JPH08107552A

JPH08107552A - 文字放送特殊再生装置及びテレテキスト放送特殊再生装置

Info

Publication number: JPH08107552A
Application number: JP7008067A
Authority: JP
Inventors: Koichi Mitani; 康一三谷
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1994-08-10
Filing date: 1995-01-23
Publication date: 1996-04-23
Anticipated expiration: 2018-05-06
Also published as: ES2193172T3; JP3402533B2; EP0700211A3; EP0700211A2; DE69529713T2; EP0700211B1; DE69529713D1

Abstract

(57)【要約】【目的】全面固定表示画面をスクロール画面に変換す
ることにより、テレビ映像を見ながら文字放送の情報を
損なうことなく正確に再生する。【構成】テレビ放送の垂直帰線期間に重畳された文字
放送データを取込制御部１にて取り込むと、該取込制御
部１よりＣＰＵ２へ割り込みが掛かる。該ＣＰＵ２は、
特殊再生制御部２ａを有し、伝送された文字データの提
示座標より提示画面変換用テーブル７ｂのアドレスに変
換される。該提示画面変換用テーブル７ｂを用いること
により、表示制御部６で表示領域を決め、テレビ映像の
文字との重なりや、輝度の高い映像による見づらさを改
善する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文字放送特殊再生装置
及びテレテキスト放送特殊再生装置に関し、より詳細に
は、ＴＶ（テレビジョン）映像信号の垂直帰線消去期間
に文字，図形からなるデータを重畳して送信される文字
放送データを受信・復調し、このデータをＴＶ画面上に
単独で表示する、スーパーインポーズ表示する、あるい
はスクロール表示するなどの特殊な番組提示処理機能を
有する文字放送特殊再生装置及びテレテキスト放送特殊
再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在運用中の文字放送システムにおい
て、文字放送データは、テレビジョン信号の垂直帰線消
去期間内の決められた水平走査期間に重畳されているデ
ータを単位長として、データ・パケット形式で送出され
る。この文字放送データには、文字情報だけではなく、
図形等の情報データも含まれる。したがって、以下の説
明では、これらデータを総称して単に番組データと呼
ぶ。

【０００３】文字放送システムについて記載した公知文
献としては、例えば、「〜ハイブリッド位置方式〜文字
放送受信の手引き」（日本放送協会編，日本放送協会発
行，昭61-1-15）に詳しく記載されている。この文献に
もとづき、本発明の前提となる文字放送システムについ
て、特に、本発明に関係する事項を中心として以下に説
明する。文字放送とは、文字や図形で構成された画像情
報を符号化してディジタル信号の形でテレビ放送波に多
重し、受信側で映像信号に変換してテレビ受信機に表示
する放送である。画像の情報をもつ文字信号は、ＴＶ映
像信号中のテレビ画面に現れないＶＢＬ（垂直帰線消去
期間）に重畳して伝送される。

【０００４】文字放送の特徴としては、以下の〜の
点を挙げることができる。１つの番組を何回も反復して放送しているので、好み
の番組を希望する時に、いつでも視聴することができ
る。１ページ分の画面を伝送するのに要する時間と、反復
周期を考慮すると、１つのＴＶ電波中に多数の番組を送
ることが可能であり、これら数多くの番組の中からそれ
ほどの待ち時間なしに希望の番組を選択できる。文字放送受信機にプリンタを付加することにより、画
面の内容を記録（ハードコピー）することができる。

【０００５】文字放送の伝送方式としては、文字や図形
を画素単位に分解して伝送するパターン伝送方式と、文
字やモザイク図形を符号化して伝送するコード伝送方式
とがある。該コード伝送方式は、１画面当りの伝送速度
は速いが、文字発生器を必要とする。一方、パターン伝
送方式は、伝送速度は遅いが、任意の図形又は文字を送
ることができる。現行の文字放送は、これらの優れた点
を組合わせたもので、ハイブリッド方式と呼ばれてい
る。

【０００６】文字放送システムの基本構成について以下
に説明する。送信側では、文字番組制作装置により各種
の文字や図形で構成された画面を作成し、文字や特定の
モザイク図形等は、予め決められた基準のもとに符号化
してコードデータに変換する。該コードデータに番組番
号，ページ番号，表示モードなど、各種の制御符号を付
して１ページの文字画面データとする。作成した多数の
文字番組を一旦大容量のメモリに記憶した後、送出手順
に従って順次読み出し、文字番組送出装置で同期符号や
誤り訂正符号などを加え、データパケットに割り付けた
文字信号とする。これを多重化装置に供給し、映像信号
のＶＢＬの特定のＨ（水平走査期間）に重畳する。

【０００７】受信側では、テレビ受信機にデコーダを内
蔵した文字放送受信機を用いて受信するか、あるいは既
存のテレビ受信機に文字放送アダプタを接続して受信す
る。デコーダは、復調した映像信号からキーパッド（キ
ーボード）で指定した番組番号の文字信号を復号し、こ
れによって文字発生器を制御して符号に対応した文字ド
ットパターンデータを発生する。該文字ドットパターン
データは、１画面表示メモリに１画面分（ページ分）記
憶され、１／６０秒ごとに何回も読み出される。読み出
されたドットパターンデータは受像管に供給され、受像
管上に文字画面として表示される。

【０００８】文字放送の種別としては、テレビ番組の内
容と関係のない独立番組，テレビ番組の内容を補完する
補完番組およびテレビ番組の内容に対応した字幕を表示
する字幕番組の３つがある。独立番組の応用例として
は、生活情報，各種ニュース，案内番組などの一般番
組，全面固定表示などがある。また、補完番組の応用例
としては、クイズの答，解説などのテレビ番組の補完，
１行横スクロール表示によるテレビ番組の補完などがあ
る。また、字幕番組の応用例としては、ドラマ番組など
の字幕スーパー，歌番組などの歌詞スーパーなどがあ
る。番組の形態には、各番組ごとに１ページ分のデータ
を受信次第途中のページからでも逐次的に提示する非一
括形と、全ページ分のデータを受信してから提示する一
括形とがある。

【０００９】文字放送の表示には、画面の全てが文字番
組である単独表示と、テレビ画面の一部に文字番組を重
ねて表示するスーパー表示の２種類がある。また、表示
モードは、全面固定表示（表示領域に静止した文字及
び図形を表示する），スーパー固定表示（テレビ放送
の映像に重ねて静止した文字及び図形を表示する），
字幕表示（スーパー固定表示であって、同時に放送され
るテレビ放送番組の内容と直接に関係のある文字及び図
形を表示する），一行横スクロール表示（テレビ放送
の映像に重ねて右から左へ移動する横一行の文字及び図
形を表示する），全面縦スクロール（本文表示領域に
下から上へ移動する文字及び図形を表示する），多画
面表示（本文表示領域を４つの象現に分け、各象現に画
面を全面固定表示で同時に表示する）がある。

【００１０】文字放送は、一種のデータ伝送であり、伝
送したい情報である文字や図形を符号化し、適当な長さ
に分割して、映像信号のＶＢＬ（垂直帰線消去期間）内
のＨ（水平走査期間）に重畳して伝送する。伝送から提
示に至る過程は、他の異なる規則（プロトコル）をもつ
データ伝送と整合がとれるようにＩＳＯ（Internationa
l Organization for Standardization：国際標準化機
構）で制定している層状モデルに従って階層化されてい
る。

【００１１】図２５は、ハイブリッド方式文字信号の階
層構造を示す図であり、以下、各階層について説明す
る。階層１は伝送路、階層２はデータライン（データパ
ケットから構成される）、階層３はデータパケット（文
字信号を１つのＨに重畳するときの伝送単位）、階層４
はデータグループ（１つ又は複数のデータブロックデー
タで伝送される情報データのかたまりで、このデータグ
ループが１つ又は複数集まって番組データを形成する）
である。各データグループは、データグループヘッダと
それに続くデータヘッダ，データユニット，ＣＲＣ（Ｃ
yclic Ｒedundancy Ｃheck）誤り検出符号および誤り検
出符号化区間の区切りを示す開始・終了符号から構成さ
れる。

【００１２】階層５は番組データ（文字や図形の外に付
加音を含む１つ又は複数のページで構成され、文字放送
番組のデータ）である。番組データは、その先頭に設け
られ、番組全体にかかれる番組管理データと各ページの
データであるページデータによって構成され、該ページ
データには画像情報のデータだけでなく、付加情報のデ
ータも含まれる。また、番組管理データ又はデータヘッ
ダとデータユニットから成る。

【００１３】文字放送では、文字や図形の情報を伝送す
るために、基本符号体系として、データ通信やコンピュ
ータなどに用いられる情報交換用８単位符号が採用され
ている。図２６は、８単位符号の符号表を示す図であ
る。８単位符号におけるビット組み合わせの上位４ビッ
ト（ｂ₈〜ｂ₅）による数００〜１５を列番号、下位４ビ
ット（ｂ₄〜ｂ₁）による数０〜１５を行番号とし、ビッ
ト組み合わせを列番号／行番号の形式で表す。例えば、
０３／４は００１１０１００（ｂ₈〜ｂ₁）になる。この
ようにして、１つの符号位置は８ビットの組み合わせで
設定でき、２５６（１６×１６）の符号位置が表現でき
る。符号表では、符号領域を４つに分けており、Ｃ０
（００，０１列）およびＣ１（０８，０９列）は制御符
号を呼び出す領域、ＧＬ（０２〜０７列）およびＧＲ
（１０〜１５列）は文字符号を呼び出す領域である。な
お、０２／０（ＳＰ）、０７／１５（ＤＥＬ）１０／０
および１５／１５は特殊符号領域であり、ＧＬ，ＧＲ領
域ともそれぞれ９４個の文字を呼び出せる。つまり、こ
の符号表を用いると、図２７に示すような種々の符号集
合から必要な集合を適宜呼び出すことによって符号の効
率的な伝送ができる。

【００１４】伝送する文字や図形を表示領域のどの位置
に、何色で、どんな大きさに表示するかなど、書式，表
示などに関する制御情報を送るために制御符号がある。
文字や図形を表示するのに、画面上での表示区画の基準
点や動作位置が定められている。基準点は、表示区画の
大きさが変わっても、動作位置の基準を明確にするため
に設けられ、標準密度横書きでは表示区画の左下隅、ま
た縦書きでは上部中央である。動作位置は、各制御符号
やそれに伴うパラメータによって、表示領域内を自由に
動かすことができる。

【００１５】文字の種類には、漢字系集合，英数集合，
片仮名集合，平仮名集合がある。付加音は、音の高さ，
長さ，強さといった基本要素と音色などの付加情報を符
号化した音楽情報を伝送し、復号した信号で電子音発生
器を駆動して再生する。モザイク図形を符号化する方法
は、基本的には文字の符号化方法と同様であるが、表現
を豊かにするためにモザイク素片の重ね合わせや分離な
どの機能がある。

【００１６】図２８（ａ）,（ｂ）は、以上に述べた文
字放送を送受信するための従来の文字放送送受信装置の
構成図で、図２８（ａ）は送信装置、図２８（ｂ）は受
信装置を示している。図中、６１はＭＩＸ（ミキシング
装置）、６２はＲＦ変調器、６３は送信アンテナ、６４
は受信アンテナ、６５はチューナ、６６はＩＦ検波器、
６７は文字放送デコーダ、６８はＭＩＸ（ミキシング装
置）、６９はモニタである。

【００１７】図２８（ａ）に示すように、放送局内で、
テレビジョン信号に文字放送番組データをＭＩＸ６１に
よりミキシングして、ＲＦ変調器６２で変調し、アンテ
ナ６３から送信する。また、図２８（ｂ）に示す受信側
では、アンテナ６４より受信したテレビ電波をチューナ
６５にて受信し、ＩＦ検波回路６６で映像信号及び音声
信号を取り出す。文字放送データは、文字放送デコーダ
６７にて復号して各映像信号及び音声信号と各々ＭＩＸ
６８，７０によりミキシングし、モニタ６９に提示す
る。

【００１８】図２９は、従来の文字放送受信装置の構成
図で、図中、８１は取込制御部、８２はＣＰＵ（中央処
理装置）、８３はＣＧ・ＲＯＭ（キャラクタジェネレー
タ：Read Only Memory)、８４は表示制御部、８５はメ
モリ、８６はＩ／Ｆ（インタフェース）である。

【００１９】チューナ（図示せず）により検波された映
像信号を取込制御部８１に入力する。該取込制御部８１
は、映像信号より番組データを抜き取り、誤り訂正を行
う。誤り訂正を行うには誤り訂正回路が用いられ、該誤
り訂正回路で訂正された番組データはその番組番号と共
に、番組単位でメモリ８５に記憶する。該メモリ８５に
記憶された番組データを再生するには、操作者が再生し
たい番組番号をキー操作により入力する。この番組番号
は、インタフェース（Ｉ／Ｆ）８６を介して中央処理装
置（ＣＰＵ）８２に入力される。該ＣＰＵ８２の指示に
より前記メモリ８５から入力番組番号に対応する番組デ
ータを読み出す。

【００２０】読み出した番組データが文字情報及び図形
情報の場合、表示制御部８４を介して、映像信号（Ｒ，
Ｇ，Ｂ，Ｙ）として出力される。なお、ＣＧ・ＲＯＭ８
３は、文字情報に対応する文字の形状（フォント）を記
憶しており、文字情報を映像信号に変換するときに使用
する。文字や図形などの情報を復号し、画面に表示する
には、復号したデータに対応させて文字や図形などのド
ットパターンデータを発生させるためのキャラクタジェ
ネレータ（文字発生器）が必要である。該キャラクタジ
ェネレータは、漢字，英数字，片仮名，平仮名，モザイ
ク図形などのドットパターンデータが書き込まれたＲＯ
Ｍで構成されている。以上のように、放送局から送信さ
れた文字放送番組を番組の提示形態に従ってそのまま提
示する。

【００２１】図３０は、従来の文字放送受信装置におけ
る番組データの復号処理のフローチャートである。以
下、各ステップ（Ｓ）に従って順に説明する。まず、受
信コードが文字コードであるかどうかを判断し(S90)、
文字コードでない場合は、制御コード処理（文字サイズ
指定，表示色指定，表示座標指定，その他の属性設定
等）を行い（S91)、ページ終了かどうかを判断して（S9
3）、ＮＯであれば、前記ステップＳ９０に戻る。前記
ステップＳ９０において、文字コードであれば、１文字
表示処理を行い（S92)、ステップＳ９３へ行く。

