JPH0810807A - 圧延機 - Google Patents

圧延機

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JPH0810807A
JPH0810807A JP14480094A JP14480094A JPH0810807A JP H0810807 A JPH0810807 A JP H0810807A JP 14480094 A JP14480094 A JP 14480094A JP 14480094 A JP14480094 A JP 14480094A JP H0810807 A JPH0810807 A JP H0810807A
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JP
Japan
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abutting
housing
wedge
work roll
abuts
Prior art date
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Withdrawn
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JP14480094A
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English (en)
Inventor
Hiroki Ueda
宏樹 上田
Fumihide Nozaki
文秀 野嵜
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0810807A publication Critical patent/JPH0810807A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
    • B21B31/02Rolling stand frames or housings; Roll mountings ; Roll chocks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/02Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally
    • B21B2013/025Quarto, four-high stands
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
    • B21B31/16Adjusting or positioning rolls
    • B21B31/20Adjusting or positioning rolls by moving rolls perpendicularly to roll axis
    • B21B2031/206Horizontal offset of work rolls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B2203/00Auxiliary arrangements, devices or methods in combination with rolling mills or rolling methods
    • B21B2203/44Vibration dampers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/007Control for preventing or reducing vibration, chatter or chatter marks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 板厚変動のない高品質の圧延製品を圧延す
る。 【構成】 上・下部ワークロール1a,1bを支持する
ワークロール軸受2を、ハウジングHの出側部材Hbに
当接する当接端面3aを有するワークロール軸受本体3
と、これらの相反する側に制振機構4を介して、出側部
材Hbに当接する当接端面5aと傾斜摺動面5bとを有
する楔状部材5からなる構成とする一方、上・下部バッ
クアップロール11a,11bを支持するバックアップ
ロール軸受12を、ハウジングHの入り側材Haに当接
する当接端面12aを有すると共に前記傾斜摺動面5b
に当接する当接傾斜面12bを有する構成とすれば、上
・下部ワークロール1a,1bの通板方向の振動が楔状
部材5とバックアップロール軸受12とで抑制され、ま
た上下方向の振動は制振機構4で制振されるので、板厚
変動のない圧延製品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、被圧延材の圧延
操業中におけるワークロールの振動を効果的に制振する
ことを可能ならしめるようにした4段式の圧延機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄鋼等の被圧延材を熱間圧延及
び冷間圧延する圧延機は、その模式的側面図の図7に示
すように、転圧して被圧延材Wを圧延する上・下部ワー
クロール1a,1bからなるワークロール1と、これら
の相反する側の周面に転接する上・下部バックアップロ
ール2a,2bからなるバックアップロール2とが枠状
のハウジング3で支持されている。ワークロール1とバ
ックアップロール2との位置関係は、バックアップロー
ル2の中心がハウジング3の中心に位置しているのに対
して、ワークロール1の中心が圧延機の出側に位置して
いる。従って、圧下装置(図示省略)で上部バックアッ
プロール2aを圧下してワークロール1に圧延荷重fを
発生させ、この圧延荷重fの水平分力fH でワークロー
ル1を圧延機の出側に押して、このワークロール1の位
置を安定させている。ところが、被圧延材Wの圧延中に
ワークロール1の駆動力が圧延荷重fの水平分力fH
り大きくなり、ワークロール1の軸受の位置が圧延機の
入側に移動し、正確な板厚形状制御ができなくなること
がある。また、圧延中にワークロール1が振動を発生す
ることがある。そのため、圧延製品の表面に縞模様が発
生するだけでなく、板厚変動が生じ、圧延製品の品質を
悪化させる。さらに、ワークロール1の振動が直接圧延
機自身の寿命を縮めることになるので、保守点検のサイ
クルを早める等の対策を講じる必要があり、圧延機のメ
インテナンスコスト増を来すという解決すべき課題が生
じる。
【0003】ところで、上記課題を解決し得る圧延機
が、例えば実公昭60−41283号公報、特開昭61
−222615号公報で開示されている。以下、これら
の例を、図面を参照しながら、明細書と動明細書に添付
されている図面に記載されている同一名称並びに同一符
号を以て説明する。先ず、前者の圧延機は、ロール軸受
箱の切断平面図の図8(a)、図8(a)における外軸
箱の斜視図の図8(b)とに示すように、作業ロール1
の両端の夫々を内軸受4及び外軸受5で支持し、これら
内軸受4及び外軸受5は、それらの被圧延材2の圧延方
向の両端面にライナー6,6及び7,7を介してハウジ
ング3に装着されている。そして、外軸受5は、ウェッ
ジ11,11とライナー7,7の間に弾性を有する合成
ゴム製の防振材12,12を挟み、圧縮状態で保持され
ている。ウェッジ11,11はロッド13を介して押込
まれ、また引抜きナット14,15で所定位置に固定さ
れている。勿論、ウェッジ11,11には長孔(図示省
略)が設けられていて、押込み・引抜きできるように構
成されている。従って、被圧延材2の通板方向の振動を
防振材12,12の減衰効果で抑制し、ウェッジ11,
11の押込み力で作業ロール1の水平位置を安定化させ
ている。
【0004】また、後者の圧延機は、圧延ロールの制振
構造を示す断面図の図9に示すように、ハウジング3に
おけるロール軸受支持部5に、空洞の内側開口部がシリ
ンダカバー7で閉塞されてなるシリンダ6が構成されて
いる。シリンダ6の内部には粘性油が封入されると共
に、二つのピストン部9a,9bがシリンダカバー7を
貫通するロッド9cで連結されている。また、この構成
になるピストン9の一方のピストン部9aには粘性油8
が前後に流通し得るオリフィス10が設けられている。
さらに、ピストン9の他方のピストン9bとシリンダカ
バー7の間にばね11が介装されており、ピストン9b
はこのばね11,11aでロール軸受4aに押付けられ
ている。従って、ピストン9aのオリフィス10を通る
粘性油による減衰効果でワークロール1及びロール軸受
4aの振動が抑制される。
【0005】ところで、被圧延材の板厚変動に影響を及
ぼすのは、ワークロールの上下方向の振動であるが、上
記従来例では何れも作業ロールまたはワークロールの通
板方向の振動を抑制している。これは、上部ワークロー
ルの上側と下部ワークロールの下側とが何れもバックア
ップロールでバックアップされているので、ワークロー
ルの通板方向の振動を抑制すれば、結果的にワークロー
ルの上下方向の振動が抑制されるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記2従来例に係る圧
延機によれば、板厚変動の少ない高品質の圧延製品を製
造することができる。しかしながら、ワークロールの駆
動力の程度によってはバックアップロールも振動するこ
とがある。従って、バックアップロールが振動すると、
例えワークロールの通板方向の振動を抑制したとして
も、ワークロールの上下方向の振動を抑制することがで
きなくなり、被圧延材の板厚変動を完全に防止すること
ができないという解決すべき課題が生じる。つまり、ワ
ークロールの駆動力の如何を問わず、ワークロールの通
板方向及び上下方向の振動を共に抑制し得る構成である
ことが望ましい。さらに、実公昭60−41283号公
報に示されている圧延機のように、ハウジングを改造す
ることなく、比較的簡単な作業で既設の設備に対して適
用し得る構成であることが望ましい。
【0007】従って、本発明の目的とするところは、被
圧延材の圧延操業中におけるワークロールの通板方向並
びに上下方向の振動を効果的に制振し、かつ既設の設備
に対して容易に適用することを可能ならしめる圧延機を
提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る圧延機が採用した主たる手
段の特徴とするところは、上・下部ワークロール夫々を
支持するワークロール軸受のワークロール軸受本体に、
ロールを支持するハウジングの出側部材に当接する当接
端面を設け、前記軸受本体の相反する側に、上下方向の
振動を制振する制振機構を介して、入側から出側になる
ほど被圧延材から離れる傾斜摺動面と出側部材に当接す
る当接端面とを有する楔状部材を設け、前記上・下部ワ
ークロールの相反する側の周面に転接する上・下部バッ
クアップロール夫々を支持するバックアップロール軸受
に、前記ハウジングの入側部材に当接する当接端面を設
けると共に、これらバックアップロール軸受の相対する
側に前記楔状部材夫々の傾斜摺動面に当接する当接傾斜
面を設けたところにある。
【0009】また、本発明の請求項2に係る圧延機が採
用した主たる手段の特徴とするところは、請求項1記載
の圧延機において、前記バックアップロール軸受が、ハ
ウジングの入側部材に当接する当接端面を有するバック
アップロール軸受本体と、これら軸受本体の相対する側
に上下方向の振動を制振する制振機構を介して設けら
れ、前記楔状部材夫々の傾斜摺動面に当接し、前記被圧
延材の入側から出側になるほど被圧延材から離れる当接
傾斜面を有すると共に、前記ハウジングの入側部材に当
接する当接端面を有する楔状部材とからなるところにあ
る。
【0010】また、本発明の請求項3に係る圧延機が採
用した主たる手段の特徴とするところは、上・下部ワー
クロール夫々を支持するワークロール軸受に、ハウジン
グの出側部材に当接する当接端面を設け、これら軸受の
相対する側に、被圧延材の入側から出側になるほど被圧
延材に接近する傾斜摺動面を設け、前記ワークロール軸
受の間に、前記ハウジングの入側部材に当接する当接端
面を有し、少なくとも上下方向の振動を制振する制振機
構を有すると共に、前記傾斜摺動面に当接する当接傾斜
面を有する楔状部材を設けたところにある。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に係る圧延機によれば、上部
バックアップロールに圧下力を作用させると、上部バッ
クアップロールのバックアップロール軸受本体が、その
当接端面がロールを支持するハウジングの入側部材に接
したまま下降し、そしてその圧下力はバックアップロー
ル軸受の当接傾斜面を介して楔状部材の傾斜摺動面に伝
えられるので、ワークロール軸受本体は楔状部材、制振
機構を介してハウジングの出側部材側に押され、その当
接端面がハウジングの出側部材に押付けられ続ける。一
方、上・下部ワークロールの上下方向の振動は、前記制
振機構よって制振される。
【0012】また、本発明の請求項2に係る圧延機によ
れば、請求項1記載の圧延機に係る作用に加えて、上・
下部ワークロールの上下方向の振動はバックアップロー
ルの両端部を支持するバックアップロール軸受のバック
アップロール軸受本体の相対する側に夫々設けた制振機
構によっても制振される。
【0013】また、本発明の請求項3に係る圧延機によ
れば、上部バックアップロールに圧下力を作用させる
と、この圧下力が上部ワークロールを介してワークロー
ルの両端部を支持するワークロール軸受の傾斜摺動面に
伝達されるが、この傾斜摺動面には、当接端面がロール
を支持するハウジングの入側部材に当接している楔状部
材の傾斜当接面が当接しているので、ワークロール軸受
の夫々はハウジングの出側部材側に押され、それらの当
接端面がハウジングの出側部材に押付けられ続ける。一
方、上・下部ワークロールの上下方向の振動は、楔状部
材の有する制振機構よって制振される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例1に係る圧延機を、そ
の模式的側面の図1(a)と、制振機構の構成図の図1
(b),(c)とを参照しながら説明すると、図1
(a)に示す符号Hは枠状のハウジングで、このハウジ
ングHにより被圧延材Wを圧延する上・下部ワークロー
ル1a,1bが後述するワークロール軸受2,2を介し
て支持されると共に、前記上・下部ワークロール1a,
1bの相反する側の周面に転接する上・下部バックアッ
プロール11a,11bが後述するバックアップロール
軸受12,12を介して支持されている。先ず、ワーク
ロール軸受2,2は、上・下部ワークロール1a,1b
夫々の両端部を支持し、ハウジングHの出側部材Hbに
当接する当接端面3aを有するワークロール軸受本体
3,3と、これらワークロール軸受本体3,3の相反す
る側に固着される後述する制振機構4,4と、これら制
振機構4,4の相反する側に固着され、被圧延材Wの入
側から出側になるほど被圧延材Wから離れる傾斜摺動面
5bを有すると共に、出側部材Hbに当接する当接端面
5aを有する楔状部材5とから構成されている。
【0015】前記制振機構4は、図1(b)に示すよう
に、2枚のプレート、つまり上部プレート4aと下部プ
レート4bとの間に、弾性を有する合成ゴムからなる合
成樹脂部材4cが挟着されてなる構成になっている。そ
して、合成樹脂部材4cとしては、例えば、エンジン、
コンプレッサー、旋盤等の各種回転機械やパンチプレ
ス、鍛造機等の各種プレス機械等の据え付けに際して採
用されている防振ゴムのうち、耐熱性に優れている材質
のものを選べば良い。また、この制振機構4は、図1
(c)に示すように、下部プレート4bと上部プレート
4aとの間に下プレート4bに設けられ、粘性油が入れ
られる空洞6aと、この空洞6aに摺動自在に嵌合され
ると共に、摺動方向に貫通するオリフィス6cを有する
ピストン6bと、このピストン6bに一端側が固着され
ると共に他端側が上部プレート4aに固着されるロッド
6dとからなる制振シリンダ6と、コイルばね7とを介
装する構成にすることもできる。
【0016】次に、バックアップロール11a,11a
の両端を支持するバックアップロール軸受12,12を
説明すると、これは、ハウジングHの入側部材Haに当
接する当接端面12aを有し、かつ前記楔状部材5に相
対する側に、この楔状部材5の傾斜摺動面5bに当接す
る当接傾斜面12bを有する構成になっている。
【0017】以下、上記構成になる圧延機の作用態様を
説明すると、被圧延材Wを圧延するに際して圧下装置P
を作動させると、バックアップロール軸受12,12
は、それらの当接端面12a,12aがハウジングHの
入側部材Haに摺接しながら相対する方向に移動する。
そして、上・下部バックアップロール11a,11bが
上・下部ワークロール1a,1bに転接すると共に楔状
部材5,5の傾斜摺動面5b,5bにはバックアップロ
ール軸受12,12の当接傾斜面12a,12aが当接
するので、図1(a)に示すように、傾斜に基づいて圧
下力FV に応じて変化する水平分力FH が発生する。そ
して、この水平分力FH によって、ワークロール軸受本
体3,3は、制振機構4を介して、ハウジングHの出側
部材Hb側に押されるために、ワークロール軸受本体
3,3の当接端面3a,3aは、楔状部材5,5の当接
端面5b,5bと共にハウジングHの出側部材Hbに押
付けられる一方、水平分力FH の反力によりバックアッ
プロール軸受12,12の当接端面12a,12aがハ
ウジングHの入側部材Haに押付けられる。
【0018】このように、前記ワークロール軸受本体
3,3がハウジングHの入側部材Haに押付けられると
共に、バックアップロール軸受12,12が出側部材H
bに押付けられるので、上・下部ワークロール1a,1
bの通板方向の振動が押さえられる。一方、上・下部ワ
ークロール1a,1bの上下方向の振動は制振機構4の
合成樹脂部材4cにより減衰され、効果的に抑制され
る。なお、制振機構4が制振シリンダ6とコイルばね7
とを備えてなる場合にあっては、従来と同様に、ピスト
ン6bのオリフィス6cを通る粘性油による減衰効果で
上・下部ワークロール1a.1bとワークロール軸受本
体3,3の上下方向の振動が抑制される。
【0019】そして、前記上・下部ワークロール1a,
1b及び上・下部バックアップロール11a,11bと
は、ともにブロック状のワークロール軸受本体3,3と
バックアップロール軸受12,12とによって支持され
ているだけであるから、特にハウジングHを改造する必
要がなく、既設の圧延機のハウジングに対して容易に組
込むことができる。
【0020】本発明の実施例2に係る圧延機を、その模
式的側面の図2を参照しながら説明すると、本実施例
は、同図から良く理解されるように、上・下部バックア
ップロール11a,11bの端部を支持するバックアッ
プロール軸受の構成だけが上記実施例と相違するもので
ある。詳しくは、バックアップロール軸受22,22
は、上・下部バックアップロール11a,11b夫々の
両端部を支持し、ハウジングHの入側部材Haに当接す
る当接端面23aを有するバックアップロール軸受本体
23,23と、これらバックアップロール軸受本体2
3,23の相反する側に固着される、上記実施例1の制
振機構4,4と同構成の制振機構24,24と、これら
制振機構24,24の相対する側に固着され、被圧延材
Wの入側から出側になるほど被圧延材Wから離れ、前記
上・下部ワークロール1a,1bを支持するワークロー
ル軸受本体3,3の相反する側の楔状部材5の傾斜摺動
面5b,5bに当接する当接傾斜面25bを有すると共
に、入側部材Hbに当接する当接端面25aを有する楔
状部材25とから構成されている。以上の説明から良く
理解されるように、このバックアップロール軸受22,
22の構成は、上記実施例1になるワークロール軸受
2,2と同構成である。
【0021】従って、この実施例に係る圧延機によれ
ば、圧下により当接傾斜面25b、傾斜摺動面5bを介
してワークロール軸受本体3が出側部材Hbに押付けら
れ、バックアップロール軸受本体23が入側部材Haに
押付けられる一方、上・下部ワークロール1a,1bの
上下方向の振動が制振機構4で抑制されるので、上記実
施例1に係る作用・効果に加えて、上・下部バックアッ
プロール11a,11bの上下方向の振動は制振機構2
4,24によって抑制される。
【0022】本発明の実施例3に係る圧延機を、その模
式的側面の図3(a)と、作用説明図の図3(b)と、
制振機構の構成図の図4とを参照しながら、上記実施例
1と構成上相違する点についてだけ以下に説明すると、
図3(a)に示す符号Ha,Hbはハウジングの入側部
材と出側部材であり、これら入側部材Haと出側部材H
bとの間に設けられる後述するワークロール軸受32,
32により上・下部ワークロール1a,1bが支持され
ている。前記ワークロール軸受32,32のうち、同図
における上側のワークロール軸受32には、出側部材H
bに当接する当接端面32aが設けられ、相対する側
に、入側部材Ha側から出側部材Hb側に接近するほど
接近する傾斜摺動面32bが設けられている。一方、下
側のワークロール軸受32には、出側部材Hbに当接す
る当接端面32aが設けられ、相対する側に、入側部材
Ha側から出側部材Hb側に接近するほど接近する傾斜
摺動面32bが設けられると共に、この傾斜摺動面32
bの幅方向の中央に、入側部材Ha側から出側部材Hb
側に連なるガイド溝32cが設けられている。なお、ガ
イド溝32cは上下の2箇所に設けられていても良い。
【0023】そして、前記ワークロール軸受32,32
の間に、入側部材Haに当接する当接端面37aを有す
る楔状の制振機構34が挟着される状態で介装されてい
る。この制振機構34は、図4に示すように、上側にワ
ークロール軸受32の前記傾斜摺動面32bに当接する
当接傾斜面35bを有する上部プレート35と、下側に
ワークロール軸受32の前記傾斜摺動面32bに当接す
る当接傾斜面36bを有すると共に前記ガイド溝32c
に係合して案内される被ガイド部材36cを有する下プ
レート36と、これら上部プレート35と下部プレート
36との間に挟着されると共に、入側部材Haに当接す
る当接端面37aを有する楔状の合成樹脂部材37とか
らなる構成になっている。
【0024】以下、上記構成になる圧延機の作用態様
を、図3(b)を参照しながら説明すると、被圧延材W
を圧延するに際して圧下装置を作動させると、圧下力は
バックアップロール軸受11a,11bからワークロー
ル1a,1bに伝えられ、さらに、ワークロール軸受3
2,32に伝達される。ワークロール軸受32,32
は、その当接端面32aが出側部材Hbに摺接しながら
相対する方向に移動する。そして、ワークロール軸受3
2,32の傾斜摺動面32b,32bが制振機構34の
当接傾斜面35b,36bに当接するので、傾斜に基づ
いて圧下力FV に応じて変化する水平分力FH が発生す
る。この水平分力FH により、ワークロール軸受32,
32は、出側部材Hb側に押されるため、ワークロール
軸受32,32の当接端面32a,32aは出側部材H
bに押付けられると共に、この水平分力の反力FH によ
り制振機構34の当接端面37aが入側部材Haに押付
けられる一方、上・下部ワークロール1a,1bの上下
方向の振動は、制振機構34によって抑制されるので、
本実施例は上記実施例1と同効である。
【0025】本発明の実施例4に係る圧延機を、その制
振機構の構成図の図5(a)を参照しながら上記実施例
3と構成上相違する点についてだけ以下に説明すると、
図5(a)に示すものは制振機構44で、この制振機構
44は、上側にワークロール軸受の前記傾斜摺動面に当
接する当接傾斜面45bを有すると共に入側部材に当接
する当接端面45aを有する楔状の上部プレート45
と、下側にワークロール軸受の前記傾斜摺動面に当接す
る当接傾斜面46bを有し、前記ガイド溝に係合して案
内される被ガイド部材46cを有すると共に入側部材に
当接する当接端面46aを有する楔状の下プレート46
と、これら上部プレート45と下部プレート46との間
に挟着される合成樹脂部材47とからなる構成になって
いる。
【0026】従って、上・下部ワークロール軸受は当接
傾斜面45b,46bの働きによって入側部材に押付け
られると共に、上・下部ワークロールの上下方向の振動
が合成樹脂部材47によって抑制されるので、本実施例
は上記実施例と同効である。勿論、前記制振機構44
は、図5(b)に示すように、上部プレート45と下部
プレート46との間に、制振シリンダ6とコイルばね7
とを設けた構成にしても良い。
【0027】本発明の実施例5に係る圧延機を、その制
振機構の構成図の図6(a)を参照しながら、上記実施
例3と構成上相違する点についてだけ以下に説明する
と、図6(a)に示すものは制振機構54で、この制振
機構54は、上下にワークロール軸受の前記傾斜摺動面
に当接する当接傾斜面55b,55bを有すると共に、
下側に前記ガイド溝に係合して案内される被ガイド部材
55cを有する楔状部材55と、この楔状部材55の大
寸側に固着される合成樹脂部材57と、この合成樹脂部
材57の反楔状部材側に固着され、入側部材に当接する
当接端面56aを有する当接部材56とから構成されて
いる。
【0028】従って、上・下部ワークロール軸受は当接
傾斜面55b,55bの働きで入側部材に押付けられ、
また上・下部ワークロールの上下方向の振動は合成樹脂
部材57によって抑制されるので、本実施例は上記実施
例と同効である。勿論、制振機構54は、図6(b)に
示すように、楔状部材55と当接部材56との間に制振
シリンダ6とコイルばね7とを設けた構成にしても良
い。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1,
2に係る圧延機によれば圧下力でバックアップロール軸
受の当接端面が入側部材に押付けられると共に、楔状部
材を介してワークロール軸受本体が出側部材側に押付け
られ、上・下部ワークロールの通板方向の振動が抑制さ
れる一方、請求項1に係る圧延機によれば上・下部ワー
クロールの上下方向の振動が制振機構で、そして請求項
2に係る圧延機によればさらに上・下部バックアップロ
ールの上下方向の振動が制振機構で制振される。また、
本発明の請求項3に係る圧延機によれば当接端面が出側
部材側に押付けられる楔状部材により、ワークロール軸
受の夫々は出側部材押付けられ、上・下部ワークロール
の通板方向の振動が抑制される一方、上・下部ワークロ
ールの上下方向の振動が制振機構で制振される。
【0030】そのため、本発明に係る圧延機によれば、
従来では防止し得なかった上・下部ワークロールの上下
方向の振動が制振され、被圧延材の板厚変動を完全に防
止することができ、圧延製品の品質向上に効果があるの
に加えて、楔状部材や軸受はハウジングの入側部材と出
側部材との間に組込むだけで、ハウジングを改造せずに
自在に装着することができ、既設の圧延機にも容易に適
用できるという多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係り、図1(a)は圧延機
の模式的側面で、図1(b),(c)は制振機構の構成
図である。
【図2】本発明の実施例2に係る圧延機の模式的側面で
ある。
【図3】図3(a)は本発明の実施例3に係る圧延機の
模式的側面で、図3(b)は作用説明図である。
【図4】本発明の実施例3に係る圧延機の制振機構の構
成図である。
【図5】図5(a),(b)は本発明の実施例4に係る
圧延機の制振機構の構成図である。
【図6】図6(a),(b)は本発明の実施例5に係る
圧延機の制振機構の構成図である。
【図7】従来例に係る圧延機の模式的側面図である。
【図8】図8(a)は従来例(実公昭60−41283
号公報)に係る圧延機のロール軸受箱の切断平面図、図
8(b)は図8(a)における外軸箱の斜視図である。
【図9】従来例(特開昭61−222615号公報)に
係る圧延機の圧延ロールの制振構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1a…上部ワークロール,1b…下部ワークロール,2
…ワークロール軸受,3…ワークロール軸受本体,3a
…当接端面,4…制振機構,4a…上部プレート,4b
…下部プレート,4c…合成樹脂部材,5…楔状部材,
5a…当接端面,5b…傾斜摺動面,6…制振シリン
ダ,6a…空洞,6b…ピストン,6c…オリフィス,
6d…ロッド,7…コイルばね,11a…上部バックア
ップロール,11b…下バックアップロール,12…バ
ックアップロール軸受,12a…当接端面,12b…当
接傾斜面 22…バックアップロール軸受,23…バックアップロ
ール軸受本体,23a…当接端面,24…制振機構,2
5…楔状部材,25a…当接端面,25b…当接傾斜面 32…ワークロール軸受,32a…当接端面,32b…
傾斜摺動面,32c…ガイド溝,34…制振機構,35
…上部プレート,35b…当接傾斜面,36…下部プレ
ート,36b…当接傾斜面,36c…被ガイド部材,3
7…合成樹脂部材,37a…当接端面 44…制振機構,45…上部プレート,45a…当接端
面,45b…当接傾斜面,46…下部プレート,46a
…当接端面,46b…当接傾斜面,46c…被ガイド部
材,47…合成樹脂部材 54…制振機構,55…楔状部材,55b…当接傾斜
面,55c…被ガイド部材,56…当接部材,56a…
当接端面,57…合成樹脂部材 H…ハウジング,Ha…入側部材,Hb…出側部材 P…圧下装置 W…被圧延材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上・下部ワークロール夫々を支持するワ
    ークロール軸受のワークロール軸受本体に、ロールを支
    持するハウジングの出側部材に当接する当接端面を設
    け、前記軸受本体の相反する側に、上下方向の振動を制
    振する制振機構を介して、入側から出側になるほど被圧
    延材から離れる傾斜摺動面と出側部材に当接する当接端
    面とを有する楔状部材を設け、前記上・下部ワークロー
    ルの相反する側の周面に転接する上・下部バックアップ
    ロール夫々を支持するバックアップロール軸受に、前記
    ハウジングの入側部材に当接する当接端面を設けると共
    に、これらバックアップロール軸受の相対する側に前記
    楔状部材夫々の傾斜摺動面に当接する当接傾斜面を設け
    たことを特徴とする圧延機。
  2. 【請求項2】 前記バックアップロール軸受が、ハウジ
    ングの入側部材に当接する当接端面を有するバックアッ
    プロール軸受本体と、これら軸受本体の相対する側に上
    下方向の振動を制振する制振機構を介して設けられ、前
    記楔状部材夫々の傾斜摺動面に当接し、前記被圧延材の
    入側から出側になるほど被圧延材から離れる当接傾斜面
    を有すると共に、前記ハウジングの入側部材に当接する
    当接端面を有する楔状部材とからなることを特徴とする
    請求項1記載の圧延機。
  3. 【請求項3】 上・下部ワークロール夫々を支持するワ
    ークロール軸受に、ハウジングの出側部材に当接する当
    接端面を設け、これら軸受の相対する側に、被圧延材の
    入側から出側になるほど被圧延材に接近する傾斜摺動面
    を設け、前記ワークロール軸受の間に、前記ハウジング
    の入側部材に当接する当接端面を有し、少なくとも上下
    方向の振動を制振する制振機構を有すると共に、前記傾
    斜摺動面に当接する当接傾斜面を有する楔状部材を設け
    たことを特徴とする圧延機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997027953A1 (en) * 1996-01-31 1997-08-07 Aluminum Company Of America Interruption of rolling mill chatter by induced vibrations
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