JPH08108259A - ダイカスト機用射出スリーブ - Google Patents
ダイカスト機用射出スリーブInfo
- Publication number
- JPH08108259A JPH08108259A JP24401394A JP24401394A JPH08108259A JP H08108259 A JPH08108259 A JP H08108259A JP 24401394 A JP24401394 A JP 24401394A JP 24401394 A JP24401394 A JP 24401394A JP H08108259 A JPH08108259 A JP H08108259A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover plate
- sleeve body
- cooling water
- die casting
- sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
が起らないように工夫して長期に亘って蓋板の溶接部分
の割れを防止することが可能なダイカスト機用射出スリ
ーブを提供すること。 【構成】 注湯口2の下部位置に注湯に伴う溶損防止
用の冷却水室5を形成するようにしたダイカスト機用射
出スリーブにおいて、スリーブ本体1の注湯口の下部位
置外側に凹部3を形成し、該凹部を蓋板4で被覆密閉し
て溶損防止用の冷却水室5を形成し、上記蓋板4外側面
の長手方向と直交する両端近傍位置にスリーブ本体の軸
方向と直交する方向に凹溝8を形成すると共に、前記凹
溝部分における蓋板の肉厚L1 を当該蓋板を溶接してい
る溶接部の深さL2 とほぼ同じかやや薄く形成した。
Description
リーブに関し、更に詳しくは、水平射出式ダイカスト機
に組込まれる射出スリーブにおいて、注湯口の下部位置
に注湯に伴う溶損(溶湯により浸蝕されること)の防止
を目的として冷却水室を形成するようにした射出スリー
ブの改良に関するものである。
防止用冷却水室を形成する場合、一般的には図2及び図
3に示す如く、スリーブ本体1の注湯口2の下部位置1
a 外側に凹部3を形成し、その凹部3を蓋板4でもって
被覆密閉して冷却水室5を形成すると共に、蓋板4の四
周をスリーブ本体1に溶接することにより冷却水室5の
水密性を保持させている。
は注湯のたびに溶湯からの入熱により温度が上昇するの
に対して、冷却水室5で隔てられた蓋板4はほとんど温
度変化がないため、注湯口2の下部位置1a 近辺と蓋板
4との間に温度差が生じる。その為に、注湯口2の下部
位置1a 近辺の熱変形量と蓋板4の熱変形量とに差が生
じて、蓋板4の溶接部、特にスリーブ本体の軸方向と直
交する方の溶接部7aに応力集中が起り、当該溶接部分
が割れて冷却水室内の冷却水が外部に洩れ出すことがあ
った。
の不具合に鑑みてなされたものであり、スリーブ本体と
蓋板との溶接部に応力集中が起らないように工夫して長
期に亘って蓋板の溶接部分の割れを防止することが可能
なダイカスト機用射出スリーブを提供せんとするもので
ある。
明のダイカスト機用射出スリーブは、スリーブ本体の注
湯口の下部位置外側に凹部を形成し、該凹部を略樋形状
に形成した蓋板で被覆密閉すると共に上記蓋板をスリー
ブ本体に溶接して溶損防止用の冷却水室を形成し、上記
蓋板の外側面にスリーブ本体の軸方向と直交する方向に
凹溝を形成すると共に、その凹溝をスリーブ本体の軸方
向と直交する方の両端近傍位置にそれぞれ配置形成した
事を特徴としたものである。また、前記凹溝部分におけ
る蓋板の肉厚を、当該蓋板を溶接している溶接部の深さ
とほぼ同じかやや薄く形成した事を特徴としたものであ
る。
説明する。スリーブ本体1は、従来と同様の材料を用い
て従来と同様に形成され、一端側に注湯口2を開口形成
してなる。
位置1a 外側、すなわち注湯口2の下部に位置するスリ
ーブ本体1の外側部分に、冷却水室5となる所要深さ大
きさの凹部3を穿ち形成し、その凹部3を蓋板4で被覆
密閉すると共に上記蓋板4をスリーブ本体1に溶接して
溶損防止用の冷却水室5を形成せしめる。
いて、凹部3の外周よりも一回り大きくスリーブ本体1
の軸方向に長い矩形平板状に形成すると共にスリーブ本
体1の外形形状に合わせて略樋形状に形成してなり、凹
部3の周囲に形成した嵌合段部6にスリーブ本体1の外
面と面一状に嵌合させて凹部3を被覆すると共に、蓋板
4の四周全体をスリーブ本体1に溶接7a ,7b して水
密状の冷却水室5を形成するものである。
1の軸方向すなわち当該蓋板3の長手方向と直交する方
の両端近傍位置にそれぞれ、スリーブ本体1の軸方向と
直交する方向に合計2本の凹溝8,8を形成せしめる。
、特に注湯口2の下部位置1a 近辺の熱変形に伴って
応力集中がかかるスリーブ本体1の軸方向と直交する方
の溶接部7a ,7a に集中する応力を緩和させるための
ものであり、蓋板4外側面におけるスリーブ本体1の軸
方向と直交する方の両端近傍位置に、それぞれスリーブ
本体1の軸方向と直交する方向に形成する。
そのコーナー部分8a を直角状ではなく円弧状に形成し
た方が、また凹溝8部分における蓋板4の肉厚L1 (凹
溝8からスリーブ内面10までの距離)を当該蓋板4を溶
接している溶接部7a ,7aの深さL2 とほぼ同じかや
や薄く形成した方がそれぞれ緩和効果が高く、更にその
幅L3 が狭い場合には肉厚L1 を薄く形成した方が、逆
に凹溝8の幅L3 が広い場合には肉厚L1 を厚く形成し
た方がそれぞれ緩和効果が高い。
る場合、冷却水室5に連通する水路(出入口)を蓋板4
に形成しても良いし、図示実施例の如く、スリーブ本体
1の端面1’に冷却水室5に連通する冷却水の出入口9
(水路)を形成するようにしても良い。
斯様に構成したので、注湯のたびに注湯口の下部位置近
辺の熱変形量と蓋板の熱変形量とに差が生じても、蓋板
外側面におけるスリーブ本体の軸方向と直交する方の両
端近傍位置に形成せしめた凹溝により、特にスリーブ本
体の軸方向と直交する方の溶接部7a ,7a に集中する
応力を緩和させることが出来、その結果、蓋板の溶接部
の割れを長期に亘って防止することが可能となり、従っ
て冷却水室内の冷却水が長期に亘って洩れ出て来ること
がなくなる。
ショット程度で、通常2,000ショット程度でスリー
ブ本体の軸方向と直交する方の溶接部7a ,7a が割れ
て冷却水室内の冷却水が洩れ出て来たが、本発明の請求
項3に係る射出スリーブを用いたところ、10万ショッ
トに亘って冷却水の漏れがなかった。
3:凹部 4:蓋板 5:冷却水室
6:嵌合段部 7a ,7b :溶接部 8:凹溝
9:出入口 10:スリーブ内面
Claims (3)
- 【請求項1】 注湯口の下部位置に注湯に伴う溶損防
止用の冷却水室を形成するようにしたダイカスト機用射
出スリーブにおいて、スリーブ本体の注湯口の下部位置
外側に凹部を形成し、該凹部を略樋形状に形成した蓋板
で被覆密閉すると共に上記蓋板をスリーブ本体に溶接し
て溶損防止用の冷却水室を形成せしめ、上記蓋板の外側
面にスリーブ本体の軸方向と直交する方向に凹溝を形成
せしめた事を特徴とするダイカスト機用射出スリーブ。 - 【請求項2】 前記凹溝を前記蓋板の外側面における
スリーブ本体の軸方向と直交する方の両端近傍位置にそ
れぞれ配置形成せしめた事を特徴とする請求項1記載の
ダイカスト機用射出スリーブ。 - 【請求項3】 前記凹溝部分における蓋板の肉厚を、
当該蓋板を溶接している溶接部の深さとほぼ同じかやや
薄く形成した事を特徴とする請求項1又は請求項2記載
のダイカスト機用射出スリーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24401394A JP3415685B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ダイカスト機用射出スリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24401394A JP3415685B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ダイカスト機用射出スリーブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08108259A true JPH08108259A (ja) | 1996-04-30 |
JP3415685B2 JP3415685B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=17112418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24401394A Expired - Fee Related JP3415685B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ダイカスト機用射出スリーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3415685B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016078062A (ja) * | 2014-10-14 | 2016-05-16 | 株式会社鈴木精機 | 冷却流路が溶接により形成されている鋳造用装置及び鋳造用装置の製造方法 |
JP2017508102A (ja) * | 2014-09-16 | 2017-03-23 | コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングContinental Automotive GmbH | 特に燃料圧送システムのためのユニット及びその製造方法 |
WO2020073584A1 (zh) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | 广州市型腔模具制造有限公司 | 一种内孔偏心型料筒冷却系统 |
CN115279516A (zh) * | 2020-03-06 | 2022-11-01 | 东京窑业株式会社 | 压铸用套筒的设置构造及压铸用套筒 |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP24401394A patent/JP3415685B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017508102A (ja) * | 2014-09-16 | 2017-03-23 | コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングContinental Automotive GmbH | 特に燃料圧送システムのためのユニット及びその製造方法 |
US10344723B2 (en) | 2014-09-16 | 2019-07-09 | Continental Automotive Gmbh | High-pressure connector for a fuel delivery system |
JP2016078062A (ja) * | 2014-10-14 | 2016-05-16 | 株式会社鈴木精機 | 冷却流路が溶接により形成されている鋳造用装置及び鋳造用装置の製造方法 |
US10906090B2 (en) | 2014-10-14 | 2021-02-02 | Suzukiseiki Corporation | Method of producing insert die of casting apparatus for manufacturing cast product from molten metal, and casting apparatus |
WO2020073584A1 (zh) * | 2018-10-09 | 2020-04-16 | 广州市型腔模具制造有限公司 | 一种内孔偏心型料筒冷却系统 |
CN115279516A (zh) * | 2020-03-06 | 2022-11-01 | 东京窑业株式会社 | 压铸用套筒的设置构造及压铸用套筒 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3415685B2 (ja) | 2003-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3415685B2 (ja) | ダイカスト機用射出スリーブ | |
JPS6411391B2 (ja) | ||
WO2015037506A1 (ja) | スペーサ | |
JPS6245456A (ja) | 双ロ−ル式連続鋳造機 | |
JPS63165051A (ja) | 鋼帯状物鋳造装置の始動ヘツド | |
JP2005120944A (ja) | シリンダブロックの冷却構造 | |
US4290396A (en) | Heat conducting shield for cylinder heads of internal combustion engines | |
US7198092B2 (en) | Chill tube | |
JP4675474B2 (ja) | 鋳造用金型 | |
JPH04270037A (ja) | 連続鋳造用ノズル | |
US3437308A (en) | Combination hot top,liner and bottom ring | |
GB2295784A (en) | Casting process including a cast-in insert | |
JP2002089354A (ja) | 冷却システムを備えたエンジンブロック | |
JPS6317991Y2 (ja) | ||
JPH10196940A (ja) | 水冷ジャケット構造体の製造方法 | |
JP2597762B2 (ja) | 薄板連続鋳造設備における注湯装置 | |
JPH10119051A (ja) | 成形機用シリンダの水冷構造 | |
US2003796A (en) | Melting pot, particularly for stereotype casting machines | |
JPS6133746A (ja) | 連鋳機用ロ−ル | |
KR920006577B1 (ko) | 용광로의 제조 또는 보수방법과 그 구조 | |
JPH05309468A (ja) | 金型の製造方法 | |
JPS6362311B2 (ja) | ||
AU2709499A (en) | Closure plate and a slide gate on the outlet of a container containing molten metal | |
KR950008974Y1 (ko) | 박판 주조시의 슬래그 혼입방지 장치 | |
JP2584521Y2 (ja) | オイルフリー式スクリュ圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100404 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |