JPH08112605A - ロールの異物除去装置 - Google Patents
ロールの異物除去装置Info
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- JPH08112605A JPH08112605A JP6246513A JP24651394A JPH08112605A JP H08112605 A JPH08112605 A JP H08112605A JP 6246513 A JP6246513 A JP 6246513A JP 24651394 A JP24651394 A JP 24651394A JP H08112605 A JPH08112605 A JP H08112605A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 運転中においてもブレードのロールに対する
押付力の調整が容易で、かつ構造が簡単な異物除去能力
の優れたロール異物除去装置を提供する。 【構成】 ロール異物除去装置20は、ロール21の近
傍でロール21の軸線にほぼ平行に配置される角変位調
整軸22と、角変位調整軸22に固定される支持部材2
3と、支持部材23に設けられる異物掻取り用ブレード
24と、支持部材23に設けられブレード24の基端部
付近にブレード24の先端部がロール21に近接する方
向にばね力を与えるばね装置25と、角変位調整軸22
を希望する角度に角変位駆動して保持する駆動装置40
とを含んで構成される。ばね装置25は、ロール21の
軸線方向に間隔をあけて複数個設けられるので、ブレー
ド24はロール21に一定の押付力で押付けられ、ロー
ル21の表面に付着した異物が確実に除去される。
押付力の調整が容易で、かつ構造が簡単な異物除去能力
の優れたロール異物除去装置を提供する。 【構成】 ロール異物除去装置20は、ロール21の近
傍でロール21の軸線にほぼ平行に配置される角変位調
整軸22と、角変位調整軸22に固定される支持部材2
3と、支持部材23に設けられる異物掻取り用ブレード
24と、支持部材23に設けられブレード24の基端部
付近にブレード24の先端部がロール21に近接する方
向にばね力を与えるばね装置25と、角変位調整軸22
を希望する角度に角変位駆動して保持する駆動装置40
とを含んで構成される。ばね装置25は、ロール21の
軸線方向に間隔をあけて複数個設けられるので、ブレー
ド24はロール21に一定の押付力で押付けられ、ロー
ル21の表面に付着した異物が確実に除去される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロール表面に付着した
異物を除去するロールの異物除去装置に関する。
異物を除去するロールの異物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延工場においては、種々の設備で
様々なロールが使用されている。このロールは、金属帯
と直接接触するので、金属帯の表面性状に大きな影響を
与える。特に金属帯に冷間圧延や調質圧延を施す圧延ロ
ールならびに金属帯に張力を付与するブライドルロール
は、金属帯と高い接触圧力で接触するので、ロールの表
面に異物が付着していると、金属帯の表面に凹みが形成
されて、いわゆる押込疵が発生する。このため、通常こ
れら圧延ロールやブライドルロールには、表面の異物を
除去する異物除去装置が設けられている。ロールの異物
除去装置としては、一般に金属製のブレードを直接ロー
ルに押当て異物を掻き落とす方法が採用されている。こ
の方法においては、ブレードをロールに押付ける押付力
調整装置が異物除去能力を左右するので、これまでにい
くつかの押付力調整装置を有するロール異物除去装置が
先行技術として開示されている。
様々なロールが使用されている。このロールは、金属帯
と直接接触するので、金属帯の表面性状に大きな影響を
与える。特に金属帯に冷間圧延や調質圧延を施す圧延ロ
ールならびに金属帯に張力を付与するブライドルロール
は、金属帯と高い接触圧力で接触するので、ロールの表
面に異物が付着していると、金属帯の表面に凹みが形成
されて、いわゆる押込疵が発生する。このため、通常こ
れら圧延ロールやブライドルロールには、表面の異物を
除去する異物除去装置が設けられている。ロールの異物
除去装置としては、一般に金属製のブレードを直接ロー
ルに押当て異物を掻き落とす方法が採用されている。こ
の方法においては、ブレードをロールに押付ける押付力
調整装置が異物除去能力を左右するので、これまでにい
くつかの押付力調整装置を有するロール異物除去装置が
先行技術として開示されている。
【0003】実開平5−45099号公報に開示されて
いる先行技術は、いわゆる空気チューブ式と呼ばれるロ
ールの異物除去装置である。図12は、空気チューブ式
ロール異物除去装置の押付力調整装置の簡略化された構
成を示す側面図である。該押付力調整装置は、ブレード
2と、トッププレート3と、トッププレート3の下部に
設けられトッププレート3とともにブレード2を挟持固
定するフィンガー4と、フィンガー4の長手方向の中央
部付近に設けられフィンガー4を揺動自在に支持する支
点ロッド5と、フィンガー4の下部に間隔をあけて設け
られブラケット6を介して支点ロッド5を支持するボト
ムプレート7と、ボトムプレート7とフィンガー4との
間に形成される空間に支点ロッド5を挟んで両側に設け
られる一対の空気チューブ8,9と、ボトムプレート7
の下部に固定されている支持プレート10を介して該押
付力調整装置を角変位させる角変位調整軸11とを含ん
で構成される。該ブレード2は、該角変位調整軸11の
角変位によって該ロール1に当接された後、該空気チュ
ーブ8または該空気チューブ9に空気を供給することに
よって該ロール1に対する押付力が調整される。すなわ
ち該支点ロッド5に対して該ロール1側の該空気チュー
ブ8に空気を供給すれば該ロール1に対する押付力は弱
められ、一方該支点ロッド5に対して該ロール1とは反
対側の該空気チューブ9に空気を供給すれば該ロール1
に対する押付力は強められる。
いる先行技術は、いわゆる空気チューブ式と呼ばれるロ
ールの異物除去装置である。図12は、空気チューブ式
ロール異物除去装置の押付力調整装置の簡略化された構
成を示す側面図である。該押付力調整装置は、ブレード
2と、トッププレート3と、トッププレート3の下部に
設けられトッププレート3とともにブレード2を挟持固
定するフィンガー4と、フィンガー4の長手方向の中央
部付近に設けられフィンガー4を揺動自在に支持する支
点ロッド5と、フィンガー4の下部に間隔をあけて設け
られブラケット6を介して支点ロッド5を支持するボト
ムプレート7と、ボトムプレート7とフィンガー4との
間に形成される空間に支点ロッド5を挟んで両側に設け
られる一対の空気チューブ8,9と、ボトムプレート7
の下部に固定されている支持プレート10を介して該押
付力調整装置を角変位させる角変位調整軸11とを含ん
で構成される。該ブレード2は、該角変位調整軸11の
角変位によって該ロール1に当接された後、該空気チュ
ーブ8または該空気チューブ9に空気を供給することに
よって該ロール1に対する押付力が調整される。すなわ
ち該支点ロッド5に対して該ロール1側の該空気チュー
ブ8に空気を供給すれば該ロール1に対する押付力は弱
められ、一方該支点ロッド5に対して該ロール1とは反
対側の該空気チューブ9に空気を供給すれば該ロール1
に対する押付力は強められる。
【0004】特開平4−52013号公報に開示されて
いる先行技術は、いわゆるカウンタウェイト式と呼ばれ
るロール異物除去装置である。図13は、カウンタウェ
イト式ロール異物除去装置の押付力調整装置の簡略化さ
れた構成を示す側面図である。図12と対応する部分に
は同一の参照符号を付す。該押付力調整装置は、ブレー
ド2と、軸線直角断面が略L字状のトッププレート3
と、該トッププレート3の一端部の下部に設けられ該ト
ッププレート3とともに該ブレード2を挟持固定するブ
レード押え12と、該トッププレート3の他端部上部に
溶接によって固定され、該押付力調整装置を角変位させ
る角変位調整軸11と、該トッププレート3の他端部下
部で該角変位調整軸11よりもロール1から離れた位置
に設けられるカウンタウェイト13とを含んで構成され
る。該ブレード2は、該押付力調整装置の自重によって
該ロール1に押付けられ、押付力の調整は該カウンタウ
ェイトの重量を変えることによって行われる。
