JPH08112959A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH08112959A
JPH08112959A JP25082194A JP25082194A JPH08112959A JP H08112959 A JPH08112959 A JP H08112959A JP 25082194 A JP25082194 A JP 25082194A JP 25082194 A JP25082194 A JP 25082194A JP H08112959 A JPH08112959 A JP H08112959A
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printing
paper
unit
heat
sheet
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JP25082194A
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Hideki Miyazaki
秀樹 宮崎
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、被印刷用紙を、印刷手段の印刷動
作が適正となる温度に保つことができ、被印刷用紙に対
して高品質の印刷を行なうことができる印刷装置を提供
する。 【構成】 本発明は、被印刷用紙13を収納する収納手
段50と、この収納手段50に収納した被印刷用紙13
を送り出す用紙送出手段11と、この用紙送出手段11
から送り出された被印刷用紙13に印刷を行う印刷手段
12と、この印刷手段を含む各要素を駆動する駆動手段
とを備える印刷装置において、前記駆動手段が駆動する
際に発生する熱を用いて前記収納手段50を加熱し被印
刷用紙13に温める加熱手段60を設けたことを特徴と
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高品質の印刷を行うた
めに被印刷用紙の保温を図った印刷装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、熱転写式プリンター等の印刷装
置には、装置本体上に用紙セット台を回動自在に設け、
この用紙セット台上に普通紙や感熱紙などの被印刷用紙
を配置し、この被印刷用紙を前記用紙セット台で上方に
押し上げて、被印刷用紙の先端をその上方に配置された
供給ロールに押し当て、この供給ローラの回転により被
印刷用紙を1枚ずつサーマルヘッド側に送り出してこの
サーマルヘッドにより当該被印刷用紙にインクを用いて
文字や図形等の情報を印刷していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱転写式プリンターは、サーマルヘッドのインク溶融の
為の熱制御をこのサーマルヘッドの発熱のみに依存する
構成であるため、サーマルヘッドに送られてくる被印刷
用紙の温度にばらつきがあるとインク溶融状態が変化し
てしまい、被印刷用紙に対する転写性が損なわれて高品
位の印刷を行なうことができないという問題が有った。
【0004】この発明の目的は、被印刷用紙を、印刷手
段のインク溶融が適正となる温度に保つことができ、被
印刷用紙に対して高品質の印刷を行なうことができる印
刷装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の印刷装置
は、被印刷用紙を収納する収納手段と、この収納手段に
収納した前記被印刷用紙を送り出す用紙送出手段と、こ
の用紙送出手段から送り出された前記被印刷用紙に印刷
を行う印刷手段と、この印刷手段を含む各要素を駆動す
る駆動手段とを備える印刷装置において、前記駆動手段
が駆動する際に発生する熱を用いて前記収納手段を加熱
して前記被印刷用紙を温める加熱手段を設けたものであ
る。
【0006】この場合、請求項2記載の如く、前記駆動
手段を、前記印刷手段を駆動する駆動モータ及び前記印
刷手段を含む各要素を電気的に制御する電子部品の少な
くとも一方とすることが好ましい。また、請求項3記載
の如く、前記収納手段と前記収納手段との間には、前記
駆動モータの熱を放熱するモータ放熱板及び前記駆動手
段である電子部品の熱を放熱する部品放熱板の少なくと
も一方が配置され、前記駆動手段の熱を用いて前記収納
手段を加熱するようにするコトが好ましい。
【0007】さらに、請求項4記載の如く、前記駆動モ
ータの熱を放熱するモータ放熱板と前記部品放熱板とは
一体的に形成することが好ましい。また、請求項5記載
の如く、前記加熱手段により、前記収納手段内の被印刷
用紙を30乃至40℃に保温する事が好ましい。請求項
6記載の印刷装置は、被印刷用紙を収納する収納手段
と、この収納手段に収納した被印刷用紙を送り出す用紙
送出手段と、この用紙送出手段から送り出された被印刷
用紙に印刷を行う印刷手段とを備える印刷装置におい
て、前記被印刷用紙が前記収納手段に収納された否かを
検出する検出手段と、前記収納手段を加熱する発熱手段
と、前記検出手段の検出結果を基に前記発熱手段を制御
して前記収納手段内の被印刷用紙が予め定められた温度
となるように制御する制御手段とを設けたものである。
【0008】この場合、請求項7記載の如く、前記印刷
装置において、前記制御手段により被印刷用紙が予め定
められた温度となった際にその旨を報知する報知手段を
備えることが好ましい。この場合、請求項8記載の如
く、前記報知手段により前記被印刷用紙が予め定められ
た温度となったことが報知された際に印刷可能状況を知
らせる印刷可能状況報知手段を設けることが好ましい。
【0009】また、請求項9記載の如く、前記報知手段
は、ランプ、音発生器、表示器の少なくとも一つとする
事が好ましい。さらに、請求項10記載の如く、前記予
め定められた温度は30乃至40℃にすることが好まし
い。
【0010】
【作用】請求項1記載の印刷装置によれば、印刷手段を
含む各要素を駆動する駆動手段が駆動時に発生する熱を
利用して加熱手段が前記収納手段を加熱して前記被印刷
用紙を温めるので、被印刷用紙を印刷動作に適正となる
温度に保つことができ、被印刷用紙に対して高品質の印
刷を行なうことができる。
【0011】この場合、請求項2記載の如く、前記駆動
手段を、前記印刷手段を駆動する駆動モータ及び前記印
刷手段を含む各要素を電気的に制御する電子部品の少な
くとも一方とすることにより、駆動モータ又は電子部品
の少なくとも一方が発生する熱を用いて被印刷用紙を、
適正となる温度に保つことができ、被印刷用紙に対して
高品質の印刷を行なうことができる。
【0012】また、請求項3記載の如く、前記収納手段
と前記収納手段との間に、前記駆動モータの熱を放熱す
るモータ放熱板及び前記駆動手段である電子部品の熱を
放熱するを部品放熱板を配置し、前記駆動手段の熱をモ
ータ放熱板及び部品放熱板の少なくとも一方から前記収
納手段に伝達して前記被印刷用紙を温めるので、被印刷
用紙を、適正となる温度に保つことができ、被印刷用紙
に対して高品質の印刷を行なうことができる。
【0013】さらに、請求項4記載の如く、前記駆動モ
ータの熱を放熱するモータ放熱板と前記部品放熱板とを
一体的に形成することにより、より効率的にモータ放熱
板の熱を前記収納手段に伝達して前記被印刷用紙を温め
るので、被印刷用紙を、適正となる温度に保つことがで
き、被印刷用紙に対して高品質の印刷を行なうことがで
きる。
【0014】また、請求項5記載の如く、前記加熱手段
により、前記収納手段内の被印刷用紙を30乃至40℃
に保温する事により、前記収納手段内の被印刷用紙を印
刷手段の印刷動作に最も適正な温度に保つことができ
る。請求項6記載の印刷装置によれば、検出手段が前記
被印刷用紙が前記収納手段に収納されたことを検出する
と、制御手段が前記検出手段の検出結果を基に前記発熱
手段を制御して前記収納手段内の被印刷用紙が予め定め
られた温度となるように制御し前記収納手段を加熱する
ので、この印刷装置が動作状態になる以前においても前
記被印刷用紙を前記収納手段に収納するだけで被印刷用
紙を印刷に適正となる温度に保つことができ、被印刷用
紙に対して高品質の印刷を行なうことができる。
【0015】この場合、請求項7記載の如く、前記印刷
装置において、前記制御手段に被印刷用紙が予め定めら
れた温度となった際にその旨を報知する報知手段を備え
ることで、被印刷用紙が印刷に適正となる温度となった
ことを知ることができ。この場合、請求項8記載の如
く、前記報知手段により前記被印刷用紙が予め定められ
た温度となったことが報知された際に印刷可能状況を知
らせる印刷可能状況報知手段を設けることで、操作者は
速やかに印刷実行を行うことができる。
【0016】また、請求項9記載の如く、前記報知手段
を、ランプ、音発生器、表示器の少なくとも一つとする
ことで、操作者に明確に印刷可能状況を知らせることが
できる。さらに、請求項10記載の如く、前記予め定め
られた温度は30乃至40℃にすることで、前記収納手
段内の被印刷用紙を印刷手段の印刷動作に最も適正な温
度に保つことができる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図1〜図5を参照
して詳細に説明する。図1は本実施例の印刷装置の外観
図である。この印刷装置の本体ケースは、下部ケース1
と、上部ケース2と、後部側(図3では右側)のカバー
ケース3とで構成されている。
【0018】下部ケース1の上部縁は手前側から後部側
に向けて次第に高くなる傾斜部に形成されており、上部
ケース2の上面は手前から後部付近までが下部ケース1
の上部縁の傾斜部と平行に形成され、上部ケース2の後
部には立上り部が形成されている。カバーケース3は、
その下部両端が下部ケース1の下部両端に回動可能に取
り付けられ、上端部が上部ケース2の立上り部の上端部
に対応して閉じられるようになっている。尚、カバーケ
ース3には、透明な窓部3a及び図示しない用紙排出口
が設けられている。
【0019】上部ケース2の上面には、文字キーなどの
入力キー部4、印刷キーなどを含むファンクションキー
部5、カーソルキー部6が設けられているほか、液晶表
示装置などの表示部7が設けられている。表示部7は、
入力キー部4、ファンクションキー部5、カーソルキー
部6の操作により入力されたデータ及びその処理結果等
を表示するものである。
【0020】また、上部ケース2の上面には、予熱動作
を指示するための予熱キー61、後述するセット解除機
構16のセットレバー23が設けられている。下部ケー
ス1の側面には、電源接続部8、ビデオ信号の入力用接
続部9、およびビデオ信号の出力用接続部10が設けら
れている。ビデオ信号の出力用接続部10は、入力され
たビデオ信号をテレビジョンに出力することで、ビデオ
画像をテレビジョンの画面で見ながら印刷するために用
いられるものである。
【0021】下部ケース1の手前側端部には、開閉蓋3
1を配置している。図2〜図4は印刷装置の内部構造を
示すものである。下部ケース1内には、手前側から後部
付近に亘って被印刷用紙13を収納する収納手段50、
被印刷用紙13を一枚ずつ送り出す用紙送出手段11、
被印刷用紙13に対してインクを転写媒体として文字、
図形等の各種情報を印刷する印刷手段12、用紙送出手
段11及び印刷手段12等を駆動する発熱を伴う駆動手
段としての電子部品55、ステッピングモータからなる
駆動モータ56、これら電子部品55及び駆動モータ5
6が発生する熱を被印刷用紙13に伝達する加熱手段6
0を配置している。
【0022】収納手段50は、下部ケース1の底板1a
上に配置され、普通紙や感熱紙等の被印刷用紙13を載
置する金属板からなる用紙セット台14と、この用紙セ
ット台14の両側及び上部を囲む合成樹脂製の用紙収納
カバー51と、用紙セット台14上に被印刷用紙13を
セットし、また、セット解除を行うセット解除機構16
とを備えている。
【0023】用紙セット台14は、その両側部にアーム
部17が延設され、このアーム部17が下部ケース1に
立設された一対の取付リブ1b間に配置され、かつこれ
ら一対の取付リブ1bにピン(回動支点)17aにより
回動可能に取り付けられた構造になっている。この用紙
セット台14の後部両端は、下部ケース1に設けた支持
部18に対して2本のコイルバネ19によって吊り下げ
られている。また、用紙セット台14の後端縁には、下
方に向けて傾斜する円弧状の湾曲部20が形成されてい
る。
【0024】この湾曲部20には、下部ケース1に設け
られた櫛歯状の各位置規制リブ21がそれぞれ隙間をも
って挿入する切欠き部22を設けている。この場合、複
数の位置規制リブ21は、その当接面21aに用紙セッ
ト台14上に配置された被印刷用紙13の先端が当接す
ることにより被印刷用紙13を整位するようになってい
る。
【0025】前記用紙収納カバー51は、図5に示すよ
うに、平坦な押さえ板52と、この押さえ板52から下
方に向けて用紙セット台14の一対のアーム部17の内
側に添設する間隔で垂下した一対の側板53とを備える
とともに、押さえ板52の両端に形成した一対の折り曲
げ部54をねじ58を用いて下部ケース1から立設した
ボス59にねじ止めしている。この用紙収納カバー51
の平坦な押さえ板52により、用紙セット台14上に配
置された被印刷用紙13の上面を押さえるとともに、一
対の側板53により被印刷用紙13の幅方向両側を整位
するようになっている。
【0026】用紙送出手段11は、用紙セット台14上
の被印刷用紙13を一枚ずつ印刷手段12に送り込む例
えば外周がゴム製の給紙ローラ15を具備している。給
紙ローラ15は、図3に示すように、下部ケース1から
立設した一対の支持リブ24間に回動可能に掛け渡した
ローラ軸15aに嵌着されている。ローラ軸15aは、
用紙セット台14の湾曲部20の基端部に対応する上
方、つまり位置規制リブ21の当接面21aの上端に対
応する上方に位置する配置となっている。
【0027】また、この給紙ローラ15は、図示なし給
紙用モータによって回転駆動され、用紙セット台14上
の被印刷用紙13を後部側の印刷手段12に向けて順次
1枚ずつ送り出すようになっている。セット解除機構1
6は、図3に示すように、下部ケース1に設けられた取
付板26に回動軸27が回動可能に取り付けられ、この
回動軸27にセットレバー23が取り付けられ、このセ
ットレバー23の上端部が上部ケース2の左側上面に設
けられた開口部2aから上方に突出し、この突出した部
分を図4に示す矢印方向(前後方向)に操作することに
より、回動軸27を回動させる構造になっている。回動
軸27は、下部ケース1の底板1a上でクランク棒29
に連結され、このクランク棒29の回動によって用紙セ
ット台14を2本のコイルバネ19の付勢力に抗して上
下動させるようになっている。
【0028】また、下部ケース1の前面部には開閉蓋3
1が回動可能に取り付けられている。すなわち、開閉蓋
31は、図3に示すように、両端面に設けられた軸部3
2が下部ケース1の取付リブ1bの軸孔(図示せず)に
回動可能に取り付けられ、この軸部32の外周に設けら
れた歯車部33に用紙セット台14のアーム部17の先
端部に設けられた歯車部17bが噛み合い、これにより
用紙セット台14の後部の上下動に伴うアーム部17の
回動に連動して開閉する構造になっている。
【0029】次に、保温用熱伝達手段60について説明
する。この加熱手段60は、印刷手段12を駆動する駆
動モータ56の上部に配置した金属製のモータ放熱板6
2と、この装置の各要素を電気的に駆動するLSI等の
電子部品55の熱を放熱する部品放熱板とを具備してい
る。部品放熱板は、図2、図4、図5に示すように、電
子部品55を搭載する基板(PC板)63の下側で、か
つ、用紙収納カバー51の押さえ板52に密着配置する
金属製の下側放熱板64と、基板64の前後左右を取り
囲む形状の金属製の上側放熱板65とを具備している。
モータ放熱板62の端縁と下側放熱板64の一端隅部に
形成した突部64aとはねじ66により連結され、モー
タ放熱板62からの熱を速やかに下側放熱板64に伝達
可能となっている。この場合、モータ放熱板62と下側
放熱板64とを一体形成しても良く、このようにすれ
ば、駆動モータ56の熱をより効率よく下側放熱板64
に伝達することができる。
【0030】また、上側放熱板65は、ねじ67により
下側放熱板64にねじ止めされるようになっている。下
側放熱板64、上側放熱板65は、電子部品55に対す
る電磁シールド機能も発揮するものである。さらに、電
子部品55を搭載する基板63は、ブラケット68、ね
じ69により下側放熱板64に所定の間隔を隔てて取り
付けられるようになっている。
【0031】この場合、電子部品55を基板63上に搭
載するほか、基板63の下面側に電子部品55を取り付
け、電子部品55の突出端面を下側放熱板64の面に接
触するようにすれば、電子部品55の熱をより効率よく
下側放熱板64に伝達することができる。前記用紙セッ
ト台14、用紙収納カバー51、モータ放熱板62、下
側放熱板64及び上側放熱板65により、前記電子部品
55、駆動モータ56の熱を利用して被印刷用紙13を
保温するようになっている。
【0032】印刷手段12は、給紙ローラ15の奥方に
ローラ軸15aと平行に駆動軸71を配置し、この駆動
軸71に対してインクを用いるプリントヘッド72を駆
動軸71に沿って移動可能に取り付けるとともに、モー
タ放熱板62の近傍に配置した駆動モータ55の回転力
をプリントヘッド72の往復動に変換する歯車等を用い
た図示しない動力伝達部によりこのプリントヘッド72
を駆動する構成となっている。
【0033】上述した用紙収納カバー51を省略するこ
とも可能であり、この場合には、下側放熱板64からの
熱により被印刷用紙13を直接暖め保温することができ
る。尚、図4中、70は用紙収納カバー51の延在部で
ある。次に、上述した印刷装置の作用を、加熱手段60
による被印刷用紙13の保温動作を主にして説明する。
【0034】この印刷装置を動作状態にして、被印刷用
紙13に対する印刷を行うに際して、駆動モータ55が
発生する熱は、モータ放熱板62から下側放熱板64に
伝達される。また、電子部品56が発生する熱は、下側
放熱板64、上側放熱板65の間に蓄積され、下側放熱
板64に伝達される。この結果、下側放熱板64は、駆
動モータ55及び電子部品56双方の熱で暖められ、さ
らにこの熱は用紙収納カバー51の平坦な押さえ板52
を介して被印刷用紙13に伝達され、この被印刷用紙1
3をこの装置の印刷手段12のプリントヘッド72のイ
ンク溶融が適正となる温度、即ち、30乃至40℃に保
つことができる。この場合、被印刷用紙13は、加熱手
段を構成する金属製の用紙セット台14及び前記用紙収
納カバー51により囲まれているので、用紙セット台1
4も下側放熱板64からの熱で保温されることになり、
積層状態の被印刷用紙13のうち下層側の被印刷用紙1
3をも保温することができて、積層状態の被印刷用紙1
3全体を確実にプリントヘッド72のインク溶融が適正
となる温度にすることができる。
【0035】この結果、プリントヘッド72による各被
印刷用紙13に対する印刷時のインク溶融状態が均一化
されインクの転写性が高まって、このプリントヘッド7
2により各被印刷用紙13に対して高品位の印刷を行な
うことが可能となる。尚、上述した実施例において、駆
動モータ55としてステッピングモータを用いたが、こ
の駆動モータ55を励磁ホールド状態(原動軸を回転さ
せないでこの駆動モータ55に電流を流し、暖める状
態)にしておけば、印刷キーを押す前に被印刷用紙13
を保温することができる。
【0036】また、保温用熱伝達手段60が蓄積する熱
を利用して給紙ローラ15を保温するようにすれば、こ
の給紙ローラ15による被印刷用紙13の搬送力を高め
ることができる。次に、図6乃至図9を参照して本発明
の他の実施例を説明する。尚、図6、図7に示す印刷装
置において、既述した図3、図4に示す実施例装置と同
一の機能を有するものには同一の符号を付して示す。
【0037】図6、図7に示す印刷装置は、基本的な構
成は図3、図4に示す実施例装置と同様であるが、用紙
セット台14に設けた開口14aに光放射面及び受光面
を臨ませた被印刷用紙13の有無を検出する検出手段と
しての光センサ80を配置したこと、下側放熱板64の
下面に下部ケース1に取り付けた支持体82上に配置し
た発熱手段としての発熱体(ヒータ)81の上面を接触
させたこと、上部ケース2の上面に図1に示すような予
熱キー61を付加し、さらに、印刷可能ランプ83を設
けたこと、下側放熱板64上にこの下側放熱板64の上
方の温度を検出する例えば検出設定温度30〜40℃と
した温度センサ84を配置したことが特徴である。この
温度センサ84の取り付け位置は、下側放熱板64上の
他、上側放熱板65や用紙セット台14、さらには、用
紙収納カバー70に取り付けてもよい。
【0038】図8は、本発明の他の実施例装置における
被印刷用紙13の保温動作を行う制御系を示すものであ
り、全体の制御を行う制御手段としての制御部90を具
備し、この制御部90に上述した予熱キー61、光セン
サ80、温度センサ84を接続するとともに、この制御
部90により発熱体81の発熱制御、報知手段としての
印刷可能ランプ83の点灯制御、さらには前記駆動モー
タ55、給紙ローラ15等の駆動制御を行うようになっ
ている。印刷可能ランプ83の他、ブザー等の音発生
器、表示器を設けても良い。
【0039】次に、図9をも参照して本発明の他の実施
例装置による被印刷用紙13の保温動作を説明する。こ
の装置の予熱キー61を押下した状態で、用紙セット台
14上に被印刷用紙13がセットされると光センサ80
がオンする(S1)。制御部90は、光センサ80のオ
ンにより発熱体81の発熱制御を行う(S2)。
【0040】これにより、この印刷装置の印刷動作を実
行しない前の待機中、即ち、駆動モータ55等が発熱し
ていない状態においても、発熱体81の熱により下側放
熱板64が加熱され、押え板64を介して被印刷用紙1
3が加熱されるともに、温度センサ84が検出設定温度
30〜40℃を検出し(S3)、この温度を検出した段
階で検出信号を制御部90に送る。これにより、制御部
90の制御で印刷可能ランプ83が点灯し(S4)、こ
の装置が印刷可能状態になったことを使用者に報知す
る。このとき、前記表示部7により印刷可能状況を示す
メッセージを出すこともできる。
【0041】この状態で、使用者がファンクションキー
部の印刷キーを押下したか否かが制御部90により判断
され(S5)、印刷キーが押下されていれば前記駆動モ
ータ55、給紙ローラ15等を駆動制御し、印刷実行処
理を行う(S6)。これにより、プリントヘッド72に
よる各被印刷用紙13に対する印刷時のインク溶融状態
が均一化されインクの転写性が高まって、このプリント
ヘッド72により各被印刷用紙13に対して高品位の印
刷を行なうことが可能となる。
【0042】また、ステップ1で光センサ80がオンし
ない場合には、制御部90は仮に使用者がファンクショ
ンキー部の印刷キーを押下しても駆動モータ55、給紙
ローラ15等を駆動しない印刷禁止処理を実行する。こ
れにより、被印刷用紙13がセットされない状態での誤
った印刷実行処理が回避される。
【0043】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
被印刷用紙を印刷動作に適正となる温度に保つことがで
き、被印刷用紙に対して高品質の印刷を行なうことがで
きる印刷装置を提供することができる。この場合、請求
項2記載の如く、駆動モータ又は電子部品の少なくとも
一方が発生する熱を用いて被印刷用紙を印刷動作に適正
となる温度に保つことができ、被印刷用紙に対して高品
質の印刷を行なうことができる。
【0044】また、請求項3記載の如く、前記駆動手段
の熱をモータ放熱板及び部品放熱板の少なくとも一方か
ら前記収納手段に伝達して前記被印刷用紙を温めるの
で、被印刷用紙を、適正となる温度に保つことができ、
被印刷用紙に対して高品質の印刷を行なうことができ
る。さらに、請求項4記載の如く、効率よくモータ放熱
板の熱を前記収納手段に伝達して前記被印刷用紙を温め
るので、被印刷用紙を適正となる温度に保つことがで
き、被印刷用紙に対して高品質の印刷を行なうことがで
きる。
【0045】また、請求項5記載の如く、前記加熱手段
により、前記収納手段内の被印刷用紙を30乃至40℃
に保温する事により、前記収納手段内の被印刷用紙を印
刷手段の印刷動作に最も適正な温度に保つことができ
る。請求項6記載の印刷装置によれば、この印刷装置が
動作状態になる以前においても前記被印刷用紙を前記収
納手段に収納するだけで被印刷用紙を印刷に適正となる
温度に保つことができ、被印刷用紙に対して高品質の印
刷を行なうことができる。
【0046】この場合、請求項7記載の如く、報知手段
の動作で、被印刷用紙が印刷に適正となる温度となった
ことを知ることができる。さらに、請求項8記載の如
く、印刷可能状況報知手段の動作で、操作者は速やかに
印刷実行を行うことができる。また、請求項9記載の如
く、前記報知手段を、ランプ、音発生器、表示器の少な
くとも一つとすることで、操作者に明確に印刷可能状況
を知らせることができる。
【0047】さらに、請求項10記載の如く、前記予め
定められた温度は30乃至40℃にすることで、前記収
納手段内の被印刷用紙を印刷手段の印刷動作に最も適正
な温度に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置の実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】本実施例装置の各カバーの一部を切欠した状態
の斜視図である。
【図3】本実施例装置の内部構造を示す斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】本実施例装置の保温用熱伝達手段の構造を示す
拡大断面図である。
【図6】本発明の他の実施例装置の内部構造を示す斜視
図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】本発明の他の実施例装置の制御系を示すブロッ
ク図である。
【図9】本発明の他の実施例装置の被印刷用紙の保温動
作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 下部ケース 2 上部ケース 3 カバーケース 11 用紙送出手段 12 印刷手段 13 被印刷用紙 14 用紙セット台 15 給紙ローラ 50 収納手段 55 電子部品 56 駆動モータ 60 加熱手段 61 予熱キー 80 光センサ 81 発熱体 83 印刷可能ランプ 84 温度センサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷用紙を収納する収納手段と、この
    収納手段に収納した前記被印刷用紙を送り出す用紙送出
    手段と、この用紙送出手段から送り出された前記被印刷
    用紙に印刷を行う印刷手段と、この印刷手段を含む各要
    素を駆動する駆動手段とを備える印刷装置において、前
    記駆動手段が駆動する際に発生する熱を用いて前記収納
    手段を加熱して前記被印刷用紙を温める加熱手段を設け
    たことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記印刷手段を駆動す
    る駆動モータ及び前記印刷手段を含む各要素を電気的に
    制御する電子部品の少なくとも一方である請求項1記載
    の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記収納手段と前記収納手段との間に
    は、前記駆動モータの熱を放熱するモータ放熱板及び前
    記駆動手段である電子部品の熱を放熱する部品放熱板の
    少なくとも一方が配置され、前記駆動手段の熱を用いて
    前記収納手段を加熱するようにした請求項1乃至2のい
    ずれかに記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動モータの熱を放熱するモータ放
    熱板と前記部品放熱板とは一体的に形成されている請求
    項3記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、前記収納手段内の被印
    刷用紙を30乃至40℃に保温するものである請求項1
    乃至4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 被印刷用紙を収納する収納手段と、この
    収納手段に収納した被印刷用紙を送り出す用紙送出手段
    と、この用紙送出手段から送り出された被印刷用紙に印
    刷を行う印刷手段とを備える印刷装置において、前記被
    印刷用紙が前記収納手段に収納された否かを検出する検
    出手段と、前記収納手段を加熱する発熱手段と、前記検
    出手段の検出結果を基に前記発熱手段を制御して前記収
    納手段内の被印刷用紙が予め定められた温度となるよう
    に制御する制御手段とを設けたことを特徴とする印刷装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の印刷装置において、前記
    制御手段により被印刷用紙が予め定められた温度となっ
    た際にその旨を報知する報知手段を備えたことを特徴と
    する印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の印刷装置において、前記
    報知手段により前記被印刷用紙が予め定められた温度と
    なったことが報知された際に印刷可能状況を知らせる印
    刷可能状況報知手段を設けたことを特徴とする印刷装
    置。
  9. 【請求項9】 前記報知手段は、ランプ、音発生器、表
    示器の少なくとも一つである請求項7記載の印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記予め定められた温度は30乃至4
    0℃に保温するものである請求項6乃至9のいずれかに
    記載の印刷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012187783A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Katsuragawa Electric Co Ltd 給紙装置
JP2019162860A (ja) * 2018-03-14 2019-09-26 株式会社リコー 液滴吐出装置、液滴吐出方法及びプログラム

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