【００２２】従来の文字放送受信装置について記載した
公知文献としては、例えば、特開昭５７−１９２１８５
号公報がある。この公報のものは、文字放送がＦモード
（受像管の全面にわたり、文字放送の画像を固定して表
示する）やＶモード（受像管の全面にわたって文字放送
の画像を表示するが、適当な速度で上方向にスクロール
する）であっても、ユーザがキー操作をすると、その文
字放送の画像が受像管の一部にスクロール（Scroll）表
示され、従って、通常放送も見ることができるようにす
るものである。すなわち、全面固定表示番組を画素デー
タとして画像メモリ上に展開し、該画像メモリの読み出
しを変化させ、横一行スクロールにするものである。

【００２３】また、特開昭５９−１０５７８８号公報の
ものは、縦スクロール用の機能を利用して横スクロール
の位置を縦方向に変更できるようにし、横スクロールの
文字とメインの放送の文字とが重なることを避けること
ができ、両者を見ることができるようにしたものであ
る。すなわち、表示位置を任意に変更するものである。

【００２４】また、特開平１−１４３５８０号公報のも
のは、スーパーインポーズ表示の際に文字画像の表示位
置及び大きさを自由に設定できるようにするために、ク
ロック発生回路、表示制御回路、メモリ、同期分離回
路、切替回路から構成されており、同期信号に同期した
表示アドレス信号ならびに表示タイミング信号によって
画面上にスーパーインポーズ表示する表示領域を可変設
定できるようにしたものである。

【００２５】また、特開昭６２−５７３８３号公報のも
のは、番組選択キーボードから受信チャンネル情報とそ
の受信チャンネルにおける文字放送番組情報とその文字
放送番組の視聴時刻情報とが与えられるプログラムタイ
マを備えているので、操作者は、番組選択キーボードを
操作するだけで、予め希望する文字多重放送の番組を所
定時刻に視聴することができ、その視聴のための操作の
煩わしさから解放されるというものである。

【００２６】また、特開昭６３−１８５１７３号公報の
ものは、横長のワイドディスプレイを用いるテレビジョ
ン受信装置において、映画サイズの画像で、上下のブラ
ンクの所に字幕が挿入された場合、文字が見えなくなる
時がありうるという問題点を解決するために、映画サイ
ズの画面が入力され、上下のブランクの所に字幕があれ
ば、それを映画映像の上に合成するようにしたものであ
り、現行標準テレビジョンのアスペクト比と異なるディ
スプレイを持ち、ブランク検出回路、字幕検出回路、字
幕未合成回路を備え、映画サイズの画像で上下ブラング
の所の字幕を検出し、それを合成して表示できるように
構成したものである。

【００２７】また、特開平２−３０５１９０号公報のも
のは、ブランキング期間に字幕のある映画ソフトに対し
ても、表示画面内に字幕が納まるように、字幕に処理を
施すようにし、映像や字幕が欠けることのない表示を得
るようにしたものである。

【００２８】さらに、特開平３−１２７５６５号公報の
ものは、上下の欠けた映像をスクリーン一杯に拡大して
投射するに際し、字幕が有効な映像信号の外（上下の欠
けている部分）にあって、これを移動させて合成したと
き、元の映像信号の影響を受けにくくするために、フィ
ールドメモリで遅延させたデータと予め決められた値と
を比較し、その比較信号出力により元の映像信号と遅延
した映像信号の字幕部分とを切り替えると、比較する値
をできるだけ黒レベルに近いところに置くと比較信号の
幅が太くなり、元の映像信号の抜き取り部分が広くな
り、また切り替えられる字幕スーパーの文字の立ち上が
り立ち下がりは、帯領制限を受け鈍っており、結果的に
合成された文字に縁が付いた形になり見やすくなるとい
うものである。

【００２９】前述した文字放送システムと同様に、現在
運用中のテレテキスト放送システムにおいて、テレテキ
スト放送データは、テレビジョン信号の垂直帰線消去期
間内の決められた水平走査期間に重畳されているデータ
を単位長として、データ・パケット形式で送出される。
このテレテキスト放送データには、テレテキスト情報だ
けではなく、図形等の情報データも含まれる。したがっ
て、以下の説明では、これらデータを総称して単にペー
ジデータと呼ぶ。

【００３０】テレテキスト放送システムについて記載し
た公知文献としては、例えば、「WORLD SYSTEM TELETEX
T AND DATA BROADCASTING SYSTEM」(The Department of
Trade and Industry Kingsgate House, December 198
7)に詳しく記載されている。この文献にもとづき、本発
明の前提となるテレテキスト放送システムについて、特
に、本発明に関係する事項を中心として以下に説明す
る。テレテキスト放送とは、文字や図形で構成された画
像情報を符号化してディジタル信号の形でテレビ放送波
に多重し、受信側で映像信号に変換してテレビ受信機に
表示する放送である。画像の情報をもつ文字信号は、Ｔ
Ｖ映像信号中のテレビ画面に現れないＶＢＬ（垂直帰線
消去期間）に重畳して伝送される。

【００３１】テレテキスト放送の特徴としては、以下の
〜の点を挙げることができる。１つの番組を何回も反復して放送しているので、好み
のページを希望する時に、いつでも視聴することができ
る。１ページ分の画面を伝送するのに要する時間と、反復
周期を考慮すると、１つのＴＶ電波中に多数のページを
送ることが可能であり、これら数多くのページの中から
それほどの待ち時間なしに希望のページを選択できる。テレテキスト放送受信機にプリンタを付加することに
より、画面の内容を記録（ハードコピー）することがで
きる。

【００３２】テレテキスト放送の伝送方式としては、文
字やモザイク図形を符号化して伝送するコード伝送方式
とがある。該コード伝送方式は、１画面当りの伝送速度
は速いが、文字発生器を必要とする。

【００３３】テレテキスト放送システムの基本構成につ
いて以下に説明する。送信側では、テレテキストページ
制作装置により各種の文字や図形で構成された画面を作
成し、文字や特定のモザイク図形等は、予め決められた
基準のもとに符号化してコードデータに変換する。該コ
ードデータにページ番号，サブページ番号，表示モード
など、各種の制御符号を付して１ページのテキスト画面
データとする。作成した多数のテキストページを一旦大
容量のメモリに記憶した後、送出手順に従って順次読み
出し、テキストページ送出装置で同期符号や誤り訂正符
号などを加え、データパケットに割り付けたテキスト信
号とする。これを多重化装置に供給し、映像信号のＶＢ
Ｌの特定のＨ（水平走査期間）に重畳する。

【００３４】受信側では、テレビ受信機にデコーダを内
蔵したテレテキスト放送受信機を用いて受信するか、あ
るいは既存のテレビ受信機にテレテキスト放送アダプタ
を接続して受信する。デコーダは、復調した映像信号か
らキーパッド（キーボード）で指定したページ番号のテ
キスト信号を復号し、これによって文字発生器を制御し
て符号に対応した文字ドットパターンデータを発生す
る。該文字ドットパターンデータは、１画面表示メモリ
に１画面分（ページ分）記憶され、１／５０秒ごとに何
回も読み出される。読み出されたドットパターンデータ
は受像管に供給され、受像管上に文字画面として表示さ
れる。

