JPH08107991A - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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Publication number
JPH08107991A
JPH08107991A JP6314850A JP31485094A JPH08107991A JP H08107991 A JPH08107991 A JP H08107991A JP 6314850 A JP6314850 A JP 6314850A JP 31485094 A JP31485094 A JP 31485094A JP H08107991 A JPH08107991 A JP H08107991A
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JP
Japan
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washing
circulating water
washing machine
fully automatic
dehydrating tub
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Pending
Application number
JP6314850A
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English (en)
Inventor
Shinichi Nakamura
新一 中村
Hideo Akutsu
秀生 圷
Masaji Kukino
政次 久木野
Shinsuke Ise
伸介 伊勢
Yoshio Yoshida
義雄 吉田
Tetsuo Ishii
哲夫 石井
Norihiko Ishikawa
則彦 石川
Kunio Inose
邦夫 猪瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Kentetsu Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Nihon Kentetsu Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Kentetsu Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Nihon Kentetsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 循環水路を洗濯兼脱水槽に設けても、該洗濯
兼脱水槽の開口部が狭くならず、洗濯物の出入れが容易
で使い勝手がよく、低水位の場合でも循環量が低下せ
ず、ショートサイクルも防止できて水の循環効率がよ
く、リント捕集効率も低下せず、バッフルを設ける場合
の組立の容易性も確保でき、バッフルによる洗浄性の向
上や水跳ね防止も図れる。 【構成】 上部に輪状のバランサ14を有する洗濯兼脱
水槽4の底部にパルセータ3を配設し、該パルセータ3
の下方から洗濯兼脱水槽4の上部に向けて該洗濯兼脱水
槽4の内部とは隔離された循環水路13を形成し、該循
環水路13の上端に洗濯兼脱水槽4内へ循環水を吐出す
る吐出口15を形成した全自動洗濯機において、前記吐
出口15をバランサ14の下方で、かつ、設定水位が高
水位の場合の水位よりも上方に位置させて洗濯兼脱水槽
4の内壁に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一槽式の全自動洗濯機
の特に循環水路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の全自動洗濯機は、例えば特公平4
−9558号に記載されているように図11に示すよう
な構成をしている。即ち、外箱1内に配設した水受け槽
2の内部に、底部にパルセータ3を有する洗濯兼脱水槽
4を配設し、洗濯兼脱水槽4の下方にモーター5を配設
して、このモーター5の回転をプーリー、Vベルト、ク
ラッチ機構6及び減速機構7を介して洗濯軸8に、ま
た、さらにモーター5の回転軸をプーリー、Vベルト、
クラッチ機構6を介して洗濯兼脱水槽4の脱水軸9に伝
達するようにしている。
【0003】また、水受け槽2の底部に開口する排水管
(図示せず)を排水弁(図示せず)を介して排水ホース
(図示せず)に接続し、さらに、パルセータ3の下方位
置で洗濯兼脱水槽4底に形成した洗濯水の流出口と、洗
濯兼脱水槽4の上部とを循環水路13で連結している。
【0004】パルセータ3は上面に洗濯兼脱水槽4内の
洗濯水を攪拌させる翼3aが、その下面には洗濯兼脱水
槽4内の洗濯水を循環水路13を通路にして底部から上
部へと循環させる翼3bが設けられている。
【0005】図中14は洗濯兼脱水槽4の上部に設けた
輪状のバランサである。上記循環水路13は、洗濯兼脱
水槽4内の洗濯水を底部から上部へと循環させることで
水が洗濯物によくなじむようにしたり、洗剤がよく溶け
るようにしたり、また、循環水路13の上端の吐出口1
5にリントフィルター16を設けて、洗濯水の中に含ま
れているリントを効率よく捕集するものであるが、構成
として、循環水路13は洗濯兼脱水槽4に1か所設け、
また、例えば図12にその詳細を示すように、循環水路
13上端の吐出口15はバランサ14に設けていた。
【0006】そして、洗濯時はパルセータ3の回転力に
より洗濯兼脱水槽4内の洗濯水をパルセータ3の翼3a
により攪拌させると共に、パルセータ3の翼3bが洗濯
兼脱水槽4内の洗濯水を下方から循環水路13内に汲み
上げ、上方の吐出口15から洗濯兼脱水槽4内に再度流
入することで、洗濯水を循環させている。
【0007】また、水受け槽2の底部に開口する排水管
10を排水弁11を介して排水ホース12に接続し、さ
らに、パルセータ3の下方位置で洗濯兼脱水槽4底に形
成した洗濯水の流出口と、洗濯兼脱水槽4の上部とを循
環水路13で連結している。図中14は洗濯兼脱水槽4
の上部に設けた輪状のバランサである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】循環水路13が1か所
であるため、パルセータ3の回転力によって洗濯水は攪
拌されてはいるものの、循環水はショートサイクルとな
って水の循環効率が悪く、リント捕集効率もよくない。
また、パルセータ3の回転力で洗濯水を押し上げるよう
にしているため、循環水の吐出口15が上方のバランサ
14に位置していると、低水位の場合の循環水の循環量
が少なくなり、この場合も水の循環効率が悪く、リント
捕集効率もよくない。
【0009】さらに、吐出口15やリントフィルター1
6の着脱部がバランサ14にあるため、バランサ14の
内側、すなわち洗濯兼脱水槽4の開口部でその内側にリ
ントフィルター16が突出し、その分だけ開口が狭くな
り、洗濯物の出し入れが行いにくくなる。
【0010】なお、低水位の場合でも循環量を一定に保
持できるものとして、循環水路13の内部に専用の循環
ポンプを設けた洗濯機もあるが、これは、専用の循環ポ
ンプの設置によりコスト高となる。
【0011】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、第1に、循環水路を洗濯兼脱水槽に設けても、該洗
濯兼脱水槽の開口部が狭くならず、洗濯物の出入れが容
易で使い勝手がよく、第2に、低水位の場合でも循環量
が低下せず、第3に、ショートサイクルも防止できて水
の循環効率がよく、リント捕集効率も低下せず、第4
に、バッフルを設ける場合の組立の容易性も確保でき、
第5にバッフルによる洗浄性の向上も図れ、第6にバッ
フルによる水跳ね防止も図れる全自動洗濯機を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、請求項1の全自動洗濯機は上部に輪状のバ
ランサを有する洗濯兼脱水槽の底部にパルセータを配設
し、該パルセータの下方から洗濯兼脱水槽の上部に向け
て該洗濯兼脱水槽の内部とは隔離された循環水路を形成
し、該循環水路の上端に洗濯兼脱水槽内へ循環水を吐出
する吐出口を形成した全自動洗濯機において、前記吐出
口をバランサの下方で、かつ、設定水位が高水位の場合
の水位よりも上方に位置させて洗濯兼脱水槽の内壁に形
成することを要旨とするものである。
【0013】請求項2の全自動洗濯機は、循環水路を、
洗濯兼脱水槽と一体的に複数本形成したことを要旨とす
るものである。
【0014】請求項3の全自動洗濯機は、循環水路を、
洗濯兼脱水槽の内壁円周上に複数本を等間隔で配列する
ことを要旨とするものである。
【0015】請求項4の全自動洗濯機は、複数本の循環
水路を、全て同一形状に形成したことを要旨とするもの
である。
【0016】請求項5の全自動洗濯機は、循環水路を、
複数本形成し、各循環水路の吐出口を1か所にまとめた
ことを要旨とするものである。
【0017】請求項6の全自動洗濯機は、循環水路を、
高さ方向の中間位置にも吐出口を形成したことを要旨と
するものである。
【0018】請求項7の全自動洗濯機は、循環水路の高
さ方向中間位置に形成された吐出口の開口面積を吐出口
位置の高さの比に応じた大きさにしたことを要旨とする
ものである。
【0019】請求項8の全自動洗濯機は、複数本の循環
水路を、それぞれ先端にリントフィルターが取り付け自
在な構成としたことを要旨とするものである。
【0020】請求項9の全自動洗濯機は、循環水路を、
その外面で洗濯兼脱水槽の内側にバッフルを一体的に突
設したことを要旨とするものである。
【0021】請求項10の全自動洗濯機は、バッフル
を、洗濯兼脱水槽の上部から底部に向けて裾広がり状に
漸次高く形成したことを要旨とするものである。
【0022】請求項11の全自動洗濯機は、バッフル
を、洗濯兼脱水槽の内壁の高水位位置よりも下方に配設
することを要旨とするものである。
【0023】請求項12の全自動洗濯機は、洗濯兼脱水
槽の側周面にはその内側に上記バッフルよりも突出距離
の小さい三角柱状の突起部が脱水孔と脱水孔の間に縦方
向に設けられたことを要旨とするものである。
【0024】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、循環水路の吐
出口をバランサの下方で、かつ、設定水位が高水位の場
合の水位よりも上方に位置させて形成したから、吐出口
をバランサに設けた場合に比べ、吐出口の高さが低くな
り、その結果、吐出量が増加し、低水位の場合でも循環
量が大きく低下しない。
【0025】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、循環水路は、洗濯兼脱水槽と一体的に複数本
形成したから、吐出量が増加し、リント捕集効果が上が
り、ショートサイクルも防止できる。
【0026】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、循環水路は、洗濯兼脱水槽の内壁円周上に複
数本を等間隔で配列するから、洗濯兼脱水槽内の洗濯水
を各部ほぼ均等に循環でき、リント捕集効果が上がり、
ショートサイクルも防止できる。
【0027】請求項4記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、循環水路を、全て同一形状に形成すること
で、製作のコスト低減を図れる。
【0028】請求項5記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、循環水路は、複数本形成し、各循環水路の吐
出口を1か所にまとめ、ここにリントフィルターを取り
付けることで、リントフィルターの清掃が1か所です
み、容易である。
【0029】請求項6記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、循環水路は、高さ方向の中間位置にも吐出口
を形成することで、吐出量の増加を図れるだけでなく、
低水位の場合のリント捕集効率を向上できる。
【0030】請求項7記載の本発明によれば、循環水路
の高さ方向中間位置に形成された吐出口は、その開口面
積を吐出口位置の高さの比に応じた大きさにしているの
で、上下の吐出口における水路抵抗が等しくなり各吐出
口からの洗濯水の吐出量が等しくなる。
【0031】請求項8記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、複数本の循環水路は、それぞれ先端にリント
フィルターが取り付け自在であるから、全ての循環水路
にリントフィルターを取り付けることで、リントフィル
ターの循環水量が増し、リント捕集効果が上がる。
【0032】請求項9記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、循環水路は、その外面で洗濯兼脱水槽の内側
にバッフルを一体的に突設したから、製作時のコストを
低減でき、組立が容易になる。
【0033】請求項10記載の本発明によれば、前記作
用に加えて、バッフルは、洗濯兼脱水槽の上部から底部
に向けて裾広がり状に漸次高く形成したから、例えば洗
い時に洗濯兼脱水槽がパルセータと反対方向に回転すれ
ば、洗濯兼脱水槽の周辺部での洗濯物に水平回転抑制力
が加わり、もみ洗い効果が生じ、洗浄性が向上し、ま
た、水跳ねも防止できる。
【0034】請求項11記載の本発明によれば、前記作
用に加えて、バッフルは、洗濯兼脱水槽の内壁の高水位
位置よりも下方に配設することで、高水位時にはバッフ
ルは必ず水面下に位置し、水はねが防止できる。
【0035】請求項12記載の本発明によれば、前記作
用に加えて、洗濯兼脱水槽の側周面に脱水孔と脱水孔の
間に縦方向に設けられた三角柱状の突起部が、洗濯時に
バッフルとで洗濯板の作用をし、洗浄効率が更に上が
り、また脱水時、洗濯物からの分離水が三角柱状の表面
を伝わって脱水孔に導かれるので脱水効率も上がる。
【0036】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の全自動洗濯機の実施例を示
す説明図で、洗濯機の全体構成は既に説明した通りであ
るから、ここでの詳細な説明は省略する。但しこの図に
おいて、10は水受け槽2の底部に開口する排水管、1
1は排水弁、12は排水ホースであり、排水管10は排
水弁11を介して排水ホース12に接続されている。
【0037】本発明の全自動洗濯機も、洗濯兼脱水槽4
の底部に設けたパルセータ3の下方と、洗濯兼脱水槽4
の上部との間に循環水路13を形成するものであるが、
本発明では、この洗濯兼脱水槽4の材質をステンレスと
し、その内壁を縦樋状にプラスチック製の循環水路カバ
ー18を洗濯兼脱水槽4にネジ止め等により固着するこ
とにより一体的に槽内に膨出して循環水路13としてい
る。該循環水路13の上端の吐出口15はバランサ14
の下方で、かつ、設定水位が高水位の場合の水位よりも
上方に位置させた。
【0038】そして、かかる循環水路13は洗濯兼脱水
槽4の内壁円周上に同一形状のもの複数本を等間隔で配
列、この実施例では3本を等間隔に配列し、それぞれの
循環水路13の先端の吐出口15には袋状のネットによ
るリントフィルター16を取り付け自在の構成とする。
即ち、吐出口15は図2に示すように箱を逆さにした形
状をし、一対の両側辺は開口面側に係止部21が設けら
れており、この係止部21に図3に示すような四角形状
枠に袋状のネットを張ったリントフィルター16をスラ
イドして差し込む構造になっている。
【0039】なお、図4は吐出口15にリントフィルタ
ー16を取り付けた状態を示す断面図である。さらに、
循環水路13を形成する循環水路カバー18は図5に示
すように、その外面に洗濯兼脱水槽4の内側に突出する
バッフル19を一体的に突設する。このバッフル19
は、洗濯兼脱水槽4の上部から底部に向けて裾広がり状
に漸次高く形成し、かつ、上端が洗濯兼脱水槽4の内壁
の高水位位置よりも下方に位置するように形成する。
【0040】次に作用について説明する。洗いやすすぎ
行程ではパルセータ3が回転し、翼3aにより洗濯兼脱
水槽4内の洗濯水やすすぎ水に水流を発生させ、洗濯物
を攪拌する。同時にパルセータ3の回転力により、翼3
bによりパルセータ3の下方の流入口から循環水路13
内に吸上げられる洗濯水は、上端の吐出口15からリン
トフィルター16を通過して洗濯兼脱水槽4内に再び吐
出する。
【0041】このように洗濯兼脱水槽4内の洗濯水が循
環水路13によって循環することで、洗濯物に洗濯水が
よく馴染むと同時に、洗濯水中に含まれている洗濯物か
ら発生したリントがリントフィルター16で効率よく捕
集される。
【0042】この場合、吐出口15をバランサ14の下
方で、かつ、設定水位が高水位の場合の水位よりも上方
に位置させて形成したから、従来のようにバランサ14
に設けた場合に比べ、吐出口15の高さが低くなり、そ
の結果、図6の曲線図に示すように、吐出量が増加し、
低水位の場合でも循環量が大きく低下しない。図6の実
験結果は、吐出口15の高さをバランサ14に設ける場
合に比べ、約8cm低くした場合のものである。この曲
線図で黒点が従来のバランサ14に設けた場合、白点が
この実施例の場合であり、設定水位に対する循環量を示
している。
【0043】また、循環水路13は複数本設け、それぞ
れにリントフィルター16を取り付けることで、吐出量
が増加し、リント捕集効果が上がり、ショートサイクル
も防止できる。図7は、リントフィルター16を1か所
に設けた場合と3か所に設けた場合とでの、リント捕集
能力の値を示すグラフで、洗濯条件としては、(1)負
荷4.2Kg(定格の70%、JIS布90cm、50
枚)、(2)洗い(洗剤なし)10分、水量58リット
ル、(3)すすぎ2回、脱水なし、ためすすぎ各2分間
ずつ、(4)リント3g(綿100%しつけ糸長さ1c
m)、(5)回数1回、(6)制御 通電1.0秒 停
止0.5秒、回転数140rpm、(7)バッフル20
mm×235mm平行形3本 で、洗濯兼脱水槽4を固
定せずにフリーの状態とし、一定水流で行ったとき、リ
ントフィルター16で捕集されるリントの量はリントフ
ィルター16が3か所の場合の方がはるかに多量のリン
トが捕集されるという結果がでた。
【0044】実施例2 この実施例2は、図8に示すように複数の循環水路13
の吐出口15を連結管22により1か所にまとめ、ここ
にリントフィルター16を取り付けるようにしたもので
ある。この実施例では、リントを1か所で捕集できるか
ら、清掃が容易になる。
【0045】実施例3 この実施例3は、図9に示すように循環水路13の高さ
方向の中間位置にもリントフィルター16を取り付け自
在にした別の吐出口17を形成するものである。この別
の吐出口17は、その設置位置が循環水路13の高さ方
向の中間位置にあるため、開口面積は吐出口15の開口
面積との比率を1/2としている。別の吐出口17を形
成場所は中間位置に限るものでなく、洗濯水量の設定水
位(高・中・低・少)よりも少し高い位置に複数設けて
もよい。この場合、その開口面積は高さの比率に合わせ
て決める。例えば、高さ方向の2/3の位置にある場合
は、開口面積を上端の吐出口15の開口面積に対しその
比率を2/3にする。
【0046】このように循環水路13の高さ方向の中途
位置にも別の吐出口17を形成することで、吐出量の増
加が図れるとともに、一部の循環水は、吐出口17より
吹き出すことにより洗濯物の回転をよくするとともに洗
濯液の均一攪拌をより促進する。
【0047】また、その開口面積を設置位置の高さの比
率に合わせて決めることにより上下の方向の各吐出口1
5、17両方からほぼ等量の洗濯水が吐出される。さら
に、この吐出口17にリントフィルター16を取り付け
ることによって低水位の場合よりリント補集修効率を向
上できる。
【0048】実施例4 図10はこの発明の実施例4の要部を示すもので、この
実施例4では洗濯兼脱水槽4の側周面にはその内側に突
出するよう三角柱状の突起部20が脱水孔23と脱水孔
23の間に縦方向にプレス加工により設けられている。
この突起部20の槽内への突出距離はバッフル19より
も小さい。
【0049】この突起部20とバッフル19とで洗濯時
において洗濯板の効果があり、洗浄効率が更に上がり、
また脱水時、洗濯物からの水が三角柱状の表面を伝わっ
て脱水孔に導かれるので脱水効率も上がる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、請求項1の
全自動洗濯機によれば、循環水路の吐出口をバランサの
下方で、かつ、設定水位が高水位の場合の水位よりも上
方に位置させて形成したから、吐出口をバランサに設け
た場合に比べ、吐出口の高さが低くなり、その結果、吐
出量が増加し、低水位の場合でも循環量が大きく低下せ
ず、リント捕集効率と洗浄性が向上する。
【0051】請求項2の全自動洗濯機によれば、循環水
路は、洗濯兼脱水槽と一体的に複数本形成したから、吐
出量が増加し、リント捕集効果が上がり、ショートサイ
クルも防止できる。
【0052】請求項3の全自動洗濯機によれば、循環水
路は、洗濯兼脱水槽の内壁円周上に複数本を等間隔で配
列するから、洗濯兼脱水槽内の洗濯水を各部ほぼ均等に
循環でき、リント捕集効果が上がり、ショートサイクル
も防止できる。
【0053】請求項4の全自動洗濯機によれば、循環水
路を、全て同一形状に形成することで、製作のコスト低
減を図れる。
【0054】請求項5の全自動洗濯機によれば、循環水
路は、複数本形成し、各循環水路の吐出口を1か所にま
とめ、ここにリントフィルターを取り付けることで、リ
ントフィルターの清掃が1か所ですみ、容易である。
【0055】請求項6の全自動洗濯機によれば、循環水
路は、高さ方向の中間位置にも吐出口を形成すること
で、吐出量の増加を図れるだけでなく、低水位の場合の
リント捕集効率を向上できる。
【0056】請求項7の全自動洗濯機によれば、循環水
路の高さ方向中間位置に形成された吐出口は、その開口
面積を吐出口位置の高さの比に応じた大きさにしている
ので、上下の吐出口における水路抵抗が等しくなり各吐
出口からの洗濯水の吐出量が等しくなる。
【0057】請求項8の全自動洗濯機によれば、複数本
の循環水路は、それぞれ先端にリントフィルターが取り
付け自在であるから、全ての循環水路にリントフィルタ
ーを取り付けることで、リントフィルターの循環水量が
増し、リント捕集効果が上がる。また、従来のように吐
出口をバランサに設けずに、前記のようにバランサの下
方に設けたから、ここにリントフィルターを取り付けて
も、洗濯兼脱水槽の上部開口にリントフィルターが突出
せず、洗濯物の出入れの邪魔にならず使い勝手がよい。
【0058】請求項9の全自動洗濯機によれば、循環水
路は、その外面で洗濯兼脱水槽の内側にバッフルを一体
的に突設したから、製作時のコストを低減でき、組立が
容易になる。
【0059】請求項10の全自動洗濯機によれば、バッ
フルは、洗濯兼脱水槽の上部から底部に向けて裾広がり
状に漸次高く形成したから、例えば洗い時に洗濯兼脱水
槽がパルセータと反対方向に回転すれば、洗濯兼脱水槽
の周辺部での洗濯物に水平回転抑制力が加わり、もみ洗
い効果が生じ、洗浄性が向上し、また、水跳ねも防止で
きる。
【0060】請求項11の全自動洗濯機によれば、バッ
フルは、洗濯兼脱水槽の内壁の高水位位置よりも下方に
配設することで、高水位時にはバッフルは必ず水面下に
位置し、水はねが防止できるものである。
【0061】請求項12の全自動洗濯機によれば、前記
作用に加えて、洗濯兼脱水槽の側周面に脱水孔と脱水孔
の間に縦方向に設けられた三角柱状の突起部が、洗濯時
にバッフルとで洗濯板の作用をし、洗浄効率が更に上が
り、また脱水時、洗濯物からの分離水が三角柱状の表面
を伝わって脱水孔に導かれるので脱水効率も上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全自動洗濯機の実施例を示す構成説明
図である。
【図2】本発明の全自動洗濯機の吐出口部の実施例を示
す拡大部分図である。
【図3】本発明の全自動洗濯機のリントフィルターの実
施例を示す拡大斜視図である。
【図4】本発明の全自動洗濯機の吐出口にリントフィル
ターを取り付けた状態の実施例を示す拡大断面図であ
る。
【図5】本発明の全自動洗濯機の循環水路カバーの実施
例を示す拡大斜視図である。
【図6】本発明の全自動洗濯機による循環水量と従来の
循環水量との比較を示す曲線図である。
【図7】本発明の全自動洗濯機によるリント捕集量と従
来のリント捕集量との比較を示す特性図である。
【図8】本発明の全自動洗濯機の他の実施例を示す吐出
口部と連結管の関連を平面図である。
【図9】本発明の全自動洗濯機の他の実施例を示す構成
説明図である。
【図10】本発明の全自動洗濯機の他の実施例を示す洗
濯兼脱水槽の説明図である。
【図11】従来の全自動洗濯機の構成説明図である。
【図12】従来の全自動洗濯機の循環水路を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…外箱 2…水受け槽 3…パルセータ 4…洗濯兼脱水槽 5…モーター 6…クラッチ機構 7…減速機構 8…洗濯軸 9…脱水軸 10…排水管 11…排水弁 12…排水ホース 13…循環水路 14…バランサ 15…吐出口 16…リントフィルター 17…吐出口 18…バッフル
フロントページの続き (72)発明者 久木野 政次 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株式 会社住環境研究開発センター内 (72)発明者 伊勢 伸介 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株式 会社住環境研究開発センター内 (72)発明者 吉田 義雄 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株式 会社住環境研究開発センター内 (72)発明者 石井 哲夫 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社船橋製作所内 (72)発明者 石川 則彦 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社船橋製作所内 (72)発明者 猪瀬 邦夫 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社船橋製作所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に輪状のバランサを有する洗濯兼脱
    水槽の底部にパルセータを配設し、該パルセータの下方
    から洗濯兼脱水槽の上部に向けて該洗濯兼脱水槽の内部
    とは隔離された循環水路を形成し、該循環水路の上端に
    洗濯兼脱水槽内へ循環水を吐出する吐出口を形成した全
    自動洗濯機において、前記吐出口をバランサの下方で、
    かつ、設定水位が高水位の場合の水位よりも上方に位置
    させて洗濯兼脱水槽の内壁に形成することを特徴とした
    全自動洗濯機。
  2. 【請求項2】 循環水路は、洗濯兼脱水槽と一体的に複
    数本形成したことを特徴とする請求項1記載の全自動洗
    濯機。
  3. 【請求項3】 循環水路は、洗濯兼脱水槽の内壁円周上
    に複数本を等間隔で配列することを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の全自動洗濯機。
  4. 【請求項4】 複数本の循環水路は、全て同一形状に形
    成したことを特徴とする請求項2乃至請求項3の何れか
    に記載の全自動洗濯機。
  5. 【請求項5】 循環水路は、複数本形成し、各循環水路
    の吐出口を1か所にまとめたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項4の何れかに記載の全自動洗濯機。
  6. 【請求項6】 循環水路は、高さ方向の中途位置にも吐
    出口を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5
    何れかに記載の全自動洗濯機。
  7. 【請求項7】 循環水路の高さ方向中間位置に形成され
    た吐出口は、その開口面積を吐出口位置の高さの比に応
    じた大きさにしたことを特徴とする請求項6記載の全自
    動洗濯機。
  8. 【請求項8】 循環水の吐出口は、それぞれ先端にリン
    トフィルターが取り付け自在な構成としたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項7の何れかに記載の全自動洗濯
    機。
  9. 【請求項9】 循環水路は、その外面で洗濯兼脱水槽の
    内側にバッフルを一体的に突設したことを特徴とする請
    求項1乃至請求項7の何れかに記載の全自動洗濯機。
  10. 【請求項10】 バッフルは、洗濯兼脱水槽の上部から
    底部に向けて裾広がり状に漸次高く形成したことを特徴
    とする請求項9記載の全自動洗濯機。
  11. 【請求項11】 バッフルは、洗濯兼脱水槽の内壁の高
    水位位置よりも下方に配設することを特徴とする請求項
    9又は請求項10記載の全自動洗濯機。
  12. 【請求項12】 洗濯兼脱水槽の側周面にはその内側に
    上記バッフルよりも突出距離の小さい三角柱状の突起部
    が脱水孔と脱水孔の間に縦方向に設けられたことを特徴
    とする請求項9乃至請求項11の何れかに記載の全自動
    洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010112572A (ko) * 2000-06-09 2001-12-20 구자홍 기울어진 세탁기의 리프팅 구조
CN106978707A (zh) * 2016-01-15 2017-07-25 合肥国荣科技洗涤设备有限公司 一种节水洗衣机的循环过滤装置

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