いる先行技術は、いわゆるカウンタウェイト式と呼ばれ
るロール異物除去装置である。図13は、カウンタウェ
イト式ロール異物除去装置の押付力調整装置の簡略化さ
れた構成を示す側面図である。図12と対応する部分に
は同一の参照符号を付す。該押付力調整装置は、ブレー
ド2と、軸線直角断面が略L字状のトッププレート3
と、該トッププレート3の一端部の下部に設けられ該ト
ッププレート3とともに該ブレード2を挟持固定するブ
レード押え12と、該トッププレート3の他端部上部に
溶接によって固定され、該押付力調整装置を角変位させ
る角変位調整軸11と、該トッププレート3の他端部下
部で該角変位調整軸11よりもロール1から離れた位置
に設けられるカウンタウェイト13とを含んで構成され
る。該ブレード2は、該押付力調整装置の自重によって
該ロール1に押付けられ、押付力の調整は該カウンタウ
ェイトの重量を変えることによって行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにロール異
物除去装置に関して先行技術が開示されている。しかし
ながら、前記先行技術にはいくつかの問題点がある。す
なわち前記空気チューブ式においては、 前記空気チューブ8,9と前記ボトムプレート7およ
び前記フィンガー4との間に異物が侵入し、作動不良が
生じやすいので、前記ブレード2の前記ロール1に対す
る押付力が変動し異物除去能力が低下する。 前記空気チューブ8,9の劣化や破損が生じやすい。 構造が複雑で、設備費が高価である。 等の問題点がある。一方前記カウンタウェイト式におい
ては、 (a)運転中に前記カウンタウェイト13の取替えが困
難であるので、運転中に前記ブレード2の前記ロール1
に対する押付力の調整ができない。このため異物の付着
力の大小に拘わらず付着力の大きい異物に合わせた押付
力の設定が行われるので、該ロール1や該ブレード2の
摩耗が大幅に増大する。この現象は、特にダルロールを
使用する場合には顕著に発生する。 (b)押付力が自重によって付与されるので、振動等に
よる押付力の変動が生じやすく、異物除去能力が低下す
る。 (c)前記ブレード2の交換作業や押付力調整装置の取
替作業が困難である。 等の問題点がある。
物除去装置に関して先行技術が開示されている。しかし
ながら、前記先行技術にはいくつかの問題点がある。す
なわち前記空気チューブ式においては、 前記空気チューブ8,9と前記ボトムプレート7およ
び前記フィンガー4との間に異物が侵入し、作動不良が
生じやすいので、前記ブレード2の前記ロール1に対す
る押付力が変動し異物除去能力が低下する。 前記空気チューブ8,9の劣化や破損が生じやすい。 構造が複雑で、設備費が高価である。 等の問題点がある。一方前記カウンタウェイト式におい
ては、 (a)運転中に前記カウンタウェイト13の取替えが困
難であるので、運転中に前記ブレード2の前記ロール1
に対する押付力の調整ができない。このため異物の付着
力の大小に拘わらず付着力の大きい異物に合わせた押付
力の設定が行われるので、該ロール1や該ブレード2の
摩耗が大幅に増大する。この現象は、特にダルロールを
使用する場合には顕著に発生する。 (b)押付力が自重によって付与されるので、振動等に
よる押付力の変動が生じやすく、異物除去能力が低下す
る。 (c)前記ブレード2の交換作業や押付力調整装置の取
替作業が困難である。 等の問題点がある。
【0006】本発明の目的は、前記問題点を解決し運転
中においてもブレードのロールに対する押付力の調整が
容易で、かつ構造が簡単な異物除去能力の優れたロール
の異物除去装置を提供することにある。
中においてもブレードのロールに対する押付力の調整が
容易で、かつ構造が簡単な異物除去能力の優れたロール
の異物除去装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロールの近傍
でロールの軸線にほぼ平行に配置される角変位調整軸
と、角変位調整軸に固定される支持部材と、支持部材に
ロールの軸線に平行な軸線まわりに揺動可能に設けら
れ、遊端部がロールの表面に接触することができる異物
掻取り用ブレードと、支持部材に設けられ、ブレードの
基端部付近にブレードの先端部がロールに近接する方向
にばね力を与えるばね手段と、角変位調整軸を希望する
角度に角変位駆動して保持する駆動手段とを含むことを
特徴とするロールの異物除去装置である。また本発明
は、支持部材には、ロールの軸線方向に間隔をあけて複
数の取付孔が形成され、ばね手段は、前記取付孔に着脱
可能に嵌め込まれ、かつ抜き出しが可能に設けられ有底
帽状に形成され取付孔からの抜け出しが防止されるばね
収納部材と、ばね収納部材に部分的に収納され、ばねに
よって前記ブレードの基端部を押圧し、ブレードの基端
部に当接する部分は外方に凸の丸みを帯びて先細状に形
成されている押圧片を含むことを特徴とする。また本発
明は、駆動手段は、角変位調整軸に固定される第1プー
リと、前記角変位調整軸から間隔をあけて配置され固定
位置に回転自在に設けられ角変位調整軸線と平行な軸線
を有する駆動軸と、駆動軸の端部に設けられる第2プー
リと、第1および第2プーリに巻掛けられる無端状帯体
と、駆動軸の他端部に固定されるウォームホィールと、
ウォームホィールに噛み合うウォームと、ウォームを回
転駆動する回転手段とを含むことを特徴とする。また本
発明は、角変位調整軸の両端部で回転自在にそれぞれ支
持する軸受手段が設けられ、これらの各軸受手段は、角
変位調整軸の端部を回転自在に支持する球面軸受と、球
面軸受をロールの軸線に垂直な平面内で相互に直交する
各方向に変位調整して設定する設定手段とをそれぞれ含
むことを特徴とする。
でロールの軸線にほぼ平行に配置される角変位調整軸
と、角変位調整軸に固定される支持部材と、支持部材に
ロールの軸線に平行な軸線まわりに揺動可能に設けら
れ、遊端部がロールの表面に接触することができる異物
掻取り用ブレードと、支持部材に設けられ、ブレードの
基端部付近にブレードの先端部がロールに近接する方向
にばね力を与えるばね手段と、角変位調整軸を希望する
角度に角変位駆動して保持する駆動手段とを含むことを
特徴とするロールの異物除去装置である。また本発明
は、支持部材には、ロールの軸線方向に間隔をあけて複
数の取付孔が形成され、ばね手段は、前記取付孔に着脱
可能に嵌め込まれ、かつ抜き出しが可能に設けられ有底
帽状に形成され取付孔からの抜け出しが防止されるばね
収納部材と、ばね収納部材に部分的に収納され、ばねに
よって前記ブレードの基端部を押圧し、ブレードの基端
部に当接する部分は外方に凸の丸みを帯びて先細状に形
成されている押圧片を含むことを特徴とする。また本発
明は、駆動手段は、角変位調整軸に固定される第1プー
リと、前記角変位調整軸から間隔をあけて配置され固定
位置に回転自在に設けられ角変位調整軸線と平行な軸線
を有する駆動軸と、駆動軸の端部に設けられる第2プー
リと、第1および第2プーリに巻掛けられる無端状帯体
と、駆動軸の他端部に固定されるウォームホィールと、
ウォームホィールに噛み合うウォームと、ウォームを回
転駆動する回転手段とを含むことを特徴とする。また本
発明は、角変位調整軸の両端部で回転自在にそれぞれ支
持する軸受手段が設けられ、これらの各軸受手段は、角
変位調整軸の端部を回転自在に支持する球面軸受と、球
面軸受をロールの軸線に垂直な平面内で相互に直交する
各方向に変位調整して設定する設定手段とをそれぞれ含
むことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に従えば、ロールの異物除去装置は、ロ
ールの軸線にほぼ平行に配置される角変位調整軸と、角
変位調整軸に固定される支持部材と、支持部材に揺動可
能に設けられ遊端部がロールの表面に接触することがで
きる異物掻取り用ブレードと、支持部材に設けられブレ
ードの基端部付近にブレードの先端部がロールに近接す
る方向にばね力を与えるばね手段と、角変位調整軸を希
望する角度に角変位駆動して保持する駆動手段とを含ん
で構成される。このようにブレードの先端部がロールに
近接する方向にばね力を与えるばね手段が設けられてい
るので、ブレードが常にロールに一定の押付力で押付け
られる。このためロール表面に付着した異物は確実に除
去され、押込疵が大幅に低減される。また角変位調整軸
を希望する角度に角変位駆動して保持する駆動手段が設
けられているので、運転中に押付力を変更することがで
きる。このためロールに付着した異物の除去能力が大幅
に向上し、押込疵の発生が大幅に低減される。
ールの軸線にほぼ平行に配置される角変位調整軸と、角
変位調整軸に固定される支持部材と、支持部材に揺動可
能に設けられ遊端部がロールの表面に接触することがで
きる異物掻取り用ブレードと、支持部材に設けられブレ
ードの基端部付近にブレードの先端部がロールに近接す
る方向にばね力を与えるばね手段と、角変位調整軸を希
望する角度に角変位駆動して保持する駆動手段とを含ん
で構成される。このようにブレードの先端部がロールに
近接する方向にばね力を与えるばね手段が設けられてい
るので、ブレードが常にロールに一定の押付力で押付け
られる。このためロール表面に付着した異物は確実に除
去され、押込疵が大幅に低減される。また角変位調整軸
を希望する角度に角変位駆動して保持する駆動手段が設
けられているので、運転中に押付力を変更することがで
きる。このためロールに付着した異物の除去能力が大幅
に向上し、押込疵の発生が大幅に低減される。
【0009】また本発明に従えば、支持部材には、ロー
ルの軸線方向に間隔をあけて複数の取付孔が形成され、
ばね手段は、取付孔に着脱可能に嵌め込まれ、かつ有底
帽状に形成され取付孔からの抜出しが防止されるばね収
納部材と、ばね収納部材に部分的に収納され、ばねによ
ってブレードの基端部を押圧する外方に凸の丸みを帯び
て先細状に形成される押圧片とを含んで構成される。こ
れによってばね手段は、ブレードの幅方向に均等かつ安
定したばね力を付与することができるので、ロール表面
に付着した異物が確実に除去され、押込疵が大幅に低減
される。
ルの軸線方向に間隔をあけて複数の取付孔が形成され、
ばね手段は、取付孔に着脱可能に嵌め込まれ、かつ有底
帽状に形成され取付孔からの抜出しが防止されるばね収
納部材と、ばね収納部材に部分的に収納され、ばねによ
ってブレードの基端部を押圧する外方に凸の丸みを帯び
て先細状に形成される押圧片とを含んで構成される。こ
れによってばね手段は、ブレードの幅方向に均等かつ安
定したばね力を付与することができるので、ロール表面
に付着した異物が確実に除去され、押込疵が大幅に低減
される。
【0010】また本発明に従えば、駆動手段は、角変位
調整軸に固定される第1プーリと、角変位調整軸から間
隔をあけて平行に配置される駆動軸と、駆動軸の一端部
に設けられる第2プーリと、第1および第2プーリに巻
掛けられる無端状帯体と、駆動軸の他端部に固定される
ウォームホィールと、ウォームホィールに噛み合うウォ
ームと、ウォームを回転駆動する回転手段とを含んで構
成される。このように逆回転の恐れのないウォームとウ
ォームホィールとによる回転が駆動手段によって角変位
調整軸に伝えられるので、ブレードのロールに対する押
付力は運転中であっても容易にかつ確実に変更し調整す
ることができる。
調整軸に固定される第1プーリと、角変位調整軸から間
隔をあけて平行に配置される駆動軸と、駆動軸の一端部
に設けられる第2プーリと、第1および第2プーリに巻
掛けられる無端状帯体と、駆動軸の他端部に固定される
ウォームホィールと、ウォームホィールに噛み合うウォ
ームと、ウォームを回転駆動する回転手段とを含んで構
成される。このように逆回転の恐れのないウォームとウ
ォームホィールとによる回転が駆動手段によって角変位
調整軸に伝えられるので、ブレードのロールに対する押
付力は運転中であっても容易にかつ確実に変更し調整す
ることができる。
【0011】また本発明に従えば、角変位調整軸の両端
部には軸受手段が設けられ、これらの各軸受手段は、球
面軸受と、球面軸受をロールの軸線に垂直な平面内で相
互に直交する各方面に変位調整して設定する設定手段と
をそれぞれ含んで構成される。これによって、ロールま
たはブレードが摩耗しても適正位置に変位調整すること
ができるので、ロール表面に付着した異物を常時最適条
件で除去することができる。このため押込疵の発生が大
幅に低減され、製品歩留りが大幅に向上する。
部には軸受手段が設けられ、これらの各軸受手段は、球
面軸受と、球面軸受をロールの軸線に垂直な平面内で相
互に直交する各方面に変位調整して設定する設定手段と
をそれぞれ含んで構成される。これによって、ロールま
たはブレードが摩耗しても適正位置に変位調整すること
ができるので、ロール表面に付着した異物を常時最適条
件で除去することができる。このため押込疵の発生が大
幅に低減され、製品歩留りが大幅に向上する。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1から図11によって説
明する。図1は本発明の一実施例であるロール異物除去
装置の支持部材近辺の簡略化された構成を示す側面断面
図であり、図2は本発明の一実施例であるロール異物除
去装置をブライドル装置に適用している状況を示す側面
図であり、図3は図2に示すロール異物除去装置を矢符
III−III方向から見た正面部分断面図であり、図
4は図2に示すロール異物除去装置の平面図であり、図
5は図1に示す支持部材に設けられたばね取付孔の配列
状況を示す正面図であり、図6は図1に示す支持部材に
設けられたばね手段の簡略化された構成を示す斜視図で
あり、図7は図6に示すばね手段の簡略化された構成を
示す正面部分断面図であり、図8は図7に示すばね手段
のばねの変位量とばね力との関係を示す特性図であり、
図9は図3に示す軸受手段の簡略化された構成を示す正
面図であり、図10は図9に示す軸受手段の切断面線X
−Xから見た側面断面図であり、図11は図9に示す軸
受手段の簡略化された構成を示す分解斜視図である。図
1〜図11において対応する部分には同一の参照符号を
付す。
明する。図1は本発明の一実施例であるロール異物除去
装置の支持部材近辺の簡略化された構成を示す側面断面
図であり、図2は本発明の一実施例であるロール異物除
去装置をブライドル装置に適用している状況を示す側面
図であり、図3は図2に示すロール異物除去装置を矢符
III−III方向から見た正面部分断面図であり、図
4は図2に示すロール異物除去装置の平面図であり、図
5は図1に示す支持部材に設けられたばね取付孔の配列
状況を示す正面図であり、図6は図1に示す支持部材に
設けられたばね手段の簡略化された構成を示す斜視図で
あり、図7は図6に示すばね手段の簡略化された構成を
示す正面部分断面図であり、図8は図7に示すばね手段
のばねの変位量とばね力との関係を示す特性図であり、
図9は図3に示す軸受手段の簡略化された構成を示す正
面図であり、図10は図9に示す軸受手段の切断面線X
−Xから見た側面断面図であり、図11は図9に示す軸
受手段の簡略化された構成を示す分解斜視図である。図
1〜図11において対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0013】本発明の一実施例であるロール異物除去装
置20は、図2に示すようにブライドル装置19のブラ
イドルロール21(以後単にロールと記す)に適用され
る。該ブライドル装置19は代表的な金属帯である冷間
圧延鋼帯18に通板中張力を付与する装置である。該ロ
ール異物除去装置20は、図1〜図4に示すように前記
ロール21の近傍で該ロール21の軸線にほぼ平行に配
置される角変位調整軸22と、該角変位調整軸22に固
定される支持部材23と、該支持部材23に設けられる
異物掻取り用ブレード24(以後単にブレードと記す)
と、該支持部材23に設けられるばね手段であるばね装
置25と、該角変位調整軸22を角変位駆動して保持す
る駆動手段である駆動装置40とを含んで構成される。
置20は、図2に示すようにブライドル装置19のブラ
イドルロール21(以後単にロールと記す)に適用され
る。該ブライドル装置19は代表的な金属帯である冷間
圧延鋼帯18に通板中張力を付与する装置である。該ロ
ール異物除去装置20は、図1〜図4に示すように前記
ロール21の近傍で該ロール21の軸線にほぼ平行に配
置される角変位調整軸22と、該角変位調整軸22に固
定される支持部材23と、該支持部材23に設けられる
異物掻取り用ブレード24(以後単にブレードと記す)
と、該支持部材23に設けられるばね手段であるばね装
置25と、該角変位調整軸22を角変位駆動して保持す
る駆動手段である駆動装置40とを含んで構成される。
【0014】前記支持部材23は、前記ロール21の軸
線と平行な軸線を有し、軸線直角断面が略コの字状の上
部に開口部を有する溝型部材であり、該ロール21の近
傍に配設され軸線方向の一方の長辺側側壁を形成する立
上り部23aと、底面を形成する受け部23bと、軸線
方向の他方の長辺側側壁を形成する背後立上り部23c
とを含んで構成され、ブレード24で掻取られた異物
は、受け部23b上に滞積し、両端部より排出される。
線と平行な軸線を有し、軸線直角断面が略コの字状の上
部に開口部を有する溝型部材であり、該ロール21の近
傍に配設され軸線方向の一方の長辺側側壁を形成する立
上り部23aと、底面を形成する受け部23bと、軸線
方向の他方の長辺側側壁を形成する背後立上り部23c
とを含んで構成され、ブレード24で掻取られた異物
は、受け部23b上に滞積し、両端部より排出される。
【0015】前記支持部材23の立上り部23aの容器
内面側上部には、前記ブレード24が設けられている。
該ブレード24は剛体であり、その材質は鋼製であり、
その鋼種は、たとえばSK5である。また該ブレード2
4の寸法は、たとえば板厚0.9mm、板幅1800m
m、長さ76mmである。該ブレード24の先端部24
aは、前記角変位調整軸22の角変位によって前記ロー
ル21に対して当接するまで近接することも離反するこ
とも可能である。該ブレード24の先端部24aと該ロ
ール21との当接部Tは、図2に示すように該ロール2
1の軸線を含む水平面より下方に存在する。該ロール2
1の軸線に垂直な平面内で前記当接部Tと該ロール21
の軸線とを結ぶ直線Lと、水平面との成す角度αは、た
とえば10°である。一方該ブレード24の基端部24
cは、収容凹所27に収容される。該収容凹所27は、
前記支持部材23の立上り部23aとその内面側に設け
られるカバー部材26とによって形成される空間であ
る。該収納凹所27の略鉛直方向の上部寸法は、前記ブ
レード24の板厚とほぼ同一寸法、たとえば略0.9m
mであり、該収納凹所27の下部寸法は、上部寸法より
大きい寸法、たとえば4.5mmである。該ブレード2
4は、該収納凹所27の上部において前記支持部材23
の立上り部23aおよび前記カバー部材26の先端部と
当接する。このため該ブレード24はこの当接部を支点
部24bとする梃子を形成する。前記カバー部材26は
ねじ挿通孔28aに挿通されるすりわり付皿小ねじ28
とナット29によって前記支持部材23の立上り部23
aに固定される。なお前記支持部材23の立上り部23
aの内面側には、該カバー部材26の略鉛直方向の位置
決め用突起30が設けられている。
内面側上部には、前記ブレード24が設けられている。
該ブレード24は剛体であり、その材質は鋼製であり、
その鋼種は、たとえばSK5である。また該ブレード2
4の寸法は、たとえば板厚0.9mm、板幅1800m
m、長さ76mmである。該ブレード24の先端部24
aは、前記角変位調整軸22の角変位によって前記ロー
ル21に対して当接するまで近接することも離反するこ
とも可能である。該ブレード24の先端部24aと該ロ
ール21との当接部Tは、図2に示すように該ロール2
1の軸線を含む水平面より下方に存在する。該ロール2
1の軸線に垂直な平面内で前記当接部Tと該ロール21
の軸線とを結ぶ直線Lと、水平面との成す角度αは、た
とえば10°である。一方該ブレード24の基端部24
cは、収容凹所27に収容される。該収容凹所27は、
前記支持部材23の立上り部23aとその内面側に設け
られるカバー部材26とによって形成される空間であ
る。該収納凹所27の略鉛直方向の上部寸法は、前記ブ
レード24の板厚とほぼ同一寸法、たとえば略0.9m
mであり、該収納凹所27の下部寸法は、上部寸法より
大きい寸法、たとえば4.5mmである。該ブレード2
4は、該収納凹所27の上部において前記支持部材23
の立上り部23aおよび前記カバー部材26の先端部と
当接する。このため該ブレード24はこの当接部を支点
部24bとする梃子を形成する。前記カバー部材26は
ねじ挿通孔28aに挿通されるすりわり付皿小ねじ28
とナット29によって前記支持部材23の立上り部23
aに固定される。なお前記支持部材23の立上り部23
aの内面側には、該カバー部材26の略鉛直方向の位置
決め用突起30が設けられている。
【0016】前記支持部材23の立上り部23aには、
図5に示すように前記ばね装置25のばね取付孔31と
前記ねじ挿通孔28aとが複数個前記ロール21の軸線
方向に等間隔に形成されている。該ばね取付孔31は、
前記収納凹所27の下部を臨む位置に設けられ、その寸
法および配列状況は、たとえば外径8mm,取付ピッチ
180mm,個数10個であり、該ボルト挿通孔28a
の寸法および配列状況は、たとえば外径8.5mm,取
付ピッチ340mm,個数6個である。これによって前
記ばね装置25は、前記ブレード24の幅方向に均等か
つ安定したばね力を付与することができる。
図5に示すように前記ばね装置25のばね取付孔31と
前記ねじ挿通孔28aとが複数個前記ロール21の軸線
方向に等間隔に形成されている。該ばね取付孔31は、
前記収納凹所27の下部を臨む位置に設けられ、その寸
法および配列状況は、たとえば外径8mm,取付ピッチ
180mm,個数10個であり、該ボルト挿通孔28a
の寸法および配列状況は、たとえば外径8.5mm,取
付ピッチ340mm,個数6個である。これによって前
記ばね装置25は、前記ブレード24の幅方向に均等か
つ安定したばね力を付与することができる。
【0017】前記ばね装置25は、図6から図7に示す
ようにばね収納部材32と、該ばね収納部材32内の下
部に収納されているばね34と、該ばね34の上部に収
納されている押圧片である球33とを含んで構成され
る。前記ばね収納部材32は、有底帽状の容器であり、
上端部には外向きフランジ35と、環状内向き抜け止め
突起36とが設けられている。該ばね収納部材32の材
質は、たとえばエンジニアリングプラスチックであり、
その寸法はたとえば外径8mm、高さ9mmである。前
記球33の材質は鋼球であり、その硬さはロックウェル
Cスケール硬さで56〜60であり、その寸法はたとえ
ば直径6.5mmである。該球33は、前記ばね収納部
材32に部分的に収納されており、前記環状内向き抜け
止め突起36によって外部への抜出しが防止されてい
る。前記ばね34は、たとえばピアノ線製コイルばねで
あり、ばね定数は、たとえば0.22kgf/mmであ
る。図8に示すように前記球33は、最も突出した状態
で0.7kgfのばね力を付与することが可能であり、
最も後退した状態で1.1kgfのばね力を付与するこ
とができる。なお前記球33のストロークは最大1.8
mmである。
ようにばね収納部材32と、該ばね収納部材32内の下
部に収納されているばね34と、該ばね34の上部に収
納されている押圧片である球33とを含んで構成され
る。前記ばね収納部材32は、有底帽状の容器であり、
上端部には外向きフランジ35と、環状内向き抜け止め
突起36とが設けられている。該ばね収納部材32の材
質は、たとえばエンジニアリングプラスチックであり、
その寸法はたとえば外径8mm、高さ9mmである。前
記球33の材質は鋼球であり、その硬さはロックウェル
Cスケール硬さで56〜60であり、その寸法はたとえ
ば直径6.5mmである。該球33は、前記ばね収納部
材32に部分的に収納されており、前記環状内向き抜け
止め突起36によって外部への抜出しが防止されてい
る。前記ばね34は、たとえばピアノ線製コイルばねで
あり、ばね定数は、たとえば0.22kgf/mmであ
る。図8に示すように前記球33は、最も突出した状態
で0.7kgfのばね力を付与することが可能であり、
最も後退した状態で1.1kgfのばね力を付与するこ
とができる。なお前記球33のストロークは最大1.8
mmである。
【0018】前記ばね装置25は、前記ばね取付孔31
に着脱可能に嵌め込まれる。嵌め込みに際しては、前記
外向きフランジ35や球33が前記収納凹所27内に存
在するように配設される。これによって前記ばね装置2
5は、前記ブレード24の基端部24cに前記球33を
当接させ、ばね力を付与することができる。また前記外
向きフランジ35は、ばね力を支持するとともに前記ば
ね装置25の前記ばね取付孔31からの抜け出しを防止
する。前記支持部材23の容器底面を形成する受け部2
3bの下部には、前記角変位調整軸22が溶接によって
固定される。該角変位調整軸22は、その軸線まわりに
角変位することができるので、前記支持部材23ひいて
は前記ブレード24を揺動させ前記ロール21に対して
近接離反させることができる。
に着脱可能に嵌め込まれる。嵌め込みに際しては、前記
外向きフランジ35や球33が前記収納凹所27内に存
在するように配設される。これによって前記ばね装置2