【００３５】テレテキスト放送の種別としては、テレビ
番組の内容と関係のない独立ページ，テレビ番組の内容
を補完する補完ページおよびテレビ番組の内容に対応し
た字幕を表示するSubtitleページの３つがある。独立ペ
ージの応用例としては、生活情報，各種ニュース，案内
番組などの一般ページ，全面固定表示とＴＶ画面にニュ
ース情報がスーパーインポーズされるNews Flashページ
などがある。また、補完番組の応用例としては、クイズ
の答，解説などのテレビ番組の補完，１行横スクロール
表示によるテレビ番組の補完などがある。また、Subtit
leページの応用例としては、ドラマ番組などの字幕スー
パー，歌番組などの歌詞スーパーなどがある。番組の形
態には、各番組ごとに１ページ分のデータを受信次第途
中のページからでも逐次的に提示する非一括形と、全ペ
ージ分のデータを受信してから提示する一括形とがあ
る。

【００３６】テレテキスト放送の表示には、画面の全て
がテキストページである単独表示と、テレビ画面の一部
にテキストページを重ねて表示するスーパー表示の２種
類がある。また、表示モードは、全面固定表示（表示
領域に静止した文字及び図形を表示する），スーパー
固定表示（テレビ放送の映像に重ねて静止した文字及び
図形を表示する），字幕表示（スーパー固定表示であ
って、同時に放送されるテレビ放送番組の内容と直接に
関係のある文字及び図形を表示する）がある。

【００３７】テレテキスト放送は、一種のデータ伝送で
あり、伝送したい情報である文字や図形を符号化し、適
当な長さに分割して、映像信号のＶＢＬ（垂直帰線消去
期間）内のＨ（水平走査期間）に重畳して伝送する。

【００３８】図３１は、伝送路とデータライン（データ
パケットから構成される）を示す図である。データライ
ンの構成を図３２〜図３４に示す。図３２はデータライ
ンの構成の全体図、図３３，図３４は図３２の部分拡大
図である。データラインは、４５byteからなり、そのう
ち、先頭の２byteのクロック同期（Clock Run-In），１
byteのバイト同期（Framing code）を除く４２byteを、
データパケット（文字信号を１つのＨに重畳するときの
伝送単位）という。データパケットの先頭の２byteは、
マガジンナンバー（ページナンバーの百の位）とＲＯＷ
アドレイ（行番号）である。この２byteは、（８,４）
ハミングによって保護されている。その他の４０byte
は、最上位ビットが奇数パリティで構成されている。但
し、ページヘッダと呼ばれるＲＯＷ０の８byteは（８,
４）ハミングで保護されている。ページヘッダの８byte
には、ページナンバーの一の位，十の位，サブページナ
ンバーの一の位，十の位，百の位，千の位，Ｃ４〜Ｃ１
４のコントロールビットのデータが含まれる。ページヘ
ッダの残りの３２byteで、ページの１行目に表示される
ための文字又は図形情報が送られてくる。

【００３９】ＲＯＷ１〜ＲＯＷ２３は本文データと呼ば
れ、１行４０文字の文字文は図形情報が送られてくる。
１ページはページヘッダと本文データより構成される。
また、拡張用として、パケットはＲＯＷ２４〜ＲＯＷ３
１まであり、補助データの伝送に用いられる。

【００４０】テレテキスト放送では、文字や図形の情報
を伝送するために、基本符号体系として、データ通信や
コンピュータなどに用いられる情報交換用８単位符号が
採用されている。通常の標準欧文文字は、１byte（７bi
t＋パリティビット）で表現される。図３５に示すの
が、標準キャラクタセットである。上位４ビット（ｂ₆
〜ｂ₄）による数０〜７を列番号、下位４ビット（ｂ₃〜
ｂ₀）による数０〜１５を行番号とし、ビット組み合わ
せを列番号／行番号の形式で表す。例えば、３／４は
０１１０１００（ｂ₆〜ｂ₀）になる。このようにして、
１つの符号位置は７ビットの組み合わせで設定でき、１
２８（８×１６）の符号位置が表現できる。０／０〜０
／１５と１／０〜１／１５の領域は、文字の色や大きさ
など、属性を表す制御符号の領域である。

【００４１】漢字などを表現する時は、２byteデータを
設定するが、その時の１byteデータは図２６に示す通り
である。図２６は、８単位符号の符号表を示す図であ
る。８単位符号におけるビット組み合わせの上位４ビッ
ト（ｂ₈〜ｂ₅）による数００〜１５を列番号、下位４ビ
ット（ｂ₄〜ｂ₁）による数０〜１５を行番号とし、ビッ
ト組み合わせを列番号／行番号の形式で表す。例えば、
０３／４は００１１０１００（ｂ₈〜ｂ₁）になる。この
ようにして、１つの符号位置は８ビットの組み合わせで
設定でき、２５６（１６×１６）の符号位置が表現でき
る。符号表では、符号領域を４つに分けており、Ｃ０
（００，０１列）およびＣ１（０８，０９列）は制御符
号を呼び出す領域、ＧＬ（０２〜０７列）およびＧＲ
（１０〜１５列）は文字符号を呼び出す領域である。な
お、０２／０（ＳＰ）、０７／１５（ＤＥＬ）１０／０
および１５／１５は特殊符号領域であり、ＧＬ，ＧＲ領
域ともそれぞれ９４個の文字を呼び出せる。つまり、こ
の符号表を用いると、図２７に示すような種々の符号集
合から必要な集合を適宜呼び出すことによって符号の効
率的な伝送ができる。

【００４２】伝送する文字や図形を表示領域のどの位置
に、何色で、どんな大きさに表示するかなど、書式，表
示などに関する制御情報を送るために制御符号がある。
文字の種類には、漢字系集合，英数集合，片仮名集合，
平仮名集合がある。モザイク図形を符号化する方法は、
基本的には文字の符号化方法と同様であるが、表現を豊
かにするためにモザイク素片の重ね合わせや分離などの
機能がある。

【００４３】図３６は、以上に述べたテレテキスト放送
を送受信するための従来のテレテキスト放送受信装置の
構成図で、送信装置は図２８（ａ）と同じである。図
中、７０はテレテキスト放送デコーダで、その他、図２
８（ｂ）と同じ作用をする部分は同一の符号を付してい
る。

【００４４】図２８（ａ）に示すように、放送局内で、
テレビジョン信号にテレテキスト放送ページデータをＭ
ＩＸ６１によりミキシングして、ＲＦ変調器６２で変調
し、アンテナ６３から送信する。また、図３６に示す受
信側では、アンテナ６４より受信したテレビ電波をチュ
ーナ６５にて受信し、ＩＦ検波回路６６で映像信号を取
り出す。テレテキスト放送データは、テレテキスト放送
デコーダ７０にて復号して各映像信号及び音声信号と各
々ＭＩＸ６８によりミキシングし、モニタ６９に提示す
る。

