JPH08108434A - 未加硫ゴム押出成形品の連続加硫装置 - Google Patents

未加硫ゴム押出成形品の連続加硫装置

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JPH08108434A
JPH08108434A JP6270196A JP27019694A JPH08108434A JP H08108434 A JPH08108434 A JP H08108434A JP 6270196 A JP6270196 A JP 6270196A JP 27019694 A JP27019694 A JP 27019694A JP H08108434 A JPH08108434 A JP H08108434A
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microwave
extruded product
extruded
irradiation
microwave energy
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JP6270196A
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Tomio Minobe
富男 美濃部
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Micro Denshi Co Ltd
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Micro Denshi Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/92Measuring, controlling or regulating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
    • B29C2948/92504Controlled parameter
    • B29C2948/92542Energy, power, electric current or voltage
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2948/00Indexing scheme relating to extrusion moulding
    • B29C2948/92Measuring, controlling or regulating
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の連続加硫装置における寸法調整は、押
出ゴムの全体の大きさを相似的に大きくしたり小さくし
たりするものであった。そこで本発明は、寸法調整が必
要となる押出ゴムの個々の所定部所について寸法調整す
ることができる連続加硫装置を開発することを目的とす
る。 【構成】 押出成形機2より押出された未加硫の押出ゴ
ム11にマイクロ波発振機68、69のマイクロ波エネ
ルギ−と熱風エネルギ−を与え発泡反応と加硫反応を生
じさせる。押出ゴム11の寸法調整部所には照射口具7
0c、71c、72cを対向配置し、マイクロ波発振機
70、71、72が出力するマイクロ波エネルギ−を上
記の照射口具70c、71c、72cより照射し、寸法
調整部所の発泡加硫反応を促進させて寸法調整する。マ
イクロ波発振機70、71、72は寸法調整に必要なマ
イクロ波エネルギ−を出力するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出成形機より押出さ
れた未加硫ゴムの押出成形品をマイクロ波エネルギ−と
熱風エネルギ−を利用して連続的に発泡加硫させる装置
において、生産される発泡体ゴムの外形寸法を可能なる
かぎり均一化させる寸法調整手段を備えた装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】未加硫ゴムの押出成形品を連続して発泡
加硫させて発泡成形品として発泡体ゴム(以下、「スポ
ンジゴム」という)を生産する装置として、押出成形機
より押出された未加硫ゴムをマイクロ波エネルギ−と熱
風エネルギ−を使用して連続的に均一加熱する装置が一
般に用いられている。
【0003】図6はこの種の連続加硫装置(以下、「加
硫装置」という)の一例を示す構成図である。加硫装置
1は、押出成形機2、マイクロ波加熱炉3、二次加熱炉
4及び連続引取機5から構成されている。押出成形機2
の供給口6より投入された原料は、シリンダ7内でモ−
タ8により回転駆動されるスクリュ−9によって成形ダ
イス10に移送される。成形ダイス10から連続的に押
出された未加硫ゴムの押出成形品(以下、押出ゴム」と
いう)11はベルトコンベア12a、12bによって移
送され、マイクロ波加熱炉3及び二次加熱炉4の各加熱
炉内を通り、連続引取機5で引き取られる。
【0004】このように移送される間に、押出ゴム11
がマイクロ波加熱炉3内でマイクロ波発振機13より出
力したマイクロ波エネルギ−と、ヒ−タ14及び送風機
15からなる熱風発生機による熱風エネルギ−を受けて
適度な加硫温度まで急速に昇温する。さらに、二次加熱
炉4では押出ゴム11が熱風発生機(ヒ−タ4a、送風
機4b)による熱風エネルギ−を受けて加硫温度を保ち
つつ加硫反応が終了する。
【0005】マイクロ波加熱炉3及び二次加熱炉4に備
えるベルトコンベア12a、12bはモ−タ16a、1
6bの回転制御によって任意の速度に調整される。特
に、スポンジゴムを生産する場合は、加硫反応に加えて
発泡反応が起こるため、各ベルトコンベア12a、12
bはスポンジゴムの膨張による伸長に見合うようにその
速度が調整され、スポンジゴムが変形しないように配慮
されている。
【0006】また、高発泡のスポンジゴムを生産する場
合は、ベルトコンベア12a、12bとの摩擦抵抗に起
因するスポンジゴムの変形が生じるので、搬送手段にロ
−ラ式のコンベアを用い、ロ−ラを回転制御することに
より安定した形状のスポンジゴムを生産するように構成
される。
【0007】上記した加硫装置1において良好なスポン
ジゴムを生産するためには、マイクロ波加熱炉3におい
て照射されるマイクロ波エネルギ−が最適となるように
その投入量を制御する必要がある。このマイクロ波エネ
ルギ−量を決定する条件は、マイクロ波加熱炉3内にお
いて単位時間内に処理する押出ゴム11の量、つまり、
成形ダイス10から押出される押出ゴム11の時間当り
の量と、押出ゴム11が昇温する温度範囲とで決まる。
なお、昇温する温度範囲は、成形ダイス10から押出さ
れた押出ゴム11の温度t1℃とこの押出ゴム11の昇
温温度t2℃の差t2℃−t1℃=△t℃となる。
【0008】また、t1℃の温度で押出された押出ゴム
11はマイクロ波加熱炉3でマイクロ波エネルギ−と熱
風エネルギ−を同時に受け、続いて二次加熱炉4で熱風
エネルギ−を受けてt2℃まで昇温するが、その温度上
昇によって押出ゴム11に含まれる発泡剤の分解が生じ
てガスが発生し、発泡反応と加硫反応によって復元力の
あるスポンジゴムが出来上がる。
【0009】また、上記各工程中に製品となるスポンジ
ゴムの寸法調整も同時に行なわれる。つまり、スポンジ
ゴムが予め定められた形状寸法の範囲に入るように押出
工程と発泡加硫工程において寸法調整が行なわれる。
【0010】押出工程においては、スポンジゴムの寸法
のバラツキが発生する要因としてゴム原料の配合のバラ
ツキ、供給口6での投入量のバラツキ等の他、シリンダ
7及びスクリュ9の温度変化、スクリュ9の回転数のバ
ラツキ等が考えられる。このため、成形ダイス10を通
過した直後の押出ゴム11の押出速度をロ−タリ−エン
コ−ダ(回転数)やダンサ−ロ−ラ(変動量)などで検
出し、この押出速度が一定の範囲内に入るようにその検
出信号に応じてモ−タ8の回転数を制御してスポンジゴ
ムの形状寸法を調整することが行なわれている。
【0011】さらに、発泡加硫工程では、マイクロ波加
熱炉3及び二次加熱炉4のベルトコンベア12a、12
bを駆動するモ−タ16a、16bの回転数を制御する
と共に、押出ゴム11の発泡後は連続引取機5の引取速
度を制御してスポンジゴムの形状寸法を調整するように
している。
【0012】また、上記のような速度制御による調整と
共に、マイクロ波加熱炉3のマイクロ波エネルギ−の出
力量を制御し、マイクロ波加熱炉3内においての押出ゴ
ム11の発泡状態を変化させて形状寸法の微調整を行な
っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
加硫装置1は、成形ダイス10より押出された押出ゴム
11にマイクロ波エネルギ−と熱風エネルギ−を同時に
与えて発泡加硫させる間に、ベルトコンベア12a、1
2bの速度を調整したり、マイクロ波エネルギ−の出力
調整をして製品となるスポンジゴムの形状寸法を調整す
るようになっている。しかしながら、上記のような寸法
調整方法では押出ゴム全体の発泡度合いを調整すること
になるため、生産されたスポンジゴム各々について部分
的に寸法調整することが困難となる。
【0014】そこで、安定した寸法形状のスポンジゴム
を作るために、押出工程と発泡加硫工程のテストを何度
か繰返し実施して成形ダイス10を手直し修正し、製品
に最適な成形ダイス10を使用することが行なわれてい
るが、成形ダイス10の修正には高度な熟練を要し、ま
た、寸法の異なるスポンジゴムを生産する毎にダイス修
正とテストとを行なうことになるため作業能率を低下さ
せる原因となっている。
【0015】上記した実情にかんがみ、本発明では、押
出ゴムの形状寸法を調整することができる寸法調整手段
を備えたこの種の連続加硫装置を開発することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、第1の発明として、押出成形機より
連続的に押出された未加硫ゴムの押出成形品にマイクロ
波エネルギ−と熱風エネルギ−とを与えてこの押出成形
品を発泡加硫させる連続加硫装置において、連続した押
出成形品の長手方向と交わる方向となる押出成形品の周
囲に配設し、押出成形品の少なくとも2部所にマイクロ
波エネルギ−を照射する複数の照射口具と、これら各々
の照射口具にマイクロ波エネルギ−を送るマイクロ波出
力源と、マイクロ波エネルギ−量を制御する制御部とを
備えたことを特徴とする未加硫ゴム押出成形品の連続加
硫装置を提案する。
【0017】第2の発明として、押出成形機より連続的
に押出された未加硫ゴムの押出成形品にマイクロ波エネ
ルギ−と熱風エネルギ−とを与えてこの押出成形品を発
泡加硫させる連続加硫装置において、上記押出成形品を
発泡加硫させるための第1のマイクロ波照射手段の他に
この押出成形品を寸法調整するための第2のマイクロ波
照射手段を備え、第2のマイクロ波照射手段が、上記押
出成形品の所定部所にマイクロ波エネルギ−を照射する
照射口具と、この照射口具にマイクロ波エネルギ−を送
るマイクロ波出力源と、照射するマイクロ波エネルギ−
量を制御する制御部とを備えることを特徴とする未加硫
ゴム押出成形品の連続加硫装置を提案する。
【0018】第3の発明として、上記した連続加硫装置
において、マイクロ波エネルギ−量を制御する制御部
が、未加硫ゴムの押出成形品を発泡加硫中において寸法
測定する測定手段と、この測定手段の測定値を予め定め
た正規寸法値とを比較し、それらの差信号を出力する比
較手段と、上記差信号に応じて照射口具から照射するマ
イクロ波エネルギ−量を調整する調整手段とを含む構成
としたことを特徴とする未加硫ゴム押出成形品の連続加
硫装置を提案する。
【0019】
【作用】第1の発明の連続加硫装置は、一つの照射口具
または複数の照射口具よりマイクロ波エネルギ−を照射
して押出成形品を全体的に発泡加硫反応させる。
【0020】そして、押出成形品が発泡加硫している間
に各々の照射口具から照射されるマイクロ波エネルギ−
量を制御し、押出成形品の発泡加硫を部分的に促進さ
せ、押出成形品の形状寸法を許容範囲内に調整する。
【0021】第2の発明の連続加硫装置は、押出成形品
が第1のマイクロ波照射手段のマイクロ波エネルギ−照
射によって発泡反応と加硫反応とを行なっている間に、
第2のマイクロ波照射手段の照射口具から押出成形品の
所定部所にマイクロ波エネルギ−を照射し、その所定部
所の発泡加硫反応を促進させる。
【0022】第2のマイクロ波照射手段は、押出成形品
の所定部所が所定の形状寸法となるようにマイクロ波エ
ネルギ−を照射口具より照射するようになっており、押
出成形品の所定部所の形状寸法が部分的な加硫発泡によ
って許容範囲内に調整される。
【0023】また、第3の発明の連続加硫装置は、加硫
発泡中における押出成形品の所定部所の寸法を測定し、
この測定値と正規寸法値との差信号にしたがい寸法差に
見合うマイクロ波エネルギ−を照射口具から照射する。
これによって、寸法調整を自動的に行なうことができる
連続加硫装置となる。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に沿って
説明する。図1は本発明の第1実施例を示し、加硫装置
50に備えたマイクロ波加熱炉51の簡略的な縦断面
図、図2は図1上のA−A線に沿った簡略的な断面図で
ある。
【0025】本加硫装置50は、押出成形機2、マイク
ロ波加熱炉51、二次加熱炉4及び連続引取機5から構
成してある。この構成において、押出成形機2、二次加
熱炉4、連続引取機5は図6に示した従来例と同じ構成
のものであるのでその説明を省略する。
【0026】マイクロ波加熱炉51は、加熱室52、ヒ
−タ53と送風機54からなる熱風発生機、搬送ロ−ラ
駆動機構を備えている。加熱室52はその左右側部に電
波漏洩防止機構を有する入口52aと出口52bを有
し、また、保守点検用の扉52cの部分を除く全周囲を
断熱材52dで覆ってある。
【0027】また、加熱室52の底面には複数の熱風口
を設け、熱風発生機で発生した熱風をこの熱風口から加
熱室52内に吹き込むようにしてある。なお、加熱室5
2は架台55上に固定してあり、この架台55は底面に
取付けた固定具55aによって地面に固定する。
【0028】ヒ−タ53は、その内部に設けた電熱ヒ−
タエレメントへの給電によって熱を発生させるもので、
この熱風エネルギ−が送風機54によって熱風通路50
aを通って熱風口から加熱室52に放射される。なお、
ヒ−タ53、送風機54、熱風通路50aは架台55の
底面上に設置してある。
【0029】搬送ロ−ラ駆動機構は、ロ−ラユニット5
6、チェ−ン57、モ−タ58などから構成してある。
このうちロ−ラユニット56は、搬送ロ−ラ59、カツ
プリング60、スプロケット61などから構成し、この
ように構成した多数のロ−ラユニット56が加熱室52
の長手方向に沿って順次配列してある。
【0030】なお、各々のロ−ラユニット56の搬送ロ
−ラ59はその両側のシャフト59a、59bが加熱室
52の底面より立ち上がらせた一対の支持具62に軸支
し、また、搬送ロ−ラ59の一方のシャフト59bはカ
ップリング60を介して外部シャフト64に連結させて
ある。
【0031】さらに、この外部シャフト64はマイクロ
波シ−ル65を経て加熱室52の外側部の第1回転軸受
66、第2回転軸受67によって軸支し、その先端部に
スプロケット61が固着してある。したがって、スプロ
ケット61を回転駆動して搬送ロ−ラ59を回転させる
ことができる。なお、搬送ロ−ラ59は、金属性の円柱
表面にテフロンチュ−ブの被覆加工を施したもので、ゴ
ム材がロ−ラ表面に付着しないように配慮してある。
【0032】上記したマイクロ波加熱炉51には5台の
マイクロ波発振機68〜72が備えてあり、このうち、
3台のマイクロ波発振機68、70、71は加熱炉51
の天井に、2台のマイクロ波発振機69、72は加熱炉
51の下側となるように架台55に各々設置してある。
【0033】そして、マイクロ波発振機68、70、7
1は各々の導波管68a、70a、71aを加熱炉51
の天井部を通して加熱炉51内に導入し、導波管68a
についてはその先端側を加熱室52内に突入させ、導波
管70a、71aについては特殊導波管70b、71b
を接続して加熱室52内に突入させてある。この特殊導
波管70b、71bは伸縮と折り曲げが自在なフレキシ
ブル導波管であり、その先端にはマイクロ波エネルギ−
の照射口具70c、71cが取付けてある。
【0034】マイクロ波発振機69、72の導波管69
a、72aは、導波管69aがその先端側を加熱室52
内に突入させ、また、導波管72aは上記同様の特殊導
波管72bを接続して加熱室52内に突入させてあり、
この、特殊導波管72bの先端にはマイクロ波エネルギ
−の照射口具72cが取付けてある。
【0035】次に、上記のように構成した加硫装置50
の動作について説明する。先ず、従来例で説明したよう
に、押出成形機2の供給口6からシリンダ内に投入され
たスポンジゴムの原料はモ−タ8の回転駆動によるスク
リュ−9によって移送され、成形ダイス10により所定
形状に成形されて押出される。
【0036】押出成形機2から押出された細長状の押出
ゴム11は、搬送ロ−ラ駆動機構の搬送ロ−ラ59の回
転によってマイクロ波加熱炉51を通り、続いて二次加
熱炉4を通過して連続引取機5で引き取られる。
【0037】発泡加硫工程において、マイクロ波加熱炉
51の加熱室52内では、押出ゴム11がマイクロ波発
振機68〜72からのマイクロ波エネルギ−の照射によ
る内部発熱と熱風発生機からの熱風エネルギ−により適
度な加熱温度まで急速に昇温される。
【0038】この段階で各マイクロ波発振機68〜72
から出力されるマイクロ波エネルギ−は押出ゴム11に
対して次のように作用する。マイクロ波発振機68、6
9は押出ゴム11を発泡加硫反応させる第1のマイクロ
波照射手段に属するもので、これらから出力されるマイ
クロ波エネルギ−は、導波管68a、69aを通ってこ
の導波管68a、69aの先端から加熱室52内に放出
される。このマイクロ波エネルギ−は押出ゴム11の昇
温エネルギ−、つまり、成形ダイス10から押出された
1℃の押出ゴム11を昇温温度t2℃まで昇温させるエ
ネルギ−となる。
【0039】一方、マイクロ波発振機70、71、72
は押出ゴム11の形状寸法を補正する第2のマイクロ波
照射手段に属し、これらから出力されるマイクロ波エネ
ルギ−は、導波管70a、71a、72aと特殊導波管
70b、71b、72bを通って照射口具70c、71
c、72cから加熱室52内に放出される。このマイク
ロ波エネルギ−が押出ゴム11の所定部所の形状寸法を
調整するためのエネルギ−となる。
【0040】つまり、各々の照射口具70c、71c、
72cは押出ゴム11の長手方向に交わる周囲に配設し
てあり、図3及び図4に詳細に示すように、各々のマイ
クロ波発振機70、71、72に接続した照射口具70
c、71c、72cの各々は、伸縮と折り曲げ自在な特
殊導波管70b、71b、72bによって別々の角度と
位置を変え、押出ゴム11の表面に近付けるように配備
してある。
【0041】押出ゴム11を発泡加硫させて図5に示す
ような断面形状のスポンジゴム73を生産する場合は、
このスポンジゴム73の主要ポイントがA、B、C、D
の4箇所となるから、これら4箇所に相当する押出ゴム
11の寸法調整が必要となる。このことから、図3、図
4に示すように3方向から照射口具70c、71c、7
2cを押出ゴム11に対向させるようにこれら照射口具
70c〜72cが配設してある。
【0042】例えば、C点箇所に相当する押出ゴム11
の寸法調整は、それに対向する照射口具70cからマイ
クロ波発振機70のマイクロ波エネルギ−を出力し、C
点相当箇所にマイクロ波エネルギ−を照射する。これに
より、押出ゴム11は、C点相当箇所の温度が変わり発
泡率が変化してC点相当箇所の形状寸法が変わる。
【0043】このようにして、上記C点相当箇所の形状
寸法が許容範囲に入るようにマイクロ波発振機70から
出力するマイクロ波エネルギ−量を制御する。このよう
にすれば、スポンジゴム73の所定部所の寸法を所定の
許容範囲に入るように調整することができる。点A、B
及びDに相当する押出ゴム11の各箇所についても照射
口具71c、72cからのマイクロ波エネルギ−の照射
によって上記同様にして許容範囲内に寸法調整すること
ができる。
【0044】マイクロ波加熱炉51で適度な加熱温度ま
で昇温された押出ゴム11は、二次加熱炉4で熱風発生
機からの熱風エネルギ−を受けて加硫反応と発泡反応を
続けるが、この二次加熱炉4でこれらの反応が終わる。
【0045】この二次加熱炉4では、ベルトコンベア1
2bが発泡反応による押出ゴム11の伸びを伴って搬送
するように速度が増速されるようになっており、最終的
には連続引取機5の速度調整により押出ゴム11の形状
寸法が所定の許容範囲に入るように制御される。
【0046】上記した実施例では、マイクロ波発振機7
0、71、72が出力するマイクロ波エネルギ−によっ
て押出ゴム11の3箇所の寸法調整を同時に行なうこと
ができるが、このような寸法調整用のマイクロ波発振機
を増設しまた減ずることによって寸法調整箇所を任意に
増減することができる。
【0047】また、この実施例では1つの加熱室52内
で押出ゴム11の昇温及び寸法調整を行なうようになっ
ているが、加熱室52を分割して一方の加熱室を昇温用
とし、他方の加熱室を寸法調整用として構成することも
がきる。
【0048】次に、本発明の第2実施例を前述した図5
を参照して説明する。この図に示したスポンジゴム73
は、自動車ドアに利用されるシ−ルパッキンで、このス
ポンジゴム73の機能及び目的からして形状寸法の主要
箇所は、前述したようにA、B、C、Dで示す4箇所と
なる。
【0049】上記各々の箇所をX軸、Y軸の座標で示す
と、X軸ではDxからAxまでと、BxからCxまでの
範囲を数値化し、また、Y軸ではAyからDyまでとB
yからCyまでの範囲を数値化し、この数値化した値に
もとづいて各点A、B、C、Dの測定値を得ることがで
きる。
【0050】そして、A点、B点、C点、D点に相当す
る押出ゴム11の各箇所の寸法を調整する場合は、加熱
室52で発泡加硫反応が最終に近づいた時点の押出ゴム
11の上記各箇所における寸法をレ−ザ−光線によって
測定し、これらの測定値をマイクロコンピュ−タによっ
て予め定めた各点の正規寸法値と比較演算する。
【0051】そして、測定値と正規寸法値との差から各
箇所の寸法差に見合うマイクロ波エネルギ−量を各箇所
に対応して設けた照射口具70c、71c、72cから
マイクロ波エネルギ−を照射するように上記マイクロコ
ンピュ−タがマイクロ波発振機70、71、72の出力
を制御する。なお、このような寸法調整はA〜D点の全
てについて行なう必要がないときは、調整を必要とする
押出ゴム11の相当箇所について寸法調整する。
【0052】また、A〜D点に相当する押出ゴム11の
各箇所については、光学カメラを使用してこのカメラか
ら出力される画像信号を処理して測定する構成としても
よい。
【0053】この場合は、スポンジゴム73の断面の各
位置A〜Dを正規寸法値として予めコンピュ−タに入力
しておき、この正規寸法値と上記のように画像信号より
求めた押出ゴム11の各箇所の測定値とをこのコンピュ
−タによって比較演算させる。
【0054】そして、正規寸法値と測定値との差より寸
法調整が必要となる押出ゴム11の箇所を検出し、その
箇所に対向した照射口具からのマイクロ波エネルギ−量
を寸法差にしたがって制御する。このようにして、寸法
調整が必要な押出ゴム11の箇所の温度を変え発泡率を
微妙に調整して許容させる寸法差とする。
【0055】このようにすれば、押出ゴム11の発泡反
応と加硫反応に合わせて寸法調整することができ、不良
品の発生度合いが更に少なくなると共に、寸法調整が自
動で行なわれるので無人化システムの構成が容易とな
る。
【0056】上記した各実施例の他に本発明は次のよう
に実施することができる。すなわち、図1の加硫装置5
0においてマイクロ波発振機68、69を含むマイクロ
波照射手段を取り外した構成、つまり、マイクロ波加熱
炉51では、マイクロ波発振機70、71、72より出
力されたマイクロ波エネルギ−のみを照射口具70c、
71c、72cより照射させる構成とする。
【0057】このように構成した加硫装置50は、マイ
クロ波発振機70、71、72の全部またはその一部を
出力させたマイクロ波エネルギ−によって押出ゴム11
の発泡加硫反応を促進させる。そして、発泡加硫が終わ
りに近づいたときに寸法調整が必要となる押出ゴム11
の箇所に応じてマイクロ波発振機70、71、72のマ
イクロ波出力を制御して寸法調整する。
【0058】
【発明の効果】上記した通り、本発明に係る連続加硫装
置は、未加硫ゴムの押出成形品が発泡加硫反応している
間に、形状寸法調整が必要となる押出成形品の所定部所
に対するマイクロ波エネルギ−の照射量を制御する構成
としたので、押出成形品の所定部所の温度が変わりこの
所定部所の形状寸法が調整される。
【0059】また、発泡加硫反応している押出成形品の
形状寸法を測定し、この測定値と予め定めた正規寸法値
との差信号にしたがって、所定部所に照射されるマイク
ロ波エネルギ−量を制御する構成とすることにより、寸
法調整がより精度高く行ない得ると共に、連続加硫装置
を自動化した無人システムの構成が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、加硫装置に備えた
マイクロ波加熱炉の簡略的な縦断面図である。
【図2】図1上のA−A線に沿って切断した簡略的な断
面図である。
【図3】押出ゴムの寸法調整部所に対向させたマイクロ
波エネルギ−の照射口具を示し、前方から見た部分的な
拡大図である。
【図4】図3と同様の図で、側方から見た部分的な拡大
図である。
【図5】製品となるスポンジゴムを座標上で捉えた図で
ある。
【図6】従来の加硫装置の構成図である。
【符号の説明】
2 押出成形機 4 二次加熱炉 5 連続引取機 10 成形ダイス 50 加硫装置 51 マイクロ波加熱炉 52 加熱室 59 搬送ロ−ラ 68、69、70、71、72 マイクロ波発振機 68a、69a、70a、71a 導波管 70b、71b、72b 特殊導波管 70c、71c、72c 照射口具 73 スポンジゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形機より連続的に押出された未加
    硫ゴムの押出成形品にマイクロ波エネルギ−と熱風エネ
    ルギ−とを与えてこの押出成形品を発泡加硫させる連続
    加硫装置において、連続した押出成形品の長手方向と交
    わる方向となる押出成形品の周囲に配設し、押出成形品
    の少なくとも2部所にマイクロ波エネルギ−を照射する
    複数の照射口具と、これら各々の照射口具にマイクロ波
    エネルギ−を送るマイクロ波出力源と、マイクロ波エネ
    ルギ−量を制御する制御部とを備えたことを特徴とする
    未加硫ゴム押出成形品の連続加硫装置。
  2. 【請求項2】 押出成形機より連続的に押出された未加
    硫ゴムの押出成形品にマイクロ波エネルギ−と熱風エネ
    ルギ−とを与えてこの押出成形品を発泡加硫させる連続
    加硫装置において、上記押出成形品を発泡加硫させるた
    めの第1のマイクロ波照射手段の他にこの押出成形品を
    寸法調整するための第2のマイクロ波照射手段を備え、
    第2のマイクロ波照射手段が、上記押出成形品の所定部
    所にマイクロ波エネルギ−を照射する照射口具と、この
    照射口具にマイクロ波エネルギ−を送るマイクロ波出力
    源と、照射するマイクロ波エネルギ−量を制御する制御
    部とを備えることを特徴とする未加硫ゴム押出成形品の
    連続加硫装置。
  3. 【請求項3】 マイクロ波エネルギ−量の制御部が、未
    加硫ゴムの押出成形品を発泡加硫中において寸法測定す
    る測定手段と、この測定手段の測定値を予め定めた正規
    寸法値とを比較し、それらの差信号を出力する比較手段
    と、上記差信号に応じて照射口具から照射するマイクロ
    波エネルギ−量を調整する調整手段とを含む構成とした
    ことを特徴とする請求項(1)、(2)記載の未加硫ゴ
    ム押出成形品の連続加硫装置。
JP6270196A 1994-10-11 1994-10-11 未加硫ゴム押出成形品の連続加硫装置 Pending JPH08108434A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7704436B2 (en) 2004-01-15 2010-04-27 Kenji Nakamura Cosmetic applicator and its production method
WO2020125871A1 (de) 2018-12-21 2020-06-25 Gerlach Maschinenbau Gmbh Vernetzungsvorrichtung mit monomode-applikator
DE102018133536A1 (de) 2018-12-21 2020-06-25 Gerlach Maschinenbau Gmbh Vernetzungsvorrichtung mit Monomode-Applikator

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WO2020125871A1 (de) 2018-12-21 2020-06-25 Gerlach Maschinenbau Gmbh Vernetzungsvorrichtung mit monomode-applikator
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