JPH08113195A - 舶用軸受装置 - Google Patents

舶用軸受装置

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Publication number
JPH08113195A
JPH08113195A JP27862794A JP27862794A JPH08113195A JP H08113195 A JPH08113195 A JP H08113195A JP 27862794 A JP27862794 A JP 27862794A JP 27862794 A JP27862794 A JP 27862794A JP H08113195 A JPH08113195 A JP H08113195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
oil supply
bearing
throttle
lubricating oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27862794A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Aoyanagi
健司 青柳
Shunichi Kamezaki
俊一 亀崎
Hiroshi Yoshii
弘 吉井
Satoshi Keirinbou
智 慶林坊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP27862794A priority Critical patent/JPH08113195A/ja
Publication of JPH08113195A publication Critical patent/JPH08113195A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絞り部材が配された給油孔から軸受面に潤滑
油を供給して軸を支持する舶用軸受装置にあって、上記
絞り部材が摩耗粒子等によって詰まることのない装置を
提供することを目的とする。 【構成】 加圧された潤滑油を給油路12から軸受面に
供給するための給油孔13が軸体もしくは軸受部材に形
成され、絞り孔15が形成された絞り部材14を上記給
油孔内に配している舶用軸受装置において、絞り孔15
の内径は潤滑油の入口側から出口側に向け漸次拡径され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は舶用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】舶用軸受装置、特にプロペラ軸用の軸受
装置にあっては、加圧された潤滑油を軸受面に供給し、
その圧力により軸受を支持する軸受装置が広く用いられ
ている。この軸受装置は、従来の単軸の船舶のみならず
内軸及び外軸を有する二重反転プロペラ軸を備えた船舶
にも適用されている。
【0003】二重反転プロペラ装置は、中空な外軸及び
該外軸の中空空間に該外軸に対し同心に配列した内軸の
二つの推進軸のそれぞれにプロペラを前後して装着し、
各々の軸を逆方向に回転させることによって推進効率を
向上させる省エネルギー装置である。
【0004】このような装置を搭載する船舶の軸系にお
いては、従来の単軸の船舶で用いられている軸を支える
軸受の他に、内軸と外軸との間の金属接触を回避するた
めの軸受が必要となる。この内・外軸は、互いに反転す
るために従来用いられている真円すべり軸受を二重反転
軸受に採用した場合、軸の回転に起因して生じる動圧が
発生しにくいという欠点がある。特に、内・外軸の回転
数が同一、すなわち、反転比が1の場合には、動圧はま
ったく発生せず負荷容量は零となる。
【0005】従来、このような問題点を解決する二重反
転プロペラ軸用軸受が特公平5−45479に開示され
ている。
【0006】この公知の発明は、内軸を軸芯位置にて中
空として給油路を形成し、内軸軸受面の範囲内において
上記給油路から内軸の外周面へ放射状に貫通する複数本
の給油孔を内軸の軸線方向の複数位置に設けて該給油孔
内に配された絞り部材により絞りながら潤滑油を軸受面
へ供給することにより低速運転時の金属接触を防止する
と共に軸受後端部の片当たりによる軸受の焼き付きを防
止するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の公知の軸受装置
にあっては、図6に示すごとく内軸2に形成された給油
路12から放射状に延びる給油孔52には、軸受性能を
高めるため、一般にはオリフィス、毛細管等の絞り部材
50が設置されるので、この部分において給油孔の流路
はかなり細くなる。このため、潤滑油中に含まれる摩耗
粒子やその他により、絞り部材の絞り孔51が詰まる可
能性がある。絞り孔51が詰まれば、潤滑油の供給は、
その給油孔52において停止し、軸受性能の低下を引き
起こす。さらに、詰まった絞り部材50の個数によって
は、内軸と軸受との金属接触や軸受の焼き付き等が発生
するという問題を有している。
【0008】本発明は従来装置がかかえていた上述の問
題を解決し、給油孔が詰まることを防止し、軸受性能を
安定して維持できる舶用軸受装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は加圧された潤滑油を給油路から軸受面に供給するた
めの給油孔が軸体もしくは軸受部材に形成され、絞り孔
が形成された絞り部材を上記給油孔内に配している舶用
軸受装置において、絞り孔の内径は潤滑油の入口側から
出口側に向け漸次拡径されていることとする第一発明に
より達成される。
【0010】又、上記目的は加圧された潤滑油を給油路
から軸受面に供給するための給油孔が軸体もしくは軸受
部材に形成され、絞り孔が形成された絞り部材を上記給
油孔内に配している舶用軸受装置において、絞り部材の
入口側端部が給油路へ突出していることとする第二発明
によっても達成される。
【0011】上記第一及び第二発明において、給油路は
単軸船では軸体側に設けることも軸受部材側に設けるこ
とも可能であり、又二重反転プロペラ軸の船舶では内軸
側あるいは外軸側のいずれに設けることも可能である。
【0012】
【作用】給油路から給油孔を通って供給される加圧され
た潤滑油は、軸受相当位置にて、絞り部材の絞り孔で絞
られて軸受面に供給され、軸受での潤滑を行なう。
【0013】この一連の潤滑油供給のなかで、上記構成
による絞り部材は下記のように作用する。
【0014】第一発明では、絞り部材の流路に入ってし
まった摩耗粒子等は、絞り孔の流路断面が入口側より出
口側が大きいため、絞り孔の流路内に留まらず、内軸軸
受面まで流されて、絞り部材を詰まらせることがない。
【0015】又、第二発明では、絞り部材の入口側端部
が給油路内に突出しており、摩耗粒子等が絞り孔の入口
部分に堆積しようとしても、潤滑油の流れの動圧を受け
て流されてしまい堆積する危険が回避される。
【0016】
【実施例】以下、添付図面にもとづき、本発明の実施例
を説明する。
【0017】図1は本発明が二重反転プロペラ軸に適用
された場合の例を示すもので、本実施例装置の軸線を含
む面での断面図であり、図2は図1の軸受部分を拡大し
て示す図である。
【0018】図1において、プロペラ1が後端部(図に
て左端部)に取りつけられた内軸2は、該内軸2とは逆
向きに回転するプロペラ3が取りつけられた外軸4の中
空空間に収められている。上記外軸4は船体の船尾部5
に設けられた外軸軸受6,7によって回転自在に支持さ
れている。そして、内軸2は、外軸4の内径に設けられ
た内軸軸受8,9によって回転自在に支持されている。
上記船尾部5と外軸4との間、そして外軸4と内軸2と
の間には、それぞれ相対回転を許容するシール10,1
1が設けられている。
【0019】上記内軸2の中心軸線上には、図2にも見
られるように、外部の潤滑油供給装置(図示せず)から
潤滑油を受ける給油路12が該内軸2の後端近くまで延
びて穿設されている。内軸2は、内軸軸受8,9によっ
て支持される軸方向範囲内に、上記給油路12により供
給される潤滑油を上記内軸軸受8,9の軸受面に導く給
油孔13が設けられている。該給油孔13は、本実施例
の場合、軸方向の複数位置(図示では三つの位置)でそ
れぞれ周方向の複数箇所に設けられている。各給油路1
3には絞り部材14が設けられている。
【0020】上記給油路13に設けられた絞り部材14
は、図3に拡大して示すように、入口側端部14Aが給
油路12へ突出するように、取り付けられており、該入
口側端部14Aは端面が曲面をなしている。該絞り部材
14には、上記給油孔13と平行な絞り孔15が穿設さ
れており、該絞り孔15は入口側から出口側に向けテー
パ状に拡径されている。なお、本実施例では、上記絞り
部材14の入口側端部14Aは端面全体がほぼ半球面状
となっているが、この形態に限定されず、少なくとも絞
り孔15の入口周縁を含む領域で曲面あるいはほぼ曲面
をなしていれば十分である。さらに、上記絞り孔15は
直線的に拡径されているが、この点についても、曲線を
なしながら出口側に向けて拡径されていても良い。絞り
孔15の入口部で最小内径となっていることが肝要であ
る。
【0021】かかる本実施例装置では、内軸2の回転
中、軸受荷重は主として上下方向に対向して形成される
軸受面での潤滑油の油膜圧力によって支えられる。
【0022】潤滑油は給油孔13を経て軸受面に供給さ
れる際に、絞り部材14の絞り孔15により絞られる。
潤滑油は給油路12に来る前に潤滑油供給装置にてフィ
ルタにより十分に異物等が除去されているが、図6に示
す従来装置では摩耗粒子が上記絞り部材50の絞り孔5
1に堆積し絞り孔を詰まらせてしまう危険があった。本
実施例では、図3のごとく、絞り部材14の入口側端部
14Aが給油路12内に突出しているので、潤滑油の流
れにもとづく動圧を受けて摩耗粒子が流され絞り孔15
の入口部に堆積しづらい。まして、本実施例のように入
口側端部が半球面状となっているときには、潤滑油の流
れに淀みが生じづらいので、より一層効果が大きい。
【0023】又、長期使用において少しづつ摩耗粒子が
堆積したり、あるいはフィルタを何らかの理由で通過し
てしまった異物が上記絞り部材14の絞り孔15の入口
に到達することもあり得る。仮りにそのような状況にな
っても、本実施例では、絞り孔15は入口側より次第に
出口側に向け内径が大きくなっているので、給油路12
側からの圧力を受けることにより摩耗粒子あるいは異物
は容易に出口側に抜けてしまい、軸受面を経て排出され
る。
【0024】本発明は以上図示した例に限定されない。
図4のごとく、絞り部材24を給油路12に突出させる
ことなく給油孔13の中に収めてもよい。その場合、絞
り孔25は図3の場合と同様に入口側から出口側に向け
て拡径されている。この場合でも、入口部の摩耗粒子あ
るいは異物は容易に出口側に抜けてしまう。
【0025】又、図5の場合には、絞り孔35は一定し
た内径であるが、絞り部材34の入口側端部が給油路1
2に突出している。このとき、突出している端部は図3
の場合と異なり曲面をなしていないが、給油路12内の
潤滑油の動圧を受けて、摩耗粒子等は流されてしまうの
で堆積しづらい。
【0026】
【発明の効果】以上のように第一発明によると、絞り部
材の絞り孔の内径が入口側から出口側に向けて拡径され
ているので、潤滑油中の摩耗粒子等が堆積しても容易に
出口側に抜けてしまい、又第二発明によると、絞り部材
の入口側端部が給油路に突出しているので給油路を流れ
る潤滑油の動圧を受けて摩耗粒子等が絞り孔の入口に堆
積しづらく、その結果、第一発明そして第二発明のいず
れによっても絞り部材の詰まりを回避でき、これにより
軸受性能の低下、軸と軸受との間の金属接触そして軸受
の焼き付き等の危険を回避し、保守の軽減、安全な航行
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の断面図である。
【図2】図1装置の軸受部分の拡大断面図である。
【図3】図2装置の絞り部材の部分拡大断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
【図6】従来装置の断面図である。
【符号の説明】
12 給油路 13 給油孔 12;24;34 絞り部材 15;25;35 絞り孔
フロントページの続き (72)発明者 慶林坊 智 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧された潤滑油を給油路から軸受面に
    供給するための給油孔が軸体もしくは軸受部材に形成さ
    れ、絞り孔が形成された絞り部材を上記給油孔内に配し
    ている舶用軸受装置において、絞り孔の内径は潤滑油の
    入口側から出口側に向け漸次拡径されていることを特徴
    とする舶用軸受装置。
  2. 【請求項2】 加圧された潤滑油を給油路から軸受面に
    供給するための給油孔が軸体もしくは軸受部材に形成さ
    れ、絞り孔が形成された絞り部材を上記給油孔内に配し
    ている舶用軸受装置において、絞り部材の入口側端部が
    給油路へ突出していることを特徴とする舶用軸受装置。
  3. 【請求項3】 絞り孔の内径は潤滑油の入口側から出口
    側に向け漸次拡径されていることとする請求項2に記載
    の舶用軸受装置。
  4. 【請求項4】 絞り部材は入口側端部の少なくとも絞り
    孔の入口周縁領域が曲面となっていることとする請求項
    2又は請求項3に記載の舶用軸受装置。
JP27862794A 1994-10-19 1994-10-19 舶用軸受装置 Pending JPH08113195A (ja)

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JP27862794A JPH08113195A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 舶用軸受装置

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JP27862794A JPH08113195A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 舶用軸受装置

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JPH08113195A true JPH08113195A (ja) 1996-05-07

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ID=17599919

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JP27862794A Pending JPH08113195A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 舶用軸受装置

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JP (1) JPH08113195A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016016956A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 ゼンウェルオーダード株式会社 物品搬送フィーダ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016016956A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 ゼンウェルオーダード株式会社 物品搬送フィーダ

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