【００４５】従来のテレテキスト放送受信装置を図２９
に基づいて説明する。チューナ（図示せず）により検波
された映像信号を取込制御部８１に入力する。該取込制
御部８１は、映像信号よりページデータを抜き取り、誤
り訂正を行う。誤り訂正を行うには誤り訂正回路が用い
られ、該誤り訂正回路で訂正されたページデータはその
ページ番号と共に、ページ単位でメモリ８５に記憶す
る。該メモリ８５に記憶されたページデータを再生する
には、操作者が再生したいページ番号をキー操作により
入力する。このページ番号は、インタフェース（Ｉ／
Ｆ）８６を介して中央処理装置（ＣＰＵ）８２に入力さ
れる。該ＣＰＵ８２の指示により前記メモリ８５から入
力ページ番号に対応するページデータを読み出す。

【００４６】読み出したページデータが文字情報及び図
形情報の場合、表示制御部８４を介して、映像信号
（Ｒ，Ｇ，Ｂ，Ｙ）として出力される。なお、ＣＧ・Ｒ
ＯＭ８３は、文字情報に対応する文字の形状（フォン
ト）を記憶しており、文字情報を映像信号に変換すると
きに使用する。文字や図形などの情報を復号し、画面に
表示するには、復号したデータに対応させて文字や図形
などのドットパターンデータを発生させるためのキャラ
クタジェネレータ（文字発生器）が必要である。該キャ
ラクタジェネレータは、漢字，英数字，片仮名，平仮
名，モザイク図形などのドットパターンデータが書き込
まれたＲＯＭで構成されている。以上のように、放送局
から送信されたテレテキスト放送ページをページの提示
形態に従ってそのまま提示する。

【００４７】図３０は、従来のテレテキスト放送受信装
置におけるページデータの復号処理を説明するためのフ
ローチャートである。まず、受信コードが文字コードで
あるかどうかを判断し(S30)、文字コードでない場合
は、制御コード処理（文字サイズ指定，表示色指定，表
示座標指定，その他の属性設定等）を行い（S31)、ペー
ジ終了かどうかを判断して（S33）、ＮＯであれば、前
記ステップＳ３０に戻る。前記ステップＳ３０におい
て、文字コードであれば、１文字表示処理を行い（S3
2)、ステップＳ３３へ行く。

【００４８】従来のテレテキスト放送受信装置について
記載した公知文献としては、例えば、特開昭６０−１３
４６８５号公報がある。この公報のものは、表示装置に
より表示するための制御情報を表示可能の情報を表わす
２進データを含むテキスト状信号の復号器で、２進デー
タを記憶する共通の記憶装置と、該記憶装置に記憶する
ため、予め選択されたデータをテレテキスト状信号から
取り出す取出手段と、その記憶された予め選択されたデ
ータを処理して、その記憶装置に記憶するために処理済
データを生成する処理手段と、その記憶された処理済デ
ータに応じて前記表示可能の情報を表示器に表示する表
示プロセッサと、前記取出手段と処理手段および表示プ
ロセッサを選択的に共通の記憶装置に結合する切換手段
と、その取出手段と処理手段および表示プロセッサが所
定の時間区間列の各時間区間中記憶装置に結合されるよ
うに切換手段を制御するタイミング手段とを有するもの
である。

【００４９】また、特開昭６２−１３６１８５号公報の
ものは、各別のページ番号で識別された複数個の種々の
ページを含み、ディジタル符号データとして伝送される
テレテキスト情報を受信し、ストアし、処理するテレテ
キストデコーダに関するものである。

【００５０】また、特開昭６３−１５５８８７号公報の
ものは、ディジタル的に符号化されたデータとして伝送
され、かつその各々が各ページ番号によって識別される
複数の異なるページを備えるテレテキスト情報を受信
し、蓄積し、かつ処理するテレテキスト復号器に関する
ものである。テレテキスト情報の伝送は、テレビジョン
ライン中のテレビジョン信号であり、ここでは正規のテ
レビジョン画像情報を表すどんな画像信号も表わされて
いない。これらのテレビジョンラインは、データライン
として規定されている。

【００５１】また、特開平１−２５１９７２号公報のも
のは、ディジタル的に符号化されたデータとして伝送さ
れるテレテキスト情報を受信し、蓄積し、処理し、かつ
その各々が各ページ番号（page number）によって識別
されている複数の異なるページを備えるテレテキストデ
コーダ装置（teletext decoder arrangement）に関連し
ている。テレテキスト情報の伝送は、通常のテレビジョ
ン画像情報を表すどんな画像も存在しないテレビジョン
ラインのテレビジョン信号である。

【００５２】さらに、特開平２−２６１８９号公報のも
のは、各々が各ページ番号によって識別され、かつ各々
が多数のデータパケットから成る多数の種々のページを
構成するテレテキスト情報用テレテキストデコーダであ
って、プロセッサ手段とページ番号によって各ページを
選択するページ選択手段と、受信時に選択ページの番号
を検出する検出手段と、選択ページの各データパケット
を記憶させるための少なくとも１個のページメモリとを
備えており、該ページメモリが前記選択ページの対応す
るデータパケットを記憶させるための多数の記憶行を備
えているテレテキストデコーダに関するものである。

【００５３】

【発明が解決しようとする課題】文字放送番組は、一般
的に全面固定画面表示形態が主である。全面固定画面表
示では、画面全体が文字放送番組になり、表番組（テレ
ビ映像）を見ることはできない。また、スーパーインポ
ーズ（Superimpose：画面を重ねて表示する機能）表示
をする横スクロール表示や字幕表示があるが、番組数は
少ない。既に、全面固定表示番組をスーパーインポーズ
する手段もあるが、それでは、テレビ映像全体に文字放
送番組が乗って来るため見づらい。全面固定表示番組を
縦横に圧縮をかけ、子画面として表示する方法もある
が、文字が小さく、見えないという欠点がある。したが
って、テレビ映像を見ながら文字放送番組からの情報を
得ることは極めて難しいという問題点がある。

【００５４】また、前述の特開昭５７−１９２１８５号
公報のような方法もあるが、この方法では、パターン・
データとして受信された文字放送のデータを画像メモリ
上に展開して文字等を形成しており、受信状態によって
は、パターン・データを画像メモリ上に展開する際に、
文字自体の形が歪んだり、その表示位置がずれてしまう
ことがおきる。画像メモリ上に展開されたパターンを全
体で表示する際には、文字の形、位置が多少ずれていて
も決定的な欠陥とはならないが、例えば、横一行スクロ
ールを行なうために画像メモリより一行分を機械的に切
り取ってくると、画像メモリへの展開の状況によって
は、文字の一部が途中で切られてしまい、従って、文字
の表示品質が著しく低下してしまうという欠点があっ
た。

【００５５】また、ワイドアスペクトモニタにて視聴す
る場合、画面モードによっては、受信画像の一部がモニ
タの表示枠外に出てしまって、文字の一部が隠れてしま
ったり、また、字幕移動機能などにより字幕が文字放送
受信による文字表示位置に重なってしまったりする欠点
もあり、テレビ画面のテロップなどの表示と重なりあっ
てしまう欠点もあった。また、前述した前記特開昭５９
−１０５７８８号公報では、操作者が横一行スクロール
する位置を選択しなければならず、操作者が何もしなけ
ればテレビ画像と重なりあってしまうという欠点があっ
た。

