JPS5937195Y2

JPS5937195Y2 - 一槽式脱水洗濯機のリントフィルタ−装置

Info

Publication number: JPS5937195Y2
Application number: JP17654779U
Authority: JP
Inventors: 政明山田
Original assignee: 松下電器産業株式会社
Priority date: 1979-12-19
Filing date: 1979-12-19
Publication date: 1984-10-15
Also published as: JPS5694683U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は脱水槽を兼用する洗濯槽にて脱水トよび洗濯作
用をなす一槽式脱水洗濯機のリントフィルター装置に関
するもので、特に洗濯作用をなすパルセータ−が発生す
るポンプ作用によって、吐出水流を循環路を通して循環
せしめる構成にむいて、この循環路に設けるリントフィ
ルターの取付装置に関する。

近年、この種一槽式脱水洗濯機において、社会的に使用
水量を抑制して節水化を図ることが求められてきている
。

この種洗濯機に訃いては、洗濯後のすすぎ方法として、
洗濯液を排出し、次いで脱水槽を兼ねる洗たく槽を回転
して遠心力にて脱水し、その後、水道から洗濯槽へ給水
し、一定水位以上の余剰水は溢水口より溢水せしめつつ
洗濯液を希釈し、さらにその後排水→脱水という作用を
くり返す、いわゆる、゛溢水すすぎ″を行っていた。

さらに、近年は洗濯液を排出した後遠心力にて脱水し、
その後、洗濯槽内に洗濯時の水位と同水位迄給水して、
パルセータ−にて短時間攪拌した後排水→脱水という作
用をくり返すいわゆる゛ためずすぎ″が一般的になって
きた。

゛°溢水すすぎ″に対して゛ためすすぎ″の方が、同一
の洗濯液の希釈度合を得る為の使用水量が甚しく少量で
あり、この点では社会的要求を満たすものであるが、洗
濯後の洗濯物の仕上り度合を測るものとして挙げられる
洗濯物の汚れの落ち具合、洗濯液の希釈度合、換言すれ
ば洗剤の衣類中への残存量、ふ−よびリント（糸屑）の
排出度合のうち、リント排出度合において゛ためすすぎ
″の方が゛溢水すすぎ″よりも劣ることとなる。

即ち、゛溢水すすぎ″に釦いては、多量のすすぎ用の水
によって洗剤の希釈と共に、洗濯液中に浮遊するリント
の排出も渣た充分に行なわれる。

それに対して′ためすすぎ″の場合には、略使用水量に
比例する様に、リントの排出性能が劣ることとなる。

そこで、゛ためすすぎ″によっても、リントの排出を良
好にするために、洗濯、すすぎ時におけるパルセータ−
の運転によって、パルセータ−のポンプ作用を発生せし
め、これによって、循環水流を発生せしめると共に、こ
の循環水流を一定の循環路を通過せしめ、この循環路の
一部に着脱自在な袋状の網等よりなるリントフィルター
を設けて、リントを捕獲しようとする手段が採用される
様になってきた。

この種リントフィルター構造は、リントの捕集性には秀
れるが、リントフィルターにリントがある限度以上収集
されるど、パルセータ−によるポンプ作用を阻害してリ
ント収集機能を急激に低下させるので、とのリントフィ
ルター内のりントを取除いてやる必要がある。

従って、リントフィルターは、簡単な操作にて機器より
取外せることが肝要であるが、反面、洗濯物の攪拌作用
によっていとも簡単に外れるもの、洗濯物、機器の損傷
を発生するので好１しくない。

本考案は上記した従来の諸事情に鑑みなされたものであ
り、必要に応じて、操作者による着脱が容易であり、か
つ洗濯物の攪拌作用によって外れるようなことのない確
実な取付けが行えるリントフィルターの取付構造を提供
するものである。

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明すると、１は
洗濯水を受ける受槽で、この受槽１内には脱水槽を兼ね
る洗濯槽（以下単に洗濯槽という）２が回転自在に配し
である。

洗濯槽２の内底部には、回転自在なパルセータ−３を設
けており、パルセータ−３の裏面にはポンプ作用を為す
ための羽根３ａが一体的に突設する。

洗濯槽２の側壁には、脱水用の小孔４を多数穿設し、ま
た、底部にはフランジ５を介して中空の脱水軸６を固定
する。

この脱水軸６は、脱水時には駆動モーター、伝達機構（
図示せず）によって回転せしめられ、これによって洗濯
槽２が回転するよう構成する。

７はパルセータ−３を回転させる攪拌軸で、前記脱水軸
６に回転自在に内設している。

パルセータ−３は洗濯槽２の底部に設けた凹部８に収納
している。

また、この凹部８およびフランジ５を貫通して吸込口９
が穿設しであるとともに凹部８の外周部位には、吐出口
１０が穿設してあり、さらにこの吐出口１０と一方側を
連通して通水路１１を設け、この通水路１１の残る他方
側は、洗濯槽２の上方でかつ内方へ向って開口する開口
部１２を構成する。

この通水路１１の開口部１２には、着脱自在なリントフ
ィルター装置のフィルターフレーム１３を装着している
。

１４は洗濯槽２の上端部に固定したバランサー１５は受
槽１の底部の排水口に接続した排水ホース１６途中に設
け、その開閉栓作用によって機器外への排水を制御する
排水弁である。

１７は洗濯槽２の外周面側に取付固定した通路カバーで
あり、縦方向に長く、かつ、洗濯槽２と協同して通水路
１１を形成する。

１８は通水路１１を通り開口部１２から出る吐出水を受
ける袋状ノフィルタ一本体であり、フィルターフレーム
１３に開口側が取付けてあり、パルセータ−３の回転に
よって発生する通水路１１中の吐出水を受は入れ、この
吐出水中に含１れるリント（糸屑）を収集すべく適当な
大きさの孔、例えば網目を多数有している。

次に、上記フィルターフレーム１３を開口部１２に対応
して取付けるための具体構成を説明する。

上記したフィルターフレーム１３には、通水路１１上端
の開口部１２に対向して開口枠部１３ａを形成し、押え
枠１９の弾性によりフィルタ一本体１８の開口縁部を挟
着する。

甘たフィルターフレーム１３は、その開口枠部１３ａを
挾んで両側に操作用凹部１３ｂを形成し、この凹部１３
ｂには、略丁字形をなす２個のフィルターフック２０に
それぞれ一体的に形成してなるスライド部２０ａを、摺
動自在に挾持する挾持部１３ｃｈよび１３ｄを一体に
有している。

さらにフィルターフレーム１３の凹部１３ｂには、フィ
ルターフック２０に一方端を、また、他方端をフィルタ
ーフレーム１３の引挫暗ＩＥ１３ｅにそれぞれ引っかけ
て引張り形のスプリング２２を設け、このスプリング２
２によりフィルターフック２０の爪部２０ｂを、洗濯槽
２に穿設したフィルター装着穴２１に挿入係止す心く付
勢する。

また、フィルターフレーム１３の凹部１３１）には、フ
ィルターフック２０の爪部２０ｂの出入口部１３ｆを設
け、その縁部に小さな突起部１３ｇを一体的に突設する
。

フィルターフック２０には、フィルターフレーム１３の
挾持部１３ｃに当接するストッパ一部２０ｃをスライド
部２０ａに連続して階段状に設け、さらにフィルターフ
レーム１３の凹部１３ｂにほぼ埋没する大きさに把手部
２０ｄを一体的に形成している。

以上の構成にあって、フィルターフレーム１３の出入口
部１３ｆの幅をＬｌ、フィルターフック２０の全幅をＬ
２、フィルターフレーム１３の出入口部１３ｆの幅より
、突起部１３ｇの高さ分を減じた寸法をＬ３とする
と、Ｌ、≧Ｌ２、Ｌｌ＞Ｌｓ、Ｌ２＞Ｌｓなる関係
になる様に形成する。

第３図はフィルターフレーム１３、フィルターフック２
０トよびスプリング２２の相互関係を判りやすくする為
に描出した組立関係を示す斜視図である。

上記構成にお−いて、次に動作を説明する。

洗濯槽２に洗濯水および洗濯物を入れて、パルセータ−
３を回転せしめると、パルセータ−３の裏面に突設した
羽根３ａによるポンプ作用によって、洗濯水は吸込口９
より吸込１れて吐出口１０より吐出し、さらに、通水路
１１を通り、開口部１２を経てフィルタ一本体１８を通
過し、再び吸込口９へと至る循環水流を形成する。

この際に、洗濯水中に含１れるリント（糸屑）をフィル
タ一本体１８にて捕集する。

フィルタ一本体１８にリント（糸屑）かた１つてくると
、操作者が目視にて認識できるので、このフィルタ一本
体１８を外して掃除し、フィルタ一本体１８の捕集機能
の回復を行わしめる必要がある。

そこで、フィルターフレーム１３、フィルターフック２
０、スプリング２１、フィルタ一本体１８および押え枠
１９は、ユニット的に組立てられており、その着脱に際
しては、洗濯槽２に形成したフィルター装着穴２１に、
フィルターフック２０の爪部２０ｂを着脱する。

洗濯およびすすぎ時にむいては、パルセータ−３は一般
的に自動的にある周期に従い正、逆転する手段を採るが
、上記構成によれば、フィルターフック２０の把手部２
０ｄを、フィルターフレーム１３の凹部１３ｂにほぼ埋
没する様な大きさに形成して釦り、洗濯物の右回転、左
回転のいずれの方向に対しても、上記洗濯物によってフ
ィルターフック２０が押圧されるという機会は極めて少
なく、スプリング２２の付勢力も加わっているので洗濯
物の回転によって外れるということはなく確実に保持さ
れている。

また、リントフィルター装置の取外しは、第３図に示す
様に２個のフィルターフック２０の把手部２０ｄを矢印
Ｐ方向に２本の指にて押圧しっつ引張ることにより、フ
ィルターフック２０の爪部２０ｂが洗濯槽２に設けたフ
ィルター装着穴２１より離脱できるために、容易に行え
る。

また、リントフィルター装着穴２１に爪部２０ｂがスプ
リング２２の付勢に打ちかつて挿入されることで行える
。

また、リントフィルター装置の組立に際して、フィルタ
ーフック２０の全幅Ｌ２の方を、フィルターフレーム１
３の出入口部１３ｆの幅より突起部１３ｇの高さを減じ
た寸法Ｌ３より大きく形成することで、フィルターフッ
ク２０の挿入時に、突起部１３ｇを矢印Ｑ方向へ押圧せ
しめて、それにつれて突起部１３ｇの存する出入口部１
３ｆを弾性変形せしめながら、挿入する。

従って、一旦挿入が完了すれば、容易には抜けない。

また、フィルターフック２０を付勢しているスプリング
２２は洗濯槽２の内方より見て殆んどフィルターフレー
ム１３の挾持部１３ｃにて覆われており、リントフィル
ター装置が洗濯水位以下に設けられても、スプリング２
２が洗濯物と接触して傷付けるということはない。

さらに、フィルターフック２０は略丁字形をなし、それ
ぞれの端部がリントフィルター装着用の爪部、着脱時の
摺動の為のスライド部および把手部を一体的に形成して
おり、少ない部品点数にて所望の効果を得ている。

以上のように本考案によれば、洗濯、すすぎ時に洗濯物
を傷めず、しかも洗濯物の回転によって外れるような不
具合が発生せず、さらに、リントの捕獲が多くなった際
の着脱操作がきわめて容易な一槽式脱水洗濯機のリント
フィルター装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に釦ける一槽式洗濯機の要部縦
断面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線断面図、第３図はリン
トフィルター装置の分解斜視図である０２・・・洗濯槽、３・・・パルセータ−３ａ・・・羽根
、９・・・吸込口、１０・・・吐出口、１１・・・通水
路、１２・・・開口部、１３・・・フィルターフレーム
、１３ａ・・・開口枠部、１３ｂ・・・凹部、１３ｃ、
１３ｄ・・・挾持部、１８・・・フィルタ一本体、１９
・・・押え枠、２０・・・フィルターフック、２０ａ・
・・スライド部、２０ｂ・・・爪部、２１・・・装着穴
、２２・・・スプリング。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

脱水槽を兼用する洗濯槽を設け、洗濯槽内底部に設けた
パルセータ−の回転時に、そのポンプ作用により、洗濯
水を通水路を介して循環させ、この通水路端部に循環水
流を受けるリントフィルター装置を設けた一槽式脱水洗
濯機であって、前記リントフィルター装置のフィルター
フレームには上記通水路に対応して袋状のフィルタ一本
体を挾持固定するとともに、その両側にはスプリングに
て装着方向に付勢された略Ｔ字状のフィルターフックを
配するための凹部を設け、上記フィルターフックの３つ
の端部は、洗濯槽に設けたフィルター装着穴に係合する
爪部、この爪部に対向した把手部、上記スプリングの付
勢方向に設は上記挟持部に対して摺動自在なスライド部
をそれぞれ構成したことを特徴とする一槽式脱水洗濯機
のリントフィルター装置。