JPH0811107B2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、掃除機本体と吸込用ホースと延長管と吸込
口体とを相互に着脱自在に接続して使用する電気掃除機
に関する。

（従来の技術） 従来、掃除しやすくかつ収納しやすいように、掃除機
本体とホースと延長管と吸込口体とを相互に着脱自在に
接続して使用する電気掃除機が知られている。そして、
この種の電気掃除機は、たとえば、掃除機本体の吸込口
にホースの一端部を差し込んで接続したり、あるいはホ
ースの他端部と延長管の一端部とをテーパ嵌合により接
続する構造となっている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述のような従来の電気掃除機にあっ
ては、たとえば嵌合が不十分であって、掃除機本体、ホ
ース、延長管および吸込口体の相互の接続状態が不完全
であっても、外観上はわかりにくいため、使用者は接続
状態が不完全であることを容易に知ることはできない。
そのため、どこかの接続状態が不完全で、吸気が漏れ
て、十分な吸込力が得られなかったり、あるいは、掃除
機本体側からホースおよび延長管に内蔵された電線を介
して吸込口体の回転ブラシ駆動用電動機に給電する電気
掃除機において、電動機に電力が供給されず、回転ブラ
シが回転しないなどの不都合が生じても、その原因を発
見することが困難である問題がある。

本発明は、このような問題点に鑑み、掃除機本体、延
長管、ホースおよび吸込口体の相互の接続状態が不完全
であるとき、接続状態が不完全であることと、接続状態
が不完全な個所とを容易に知ることができる電気掃除機
を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明の電気掃除機は、電動送風機を内蔵するととも
にこの電動送風機の吸気側に連通する集塵室を内部に設
けた掃除機本体と、この掃除機本体に前記集塵室に連通
させて一端部が着脱自在に接続されるホースと、このホ
ースの他端部に一端部が着脱自在に接続される延長管
と、この延長管の他端部および前記ホースの他端部のい
ずれかに着脱自在に接続される吸込口体と、これら掃除
機本体、ホース、延長管および吸込口体の相互の接続部
にそれぞれ設けられ、前記ホース、延長管および吸込口
体にそれぞれ配設された抵抗、および、前記掃除機本
体、ホース、延長管および吸込口体の相互の接続により
開閉しそれぞれ前記抵抗を接続する切換スイッチを有す
るセンサー部と、これらセンサー部の前記切換スイッチ
の開閉による前記抵抗の接続状態に対応した抵抗値を検
知して前記掃除機本体、ホース、延長管および吸込口体
の相互の接続状態が完全な接続状態であるか不完全な接
続状態であるかを識別する識別手段を有する制御回路
と、この制御回路からの識別信号により前記ホース、延
長管および吸込口体それぞれについて接続状態を表示す
る表示部とを具備したものである。

（作用） 本発明の電気掃除機では、たとえば、掃除機本体にホ
ースの一端部を接続し、このホースの他端部に延長管の
一端部を接続し、この延長管の他端部に吸込口体を接続
して掃除を行うが、掃除機本体、ホース、延長管および
吸込口体の相互の接続部に設けられ、掃除機本体、ホー
ス、延長管および吸込口体の相互の接続により抵抗の接
続を切り換える切換スイッチを有するセンサー部からの
抵抗値の変化を制御回路の識別手段が検知して、この識
別手段が掃除機本体、ホース、延長管および吸込口体の
相互の接続状態が完全であるか不完全であるかを識別
し、制御回路からの識別信号により表示部がホース、延
長管および吸込口体それぞれについて接続状態が完全で
あるか否かを表示する。

（実施例） 以下、本発明の電気掃除機の一実施例の構成を第１図
ないし第７図を参照して説明する。

第２図において、11は掃除機本体で、この掃除機本体
11内には図示しない電動送風機が後側に配設されている
とともに、この電動送風機の吸気側に連通する集塵室12
が前側に形成されている。また、掃除機本体11の上部に
は、集塵室12を外部へ連通する孔状接続部13が前側に形
成されているとともに、カバー体14に開閉自在に覆われ
た付属品収納室15が後側に形成されており、この付属品
収納室15内にはつる口と称する小型の図示しない吸込口
体などの付属品が出入自在に収納されている。さらに、
掃除機本体11から電源コード16が導出されている。

一方、21はホースで、このホース21は、可撓なホース
本体22と、このホース本体22の一端部に設けらた接続管
23と、ホース本体22の他端部に設けられた握り管24とか
らなっている。そして、接続管23の先端部に、掃除機本
体11の孔状接続部13に着脱自在に差し込み接続される接
続部25が形成されている。また、握り管24の先端部には
雌テーパ接続部26が形成されている。

そして、31は延長管で、この延長管31の一端部には、
握り管24の雌テーパ接続部26に着脱自在に差し込み接続
される雄テーパ接続部32が形成されている。また、延長
管31の他端部には雌テーパ接続部33が形成されている。

さらに、36は吸込口体としての床ブラシと、この床ブ
ラシ36は、下面に図示しない吸塵口を有している。ま
た、この床ブラシ36の後部には、吸塵口に連通する連結
管37が枢着されており、この連結管37の先端部には、延
長管31の雌テーパ接続部33に着脱自在に差し込み接続さ
れる雄テーパ接続部38が形成されている。

そして、掃除機本体11、ホース21、延長管31および床
ブラシ36の相互の接続部13,25,26,32,33,38にはそれぞ
れセンサー部41が設けられている。

つぎに、このセンサー部41の構成を第４図および第５
図を参照して説明する。

掃除機本体11の孔状接続部13の近傍には函状部42が設
けられており、この函状部42の外面部には一対の通孔43
が形成されている。そして、函状部42には、支持リブ44
により、一方の通孔43に臨んで板ばね状の第１接点45が
支持され、他方の通孔43に臨んで板ばね状の第２接点46
が支持されているとともに、この第２接点46が接離自在
に接触される第３接点47が支持されている。なお、これ
ら第２接点46と第３接点47とは常時は接触しており、こ
れら第１接点45と第２接点46と第３接点47とにて切換ス
イッチが構成されている。そして、第１接点45と第３接
点47とが電気的に接続されているとともに、この第３接
点47と第２接点46とが、掃除機本体11内に設けられた制
御回路48に電気的に接続されている。

一方、ホース21の接続管23にも函状部49が設けられて
おり、この函状部49の端面には、掃除機本体11の通孔43
にそれぞれ挿入される一対のピン状接点50,51が突設さ
れている。そして、掃除機本体11の孔状接続部13にホー
ス21の接続部25が完全に接続されたとき、各ピン状接点
50,51が第１接点45と第２接点46とに各々接触し、この
第２接点46が第３接点47から離れるようになっている。

また、他のセンサー部41の構成は、ホース21の雌テー
パ接続部26近傍と延長管31の雌テーパ接続部33近傍とが
掃除機本体11の孔状接続部13近傍と同様の構成になって
おり、延長管31の雄テーパ接続部32近傍と床ブラシ36の
雄テーパ接続部38近傍とがホース21の接続部25近傍と同
様の構成になっている。したがって、対応する部分には
同一符号を付し、詳しい説明は省略する。いずれのセン
サー部41においても、掃除機本体11、ホース21、延長管
31および床ブラシ36が相互に完全に接続されたとき、ピ
ン状接点50が第１接点45および第２接点46に接して、こ
の第２接点46が第３接点47から離れるようになってい
る。

なお、ホース21および延長管31においては、それらの
両端部の一対のピン状接点50,51と第１接点45および第
２接点46とが、ホース21および延長管31に沿う電線52に
より各々電気的に接続されている。そして、ホース21に
おいては、一方のピン状接点51と第２接点46との間に抵
抗53aが電気的に介在しているが、この抵抗53aの抵抗値
はたとえば１Ωである。また、延長管31においても、一
方のピン状接点51と第２接点52との間に抵抗53bが電気
的に介在しているが、この抵抗53aの抵抗値はたとえば1
0Ωである。さらに、床ブラシ36においては、一対のピ
ン状接点50,51が抵抗53cを介して電気的に接続されてお
り、この抵抗53cの抵抗値はたとえば100Ωである。

さらに、つる口も床ブラシ36と同様のセンサー部を有
している。

一方、制御回路48は、センサー部41に印加される定電
圧電源と、マイクロコンピュータとなどからなってお
り、このマイクロコンピュータのソフトウェア上の機能
として、センサー部41からのセンサー信号を検知して掃
除機本体11、ホース21、延長管31および床ブラシ36の相
互の接続状態が完全な接続状態であるか不完全な接続状
態であるかを識別する識別手段を有している。

また、制御回路48は、第２図に示すように、掃除機本
体11の上面部に配設された表示部56に電気的に接続され
ている。この表示部56は、制御回路48からの識別信号に
より、ホース21、延長管31および床ブラシ36それぞれに
ついて接続状態が完全であるか不完全であるかを表示す
るものであるが、第３図に示すように、電気掃除機全体
の構成を示す模式的な絵表示となっており、ホース21、
延長管31および床ブラシ36を表わす部分はそれぞれ発行
部57〜59となっている。これら、発光部57〜59は、それ
ぞれ裏側にLEDなどの発光素子が配設され、それぞれ独
立して発光可能となっており、完全に接続されたホース
21、延長管31および床ブラシ36などの吸込口体に対応す
る発光部57〜59がそれぞれ発光するようになっている。

そして、センサー部41と、制御回路48と表示部56との
関係は、第１図に示すようにまとめられる。

つぎに、上記実施例の作用について説明する。

まず、センサー部41からのセンサー信号、すなわち切
換スイッチの開閉による異なる抵抗値により、制御回路
48が掃除機本体11、ホース21、延長管31および吸込口体
たとえば床ブラシ36の相互の接続状態を識別する方法に
ついて、第４図ないし第６図を参照して説明する。

掃除機本体11の孔状接続部13にホース21の接続部25が
接続されていないか、あるいは、両者の接続状態が不完
全であるときには、第４図および第６図（ａ）に示すよ
うに、掃除機本体11の第２接点46が第３接点47に接触し
ており、制御回路48におけるセンサー部41からの入力端
は短絡され、これら入力端間の抵抗値は０Ωである。す
なわち、制御回路48は、センサー部41における抵抗値を
０Ωと検出する。

そして、掃除機本体11にホース21が完全に接続される
と、第５図および第６図（ｂ）に示すように、ホース21
のピン状接点50,51が掃除機本体11の第１接点45および
第２接点46に接触し、この第２接点46が第３接点47から
離れる。この状態では、ホース21の第２接点46と第３接
点47とはまだ接触しており、制御回路48の入力端間に抵
抗53aが接続され、制御回路48は抵抗値を１Ωと検出す
る。また、延長管31の雄テーパ接続部32とホース21の雌
テーパ接続部26との接続状態が不完全である場合も、検
出される抵抗値は１Ωである。

さらに、ホース21に延長管31が完全に接続されると、
第６図（ｃ）に示すように、延長管31のピン状接点51が
ホース21の第２接点46に接触し、この第２接点46が第３
接点47から離れる。この状態では、抵抗53a,53bが直列
に接続され、制御回路48は両抵抗53a,53bの抵抗値の和
すなわち11Ωを検出することになる。また、床ブラシ36
の雄テーパ接続部38と延長管31の雌テーパ接続部33との
接続状態が不完全である場合も、検出される抵抗値は11
Ωである。

さらに、延長管31に床ブラシ36が完全に接続される
と、第６図（ｄ）に示すように、床ブラシ36のピン状接
点51がホース21の第２接点46に接触し、この第２接点46
が第３接点47から離れる。この状態では、抵抗53a,53b,
53cが直列に接続され、検出される抵抗値は111Ωとな
る。吸込口体がつる口である場合も同様である。

そして、制御回路48は、検出された抵抗値に応じて、
表示部56を制御する。すなわち、センサー信号である検
出された抵抗値が０Ωであるとき、つまり、掃除機本体
11に何も接続されていないときには、表示部56に発光部
57〜59はすべて消灯している。また、検出された抵抗値
が１Ωであるとき、つまり、掃除機本体11とホース21と
のみが完全に接続されているときには、ホース21を表わ
す発光部57のみが点灯する。また、検出された抵抗値が
11Ωであるとき、つまり、掃除機本体11とホース21と延
長管31とが完全に接続されているときには、ホース21を
表わす発光部57と延長管31を表わす発光部58とが発光す
る。さらに、検出された抵抗値が111Ωであるとき、つ
まり、掃除機本体11とホース21と延長管31と床ブラシ36
とが完全に接続されているときには、ホース21、延長管
31および床ブラシ36をそれぞれ表わす発光部57〜59がす
べて点灯する。

つぎに、具体的な処理手順について、第７図のフロー
チャートを参照して説明する。

電源を投入した後、すなわち、電源コード16のプラグ
を交流電源のコンセントに差し込んだ（ステップ）
後、掃除機本体11にホース21が完全に接続されたかどう
かを判定し（ステップ）、完全に接続されたならば、
発光部57を発光させて掃除機本体11にホース21が完全に
接続されたことを表示する（ステップ）。つぎに、ホ
ース21に延長管31が完全に接続されたかどうかを判定し
（ステップ）、完全に接続されたならば、発光部58を
発光させてホース21に延長管31が完全に接続されたこと
を表示する（ステップ）。つぎに、延長管31に吸込口
体たとえば床ブラシ36が完全に接続されたかどうかを判
定し（ステップ）、完全に接続されたならば、発光部
59を発光させて延長管31に床ブラシ36が完全に接続され
たことを表示する（ステップ）。つぎに、電動送風機
を操作するための電源スイッチの開閉を判定し（ステッ
プ）、この電源スイッチが閉じているならば、電動送
風機を運転し（ステップ）、開いているならば、電動
送風機を停止する（ステップ）。

なお、第７図においては示していないが、たとえば、
掃除機本体11からホース21が外れたときには、発光部57
〜59が消灯する。ホース21、延長管31および床ブラシ36
すなわち吸込具同士が外れた場合にも、対応する発光部
58,59が消灯する。また、再び接続されれば、再び点灯
する。これは、電動送風機の運転中にも行われる。

掃除時には、電動送風機の運転により、床ブラシ36な
どから空気とともに吸込まれた塵埃が、延長管31および
ホース21を介して掃除機本体11の集塵室12に導かれる。

上述のように、掃除機本体11、ホース21、延長管31お
よび床ブラシ36の相互の接続状態が常に表示され、使用
者は、これらの接続状態が不完全であるとき、接続状態
が不完全であることと、接続状態が不完全である個所と
を容易に知ることができる。そして、接続状態が不完全
である場合には、表示部56により表示された個所の接続
をやり直せばよく、迅速に適切な処置を採ることができ
る。したがって、吸気風路を形成するホース21が延長管
31および床ブラシ36のどれかの接続状態、たとえばホー
ス21と延長管31との接続状態が不完全で、吸気が漏れ、
十分な吸込力が得られなかったりすることを防止でき、
常に正常な運転が行なわれる。また、床ブラシ36に設け
られた回転ブラシ駆動用電動機に、ホース21および延長
管31に設けられた給電線を介して電力を供給する電気掃
除機にあっては、接続状態が不完全で、電動機への給電
が遮断されて、回転ブラシが回転しないなどの不都合も
防止できる。

また、表示部56は電気掃除機全体の構成を示す模式的
な絵表示となっているので、掃除機本体11、ホース21、
延長管31および床ブラシ36などの接続状態が一目でわか
り、接続不良や接続間違いがすぐにわかる。

なお、上記実施例では、延長管31を１本としたが、延
長管31は２本以上にしてもよい。

また、ホース21の雌テーパ接続部26に延長管31を介さ
ずに直接吸込口体たとえば床ブラシ36を接続可能として
もよい。この場合、掃除機本体11に接続されたホース21
に床ブラシ36を直接接続したとき、第６図（ｅ）に示す
ように、床ブラシ36のピン状接点51がホース21の第２接
点46に接触し、この第２接点46が第３接点47から離れ
る。この状態で、抵抗53a,53cが直列に接続され、制御
回路48により検出される抵抗値は101Ωとなり、表示部5
6の発光部57,59が点灯する。

つぎに、本発明の他の実施例を第８図のフローチャー
トを参照して説明する。

この第８図に示す実施例の先の第７図に示す実施例と
異なる点は、ステップの吸込口体たとえば床ブラシ36
が接続されているかどうかの判定において、接続されて
いないならば、ステップに移り、電動送風機を停止さ
せる点である。すなわち、床ブラシ36などの吸込口体が
接続されているときのみ電動送風機を運転可能であり、
吸込口体が接続されていないときには、たとえば電源ス
イッチを閉じても、電動送風機は運転しない。

上記方法によれば、床ブラシ36などの吸込口体を接続
していなければ掃除を行えないので、吸込口体を接続せ
ずに、たとえば延長管31の先端から吸い込んで掃除を
し、延長管31の先端部の給電線中継用コネクター部が摩
耗して、その充電部が露出したり、この充電部が金属や
粋などの導電体に触れて短絡したり、使用者の手に触れ
て感電したりするのを防止できる。

なお、この実施例においても、延長管31の雌テーパ接
続部33のみならずホース21の雌テーパ接続部26に床ブラ
シ36などの吸込口体を直接接続可能としてもよい。

つぎに、本発明のさらに他の実施例を第９図のフロー
チャートを参照して説明する。

この第９図に示す実施例においては、床ブラシ36の抵
抗53cとつる口の抵抗とで、抵抗値を適当に変えてあ
る。また、表示部56も、床ブラシ36用の発光部59の他
に、つる口専用の発光部を有している。

ステップ〜は先の実施例と同じである。

そして、ステップにおいては床ブラシ36が接続され
ているかどうかを判定し、接続されているならば、床ブ
ラシ36が接続されていることを表示し（ステップ）、
電源スイッチの開閉を判定し（ステップ）、閉なら
ば、床ブラシ36により掃除するために最適な吸込力が得
られるように電動送風機を運転し（ステップ）、開な
らば、電動送風機を停止する（ステップ）。一方、床
ブラシ36が接続されていないならば、つる口が接続され
ているかどうかを判定し（ステップ）、接続されてい
るならば、つる口が接続されていることを表示し（ステ
ップ）、電源スイッチの開閉を判定し（ステップ
）、閉ならば、つる口により掃除するために最適な吸
込力が得られるように電動送風機を運転し（ステップ
）、開ならば、電動送風機を停止する（ステップ
）。なお、床ブラシ36は床などの掃除に用いられ、つ
る口は家具の隙間などの掃除に用いられるので、床ブラ
シ36に適した吸込力は、つる口に適した吸込力より大き
い。また、つる口も接続されていないならば、ステップ
からステップへ移る。すなわち、床ブラシ36もつる
口も接続されていないならば、電動送風機は運転しな
い。

なお、電動送風機の運転状態の制御は、制御回路48か
らの接続状態についての識別信号に応じて、電動送風機
の制御手段が行う。

上記方法によれば、接続されている吸込口体が床ブラ
シ36であるかつる口であるかに応じて、吸込力が自動的
に調節されるので、使用者が手動で吸込力を調節する必
要がなく、使い勝手がよい。

もちろん、この実施例においても、ホース21に吸込口
体を直接接続可能としてもよい。

また、吸込口体は、床ブラシ36およびつる口だけでな
く、ふとん用のものなど他の種類のものを接続可能とし
てもよい。

（発明の効果） 本発明の電気掃除機によれば、掃除機本体、ホース、
延長管および吸込口体の相互の接続状態が完全であるか
不完全であるかをホース、延長管および吸込口体それぞ
れについて表示するので、接続状態が不完全であると
き、使用者は、接続状態が不完全であることと、接続状
態が不完全である個所とを容易に知ることができ、迅速
に適切な処置を採ることができる。したがって、たとえ
ば接続状態が不完全で、吸気が漏れ、十分な吸込力が得
られなかったり、あるいは、吸込口体の回転ブラシ駆動
用電動機にホースおよび延長管に設けられた給電線を介
して給電する電気掃除機にあって、電動機へ給電され
ず、回転ブラシが回転しないなどの不都合も防止でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電気掃除機の一実施例を示すブロック
図、第２図は同上全体の斜視図、第３図は同上表示部の
平面図、第４図および第５図は同上センサー部の断面
図、第６図は同上電気回路図、第７図は同上フローチャ
ート、第８図は本発明の他の実施例を示すフローチャー
ト、第９図は本発明のさらに他の実施例を示すフローチ
ャートである。 11……掃除機本体、12……集塵室、13……接続部、21…
…ホース、25……接続部、26……接続部、31……延長
管、32……接続部、33……接続部、36……吸込口体とし
ての床ブラシ、38……接続部、41……センサー部、48…
…制御回路、56……表示部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電動送風機を内蔵するとともにこの電動送
   風機の吸気側に連通する集塵室を内部に設けた掃除機本
   体と、 この掃除機本体に前記集塵室に連通させて一端部が着脱
   自在に接続されるホースと、 このホースの他端部に一端部が着脱自在に接続される延
   長管と、 この延長管の他端部および前記ホースの他端部のいずれ
   かに着脱自在に接続される吸込口体と、 これら掃除機本体、ホース、延長管および吸込口体の相
   互の接続部にそれぞれ設けられ、前記ホース、延長管お
   よび吸込口体にそれぞれ配設された抵抗、および、前記
   掃除機本体、ホース、延長管および吸込口体の相互の接
   続により開閉しそれぞれ前記抵抗を接続する切換スイッ
   チを有するセンサー部と、 これらセンサー部の前記切換スイッチの開閉による前記
   抵抗の接続状態に対応した抵抗値を検知して前記掃除機
   本体、ホース、延長管および吸込口体の相互の接続状態
   が完全な接続状態であるか不完全な接続状態であるかを
   識別する識別手段を有する制御回路と、 この制御回路からの識別信号により前記ホース、延長管
   および吸込口体それぞれについて接続状態を表示する表
   示部と を具備したことを特徴とする電気掃除機。