5は、前記ブレード24の基端部24cに前記球33を
当接させ、ばね力を付与することができる。また前記外
向きフランジ35は、ばね力を支持するとともに前記ば
ね装置25の前記ばね取付孔31からの抜け出しを防止
する。前記支持部材23の容器底面を形成する受け部2
3bの下部には、前記角変位調整軸22が溶接によって
固定される。該角変位調整軸22は、その軸線まわりに
角変位することができるので、前記支持部材23ひいて
は前記ブレード24を揺動させ前記ロール21に対して
近接離反させることができる。
【0019】前記駆動装置40は、前記角変位調整軸2
2に固定される第1プーリ41と、該角変位調整軸22
から間隔をあけて平行に配置される回転自在な駆動軸4
4と、その一端部に設けられる第2プーリ42と、第1
プーリ41と第2プーリ42に巻掛けられる無端状帯体
である歯付ベルト43と、前記駆動軸44の他端部に固
定されるウォームホィール45と、それに噛み合うウォ
ーム46と、それを回転駆動する回転手段であるハンド
ル車47とを含んで構成される。
2に固定される第1プーリ41と、該角変位調整軸22
から間隔をあけて平行に配置される回転自在な駆動軸4
4と、その一端部に設けられる第2プーリ42と、第1
プーリ41と第2プーリ42に巻掛けられる無端状帯体
である歯付ベルト43と、前記駆動軸44の他端部に固
定されるウォームホィール45と、それに噛み合うウォ
ーム46と、それを回転駆動する回転手段であるハンド
ル車47とを含んで構成される。
【0020】前記第1プーリ41は、たとえば鋼製歯付
プーリであり、前記角変位調整軸22の一端部にキー4
1aによって固定される。該第1プーリ41の歯数はた
とえば32個であり、その歯先円直径は127.99m
mである。前記駆動軸44は、台盤48上に設けられて
いる軸受49a,49bによって両端部を回転自在に支
持されている。前記台盤48は前記角変位調整軸22の
下方に配設されている。該駆動軸44の軸線は、前記角
変位調整軸22の軸線と平行である。前記第2プーリ4
2は、たとえば鋼製歯付プーリであり、その端数は14
個であり、その歯先円直径は55.22mmである。前
記歯付ベルト43は、たとえば、無端状心線入ゴム製歯
付ベルトであり、その幅は19.1mmであり、その全
長は914.4mmであり、その歯数は72個である。
前記ウォーム46は、前記ウォームホィール45と噛み
合いウォームギアを形成する。該ウォームギアは、たと
えば減速比1/80,中心距離40mmである。前記ハ
ンドル車47は、回転表示付ハンドル車であり、手動に
より回転される。
プーリであり、前記角変位調整軸22の一端部にキー4
1aによって固定される。該第1プーリ41の歯数はた
とえば32個であり、その歯先円直径は127.99m
mである。前記駆動軸44は、台盤48上に設けられて
いる軸受49a,49bによって両端部を回転自在に支
持されている。前記台盤48は前記角変位調整軸22の
下方に配設されている。該駆動軸44の軸線は、前記角
変位調整軸22の軸線と平行である。前記第2プーリ4
2は、たとえば鋼製歯付プーリであり、その端数は14
個であり、その歯先円直径は55.22mmである。前
記歯付ベルト43は、たとえば、無端状心線入ゴム製歯
付ベルトであり、その幅は19.1mmであり、その全
長は914.4mmであり、その歯数は72個である。
前記ウォーム46は、前記ウォームホィール45と噛み
合いウォームギアを形成する。該ウォームギアは、たと
えば減速比1/80,中心距離40mmである。前記ハ
ンドル車47は、回転表示付ハンドル車であり、手動に
より回転される。
【0021】前記ハンドル車47の回転は、前記ウォー
ム46,ウォームホィール45,駆動軸44,第2プー
リ42,歯付ベルト43,第1プーリ41を経て前記角
変位調整軸22に伝えられる。前記駆動装置40は、前
述のように構成され駆動されるので、いずれの部分にお
いても逆回転をするおそれがない。このため該ハンドル
車47の回転によって運転中においても該角変位調整軸
22を迅速にかつ確実に角変位させることができる。な
お本実施例では、駆動部品として第1および第2プーリ
41,42、歯付ベルト43,手動のハンドル車47を
使用しているけれども、それらに限定されるものではな
く、それらに代わってたとえばスプロケット,チエン,
電動モータをそれぞれ使用してもよい。
ム46,ウォームホィール45,駆動軸44,第2プー
リ42,歯付ベルト43,第1プーリ41を経て前記角
変位調整軸22に伝えられる。前記駆動装置40は、前
述のように構成され駆動されるので、いずれの部分にお
いても逆回転をするおそれがない。このため該ハンドル
車47の回転によって運転中においても該角変位調整軸
22を迅速にかつ確実に角変位させることができる。な
お本実施例では、駆動部品として第1および第2プーリ
41,42、歯付ベルト43,手動のハンドル車47を
使用しているけれども、それらに限定されるものではな
く、それらに代わってたとえばスプロケット,チエン,
電動モータをそれぞれ使用してもよい。
【0022】前記角変位調整軸22の両端部には、軸受
手段である軸受装置50が設けられている。該軸受装置
50は該角変位調整軸22の両端部を回転自在に支持す
る球面軸受51,51aと、該球面軸受51,51aを
前記ロール21の軸線に垂直な平面内で水平方向および
鉛直方向に変位調整して位置を設定する設定手段である
位置調整装置52,52aとを含んで構成される。
手段である軸受装置50が設けられている。該軸受装置
50は該角変位調整軸22の両端部を回転自在に支持す
る球面軸受51,51aと、該球面軸受51,51aを
前記ロール21の軸線に垂直な平面内で水平方向および
鉛直方向に変位調整して位置を設定する設定手段である
位置調整装置52,52aとを含んで構成される。
【0023】前記球面軸受51は、外方に凸の球面座を
有する内すべり部材54と、外方に凸に凹んだ球面座を
有する外すべり部材53とを含む。該内すべり部材54
は、前記角変位調整軸22の一端部に設けられている前
記第1プーリ43の一端部寄りに筒56を介して配設さ
れており、C型止め輪55によって該角変位調整軸22
に固定されている。該外すべり部材53は、後記軸受保
持体58の軸受取付孔58aに嵌め込まれ、孔用C型止
め輪57によって該軸受保持体58に固定されている。
前記球面軸受51aは、該球面軸受51と全く同一の構
成である。
有する内すべり部材54と、外方に凸に凹んだ球面座を
有する外すべり部材53とを含む。該内すべり部材54
は、前記角変位調整軸22の一端部に設けられている前
記第1プーリ43の一端部寄りに筒56を介して配設さ
れており、C型止め輪55によって該角変位調整軸22
に固定されている。該外すべり部材53は、後記軸受保
持体58の軸受取付孔58aに嵌め込まれ、孔用C型止
め輪57によって該軸受保持体58に固定されている。
前記球面軸受51aは、該球面軸受51と全く同一の構
成である。
【0024】前記位置調整装置52は、図9から図11
に示すように第1位置調整部材60と、第2位置調整部
材59と、前記軸受保持体58とを含んで構成される。
前記第1位置調整部材60は、矩形の軸線直角断面を有
する板状鋼製部材であり、その軸線を鉛直方向に一致さ
せてハウジング66に固定されている。該第1位置調整
部材60の前記ロール21側の一方の表面には、嵌合溝
60aが軸線に平行に形成されており、該第1位置調整
部材60の鉛直方向略中央部には、該嵌合溝60aを挟
んで一対のねじ孔64a,64bが形成されており、該
第1位置調整部材60の鉛直方向下部表面には、ブラケ
ット61が該嵌合溝60aと交差して溶接により固定さ
れている。該第2位置調整部材59は、矩形軸線直角断
面を有する板状鋼製部材であり、一方の表面に長手方向
の軸線に平行に案内突起62が設けられており、該案内
突起62は皿小ねじ62aによって該第2位置調整部材
59に固定されている。該第2位置調整部材59の鉛直
方向上部には、該案内突起62を挟んで一対のねじ孔6
5a,65bが形成されおり、該第2位置調整部材59
の長手方向略中央部には、該案内突起62を挟んで鉛直
方向に軸線を有する一対の長孔59a,59bが形成さ
れている。該軸受保持体58は、鉛直方向上端部が放物
線状に形成された板状鋼製部材であり、該軸受保持体5
8の鉛直方向上部には、前記軸受取付孔58aが形成さ
れており、該軸受保持体58の鉛直方向下部には切欠け
58dが形成されており、該切欠け58dには、水平方
