JPH08111315A - 磁気抵抗効果多層膜 - Google Patents

磁気抵抗効果多層膜

Info

Publication number
JPH08111315A
JPH08111315A JP6243598A JP24359894A JPH08111315A JP H08111315 A JPH08111315 A JP H08111315A JP 6243598 A JP6243598 A JP 6243598A JP 24359894 A JP24359894 A JP 24359894A JP H08111315 A JPH08111315 A JP H08111315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
magnetoresistive effect
ferromagnetic layer
multilayer film
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6243598A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shimada
島田  寛
Osamu Kitagami
北上  修
Kazuteru Kato
和照 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP6243598A priority Critical patent/JPH08111315A/ja
Publication of JPH08111315A publication Critical patent/JPH08111315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
    • H01F10/324Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer
    • H01F10/3268Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the exchange coupling being asymmetric, e.g. by use of additional pinning, by using antiferromagnetic or ferromagnetic coupling interface, i.e. so-called spin-valve [SV] structure, e.g. NiFe/Cu/NiFe/FeMn
    • H01F10/3281Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the exchange coupling being asymmetric, e.g. by use of additional pinning, by using antiferromagnetic or ferromagnetic coupling interface, i.e. so-called spin-valve [SV] structure, e.g. NiFe/Cu/NiFe/FeMn only by use of asymmetry of the magnetic film pair itself, i.e. so-called pseudospin valve [PSV] structure, e.g. NiFe/Cu/Co

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐食性及び耐熱性に劣る材料を使用すること
なしに小さな外部磁界により大きな磁気抵抗効果が得ら
れる磁気抵抗効果多層膜を提供する。 【構成】 ガラス基板2の上に、Pt含有率3〜40
[原子%]で厚さ35〜100[Å]の高保磁力材料C
o−Ptからなる第1の強磁性4と厚さ5〜150
[Å]の低保磁力材料Ni−Feからなる第2の強磁性
層8との間に厚さ8〜40[Å]のCuからなる非磁性
層6が介在せる構成を有する磁気抵抗効果多層膜であっ
て、第1の強磁性層4は保磁力150[Oe]以上であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗効果多層膜に
関し、特に2種類の強磁性層の保磁力差を利用して磁気
抵抗効果を得る磁気抵抗効果多層膜に係るものである。
本発明による磁気抵抗効果多層膜は、例えば、磁気ヘッ
ドの構成部材として利用することができる。
【0002】
【従来の技術】1988年に、フランスのFertら
[Phys.Rev.Lett.,61,2472(1
988)]により、Fe/Crからなる人工格子多層膜
によって巨大磁気抵抗効果(高い磁気抵抗効果)が得ら
れることが報告された。それ以降、様々な人工格子系で
巨大磁気抵抗効果が得られることが報告されている。
【0003】これら巨大磁気抵抗効果は、その機構から
2つに分類することができる。第1の種類は、Fert
らに始まる磁性層間の強磁性結合を利用した人工格子多
層膜であり、第2の種類は、Dinny[J.App
l.Phys.,69,4774(1991)]によ
り、あるいは新庄ら[J.Phys.Soc.Jp
n.,59,3061(1990)]により、報告され
た強磁性結合を利用しない人工格子多層膜である。
【0004】巨大磁気抵抗効果は、2つの強磁性層の磁
化の向きを平行と反平行との間で状態変化させることに
より、電子スピンとの相互作用を利用し、大きな抵抗差
(抵抗変化)を得るものである。上記第1の種類では、
外部磁界が小さい時に磁化の向きが反平行となり抵抗が
大きく、外部磁界が大きい時に磁化の向きが平行となり
抵抗が小さくなる。また、上記第2の種類のものは、い
わゆるスピンバルブと保磁力差を利用したものとに分け
られる。スピンバルブは、一方の強磁性層の磁化の向き
を固定し且つ他方の強磁性層の磁化の向きを外部磁界に
追従させることで、2つの強磁性層の磁化の向きの平行
・反平行の状態変化を実現するものである。保磁力差を
利用した多層膜では、それぞれの磁性層の保磁力をH
1 ,H2 (H1 >H2 )とした時、H1 >HEX>H2
関係にある外部磁界HEXにより、保磁力H1 の磁性層の
磁化の向きを固定したままで保磁力H2 の磁化の向きを
外部磁界に追従させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の種類のもの
は、2つの磁性層の磁気的結合が強いため、磁化の向き
の平行・反平行の状態変化を実現させるためには、数K
Oe(キロエルステッド)の大きな外部磁界の印加が必
要となる。これは即ち、小さな外部磁界では有効な磁気
抵抗効果を得ることができないことを意味し、磁気記録
媒体からの小さな磁界を検出する磁気ヘッドへの利用に
は不向きである。
【0006】また、上記第2の種類のもののうちスピン
バルブでは、一方の強磁性層の磁化の向きを固定するた
め、該磁性層にFe−Mn等の反強磁性層を積層し、こ
れら2つの層の間の交換結合を利用している。ところ
で、この反強磁性層として用いられるFe−Mn層は耐
食性が低く、更にネール点が低いので耐熱性が低く、実
際の素子への適用性が劣る。
【0007】更に、上記第2の種類のもののうち保磁力
差を利用したものは、新庄らの報告した人工格子多層膜
と、McGuireら[IEEE Trans.Mag
n.vol.29,2714(1993)]の報告した
Co/Cu/Coの3層サンドイッチ膜が代表的であ
る。ところで、前者は、構造が複雑であり十分大きな磁
気抵抗変化率を得ることが難しいという難点がある。ま
た、後者は、CoOが不均一に存在することに基づき保
磁力差が現れている可能性がある。この場合、その磁化
過程は磁壁移動が支配的となるため、高速応答を望むこ
とができない。
【0008】そこで、本発明の1つの目的は、小さな外
部磁界により大きな磁気抵抗効果が得られる磁気抵抗効
果多層膜を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、耐食性及び耐熱性に
劣る材料を使用することなしに有効な磁気抵抗効果が得
られる磁気抵抗効果多層膜を提供することにある。
【0010】本発明の更に別の目的は、薄型化しても良
好な磁気抵抗効果が得られ、従って高速応答性の実現に
有利な磁気抵抗効果多層膜を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するものとして、高保磁力材料からなる第1の
強磁性層と低保磁力材料からなる第2の強磁性層との間
に非磁性層が介在せる構成を有する磁気抵抗効果多層膜
において、前記第1の強磁性層は保磁力150[Oe]
以上であることを特徴とする、磁気抵抗効果多層膜、が
提供される。
【0012】本発明の一態様においては、前記第1の強
磁性層はCo−Pt、Co−Cr−TaまたはCo−C
r−Ptからなる。
【0013】本発明の一態様においては、前記Co−P
tのPt含有率は3〜40[原子%]である。
【0014】本発明の一態様においては、前記第2の強
磁性層はNi−Fe、Co、Co−FeまたはCo−N
b−Zrからなる。
【0015】本発明の一態様においては、前記非磁性層
はCu、AgまたはAuからなる。
【0016】本発明の一態様においては、前記第1の強
磁性層の厚さは35〜100[Å]である。
【0017】本発明の一態様においては、前記第2の強
磁性層の厚さは5〜150[Å]である。
【0018】本発明の一態様においては、前記非磁性層
の厚さは8〜40[Å]である。
【0019】本発明の一態様においては、基板表面上に
積層成膜されている。
【0020】図1は本発明による磁気抵抗効果多層膜の
構成を示す模式的断面図である。
【0021】2は基板であり、該基板2の上面上には第
1の強磁性層4が形成されており、該第1の強磁性層4
の上面上には非磁性層6が形成されており、該非磁性層
6の上面上には第2の強磁性層8が形成されている。
【0022】上記基板2としては、ガラス、Si、Ga
As等が用いられる。
【0023】上記第1の強磁性層4は、保磁力150
[Oe]以上であり、好ましくは保磁力200[Oe]
以上、より一層好ましく300[Oe]以上である。そ
の材料としては、Co−Ptを用いることができる。C
o−Ptは、コバルト(Co)に白金(Pt)を添加し
た合金であり、そのPt含有率は例えば3〜40[原子
%]である。Pt含有率が少なすぎると十分高い保磁力
を得ることが困難となり、Pt含有率が多すぎると金属
間化合物が形成され、これにより飽和磁化が低下し、且
つ平滑な膜を得にくくなる。該第1の強磁性層4の厚さ
は、例えば35〜100[Å]である。上記第1の強磁
性層4の材料としては、更に、Co−Cr−Taまたは
Co−Cr−Ptを用いることもできる。
【0024】上記非磁性層6としては、例えばCu、A
gまたはAuを用いることができる。該非磁性層6の厚
さは、例えば8〜40[Å]である。
【0025】上記第2の強磁性層8は、保磁力が上記第
1の強磁性層より小さいものが用いられる。第2の強磁
性層8の材料としては、Ni−Fe、Co、Co−Fe
またはCo−Nb−Zrが用いられる。該第2の強磁性
層8の厚さは、例えば5〜150[Å]である。
【0026】以上の様な第1の強磁性層4、非磁性層6
及び第2の強磁性層8の形成は、例えばマグネトロンス
パッタリング法により行うことができる。
【0027】以上の様な本発明の磁気抵抗効果多層膜で
は、従来のスピンバルブの様にネール点が低く耐熱性に
劣り更に耐食性にも劣るFe−Mn反強磁性層を用いな
いので、耐熱性及び耐食性は良好である。また、高速応
答の観点からはできるだけ薄い方が有利であるところ、
本発明の磁気抵抗効果多層膜は薄型化しても良好な磁気
抵抗効果が得られるので高速応答性の実現に有利であ
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明の磁気抵抗効果多層膜に関する
具体的実施例を示す。尚、以下において、磁気的特性の
データについてはVSM(振動式磁束計)により、磁気
抵抗変化率(MRレシオ)ΔR/RS の特性のデータに
ついては四端子法により、それぞれ測定したものであ
る。
【0029】基板2としてスライドガラス(松波製70
59)を用い、該基板2上に、マグネトロンスパッタリ
ング法を用いて、次の様にして第1の強磁性層4、非磁
性層6及び第2の強磁性層8を積層成膜した: 成膜装置;3元DCマグネトロンスパッタリング装置 ターゲット;第1の強磁性層用には99.99%Coに
Ptチップを載せたもの 非磁性層用には99.99%Cu 第2の強磁性層用にはNi81[原子%]でFe19
[原子%]の合金。
【0030】成膜条件; 到達圧力<5×10-7[Torr] アルゴン圧力=2[mTorr] 成膜速度 第1の強磁性層 1.2[Å/sec] 非磁性層 2.3[Å/sec] 第2の強磁性層 2.7[Å/sec] (1)非磁性層(Cu層)6の厚さを15[Å]とし、
第2の強磁性層(Ni−Fe層)8の厚さを35[Å]
として、第1の強磁性層(Co−Pt層)4の厚さを種
々変化させて、磁気抵抗効果多層膜を作製した。第1の
強磁性層(Co−Pt層)4のCo−Pt中におけるP
tの含有率は5.0原子%であった。得られた多層膜に
つき、MRレシオを測定した結果を図2に示す。尚、測
定は室温下でなされた[以下同様]。第1の磁性層4の
厚さが35〜100[Å]の範囲で十分に良好なMRレ
シオが得られている。この様に高いMRレシオが得られ
るのは、第1の磁性層の保磁力が大きくなり第2の磁性
層の保磁力との差が大きくなることが主因であると考え
られる。尚、第1の磁性層4の厚さが35[Å]より小
さいところでMRレシオが低下するのは、連続した膜の
形成が十分良好になされていないためと考えられる。図
3に、磁化曲線から読み出した第1の強磁性層4の保磁
力を示す。
【0031】尚、図4に、ガラス基板上に上記と同様に
してCo−Pt層を単独で形成した時の該Co−Pt層
の厚さ変化に対する保磁力の変化を示す。比較のため
に、ガラス基板上にCo層を厚さ50[Å]に単独で形
成した時の保磁力をも示す。Ptを5.0[原子%]添
加することで、厚さ100[Å]以下の場合でも保磁力
が飛躍的に増大することが分かる。
【0032】(2)第1の強磁性層(Co−Pt層)4
の厚さを50[Å]とし、第2の強磁性層(Ni−Fe
層)8の厚さを20[Å]として、非磁性層(Cu層)
6の厚さを種々変化させて、磁気抵抗効果多層膜を作製
した。第1の強磁性層4のCoPt中におけるPtの含
有率は5.0[原子%]であった。得られた多層膜につ
き、MRレシオを測定した結果を図5に示す。非磁性層
6の厚さが8〜40[Å]の範囲で十分に良好なMRレ
シオが得られている。
【0033】従来のCo膜/Cu膜/Co膜からなる磁
気抵抗効果多層膜やスピンバルブでは、非磁性層の厚さ
が約20Åの場合に最も大きなMRレシオが得られると
報告されているのに対し、本発明実施例ではより薄い非
磁性層厚さ(15[Å])の場合にMRレシオ最大値が
得られている。これは、第1の強磁性層においてCoに
対しPtを添加することによる結晶性の改善によるとこ
ろが大きいと考えられる。
【0034】(3)第1の強磁性層(Co−Pt層)4
の厚さを50[Å]とし、非磁性層(Cu層)6の厚さ
を15[Å]として、第2の強磁性層(Ni−Fe層)
8の厚さを種々変化させて、磁気抵抗効果多層膜を作製
した。第1の強磁性層4のCo−Pt中におけるPtの
含有率は5.0[原子%]であった。得られた多層膜に
つき、MRレシオを測定した結果を図6に示す。第2の
強磁性層6の厚さが5〜150[Å]の範囲で十分に良
好なMRレシオが得られている。
【0035】図7に、ガラス基板上に上記と同様にして
Ni−Fe層を単独で形成した時の該Ni−Fe層の厚
さ変化に対する保磁力の変化を示す。厚さ100[Å]
以下の場合でも低保磁力が維持されることが分かる。
【0036】(4)第1の強磁性層(Co−Pt層)4
の厚さを50[Å]とし、第2の強磁性層(Ni−Fe
層)8の厚さを30[Å]として、非磁性層(Cu層)
6の厚さ7[Å]及び15[Å]の2つの場合につい
て、それぞれ磁気抵抗効果多層膜を作製した。第1の強
磁性層4のCo−Pt中におけるPtの含有率は5.0
[原子%]であった。得られた多層膜につき、磁化曲線
及び磁界−MRレシオ曲線を測定した結果を、それぞれ
図8及び図9に示す。図8(b)に示されている様に、
Cu層の厚さ15[Å]の場合には、Co−Pt層4と
Ni−Fe層8との保磁力差に基づく明確なくびれまた
は段差(矢印で指示されている)が存在している。これ
は、第1及び第2の強磁性層4,8であるCo−Pt層
及びNi−Fe層が非磁性層6であるCu層により隔て
られて、それぞれの磁化の向きが独立にふるまっている
ことを示し、2つの強磁性層4,8の保磁力差によりこ
れら2つの強磁性層の磁化の向きの平行・反平行の状態
変化が実現され巨大磁気抵抗効果が得られていることが
分かる。これに対し、図8(a)に示されている様に、
Cu層の厚さ7[Å]の場合には、くびれまたは段差は
見当たらない。これは、2つの強磁性層4,8間に強い
相互作用が働いていることを示す。そして、図9(b)
に示されている様に、Cu層の厚さ15[Å]の場合に
は、保磁力差に基づき2つの強磁性層4,8の磁化の向
きが平行・反平行の状態変化をなすことで、室温下30
0[Oe]の比較的低い外部磁界の印加で大きな磁気抵
抗効果が得られることが分かる。これに対し、図9
(a)に示されている様に、Cu層の厚さ7[Å]の場
合には、2つの強磁性層4,8間に強い相互作用が存在
するために、大きな磁気抵抗効果が得られないことが分
かる。
【0037】以上の実施例では、基板上に第1の強磁性
層、非磁性層及び第2の強磁性層をこの順に積層成膜し
ているが、本発明においては、基板上に第2の強磁性
層、非磁性層及び第1の強磁性層をこの順で積層成膜し
てもよい。更には、第1の強磁性層と第2の強磁性層と
の少なくとも一方を複数用いて、これら2種類の強磁性
層を交互積層配置となし且つこれら強磁性層間に非磁性
層を介在させることで、より多層の構成となし、一層大
きなMR比を得ることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、小さな外
部磁界により有効な磁気抵抗効果が得られる磁気抵抗効
果多層膜が得られる。更に、本発明によれば、耐熱性及
び耐食性に劣る材料を使用することなしに有効な磁気抵
抗効果が得られる。更に、本発明によれば、薄型化して
も良好な磁気抵抗効果が得られ、従って高速応答性の実
現に有利な磁気抵抗効果多層膜が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気抵抗効果多層膜の構成を示す
模式的断面図である。
【図2】第1の強磁性層の厚さ変化に対するMRレシオ
の変化を示す図である。
【図3】第1の強磁性層の厚さ変化に対する保磁力の変
化を示す図である。
【図4】Co−Pt層の厚さ変化に対する保磁力の変化
を示す図である。
【図5】非磁性層の厚さ変化に対するMRレシオの変化
を示す図である。
【図6】第2の強磁性層の厚さ変化に対するMRレシオ
の変化を示す図である。
【図7】Ni−Fe層の厚さ変化に対する保磁力の変化
を示す図である。
【図8】磁気抵抗効果多層膜の磁化曲線図である。
【図9】磁気抵抗効果多層膜の磁界−MRレシオ曲線図
である。
【符号の説明】
2 基板 4 第1の強磁性層 6 非磁性層 8 第2の強磁性層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高保磁力材料からなる第1の強磁性層と
    低保磁力材料からなる第2の強磁性層との間に非磁性層
    が介在せる構成を有する磁気抵抗効果多層膜において、
    前記第1の強磁性層は保磁力150[Oe]以上である
    ことを特徴とする、磁気抵抗効果多層膜。
  2. 【請求項2】 前記第1の強磁性層はCo−Pt、Co
    −Cr−TaまたはCo−Cr−Ptからなることを特
    徴とする、請求項1に記載の磁気抵抗効果多層膜。
  3. 【請求項3】 前記Co−PtのPt含有率は3〜40
    [原子%]であることを特徴とする、請求項2に記載の
    磁気抵抗効果多層膜。
  4. 【請求項4】 前記第2の強磁性層はNi−Fe、C
    o、Co−FeまたはCo−Nb−Zrからなることを
    特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の磁気抵抗
    効果多層膜。
  5. 【請求項5】 前記非磁性層はCu、AgまたはAuか
    らなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記
    載の磁気抵抗効果多層膜。
  6. 【請求項6】 前記第1の強磁性層の厚さは35〜10
    0[Å]であることを特徴とする、請求項1〜5のいず
    れかに記載の磁気抵抗効果多層膜。
  7. 【請求項7】 前記第2の強磁性層の厚さは5〜150
    [Å]であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれ
    かに記載の磁気抵抗効果多層膜。
  8. 【請求項8】 前記非磁性層の厚さは8〜40[Å]で
    あることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載
    の磁気抵抗効果多層膜。
JP6243598A 1994-10-07 1994-10-07 磁気抵抗効果多層膜 Pending JPH08111315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6243598A JPH08111315A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 磁気抵抗効果多層膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6243598A JPH08111315A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 磁気抵抗効果多層膜

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08111315A true JPH08111315A (ja) 1996-04-30

Family

ID=17106201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6243598A Pending JPH08111315A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 磁気抵抗効果多層膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08111315A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306169A (ja) * 2007-05-07 2008-12-18 Canon Anelva Corp 磁気抵抗素子、磁気抵抗素子の製造方法及び磁性多層膜作成装置
US8174800B2 (en) 2007-05-07 2012-05-08 Canon Anelva Corporation Magnetoresistive element, method of manufacturing the same, and magnetic multilayered film manufacturing apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306169A (ja) * 2007-05-07 2008-12-18 Canon Anelva Corp 磁気抵抗素子、磁気抵抗素子の製造方法及び磁性多層膜作成装置
US8174800B2 (en) 2007-05-07 2012-05-08 Canon Anelva Corporation Magnetoresistive element, method of manufacturing the same, and magnetic multilayered film manufacturing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6340520B1 (en) Giant magnetoresistive material film, method of producing the same magnetic head using the same
JP2778626B2 (ja) 磁気抵抗効果膜及びその製造方法並びに磁気抵抗効果素子
KR100308102B1 (ko) 자기저항성디바이스
JP2690623B2 (ja) 磁気抵抗効果素子
KR100249976B1 (ko) 자기저항 효과 소자 및 그 제조 방법
JP2748876B2 (ja) 磁気抵抗効果膜
US5955211A (en) Magnetoresistive film
JP2738312B2 (ja) 磁気抵抗効果膜およびその製造方法
JPH104012A (ja) 磁気抵抗効果素子及びその製造方法並びにそれを用いた磁気ヘッド
JPH11134620A (ja) 強磁性トンネル接合素子センサ及びその製造方法
JPH06243673A (ja) メモリー素子
JPH10223942A (ja) 磁気抵抗効果素子の製造方法
US6083632A (en) Magnetoresistive effect film and method of manufacture thereof
JP3691898B2 (ja) 磁気抵抗効果素子、磁気情報読み出し方法、及び記録素子
JPH10188235A (ja) 磁気抵抗効果膜及びその製造方法
JP2924819B2 (ja) 磁気抵抗効果膜及びその製造方法
JPH06314617A (ja) 交換結合膜および磁気抵抗効果素子
JP2003008106A (ja) 磁気抵抗効果センサの製造方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP3393963B2 (ja) 交換結合膜および磁気抵抗効果素子
JP3575672B2 (ja) 磁気抵抗効果膜及び磁気抵抗効果素子
JPH08111315A (ja) 磁気抵抗効果多層膜
JP3242279B2 (ja) 巨大磁気抵抗材料膜および磁気抵抗材料膜の磁化の調整方法
JPH10294217A (ja) スピンバルブ型磁気抵抗効果膜及びこれを有する磁気ヘッド
JP3677107B2 (ja) 磁気抵抗効果素子
JPH1131312A (ja) 二重スピンバルブセンサ