【００５６】また、テレテキスト放送ページは、一般的
に全面固定画面表示形態が主である。全面固定画面表示
では、画面全体がテレテキスト放送ページになり、表番
組（テレビ映像）を見ることはできない。また、スーパ
ーインポーズ（Superimpose：画面を重ねて表示する機
能）表示をするNews FlashページやSubtitleページ（字
幕）があるが、ページ数は少ない。既に、全面固定表示
ページをスーパーインポーズする手段もあるが、それで
は、テレビ映像全体にテレテキスト放送ページが乗って
来るために見づらい。全面固定表示ページを縦横に圧縮
をかけ、子画面として表示する方法もあるが、文字が小
さく、見えないという欠点がある。したがって、テレビ
映像を見ながらテレテキスト放送ページからの情報を得
ることは極めて難しいという問題点がある。

【００５７】また、ワイドアスペクトモニタにて視聴す
る場合、画面モードによっては、受信画像の一部がモニ
タの表示枠外に出てしまって、文字の一部が隠れてしま
ったり、また、字幕移動機能などにより字幕が文字放送
受信による文字表示位置に重なってしまったりする欠点
もあり、テレビ画面のテロップなどの表示と重なりあっ
てしまう欠点もあった。

【００５８】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、全面固定表示画面をスクロール画面に変換し、
かつ文字が途中で切れてしまうことのないスクロール表
示を実現して、テレビ映像を見ながら文字放送やテレテ
キスト放送の情報を得るようにした文字放送特殊再生装
置及びテレテキスト放送特殊再生装置を提供することを
目的としている。

【００５９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、（１）テレビジョン映像信号の垂直帰線
消去期間に文字，図形，付加音からなるデータを重畳し
て送信される文字データを受信・復調する文字放送受信
装置において、全面固定表示画面をスクロール画面へ変
換するために、最小文字単位のブロック毎に文字情報を
記憶する提示画面変換用テーブルと、該提示画面変換用
テーブルに基づいてスクロール表示するための特殊再生
制御部とを有すること、更には、（２）前記特殊再生制
御部が、伝送された文字データの提示座標より前記提示
画面変換用テーブルのアドレスに変換する座標アドレス
変換部と、該座標アドレス変換部により変換されたアド
レスに基づき、前記提示画面変換用テーブルを生成する
テーブル作成部とを有すること、更には、（３）前記特
殊再生制御部によるスクロール表示が、スーパーインポ
ーズ表示であること、更には、（４）前記提示画面変換
用テーブルが、文字のサイズを示す文字コードと、表示
色を示す色コードと、文字飾り処理などのための属性コ
ードとを含んでいること、更には、（５）前記文字放送
番組をワイドアスペクトモニタにて視聴する場合、画面
モードを判別する表示モード判別部と、提示位置を前記
表示モード判別部により判別された画面モードに応じて
最適の位置に自動変換する特殊再生表示制御部とを有す
ること、更には、（６）前記文字放送番組をワイドアス
ペクトモニタにて文字放送が重畳されているテレビ放送
とは違う映像に表示する場合、該映像がシネスコサイズ
等で字幕があり、字幕移動機能で字幕が移動して前記ス
クロール表示位置と重なり合う場合、字幕位置を検出す
る字幕位置検出部と、該字幕位置検出部により検出され
た該字幕の位置を避けて最適位置に待避する特殊再生表
示制御部とを有すること、更には、（７）テレビ映像上
の指定領域の平均輝度やピーク輝度を検出する信号検出
部と、前記提示位置の値を比較し、輝度が少なく、見や
すく、テレビ映像の情報の邪魔にならない領域に提示位
置を移動させる特殊再生表示制御部とを有すること、更
には、（８）前記スクロール表示変換する放送局から送
られてくる全面固定番組である文字放送番組のページの
一画面を圧縮して、数秒間表示すること、更には、
（９）前記提示画面変換用テーブルを作成し、１ページ
のテーブル作成完了後、テーブルの最初から１文字ずつ
スクロール表示すること、更には、（１０）前記（１）
において、前記スクロール表示において、文字を一列で
並べるときは、基準となる文字を決め、該文字を基準と
して横に並べること、更には、（１１）タイマを有し、
前記提示処理を行う上で、該タイマによるインタラプト
処理によって予め指定，設定された文字放送番組を、番
組単位またはページ単位で指定された時間間隔，番組の
更新等にて提示すること、或いは、（１２）テレビ映像
信号の垂直帰線消去期間に重畳された文字放送データを
取り込む取込制御部と、該取込制御部により前記映像信
号から番組データを抜き取り、抜き取られた番組データ
を番組番号とともに番組単位で記憶するメモリと、該メ
モリに記憶された番組データを、番組番号に対応して読
み出す中央処理装置と、映像信号をディジタル信号に変
換し、スクロール表示をする画面上での領域を発生さ
せ、該領域での映像レベルのピーク，平均レベルを検出
し、比較してスーパーインポーズ表示を行って前記中央
処理装置にデータを送る信号検出部とを有し、前記中央
処理装置では、前記信号検出部から送られてきたデータ
により表示領域を決め、テレビ映像の文字との重なりを
避けるようにしたこと、更には、（１３）前記信号検出
部が、映像信号をディジタル信号に変換するＡ／Ｄコン
バータと、同期信号によりスクロール表示をする画面上
での領域を発生するタイミング発生回路と、該タイミン
グ発生回路のタイミングで２つの領域での映像レベルの
ピークを検出するピーク検出回路と、平均レベルを検出
する平均レベル検出回路と、前記ピーク検出回路と前記
平均レベル検出回路からの信号を各々比較する比較回路
とを有し、スーパーインポーズ表示を行うこと、或い
は、（１４）テレビジョン映像信号の垂直帰線消去期間
に文字，図形，付加音からなるデータを重畳して送信さ
れる文字データを受信・復調する文字放送受信装置にお
いて、文字放送番組データを復号する段階で、文字放送
の情報を表示している表示領域を検出する検出部と、該
検出部により検出した表示領域より、拡大表示等による
表示領域の縮小に対し、文字情報全てを表示するための
最適位置を算出する算出部と、該算出部により選択され
た表示を実行する表示部とを有し、表示領域を縮小され
たワイドテレビジョンにおいても、文字番組情報を欠く
ことなく得るようにしたこと、更には、（１５）テレビ
ジョン映像信号の垂直帰線消去期間に文字，図形からな
るデータを重畳して送信されるテレテキストデータを受
信・復調するテレテキスト放送受信装置において、全面
固定表示画面をスクロール画面へ変換するために、最小
文字単位のブロック毎に文字情報を記憶する提示画面変
換用テーブルと、該提示画面変換用テーブルに基づいて
スクロール表示するための特殊再生制御部とを有するこ
と、更には、（１６）前記（１５）において、前記特殊
再生制御部が、伝送された文字データの提示座標より前
記提示画面変換用テーブルのアドレスに変換する座標ア
ドレス変換部と、該座標アドレス変換部により変換され
たアドレスに基づき、前記提示画面変換用テーブルを生
成するテーブル作成部とを有すること、更には、（１
７）前記（１５）において、前記特殊再生制御部による
スクロール表示が、スーパーインポーズ表示であるこ
と、更には、（１８）前記（１５）において、前記提示
画面変換用テーブルが、文字のサイズを示す文字コード
と、表示色を示す色コードと、文字飾り処理などのため
の属性コードとを含んでいること、更には、（１９）前
記（１５）において、前記テレテキスト放送ページをワ
イドアスペクトモニタにて視聴する場合、画面モードを
判別する表示モード判別部と、提示位置を前記表示モー
ド判別部により判別された画面モードに応じて最適の位
置に自動変換する特殊再生表示制御部とを有すること、
更には、（２０）前記（１５）において、前記テレテキ
スト放送ページをワイドアスペクトモニタにて文字放送
が重畳されているテレビ放送とは違う映像に表示する場
合、該映像がシネスコサイズ等で字幕があり、字幕移動
機能で字幕が移動して前記スクロール表示位置と重なり
合う場合、字幕位置を検出する字幕位置検出部と、該字
幕位置検出部により検出された該字幕の位置を避けて最
適位置に待避する特殊再生表示制御部とを有すること、
更には、（２１）前記（１５）において、テレビ映像上
の指定領域の平均輝度やピーク輝度を検出する信号検出
部と、前記提示位置の値を比較し、輝度が少なく、見や
すく、テレビ映像の情報の邪魔にならない領域に提示位
置を移動させる特殊再生表示制御部とを有すること、更
には、（２２）前記（１５）において、前記スクロール
表示変換する放送局から送られてくる全面固定ページで
ある文字放送ページの一画面を圧縮して、数秒間表示す
ること、更には、（２３）前記（１５）において、前記
提示画面変換用テーブルを作成し、１ページのテーブル
作成完了後、テーブルの最初から１文字ずつスクロール
表示すること、更には、（２４）前記（１５）におい
て、前記スクロール表示において、文字を一列で並べる
ときは、基準となる文字を決め、該文字を基準として横
に並べること、更には、（２５）前記（１５）におい
て、タイマを有し、前記提示処理を行う上で、該タイマ
によるインタラプト処理によって予め指定，設定された
テレテキスト放送ページを、ページ単位またはサブペー
ジ単位で指定された時間間隔，ページの更新等にて提示
すること、或いは、（２６）テレビ映像信号の垂直帰線
消去期間に重畳されたテレテキスト放送データを取り込
む取込制御部と、該取込制御部により前記映像信号から
ページデータを抜き取り、抜き取られたページデータを
ページ番号とともにページ単位で記憶するメモリと、該
メモリに記憶されたページデータを、ページ番号に対応
して読み出す中央処理装置と、映像信号をディジタル信
号に変換し、スクロール表示をする画面上での領域を発
生させ、該領域での映像レベルのピーク，平均レベルを
検出し、比較してスーパーインポーズ表示を行って前記
中央処理装置にデータを送る信号検出部とを有し、前記
中央処理装置では、前記信号検出部から送られてきたデ
ータにより表示領域を決め、テレビ映像の文字との重な
りを避けるようにしたこと、更には、（２７）前記（２
６）において、前記信号検出部が、映像信号をディジタ
ル信号に変換するＡ／Ｄコンバータと、同期信号により
スクロール表示をする画面上での領域を発生するタイミ
ング発生回路と、該タイミング発生回路のタイミングで
２つの領域での映像レベルのピークを検出するピーク検
出回路と、平均レベルを検出する平均レベル検出回路
と、前記ピーク検出回路と前記平均レベル検出回路から
の信号を各々比較する比較回路とを有し、スーパーイン
ポーズ表示を行うこと、或いは、（２８）テレビジョン
映像信号の垂直帰線消去期間に文字，図形からなるデー
タを重畳して送信されるテキストデータを、受信・復調
するテレテキスト放送受信装置において、テレテキスト
放送ページデータを復号する段階で、テレテキスト放送
の情報を表示している表示領域を検出する検出部と、該
検出部により検出した表示領域より、拡大表示等による
表示領域の縮小に対し、テレテキスト情報全てを表示す
るための最適位置を算出する算出部と、該算出部により
選択された表示を実行する表示部とを有し、表示領域を
縮小されたワイドテレビジョンにおいても、テレテキス
トページ情報を欠くことなく得るようにしたことを特徴
としたものである。

