JPH0810961Y2 - 電動伸縮形アンテナ駆動装置 - Google Patents

電動伸縮形アンテナ駆動装置

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JPH0810961Y2
JPH0810961Y2 JP1990057139U JP5713990U JPH0810961Y2 JP H0810961 Y2 JPH0810961 Y2 JP H0810961Y2 JP 1990057139 U JP1990057139 U JP 1990057139U JP 5713990 U JP5713990 U JP 5713990U JP H0810961 Y2 JPH0810961 Y2 JP H0810961Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば自動車などに装備される電動伸縮形
アンテナにとって極めて好適な電動伸縮形アンテナ駆動
装置に関する。
[従来の技術] 自動車などに装備される電動伸縮形アンテナは、一般
にモータを正回転または逆回転させると、テレスコープ
式のアンテナ素子が伸長または縮小するように構成され
ている。アンテナ素子が伸長動作または縮小動作の限界
に達すると、アンテナ素子はそれ以上は動作し得ない。
このためモータには急激に過大な付加が加わることにな
る。したがってこの状態を放置すると、モータ巻線には
過大な電流が流れつづけ、巻線の焼損などを招く。この
ような事態に陥ることを防止するために、通常はモータ
側とアンテナ側との中間にクラッチを介在させている。
このクラッチは、駆動側クラッチ板と従動側クラッチ板
とを摺動可能に圧接させ、アンテナ素子が伸長動作また
は縮小動作の限界に達したとき、駆動側と従動側のクラ
ッチ板どうしをスリップ動作させて、モータ側とアンテ
ナ側との結合を一時的に解除するものとなっている。
[考案が解決しようとする課題] 上記構成のクラッチは、クラッチ板のスリップ動作時
における騒音が大きい上、クラッチ板の摩耗が激しく、
比較的短い期間内にクラッチ圧力が低下してしまう。こ
のため、駆動側から従動側への回転力伝達を、長期に亙
って安定に行なうことができず、信頼性に欠ける欠点が
あった。
本考案の目的は、従来のクラッチ板を用いた装置が有
していた機能上の欠点がなく、しかも構成が簡単でコン
パクトに形成可能であり、特に組み付け作業が容易で、
迅速かつ正確な組み付けを行なえるという特長をもった
電動伸縮形アンテナ駆動装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決し目的を達成するために、本考案は以
下に示す手段を用いている。
本考案の電動伸縮形アンテナ駆動装置は、モータ側か
ら駆動力を与えられて回転する円盤状の主動側基体と、
この主動側基体と同心的に配置され受取った回転力をア
ンテナ側へ伝える円盤状の従動側基体と、前記主動側基
体と従動側基体との間に介在し一端が上記主動側基体の
主突起と係合し、他端が上記従動側基体の従突起と係合
し、上記主動側基体の回転力を上記従動側基体へ伝える
如く設けられたコイルスプリングと、このコイルスプリ
ングの弾性変形量を設定値以下に制限する如く、前記主
動側基体と従動側基体との間に存在する環状のスプリン
グ挿着領域内であって且つ前記従動側基体における前記
従突起と対向する位置に固定された扇形をなすストッパ
とからなり、 前記主突起が正規位置以外には係合不能な如く、上記
主突起の円周方向の長さが、前記コイルスプリングの両
端と前記ストッパの両端との間に得られる最大間隙長よ
り長く設定されたものとなっている。
[作用] 上記手段を講じた結果、次のような作用が生じる。
駆動側の回転力が、駆動側基体と従動側基体との間に
介在させたコイルスプリングを介して、従動側へ伝達さ
れる如く構成されている。したがって、アンテナ素子の
伸縮動作時においては、コイルスプリングが若干伸長さ
れた状態でモータ側からアンテナ側へ駆動力が伝達され
る。その結果、アンテナ素子の伸縮動作が実行される。
かくして従来のようなクラッチ要素を用いた場合とは異
なり、モータ側の駆動力がアンテナ側へ長期に亙って安
定に伝達される。一方、アンテナ素子の伸長完了時また
は縮小完了時においては、アンテナ素子に結合している
従動側の機構は直ちに動作を停止する。しかし、モータ
に直結している駆動側の機構は、慣性モーメントにより
コイルスプリングを更に圧縮させて若干動作したのち停
止する。この動作により、モータを含む駆動側の慣性モ
ーメントが吸収され、動作停止時の衝撃が緩和される。
またモータにとっては急激な負荷増大を緩和される事に
なる。しかも従来のようなクラッチ板のスリップが行な
われないのでスリップ騒音等が全く発生しない。また主
突起は正規位置以外には係合しない寸法に設定されてい
るため、組付けに際して格段の注意を行なわなくとも、
正常な組付けを迅速かつ正確に行なえる。
[実施例] 第1図〜第3図は本考案の一実施例の構成を示す図で
ある。
第1図〜第3図に示すように、モータ側から駆動力を
与えられて回転する円盤状の主動側基体20と、この主動
側基体20と同心的に配置され受取った回転力をアンテナ
側へ伝える円盤状の従動側基体10と、前記主動側基体20
と従動側基体10との間に介在し、一端が主動側基体20の
主突起24と係合し、他端が従動側基体10の主突起14と係
合し、上記主動側基体20の回転力を従動側基体10へ伝え
る如く設けられたコイルスプリング16と、このコイルス
プリング16の弾性変形量を設定値以下に制限する如く、
前記主動側基体20と従動側基体10との間に存在する環状
のスプリング挿着領域内に、従動側基体10と一体化して
設けられたストッパ15と、を備えている。
主動側基体20は硬質合成樹脂等の材料にて一体成形さ
れ、中心部位に軸筒部21を有し、外周部位に中継ギヤと
噛合するギヤ部22を有している。また主動側基体20の従
動側基体10との対向面23には、回転力伝達要素としての
主突起24が突設されている。
この主突起24は第2図に示すように扇形をなしてい
る。上記主突起24はコイルスプリング16の両端部16aと1
6bとの間に係合する。また上記主突起24の円周方向の長
さは、コイルスプリング16の両端部16a,16bと前記スト
ッパ15の両端部との間に得られる最大間隙長(コイルス
プリング16が左右いずれかの方向に回動したとき、回転
方向とは反対側にできる間隙の長さ)より長く設定され
ている。
従動側基体10は、同じく硬質合成樹脂等の材料にて一
体成形され、中心部位に軸筒部11を有し、外周部位にア
ンテナ素子移送用のラック付きロープのラック部と噛合
するギヤ部12を有している。また従動側基体10の主動側
基体20と対向する面13には、回転力伝達要素としての従
突起14が設けられている。
従突起14は図に示すように、円周方向に沿って円弧状
に形成されている。この従突起14もコイルスプリング16
の両端部間に係合する。ストッパ15は扇形をなし、従動
側基体10における従突起14と対向する位置に固定されて
いる。
コイルスプリング16は、主動側基体20と従動側基体10
との間に介在しており、たとえばピアノ線等を数ターン
渦巻き状に巻回し、その両端16a,16bを中心方向へ折曲
したものとなっている。上記折曲された両端16a,16b
は、前記主動側基体20の主突起24と前記従動側基体10の
従突起14とを挟み込むような状態に装着されている。か
くしてコイルスプリング16はアンテナ伸縮動作時におい
ては、両基体20,10の各突起24,14の相対的な回転に伴
い、その一端16aが突起14または24と圧接し、他端16bが
突起24または14と圧接し、主動側基体20の回転力を従動
側基体10へ伝えるものとなっている。
本実施例によれば、次のような作用効果を奏する。す
なわち駆動側の回転力が、主動側基体20と従動側基体10
との間に介在させたコイルスプリング16を介して、従動
側へ伝達される如く構成されている。したがって、アン
テナ素子の伸縮動作時においては、コイルスプリング16
がある程度圧縮された状態で、主動側基体20から従動側
基体10に回転力が伝達され、アンテナ素子の伸縮動作が
実行される。かくして従来のようなクラッチ要素を用い
た場合とは異なり、駆動側の回転力が従動側へ長期に亙
って安定に伝達される。
一方、アンテナ素子の伸長完了時または縮小完了時に
おいては、アンテナ素子に結合している従動側基体10は
直ちに回転を停止するが、モータに直結している主動側
基体20は、慣性モーメントによりコイルスプリング16を
更に圧縮させて若干回転したのち停止する。この動作に
より、モータを含む駆動側の慣性モーメントが吸収さ
れ、回転停止時の衝撃が緩和される。なおモータにとっ
ては、急激な負荷の増大を緩和される事になる。
かくして本実施例では、クラッチ板どうしのスリップ
に相当するような動作は全く行なわれないので、スリッ
プ騒音等が発生するおそれが全くない。なおモータ電源
は、アンテナ伸縮動作の完了を適宜な検知手段により検
知して、上記慣性モーメント吸収動作が実行されている
期間において遮断される。したがって過大負荷によりモ
ータ巻線が焼損等を起こすのを回避できる。
ところで、本実施例における主動側基体20の主突起24
は、正規の位置以外には係合しないように、主突起24の
円周方向の長さを、コイルスプリング16の両端とストッ
パ15の両端との間に得られる最大間隙長(コイルスプリ
ング16が左右いずれかの方向へ回動したときに、回転方
向とは反対側にできる間隙の長さ)より長く設定されて
いる。したがって主動側基体20と従動側基体10との組付
けを行なうと、第1図中破線で示すように正規の位置に
のみ係合することになる。換言すれば第3図中破線で示
すように、正規の位置以外に係合させようとしても係合
不可能である。かくして組付作業時に、格段の注意力を
払わなくとも、組付けミスは起こらない。その結果、従
来のように組付けミスによる、異常音発生、機構部の破
損等の障害発生が未然に防止される。
なお本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であ
るのは勿論である。
[考案の効果] 本考案は、主動側基体から従動側基体への回転力の伝
達をコイルスプリングを介して行なうようにしたもので
あって、特にその組み付け時において、主動側基体の主
突起が正規位置以外には係合しないようにするために、
上記主突起の円周方向の長さを、前記コイルスプリング
の両端と前記ストッパの両端との間に得られる最大間隙
長よりも長く設定したことを特徴としている。したがっ
て本考案によれば、従来のクラッチ板を用いた装置が有
していた機能上の欠点がなく、しかも構成が簡単でコン
パクトに形成可能であり、特に組み付け作業が容易で、
迅速かつ正確な組み付けを行なえるという特長をもった
電動伸縮形アンテナ駆動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示す図で、第1図
は従動側基体および回転力伝達機構の一部を示す平面
図、第2図は主動側基体および回転力伝達機構の一部を
示す平面図、第3図は作用説明図である。 10……従動側基体、14……従突起、15……ストッパ、16
……コイルスプリング、20……主動側基体、24……主突
起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ側から駆動力を与えられて回転する
    円盤状の主動側基体と、この主動側基体と同心的に配置
    され受取った回転力をアンテナ側へ伝える円盤状の従動
    側基体と、前記主動側基体と従動側基体との間に介在し
    一端が上記主動側基体の主突起と係合し、他端が上記従
    動側基体の従突起と係合し、上記主動側基体の回転力を
    上記従動側基体へ伝える如く設けられたコイルスプリン
    グと、このコイルスプリングの弾性変形量を設定値以下
    に制限する如く、前記主動側基体と従動側基体との間に
    存在する環状のスプリング挿着領域内であって且つ前記
    従動側基体における前記従突起と対向する位置に固定さ
    れた扇形をなすストッパとからなり、 前記主突起が正規位置以外には係合不能な如く、上記主
    突起の円周方向の長さが、前記コイルスプリングの両端
    と前記ストッパの両端との間に得られる最大間隙長より
    長く設定されていることを特徴とする電動伸縮形アンテ
    ナ駆動装置。
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