JPH08112312A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JPH08112312A
JPH08112312A JP6249759A JP24975994A JPH08112312A JP H08112312 A JPH08112312 A JP H08112312A JP 6249759 A JP6249759 A JP 6249759A JP 24975994 A JP24975994 A JP 24975994A JP H08112312 A JPH08112312 A JP H08112312A
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JP
Japan
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back sheet
disposable diaper
fastening tape
sheet
tape
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Pending
Application number
JP6249759A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehito Itou
毅人 伊藤
Soichi Fujita
荘一 藤田
Toshiyasu Tanaami
俊安 店網
Yasuki Uchiyama
泰樹 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターゲットテープが無いおむつであって、着
用者が激しく動いても裏面シートが破れたり、ファスニ
ングテープが外れたりせず、更には裏面シートの柔軟性
やおむつの使用感にも優れた使い捨ておむつを提供する
こと。 【構成】 表面シート、裏面シート及び吸収体と、装着
時におむつを固定するためのファスニングテープとを有
し、上記裏面シートは、上記使い捨ておむつの幅方向に
おける3%伸張時の荷重が100g/cm〜300g/cm
で、バルクソフトネスが55g以下で、且つ破断強度が
250g/cm以上であり、上記ファスニングテープは、
該裏面シートに対する180°剥離力が400g/cm以
下で且つ500g荷重下での保持時間が10分以上であ
り、上記裏面シートの表面には、上記ファスニングテー
プを粘着させるターゲットテープはなく且つ上記裏面シ
ートの上記吸収体側の面には、補強フィルムが設けられ
ている使い捨ておむつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨ておむつに関
し、更に詳細には、おむつの使用時にファスニングテー
プを粘着させるためのターゲットテープがなく、裏面シ
ートの柔軟性に優れ、使用中にファスニングテープが外
れたり、裏面シートが破れたりしない使い捨ておむつに
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来販
売されていた使い捨ておむつは、おむつ止着用のファス
ニングテープを直接バックシート上に粘着させて、おむ
つを使用するものであったが、これらの使い捨ておむつ
においては、使用中にバックシートが破れたり、ファス
ニングテープが外れたり、バックシートが柔軟性に欠け
る等の何れかの問題が起きていたため、現在市販されて
いる使い捨ておむつのほとんどが、該ファスニングテー
プを止着させるための補強フィルム(ターゲットテー
プ)を使用している。該ターゲットテープの目的は、フ
ァスニングテープをバックシートに貼った際の、バック
シートの破れを防止するための補強が主である。
【0003】しかし、上記ターゲットテープを使用した
おむつにおいては、ファスニングテープはターゲットテ
ープ上に貼る必要が有るが、お母さんが赤ちゃんにおむ
つを装着する際に、ファスニングテープを貼り間違いで
バックシート上に貼り、バックシートが破れてしまう問
題がしばしば起こる。さらに、ファスニングテープをタ
ーゲットテープ上に貼る制約を受けることは、おむつの
サイズ調整に制約を受けることになり好ましくない。
【0004】そこで、近年、ターゲットテープの無い使
い捨ておむつも数種類は販売されている。これらの使い
捨ておむつは、バックシートの破れを生じなくするため
に、ファスニングテープの剥離力を弱くしたり、バック
シートの強度を強くしたりして対応している。しかし、
ファスニングテープの剥離力を弱くすると、バックシー
トの破れは防げるものの、装着者の活動中にファスニン
グテープが外れてしまう問題が起こる。また、バックシ
ートの強度を強くすると、バックシートが硬くなり使用
感が悪く好ましくない。これらの問題があるため、上記
使い捨ておむつは、比較的動きの少ない大人用や低月齢
用にしか使用できないのが現状である。
【0005】更に、上記の問題を解消するために、ター
ゲットテープのない使い捨ておむつに関する技術が種々
提案されている。例えば、特開平5−287244号公
報には、テープの粘着剤層の保持時間、剪断接着力及び
剥離力を規定した、おむつのファスニングテープとして
用いることができるテープシステムが記載されている。
また、特開昭55−93802号公報及び特開昭56−
9402号公報には、バックシートを補強したターゲッ
トテープの無い使い捨ておむつが記載されている。
【0006】しかしながら、上記特開平5−28724
4号公報には、バックシートに関しては何等記載されて
おらず、同公報に記載のテープシステムを用いても通常
のバックシートでは充分な効果が得られず、また、バッ
クシートの柔らかさや、使用感については何等改良され
ていない。また、特開昭55−93802号公報及び特
開昭56−9402号公報に記載の使い捨ておむつで
は、バックシートの補強はしているものの、該補強がホ
ットメルト等の接着剤によるものであるため、バックシ
ートの強度やファスニングテープの剥離力に何らの制限
もなされない場合には、充分な効果が得られないという
問題がある。
【0007】また、本発明者等は、上述の問題点を解消
すべく、特定の物性の関係を有する裏面シート及びファ
スニングテープを用いたターゲットテープのない使い捨
ておむつを提案しているが、上記の使い捨ておむつにお
いては、ファスニングテープ10による止着が図1
(a)に示すような状態でなされた場合、ファスニング
テープ10を剥離させる時に該裏面シート3が図2
(b)に示すように破れてしまうという実用上の問題が
ある。
【0008】従って、本発明の目的は、ターゲットテー
プが無いおむつであって、着用者が激しく動いても裏面
シートが破れたり、ファスニングテープが外れたりせ
ず、また裏面シートの柔軟性やおむつの使用感にも優
れ、更には、図1(a)に示すような状態でファスニン
グテープを止着しても、ファスニングテープを剥離させ
る際に裏面シートが破れることがない使い捨ておむつを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ターゲッ
トテープを有しない使い捨ておむつについて種々検討を
行った結果、裏面シートとファスニングテープとの物性
の関係を規定し且つ裏面シートの吸収体側の面に補強フ
ィルムを設けてなる使い捨ておむつが上記目的を達成し
得ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、液透過性の表面シート、
液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在す
る吸収体と、装着時におむつを固定するためのファスニ
ングテープと、該ファスニングテープの不必要時に該フ
ァスニングテープを折り返し部によって、折り返してそ
の粘着面を粘着させておくリリーステープとを有する使
い捨ておむつにおいて、上記裏面シートは、上記使い捨
ておむつの幅方向における3%伸張時の荷重が100g
/cm〜300g/cmで、バルクソフトネスが55g以下
で、且つ破断強度が250g/cm以上であり、上記ファ
スニングテープは、該裏面シートに対する180°剥離
力(上記裏面シートに粘着させて、40℃80%RHで
24時間経過した後の剥離力)が400g/cm以下で且
つ500g荷重下での保持時間が10分以上であり、上
記裏面シートの表面には、上記ファスニングテープを粘
着させるターゲットテープはなく且つ上記裏面シートの
上記吸収体側の面には、補強フィルムが設けられてい
る、ことを特徴とする使い捨ておむつを提供するもので
ある。
【0011】
【作用】本発明の使い捨ておむつは、上記裏面シートに
ターゲットテープがなく、その使用時には、ファスニン
グテープと裏面シートとを直接粘着させて使用する。こ
の際、ファスニングテープと裏面シートとが特定の物性
を有しているので、おむつの使用時に裏面シートが破れ
たり、ファスニングテープが外れたりすることがなく、
更には、上記裏面シートに補強フィルムが設けられてい
るので、図1(a)に示すような状態でファスニングテ
ープを止着しても裏面シートが破れることがない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の使い捨ておむつを添付図面を
参照して更に詳細に説明すると共に、実施例により具体
的に説明するが、本発明は、これらに限定されるもので
はない。図2は、本発明の使い捨ておむつの1実施例に
おけるおむつの表側(腹側)を示す斜視図であり、図3
は、図2に示す使い捨ておむつのA−A断面図であり、
図4は、図2に示す使い捨ておむつの展開図である。
【0013】本実施例の使い捨ておむつ1は、図2に示
すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面
シート3及びこれら両シート間に介在する吸収体4と、
装着時におむつを固定するためのファスニングテープ1
0と、該ファスニングテープ10の不必要時に該ファス
ニングテープ10を折り返し部11によって、折り返し
てその粘着面12を粘着させておくリリーステープ20
(図3参照)とを有する。そして、上記裏面シート3
は、上記使い捨ておむつの幅方向における3%伸張時の
荷重が100g/cm〜300g/cmで、バルクソフトネ
スが55g以下で、且つ破断強度が250g/cm以上で
あり、上記ファスニングテープ10は、該裏面シート3
に対する180°剥離力(上記裏面シートに粘着させ
て、40℃80%RHで24時間経過した後の剥離力)
が400g/cm以下で、且つ500g荷重下での保持時
間が10分以上であり、上記裏面シート3の表面には、
上記ファスニングテープ10を粘着させるターゲットテ
ープはなく且つ上記裏面シート3の上記吸収体4側の面
には、補強フィルム20が設けられている。
【0014】更に詳細に説明すると、本実施例の使い捨
ておむつ1は、図2〜図4に示すように、吸収体4が股
下領域が縊れた砂時計状に湾曲形成され、表面シート2
及び裏面シート3も吸収体4の形状に即して股下領域が
上述の如く湾曲形成されており、該吸収体4は、表面シ
ート2及び裏面シート3により挟持・固定されている。
また、上記吸収体4の周縁部における前後のウエスト部
5,5’とレッグ部6とには、おむつを着用した際に、
着用者にウエスト部5,5’とレッグ部6とをフィット
させるための弾性伸縮部材7が表面シート2と裏面シー
ト3とにより固定されて設けられている。
【0015】次いで、上記使い捨ておむつ1を構成する
各部材の形成材料について説明する。上記表面シート2
としては、排泄物を吸収体へ透過させる液透過性シート
で肌着に近い感触を有したものが好ましく、このような
液透過性シートとしては、例えば、織布、不織布、多孔
性フィルム等が好ましく挙げられる。また、表面シート
2の周縁にシリコン系油剤、パラフィンワックス等の疎
水性化合物を塗布する方法や、予めアルキルリン酸エス
テルのような親水性化合物を全体に塗布し、周縁を温水
で洗浄する方法により、撥水処理を施し、周縁における
尿等の滲みによる漏れを防止することができる。
【0016】また、上記吸収体4としては、解繊パルプ
を主材とした高分子吸水ポリマーを併用したものが好ま
しい。該高分子吸水ポリマーは、上記吸収体4の上層、
中層、下層のいずれに存在させてもよく、また、パルプ
と混合したものであってもよい。また、該高分子吸水ポ
リマーは自重の20倍以上の液体を吸収して保持し得る
保持性能を有し、ゲル化する性質を有する粒子状のもの
が好ましく、このような高分子吸水ポリマーとしては、
例えば、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重合
体、デンプン−アクリロニトリル共重合体のケン化物、
ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、アク
リル酸(塩)重合体などが好ましく挙げられる。
【0017】また、上記弾性伸縮部材7としては、糸ゴ
ム、平ゴム、フィルムタイプのゴムあるいはフィルム状
の発泡ポリウレタン等が好ましく挙げられ、150%伸
長時の応力が40〜150グラムのものが好ましい。
【0018】上記ファスニングテープ10としては、ゴ
ム系、アクリル系、シリコン系等の粘着剤を用いて、上
記の各物性を満たすように粘着面12を形成したもので
あればその粘着剤の組成等は何等限定されるものではな
いが、ゴム系の粘着剤としては、例えば、天然ゴム、合
成ゴムを主体をしたものがいずれも使用され、特にホッ
トメルト塗工による無公害化の点等からは、ABA型又
はAB型ブロック共重合体(Aは、熱可塑性ブロック、
Bはラバーブロックで、例えば、スチレン−イソプレン
−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン
共重合体、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン
共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体若しくはこれ
らの水素添加物等)を主体としたものが好ましい。
【0019】また、上記のアクリル系の粘着剤も、特に
限定されず、例えば、粘着性を与えるTgの低い柔らか
い主モノマーと、接着性や凝集力を与えるTgの高く硬
いコモノマーを少量と、架橋や接着性の改良のための官
能基含有モノマーとを共重合して得られる重合体等が使
用される。上記主モノマーとしては、エチルアクリレー
ト(EA)、ブチルアクリレート(BA)、2−エチル
ヘキシルアクリレート(2−EHA)等が挙げられ、上
記コモノマーとしては、酢酸ビニル(VAc)、アクリ
ルニトリル(AN)、アクリルアマイド(AM)、スチ
レン(St)、メチルメタクリレート(MMA)、メチ
ルアクリレート(MA)等が挙げられ、上記官能基含有
モノマーとしては、メタクリル酸(MAA)、アクリル
酸(AA)、イタコン酸(IA)、ヒドロキシエチルメ
タクリレート(HEMA)、ヒドロキシプロピルメタク
リレート(HPMA)、ジメチルアミノエチルメタクリ
レート(DM)、アクリルアマイド(AM)、メチロー
ルアクリルアマイド(N−MAN)、グリシジルメタク
リレート(GMA)、無水マレイン酸等が挙げられる。
【0020】また、上記粘着面の厚さは、特に限定され
ないが、通常10〜100μmが好適である。
【0021】また、基材としてのフィルムやテープは何
等限定されないが、例えば、特開昭63−112704
号公報に記載のポリプロピレン含有プラスチックや、ポ
リプロピレンとポリプロピレン含有プラスチックとの積
層物、或いは、ポリエステルよりなるものが好適であ
り、その表面はフラット状マット状でもよい。更に発泡
体や凹凸表面の基材も用いることもできる。また、この
基材として、オレフィン系、スチレン系、ウレタン系、
ポリエステル系エラストマーを主成分としたフィルムを
用いた場合には、良好なスリップ性を発現せしめること
ができ、またファスニングテープをソフトにすることが
できる。基材厚としては、50μm〜150μmが使用
上好ましい。
【0022】また、上記裏面シート3としては、上記の
各物性を満足するように形成されたものであれば、特に
制限されないが、透湿性を有する多孔性シートが好まし
く、該多孔性シートの透湿度は、0.5〜4.0g/1
00cm2 ・hrであるのが好ましい。
【0023】ここで、上記透湿度は下記の如くして求め
られるものである。透湿度は、JISZ−0208に準
じて求められる。具体的には下記の1)装置及び器具、
2)用剤及び3)試験片を用いて、下記4)操作を行
い、下記5)算出にあてはめて求められる。
【0024】1)装置及び器具 透湿カップ 恒温恒湿装置:規定の温湿度に保たれ空気が試験片を
0.5〜2.5m/sの速度で循環できる装置。 ・上記恒温恒湿装置における条件:温度30℃,相対湿
度90±2%(乾球30℃,湿球28.6℃) 天秤:0.01gまで秤量できる天秤 ウォーターバス デシケーター フルイ〔米国テーラー(Tyler)標準フルイ〕
(7メッシュ,28メッシュ)
【0025】2)用剤 吸収剤:塩化カルシウム(U字管用)で粒度は238
0μ(7メッシュ)を通過し、590μ(28メッシ
ュ)にはとどまるもの。 封ろう剤:融点50〜52℃のパラフィンワックス8
0WT%及び粘性ポリイソブチレン(低重合度)20W
T%。透湿カップを10個使用する時は、パラフィンワ
ックス160gと粘性ポリイソブチレン40gとを計量
する。これをウォーターバスにて加熱し約100℃で溶
融混合して封ろう剤とする。また、使用する際は、約6
0℃〜70℃に加熱して用いる。 n−ヘプタン:透湿カップにて付着した封ろう剤の除
去に用いる。
【0026】3)試験片 試験片は使用する透湿カップの内径より大きい直径
(約70mm)を持つ円形のもので同一試料からは4枚
の試験片を切り取って試験に備える。 各試験片について5カ所の厚みを測定する。
【0027】4)操作 吸収剤を透湿カップにいれ試験片を備えたリングで蓋
をした後、溶融した封ろう剤をカップの周縁の溝に流し
こみ透湿カップとリングとを固定して、これを試験体と
する。 透湿カップ側面にNo.を記入し、デシケーター中に
30分放置した後の重量を 測定し、この時の重量をW
0 とする。 試験体を所定の試験条件に保った恒温恒湿装置中に入
れ、1時間後に取り出しデシケーター中に放置する。5
分後に取り出し重量を測定し、これをW1 とする。
【0028】5)算出 透湿度は1時間後の重量変化(W1 −W0 )を透湿面積
100cm2 に換算することによって求める。尚、透湿
カップの透湿面積は28.27cm2 である。 透湿度=〔(W1 −W0 )/28.27〕×100 =(W1 −W0 )×3.54〔単位(g/100cm2
・1hr)〕
【0029】また、上記多孔性シートとしては、下記の
多孔性シートで、且つ上記物性を有するものが、特に好
ましく用いられる。結晶性ポリオレフィンと、該結晶性
ポリオレフィンの融点以上の温度では該結晶性ポリオレ
フィンに対して混和性があり溶解するが、該結晶性ポリ
オレフィンの融点以下の温度では該結晶性ポリオレフィ
ンに対して相分離を起こす化合物とを溶融混合すること
により、該結晶性ポリレフィンと化合物とからなる溶液
を得、該溶液からシートを成型し、次いで該シートを少
なくとも一つの方向に延伸することにより微細孔を形成
させてなる多孔性シート。
【0030】また、上記多孔性シートにおいて用いられ
る上記結晶性ポリオレフィンは、重量平均分子量Mwの
数平均分子量Mnに対する比率がMw/Mn>5.0、
好ましくはMw/Mn>6.0であるポリプロピレンで
あるのが好ましい。ここで、上記比率は分子量の分布を
表す指標であり、上記比率がMw/Mn>5.0である
と、例えば、上記ポリプロピレンに上記化合物として鉱
油を20重量%以上溶融混合する時に、上記ポリプロピ
レンに上記鉱油が速やかに溶解し、安定して混合するこ
とができるので、上記比率がMw/Mn>5.0である
のが好ましい。
【0031】また、上記ポリプロピレンの重量平均分子
量は、30〜60万の範囲であることが好ましく、その
融点は、155〜170℃の範囲であることが好まし
い。また、上記ポリプロピレンは、ホモタイプ、ブロッ
クタイプ、ランダムタイプのいずれでもよく、これらを
単独または2種以上混合して用いることができ、更にポ
リエチレン等の他の樹脂を混合して用いることもでき
る。
【0032】また、上記ポリプロピレンは、上記ポリプ
ロピレンが高結晶性を示して剛性が向上するので、上記
の比率を満足することの他に、更にアイソタクチックペ
ンダット分率(P)とメルトインデックス(MI)と
が、1.00≧P≧0.015LogMI+0.955
の関係にあるのが特に好ましい。ここで、上記アイソタ
クチックペンダット分率(P)は、ポリプロピレンの結
晶性を表す指標である。
【0033】また、上記MIは、0.03〜2.0g/
10分の範囲であるのが好ましい。上記MIが、0.0
3未満であると、造粒若しくは成形加工時の溶融物の流
動性が不良なため動力を要し経済的でなく、生産スピー
ドも上げることができず、また、2.0を超えると、溶
融時の張力が減少し、例えばインフレーション法により
シートを成形するときにバブルを持ち上げにくく成形が
不安定になるので、上記範囲とするのが好ましい。
【0034】また、上記化合物としては、上記の特性を
有していれば特に限定されないが、具体的には、流動パ
ラフィン等の鉱油、合成潤滑油、ジオクチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、トリエチレングリコール、ジ
ブチルフタレート、並びに、フタール酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸及び/又は脂肪族多塩基カルボン酸
とアルキルアルコールとのエステル等が好ましく挙げら
れる。
【0035】上記多孔性シートにおいて、上記結晶性ポ
リオレフィンと上記化合物との配合割合は、上記結晶性
ポリオレフィン30〜90重量部、好ましくは60〜8
0重量部に対して、上記化合物70〜10重量部、好ま
しくは40〜20重量部である。
【0036】上記結晶性ポリオレフィンの配合割合が3
0重量部未満の場合には、マトリックスとなる樹脂の割
合が少ないために延伸して得られるシートの賦形性が悪
く、巻物にした時の微細孔の潰れや鉱油等の液状物のに
じみ出しが生じる場合があり、90重量部を超える場合
には、延伸しても透湿性が付与されるような上記微細孔
を形成することができない場合があるので、上記の配合
割合とするのが好ましい。
【0037】また、上記溶融混合する際における温度
は、上記結晶性ポリオレフィンの融点以上、好ましくは
180〜250℃の範囲であり、上記溶融混合して上記
溶液を得るには、2軸混練機を用い、ホッパーより上記
ポリプロピレンのペレットを定量してフィードし、上記
2軸混練機のベント孔より上記化合物を注入する方法等
により得ることができる。
【0038】また、上記シートを形成するには、上記溶
液を一度冷却して、コンパウンド化されたペレットを作
った後、単軸の押し出し機を用いて円形ダイスよりイン
フレーション成形する方法、又は2軸混練機を用い、そ
の先端にギアポンプを介して接続された円形ダイスによ
りインフレーション成形する方法等により行うことがで
きる。
【0039】また、上記シートを形成する際には、必要
に応じ、例えば下記の各種添加剤を下記の添加量の範囲
内で添加することができる。p−tert−ブチル安息
香酸アルミニウム塩、1,2,3,4−ジベンジリデン
ソルビトール、1,2,3,4−ジ−(p−エチルベン
ジリデン)ソルビトール等のポリプロピレンの結晶の大
きさを制御する結晶造核剤を上記溶液全体に対して0.
5重量%以下;無水シリカ、ゼオライト等の裂け防止用
無機フィラーを上記溶液全体に対して1重量%以下;酸
化チタン、硫酸バリュウム、炭酸カルシウム、タルク等
の隠蔽性を付与する無機フィラー;上記溶液全体に対し
て20重量%以下;フタロシアニンブルー、キナクドリ
ンレッド、ジオキサンバイオレット、イソインドリノン
等の着色剤;上記溶液全体に対して0.05重量%以
下。尚、上記結晶造核剤を添加する場合には、結晶造核
剤マスターバッチとして添加するのが好ましい。
【0040】また、上記延伸における延伸倍率は1.2
〜3倍、延伸温度は10〜80℃とするのが好ましく、
延伸方向は、一軸方向又は二軸方向のいずれでもよい。
上記延伸により形成される上記微細孔は、孔径が0.0
5〜1μmであるのが好ましい。
【0041】而して、本発明の使い捨ておむつ1は、上
記裏面シート3が、上記使い捨ておむつの幅方向におけ
る3%伸張時の荷重が100g/cm〜300g/cm、更
に好ましくは100g/cm〜200g/cmで、バルクソ
フトネスが55g以下、更に好ましくは45g以下、最
も好ましくは10〜30gで、且つ破断強度が250g
/cm以上、好ましくは400g/cm以上、更に好ましく
は500g/cm以上であり、上記ファスニングテープ1
0は、該裏面シート3に対する180°剥離力(上記裏
面シートに粘着させて、40℃80%RHで24時間経
過した後の剥離力)が400g/cm以下、更に好ましく
は150〜300g/cmで、且つ500g荷重下での保
持時間が10分以上、好ましくは30分以上、最も好ま
しくは60分以上であり、上記裏面シート3の表面に
は、上記ファスニングテープ10を粘着させるターゲッ
トテープはなく且つ上記裏面シート3の上記吸収体4側
の面には、補強フィルム20が設けられていることを特
徴とする。即ち、本発明の使い捨ておむつは、上記の物
性を有する裏面シートと上記の物性を有するファスニン
グテープとを組み合わせ、且つ裏面シートに補強フィル
ムを設けたことを特徴とするものであり、これによって
ターゲットテープを設ける必要がなく、柔軟で装着性に
優れ、図1(a)に示す状態でファスニングテープ10
を止着しても、上記ファスニングテープ10を剥離させ
る際に裏面シート3が破れないという効果が奏される。
【0042】上記荷重が100g/cm未満であると、お
むつ装着中に上記ファスニングテープに荷重がかかった
際に裏面シートの上記補強テープが設けられていない部
分が伸び過ぎ易く、ファスニングテープがこの部分の伸
びに追従できないため、ファスニングテープが外れた
り、伸びた部分が破れたりする。300g/cmを超える
と、裏面シートの上記補強テープが設けられていない部
分が伸びにくいため、装着者の体の動きに追従すること
ができず、装着感が悪い。上記バルクソフトネスが55
gを超えると、裏面シートの上記補強テープが設けられ
ていない部分の柔軟性が悪く、おむつ全体がゴワゴワし
た感じになり、感触が悪い。上記破断強度が250g/
cm未満であると、裏面シートの上記補強フィルムが設け
られていない部分に上記ファスニングテープが張られた
場合に、おむつ装着後にファスニングテープを剥がす際
に、裏面シートの上記補強テープが設けられていない部
分が破れてしまう。上記180°剥離力が400g/cm
を超えると、裏面シートの上記補強フィルムが設けられ
ていない部分に上記ファスニングテープが張られた場合
に、おむつ装着後にファスニングテープを剥がす際に、
裏面シートの上記補強テープが設けられていない部分が
破れてしまう。上記保持時間が10分未満であると、お
むつ装着中に装着者が激しく動いたり、座ったりした際
に、ファスニングテープに応力がかかり、ファスニング
テープが外れ排泄物のモレを起こす原因となる。また、
上記ターゲットテープは、従来の使い捨ておむつにおい
て、ファスニングテープの貼着用として裏面シートの表
面に設けられていたテープ等を意味するものである。
【0043】また、上記補強フィルム20は、図2〜図
4に示すように、上記裏面シート3の上記吸収体4側の
面上にて上記裏面シート3に接着されて設けられてお
り、また上記補強フィルム20は、上記裏面シート2の
腹側部の胴回り部(おむつの着用時に使用者の腹側且つ
胴回りに位置する部分)に設けられている。
【0044】上記補強フィルム20は、その面積が、上
記裏面シート3の面積の1/3以下となるように設けら
れるのが好ましく、1/5以下となるように設けられる
のが更に好ましい。上記補強フィルム20の面積が上記
裏面シート3の面積の1/3を超えると、裏面シート3
全体がごわごわして感触が悪くなり、コストが高くな
り、また裏面シートとして上述の透湿シートを用いた場
合にその透湿性が阻害される場合があるので、1/3以
下とするのが好ましい。
【0045】また、上記補強フィルムが設けられた部分
における上記補強フィルム及び上記裏面シートのバルク
ソフトネスは、50〜300gであるのが好ましく、1
00〜250gであるのが更に好ましい。上記バルクソ
ルトネスが50g未満であると、上記ファスニングテー
プ10を止着する際に裏面シート3に皺ができてしまい
使用しずらく、300gを超えると、裏面シート3全体
がごわごわして感触が悪くなる場合があるので、上記範
囲内とするのが好ましい。
【0046】また、上記補強フィルムと上記裏面シート
との180°剥離力が、上記裏面シートと上記ファスニ
ングテープとの180°剥離力よりも大きいのが好まし
い。上記補強フィルムと上記裏面シートとの180°剥
離力が、上記裏面シートと上記ファスニングテープとの
180°剥離力よりも小さいと、ファスニングテープを
裏面シートから剥離させる際に、補強フィルムが裏面シ
ートから剥がれてしまい補強フィルムを設けた意味がな
くなるので好ましくない。
【0047】また、上記補強フィルムと上記裏面シート
との500g荷重下での保持時間が、上記裏面シートと
上記ファスニングテープとの500g荷重下での保持時
間よりも大きいのが好ましい。上記補強フィルムと上記
裏面シートとの500g荷重下での保持時間が、上記裏
面シートと上記ファスニングテープとの500g荷重下
での保持時間よりも小さいと、おむつの使用中に補強フ
ィルムと裏面シートとが剥がれてしまい補強フィルムを
設けた意味がなくなるので好ましくない。
【0048】また、上記補強フィルムは、多孔性フィル
ムであるのが好ましく、該多孔性フィルムとしては、通
常使い捨ておむつに用いられる多孔性フィルムであれば
特に制限なく用いることができる。また、上記補強フィ
ルム20としては、その吸収体4側の面のみが剥離処理
されたものも好ましく用いることができる。
【0049】上記補強フィルム20と上記裏面シート3
との接着は、通常公知の接着剤を特に制限なく用いて行
うことができ、また、その接着パターンとしては、図5
(a)〜(e)に示すパターン等とすることができる。
更に詳述すると、上記接着パターンとしては、図5
(a)に示すように、全面と接着するパターン、図5
(b)に示すように、横縞状に接着するパターン、図5
(c)に示すように、縦縞状に接着するパターン、図5
(d)に示すように、未接着部分がドット状に残存する
ように接着するパターン、図5(e)に示すように、円
形の接着部分が形成されるように接着するパターン等が
好ましく挙げられ、特に図5(a)に示す全面と接着す
るパターン及び図5(d)に示す未接着部分がドット状
に残存するように接着するパターンが、ファスニングテ
ープを剥がす際に裏面シート全体に荷重が分散されるの
で好ましい。また、上記接着は、おむつの使用中、又は
おむつの使用後にファスニングテープを上記裏面シート
より剥離させる際に、上記補強フィルムが上記裏面シー
トから剥がれない接着力をもってなされているのが好ま
しい。即ち、上記補強テープと上記裏面シートとの接着
における接着力が、おむつの使用中における着用者の動
作やファスニングテープを剥離させる際に裏面シートと
補強フィルムとの接着部分にかかる力では剥がれない程
度の接着力であるのが好ましい。
【0050】また、上記補強フィルム20は、図6に示
すように設けることもできる。ここで、 図6は、本発
明の使い捨ておむつの他の実施例を示す展開図(図4相
当図)である。尚、ここで、特に詳述しない点について
は、上述の説明が適宜適用される。図6に示す本発明の
使い捨ておむつにおいては、補強フィルム20がおむつ
の腹側部の胴回り部の左右両側部(中央部を除く部分)
にそれぞれ設けられている。このように、本発明におい
て上記補強フィルム20は、ファスニングテープ10を
使用時において止着する部分に設けられていれば、その
設置態様等は特に制限されない。
【0051】ここで、上記各物性は、下記の如くして求
められるものである。 1.裏面シートの3%伸張時の荷重 測定装置 テンシロン万能試験装置・引張試験モー
ド(オリエンテック社製) 試料 図7(a)に示すように、おむつより5
か所サンプリングする(このとき、粘着剤、台紙等が裏
面シートに付着した場合は、裏面シートに影響を与えな
い程度に、トルエン等の有機溶剤で拭き取る)。この
際、サンプリングされた各サンプルの寸法は、10mm
×(25mm+50mm+25mm)〔図7参照〕であ
る。 測定条件 (1)測定環境:温度20℃、湿度65
%RH (2)引張条件:チャック間距離 50mm 引張速度 300mm/min 測定結果 3%伸張時(チャック間距離50mmが
51.5mmになった時)の引張強度を5つの各サンプ
ルについて測定して、その平均を求める。
【0052】2.バルクソフトネス 測定装置 テンシロン万能試験装置・圧縮試験モー
ド(オリエンテック社製) 試料 (1)サンプリングする場所については
上記の1.裏面シートの3%伸張時の荷重におけるサン
プリングする場所と同じであるが、サンプルの寸法は、
30mm×150mmとする。 (2)測定サンプル:図8(a)に示すように、サンプ
リングした各サンプルを用いて直径45mmの表(おむ
つの外表面側)を外側とする円筒aを作り、重なり合っ
た部分の上端と下端とをホッチキスで止める。次いで、
図8(b)に示す塩ビ製の輪bを上記円筒aの下部にあ
て:図8に示す(c)測定サンプルcとする。 測定条件 (1)測定環境:温度20℃、湿度65
%RH (2)圧縮条件:圧縮速度10mm/min 測定結果 サンプルを20mm圧縮した時の最高強度を5つの各サ
ンプルについて測定して、その平均を求め、これをバル
クソフトネスとする。
【0053】3.破断強度 上記「1.裏面シートの3%伸張時の荷重の測定」と同
様に試験を行い、破断した時点での荷重を求め、該荷重
を破断強度とした。
【0054】4.保持時間 測定装置 恒温槽付保持力試験機 (テスター産
業社製) 試料 図9に示すように、おむつより、裏面シ
ートを6ヵ所サンプリングする(このとき、粘着剤及び
台紙等が裏面シートに付着した場合は、該粘着剤及び該
台紙等を、裏面シートに影響を与えない程度に、トルエ
ン等の有機溶剤で除去する)。この際、サンプリングし
たサンプルの寸法は、100mm×100mmである。 測定条件 (1)測定環境:温度40℃ (2)荷重条件:500g 測定結果 図10に示すように、サンプルに接着面
積(図10中の斜線部分)が25mm×30mmとなる
ようにファスニングテープを貼り、垂直方向(図10に
示す矢印方向)に500gの荷重をかけ、6つの各サン
プルについて、保持時間を測定して、その平均を求め
る。尚、この際、ファスニングテープは、サンプリング
する前の各サンプルのおむつにおける幅方向(図9に示
す矢印方向)に向けて貼って評価を行い、またファスニ
ングテープの接着は200gのゴムローラーを1往復か
けて行った。
【0055】5.180°剥離力 アクリル板(5mm×125mm×3mm)に両面テー
プ(MD30mm)を貼り、さらにその上にバックシー
トを傷つけぬように貼り、図11(a)に示す被着体を
得、ついで、該被着体にファスニングテープを図11
(b)に示すように25mm×20mmだけ粘着させ、
25mm幅1kgのゴムローラーを1往復させて圧着し
た後、40℃80%RHで24時間保管し、更に、室温
で30分経過させて、下記の条件で180°剥離テスト
を行い、平均荷重を求め、ファスニングテープの対バッ
クシート粘着力(g/25mm)とする。測定は、5つ
のサンプルについて行い、その平均値をもって表す。
尚、測定値は、測定後、テープ10mm幅に換算する
〔実測値×(10/25)〕。 測定装置 テンシロン万能引張試験装置 試料 サンプリングの場所及びサンプルの寸法
については、上記〔1.裏面シートの3%伸張時の荷
重〕におけるサンプリングの場所及びサンプルの寸法と
同様(150×50mm)である。 測定条件 上記〔1.裏面シートの3%伸張時の荷
重〕における測定条件と同様である。 測定結果 上述のように測定した5つのサンプルの
剥離力の平均を求める。
【0056】尚、本発明の使い捨ておむつは、上述の実
施例には何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明の使い捨ておむつは、ターゲット
テープの無く、着用者が激しく動いても裏面シートが破
れたり、ファスニングテープが外れたりせず、また裏面
シートの柔軟性やおむつの使用感にも優れ、更には、図
1(a)に示すような状態でファスニングテープを止着
しても、ファスニングテープを剥離させる際に裏面シー
トが破れることがないものである。また、特に従来は、
ターゲットテープが非透湿性である為、透湿性シートを
バックシートとして用いても上記ターゲットテープを設
けた部分が非透湿であったが、裏面シートとして透湿性
を有する多孔性シートを用いた本発明の使い捨ておむつ
においては、おむつの使用時におけるムレ防止性にも優
れたものとなる。更に、上記多孔性シートとして特定の
多孔性シートを用いた場合には、本願に記載したバック
シートの物性を有するシートの製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、従来の使い捨ておむつにおける
ファスニングテープの止着の1態様を示す模式図であ
り、図1(b)は、図1(a)に示すファスニングテー
プを剥離させた状態を示す模式図である。
【図2】図2は、本発明の使い捨ておむつの1実施例に
おけるおむつの表側(腹側)を示す斜視図である。
【図3】図3は、図2に示す使い捨ておむつのA−A断
面図である。
【図4】図4は、図2に示す使い捨ておむつの展開図で
ある。
【図5】図5は、裏面シートと補強フィルムとの接着パ
ターンを示す模式図である。
【図6】図6は、本発明の使い捨ておむつの他の例を示
す展開図(図4相当図)である。
【図7】図7は、3%伸張時の荷重を測定する際のサン
プリング場所及びサンプル寸法を示す概略図である。
【図8】図8は、バルクソフトネスを測定する際の測定
サンプルを形成する態様を示す概略図である。
【図9】図9は、保持時間を測定する際のサンプリング
場所を示す概略図である。
【図10】図10は、保持時間を測定する態様を示す概
略図である。
【図11】図11(a)は、180°剥離力を測定する
際に作成する被着体を示す平面図であり、図11(b)
は、該被着体上にファスニングテープを粘着させた態様
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 2 表面シート 3 裏面シート 4 吸収体 5 ウエスト部 6 レッグ部 7 弾性伸縮部材 10 ファスニングテープ 11 折り曲げ部 12 粘着面 20 補強フィルム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
    面シート及びこれら両シート間に介在する吸収体と、装
    着時におむつを固定するためのファスニングテープと、
    該ファスニングテープの不必要時に該ファスニングテー
    プを折り返し部によって、折り返してその粘着面を粘着
    させておくリリーステープとを有する使い捨ておむつに
    おいて、 上記裏面シートは、上記使い捨ておむつの幅方向におけ
    る3%伸張時の荷重が100g/cm〜300g/cmで、
    バルクソフトネスが55g以下で、且つ破断強度が25
    0g/cm以上であり、 上記ファスニングテープは、該裏面シートに対する18
    0°剥離力(上記裏面シートに粘着させて、40℃80
    %RHで24時間経過した後の剥離力)が400g/cm
    以下で且つ500g荷重下での保持時間が10分以上で
    あり、 上記裏面シートの表面には、上記ファスニングテープを
    粘着させるターゲットテープはなく且つ上記裏面シート
    の上記吸収体側の面には、補強フィルムが設けられてい
    る、 ことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 【請求項2】 上記補強フィルムは、上記裏面シートの
    腹側部の胴回り部に設けられており、該補強フィルムが
    設けられた部分のバルクソフトネスは、50〜300g
    であることを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむ
    つ。
  3. 【請求項3】 上記補強フィルムは、上記裏面シートに
    接着されて設けられており、上記接着は、おむつの使用
    中又はおむつの使用後にファスニングテープを上記裏面
    シートより剥離させる際に、上記補強テープが上記裏面
    シートから剥がれない接着力をもってなされていること
    を特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
  4. 【請求項4】 上記補強フィルムと上記裏面シートとの
    180°剥離力が、上記裏面シートと上記ファスニング
    テープとの180°剥離力よりも大きいことを特徴とす
    る請求項1記載の使い捨ておむつ。
  5. 【請求項5】 上記補強フィルムと上記裏面シートとの
    500g荷重下での保持時間が、上記裏面シートと上記
    ファスニングテープとの500g荷重下での保持時間よ
    りも大きいことを特徴とする請求項1記載の使い捨てお
    むつ。
  6. 【請求項6】 上記の3%伸張時の荷重が100g/cm
    〜200g/cmで、上記バルクソフトネスが45g以下
    で、上記破断強度が400g/cm以上であることを特徴
    とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
  7. 【請求項7】 上記裏面シートが多孔性シートであり、
    その透湿度が、0.5〜4.0g/100cm2 ・hrで
    あることを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
  8. 【請求項8】 上記多孔性シートが、結晶性ポリオレフ
    ィンと、該結晶性ポリオレフィンの融点以上の温度では
    該結晶性ポリオレフィンに対して混和性があり溶解する
    が、該結晶性ポリオレフィンの融点以下の温度では該結
    晶性ポリオレフィンに対して相分離を起こす化合物とを
    溶融混合することにより、該結晶性ポリレフィンと化合
    物とからなる溶液を得、該溶液からシートを成型し、次
    いで該シートを少なくとも一つの方向に延伸することに
    より微細孔を形成させてなる多孔性シートであることを
    特徴とする請求項7記載の使い捨ておむつ。
  9. 【請求項9】 上記補強フィルムが多孔性フィルムであ
    ることを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255392A (ja) * 2005-02-16 2006-09-28 Oji Nepia Kk 使い捨ておむつ
JPWO2007114362A1 (ja) * 2006-03-31 2009-08-20 大王製紙株式会社 展開型吸収性物品

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JP2006255392A (ja) * 2005-02-16 2006-09-28 Oji Nepia Kk 使い捨ておむつ
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