向に軸線を有する2個の長孔58b,58cが間隔をあ
けて形成されている。
に示すように第1位置調整部材60と、第2位置調整部
材59と、前記軸受保持体58とを含んで構成される。
前記第1位置調整部材60は、矩形の軸線直角断面を有
する板状鋼製部材であり、その軸線を鉛直方向に一致さ
せてハウジング66に固定されている。該第1位置調整
部材60の前記ロール21側の一方の表面には、嵌合溝
60aが軸線に平行に形成されており、該第1位置調整
部材60の鉛直方向略中央部には、該嵌合溝60aを挟
んで一対のねじ孔64a,64bが形成されており、該
第1位置調整部材60の鉛直方向下部表面には、ブラケ
ット61が該嵌合溝60aと交差して溶接により固定さ
れている。該第2位置調整部材59は、矩形軸線直角断
面を有する板状鋼製部材であり、一方の表面に長手方向
の軸線に平行に案内突起62が設けられており、該案内
突起62は皿小ねじ62aによって該第2位置調整部材
59に固定されている。該第2位置調整部材59の鉛直
方向上部には、該案内突起62を挟んで一対のねじ孔6
5a,65bが形成されおり、該第2位置調整部材59
の長手方向略中央部には、該案内突起62を挟んで鉛直
方向に軸線を有する一対の長孔59a,59bが形成さ
れている。該軸受保持体58は、鉛直方向上端部が放物
線状に形成された板状鋼製部材であり、該軸受保持体5
8の鉛直方向上部には、前記軸受取付孔58aが形成さ
れており、該軸受保持体58の鉛直方向下部には切欠け
58dが形成されており、該切欠け58dには、水平方
向に軸線を有する2個の長孔58b,58cが間隔をあ
けて形成されている。
【0025】前記第2位置調整部材59の前記案内突起
62は、前記第1位置調整部材60に形成されている前
記嵌合溝60aに鉛直方向に摺動自在に嵌合される。前
記第2位置調整部材59の下端部は、前記第1位置調整
部材60の鉛直方向下部に設けられている前記ブラケッ
ト61上に乗載される。前記第2位置調整部材59は、
鉛直方向に摺動自在に前記第1位置調整部材に嵌合され
ているので、前記ブラケット61の下部に設けられてい
るナット62および位置調整ボルト63によって前記第
2位置調整部材59の鉛直方向の位置を調整することが
できる。前記第2位置調整部材59は、鉛直方向位置の
調整後、前記長孔59a,59bに挿通されている固定
ボルト64によって該第1位置調整装置60に形成され
ている前記ねじ孔64a,64bに鉛直方向位置をねじ
止め固定される。前記軸受保持体58は、該第2位置調
整部材59の上端部に前記切欠け58dを介して乗載さ
れる。該軸受保持体58は、該第2位置調整部材59に
乗載した状態で水平方向に摺動することができるので、
該軸受保持体58の水平方向の位置を調整することがで
きる。該軸受保持体58は、水平方向位置の調整後、前
記長孔58b,58cに挿通されている固定ボルト65
によって該第2位置調整部材59に形成されている前記
ねじ孔65a,65bに水平方向位置をねじ止め固定さ
れる。なお前記鉛直方向および水平方向の位置調整量
は、たとえばともに10mmである。
62は、前記第1位置調整部材60に形成されている前
記嵌合溝60aに鉛直方向に摺動自在に嵌合される。前
記第2位置調整部材59の下端部は、前記第1位置調整
部材60の鉛直方向下部に設けられている前記ブラケッ
ト61上に乗載される。前記第2位置調整部材59は、
鉛直方向に摺動自在に前記第1位置調整部材に嵌合され
ているので、前記ブラケット61の下部に設けられてい
るナット62および位置調整ボルト63によって前記第
2位置調整部材59の鉛直方向の位置を調整することが
できる。前記第2位置調整部材59は、鉛直方向位置の
調整後、前記長孔59a,59bに挿通されている固定
ボルト64によって該第1位置調整装置60に形成され
ている前記ねじ孔64a,64bに鉛直方向位置をねじ
止め固定される。前記軸受保持体58は、該第2位置調
整部材59の上端部に前記切欠け58dを介して乗載さ
れる。該軸受保持体58は、該第2位置調整部材59に
乗載した状態で水平方向に摺動することができるので、
該軸受保持体58の水平方向の位置を調整することがで
きる。該軸受保持体58は、水平方向位置の調整後、前
記長孔58b,58cに挿通されている固定ボルト65
によって該第2位置調整部材59に形成されている前記
ねじ孔65a,65bに水平方向位置をねじ止め固定さ
れる。なお前記鉛直方向および水平方向の位置調整量
は、たとえばともに10mmである。
【0026】前述のように前記位置調整装置52は、前
記軸受保持体58の水平方向および鉛直方向の位置を調
整することができるので、前記軸受保持体58を介して
前記角変位調整軸22ひいては前記ブレード24の位置
を調整することが可能である。このため該ブレード24
が摩耗しても適正位置に位置調整を行うことができ、常
時最適条件で前記ロール21の表面に付着した異物を除
去することができる。なお前記位置調整装置52aは、
前記位置調整装置52と全く同一の構成である。
記軸受保持体58の水平方向および鉛直方向の位置を調
整することができるので、前記軸受保持体58を介して
前記角変位調整軸22ひいては前記ブレード24の位置
を調整することが可能である。このため該ブレード24
が摩耗しても適正位置に位置調整を行うことができ、常
時最適条件で前記ロール21の表面に付着した異物を除
去することができる。なお前記位置調整装置52aは、
前記位置調整装置52と全く同一の構成である。
【0027】前記ロール21の表面に付着した異物の除
去は、次のようにして行われる。前記ロール21の表面
に異物の付着が認められる場合、前記ハンドル車47を
手動で回転し、前記駆動装置40を介して前記角変位調
整軸22を角変位させ、前記ブレード24を回転してい
る該ロール21の表面に当接させる。その後さらに角変
位量を増大し、予め定める押付力を該ブレード24に付
与する。一方該ブレード24には、図1に仮想線で仮想
位置37を示すように該ブレード24の先端部24aが
該ロール21から離反する方向に押付反力が作用する。
このため該ブレード24の該ロール21に対する押付力
が低下する。前述のように該ブレード24は、その支点
部24bを支点とする梃子を形成しているので、梃子の
原理により該ブレード24の先端部24aの変位に応じ
て、該ブレード24の基端部24cに変位が生ずる。し
かしながら本実施例においては、該ブレード24の基端
部24cに前記ばね装置25の球33が当接するように
設けられているので、該ブレード24の先端部24aが
該ロール21に近接する方向にばね力が付与され、該ブ
レード24の基端部24cの変位が妨げられる。このた
め該ブレード24の該ロール21に対する押付力の低下
が防止される。
去は、次のようにして行われる。前記ロール21の表面
に異物の付着が認められる場合、前記ハンドル車47を
手動で回転し、前記駆動装置40を介して前記角変位調
整軸22を角変位させ、前記ブレード24を回転してい
る該ロール21の表面に当接させる。その後さらに角変
位量を増大し、予め定める押付力を該ブレード24に付
与する。一方該ブレード24には、図1に仮想線で仮想
位置37を示すように該ブレード24の先端部24aが
該ロール21から離反する方向に押付反力が作用する。
このため該ブレード24の該ロール21に対する押付力
が低下する。前述のように該ブレード24は、その支点
部24bを支点とする梃子を形成しているので、梃子の
原理により該ブレード24の先端部24aの変位に応じ
て、該ブレード24の基端部24cに変位が生ずる。し
かしながら本実施例においては、該ブレード24の基端
部24cに前記ばね装置25の球33が当接するように
設けられているので、該ブレード24の先端部24aが
該ロール21に近接する方向にばね力が付与され、該ブ
レード24の基端部24cの変位が妨げられる。このた
め該ブレード24の該ロール21に対する押付力の低下
が防止される。
【0028】このように本実施例では、予め定める押付
力が一定に保持されるので、前記ロール21に付着した
異物の除去能力は極めて高く、ロール表面に付着した異
物が確実に除去され、押込疵が大幅に低減される。また
運転中においても押付力を容易に変化させることができ
るので、前記ロール21に付着した異物の付着力に応じ
て押付力を調整することが可能である。このため該ロー
ル21の異物除去を効率的かつ確実に行うことができ
る。
力が一定に保持されるので、前記ロール21に付着した
異物の除去能力は極めて高く、ロール表面に付着した異
物が確実に除去され、押込疵が大幅に低減される。また
運転中においても押付力を容易に変化させることができ
るので、前記ロール21に付着した異物の付着力に応じ
て押付力を調整することが可能である。このため該ロー
ル21の異物除去を効率的かつ確実に行うことができ
る。
【0029】また本実施例においては、前記角変位調整
軸22の角変位によって前記ブレード24を該ロール2
1に対して容易に近接離反させることができるので、前
記ロール21の表面に異物の付着が認められない場合に
は、該ブレード24を図1に仮想線で示す待機位置39
で待機させることができる。これによって特にダルロー
ルを使用した場合に顕著な該ロール21や該ブレード2
4の摩耗を低減することができるので、それらの寿命が
大幅に延長される。なお該ロール21から除去された異
物は、前記支持部材23の底部を形成する受け部23b
上に堆積する。
軸22の角変位によって前記ブレード24を該ロール2
1に対して容易に近接離反させることができるので、前
記ロール21の表面に異物の付着が認められない場合に
は、該ブレード24を図1に仮想線で示す待機位置39
で待機させることができる。これによって特にダルロー
ルを使用した場合に顕著な該ロール21や該ブレード2
4の摩耗を低減することができるので、それらの寿命が
大幅に延長される。なお該ロール21から除去された異
物は、前記支持部材23の底部を形成する受け部23b
上に堆積する。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロールの
異物除去装置は角変位調整軸と、支持部材と、異物掻取
り用ブレードとブレードの先端部がロールに近接する方
向にばね力を与えるばね手段と、角変位調整軸を希望す
る角度に角変位駆動して保持する駆動手段とを含んで構
成される。このようにブレードの先端部がロールに近接
する方向にばね力を与えるばね手段が設けられているの
で、ブレードは常にロールに一定の押付力で押付けられ
る。これによってロール表面に付着した異物が確実に除
去され、押込疵が大幅に低減される。このため製品歩留
りが大幅に向上する。また角変位調整軸を希望する角度
に角変位駆動して保持する駆動手段が設けられているの
で、運転中に押付力を変更することができる。これによ
ってロールに付着した異物の除去能力が大幅に向上する
ので、強固に付着した異物の除去も可能となり、押込疵
の発生が大幅に低減される。さらに運転中にブレードを
ロールに対して近接離反させることができるので、ロー
ルに異物が付着したときにブレードをロールに押付け、
通常は非接触状態で待機させるいわゆる間欠運転を行う
ことができる。これによって特にダルロールを使用した
場合に顕著なロールやブレードの摩耗を大幅に低減する
ことができる。このためロールやブレードの寿命が大幅
に延長され能率および生産性が向上する。
異物除去装置は角変位調整軸と、支持部材と、異物掻取
り用ブレードとブレードの先端部がロールに近接する方
向にばね力を与えるばね手段と、角変位調整軸を希望す
る角度に角変位駆動して保持する駆動手段とを含んで構
成される。このようにブレードの先端部がロールに近接
する方向にばね力を与えるばね手段が設けられているの
で、ブレードは常にロールに一定の押付力で押付けられ
る。これによってロール表面に付着した異物が確実に除
去され、押込疵が大幅に低減される。このため製品歩留
りが大幅に向上する。また角変位調整軸を希望する角度
に角変位駆動して保持する駆動手段が設けられているの
で、運転中に押付力を変更することができる。これによ
ってロールに付着した異物の除去能力が大幅に向上する
ので、強固に付着した異物の除去も可能となり、押込疵
の発生が大幅に低減される。さらに運転中にブレードを
ロールに対して近接離反させることができるので、ロー
ルに異物が付着したときにブレードをロールに押付け、
通常は非接触状態で待機させるいわゆる間欠運転を行う
ことができる。これによって特にダルロールを使用した
場合に顕著なロールやブレードの摩耗を大幅に低減する
ことができる。このためロールやブレードの寿命が大幅
に延長され能率および生産性が向上する。
【0031】また本発明によれば、支持部材には、ロー
ルの軸線方向に間隔をあけて複数の取付孔が形成され、
ばね手段は、取付孔に着脱可能に嵌め込まれ、かつ取付
孔からの抜け出しが防止されるばね収納部材と、ばね収
納部材に部分的に収納され、ばねによってブレードの基
端部を押圧する押圧片とを含む。これによってばね手段
は、ブレードの幅方向に均等かつ安定したばね力を付与
することができるので、ロール表面に付着した異物が確
実に除去され、押込疵が大幅に低減される。このため製
品歩留りが大幅に向上する。またばね手段は一体的に形
成されているので、取替えが容易であり、補修作業時間
が大幅に短縮される。
ルの軸線方向に間隔をあけて複数の取付孔が形成され、
ばね手段は、取付孔に着脱可能に嵌め込まれ、かつ取付
孔からの抜け出しが防止されるばね収納部材と、ばね収
納部材に部分的に収納され、ばねによってブレードの基
端部を押圧する押圧片とを含む。これによってばね手段
は、ブレードの幅方向に均等かつ安定したばね力を付与
することができるので、ロール表面に付着した異物が確
実に除去され、押込疵が大幅に低減される。このため製
品歩留りが大幅に向上する。またばね手段は一体的に形
成されているので、取替えが容易であり、補修作業時間
が大幅に短縮される。
【0032】また本発明によれば、逆回転のおそれのな
いウォームとウォームホィールとによる回転が駆動手段
によって角変位調整軸に伝えられるので、ブレードのロ
ールに対する押付力は運転中であっても容易にかつ確実
に変更し調整することができる。これによってロール表
面に付着した異物の付着力に応じて押付力を調整するこ
とが可能となるので、異物の除去能力が大幅に向上し、
押込疵の発生が大幅に低減される。
いウォームとウォームホィールとによる回転が駆動手段
によって角変位調整軸に伝えられるので、ブレードのロ
ールに対する押付力は運転中であっても容易にかつ確実
に変更し調整することができる。これによってロール表
面に付着した異物の付着力に応じて押付力を調整するこ
とが可能となるので、異物の除去能力が大幅に向上し、
押込疵の発生が大幅に低減される。
【0033】また本発明によれば、角変位調整軸の両端
部には軸受手段が設けられ、これらの各軸受手段は、球
面軸受と、球面軸受をロールの軸線に垂直な平面内で相
互に直交する各方向に変位調整して設定する設定手段と
をそれぞれ含んで構成される。これによって、ロールま
たはブレードが摩耗しても適正位置に変位調整すること
ができるので、ロール表面に付着した異物を常時最適条
件で除去することができる。このため押込疵の発生が大
幅に低減され、製品歩留りが大幅に向上する。
部には軸受手段が設けられ、これらの各軸受手段は、球
面軸受と、球面軸受をロールの軸線に垂直な平面内で相
互に直交する各方向に変位調整して設定する設定手段と
をそれぞれ含んで構成される。これによって、ロールま
たはブレードが摩耗しても適正位置に変位調整すること
ができるので、ロール表面に付着した異物を常時最適条
件で除去することができる。このため押込疵の発生が大
幅に低減され、製品歩留りが大幅に向上する。
【図1】本発明の一実施例であるロール異物除去装置の
支持部材近辺の簡略化された構成を示す側面断面図であ
る。
支持部材近辺の簡略化された構成を示す側面断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例であるロール異物除去装置を
ブライドル装置に適用している状況を示す側面図であ
る。
ブライドル装置に適用している状況を示す側面図であ
る。
【図3】図2に示すロール異物除去装置を矢符III−
III方向から見た正面部分断面図である。
III方向から見た正面部分断面図である。
【図4】図2に示すロール異物除去装置の平面図であ
る。
る。
【図5】図1に示す支持部材に設けられたばね取付孔の
配列状況を示す正面図である。
配列状況を示す正面図である。
【図6】図1に示す支持部材に設けられたばね手段の簡
略化された構成を示す斜視図である。
略化された構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示すばね手段の簡略化された構成を示す
正面部分断面図である。
正面部分断面図である。
【図8】図7に示すばね手段のばねの変位量とばね力と
の関係を示す特性図である。
の関係を示す特性図である。
【図9】図3に示す軸受手段の簡略化された構成を示す
正面図である。
正面図である。
【図10】図9に示す軸受手段の切断面線X−Xから見
た側面断面図である。
た側面断面図である。
【図11】図9に示す軸受手段の簡略化された構成を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図12】空気チューブ式ロール異物除去装置の押付力
調整装置の簡略化された構成を示す側面図である。
調整装置の簡略化された構成を示す側面図である。
【図13】カウンタウェイト式ロール異物除去装置の押
付力調整装置の簡略化された構成を示す側面図である。
付力調整装置の簡略化された構成を示す側面図である。
1,21 ロール 2,24 ブレード 3 トッププレート 4 フィンガ 7 ボトムプレート 8,9 空気チューブ 11,22 角変位調整軸 13 カウンタウェイト 19 ブライドル装置 20 ロール異物除去装置 23 支持部材 23a 立上り部 23b 受け部 25 ばね装置 26 カバー部材 27 収容凹所 31 ばね取付孔 32 ばね収納部材 33 球 34 ばね 35 外向きフランジ 36 環状内向き抜け止め突起 39 待機位置 40 駆動装置 41 第1プーリ 42 第2プーリ 43 歯付ベルト 44 駆動軸 45 ウォームホィール 46 ウォーム 47 ハンドル車 50 軸受装置 51,51a 球面軸受 52,52a 位置調整装置 53 外すべり部材 54 内すべり部材 55 C型止め輪 58 軸受保持体 59 第2位置調整部材 60 第1位置調整部材 61 ブラケット 63 位置調整ボルト 64,65 固定ボルト 66 ハウジング
Claims (4)
- 【請求項1】 ロールの近傍でロールの軸線にほぼ平行
に配置される角変位調整軸と、 角変位調整軸に固定される支持部材と、 支持部材にロールの軸線に平行な軸線まわりに揺動可能
に設けられ、遊端部がロールの表面に接触することがで
きる異物掻取り用ブレードと、 支持部材に設けられ、ブレードの基端部付近にブレード
の先端部がロールに近接する方向にばね力を与えるばね
手段と、 角変位調整軸を希望する角度に角変位駆動して保持する
駆動手段とを含むことを特徴とするロールの異物除去装
置。 - 【請求項2】 支持部材には、ロールの軸線方向に間隔
をあけて複数の取付孔が形成され、 ばね手段は、 前記取付孔に着脱可能に嵌め込まれ、かつ抜き出しが可
能に設けられ有底帽状に形成され取付孔からの抜け出し
が防止されるばね収納部材と、 ばね収納部材に部分的に収納され、ばねによって前記ブ
レードの基端部を押圧し、ブレードの基端部に当接する
部分は外方に凸の丸みを帯びて先細状に形成されている
押圧片を含むことを特徴とする請求項1記載のロールの
異物除去装置。 - 【請求項3】 駆動手段は、 角変位調整軸に固定される第1プーリと、 前記角変位調整軸から間隔をあけて配置され固定位置に
回転自在に設けられ角変位調整軸線と平行な軸線を有す
る駆動軸と、 駆動軸の端部に設けられる第2プーリと、 第1および第2プーリに巻掛けられる無端状帯体と、 駆動軸の他端部に固定されるウォームホィールと、 ウォームホィールに噛み合うウォームと、 ウォームを回転駆動する回転手段とを含むことを特徴と
する請求項1または2記載のロールの異物除去装置。 - 【請求項4】 角変位調整軸の両端部で回転自在にそれ
ぞれ支持する軸受手段が設けられ、 これらの各軸受手段は、 角変位調整軸の端部を回転自在に支持する球面軸受と、 球面軸受をロールの軸線に垂直な平面内で相互に直交す
る各方向に変位調整して設定する設定手段とをそれぞれ
含むことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1
つに記載のロールの異物除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6246513A JPH08112605A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | ロールの異物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6246513A JPH08112605A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | ロールの異物除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08112605A true JPH08112605A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17149517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6246513A Withdrawn JPH08112605A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | ロールの異物除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08112605A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100452471B1 (ko) * | 2002-07-23 | 2004-10-08 | 아이앤아이스틸 주식회사 | 압연 롤러의 연마장치 |
KR100767404B1 (ko) * | 2001-06-27 | 2007-10-17 | 주식회사 포스코 | 롤 표면 이물질제거장치 |
JP2011005394A (ja) * | 2009-06-24 | 2011-01-13 | Nippon Steel Corp | 鋼帯搬送ロール表面の異物除去方法 |
KR101487619B1 (ko) * | 2013-10-15 | 2015-01-29 | 주식회사 에스케이디 하이테크 | 블레이드 수평도를 조절할 수 있는 롤러표면의 이물질 제거장치 |
JP2017113774A (ja) * | 2015-12-23 | 2017-06-29 | 株式会社豊田自動織機 | ロールプレス装置 |
CN106944380A (zh) * | 2017-05-23 | 2017-07-14 | 鞍钢蒂森克虏伯(重庆)汽车钢有限公司 | 一种锌锅辊刮刀机构 |
CN112027574A (zh) * | 2019-06-03 | 2020-12-04 | 华晨宝马汽车有限公司 | 一种用于底板的清洁装置 |
-
1994
- 1994-10-12 JP JP6246513A patent/JPH08112605A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100767404B1 (ko) * | 2001-06-27 | 2007-10-17 | 주식회사 포스코 | 롤 표면 이물질제거장치 |
KR100452471B1 (ko) * | 2002-07-23 | 2004-10-08 | 아이앤아이스틸 주식회사 | 압연 롤러의 연마장치 |
JP2011005394A (ja) * | 2009-06-24 | 2011-01-13 | Nippon Steel Corp | 鋼帯搬送ロール表面の異物除去方法 |
KR101487619B1 (ko) * | 2013-10-15 | 2015-01-29 | 주식회사 에스케이디 하이테크 | 블레이드 수평도를 조절할 수 있는 롤러표면의 이물질 제거장치 |
JP2017113774A (ja) * | 2015-12-23 | 2017-06-29 | 株式会社豊田自動織機 | ロールプレス装置 |
CN106944380A (zh) * | 2017-05-23 | 2017-07-14 | 鞍钢蒂森克虏伯(重庆)汽车钢有限公司 | 一种锌锅辊刮刀机构 |
CN112027574A (zh) * | 2019-06-03 | 2020-12-04 | 华晨宝马汽车有限公司 | 一种用于底板的清洁装置 |
CN112027574B (zh) * | 2019-06-03 | 2022-03-18 | 华晨宝马汽车有限公司 | 一种用于底板的清洁装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |