JPH08112095A - 組換えix因子から組換えプロix因子の分離方法 - Google Patents

組換えix因子から組換えプロix因子の分離方法

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JPH08112095A
JPH08112095A JP7254950A JP25495095A JPH08112095A JP H08112095 A JPH08112095 A JP H08112095A JP 7254950 A JP7254950 A JP 7254950A JP 25495095 A JP25495095 A JP 25495095A JP H08112095 A JPH08112095 A JP H08112095A
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Bernhard Dr Fischer
ベルンハルト・フィッシャー
Artur Dr Mitterer
アルトゥール・ミッテラー
Friedrich Dorner
フリードリッヒ・ドルナー
Johann Dr Eibl
ヨハン・アイブル
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Immuno AG
Immuno AG fuer Chemisch Medizinische Produkte
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率がよく簡便で安全な作法で、組換え活性
IX因子から組換え不活性プロIX因子を分離できる方
法を提供すること。 【解決手段】 組換えプロIX因子およびIX因子の両
タンパク質の混合物をイオン交換体またはアフィニティ
ーカラムに結合させ、塩濃度および/またはpH値の異
なる緩衝液を用いて溶離すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は組換えIX因子から
組換えプロIX因子を分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流体である血液が、血餅(すなわちその
形成によって損傷血管をふさぐゼラチン状凝塊)へと変
換するのが、血液凝固という現象である。その現象にお
いて、血漿中に存在する可溶性フィブリノーゲンは、繊
維状かつゼラチン状凝固物質であるフィブリンへと多段
階の反応工程(血液凝固カスケードと呼ばれる反応工
程)を経て変換される。その工程には、ローマ数字を付
して分類される少なくとも15種の血液凝固因子が関与
し、それぞれの因子は、連鎖反応的に活性化して作動す
る。該血液凝固因子のうち、カルシウムイオン(IV因
子)、フィブリノーゲン(I因子)およびプロトロンビ
ン(II因子)は常に血液中に循環しており、その他の
因子は組織の損傷によって活性化する(III因子)か
またはコラーゲンあるいは血小板由来のリン脂質との接
触によって活性化する(XII因子)。これら以外の血
液凝固因子としては、カリクレインなどの幾つかのセリ
ンプロテアーゼ、トロンビン、および活性化VII,I
X,XおよびXI因子が挙げられる。
【0003】フォンビルブラント因子(血液凝固VII
I因子の成分のひとつである)が存在すると、血小板は
損傷した結合組織のコラーゲンに粘着する。粘着した血
小板は形態を変え、凝集塊として成長するが、これに加
えて、その塊の外層膜がさらなる血小板の接着を促進す
る。その後は、その粒状塊物から種々の物質が放出さ
れ、それによって血管の圧迫や、その他の血液凝固因子
の蓄積、活性化が引き起こされる。血友病は、特定の血
液凝固因子の欠損によって血液凝固が妨げられる疾病で
ある。血友病AではVIII因子の欠損、血友病Bでは
IX因子の欠損によって出血傾向が高くなる。該因子欠
損によって、正常血液凝固因子の合成が減少するか、あ
るいは血液凝固活性の低い異常因子が形成されるのであ
る。血友病の治療としては、保存血液から製造された濃
縮因子製剤を用いて欠損している血液凝固因子を補う方
法が行われている。
【0004】ヒトの血液凝固に関与するタンパク質性因
子の幾つかは、Ca2+などの金属イオンに対する親和性
をもつ。この親和性は、血液凝固因子の機能において絶
対的に欠くことのできないものである。Ca2+との結合
はグルタミン酸残基を介して起こり、それによって種々
の血液凝固因子のN末端領域のグルタミン酸残基(Gl
u)の幾つかが、ビタミンK依存性反応において4−カ
ルボキシ−L−グルタミン酸(Gla)に変換される[チ
ューリンスキー(A.Tulinsky)の「Thromb. Haemost」,66
(1991年),16〜31を参照]。これらのGla残
基は、ついで2価の金属イオンと結合する[フューリー
(B.Furie)およびフューリー(B.C.Furie)の「Cell」,53
7(1988年),508〜518を参照]。
【0005】ヒトのビタミンK依存性血液凝固因子の生
合成においては、N末端に特別のプレプロ配列を有する
前駆体分子がまず形成される。該プレプロ配列は、細胞
内での該前駆体タンパク質の輸送に志向性を与えるシグ
ナル配列である。このプレ配列は細胞からタンパク質が
分泌されるときに切断される。プロ配列は、約15〜1
8個のアミノ酸からなり、グルタミン酸残基の4−カル
ボキシ−L−グルタミン酸への変換において認識配列と
して働く。連続的カルボキシル化反応の後、該プロ配列
もまた切断される。該プロ配列が切断されないか、ある
いは切断が不完全ならば、活性の低い血液凝固因子のみ
が得られる。ヒト血液凝固IX因子の分子量は約550
00ダルトンである。そのプロ配列は18個のアミノ酸
からなり、そのために因子の分子量は約2000ダルト
ン増加する。血漿からIX因子の精製を行う場合、活性
IX因子がほとんど独占的に得られる。しかし、血漿か
らIX因子の精製は、IX因子が血漿中に低濃度でしか
存在しないために非常に困難である[5μg/ml;アンダ
ーソン(L.O.Andersson)の「Thrombosis Research」,7
(1975年),451〜459を参照]。したがっ
て、血友病患者の治療には組換えIX因子を利用できる
ようにするのが望ましい。
【0006】組換え因子の発現に用いたIX因子のDN
A配列にも前記プレプロ配列が含まれている。IX因子
を完全にプロセシングするために、該発現細胞系が量的
に十分にこれらのプレプロ配列切断し、生理的に活性な
血液凝固因子を分泌することがその系に対して期待され
る。しかし、IX因子の場合、プロ配列を切断するには
形質転換細胞の固有の潜在力が十分ではないということ
が確定している。したがって、組換えIX因子を生産す
るために種々の努力が行われたが、低活性の産物しか得
られていない[カウフマン(R.J.Kaufman)らの「J. Biol.
Chem.」,261(1986年),9622〜9628;
バスビー(S.Busby)らの「Nature」,316(1985
年),217〜273;リース(D.J.G.Rees)らの「EMB
O J.」,7(1988年),2053〜2061を参
照]。組換え技術を用いて生産されたプロIX因子とI
X因子の混合物が細胞上清液中に存在することから、低
活性の原因がプロ配列の不完全な切断によるものである
という結論に到達できる。[ミュリエン(P.Meulien)ら
の「Prot.Engineer.」,3(1990年),629〜63
3を参照]。
【0007】現在までに、生理的に活性な組換えIX因
子を回収するために行われた改良は、プロ配列の遺伝子
操作に手を加えることだけである。かくして、プロ配列
の切断がより効率良く行われるように、VII因子のプ
ロ配列をIX因子のDNA配列に結合することが企てら
れた[バークナー(K.Berkner)らの「ビタミンK研究にお
ける今日の進歩(Current Advances in Vitamin K Resea
rch」,エルセビア(Elsevier)・サイエンス・パブリシン
グ・カンパニ・インコーポレイテッド(1988年),
199〜207を参照]。ミュリエンらの「Prot.Engine
er.」,3(1990年),629〜633では、IX因
子のプロペプチド切断部位の領域における突然変異の影
響の試験が行われている。そこでは、+1位置における
点変異の導入(アラニン/チロシン)によって、野生型
のIX因子[DEAE−セフェロデックス(Sepherode
x:登録商標)カラムを用い、生理的pH範囲で、0.3M
NaClで段階溶出を行って精製した後のIX因子の
特異的活性は45〜55%]と比較して、IX因子の収
量が明らかに増加することが測定され、組換えIX因子
の特異的活性は85〜100%であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、効率がよく簡便で安全な作法で、組換え活
性IX因子から組換え不活性プロIX因子を分離できる
方法を開発することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の組換えIX因子から組換えプロIX因子をクロマト
グラフィーを用いて分離する方法に関する。このクロマ
トグラフィーによる分離は、プロIX因子およびIX因
子の両タンパク質の混合物をイオン交換体に結合させ、
塩濃度および/またはpH値の異なる緩衝液を用いて別
々に溶出させることにより行う。また、該クロマトグラ
フィーによる分離は、一方のタンパク質が量的に十分に
結合するカラムを用い、他方のタンパク質を溶出液から
回収することによって行うこともできる。結合した方の
タンパク質はついで別の緩衝液組成物で溶出することが
できる。本発明方法の好ましい具体例を請求項2〜18
に記載する。
【0010】本発明の別の態様は、請求項19〜20に
記載のプロIX因子を含まない高純度組換えIX因子で
あり、該IX因子は本発明方法によって得ることができ
る。好ましい具体例においてIX因子抗原の活性IX因
子に対する比率は≦1.1である。
【0011】本発明のさらに別の態様は、請求項22ま
たは23に記載のIX因子を含まない高純度組換えプロ
IX因子であり、該プロIX因子はIX因子に対するア
ンタゴニストとして治療用医薬として用いるいることが
でき、該医薬は本発明方法によって得ることができる。
【0012】本発明のさらに別の態様は、請求項24に
記載の生理学的に許容しうる担体中に高純度IX因子を
含むことを特徴とする医薬組成物、ならびに請求項25
に記載の生理学的に許容しうる担体中に高純度プロIX
因子を含むことを特徴とする医薬組成物である。
【0013】細胞培養培地中でVero細胞(サル腎細
胞)をワクシニアウイルスに感染させた後、通例の方法
に従って組換えIX因子を回収した。Vero/ワクシニ
ア発現系および細胞培養条件は、ファルクナー(F.G.Fal
kner)らの「血栓症と鬱血」,68(1992年),119
〜124;バレット(N.Barrett)らの「AIDS Res.」,5(1
989年),159〜171;およびドーナー(F.Dorner)
らの「エイズワクチンの研究と臨床試験(AIDS Vaccine R
esearch and Clinical Trials)」,マーセル・デッカー
(Marcel Dekker)・インコーポレイテッド,ニューヨ
ーク(1990年)に記載されている。組換えIX因子
は、合成DMEM標準培地(ダルベッコ最小必須培地)
において発現する。培養上清液は、遠心分離によって分
離した。アンダーソンの上述引用文献に記載の方法など
の通例の方法により無細胞培養培地から組換えIX因子
を精製した。結果的に、組換えIX因子とプロIX因子
の混合物が得られる。
【0014】本発明方法においては、イオン交換体とし
て、天然および合成の親水性ゲルを用いることができ
る。強いアニオン交換基を持つゲルを用いるのが好まし
く、たとえば天然ゲルとしては、QAE(QAE−セフ
ァデックス(登録商標):N,N−ジエチル−N−(2
−ヒドロキシ−1−プロピル)アミノ−エチル基を導入
して修飾したデキストランゲルからなる強塩基性アニオ
ン交換体)、DEAE(DEAEセルロース:ジエチル
アミノエチルセルロース)またはTMAE(TMAEセ
ルロース:トリエチルアミノエチルセルロース)が挙げ
られる。また、本発明方法においては、イムノアフィニ
ティークロマトグラフィーも適当であり、プロIX因子
のプロペプチドを結合するか、またはIX因子を選択的
に結合する抗体のいずれかを適当なマトリックス上に固
定して用いる。モノクローナルおよびポリクローナル抗
体の両方が適当である。
【0015】溶出は、塩濃度またはpH値の異なる緩衝
液あるいはそれらを組み合わせた緩衝液で行うことがで
きる。このような溶離剤としては、5.0〜10.0の
範囲でpH値が異なる溶液を用いるのが好ましい。塩濃
度の異なる緩衝液を用いた溶出は、1価のカチオンを含
む緩衝液で行うのが好ましく、NaClが好ましい。塩
濃度は、10〜1000mMの範囲にあるのが好まし
く、150〜400mMの範囲が特に好ましい。緩衝液
の組成を変化させることによるイムノアフィニティーカ
ラムからの結合タンパク質の溶出は、無機または有機塩
(NaCl、MgCl2、KSCNまたは尿素を用いる
のが好ましい)あるいは疎水性剤(エチレングリコール
など)を添加して行う。塩濃度は、500mM〜3.5
Mの範囲が好ましく、1.0〜3.5Mの範囲が特に好
ましい。疎水性剤の濃度は、0.1〜50重量%の範囲
が好ましく、0.1〜10重量%が好ましい。緩衝組成
物の変化は、該緩衝液のpH値を変化させることによっ
て行うこともでき、7以下(5.0以下が好ましい)に
降下させるか、あるいは8.0以上(9.0)に上昇さ
せることが可能である。
【0016】本発明方法においては、塩濃度勾配の上昇
および/またはpH勾配の降下によってプロIX因子お
よびIX因子の溶出を行う。プロIX因子は、IX因子
の溶出よりも低い塩濃度または高いpH値で溶出され
る。本発明に従って得られる活性IX因子に対するIX
因子−抗原の比率は、1.1より低いかまたは等しいの
が好ましい。本発明に従って、プロIX因子を含まない
(すなわち純度が95%以上、特に好ましくは98%以
上)組換えIX因子を、効率よく簡便な作法で得ること
ができる。IX因子を含まない(すなわち純度が95%
以上、特に好ましくは98%以上)組換えプロIX因子
もまた、本発明の効率よく簡便な作法で得ることができ
る。
【0017】このプロIX因子は、IX因子アンタゴニ
ストとして治療用医薬として用いられる。医薬の製造に
おいては、該分離された高純度IX因子およびプロIX
因子を含むフラクションを濃縮し、濃縮物として使用す
るのが好ましい。該医薬の製造は、公知かつ通例の作法
で行うことができる。高純度生成物(IX因子またはプ
ロIX因子)あるいはその濃縮物は、適当な生理学的に
許容しうる担体と混合するのが好ましい。担体として
は、塩化ナトリウム溶液が好ましい。該医薬組成物は、
通例かつ一般的な鬱血治療用の投与剤形として製剤する
ことができるが、注入剤が好ましい。プロIX因子の用
途は、カルシウムイオンおよびリン脂質の両方に対して
等しく結合する能力に基づくものであり、該能力はIX
因子およびプロIX因子の両方に存在するGlaおよびE
GF領域が媒介するものである。したがって、IX因子
に対するアンタゴニストとしてカルシウムやリン脂質と
結合することにより、それらに対するIX因子の結合を
競合的に阻害するので、プロIX因子はIX因子の生理
的効果を弱めることになる。
【0018】これは、何らかの医療上の指示のために血
液凝固カスケード反応を選択的に遮断しなければならな
い場合に非常に重要である。ヘパリンまたはクマリンな
どの常套の抗凝固剤は、所望の抗凝固作用以外に強い副
作用を有している。さらに、それらは半減期が短いた
め、頻繁に投与する必要がある。近来、遺伝子的に変質
した血液凝固因子(たとえばVII因子やX因子など)
の抗凝固剤としての用途が論議されている。また、IX
因子のEGFドメインをコードし、IX因子が内皮細胞
の受容体へ結合するのを妨げるペプチドがIX因子の阻
害用に特記されている(US−A−4885277を参
照)。このように、高純度組換えプロIX因子のIX因
子アンタゴニストとしての使用ならびにIX因子に対す
る拮抗作用をもつ医薬組成物の製造における高純度組換
えプロIX因子の使用もまた本発明に含まれる。
【0019】次に挙げる実施例において本発明をより詳
しく説明するが、これらの実施例は本発明に限定を加え
るものではない。
【0020】
【発明の実施の形態】実施例1では、直線塩勾配法によ
るイオン交換カラムにおいてIX因子からプロIX因子
の分離を行う。実施例2では、アニオン交換カラムの段
階溶出法によるIX因子からプロIX因子の分離を行
う。実施例3では、pH勾配法によるプロIX因子とI
X因子の分離を行う。実施例4では、イムノアフィニテ
ィークロマトグラフィーによるプロIX因子とIX因子
の分離を行う。
【0021】
【実施例】実施例1 直線溶出による組換えIX因子から組換えプロIX因子
の分離 実験装置: カラム:Mono−Q5/5HR、容量1ml(ファルマシ
ア(Pharmacia)製) 担体:ファルマシアFPLC LCC−500 緩衝液A:50mMトリス/20mMクエン酸塩,pH7.
4,150mM NaCl 緩衝液B:50mMトリス/20mMクエン酸塩,pH7.
4,300mM NaCl アニオン交換体を再生し、緩衝液Aで平衡化した。続い
て、前述のVero/ワクシニア発現系で産生された組換え
IX因子/プロIX因子の混合物5mlを1ml/分の速度
でカラムに流した。緩衝液Aを同じ流速で流して洗浄し
て、カラムに結合しない物質を除去する。ついで緩衝液
Aと緩衝液Bとの混合による150mM〜300mMのN
aCl直線勾配を用いて、50mlの溶出液を得た。2ml
ずつのフラクションを集めた。クロマトグラフィー中、
280nmにおけるタンパク質の吸光度を通例の方法で追
跡した。タンパク質濃度をブラッドフォード法[ブラッ
ドフォード(M.Bradford)の「Anal.Biochem.」,72(1
976年),248〜254]で測定し、IX因子の活
性を市販の凝固試験キット[Factor IX coagulation,イ
ムノAG製]を用いて検定した。IX因子−抗原の濃度
をELISA[ダイアグノスチカ・スタゴ(Diagnostic
a Stago)]で測定した。
【0022】図1に、実施例1で得られたクロマトグラ
フィーのプロフィールを示す。図1から、IX因子−抗
原が2つの別々の溶出範囲(フラクション22〜28お
よびフラクション29〜35)でカラムから溶出される
ことがわかった。変性電気泳動[レムリ(U.K.Laemml
i)の「Nature」,227(1970年),680〜68
5を参照]から、フラクション22〜28のIX因子−
抗原は、フラクション29〜35のIX因子−抗原より
も分子量が約2000多いことがわかった(図2を参
照)。溶出フラクションの凝固活性プロフィールから、
生理的に活性なIX因子はフラクション29〜35にお
いてのみ得られることがわかった(下記表1を参照)。
【0023】
【表1】 直線アニオン交換クロマトグラフィーによるIX因子からプロIX因子の分離 (表中、F-IX=IX因子、Ag=抗原活性、C=凝固活性) 物質 容量(ml) F-IX:Ag(U) F-IX:C(U) F-IX:Ag/F-IX:C proF-IX/F-IX混合物 5 28.0 17.0 1.7 フラクション22-28 14 7.3 1.0 7.3 フラクション29-35 14 10.8 9.5 1.1
【0024】実施例2 段階溶出による組換えIX因子から組換えプロIX因子
の分離 実験装置: カラム:Mono−Q5/5HR、容量1ml(ファルマシ
ア製) 担体:ファルマシアFPLC LCC−500 緩衝液A:50mMトリス/20mMクエン酸塩,pH8.
5,220mM NaCl 緩衝液B:50mMトリス/20mMクエン酸塩,pH8.
5,300mM NaCl 実施例1と同様に、出発物質として、前述のVero/ワク
シニア発現系で産生された組換えプロIX因子とIX因
子の混合物を用いる。イオン交換カラムを再生し、緩衝
液Aで平衡化する。続いて、90mlのIX因子/プロI
X因子混合物を1ml/分の速度でカラムに流した。つい
でカラムを緩衝液Aで洗浄した。ついでカラムに結合し
たタンパク質を緩衝液Bで溶出させた。2mlのフラクシ
ョンを集めた。実施例1の記載に準じて、タンパク質お
よび/またはIX因子−抗原濃度ならびに凝固試験を行
った。
【0025】図3に、実施例2で得られたクロマトグラ
フィーのプロフィールを示す。図3から、IX因子−抗
原が、緩衝液Aの溶出液(溶出容量100ml〜110m
l)および緩衝液Bの溶出液(溶出容量111ml〜12
5ml)において測定できることがわかった。しかし、溶
出フラクションの凝固試験において、緩衝液Bの溶出液
には生理的に活性なIX因子は認められなかった(下記
表2を参照)。変性電気泳動[レムリ,前述]から、緩
衝液Aの溶出液中のIX因子−抗原は、緩衝液Bの溶出
液中のIX因子−抗原よりも分子量が約2000多いこ
とがわかった(図4を参照)。
【0026】
【表2】 段階アニオン交換クロマトグラフィーによるIX因子からプロIX因子の分離 物質 容量(ml) F-IX:Ag(U) F-IX:C(U) F-IX:Ag/F-IX:C proF-IX/F-IX混合物 90 81.0 45.0 1.8 緩衝液A 10 31.0 1.0 31.0 緩衝液B 10 45.0 40.0 1.1
【0027】実施例3 pH依存の溶出による組換えIX因子から組換えプロI
X因子の分離 実験装置: カラム:Mono−Q5/5HR、容量1ml(ファルマシ
ア製) 担体:ファルマシアFPLC LCC−500 緩衝液A:50mMトリス/HCl緩衝液,pH8.0,1
50mM NaCl 緩衝液B:50mMトリス/HCl緩衝液,pH6.0,1
50mM NaCl 組換えプロIX因子とIX因子の混合物は、実施例1の
記載に準じて用意した。アニオン交換体を再生し、緩衝
液Aで平衡化した。続いて、組換えIX因子/プロIX
因子の混合物45mlを1ml/分の速度でカラムに流し
た。ついで緩衝液Aと緩衝液Bとの混合によるpH8.
0〜6.0pH降下勾配を用い、カラムを溶離した。2
mlずつのフラクションを集めた。クロマトグラフィー
後、タンパク質濃度をブラッドフォード法[前述]で測
定した。IX因子の活性を市販の凝固試験キット[Fact
or IX coagulation,イムノAG製]を用いて検定した。
IX因子−抗原の濃度をELISA[ダイアグノスチカ
・スタゴ(Diagnostica Stago)]で測定した。結果か
ら、IX因子−抗原は、pH7.0〜7.4およびpH
6.0〜6.7で測定しうることがわかった。しかし、
溶出フラクションについてさらに他の試験を行った結
果、生理的に活性なIX因子はpH6.0〜6.7にお
いてのみ得られることがわかった。IX因子からプロI
X因子の分離の測定値を下記表3に示す。
【0028】
【表3】 pH依存性アニオン交換クロマトグラフィーによるIX因子からプロIX因子の 分離 物質 容量(ml) F-IX:Ag(U) F-IX:C(U) F-IX:Ag/F-IX:C proF-IX/F-IX混合物 45 65 40 1.6 溶出液pH7.0-7.4 10 28 4 7.0 溶出液pH6.0-6.7 12 33 30 1.1
【0029】実施例4 イムノアフィニティークロマトグラフィーによる組換え
IX因子から組換えプ ロIX因子の分離 実験装置: カラム:抗−プロ配列−IX因子−セファロース、容量
3ml 機器:ファルマシアFPLC LCC−500 緩衝液A:20mMトリス/HCl緩衝液,pH7.4 緩衝液B:20mMトリス/HCl緩衝液,pH7.4,3
M KSCN 組換えプロIX因子とIX因子の混合物は、実施例1の
記載に準じて用意した。精製プロペプチドでヤギを免疫
感作することにより、プロIX因子を結合する抗血清を
単離した。このポリクローナル抗体を、添付説明書(フ
ァルマシア)にしたがって臭化シアン活性化セファロー
スに連結した。ガラス製カラムにイムノアフィニティー
ゲルを充填し、緩衝液Aで平衡化した。続いて、組換え
IX因子/プロIX因子の混合物33mlを1ml/分の速
度でカラムに流した。ついでカラムを緩衝液Aで洗浄し
た。ついでカラムに結合したタンパク質を緩衝液Bで溶
出させた。2mlずつのフラクションを集めた。クロマト
グラフィー後、タンパク質濃度をブラッドフォード法
[前述]で測定した。IX因子−抗原の濃度をELIS
A[ダイアグノスチカ・スタゴ(Diagnostica Stag
o)]で測定した。IX因子の活性を市販の凝固試験キ
ット[Factor IX coagulation,イムノAG製]を用いて
検定した。
【0030】試験結果から、IX因子−抗原は、非結合
性溶出液(すなわち緩衝液A)および緩衝液Bにおいて
測定しうることがわかった。しかし、溶出フラクション
についてさらに他の試験を行った結果、生理的に活性な
IX因子は非結合性フラクション(緩衝液A)において
のみ得られることがわかった。プロIX因子は抗体によ
ってカラムに結合し、塩濃度増加法によって緩衝液Bに
最初に溶出される。IX因子からプロIX因子の分離の
測定値を下記表4に示す。
【0031】
【表4】 イムノアフィニティークロマトグラフィーによるIX因子からプロIX因子の分 離 物質 容量(ml) F-IX:Ag(U) F-IX:C(U) F-IX:Ag/F-IX:C proF-IX/F-IX混合物 33 150 90 1.6 緩衝液A 35 91 80 1.1 緩衝液B 10 50 3 17.0
【図面の簡単な説明】
【図1】 IX因子/プロIX因子の直線クロマトグラ
フィーである[A:タンパク質の吸光度;B:抗原濃度
とIX因子の血液凝固活性]。
【図2】 直線クロマトグラフィーで得られた精製物フ
ラクションからのIX因子/プロIX因子の変性電気泳
動の分析結果を示す図面代用写真である。
【図3】 IX因子/プロIX因子の段階クロマトグラ
フィーである。
【図4】 段階クロマトグラフィーで得られたIX因子
/プロIX因子の変性電気泳動の分析結果を示す図面代
用写真である[A:IX因子/プロIX因子混合物;
B:プロIX因子;C:IX因子]。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 38/43 ACA (C12P 21/02 C C12R 1:91) (72)発明者 フリードリッヒ・ドルナー オーストリア、アー−1230ヴィーン、ペー ターリニガッセ17番 (72)発明者 ヨハン・アイブル オーストリア、アー−1180ヴィーン、グス タフ・ツェルマークガッセ2番

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロマトグラフィーを用いた組換えIX
    因子から組換えプロIX因子の分離方法。
  2. 【請求項2】 プロIX因子およびIX因子の両タンパ
    ク質の混合物をイオン交換体に結合させ、塩濃度および
    /またはpH値の異なる緩衝液を用いて別々に溶出させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 イオン交換体として、アニオン交換体を
    用いることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 QAE(第4級アミノエチル)、DEA
    E(ジエチルアミノエチル)またはTMAE(トリメチ
    ルアミノエチル)型のアニオン交換体を用いることを特
    徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 塩濃度勾配の上昇および/またはpH勾
    配の降下によってプロIX因子およびIX因子を溶出さ
    せること特徴とする請求項2〜4のいずれかひとつに記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 溶出緩衝液として、pH値が5.0〜1
    0.0の緩衝液を用いることを特徴とする請求項2〜5
    のいずれかひとつに記載の方法。
  7. 【請求項7】 溶出緩衝液として、1価のカチオンの塩
    を含む緩衝液を用いることを特徴とする請求項2〜6の
    いずれかひとつに記載の方法。
  8. 【請求項8】 溶出緩衝液の塩濃度が10mM〜100
    0mMの範囲であることを特徴とする請求項2〜7のい
    ずれかひとつに記載の方法。
  9. 【請求項9】 プロIX因子の溶出が、IX因子の溶出
    よりも低い塩濃度または高いpH値で行われることを特
    徴とする請求項2〜8のいずれかひとつに記載の方法。
  10. 【請求項10】 2つのタンパク質の一方をクロマトグ
    ラフィーカラムに結合させ、他方を溶出し、ついで緩衝
    液の組成を変化させることによって結合タンパク質を溶
    出させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 無機塩または有機塩(好ましくはNa
    Cl、MgCl2、KSCNまたは尿素)を含むか、ま
    たは疎水性剤(好ましくはエチレングリコール)を含む
    緩衝液を用いて結合したタンパク質を溶出させることを
    特徴とする請求項2〜10のいずれかひとつに記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 結合タンパク質を溶出させる塩濃度が
    500mM〜3.5Mの範囲であるか、または疎水性剤
    の濃度が0.1〜50重量%の範囲、好ましくは0.1
    〜10重量%の範囲であることを特徴とする請求項1、
    10および11のいずれかひとつに記載の方法。
  13. 【請求項13】 緩衝液のpH値を変化させることによ
    って結合タンパク質を溶出させることを特徴とする請求
    項1および10のいずれかひとつに記載の方法。
  14. 【請求項14】 溶出緩衝液のpH値が7.0以下(好
    ましくは5.0以下)または8.0以上(好ましくは
    9.0)であることを特徴とする請求項1、10および
    13のいずれかひとつに記載の方法。
  15. 【請求項15】 イムノアフィニティーカラムが、プロ
    IX因子のプロペプチドまたはIX因子のいずれかを認
    識する結合モノクローナル抗体または結合ポリクローナ
    ル抗体を含むことを特徴とする請求項1および10〜1
    4のいずれかひとつに記載の方法。
  16. 【請求項16】 イムノアフィニティーカラムが、プロ
    IX因子のプロペプチドを認識する結合モノクローナル
    抗体または結合ポリクローナル抗体を含むことを特徴と
    する請求項1および10〜15のいずれかひとつに記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 プロIX因子がカラムに結合し、純粋
    なIX因子が溶出液中に存在することを特徴とする請求
    項1および10〜16のいずれかひとつに記載の方法。
  18. 【請求項18】 塩濃度の上昇、疎水性剤の添加または
    pH値の変化によってプロIX因子をカラムから溶出さ
    せることを特徴とする請求項1および10〜17のいず
    れかひとつに記載の方法。
  19. 【請求項19】 プロIX因子を含まず、純度が少なく
    とも95%であり、請求項1〜18のいずれかひとつに
    記載の方法によって得られる高純度組換えIX因子。
  20. 【請求項20】 純度が少なくとも98%である請求項
    19に記載の高純度組換えIX因子。
  21. 【請求項21】 活性IX因子に対するIX因子−抗原
    の比率が1.1より低いかまたは等しいものである請求
    項19または20に記載の高純度組換えIX因子。
  22. 【請求項22】 IX因子を含まず、純度が少なくとも
    95%であり、請求項1〜18のいずれかひとつに記載
    の方法によって得られる高純度組換えプロIX因子。
  23. 【請求項23】 純度が少なくとも98%である請求項
    22に記載の高純度組換えプロIX因子。
  24. 【請求項24】 生理学的に許容しうる担体中に、請求
    項19〜21のいずれかひとつに記載の高純度IX因子
    を含むことを特徴とする医薬組成物。
  25. 【請求項25】 生理学的に許容しうる担体中に、請求
    項22〜23のいずれかひとつに記載の高純度プロIX
    因子を含むことを特徴とする医薬組成物。
  26. 【請求項26】 IX因子アンタゴニストとして用いる
    高純度組換えプロIX因子。
  27. 【請求項27】 IX因子に対する拮抗作用を有する医
    薬の製造に用いる高純度組換えプロIX因子。
JP7254950A 1994-10-04 1995-10-02 組換えix因子から組換えプロix因子の分離方法 Pending JPH08112095A (ja)

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