ
ルの粒径が3〜5μの微細な球状または破砕状に調製さ
れているから、前記ハードセグメントとソフトセグメン
トに均等に分散された状態で混合させることができる。
そして、これを熔融紡糸させる構成となっているので、
ポリエステル系またはポリエーテルエステル系弾性合成
繊維内に粒状シリカゲルを均一に分散され且つ埋もれた
状態で確実に保持させることができる製造方法を提供す
ることができる。
【0025】更に、当該粒状シリカゲルの表面が被覆し
ているポリエステル系またはポリエーテルエステル系弾
性合成繊維を通してその周辺環境が多湿環境である時に
は湿気を粒状シリカゲルに吸湿させることができ、低湿
環境である時には当該粒状シリカゲルから湿気を容易に
放湿することができるという調湿性を具有したポリエス
テル系またはポリエーテルエステル系弾性合成繊維を確
実且つ簡便に製造することができる製造方法を提供する
ことができる。
ているポリエステル系またはポリエーテルエステル系弾
性合成繊維を通してその周辺環境が多湿環境である時に
は湿気を粒状シリカゲルに吸湿させることができ、低湿
環境である時には当該粒状シリカゲルから湿気を容易に
放湿することができるという調湿性を具有したポリエス
テル系またはポリエーテルエステル系弾性合成繊維を確
実且つ簡便に製造することができる製造方法を提供する
ことができる。
【0026】請求項6記載の調湿性ポリエステル系弾性
合成繊維の製造方法は、優れた弾性回復率や透湿性を有
するとともに、モジュラス、機械的強度、耐熱性、耐油
性・耐薬品性、成型性、柔軟性、低温特性、耐候性、耐
熱老化性等にも優れた調湿性ポリエステル系弾性合成繊
維の製造方法を提供することができる。
合成繊維の製造方法は、優れた弾性回復率や透湿性を有
するとともに、モジュラス、機械的強度、耐熱性、耐油
性・耐薬品性、成型性、柔軟性、低温特性、耐候性、耐
熱老化性等にも優れた調湿性ポリエステル系弾性合成繊
維の製造方法を提供することができる。
【0027】請求項7記載の調湿性ポリエステル系弾性
合成繊維の製造方法は、該調湿性ポリエステル系弾性合
成繊維が熔融紡糸工程あるいは延伸工程でぶつぶつにき
れて小断片化したり、延伸糸として巻取ることができな
い等の弊害を防止することができる。
合成繊維の製造方法は、該調湿性ポリエステル系弾性合
成繊維が熔融紡糸工程あるいは延伸工程でぶつぶつにき
れて小断片化したり、延伸糸として巻取ることができな
い等の弊害を防止することができる。
【0028】本発明でいう弾性合成繊維は、吸湿性と放
湿性との両特性を有する微細粒状の所謂B型シリカゲル
の表面の一部または全部を当該繊維内に埋もれた状態で
保持することができる調湿特性を具有したフィラメント
ファイバー、ステープルファイバー及び紡績糸等を含む
総称として使用する。従って、透過性を有するとともに
所謂B型粒状シリカゲルと相溶性を有する他の合成樹脂
素材であればこれらを混合させることができ、これらの
例としては、酢酸繊維素、ポリビニールアルコール、熱
可塑性ポリ塩化ビニール(軟質)、セロファン、ポリカ
ーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレ
タン等の様な軟質な樹脂素材をあげることができ、これ
らの単独であっても複数を含むものであってもよい。そ
して、紡糸加工時や取り扱い時に容易に切断されたり破
損しない程度であればよく、目的によって適宜設定可能
である。
湿性との両特性を有する微細粒状の所謂B型シリカゲル
の表面の一部または全部を当該繊維内に埋もれた状態で
保持することができる調湿特性を具有したフィラメント
ファイバー、ステープルファイバー及び紡績糸等を含む
総称として使用する。従って、透過性を有するとともに
所謂B型粒状シリカゲルと相溶性を有する他の合成樹脂
素材であればこれらを混合させることができ、これらの
例としては、酢酸繊維素、ポリビニールアルコール、熱
可塑性ポリ塩化ビニール(軟質)、セロファン、ポリカ
ーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレ
タン等の様な軟質な樹脂素材をあげることができ、これ
らの単独であっても複数を含むものであってもよい。そ
して、紡糸加工時や取り扱い時に容易に切断されたり破
損しない程度であればよく、目的によって適宜設定可能
である。
【0029】また、前記ハードセグメントとソフトセグ
メントとの割合は、優れた弾性回復率、透湿特性、耐候
性、及び機械的強度等の特性において満足できるならば
任意の割合で混合することが可能である。ハードセグメ
ント/ソフトセフメントの重量比を20/80〜60/
40の範囲にすることが好ましい。ハードセグメントの
量が20重量%未満ではモジュラス、機械的強度、耐熱
性、耐油性・耐薬品性、成型性に劣り、又、ハードセグ
メントの量が80重量%以上では柔軟性、低温特性、耐
候性、耐熱老化性に劣る。
メントとの割合は、優れた弾性回復率、透湿特性、耐候
性、及び機械的強度等の特性において満足できるならば
任意の割合で混合することが可能である。ハードセグメ
ント/ソフトセフメントの重量比を20/80〜60/
40の範囲にすることが好ましい。ハードセグメントの
量が20重量%未満ではモジュラス、機械的強度、耐熱
性、耐油性・耐薬品性、成型性に劣り、又、ハードセグ
メントの量が80重量%以上では柔軟性、低温特性、耐
候性、耐熱老化性に劣る。
【0030】また、前記微細粒状シリカゲルは微細空間
を有する吸湿機能及び放湿機能に優れたコロイド粒子連
結体からなる粒径が所謂B型粒状シリカゲル(粒径 3
〜5μ)であって、その配合割合は2〜6重量%、好ま
しくは4〜5重量%、であることが必要であり、2重量
%未満であるものは十分な吸湿機能及び放湿機能を発現
することができず、また、6重量%以上であるものまた
はその粒径が5μ以上のものは、熔融紡糸あるいは延伸
工程でぶつぶつにきれて小断片化してしまうので、延伸
糸として巻取ることができず、織布又は不織布等に織成
することができない。
を有する吸湿機能及び放湿機能に優れたコロイド粒子連
結体からなる粒径が所謂B型粒状シリカゲル(粒径 3
〜5μ)であって、その配合割合は2〜6重量%、好ま
しくは4〜5重量%、であることが必要であり、2重量
%未満であるものは十分な吸湿機能及び放湿機能を発現
することができず、また、6重量%以上であるものまた
はその粒径が5μ以上のものは、熔融紡糸あるいは延伸
工程でぶつぶつにきれて小断片化してしまうので、延伸
糸として巻取ることができず、織布又は不織布等に織成
することができない。
【0031】また、前記微細粒状シリカゲルは、好適に
は、その微細空間容積が0.5ml/g以上、表面積が
700〜350m2/gの球状または破砕状であり、粒
径は3〜5μの範囲のものである。
は、その微細空間容積が0.5ml/g以上、表面積が
700〜350m2/gの球状または破砕状であり、粒
