JPH08113683A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH08113683A
JPH08113683A JP25346494A JP25346494A JPH08113683A JP H08113683 A JPH08113683 A JP H08113683A JP 25346494 A JP25346494 A JP 25346494A JP 25346494 A JP25346494 A JP 25346494A JP H08113683 A JPH08113683 A JP H08113683A
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JP
Japan
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rubber
epdm
oil
rubber composition
peroxide
Prior art date
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Pending
Application number
JP25346494A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yunoki
昭 柚木
Yoshihiro Hoshijima
吉浩 星島
Seisuke Ueki
清介 植木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Kako Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Kako Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 EPDM系としては卓越した耐熱性を有し、
かつ、EPDM本来の優れた耐寒性を維持し、しかも、
押出加工性にも優れたゴム組成物を安価に提供する。 【構成】 原料ゴムとして石油系プロセスオイルを含有
する油展エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体と
水素添加液状イソプレンゴムとを、架橋剤としてイオウ
加硫系配合剤又はイオウ加硫系配合剤と過酸化物加硫系
配合剤の混合物と共に配合するゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性,耐寒性,押出
加工性に優れるゴム組成物に関するもので、特に自動車
用各種ホース、各種のエアホース、ホースプロテクタ、
ダイナミックダンパなどの成形用に適したゴム組成物の
提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】自動車産業を取り巻く環境はますます厳
しさを増しており、特に各種の法規制の強化に対応する
ため、エンジンの高出力化、空力抵抗を下げるためのエ
ンジンルームのコンパクト化に伴い、エンジンルーム内
に配置されるゴム部品の耐熱性や、耐久性に対する要求
はさらに過酷化している。
【0003】この分野ではエチレン・プロピレン・ジエ
ン三元共重合体(以下、EPDMと略記)が汎用されてい
るが、EPDMの耐熱老化性の改良手段としては、過酸
化物加硫系を採用することがまず挙げられる。過酸化物
加硫の場合、加硫成形時の刺激臭が問題となり、また蒸
気加硫時にはドレーン負け現象の発生とともにマンドレ
ルから加硫した製品を抜き取る際、製品の外面に傷が発
生するケースも少なくない。
【0004】また、シリコーン系ゴムとのブレンド、あ
るいは共重合もこれまで提案されているが、やはり加硫
系に過酸化物加硫系配合剤を用いるため、上述の過酸化
物加硫特有の問題点を同じく抱えているばかりでなく、
EPDMに比べて非常に高価となり、経済性に劣る難点
がある。
【0005】さらに、EPDMに水素添加LIR(液状
イソプレンゴム)をブレンドする方法(特公平3-73584,特
開平1-167349)も提案されているが、耐熱性と同時に押
出加工性にも優れたゴム配合物は得られていないのが実
情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの要
求に応えるため、EPDMとしては卓越した耐熱性(175
℃)を有し、かつEPDM本来の優れた耐寒性(−40℃
以下)を維持し、しかも、押出加工性にも優れたゴム組
成物を安価に提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を本発明で
は、原料ゴムとして石油系プロセスオイルを含有する油
展EPDMと水素添加LIRとを、架橋剤としてイオウ
加硫系配合剤又はイオウ加硫系配合剤と過酸化物加硫系
配合剤の混合物と共に配合せしめたゴム組成物を開発し
て解決した。
【0008】すなわち、水素添加LIRをブレンドして
も優れた押出加工性を確保するために油展EPDMを原
料ゴムに採用し、かつイオウ加硫系配合剤に加えて過酸
化物加硫系配合剤を加硫成形時の刺激臭及び蒸気加硫時
のドレーン負け現象が発生しない適当量を配合せしめる
ことによって、耐熱性にも優れた、成形用ゴム組成物を
安価に提供できることとしたである。
【0009】本発明で用いる石油系プロセスオイルのE
PDMへの内部添加量は、EPDM100重量部に対して1
0〜50重量部、好ましくは20〜40重量部である。10重量
部より少ないと押出加工のための十分な可塑化効果が得
られず、50重量部より多量に含有すると熱老化時のオイ
ルの揮発が著しく耐熱老化性に劣るため適当でない。
【0010】石油系プロセスオイルとしてはナフテン
系,アロマ系,パラフィン系等の一般的なゴム用配合剤
の中から任意に選ぶことができるが、望ましくはパラフ
ィン系プロセスオイルが好ましい。
【0011】水素添加液状イソプレンゴムの配合量は、
EPDM 100重量部に対して5〜30重量部、好ましくは
10〜25重量部が適当で、5重量部より少ない場合及び30
重量部より多量に配合した場合には加硫物性、押出加工
性とも顕著に低下するため適当でない。
【0012】水素添加液状イソプレンゴムとしては、水
素添加率85%以上の液状イソプレンゴムが適しており、
例えば LIR-290((株)クラレ製 水素添加率=約90%)等
が挙げられる。
【0013】架橋剤としては、原則としてイオウ加硫系
配合剤を用いるが、耐熱要求レベルに応じて過酸化物加
硫系に使用する加硫配合剤を併用することができる。イ
オウ加硫系配合剤に加えて過酸化物加硫系に使用する加
硫配合剤を併用する場合、過酸化物加硫剤の配合量はE
PDM 100重量部に対して有効成分量で 0.05〜0.5重量
部、好ましくは 0.08〜0.4重量部が適当で、0.05重量部
以下では耐熱老化性の改良効果がみられず、0.5重量部
を超えると加硫成形時の刺激臭の発生が顕著となり、ま
た蒸気加硫時のドレーン負け現象の発生がみられ適当で
ない。
【0014】過酸化物加硫剤としては、ジt-ブチルペル
オキシド,ジクミルペルオキシド,t-ブチルパーベンゾ
エート等の中から任意に選ぶことができるが、望ましく
はt-ブチルパーベンゾエートが好ましい。
【0015】本発明の組成物には、以上の成分の他に、
本発明の効果を損なわない範囲で、EPDMに通常配合
される公知の充填剤,架橋助剤,老化防止剤,その他の
添加剤を適宜配合することができる。
【0016】本発明で得られるゴム組成物は、自動車用
ホース、特にラジエータホース,ヒータホース,ウオー
タバイパスホースのほか、各種のエアホース、またプロ
テクター等にも適している。もちろん本発明は、押出成
形品だけでなく、型成形品にも適用できることはいうま
でもない。
【0017】
【作用】EPDMとの相容性を高め、さらに耐熱劣化
性,耐候性を向上させるために、分子鎖中の二重結合を
水素添加させた液状イソプレンゴムをEPDMに反応性
可塑剤として使用することは前記のように公知(特公平3
-73584号)のことであるが、押出加工のための十分な可
塑化効果が得られていないのを、本発明では、原料ゴム
中にプロセスオイルを内添した油展EPDMを用いるこ
とで優れた押出加工性を確保し、かつ高温雰囲気でプロ
セスオイルが揮発して耐熱老化性が低下するのを、耐熱
要求レベルに応じてイオウ加硫系配合剤に適当量の過酸
化物加硫系配合剤を添加することでゴムの架橋密度を上
昇させて、優れた耐熱老化性を有するゴム組成物が得ら
れた。
【0018】
【実施例】オイル含有量の異なる油展EPDM単独及び
非油展EPDMとのブレンドゴムを原料ゴムとし、これ
に分子鎖中の二重結合の約90%を水素添加した液状イソ
プレンゴムを添加しすると同時にイオウ加硫系配合剤に
過酸化物加硫系配合剤を適当量加え、表1に示す実施例
として4種の配合剤と混合した後、170℃で20分間加硫
したものの物性値を表2に示す。また、押出加工性につ
いて、ASTMD2230に準じて評価した結果も付記す
る。
【0019】なお、比較例として、油展EPDMを配合
することなく、非油展EPDM単独で、かつイオウ加硫
系単独の配合処方、及び水素添加LIRの代わりにプロ
セスオイルを配合したものも、その配合処方を表1に、
また物性値を表2に示した。
【0020】表2から明らかなように、本発明の実施例
1〜4はいずれも耐熱性,耐寒性,押出加工性に優れ、
かつ蒸気加硫時のドレーン負け、刺激臭の発生がないの
に対し、比較例1においては油展EPDMを配合しない
ため押出加工性に劣り、また比較例2においては押出加
工性を改良するため、プロセスオイルの添加量を増加さ
せると、耐熱性に劣る結果となって、耐熱性と押出加工
性の両方を満足させることはできず、実用レベルにな
い。
【0021】押出加工性試験 表1の実施例2及び実施例4に示す配合処方からなるE
PDM成形用ゴム組成物を用いて内管を押し出し、次い
でこの外周に0.2kgf/cm2の内圧を付与してブレードまた
はスパイラルコード編みからなる補強層を形成した後、
これに同じく本発明実施例2及び実施例4に示す配合処
方からなる外皮を施して未加硫状態の素管ホースを形成
した。この素管ホースは使用部位に応じて成形形状すな
わち直管あるいは曲がり管で保持し、これを蒸気加硫
(5kgf/cm2 ×30分)して、ヒーターホースとした(内径
φ16mm,外径φ24mm)。
【0022】比較例として、表1の比較例2に示す配合
処方からなるEPDM成形用ゴム組成物を用いて、実施
例と同じくヒーターホースを得た。
【0023】表3に、JIS D2602に準じて性能評価
試験を行った結果を示す(但し、熱老化試験温度,耐疲
労試験の雰囲気温度は175℃で行った)。
【0024】表3から明らかなように、本発明で得られ
たEPDM成形用ゴム組成物からなるヒーターホースが
175℃という過酷な使用雰囲気環境においても実用に耐
える十分な性能を確保していることが判明した。
【0025】なお、上記のヒーターホースの製造工程、
特に加硫成形時の刺激臭及び蒸気加硫時のドレーン負け
現象の発生はみられず、優れた加工性を確保している。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【発明の効果】本発明によって、耐熱性を有しかつEP
DM本来の優れた耐寒性を維持しながら、押出加工性に
優れたゴム組成物を安価に提供できることとなった。
【0030】また、本発明のゴム組成物を用いると、成
形工程において蒸気加硫時のドレーン負けや刺激臭の発
生がないので、優れた製品が得られ、しかも、刺激臭ガ
スの発生がないので作業環境が正常に維持されて作業が
容易である。
【0031】イオウ加硫系配合剤と過酸化物加硫系配合
剤を併用加硫することによりゴムの耐熱性を更に向上さ
せることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ゴムとして石油系プロセスオイルを
    含有する油展エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合
    体と水素添加液状イソプレンゴムとを、架橋剤としてイ
    オウ加硫系配合剤又はイオウ加硫系配合剤と過酸化物加
    硫系配合剤の混合物と共に配合せしめたことを特徴とす
    るゴム組成物。
JP25346494A 1994-10-19 1994-10-19 ゴム組成物 Pending JPH08113683A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003002656A1 (en) * 2001-06-28 2003-01-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. High-specific-gravity epdm composition, dynamic damper made from the composition, tennis racket with the dynamic damper, and radiation-shielding material comprising the composition
CN102660082A (zh) * 2012-04-13 2012-09-12 宁国中奕橡塑有限公司 一种空调电机用耐油防震圈
CN108219229A (zh) * 2017-12-21 2018-06-29 南京利德东方橡塑科技有限公司 汽车软管用高撕裂、耐生物柴油的氢化丁腈橡胶组合物

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