JPH08110325A - 超音波検査装置 - Google Patents

超音波検査装置

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JPH08110325A
JPH08110325A JP6246099A JP24609994A JPH08110325A JP H08110325 A JPH08110325 A JP H08110325A JP 6246099 A JP6246099 A JP 6246099A JP 24609994 A JP24609994 A JP 24609994A JP H08110325 A JPH08110325 A JP H08110325A
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JP
Japan
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temperature
flaw detector
ultrasonic
welding machine
welded portion
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JP6246099A
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English (en)
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Shinya Suezawa
伸也 末澤
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
    • G01N2291/023Solids
    • G01N2291/0234Metals, e.g. steel
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
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    • G01N2291/02845Humidity, wetness
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来装置を使用して溶接部及びその近傍の超
音波探傷を行う場合、その探傷箇所の温度が十分に冷却
されるまで待機していたため、作業効率が悪いという問
題があったが、その従来装置での問題を解消する。 【構成】 溶接機2の走行用に鋼材Pの被溶接部に沿っ
て設けたレール1上を前記溶接機2と離間状態に走行自
在で、且つ、溶接部W及びその近傍での超音波探傷を実
行自在な超音波探傷機3を設ける。前記溶接機2と前記
超音波探傷機3との離間距離を、溶接部Wの温度が鋼の
変態点:A1 点以下になった状態で前記超音波探傷を実
行する条件に設定自在な距離設定機構Dを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波検査装置に関
し、更に詳しくは、鋼材の被溶接部に沿って設けたレー
ル上を走行自在な溶接機によって、前記被溶接部に溶接
ビードを形成してなる溶接部及びその近傍での溶接欠陥
の発生の有無を検査する超音波検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波検査装置としては、前記溶
接機とは無関係に前記溶接部に沿って走行自在な超音波
探傷機(以下、従来装置という)が採用されていた。そ
して、前記溶接機による溶接が完了した後、前記溶接部
及びその近傍の温度が十分に冷却されるまで(例えば、
前記温度が50℃以下になるまで)待機した上で、上述
の従来装置を使用して、前記溶接欠陥の発生の有無を検
査していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置に使用して、前記溶接欠陥の発生の有無を検査
する場合には、前記溶接部及びその近傍の温度が十分に
冷却されるまで待機していたため、前記溶接が完了した
後、前記冷却のためにかなりの待機時間を費やすように
なり、その時間消費によって、一連の現場溶接工事(即
ち、溶接後の検査を含む一連の工事)の進捗に支障を来
すことがある、という問題があった。本発明は、このよ
うな実情に着目してなされたものであり、上述した従来
装置使用時の問題を解消し得る手段を提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超音波検査
装置(以下、本発明装置という)は、鋼材の被溶接部に
沿って設けたレール上を走行自在な溶接機によって、前
記被溶接部に溶接ビードを形成してなる溶接部及びその
近傍での溶接欠陥の発生の有無を検査する超音波検査装
置であって、前記レール上を前記溶接機と離間状態に走
行自在で、且つ、前記溶接部及びその近傍での超音波探
傷を実行自在な超音波探傷機を設けると共に、前記溶接
機と前記超音波探傷機との離間距離を、前記溶接部の温
度が鋼の変態点:A1 点以下になった状態で前記超音波
探傷を実行する条件に設定自在な距離設定機構を設けて
ある点を第1の特徴構成として備えている(請求項1に
対応)。
【0005】また、第1の特徴構成を備えた本発明装置
において、前記レール上の前記溶接機を所定の走行速度
で走行させる溶接機用駆動機構と、前記レール上の前記
超音波探傷機を、前記溶接機の走行速度と同一速度で走
行させる探傷機用駆動機構との組合せによって、前記距
離設定機構を構成してある点を第2の特徴構成としてい
る(請求項2に対応)。
【0006】また、第1の特徴構成を備えた本発明装置
において、前記溶接機と前記超音波探傷機とを、両者の
離間距離が一定距離となるように連結する連結体によっ
て、前記距離設定機構を構成してある点を第3の特徴構
成としている(請求項3に対応)。
【0007】また、第1の特徴構成、第2の特徴構成、
又は、第3の特徴構成を備えた本発明装置において、前
記溶接部及びその近傍の温度の変化による音速変化を補
正するための前記温度を測定自在な温度センサを設けて
ある点を第4の特徴構成として備えている(請求項4に
対応)。
【0008】また、第1の特徴構成を備えた本発明装置
において、前記レール上の溶接機を走行させる溶接機用
駆動機構と、前記レール上の超音波探傷機を走行させる
探傷機用駆動機構と、前記溶接部及びその近傍の温度を
測定自在な温度センサと、前記温度センサによって測定
された前記温度が前記A1 点以上の条件で、前記探傷機
用駆動機構の駆動を停止し、且つ、前記温度が前記A1
点以下の条件で、前記探傷機用駆動機構の走行を前記溶
接機の走行に追随させるべく前記探傷機用駆動機構の駆
動を実行する制御部との組合せによって、前記距離設定
機構を構成してある点を第5の特徴構成として備えてい
る(請求項5に対応)。
【0009】また、鋼材の被溶接部に沿って設けたレー
ル上を走行自在な溶接機によって、前記被溶接部に溶接
ビードを形成してなる溶接部及びその近傍での溶接欠陥
の発生の有無を検査する超音波検査装置であって、前記
レール上を前記溶接機と離間状態に走行自在で、且つ、
前記溶接部及びその近傍での超音波探傷を実行自在な超
音波探傷機を設けると共に、前記溶接部及びその近傍の
温度を測定自在な温度センサを設け、前記温度センサに
よって測定された前記温度が前記A1 点以上の条件で、
前記超音波探傷機による探傷を停止し、且つ、前記温度
が前記A1 点以下の条件で、前記超音波探傷機による探
傷を開始する制御部を設けてある点を第6の特徴構成と
して備えている(請求項6に対応)。
【0010】
【作用】第1の特徴構成を備えた本発明装置を使用する
場合、前記レール上を走行する前記溶接機による溶接が
完了した直後に、前記溶接部及びその近傍の温度が十分
に冷却されるのを待つことなく、前記超音波探傷機によ
って前記溶接部及びその近傍での溶接欠陥の発生の有無
を検査したとしても、前記超音波探傷機と前記溶接機と
の離間距離が、前記距離設定機構によって前記溶接部の
温度が鋼の変態点:A1 点以下となるように設定されて
いるため、前記超音波探傷機による検査情報が、鋼の大
きな組織変化(即ち、結晶構造そのものが大きく変化す
る、オーステナイト(面心立方構造)からフェライト
(体心立方構造)への変態)に基づく大きな誤認情報を
取り込むことなく得られるようになる。なぜなら、前記
超音波探傷機によって前記検査が行われる時点では、前
記距離設定機構による前記離間距離の設定によって、前
記溶接部及びその近傍の組織が、オーステナイトを主と
する組織から、フェライトを主とする組織へ既に変態し
てしまっているからである。従って、前記溶接部及びそ
の近傍の探傷を、前記溶接の完了直後に、効率よく、し
かも、誤認なく行うことができるようになる。
【0011】
【発明の効果】第1の特徴構成を備えた本発明装置によ
れば、上述したように、前記溶接部及びその近傍の探傷
を、溶接完了後に効率よく、しかも、誤認なく行うこと
ができるので、従来装置を使用する場合の問題、即ち、
溶接後、探傷箇所の温度が十分に冷却されるまで待機す
るが故に作業効率が悪いという従来の問題が、正確な探
傷が行えないという新たな問題が生じることなく解消さ
れるようになり、本発明の目的が達成されるようにな
る。
【0012】尚、第2の特徴構成を備えた本発明装置に
よれば、前記距離設定機構が、前記溶接機用駆動機構と
前記探傷機用駆動機構との組合せによって構成されてい
るため、前記溶接機及び前記超音波探傷機を走行させる
のに元々準備されるべき構造を用いて、上述した、第1
の特徴構成を備えた本発明装置による作用・効果を生じ
させることができる。
【0013】また、第3の特徴構成を備えた本発明装置
によれば、前記距離設定機構が、前記溶接機と前記超音
波探傷機とを上述したように連結する連結体によって構
成されているので、単なる連結体という簡単な構造で、
上述した、第1の特徴構成を備えた本発明装置による作
用・効果を生じさせることができる。しかも、前記溶接
機に追随して走行する前記超音波探傷機には、それ自体
に走行駆動機構を具備させなくても済む、というメリッ
トも生じる。
【0014】また、第4の特徴構成を備えた本発明装置
によれば、前記温度センサによる温度測定結果を用い
て、前記溶接部及びその近傍の温度の変化による音速変
化の補正を行うことができるため、第1、第2、第3の
特徴構成を備えた本発明装置を使用する場合において、
上述した作用・効果が生じることに加え、前記超音波探
傷機による探傷を一層正確に行うことができるようにな
る、というメリットが生じる。
【0015】また、第5の特徴構成を備えた本発明装置
によれば、前記溶接機による溶接が完了した直後、可及
的速やかに、前記超音波探傷機による探傷を行うように
しても、前記制御部を用いた制御(即ち、溶接部及びそ
の近傍の温度がA1 点以上の条件で、探傷機用駆動機構
の駆動を停止し、且つ、前記温度がA1 点以下の条件
で、探傷機用駆動機構の走行を溶接機の走行に追随させ
るべく探傷機用駆動機構の駆動を実行するという制御)
を絶えず行うことにより、前記溶接部の温度が鋼の変態
点:A1 点以下となった状態を維持しつつ、前記探傷が
行われるようになる。従って、上述した、第1の特徴構
成を備えた本発明装置を使用する場合における作業効率
の向上が一層期待されるようになる。
【0016】また、前記溶接機による溶接が1パス完了
する都度、前記超音波探傷機による探傷を行う場合にお
いて、第6の特徴構成を備えた本発明装置を使用すると
きには、前記溶接機による溶接が完了した直後、可及的
速やかに、前記超音波探傷機による探傷を行うようにし
ても、前記制御部を用いた制御(即ち、前記温度センサ
で測定された温度がA1 点以上の条件で、超音波探傷機
による探傷を停止し、且つ、前記温度がA1 点以下の条
件で、超音波探傷機による探傷を開始するという制御)
を絶えず行うことにより、前記溶接部及びその近傍の温
度が鋼の変態点:A1 点以下となった状態でのみ、前記
探傷が行われるようになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図5には、本発明装置の一実施例が示され
ている。図1及び図2中、Pは、前記鋼材の一例として
の鋼管であり、その鋼管Pの被溶接部に沿って、溶接機
2(具体的には、自動アーク溶接機)を走行させるため
の環状のレール1が、図1に示すように、前記被溶接部
の隣接箇所に前記鋼管Pの全周にわたって設けられ、そ
のレール1上を走行する溶接機2(その溶接機2は、前
記レール1に対して図2に示すように走行車輪7aが係
合して前記レール1上の走行が可能な走行車7Aに搭載
されることにより、前記レール1上を走行するようにな
っている)によって、前記被溶接部に、前記鋼管Pの外
周側から溶接ビードが複数パス状態に形成されることに
より、前記鋼管Pの突合せ溶接が行われるようになって
いる。そして、前記溶接ビードが形成されてなる溶接部
W及びその近傍での溶接欠陥の発生の有無を検査するの
に、下記構成の本発明装置が使用される。本発明装置
は、図1に示すように、前記レール1上を前記溶接機2
と離間状態に走行自在で、且つ、前記溶接部W及びその
近傍での超音波探傷(例えば、図3に示すような一探触
子法による超音波探傷)を実行自在な超音波探傷機3を
備えている。その超音波探傷機3は、前記溶接機2を搭
載した前記走行車7Aと同様構成の走行車7Bに搭載さ
れることにより、前記レール1上を走行できる構成とな
っている。また、本発明装置は、前記溶接機2と前記超
音波探傷機3との離間距離を、前記溶接部Wの温度が鋼
の変態点:A1 点(図4参照)以下になった状態で前記
超音波探傷を実行する条件に設定自在な距離設定機構D
を備えている。その距離設定機構Dは、図5に示すよう
に、前記レール1上の前記溶接機2を所定の走行速度で
走行させる溶接機用駆動機構2A(具体的には、前記走
行車輪7aへの回転駆動力を生じさせるモータ)と、前
記レール1上の前記超音波探傷機3を、前記溶接機2の
走行速度と同一速度で走行させる探傷機用駆動機構3A
(具体的には、前記走行車輪7aへの回転駆動力を生じ
させるモータ)との組合せによって構成されている。そ
して、前記溶接部Wの温度が鋼の変態点:A1 点以下に
なった状態で前記超音波探傷を実行する条件を得るの
に、上述の両走行車7A,7Bの相互間の距離を、前記
条件を満足させる所定距離Lだけ、予め離間させてお
く。
【0018】このような本発明装置を使用する場合、レ
ール1上を走行する溶接機2による溶接が完了した直後
に、溶接部W及びその近傍の温度が十分に冷却されるの
を待つことなく、超音波探傷機3によって溶接部W及び
その近傍での溶接欠陥の発生の有無を検査したとして
も、超音波探傷機3と溶接機2との離間距離が、距離設
定機構Dによって溶接部Wの温度が鋼の変態点:A1
以下となるように設定されているため、超音波探傷機3
による検査情報が、鋼の大きな組織変化に基づく大きな
誤認情報を取り込むことなく得られるようになる。
【0019】次に、別実施例について説明する。尚、別
実施例を示す各図面において、上記実施例と同一の符号
で表示した部分は、同一又は相当の部分を示し、その詳
細な説明は省略する。
【0020】図6に示すように、レール1上の溶接機2
を所定の走行速度で走行させる溶接機用駆動機構2A
と、レール1上の超音波探傷機3を、前記溶接機2の走
行速度と同一速度で走行させる探傷機用駆動機構3Aと
の組合せによって、前記距離設定機構Dを構成すると共
に、溶接部W及びその近傍の温度の変化による音速変化
に基づく誤差(例えば、溶接欠陥がチェックされたとき
の欠陥位置を決定する上での誤差)を補正するための前
記温度を測定自在な温度センサ5を設けてある別実施例
が考えられる。この別実施例によれば、前記温度センサ
5による温度測定結果を用いて、溶接部W及びその近傍
の温度の変化による音速変化の補正を行うことができる
ため、前記超音波探傷機3による探傷を一層正確に行う
ことができるようになる。また、図7に示すように、溶
接機2と超音波探傷機3とを、両者の離間距離が一定距
離となるように連結する連結体4によって、前記距離設
定機構Dを構成してある別実施例が考えられる。この別
実施例によれば、前記距離設定機構Dが前記連結体4と
いう簡単な構造で済むようになり、しかも、溶接機2に
追随して走行する超音波探傷機3には、それ自体に走行
駆動機構を具備させなくても済むようになる。また、図
7に示す別実施例に対して、前記補正用の温度センサ5
を設けてもよいのはいうまでもない。また、図8に示す
ように、レール1上の溶接機2を走行させる溶接機用駆
動機構2Aと、レール1上の超音波探傷機3を走行させ
る探傷機用駆動機構3Aと、溶接部W(図1参照)及び
その近傍の温度を測定自在な温度センサ5と、その温度
センサ5によって測定された前記温度が鋼の変態点:A
1 点以上の条件で、探傷機用駆動機構3Aの駆動を停止
し、且つ、前記温度が鋼の変態点:A1 点以下の条件
で、探傷機用駆動機構3Aの走行を溶接機2の走行に追
随させるべく探傷機用駆動機構3Aの駆動を実行する制
御部6との組合せによって、前記距離設定機構Dを構成
してある別実施例が考えられる。この別実施例によれ
ば、溶接機2による溶接が完了した直後、可及的速やか
に、超音波探傷機3による探傷を行うようにしても、前
記制御部6を用いた制御を絶えず行うことにより、溶接
部Wの温度が鋼の変態点:A1 点以下となった状態を維
持しつつ、前記探傷が行われるようになる。また、レー
ル上を溶接機と離間状態に走行自在で、且つ、溶接部及
びその近傍での超音波探傷を実行自在な超音波探傷機を
設けると共に、溶接部及びその近傍の温度を測定自在な
温度センサを設け、その温度センサによって測定された
前記温度が鋼の変態点:A1 点以上の条件で、超音波探
傷機による探傷を停止し、且つ、前記温度が鋼の変態
点:A1 点以下の条件で、超音波探傷機による探傷を開
始する制御部を設けてある別実施例(図外)が考えられ
る。溶接機による溶接が1パス完了する都度、超音波探
傷機による探傷を行う場合において、上記別実施例を採
用する場合、次のような作用・効果が生じる。即ち、溶
接機による溶接が完了した直後、可及的速やかに、超音
波探傷機による探傷を行うようにしても、前記制御部を
用いた制御を絶えず行うことにより、前記溶接部及びそ
の近傍の温度が鋼の変態点:A1 点以下となった状態で
のみ、前記探傷が行われるようになる。従って、前記溶
接部W及びその近傍の探傷を、前記溶接の完了直後に、
速やかに且つ誤認なく行うことができるようになる。
尚、前記超音波探傷機3による探傷を一旦停止した部分
の補完探傷は、前記探傷の停止箇所がなくなるまで、前
記探傷のための操作を繰り返し継続することにより実行
される。また、前記鋼材は、上述の各実施例における鋼
管Pに限定されない。例えば、鋼板であってもよい。ま
た、上述の各実施例における超音波探傷は、一探触子法
によるもの(図3参照)であったが、図9に示すような
タンデム法による超音波探傷を実施する場合において
も、本発明装置を適用することができる。また、図9に
示すように、鋼管Pの内周側からも溶接ビードを形成す
る場合においても、本発明装置を適用することができ
る。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す斜視図
【図2】本発明装置の構成要素である走行部を示す断面
【図3】本発明装置の構成要素である超音波探傷機によ
る探傷状態を示す説明図
【図4】本発明装置の構成時に考慮される鋼の変態点:
1 点の説明図
【図5】本発明装置の構成要素である溶接機と超音波探
傷機の相互関係を示す説明図
【図6】前記溶接機と超音波探傷機の相互関係の別態様
を示す説明図
【図7】前記溶接機と超音波探傷機の相互関係の別態様
を示す説明図
【図8】前記溶接機と超音波探傷機の相互関係の別態様
を示す説明図
【図9】前記超音波探傷機による探傷状態の別態様を示
す説明図
【符号の説明】
1 レール 2 溶接機 2A 溶接機用駆動機構 3 超音波探傷機 3A 探傷機用駆動機構 4 連結体 5 温度センサ 6 制御部 D 距離設定機構 P 鋼材 W 溶接部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材(P)の被溶接部に沿って設けたレ
    ール(1)上を走行自在な溶接機(2)によって、前記
    被溶接部に溶接ビードを形成してなる溶接部(W)及び
    その近傍での溶接欠陥の発生の有無を検査する超音波検
    査装置であって、 前記レール(1)上を前記溶接機(2)と離間状態に走
    行自在で、且つ、前記溶接部(W)及びその近傍での超
    音波探傷を実行自在な超音波探傷機(3)を設けると共
    に、前記溶接機(2)と前記超音波探傷機(3)との離
    間距離を、前記溶接部(W)の温度が鋼の変態点:A1
    点以下になった状態で前記超音波探傷を実行する条件に
    設定自在な距離設定機構(D)を設けてある超音波検査
    装置。
  2. 【請求項2】 前記レール(1)上の前記溶接機(2)
    を所定の走行速度で走行させる溶接機用駆動機構(2
    A)と、前記レール(1)上の前記超音波探傷機(3)
    を、前記溶接機(2)の走行速度と同一速度で走行させ
    る探傷機用駆動機構(3A)との組合せによって、前記
    距離設定機構(D)を構成してある請求項1記載の超音
    波検査装置。
  3. 【請求項3】 前記溶接機(2)と前記超音波探傷機
    (3)とを、両者の離間距離が一定距離となるように連
    結する連結体(4)によって、前記距離設定機構(D)
    を構成してある請求項1記載の超音波検査装置。
  4. 【請求項4】 前記溶接部(W)及びその近傍の温度の
    変化による音速変化を補正するための前記温度を測定自
    在な温度センサ(5)を設けてある請求項1〜請求項3
    のいずれかに記載の超音波検査装置。
  5. 【請求項5】 前記レール(1)上の溶接機(2)を走
    行させる溶接機用駆動機構(2A)と、前記レール
    (1)上の超音波探傷機(3)を走行させる探傷機用駆
    動機構(3A)と、前記溶接部(W)及びその近傍の温
    度を測定自在な温度センサ(5)と、前記温度センサ
    (5)によって測定された前記温度が前記A 1 点以上の
    条件で、前記探傷機用駆動機構(3A)の駆動を停止
    し、且つ、前記温度が前記A1 点以下の条件で、前記探
    傷機用駆動機構(3A)の走行を前記溶接機(2)の走
    行に追随させるべく前記探傷機用駆動機構(3A)の駆
    動を実行する制御部(6)との組合せによって、前記距
    離設定機構(D)を構成してある請求項1記載の超音波
    検査装置。
  6. 【請求項6】 鋼材(P)の被溶接部に沿って設けたレ
    ール(1)上を走行自在な溶接機(2)によって、前記
    被溶接部に溶接ビードを形成してなる溶接部(W)及び
    その近傍での溶接欠陥の発生の有無を検査する超音波検
    査装置であって、 前記レール(1)上を前記溶接機(2)と離間状態に走
    行自在で、且つ、前記溶接部(W)及びその近傍での超
    音波探傷を実行自在な超音波探傷機(3)を設けると共
    に、前記溶接部(W)及びその近傍の温度を測定自在な
    温度センサ(5)を設け、前記温度センサ(5)によっ
    て測定された前記温度が前記A1 点以上の条件で、前記
    超音波探傷機(3)による探傷を停止し、且つ、前記温
    度が前記A1 点以下の条件で、前記超音波探傷機(3)
    による探傷を開始する制御部を設けてある超音波検査装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102279141B1 (ko) * 2020-12-30 2021-07-20 (주)이피에스엔지니어링 초음파를 이용한 관로 조사용 자주차

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KR102279141B1 (ko) * 2020-12-30 2021-07-20 (주)이피에스엔지니어링 초음파를 이용한 관로 조사용 자주차

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