径は3〜5μの範囲のものである。
【0032】そして、前記ポリエーテルエステル成分と
なるアルキレンエーテルグリコールは、分子量が500
〜5000、好ましくは1000〜3000のものであ
ることが必要であり、分子量が500以下のものでは十
分な弾性特性が得られず、逆に分子量が5000を越え
るものではハードセグメント形成成分との相溶性が悪く
なり均一な重合体が得られず、弾性回復率が劣ったもの
となる。
なるアルキレンエーテルグリコールは、分子量が500
〜5000、好ましくは1000〜3000のものであ
ることが必要であり、分子量が500以下のものでは十
分な弾性特性が得られず、逆に分子量が5000を越え
るものではハードセグメント形成成分との相溶性が悪く
なり均一な重合体が得られず、弾性回復率が劣ったもの
となる。
【0033】なお、前記ハードセグメントとしては、テ
レフタル酸を主たる酸成分とし、そのテレフタル酸成分
を他の二官能基カルボン酸成分で置き換えてもよく、か
かる二官能基カルボン酸成分としては、例えばイソフタ
ル酸、フタル酸、ジブロモフタル酸、ナフタリンジカル
ボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタン
ジカルボン酸、β−オキシエトキシ安息香酸、p−オキ
シ安息香酸等の如き二官能性芳香族カルボン酸をあげる
ことができる。
レフタル酸を主たる酸成分とし、そのテレフタル酸成分
を他の二官能基カルボン酸成分で置き換えてもよく、か
かる二官能基カルボン酸成分としては、例えばイソフタ
ル酸、フタル酸、ジブロモフタル酸、ナフタリンジカル
ボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタン
ジカルボン酸、β−オキシエトキシ安息香酸、p−オキ
シ安息香酸等の如き二官能性芳香族カルボン酸をあげる
ことができる。
【0034】又、前記ハードセグメントとして用いるポ
リエステルは、炭素数2〜6のアルキレングリコール成
分、即ちエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ペンタエチレングリコ
ール及びヘキサエチレングリコール、特に好ましくはエ
チレングリコール及びテトラメチレングリコール、から
選ばれた少なくとも一種のグリコールを主たる成分とす
るポリアルキレングリコールとテレフタル酸とのエステ
ル重合体を主たる繰り返し単位とするポリエーテルエス
テルをその対象とすることができる。
リエステルは、炭素数2〜6のアルキレングリコール成
分、即ちエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ペンタエチレングリコ
ール及びヘキサエチレングリコール、特に好ましくはエ
チレングリコール及びテトラメチレングリコール、から
選ばれた少なくとも一種のグリコールを主たる成分とす
るポリアルキレングリコールとテレフタル酸とのエステ
ル重合体を主たる繰り返し単位とするポリエーテルエス
テルをその対象とすることができる。
【0035】又、このポリエステルはそのグリコール成
分の一部を他のグリコール成分で置き換えてもよく、か
かるグリコール成分としては主成分以外の上記グリコー
ル及び他のジオール化合物、例えばシクロヘキサン−
1,4−ジメタノール、ネオペンチルグリコール、ビス
フェノールA、ビスフェノールSの如き脂肪族、脂環
族、芳香族のジオール化合物があげることができる。
分の一部を他のグリコール成分で置き換えてもよく、か
かるグリコール成分としては主成分以外の上記グリコー
ル及び他のジオール化合物、例えばシクロヘキサン−
1,4−ジメタノール、ネオペンチルグリコール、ビス
フェノールA、ビスフェノールSの如き脂肪族、脂環
族、芳香族のジオール化合物があげることができる。
【0036】つぎに、前記脂肪族ポリエステルは、セバ
シン酸を他の二官能基カルボン酸成分で置き換えてもよ
く、かかる二官能基カルボン酸成分としては、例えば蓚
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸等如
き二官能基脂肪族カルボン酸や、1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸の如き二官能基脂環族カルボン酸をあげ
ることができ、セバシン酸以外で最も好適なものはアジ
ピン酸である。
シン酸を他の二官能基カルボン酸成分で置き換えてもよ
く、かかる二官能基カルボン酸成分としては、例えば蓚
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸等如
き二官能基脂肪族カルボン酸や、1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸の如き二官能基脂環族カルボン酸をあげ
ることができ、セバシン酸以外で最も好適なものはアジ
ピン酸である。
【0037】又、前記ソフトセグメントとして用いるポ
リエーテルエステルは、ポリエチレングリコール、即ち
ポリエチレングリコール、トリメチレングリコール、テ
トラメチレンエーテルグリコール、ペンタエチレングリ
コール及びヘキサエチレングリコール、からなる群より
選ばれた少なくとも一種のグリコール又は共重合体、特
に好ましくはエチレングリコール及びテトラメチレング
リコール、を主たる繰り返し成分とするポリアルキレン
グリコールとテレフタル酸とのエステルが主たる繰り返
し単位となっているポリエーテルエステルをその対象と
することができる。
リエーテルエステルは、ポリエチレングリコール、即ち
ポリエチレングリコール、トリメチレングリコール、テ
トラメチレンエーテルグリコール、ペンタエチレングリ
コール及びヘキサエチレングリコール、からなる群より
選ばれた少なくとも一種のグリコール又は共重合体、特
に好ましくはエチレングリコール及びテトラメチレング
リコール、を主たる繰り返し成分とするポリアルキレン
グリコールとテレフタル酸とのエステルが主たる繰り返
し単位となっているポリエーテルエステルをその対象と
することができる。
【0038】以上述べたポリエステル類及びポリエーテ
ルエステル類は公知の製造方法によって得ることができ
るが、市販品を使用してもよい。
ルエステル類は公知の製造方法によって得ることができ
るが、市販品を使用してもよい。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例に従いさらに詳細に説
明するが、これは代表的なものを示したものであり、本
発明の要旨を越えない限り、以下の各実施例に限定され
るものではない。
明するが、これは代表的なものを示したものであり、本
発明の要旨を越えない限り、以下の各実施例に限定され
るものではない。
【0040】まず、実施例1の調湿性ポリエステル弾性
合成繊維は、ポリブチレンテレフタレートを主たる成分
とするポリエステルをハードセグメント、ポリテトラメ
チレンエーテルテレフタレートをソフトセグメントとす
るポリエステルエーテル系の繊維であって、該繊維には
4重量%の微細粒状の所謂B型シリカゲル(粒径 3〜
5μ)がその表面の一部または全部を当該繊維に埋もれ
た状態で保持されている。
合成繊維は、ポリブチレンテレフタレートを主たる成分
とするポリエステルをハードセグメント、ポリテトラメ
チレンエーテルテレフタレートをソフトセグメントとす
るポリエステルエーテル系の繊維であって、該繊維には
4重量%の微細粒状の所謂B型シリカゲル(粒径 3〜
5μ)がその表面の一部または全部を当該繊維に埋もれ
た状態で保持されている。
【0041】つぎに紡糸方法について詳細に説明する
と、前記ポリエーテル及び前記ポリエーテルエステルの
減圧乾燥混合物に、粒径が3〜5μである微細粒状B型
シリカゲルを5重量%の割合に混合した混合組成物を再
び減圧乾燥した後、公知の熔融紡糸機を用い、紡糸温度
230℃、吐出量40g/分、巻取速度1000m/分
で紡糸した。
と、前記ポリエーテル及び前記ポリエーテルエステルの
減圧乾燥混合物に、粒径が3〜5μである微細粒状B型
シリカゲルを5重量%の割合に混合した混合組成物を再
び減圧乾燥した後、公知の熔融紡糸機を用い、紡糸温度
230℃、吐出量40g/分、巻取速度1000m/分
で紡糸した。
【0042】次いで、未延伸糸を延伸機に供給し、供給
ローラと延伸ローラとの間で延伸倍率2.5で延伸し、
供給ローラと延伸ローラとの間で140℃熱液に接触さ
せながら延伸倍率0.7で弛緩熱処理し、巻取り張力
1.0g、速度300m/分で巻取り、延伸糸として得
た。なお、上記の製造方法で熔融紡糸する際、例えば特
開平4−352878合公報に記載の紡糸油剤等を使用
することができ、更にエポキシ化植物油等を安定剤とし
て添加することができる。
ローラと延伸ローラとの間で延伸倍率2.5で延伸し、
供給ローラと延伸ローラとの間で140℃熱液に接触さ
せながら延伸倍率0.7で弛緩熱処理し、巻取り張力
1.0g、速度300m/分で巻取り、延伸糸として得
た。なお、上記の製造方法で熔融紡糸する際、例えば特
開平4−352878合公報に記載の紡糸油剤等を使用
することができ、更にエポキシ化植物油等を安定剤とし
て添加することができる。
【0043】なお、本発明の調湿性ポリエステル弾性合
成繊維は、後述の各実施例を含めて以上の製造方法で製
造するので、該製造方法にあっては、従来のように合成
繊維上にシリカゲルを接着剤で適宜接着する必要がな
く、従ってきわめて容易且つ確実に熔融紡糸することが
できるとともに、弾性合成繊維内にシリカゲルを均等に
分散することができ、更に埋もれた状態で確実に保持さ
せることができる。
成繊維は、後述の各実施例を含めて以上の製造方法で製
造するので、該製造方法にあっては、従来のように合成
繊維上にシリカゲルを接着剤で適宜接着する必要がな
く、従ってきわめて容易且つ確実に熔融紡糸することが
できるとともに、弾性合成繊維内にシリカゲルを均等に
分散することができ、更に埋もれた状態で確実に保持さ
せることができる。
【0044】そして、前記ポリエーテルエステル成分と
なるアルキレングリコールは、分子量が500〜500
0、好ましくは1000〜3000のものであることが
必要であり、分子量が500以下のものでは十分な弾性
特性が得られず、逆に分子量が5000を越えるもので
はハードセグメント形成成分との相溶性が悪くなり均一
な重合体が得られず、弾性回復率が劣ったものとなる。
なるアルキレングリコールは、分子量が500〜500
0、好ましくは1000〜3000のものであることが
必要であり、分子量が500以下のものでは十分な弾性
特性が得られず、逆に分子量が5000を越えるもので
はハードセグメント形成成分との相溶性が悪くなり均一
な重合体が得られず、弾性回復率が劣ったものとなる。
【0045】また、前記微細粒状シリカゲルは微細空間
を有する吸湿機能及び放湿機能に優れたコロイド粒子連
結体からなる粒径が所謂B型粒状シリカゲル(粒径 3
〜5μ)であって、その配合割合は2〜6重量%、好ま
しくは4〜5重量%であることが必要であり、2重量%
未満であるものは十分な吸湿機能及び放湿機能を発現す
ることができず、また、6重量%以上であるものまたは
その粒径が5μ以上のものは、熔融紡糸あるいは延伸工
程でぶつぶつにきれて小断片化してしまうので、延伸糸
として巻取ることができず、織布又は不織布等に織成す
ることができない。
を有する吸湿機能及び放湿機能に優れたコロイド粒子連
結体からなる粒径が所謂B型粒状シリカゲル(粒径 3
〜5μ)であって、その配合割合は2〜6重量%、好ま
しくは4〜5重量%であることが必要であり、2重量%
未満であるものは十分な吸湿機能及び放湿機能を発現す
ることができず、また、6重量%以上であるものまたは
その粒径が5μ以上のものは、熔融紡糸あるいは延伸工
程でぶつぶつにきれて小断片化してしまうので、延伸糸
として巻取ることができず、織布又は不織布等に織成す
ることができない。
【0046】また、前記微細粒状シリカゲルは、好適に
は、その微細空間容積が0.5ml/g以上、表面積が
700〜350m2/gの球状または破砕状であり、粒
径は3〜5μの範囲のものである。
は、その微細空間容積が0.5ml/g以上、表面積が
700〜350m2/gの球状または破砕状であり、粒
径は3〜5μの範囲のものである。
【0047】実施例2の調湿性ポリエステル弾性合成繊
維は、ポリブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単
位とするポリエステルをハートセグメント、ポリブチレ
ンセバシネートを主たる繰り返し単位とする脂肪族ポリ
エステルをソフトセグメントとする実質的にはポリエス
テル系の繊維であり、該繊維には5重量%の微細粒状の
所謂B型シリカゲル(粒径 3〜5μ)がその表面の一
部または全部を当該繊維に埋もれた状態で保持されてい
る。
維は、ポリブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単
位とするポリエステルをハートセグメント、ポリブチレ
ンセバシネートを主たる繰り返し単位とする脂肪族ポリ
エステルをソフトセグメントとする実質的にはポリエス
テル系の繊維であり、該繊維には5重量%の微細粒状の
所謂B型シリカゲル(粒径 3〜5μ)がその表面の一
部または全部を当該繊維に埋もれた状態で保持されてい
る。
【0048】前記ハードセグメントとソフトセグメント
との割合は、優れた弾性回復率と透湿特性を保つために
は、ハードセグメント/ソフトセフメントの重量比を2
0/80〜60/40の範囲にすることが好ましい。ハ
ードセグメントの量が20重量%未満ではモジュラス、
機械的強度、耐熱性、耐油性・耐薬品性、成型性に劣
り、又、ハードセグメントの量が80重量%以上では柔
軟性、低温特性、耐候性、耐熱老化性に劣る。
との割合は、優れた弾性回復率と透湿特性を保つために
は、ハードセグメント/ソフトセフメントの重量比を2
0/80〜60/40の範囲にすることが好ましい。ハ
ードセグメントの量が20重量%未満ではモジュラス、
機械的強度、耐熱性、耐油性・耐薬品性、成型性に劣
り、又、ハードセグメントの量が80重量%以上では柔
軟性、低温特性、耐候性、耐熱老化性に劣る。
【0049】実施例3の調湿性ポリエステル弾性合成繊
維は、50重量%のポリブチレンテレフタレート(ソフ
トセグメント)と、25重量%のポリテトラメチレンエ
ーテルテレフタレートと、25重量%のポリブチレンセ
バシネートと、を含むブロックマーに、微細粒状B型シ
リカゲル(粒径 3〜5μ)が4重量%になるように配
合された混合組成物を実施例1に記載の方法に従って熔
融紡糸することにより製造した透湿性の弾性合成繊維で
ある。従って、前記弾性合成繊維は実質的にポリエステ
ルエーテル系の繊維である。
維は、50重量%のポリブチレンテレフタレート(ソフ
トセグメント)と、25重量%のポリテトラメチレンエ
ーテルテレフタレートと、25重量%のポリブチレンセ
バシネートと、を含むブロックマーに、微細粒状B型シ
リカゲル(粒径 3〜5μ)が4重量%になるように配
合された混合組成物を実施例1に記載の方法に従って熔
融紡糸することにより製造した透湿性の弾性合成繊維で
ある。従って、前記弾性合成繊維は実質的にポリエステ
ルエーテル系の繊維である。
【0050】また、前記脂肪族ポリエステルと前記ポリ
エーテルエステルとの配合の割合は、優れた弾性回復
率、透湿特性、耐候性、及び機械的強度等の特性におい
て満足できるならば任意の割合で混合することが可能で
ある。ハードセグメント/ソフトセフメントの重量比を
20/80〜60/40の範囲にすることが好ましい。
ハードセグメントの量が20重量%未満ではモジュラ
ス、機械的強度、耐熱性、耐油性・耐薬品性、成型性に
劣り、又、ハードセグメントの量が80重量%以上では
柔軟性、低温特性、耐候性、耐熱老化性に劣る。
エーテルエステルとの配合の割合は、優れた弾性回復
率、透湿特性、耐候性、及び機械的強度等の特性におい
て満足できるならば任意の割合で混合することが可能で
ある。ハードセグメント/ソフトセフメントの重量比を
20/80〜60/40の範囲にすることが好ましい。
ハードセグメントの量が20重量%未満ではモジュラ
ス、機械的強度、耐熱性、耐油性・耐薬品性、成型性に
劣り、又、ハードセグメントの量が80重量%以上では
柔軟性、低温特性、耐候性、耐熱老化性に劣る。
【0051】なお、実施例1から3で述べたポリエステ
ルの酸成分としては、テレフタル酸成分を他の二官能基
カルボン酸成分で置き換えてもよく、かかる二官能基カ
ルボン酸成分としては、例えばイソフタル酸、フタル
酸、ジブロモフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフ
ェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン
酸、β−オキシエトキシ安息香酸、p−オキシ安息香酸
等の如き二官能性芳香族カルボン酸をあげることができ
る。
ルの酸成分としては、テレフタル酸成分を他の二官能基
カルボン酸成分で置き換えてもよく、かかる二官能基カ
ルボン酸成分としては、例えばイソフタル酸、フタル
酸、ジブロモフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフ
ェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン
酸、β−オキシエトキシ安息香酸、p−オキシ安息香酸
等の如き二官能性芳香族カルボン酸をあげることができ
る。
【0052】つぎに、実施例2及び実施例3で述べた脂
肪族ポリエステルの酸成分であるセバシン酸を他の二官
能基カルボン酸成分で置き換えてもよく、かかる二官能
基カルボン酸成分としては、例えば蓚酸、マロン酸、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸等如き二官能基脂肪族
カルボン酸や、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の
如き二官能基脂環族カルボン酸をあげることができ、セ
バシン酸以外で最も好適なものはアジピン酸である。
肪族ポリエステルの酸成分であるセバシン酸を他の二官
能基カルボン酸成分で置き換えてもよく、かかる二官能
基カルボン酸成分としては、例えば蓚酸、マロン酸、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸等如き二官能基脂肪族
カルボン酸や、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の
如き二官能基脂環族カルボン酸をあげることができ、セ
バシン酸以外で最も好適なものはアジピン酸である。
【0053】更に又、前記ハードセグメントとして用い
るポリエステルは、炭素数2〜6のアルキレングリコー
ル成分、即ちエチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ペンタエチレングリ
コール及びヘキサエチレングリコール、特に好ましくは
エチレングリコール及びテトラメチレングリコール、か
ら選ばれた少なくとも一種のグリコールを主たる成分と
するポリアルキレングリコールとテレフタル酸とのエス
テル重合体を主たる繰り返し単位とするポリエーテルエ
ステルをその対象とすることができる。
るポリエステルは、炭素数2〜6のアルキレングリコー
ル成分、即ちエチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ペンタエチレングリ
コール及びヘキサエチレングリコール、特に好ましくは
エチレングリコール及びテトラメチレングリコール、か
ら選ばれた少なくとも一種のグリコールを主たる成分と
するポリアルキレングリコールとテレフタル酸とのエス
テル重合体を主たる繰り返し単位とするポリエーテルエ
ステルをその対象とすることができる。
【0054】更に又、このポリエステルはそのグリコー
ル成分の一部を他のグリコール成分で置き換えてもよ
く、かかるグリコール成分としては主成分以外の上記グ
リコール及び他のジオール化合物、例えばシクロヘキサ
ン−1,4−ジメタノール、ネオペンチルグリコール、
ビスフェノールA、ビスフェノールSの如き脂肪族、脂
環族、芳香族のジオール化合物があげることができる。
ル成分の一部を他のグリコール成分で置き換えてもよ
く、かかるグリコール成分としては主成分以外の上記グ
リコール及び他のジオール化合物、例えばシクロヘキサ
ン−1,4−ジメタノール、ネオペンチルグリコール、
ビスフェノールA、ビスフェノールSの如き脂肪族、脂
環族、芳香族のジオール化合物があげることができる。
【0055】更に又、前記ソフトセグメントとして用い
るポリエーテルエステルは、ポリエチレングリコール、
即ちポリエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレンエーテルグリコール、ペンタエチレ
ングリコール及びヘキサエチレングリコール、からなる
群より選ばれた少なくとも一種のグリコール又は共重合
体、特に好ましくはエチレングリコール及びテトラメチ
レングリコール、を主たる繰り返し成分とするポリアル
キレングリコールとテレフタル酸とのエステルが主たる
繰り返し単位となっているポリエーテルエステルをその
対象とすることができる。
るポリエーテルエステルは、ポリエチレングリコール、
即ちポリエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレンエーテルグリコール、ペンタエチレ
ングリコール及びヘキサエチレングリコール、からなる
群より選ばれた少なくとも一種のグリコール又は共重合
体、特に好ましくはエチレングリコール及びテトラメチ
レングリコール、を主たる繰り返し成分とするポリアル
キレングリコールとテレフタル酸とのエステルが主たる
繰り返し単位となっているポリエーテルエステルをその
対象とすることができる。
【0056】以上述べたポリエステル類及びポリエーテ
ルエステル類は公知の製造方法によって得ることができ
るが、市販品を使用してもよい。
ルエステル類は公知の製造方法によって得ることができ
るが、市販品を使用してもよい。
【0057】以上述べた実施例1〜3記載の調湿性ポリ
エステル弾性合成繊維の強度、強力、切断仲度、融点、
軟化点は、第1表に示した通りである。
エステル弾性合成繊維の強度、強力、切断仲度、融点、
軟化点は、第1表に示した通りである。
【0058】 第1表 実施例1 実施例2 実施例3 絨度/フィラメント数(den/F) 13.3 13.3 13.3 強度(g/den) 0.95 0.94 0.96 強力(g/g/den) 38/0.95 40/0.94 39/0.96 切断伸度(%) 515 510 503 融点(℃) 175 173 171 軟化点(℃) 125 122 119
【0059】つぎに、実施例1〜3記載の調湿性ポリエ
ステル弾性合成繊維の透湿度を検討するため、それぞれ
をフィルム状に加工した後、JIS−z0208により
測定した結果を第2表に示した。なお、フィルム厚1
5、25、35、45μは、それぞれ10、25、5
0、75デニール(den)にそれぞれ対応する。 第2表 (40℃x90%RH) 透湿度 (g/m2/24時間) フィルム厚(μ) 実施例1 実施例2 実施例3 15 3700 3700 3700 25 3300 3300 3200 35 2200 2100 2300 45 1400 1300 1500
ステル弾性合成繊維の透湿度を検討するため、それぞれ
をフィルム状に加工した後、JIS−z0208により
測定した結果を第2表に示した。なお、フィルム厚1
5、25、35、45μは、それぞれ10、25、5
0、75デニール(den)にそれぞれ対応する。 第2表 (40℃x90%RH) 透湿度 (g/m2/24時間) フィルム厚(μ) 実施例1 実施例2 実施例3 15 3700 3700 3700 25 3300 3300 3200 35 2200 2100 2300 45 1400 1300 1500
【0060】ポリエステル弾性合成繊維に調湿性を備え
れためには、その透湿度が少なくとも2500g/m2
・24時間(JIS−z0208による)のものであっ
て通気量が10cc/cm2/秒以上であることが望ま
しいことから、当該調湿性ポリエステル弾性合成繊維は
約35デニール以下にすることが好適であることが明ら
かとなった。
れためには、その透湿度が少なくとも2500g/m2
・24時間(JIS−z0208による)のものであっ
て通気量が10cc/cm2/秒以上であることが望ま
しいことから、当該調湿性ポリエステル弾性合成繊維は
約35デニール以下にすることが好適であることが明ら
かとなった。
【0061】つぎに、実施例1〜3記載の調湿性ポリエ
ステル弾性合成繊維の透湿率は第3表に示した通りであ
る。透湿率は、被検体を80℃にて、恒量になるまで真
空乾燥、ついで、これを25℃にて各相対湿度の標準状
態の試験室に放置して吸湿を恒量かつ均等としたのち、
吸湿された水分量を測定する所謂減圧乾燥重量法によっ
て算定した。
ステル弾性合成繊維の透湿率は第3表に示した通りであ
る。透湿率は、被検体を80℃にて、恒量になるまで真
空乾燥、ついで、これを25℃にて各相対湿度の標準状
態の試験室に放置して吸湿を恒量かつ均等としたのち、
吸湿された水分量を測定する所謂減圧乾燥重量法によっ
て算定した。
【0062】 第3表 (25℃) 相対湿度(%) 吸湿率(%) B型シリカゲル 20 5 50 15 90 73 実施例1 20 4 50 12 90 68 実施例2 20 4 50 13 90 65 実施例3 20 5 50 14 90 68
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4のい
ずれかに記載の調湿性ポリエステル系弾性合成繊維は、
所謂B型シリカゲルの一部又は全部が埋もれた状態で該
合成繊維に確実に保持されているので、当該繊維内から
こぼれ落ちたりすることが確実に防止できる。
ずれかに記載の調湿性ポリエステル系弾性合成繊維は、
所謂B型シリカゲルの一部又は全部が埋もれた状態で該
合成繊維に確実に保持されているので、当該繊維内から
こぼれ落ちたりすることが確実に防止できる。
【0064】更に、前記調湿性ポリエステル系弾性合成
繊維は、該弾性合成繊維に備えられたシリカゲルはポリ
エステル系弾性合成樹脂でその表面が被覆されていて
も、該弾性合成樹脂を通して、周辺の湿気環境に対応し
て吸湿又は放湿するという調湿機能を、シリカゲル単独
使用と同程度に発揮することができるので、周辺環境の
相対湿度が50〜80%という適切な範囲内の湿気条件
にその雰囲気を調節することができるという優れた作用
効果を奏する。
繊維は、該弾性合成繊維に備えられたシリカゲルはポリ
エステル系弾性合成樹脂でその表面が被覆されていて
も、該弾性合成樹脂を通して、周辺の湿気環境に対応し
て吸湿又は放湿するという調湿機能を、シリカゲル単独
使用と同程度に発揮することができるので、周辺環境の
相対湿度が50〜80%という適切な範囲内の湿気条件
にその雰囲気を調節することができるという優れた作用
効果を奏する。
【0065】更に、本発明の調湿性ポリエステル系弾性
合成繊維は、柔軟で容易に巻き取ることができ、且つ極
めて容易に織成することができるので、適度な吸汗性、
快適な着心地、あるいは爽快な寝心地等を得ることがで
きる実用的な素材繊維として利用することができるの
で、織布又は不織布等に織成することができる。
合成繊維は、柔軟で容易に巻き取ることができ、且つ極
めて容易に織成することができるので、適度な吸汗性、
快適な着心地、あるいは爽快な寝心地等を得ることがで
きる実用的な素材繊維として利用することができるの
で、織布又は不織布等に織成することができる。
【0066】そして、得られた織布又は不織布にあって
は、微細粒状シリカゲルが繊維内からこぼれ落ちたりす
ることなく任意形状に簡便且つ確実に裁断してこれを縫
製することができるので、例えば肌着、幼児用品、くつ
下、スポーツウエアー、寝具等に加工しても、従来の衣
料用繊維の具有する、例えば発汗された汗を十分に吸い
取ることができずに不快なむれ感を与えたり、吸湿性に
乏しいために静電気を帯び易い、あるいは、快適な着心
地を与えるどころか使用時にゴツゴツ感じるなどの不快
感や違和感を与える等という様々な欠点を解消すること
ができるという優れた作用効果を奏する。
は、微細粒状シリカゲルが繊維内からこぼれ落ちたりす
ることなく任意形状に簡便且つ確実に裁断してこれを縫
製することができるので、例えば肌着、幼児用品、くつ
下、スポーツウエアー、寝具等に加工しても、従来の衣
料用繊維の具有する、例えば発汗された汗を十分に吸い
取ることができずに不快なむれ感を与えたり、吸湿性に
乏しいために静電気を帯び易い、あるいは、快適な着心
地を与えるどころか使用時にゴツゴツ感じるなどの不快
感や違和感を与える等という様々な欠点を解消すること
ができるという優れた作用効果を奏する。
【0067】一方、例えば、住宅の床、壁、建具、家
具、畳・カーペンット・ベッドマットの下、押入、物置
等に、その施工部位の構造態に応じた任意形状に容易且
つ確実に裁断及び縫合することができ、必要に応じて、
容易に交換、修理・修繕することができるので、多湿環
境から引き起こされる吸湿、結露、むれ感、べとつき等
の不快感、床擦れ等にも効果的であり、さらにはカビや
ダニ等の発生による物質上、衛生上、健康上の弊害を防
止したり改善したりすることができる。
具、畳・カーペンット・ベッドマットの下、押入、物置
等に、その施工部位の構造態に応じた任意形状に容易且
つ確実に裁断及び縫合することができ、必要に応じて、
容易に交換、修理・修繕することができるので、多湿環
境から引き起こされる吸湿、結露、むれ感、べとつき等
の不快感、床擦れ等にも効果的であり、さらにはカビや
ダニ等の発生による物質上、衛生上、健康上の弊害を防
止したり改善したりすることができる。
【0068】更に又、美術工芸品、精密機械、家具、寝
具、衣料等の保管容器あるいは倉庫などの内側に貼り付
け、あるいは構造態の一部として使用することによっ
て、空間を狭めたり、外観品を低下させることなく前記
の弊害を防止したり改善したりすることができるから、
加工性、メンテナンス、外観品位、空間利用率、快適性
等を損ねることのない素材として使用することができ
る。
具、衣料等の保管容器あるいは倉庫などの内側に貼り付
け、あるいは構造態の一部として使用することによっ
て、空間を狭めたり、外観品を低下させることなく前記
の弊害を防止したり改善したりすることができるから、
加工性、メンテナンス、外観品位、空間利用率、快適性
等を損ねることのない素材として使用することができ
る。
【0069】そして、これにより、本発明の調湿性ポリ
エステル系弾性合成繊維は、多湿または低湿によって引
き起こされる様々な生活環境、衛生環境および医療環境
上の物質、健康あるいは衛生上の弊害を防止したり或は
解消したりすることができ、快適な生活環境、良好な保
管環境を提供することができる実用的な素材繊維として
利用することができるという優れた作用効果を奏する。
エステル系弾性合成繊維は、多湿または低湿によって引
き起こされる様々な生活環境、衛生環境および医療環境
上の物質、健康あるいは衛生上の弊害を防止したり或は
解消したりすることができ、快適な生活環境、良好な保
管環境を提供することができる実用的な素材繊維として
利用することができるという優れた作用効果を奏する。
【0070】つぎに、請求項2の調湿性ポリエステル系
弾性合成繊維は、20〜60重量%のハードセグメント
と80〜40重量%のソフトセグメントとを実質的に含
む構成となっているから、当該調湿性ポリエステル系弾
性合成繊維に対して、モジュラス、機械的強度、耐熱
性、耐油性・耐薬品性、成型性、柔軟性、低温特性、耐
候性、耐熱老化性等において優れた特性を付与すること
ができる。
弾性合成繊維は、20〜60重量%のハードセグメント
と80〜40重量%のソフトセグメントとを実質的に含
む構成となっているから、当該調湿性ポリエステル系弾
性合成繊維に対して、モジュラス、機械的強度、耐熱
性、耐油性・耐薬品性、成型性、柔軟性、低温特性、耐
候性、耐熱老化性等において優れた特性を付与すること
ができる。
【0071】つぎに、請求項3の調湿性ポリエステル系
弾性合成繊維は、該調湿性ポリエステル系弾性合成繊維
に含まれる微細粒状シリカゲルを2〜6重量%含む構成
となっているから、十分な吸湿機能及び放湿機能を発現
することができ、更に、熔融紡糸あるいは延伸工程でぶ
つぶつにきれて小断片化され、延伸糸として巻取ること
ができなかったり、或は、織布又は不織布等に織成する
ことができなくなる等の不都合を防止することができる
という優れた作用効果を奏する。
弾性合成繊維は、該調湿性ポリエステル系弾性合成繊維
に含まれる微細粒状シリカゲルを2〜6重量%含む構成
となっているから、十分な吸湿機能及び放湿機能を発現
することができ、更に、熔融紡糸あるいは延伸工程でぶ
つぶつにきれて小断片化され、延伸糸として巻取ること
ができなかったり、或は、織布又は不織布等に織成する
ことができなくなる等の不都合を防止することができる
という優れた作用効果を奏する。
【0072】つぎに、請求項4記載の混合組成物は、前
記ハードセグメントとソフトセグメントと所謂微細粒状
B型シリカゲルとを含む混合組成物であるから、熔融紡
糸する前に予め大量に調製し、保存しておくことができ
るので、必要に応じて適宜使用することができる。
記ハードセグメントとソフトセグメントと所謂微細粒状
B型シリカゲルとを含む混合組成物であるから、熔融紡
糸する前に予め大量に調製し、保存しておくことができ
るので、必要に応じて適宜使用することができる。
【0073】つぎに、請求項5〜7の調湿性ポリエステ
ル系弾性合成繊維の製造方法は、前記ポリエステル(ハ
ードセグメント)と、前記ポリエーテルエステル又は脂
肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方(ソフ
トセグメント)と、粒径が3〜5μの微細な球状または
破砕状に調製された微細粒状シリカゲルと、を含む混合
組成物を調製し、ついで乾燥した該混合組成物を熔融紡
糸した後、熱延伸処理して当該調湿性ポリエステル系弾
性合成繊維を製造する製造方法であるので、粒状シリカ
ゲルの一部又は全部をポリエステル系弾性合成繊維内に
埋もれた状態であるとともに均等に分散された状態で簡
便且つ確実に紡糸することができる。
ル系弾性合成繊維の製造方法は、前記ポリエステル(ハ
ードセグメント)と、前記ポリエーテルエステル又は脂
肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方(ソフ
トセグメント)と、粒径が3〜5μの微細な球状または
破砕状に調製された微細粒状シリカゲルと、を含む混合
組成物を調製し、ついで乾燥した該混合組成物を熔融紡
糸した後、熱延伸処理して当該調湿性ポリエステル系弾
性合成繊維を製造する製造方法であるので、粒状シリカ
ゲルの一部又は全部をポリエステル系弾性合成繊維内に
埋もれた状態であるとともに均等に分散された状態で簡
便且つ確実に紡糸することができる。
【0074】更に、本発明の調湿性ポリエステル系弾性
合成繊維の製造方法によれば、粒状シリカゲルの有す
る、周辺環境が多湿環境である時には吸湿性、そして、
低湿環境である時には放湿性を発揮するという所謂調湿
性を消失又は著しく減弱させることなく、当該ポリエス
テル系弾性合成繊維を簡便且つ確実に製造することがで
きる。
合成繊維の製造方法によれば、粒状シリカゲルの有す
る、周辺環境が多湿環境である時には吸湿性、そして、
低湿環境である時には放湿性を発揮するという所謂調湿
性を消失又は著しく減弱させることなく、当該ポリエス
テル系弾性合成繊維を簡便且つ確実に製造することがで
きる。
【0075】つぎに、請求項6の調湿性ポリエステル系
弾性合成繊維の製造方法は、20〜60重量%のハード
セグメントと80〜40重量%のソフトセグメントとを
実質的に含む構成となっているから、当該調湿性ポリエ
ステル系弾性合成繊維に対して、モジュラス、機械的強
度、耐熱性、耐油性・耐薬品性、成型性、柔軟性、低温
特性、耐候性、耐熱老化性等において優れた特性を有す
る調湿性ポリエステル系弾性合成繊維を簡便且つ確実に
製造することができる。
弾性合成繊維の製造方法は、20〜60重量%のハード
セグメントと80〜40重量%のソフトセグメントとを
実質的に含む構成となっているから、当該調湿性ポリエ
ステル系弾性合成繊維に対して、モジュラス、機械的強
度、耐熱性、耐油性・耐薬品性、成型性、柔軟性、低温
特性、耐候性、耐熱老化性等において優れた特性を有す
る調湿性ポリエステル系弾性合成繊維を簡便且つ確実に
製造することができる。
【0076】つぎに、請求項7の調湿性ポリエステル系
弾性合成繊維の製造方法は、該調湿性ポリエステル系弾
性合成繊維に含まれる微細粒状シリカゲルを2〜6重量
%含む構成となっているから、十分な吸湿機能及び放湿
機能を発現することができるとともに、熔融紡糸あるい
は延伸工程でぶつぶつにきれて小断片化され、延伸糸と
して巻取ることができなかったり、織布又は不織布等に
織成することができない等の不都合を防止することがで
きる。
弾性合成繊維の製造方法は、該調湿性ポリエステル系弾
性合成繊維に含まれる微細粒状シリカゲルを2〜6重量
%含む構成となっているから、十分な吸湿機能及び放湿
機能を発現することができるとともに、熔融紡糸あるい
は延伸工程でぶつぶつにきれて小断片化され、延伸糸と
して巻取ることができなかったり、織布又は不織布等に
織成することができない等の不都合を防止することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/86 301 E 8/00
Claims (7)
- 【請求項1】下記一般式 【化1】 で表せる繰り返し単位を主とするポリエステル(ハード
セグメント)と、ポリアルキレンエーテルテレフタレー
トを主たる繰り返し単位とするポリエーテルエステルま
たは脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルと、を含
む混合組成物を熔融紡糸してなる調湿性ポリエステル系
の弾性合成繊維であって、 前記微細粒状シリカゲルの表面の一部または全部が、前
記調湿性ポリエステル系弾性合成繊維に埋もれた状態で
保持されていることを特徴とする調湿性ポリエステル系
弾性合成繊維。 - 【請求項2】前記混合組成物が、20〜60重量%の前
記ハードセグメントと80〜40重量%の前記ソフトセ
グメントとを実質的に含み構成されていることを特徴と
する請求項1記載の調湿性ポリエステル系弾性合成繊
維。 - 【請求項3】前記調湿性ポリエステル系弾性合成繊維に
含まれる微細粒状シリカゲルの割合が2〜6重量%であ
ることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載
の調湿性ポリエステル系弾性合成繊維。 - 【請求項4】下記一般式 【化2】 で表せる繰り返し単位を主とするポリエステル(ハード
セグメント)と、ポリアルキレンエーテルテレフタレー
トを主たる繰り返し単位とするポリエーテルエステルま
たは脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルと、を含
み構成された混合組成物であって、前記微細粒状シリカ
ゲルが、実質的に2〜6重量%の割合で混合されている
ことを特徴とする調湿性ポリエステル系弾性合成繊維を
製造するための混合組成物。 - 【請求項5】下記一般式 【化3】 で表せる繰り返し単位を主とするポリエステル(ハード
セグメント)と、ポリアルキレンエーテルテレフタレー
トを主たる繰り返し単位とするポリエーテルエステルま
たは脂肪族ポリエステルのいずれか一方またはその両方
(ソフトセグメント)と、微細粒状シリカゲルと、を含
む混合組成物を熔融紡糸することによって製造される調
湿性ポリエステル系弾性合成繊維の製造方法であって、
次の工程を含む。 (1)前記ポリエステル(ハードセグメント)と、前記
ポリエーテルエステル又は脂肪族ポリエステルのいずれ
か一方またはその両方(ソフトセグメント)と、微細粒
状シリカゲルと、を含む混合組成物を調製する工程、 (2)乾燥した前記混合組成物を熔融紡糸する工程、 (3)ついで、熱延伸処理する工程。 - 【請求項6】前記混合組成物が、20〜60重量%の前
記ハードセグメントと80〜40重量%の前記ソフトセ
グメントとを実質的に含み構成されていることを特徴と
する請求項5記載の調湿性ポリエステル系弾性合成繊維
の製造方法。 - 【請求項7】前記混合組成物が、実質的に2〜6重量%
の微細粒状シリカゲルを含み配合されていることを特徴
とする請求項5または6のいずれかに記載の調湿性ポリ
エステル系弾性合成繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25032894A JPH08113827A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 調湿性ポリエステル系弾性合成繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25032894A JPH08113827A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 調湿性ポリエステル系弾性合成繊維 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08113827A true JPH08113827A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17206284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25032894A Pending JPH08113827A (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 調湿性ポリエステル系弾性合成繊維 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08113827A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001090455A1 (fr) * | 2000-05-22 | 2001-11-29 | Toray Industries, Inc. | Fibre polyester et procede de production d'une composition polyester |
JP2006176897A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Teijin Fibers Ltd | ポリエーテルエステル弾性繊維およびその製造方法 |
CN100395383C (zh) * | 2006-09-18 | 2008-06-18 | 东华大学 | 一种负离子导湿涤纶纤维及其制备方法和应用 |
JP2014508824A (ja) * | 2011-01-20 | 2014-04-10 | コーロン プラスティックス,インク | 熱可塑性ポリエーテルエステルエラストマー樹脂組成物およびこれから製造された弾性モノフィラメント |
-
1994
- 1994-10-17 JP JP25032894A patent/JPH08113827A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001090455A1 (fr) * | 2000-05-22 | 2001-11-29 | Toray Industries, Inc. | Fibre polyester et procede de production d'une composition polyester |
US6838173B2 (en) * | 2000-05-22 | 2005-01-04 | Toray Industries, Inc. | Polyester fiber and production method of polyester composition |
JP2006176897A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Teijin Fibers Ltd | ポリエーテルエステル弾性繊維およびその製造方法 |
CN100395383C (zh) * | 2006-09-18 | 2008-06-18 | 东华大学 | 一种负离子导湿涤纶纤维及其制备方法和应用 |
JP2014508824A (ja) * | 2011-01-20 | 2014-04-10 | コーロン プラスティックス,インク | 熱可塑性ポリエーテルエステルエラストマー樹脂組成物およびこれから製造された弾性モノフィラメント |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102439210B (zh) | 尺寸上稳定的非织造纤维幅材及其制造和使用方法 | |
JP5222342B2 (ja) | 多孔質シリカを含有する吸着能付与剤 | |
CN101563392B (zh) | 用于形成纤维的生物可降解聚酯 | |
ES2560890T3 (es) | Textil no tejido de nanofibras con polvo superabsorbente incorporado | |
JP3455964B2 (ja) | 樹脂組成物およびその用途 | |
EP0499181B1 (en) | Gradual fragrance-emitting textile material | |
CN101563391A (zh) | 用于形成纤维的生物可降解聚乳酸 | |
JP2006512506A (ja) | 熱寸法安定性の改善された生分解性複合繊維 | |
JPH0959872A (ja) | 吸湿性架橋アクリル系繊維及び該繊維を用いた繊維構造体 | |
PT98989B (pt) | Processo para a preparacao de misturas polimericas que contem um poli(eter-co-amida) de blocos | |
CN113106633A (zh) | 一种抗菌pp纺粘无纺布及其制备方法 | |
JPH08113827A (ja) | 調湿性ポリエステル系弾性合成繊維 | |
JP4698930B2 (ja) | ナノファイバーを含む繊維構造体 | |
JP2000303250A (ja) | カテキン類含有繊維 | |
JP2001098423A (ja) | 高速吸湿性ポリウレタン系弾性繊維 | |
JP7014662B2 (ja) | 摩擦防融複合繊維、布帛および衣料品 | |
JP2544788B2 (ja) | 消臭性能を有する合成繊維 | |
JP4326083B2 (ja) | ポリエステル系熱接着性複合短繊維及び不織布 | |
JP3883283B2 (ja) | 吸放湿性捲縮加工糸 | |
JP4152729B2 (ja) | ホルムアルデヒド吸着能に優れた内装材 | |
JP2905629B2 (ja) | 消臭防臭繊維 | |
JP2000096343A (ja) | 吸放湿性に優れたポリエステル繊維 | |
JPS6031759A (ja) | 消臭性詰物体 | |
JPH0418458Y2 (ja) | ||
JPH11189919A (ja) | 抗菌性ポリプロピレンテレフタレート繊維 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040413 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040809 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |