JPH0811328A - ワイヤドットプリンタ印字ヘッド - Google Patents

ワイヤドットプリンタ印字ヘッド

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JPH0811328A
JPH0811328A JP14882994A JP14882994A JPH0811328A JP H0811328 A JPH0811328 A JP H0811328A JP 14882994 A JP14882994 A JP 14882994A JP 14882994 A JP14882994 A JP 14882994A JP H0811328 A JPH0811328 A JP H0811328A
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JP
Japan
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magnetic attraction
dot printer
print head
wire dot
wire
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JP14882994A
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Kiyoshi Ito
清志 伊藤
Hitoshi Moriyama
等 森山
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】印字ワイヤピンをアームを介して取付けたアー
マチュアの磁気吸着面に傾斜面の形成を不要として製造
を簡単にし、かつ、加熱により印字ワイヤピンの先端が
変位しないようにすること目的とする。 【構成】先端に印字ワイヤピン7を固定したアーム8を
アーマチュア9に固定するとともに、このアーマチュア
9を支持ばね板10に固定し、支持ばね板10を支持部
材11に固定して形成した被駆動部Bと、永久磁石3と
コイル6とを強磁性体のヨーク4,4で挟んで固定した
磁気吸引駆動部Aとよりなり、前記アーマチュア9の磁
気吸着面9aに前記ヨーク4,4の磁気吸着面4a,4
aを吸着させ、前記アーマチュア9の支持ばね板10を
印字ワイヤピン7が所定のストロークで用紙を打撃する
ように弾性変形させた状態で、前記磁気吸引駆動部Aを
ベース22に固定して組立たことを特徴とするワイヤド
ットプリンタ印字ヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報をハードコピ
ー、すなわち、用紙に表示する一つの手段であるワイヤ
ドットプリンタ印字ヘッドの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の釈放型のワイヤドットプリ
ンタ印字ヘッドを用いたワイヤドットプリンタの要部を
示す側面図、図8は磁気回路を備えた磁気吸引駆動部を
示した図7のX−X線における断面図、図9は前記磁気
回路で磁気吸引・釈放される被駆動部を示す図、図10
は前記被駆動部を磁気吸引駆動部に組み立てる前の斜視
図である。
【0003】この従来の釈放型のワイヤドットプリンタ
印字ヘッド1は、磁気回路で構成された磁気吸引駆動部
A(ドライブ)と、この磁気吸引駆動部Aでスプリング
力に抗して磁気吸引されるアーマチュアに固定した印字
ワイヤピンを備えた被駆動部B(ドリブン)とから構成
されている。
【0004】前記磁気吸引駆動部Aは、永久磁石3を強
磁性体のヨーク4,4で挟み、このヨーク4,4間に、
ボビン5に巻かれ印字時に前記永久磁石3の吸引を打ち
消す磁化が生じるような電流を流すコイル6を嵌合固定
して構成されている(図8参照)。
【0005】一方、前記被駆動部Bは、図7および図9
に示すように、先端に印字ワイヤピン7を固定したアー
ム8の基端部8aを強磁性体のアーマチュア9の先端部
に固定させ、このアーマチュア9の磁気吸着面9aと反
対面に支持ばね板10の先端部10aを固定し、この支
持ばね板10の基端部10bを支持部材11に支持して
構成されている。
【0006】そして、図7および図10に示すように、
6個の被駆動部B(図においては、そのうち1個を示
す)の支持部材11の後面11aを、前記磁気吸引駆動
部Aのベース2の前面2bに当てて結合し、さらに、フ
ロントフレーム12にねじ13で固定してワイヤドット
プリンタ印字ヘッド1が完成する。
【0007】そして、非印字時には、前記印字ワイヤピ
ン7を固定したアーマチュア9の磁気吸着面9aが前記
永久磁石3によりヨーク4,4の磁気吸着面4a,4a
に前記支持ばね板10の弾性力に抗して吸着され、印字
時には前記コイル6に電流を流し、永久磁石3の吸引力
を打ち消し、前記支持ばね板10の弾性力によって、前
記印字ワイヤピン7を固定したアーマチュア9の磁気吸
着面9aが、ヨーク4,4の磁気吸着面4a,4aから
離れ、前記支持ばね板10に弾性変形により蓄えられた
歪みエネルギーによって、前記印字ワイヤピン7が所定
のストロークでインクリボンを介して用紙を打撃するよ
うにしている。なお、図7において、14はピンガイ
ド、15はインクリボン、16は用紙、17はプラテン
である。
【0008】図11は前記のように構成したワイヤドッ
トプリンタ印字ヘッド1を、フロントフレーム12の後
面に上下2列に配設するとともに、このフロントフレー
ム12の後面にほぼ直角に4本の支持ポール18を取付
け、これらの支持ポール18の後端にリアフレーム19
を取付け、このリアフレーム19にワイヤドットプリン
タ印字ヘッド1を上下2列に固定し、前方のワイヤドッ
トプリンタ印字ヘッド1に備えた印字ワイヤピン7の先
端部をフロントフレーム12に設けたピンガイド14に
挿通させ、さらに、後方のワイヤドットプリンタ印字ヘ
ッド1に備えた印字ワイヤピン7の中間部をリアフレー
ム19に設けた中間ピンガイド14′挿通させるととも
に先端部をフロントフレーム12に設けたピンガイド1
4に挿通させている。
【0009】この釈放型のワイヤドットプリンタの動作
は、周知のように、非印字時には、アーマチュア9の磁
気吸着面9aが、前記永久磁石3を挟んだ強磁性体のヨ
ーク4,4の磁気吸着面4a,4aに磁気吸着され、支
持ばね板10が弾性変形されて歪エネルギーが蓄えられ
ており、印字時には、図示しない印字制御回路からの印
字指令によって、前記永久磁石3の吸引力を打ち消すよ
うに、前記コイル6に図12の(D)に示すようなパル
ス幅Tp のパルスPの印加により、図12の(C)に示
すような電流Iを流すと、この電流Iによって生じる磁
化により、支持ばね板10の上端部に固定したアーマチ
ュア9の磁気吸着力が打ち消され、支持ばね板10に蓄
えられた歪エネルギーの復元力によって、アーマチュア
9にアーム8を介して固定した印字ワイヤピン7の先端
が、図12の(A)に示すように変位し、図12の
(B)に示すような印字力Fp で、印字ワイヤピン9の
先端がピンガイド14にガイドされて、インクリボン1
5を介して用紙16をプラテン17に当てて打撃し、用
紙16に印字が行われる。
【0010】その後、打撃反力と前記永久磁石3の吸引
力によって、アーマチュア9の磁気吸着面9aは、前記
永久磁石3を挟んだ強磁性体のヨーク4,4の磁気吸着
面4a,4aに磁気吸着される。なお、前記印字力Fp
は前記プラテン17の位置に衝撃力測定器を置いて測定
した場合の値である。
【0011】図13は前記印字の際のエネルギー関係を
示し、前記支持ばね板10に蓄えられた歪エネルギーC
が運動エネルギーD,D′に変換され、その運動エネル
ギーの一部が印字エネルギーEとなって消費され、残り
の運動エネルギーD′で支持ばね板10が戻りアーマチ
ュア9の磁気吸着面9aが強磁性体のヨーク4,4の磁
気吸着面4a,4aに磁気吸着される。
【0012】図14に示す印字ヘッドHは、前記のよう
なワイヤドットプリンタ印字ヘッド1を、フレーム20
の上列に8個、下列に8個搭載して構成し、図示しない
シャトル機構によって、矢印X方向に往復運動が与えら
れ、用紙は矢印Y方向に移動して文字や図形を印字する
ようにしたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の釈
放型のワイヤドットプリンタ印字ヘッドにおいては、図
7および図10に示すように、前記被駆動部Bの支持部
材11の垂直な後面11aを前記磁気吸引駆動部Aのベ
ース2の垂直な前面2bに当てて接合し、さらに、フロ
ントフレーム12にねじ13で固定して完成させている
ので、前記被駆動部Bを構成する前記支持ばね板10の
先端部に固定したアーマチュア9の磁気吸着面9aの全
面が、前記磁気吸引駆動部Aを構成する永久磁石3を挟
んだ強磁性体のヨーク4,4の磁気吸着面4a,4aに
磁気吸着されるように、前記アーマチュア9の磁気吸着
面9aは、角度θの傾斜面となるように研磨されている
が、この角度研磨精度によって、アーマチュア9の磁気
吸着面9aが、前記強磁性体のヨーク4,4の磁気吸着
面4a,4aに完全に磁気吸引されない場合があるた
め、支持ばね板10に蓄えられた歪みエネルギーによっ
て、前記磁気吸着が離れるおそれがあり、非印字時にも
かかわらず印字ワイヤピン7でインクリボン15を介し
て用紙16をプラテン17に当てて打撃するおそれが生
じる等の問題があった。
【0014】また、このワイヤドットプリンタ印字ヘッ
ドは、前記磁気吸引駆動部Aを構成するコイル6に流す
電流で発熱し、その温度上昇によって、フロントフレー
ム12やリアフレーム19に曲げ変形等が生じ、ピンガ
イド14に導かれた印字ワイヤピン7の先端位置が変化
してしまう。
【0015】また、前記フロントフレーム12の背面側
にリアフレーム19を位置決めして取付けている支持ポ
ール18が前記温度上昇によって熱膨張し、フロントフ
レーム12とリアフレーム19との相互距離が増加し
て、リアフレーム19に取り付けたワイヤドットプリン
タ印字ヘッド1の印字ワイヤピン7の先端位置が変化し
てしまう。このように印字ワイヤピン7の先端位置が変
化すると、印字かすれ等の印字不良の原因となる問題が
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な課題を解決するため、先端に印字ワイヤピン7を固定
したアーム8をアーマチュア9に固定するとともに、こ
のアーマチュア9を支持ばね板10に固定し、この支持
ばね板10を支持部材11に固定して形成した被駆動部
Bと、永久磁石3とコイル6とを強磁性体のヨーク4,
4で挟んで固定した磁気吸引駆動部Aとよりなり、前記
アーマチュア9の磁気吸着面9aに前記ヨーク4,4の
磁気吸着面4a,4aを吸着させ、前記アーマチュア9
の支持ばね板10を印字ワイヤピン7が所定のストロー
クで用紙を打撃するように弾性変形させた状態で、前記
磁気吸引駆動部Aをベース22に固定して組立たことを
特徴とするワイヤドットプリンタ印字ヘッドとしたもの
である。
【0017】また、前記被駆動部Bのアーマチュア9の
磁気吸着面9aに前記磁気吸引駆動部Aのヨーク4,4
の磁気吸着面4a,4aを吸着させ、前記アーマチュア
9の支持ばね板10を印字ワイヤピン7が所定のストロ
ークで用紙を打撃するように弾性変形させた状態で、前
記磁気吸引駆動部Aをベース22に上下2列に固定して
組立たことを特徴とするワイヤドットプリンタ印字ヘッ
ドとしたものである。
【0018】また、前記磁気吸引駆動部Aをベース22
に上下2列に固定する構造として、ベース22に複数の
磁気吸引駆動部Aがそれぞれ嵌合固定される貫通長孔2
2aを上下2列に穿設したことを特徴とするワイヤドッ
トプリンタ印字ヘッドとしたものである。
【0019】また、 ワイヤドットプリンタ印字ヘッド
を上下2列かつ前後2層に組立構成する構造として、前
方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドが取付けられたフ
ロントフレーム12に支持ポール24を取付け、この支
持ポール24の後端部に、後方のワイヤドットプリンタ
印字ヘッドのベース22を取付けてなり、前記支持ポー
ル24の熱膨張量と後方のワイヤドットプリンタ印字ヘ
ッドのベース22の熱膨張量とが相殺されて、後方のワ
イヤドットプリンタ印字ヘッドの印字ワイヤピン7の先
端が変位しないように組立構成したことを特徴とするワ
イヤドットプリンタ印字ヘッドとしたものである。
【0020】また、前方のワイヤドットプリンタ印字ヘ
ッドのベース22に設けた設置孔22cに、後方のワイ
ヤドットプリンタ印字ヘッドの印字ワイヤピン7をガイ
ドする中間ピンガイド14cを設置し、フロントフレー
ム12に、前方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドおよ
び後方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドの印字ワイヤ
ピン7をガイドするピンガイド14a,14bを設置し
たことことを特徴とするワイヤドットプリンタ印字ヘッ
ドとしたものである。
【0021】また、永久磁石3を強磁性体のヨーク4,
4で挟んでボビン状に固定したヨーク4,4間にコイル
6を直接に巻いて前記磁気吸引駆動部Aを形成したこと
を特徴とするワイヤドットプリンタ印字ヘッドとしたも
のである。
【0022】
【作用】前記被駆動部Bを構成するアーマチュア9の磁
気吸着面9aに、前記磁気吸引駆動部Aを構成するヨー
ク4,4の磁気吸着面4a,4aを吸着させ、前記アー
マチュア9の支持ばね板10を、印字ワイヤピン7が所
定のストロークで用紙を打撃するように弾性変形させた
状態で、前記磁気吸引駆動部Aをベース22に固定して
組立たことにより、前記アーマチュア9の磁気吸着面9
aに、前記ヨーク4,4の磁気吸着面4a,4aとの吸
着性をよくするため、角度θの傾斜面を形成しなくても
よくなり、製造が簡単になるとともに、前記アーマチュ
ア9の支持ばね板10を弾性変形して蓄えられる歪みエ
ネルギーと印字ストロークのばらつきがなくなる。
【0023】また、前記磁気吸引駆動部Aをベース22
に上下2列に固定する構造として、ベース22に複数の
磁気吸引駆動部Aがそれぞれ嵌合固定されるよう上下2
列に穿設した貫通長孔22aに、前記磁気吸引駆動部A
を嵌合固定したので、ワイヤドットプリンタ印字ヘッド
全体の剛性が高くなり、曲げ変形が生じ難くなる。
【0024】また、ワイヤドットプリンタ印字ヘッドを
上下2列かつ前後2層に組立構成する構造として、前方
のワイヤドットプリンタ印字ヘッドが取付けられたフロ
ントフレーム12に支持ポール24を取付け、この支持
ポール24の後端部に、後方のワイヤドットプリンタ印
字ヘッドのベース22′を取付けてなり、前記支持ポー
ル24の熱膨張量と後方のワイヤドットプリンタ印字ヘ
ッドのベース22′の熱膨張量とが相殺されて、後方の
ワイヤドットプリンタ印字ヘッドの印字ワイヤピン7の
先端が変位しないように組立構成したことにより、前方
のワイヤドットプリンタ印字ヘッドと後方のワイヤドッ
トプリンタ印字ヘッドの印字ワイヤピン7の先端位置が
変化しなく、印字かすれ等が生じない。
【0025】
【実施例】以下、この発明のワイヤドットプリンタ印字
ヘッドの実施例を前記従来例と同一部には同一符号を付
けて詳細に説明する。Aは従来例とほぼ同様に形成され
た磁気吸引駆動部で、従来例と相違する点は図3に示す
ように、永久磁石3を強磁性体のヨーク4,4で挟んで
ボビン状に固定したヨーク4,4間にコイル6を直接に
巻いて形成した点である。この巻線において、前記ヨー
ク4,4から食み出す部分の巻線は、ヨーク4,4に図
示しないガイド枠を連接して巻線を行うとともに、この
巻線を適宜の接着剤等で固めてコイル6を形成する。な
お、6aはコイル6に接続した端子である。
【0026】Bは従来例とほぼ同様に形成された被駆動
部であり、先端に印字ワイヤピン7を固定したアーム8
をアーマチュア9に固定するとともに、このアーマチュ
ア9の磁気吸着面9aと反対面に支持ばね板10に固定
し、この支持ばね板10を支持部材11に支持して形成
したものである。この被駆動部Bで従来例と相違する点
は、前記アーマチュア9の磁気吸着面9aに従来例のよ
うに角度θの傾斜面を形成していない点と、図1に示す
ように、複数個すなわちこの実施例においては6個の被
駆動部Bの支持ばね板10の基端部10bを支持部材2
1に支持している点である。
【0027】そして、図2に示すように、前記被駆動部
Bを形成するそれぞれのアーマチュア9の磁気吸着面9
aに、磁気吸引駆動部Aを形成するヨーク4,4の磁気
吸着面4a,4aを吸着させる。
【0028】そして、図4に示すように、ベース(フロ
ントベース)22に磁気吸引駆動部Aがそれぞれ嵌合固
定されるように上下2列に複数個、すなわち、この実施
例においては上列に6個、下列に6個穿設したそれぞれ
の貫通長孔22aに、それぞれ、図2に示すように前記
被駆動部Bのアーマチュア9の磁気吸着面9aに、前記
ヨーク4,4の磁気吸着面4a,4aを吸着させた状態
の磁気吸引駆動部Aを嵌合するとともに、前記アーマチ
ュア9の支持ばね板10を、印字時に印字ワイヤピン7
が所定のストロークでインクリボンを介して用紙を打撃
するように、フロントベース22の方向に図示しない治
具で押し込んで弾性変形させた状態で、前記磁気吸引駆
動部Aをベース22に接着剤やネジ等で固定して組立
る。
【0029】この結果、前記磁気吸引駆動部Aを形成す
るヨーク4,4の磁気吸着面4a,4aは、ベース22
の前面22bと所定の角度をもつようになる。なお、2
3は前記磁気吸引駆動部Aを形成するコイル6に給電す
るためのフラットケーブルである。
【0030】図5はワイヤドットプリンタ印字ヘッドを
上下および前後に配置する実施例における分解斜視図
で、図6は組立完成後の側面図であり、前記のように前
記被駆動部Bを形成するそれぞれのアーマチュア9の磁
気吸着面9aに磁気吸引駆動部Aを形成するヨーク4,
4の磁気吸着面4a,4aを吸着させた状態の磁気吸引
駆動部Aを、前記ベース(フロントベース)22の貫通
長孔22aに嵌合固定した後に、フロントフレーム12
の設置孔12cに設置したピンガイド14bおよびフロ
ントフレーム12の前面に設置したピンガイド14a
に、それぞれ前記印字ワイヤピン7を挿通して被駆動部
Bをフロントフレーム12にネジ13等で取り付ける。
【0031】次に、前記フロントフレーム12の背面に
ほぼ直角に4本の支持ポール24をネジ13等で固定
し、前記同様に被駆動部Bを形成するそれぞれのアーマ
チュア9の磁気吸着面9aに磁気吸引駆動部Aを形成す
るヨーク4,4の磁気吸着面4a,4aを吸着させた状
態の磁気吸引駆動部Aを、ベース(リアベース)22′
の取付突起部22dを、前記支持ポール24の後端部に
取付け固定する。この取付け固定に際し、印字ワイヤピ
ン7を、前記フロントベース22の設置孔22cに設置
した中間ピンガイド14cとフロントフレーム12の設
置孔12cに設置したピンガイド14bおよびフロント
フレーム12の前面に設置したピンガイド14aにそれ
ぞれ挿通する。
【0032】前記のようなワイヤドットプリンタ印字ヘ
ッドの前記組立構成において、前記支持ポール24の熱
膨張量と後方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドのベー
ス(リアベース)22′の熱膨張量とが相殺されて、後
方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドの印字ワイヤピン
7の先端が変位しないようになっている。
【0033】以下、これを詳細に説明する。すなわち、
前記支持ポール24は、鉄製でその長さを50mm、鉄
の線膨張係数を11.7×10-6/℃、ワイヤドットプ
リンタ印字ヘッドの周囲温度を40℃とする。また、前
記ベース(リアベース)22′は、アルミ製でその厚み
を12mm、アルミの線膨張係数を23.1×10-6
℃、ベース(リアベース)22′が加熱される温度を8
0℃とすると、前記支持ポール24の図6に示す矢印a
方向の伸びaと、前記ベース(リアベース)22′の図
6に示す矢印b方向の伸びbとを計算してみると、 a=50mm×11.7×10-6/℃×40℃=0.0
234mm b=12mm×23.1×10-6/℃×80℃=0.0
22176mm となり、前記支持ポール22の矢印a方向の伸びaと、
前記リアベース22′の矢印b方向の伸びbとが相殺さ
れて、後方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドの印字ワ
イヤピン7の先端が矢印a方向に変位する量は0.00
1224mmとなり、ほとんど変位しないことがわか
る。
【0034】なお、前記実施例の説明においては、釈放
型のワイヤドットプリンタ印字ヘッドにこの発明を適用
した場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、他の実施例として、印字時に印字ワイヤピンを
固定したアーマチュアを永久磁石に吸引し、印字ワイヤ
ピンでインクリボンを介して用紙を打撃して印字し、非
印字時に永久磁石の磁力を打ち消すようにコイルに電流
を流すよにした吸引型のワイヤドットプリンタ印字ヘッ
ドにも適用できることは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】この発明は、先端に印字ワイヤピンを固
定したアームをアーマチュアに固定するとともに、この
アーマチュアを支持ばね板に固定し、この支持ばね板を
支持部材に固定して形成した被駆動部と、永久磁石とコ
イルとを強磁性体のヨークで挟んで固定した磁気吸引駆
動部とよりなり、前記アーマチュアの磁気吸着面に前記
ヨークの磁気吸着面を吸着させ、前記アーマチュアの支
持ばね板を印字ワイヤピンが所定のストロークで用紙を
打撃するように弾性変形させた状態で、前記磁気吸引駆
動部をベースに固定して組立たことを特徴とするワイヤ
ドットプリンタ印字ヘッドとしたので、前記アーマチュ
アの磁気吸着面を角度研磨する必要がなく、製造が簡単
になり、前記アーマチュアの支持ばね板の歪エネルギー
や印字ワイヤピンでインクリボンを介して用紙を打撃す
るストロークがばらつかない。
【0036】また、前記被駆動部のアーマチュアの磁気
吸着面に、永久磁石を挟持したヨークの磁気吸着面を吸
着させた磁気吸引駆動部を、ベースに上下2列に固定す
る構造として、ベースに複数の磁気吸引駆動部がそれぞ
れ嵌合固定される貫通長孔を上下2列に穿設したことを
特徴とするワイヤドットプリンタ印字ヘッドとしたの
で、ワイヤドットプリンタ印字ヘッド全体の剛性が大き
くなり、磁気吸引駆動部を構成するコイルに流す電流に
よる加熱によって曲げ変形が生じ難くなる。
【0037】また、ワイヤドットプリンタ印字ヘッドを
上下2列かつ前後2層に組立構成する構造として、前方
のワイヤドットプリンタ印字ヘッドが取付けられたフロ
ントフレームに支持ポールを取付け、この支持ポールの
後端部に、後方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドのベ
ースを取付けてなり、前記支持ポールの熱膨張量と、後
方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドのベースの熱膨張
量とが相殺されて、後方のワイヤドットプリンタ印字ヘ
ッドの印字ワイヤピンの先端が変位しないように組立構
成したことを特徴とするワイヤドットプリンタ印字ヘッ
ドとしたので、ワイヤドットプリンタ印字ヘッドの周り
の温度上昇による前記支持ポールの熱膨張、および磁気
吸引駆動部を構成するコイルに流す電流による加熱によ
って後方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドのベースの
熱膨張により、前記印字ワイヤピンの先端が変位するよ
うなことがなくなる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワイヤドットプリンタ印字ヘッドを
構成する被駆動部に磁気吸引駆動部を吸着する前の斜視
図である。
【図2】この発明のワイヤドットプリンタ印字ヘッドを
構成する被駆動部に磁気吸引駆動部を吸着させた側面図
である。
【図3】この発明のワイヤドットプリンタ印字ヘッドを
構成する磁気吸引駆動部の図2のY−Y線における断面
図である。
【図4】この発明のワイヤドットプリンタ印字ヘッドを
構成する被駆動部に磁気吸引駆動部を吸着させ、この磁
気吸引駆動部をベースに上下2列に固定する構造を示す
斜視図である。
【図5】この発明のワイヤドットプリンタ印字ヘッドを
上下および前後に配置する実施例における分解斜視図で
ある。
【図6】この発明のワイヤドットプリンタ印字ヘッドを
上下および前後に配置した実施例における組立完成後の
側面図である。
【図7】従来のワイヤドットプリンタ印字ヘッドを用い
たワイヤドットプリンタの要部を示す側面図である。
【図8】従来のワイヤドットプリンタ印字ヘッドを構成
する磁気吸引駆動部の図7のX−X線における断面図で
ある。
【図9】従来のワイヤドットプリンタ印字ヘッドを構成
する被駆動部を示す側面図である。
【図10】従来のワイヤドットプリンタ印字ヘッドの被
駆動部を磁気吸引駆動部に組み立てる前の斜視図であ
る。
【図11】従来のワイヤドットプリンタ印字ヘッドを上
下2列および前後に配置して構成したワイヤドットプリ
ンタ印字ヘッドを示す側面図である。
【図12】印字動作のタイミングチャートである。
【図13】印字の際のエネルギー関係を示す図である。
【図14】ワイヤドットプリンタ印字ヘッドをフレーム
に多数取り付けて構成したワイヤドットプリンタ印字ヘ
ッドの斜視図である。
【符号の説明】
1 ワイヤドットプリンタ印字ヘッド 2 ベース 2a 支持片 2b 前面 3 永久磁石 4 ヨーク 5 ボビン 6 コイル 6a コイルの端子 A 磁気吸引駆動部 7 印字ワイヤピン 8 アーム 8a 基端部 9 アーマチュア 9a 磁気吸着面 10 支持ばね板 10a 先端部 10b 基端部 11 支持部材 11a 後面 B 被駆動部 12 フロントフレーム 12c 設置孔 13 ネジ 14 ピンガイド 14a ピンガイド 14b ピンガイド 14c 中間ピンガイド 15 インクリボン 16 用紙 17 プラテン 18 支持ポール 19 リアフレーム 20 フレーム 21 支持部材 22 ベース(フロントベース) 22′ ベース(リアベース) 22a 貫通長孔 22b 前面 22c 中間ピンガイドの設置孔 22d 取付突起部 23 フラットケーブル 24 支持ポール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端に印字ワイヤピン(7)を固定したア
    ーム(8)をアーマチュア(9)に固定するとともに、
    このアーマチュア(9)を支持ばね板(10)に固定
    し、この支持ばね板(10)を支持部材(11)に固定
    して形成した被駆動部(B)と、 永久磁石(3)とコイル(6)とを強磁性体のヨーク
    (4,4)で挟んで固定した磁気吸引駆動部(A)とよ
    りなり、 前記アーマチュア(9)の磁気吸着面(9a)に前記ヨ
    ーク(4,4)の磁気吸着面(4a,4a)を吸着さ
    せ、前記アーマチュア(9)の支持ばね板(10)を印
    字ワイヤピン(7)が所定のストロークで用紙を打撃す
    るように弾性変形させた状態で、前記磁気吸引駆動部
    (A)をベース(22)に固定して組立たことを特徴と
    するワイヤドットプリンタ印字ヘッド。
  2. 【請求項2】前記被駆動部(B)のアーマチュア(9)
    の磁気吸着面(9a)に前記磁気吸引駆動部(A)のヨ
    ーク(4,4)の磁気吸着面(4a,4a)を吸着さ
    せ、前記アーマチュア(9)の支持ばね板(10)を印
    字ワイヤピン(7)が所定のストロークで用紙を打撃す
    るように弾性変形させた状態で、前記磁気吸引駆動部
    (A)をベース(22)に上下2列に固定して組立たこ
    とを特徴とする請求項1に記載のワイヤドットプリンタ
    印字ヘッド。
  3. 【請求項3】前記磁気吸引駆動部(A)をベース(2
    2)に上下2列に固定する構造として、ベース(22)
    に複数の磁気吸引駆動部(A)がそれぞれ嵌合固定され
    る貫通長孔(22a)を上下2列に穿設したことを特徴
    とする請求項1および請求項2に記載のワイヤドットプ
    リンタ印字ヘッド。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載のように組
    立てたワイヤドットプリンタ印字ヘッドを前後2層に組
    立構成したことを特徴とするワイヤドットプリンタ印字
    ヘッド。
  5. 【請求項5】請求項2または請求項3に記載のように組
    立てたワイヤドットプリンタ印字ヘッドを前後2層に組
    立構成する構造として、前方のワイヤドットプリンタ印
    字ヘッドが取付けられたフロントフレーム(12)に支
    持ポール(24)を取付け、この支持ポール(24)の
    後端部に、後方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドのベ
    ース(22′)を取付けてなり、 前記支持ポール(24)の熱膨張量と後方のワイヤドッ
    トプリンタ印字ヘッドのベース(22′)の熱膨張量と
    が相殺されて、後方のワイヤドットプリンタ印字ヘッド
    の印字ワイヤピン(7)の先端が変位しないように組立
    構成したことを特徴とするワイヤドットプリンタ印字ヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】前方のワイヤドットプリンタ印字ヘッドの
    ベース(22)に設けた設置孔(22c)に、後方のワ
    イヤドットプリンタ印字ヘッドの印字ワイヤピン(7)
    をガイドする中間ピンガイド(14c)を設置し、フロ
    ントフレーム(12)に、前方のワイヤドットプリンタ
    印字ヘッドおよび後方のワイヤドットプリンタ印字ヘッ
    ドの印字ワイヤピン(7)をガイドするピンガイド(1
    4a,14b)を設置したことことを特徴とする請求項
    4または請求項5に記載のワイヤドットプリンタ印字ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】永久磁石(3)を強磁性体のヨーク(4,
    4)で挟んでボビン状に固定したヨーク(4,4)間に
    コイル(6)を直接に巻いて前記磁気吸引駆動部(A)
    を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項6に記
    載のワイヤドットプリンタ印字ヘッド。
JP14882994A 1994-06-30 1994-06-30 ワイヤドットプリンタ印字ヘッド Withdrawn JPH0811328A (ja)

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