【００６０】

【作用】

（１）文字放送番組データを復号する段階で、スーパー
インポーズ・水平横スクロール表示や、縦一列縦スクロ
ール表示などへの提示変換処理を行うに際し、全面固定
表示画面を前記スクロール画面へ変換するために、各文
字コード毎に文字の提示座標，色コード，嘱性コードを
含んだ提示画面変換用テーブルを設け、各文字単位でＣ
Ｇ・ＲＯＭより文字パターンを形成し、これによって文
字放送表示画面を生成しているので、全面固定表示画面
をスーパーインポーズ，横・縦スクロール表示し、テレ
ビジョン映像を見ながら文字放送の情報を得ることがで
きる。また、（２）文字放送番組をワイドアスペクトモ
ニタにて視聴する場合、提示位置を画面モードに応じて
最適の位置に自動変換し、字幕移動機能などにより、字
幕がある時もそこを避けて最適位置にスーパーインポー
ズし、スクロール表示で情報を得ることができる。

【００６１】また、（３）テレビ映像上の提示位置の値
を比較して、輝度の少ない、見やすく、テレビ映像の情
報の邪魔にならない領域にスーパーインポーズすること
を可能とするので、スクロール表示で文字放送番組の情
報を得ることができる。さらに、また、（４）放送局か
ら送出された全面固定表示ページをスクロール表示へ変
換する前に、一度数秒間テレビ映像の邪魔にならない子
画面表示（全面固定番組を圧縮表示する）で映し出すこ
とを可能とする。

【００６２】さらに、（５）スーパーインポーズ表示す
る字幕放送番組データを復調する段階で、文字放送の情
報を表示している表示領域を検出し、検出された表示領
域より、拡大表示等による表示領域の縮小に対し、文字
情報全てを表示するための最適位置を算出して表示する
ので、表示領域を縮小されたワイドテレビジョンにおい
ても文字番組情報を欠くことなく良好な映像を得ること
が可能である。

【００６３】（６）テレテキスト放送ページデータを復
号する段階で、スーパーインポーズ・水平横スクロール
表示や、縦一列縦スクロール表示などへの提示変換処理
を行うに際し、全面固定表示画面を前記スクロール画面
へ変換するために、各文字コード毎に文字の提示座標，
色コード，嘱性コードを含んだ提示画面変換用テーブル
を設け、各文字単位でＣＧ・ＲＯＭより文字パターンを
形成し、これによってテレテキスト放送表示画面を生成
しているので、全面固定表示画面をスーパーインポー
ズ，横・縦スクロール表示し、テレビジョン映像を見な
がらテレテキスト放送の情報を得ることができる。ま
た、（７）テレテキスト放送ページをワイドアスペクト
モニタにて視聴する場合、提示位置を画面モードに応じ
て最適の位置に自動変換し、字幕移動機能などにより、
字幕がある時もそこを避けて最適位置にスーパーインポ
ーズし、スクロール表示で情報を得ることができる。

【００６４】また、（８）テレビ映像上の提示位置の値
を比較して、輝度の少ない、見やすく、テレビ映像の情
報の邪魔にならない領域にスーパーインポーズすること
を可能とするので、スクロール表示でテレテキスト放送
ページの情報を得ることができる。さらに、また、
（９）放送局から送出された全面固定表示ページをスク
ロール表示へ変換する前に、一度数秒間テレビ映像の邪
魔にならない子画面表示（全面固定ページを圧縮表示す
る）で映し出すことを可能とする。

【００６５】さらに、（１０）スーパーインポーズ表示
するSubtitleページデータを復調する段階で、テレテキ
スト放送の情報を表示している表示領域を検出し、検出
された表示領域より、拡大表示等による表示領域の縮小
に対し、文字情報全てを表示するための最適位置を算出
して表示するので、表示領域を縮小されたワイドテレビ
ジョンにおいても、テレテキストページ情報を欠くこと
なく良好な映像を得ることが可能である。このように、
テレビ映像を見ながらテレテキスト放送ページからの情
報を入手することができ、更には、同時に両方の情報を
最適に再生することを可能としている。

【００６６】

【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図１は、本発明による文字放送特殊再生装置の一
実施例（請求項１，１１）を説明するための構成図で、
図中、１は取込制御部、２はＣＰＵ（中央処理装置）、
２ａは特殊再生制御部、３はＣＧ・ＲＯＭ（キャラクタ
ジェネレータ：Read Only Memory）、４はタイマ、５は
信号検出部、６は表示制御部、７はメモリ、８はＩ／Ｆ
（インタフェース）である。

【００６７】チューナ（図示せず）により検波された映
像信号を取込制御部１に入力する。該取込制御部１は、
映像信号より番組データを抜き取り、誤り訂正を行い、
抜き取られた番組データはその番組番号と共に、番組単
位でメモリ７に記憶される。該メモリ７に記憶された番
組データを再生するには、操作者が再生したい番組番号
をキー操作により入力する。この番組番号は、インタフ
ェース（Ｉ／Ｆ）８を介してＣＰＵ２に入力される。該
ＣＰＵ２の作用により入力番組番号に対応する番組デー
タを読み出す。

【００６８】読み出した番組データが文字情報及び図形
情報の場合、表示制御部６を介して、映像信号（Ｒ,Ｇ,
Ｂ,Ｙ）として出力される。なお、ＣＧ・ＲＯＭ３は、
文字情報に対応する文字の形状（フォント）を記憶して
おり、文字情報を映像信号に変換する時に使用する。タ
イマ４によりインタラプト処理し、予め指定，設定され
た文字放送番組を番組単位で前記指定された時間間隔
や、受信番組の更新を行うことができる（請求項１
１）。

【００６９】該タイマ４によるＣＰＵ２への割り込みに
より、１日に数回しか変わらない「ニュース」などの文
字番組のスクロールを、番組の受信毎に行うのは頻雑な
ので、そうでないようにすることができる。信号検出部
５は、映像信号をディジタル信号に変換し、スクロール
表示をする画面上での領域を発生させ、そのタイミング
で２つの領域での映像レベルのピーク，平均レベルを検
出し、比較してスーパーインポーズ表示を行ってＣＰＵ
２へそのデータを送る。該ＣＰＵ２では、該データによ
り表示領域を決め、テレビ映像の文字との重なりや、輝
度の高い映像による見づらさを改善する（請求項３）。

【００７０】すなわち、テレビ放送の垂直帰線消去期間
に重畳された文字放送データを取込制御部１にて取り込
む。文字放送データが取り込まれると、取込制御部１よ
りＣＰＵ２へ割り込みが掛かる。該ＣＰＵ２は、その割
り込みにより文字放送データの受信を知り、ＢＥＳＴ
（誤り訂正処理）を行う。その後、文字放送データの連
続性を確認しながら文字放送データの送出単位の再生を
行い、メモリ７の文字放送受信データ格納部７ａへ格納
する。操作者が番組を選択すると、その番組データをＣ
ＰＵ２がメモリ７より読み出す。その後、後述する図１
３のフローチャートに示すような処理を行い、提示画面
変換用テーブル７ｂを作成し、１ページ（一画面）の提
示画面変換用テーブル７ｂを作成完了後、該テーブルの
最初から１文字ずつスクロール表示する。特殊再生制御
部２ａは、該提示画面変換用テーブル７ｂを作成すると
ともに、該提示画面変換用テーブル７ｂに基づいて表示
制御部６でスクロール表示をするためのものである。

【００７１】図２及び図３は、本実施例におけるＣＰＵ
２の機能を中心に示した機能ブロック図で、図中、７ａ
は文字放送受信データ格納部、７ｂは提示画面変換用テ
ーブル、７ｃは特殊再生フラグ、１１はテレビ信号処理
回路、１２は表示モード制御部、１３は字幕表示位置制
御部、１４は文字放送取込制御部（図１における取込制
御部１に対応）、１５は誤り訂正部、１６はデータ転送
部、１７は文字コード・制御コード弁別部、１８は制御
コード処理部、１９はＣＧ・ＲＯＭ読出制御部、２０は
通常文字放送表示制御部、２１は子画面作成部、２２は
文字コード判別部、２３はゲート回路、２４は座標アド
レス変換部、２５はテーブル作成部、２６はページ終了
判定部、２７はテーブル読出制御部、２８は文字コード
・制御コード弁別部、２９は表示モード判別部、３０は
字幕位置検出部、３１は特殊再生（スクロール）表示制
御部、３２は文字放送表示制御部、３３はキーボード、
３４は特殊再生判別部、３５，３６はＩ／Ｏ（入出力制
御部）で、その他、図１と同じ作用をする部分は同一の
符号を付してある。

【００７２】なお、図１における特殊再生制御部２ａ
は、文字コード判別部２２とゲート回路２３と座標アド
レス変換部２４とテーブル作成部２５とページ終了判定
部２６とテーブル読出制御部２７と文字コード・制御コ
ード弁別部２８と特殊再生表示制御部３１と特殊再生判
別部３４とから成る。

【００７３】通常のＴＶ信号処理に係る構成は、ＴＶ信
号処理回路１１と表示モード制御部１２と字幕表示位置
制御部１３とから成る。また、通常の文字放送信号処理
（従来）に係る構成は、文字放送取込制御部１４と誤り
訂正部１５とデータ転送部１６と文字コード・制御コー
ド弁別部１７と制御コード処理部１８とＣＧ・ＲＯＭ読
出制御部１９と通常文字放送表示制御部２０とメモリ７
とＴＶ・文字放送表示制御部３２とキーボード３３と入
出力制御部（Ｉ／Ｏ）３５とＣＧ・ＲＯＭ３とから成
る。

【００７４】また、特殊再生時の文字放送信号処理（本
実施例）に係る構成は、文字コード判別部２２とゲート
回路２３と座標アドレス変換部２４とテーブル作成部２
５とページ終了判定部２６とテーブル読出制御部２７と
文字コード・制御コード弁別部２８と表示モード判別部
２９と字幕位置検出部３０と特殊再生表示制御部３１と
ＴＶ・文字放送表示制御部３２とキーボード３３と特殊
再生判別部３４と入出力制御部（Ｉ／Ｏ）３６と信号検
出部５と子画面作成部２１とから成る。

【００７５】以下、図２及び図３における各構成要素に
ついて説明する。表示モード制御部１２は、リモコン信
号に基づいて異なるアスペクト比を有する各表示画面モ
ードを制御する。字幕表示位置制御部１３は、リモコン
信号に基づいて字幕表示位置を移動するよう制御する。
取込制御部１４は、入力映像信号より文字放送データを
取込む。誤り訂正部１５は、文字放送データに対して誤
り訂正処理を行う。データ転送部１６は、文字放送デー
タを番組単位でメモリ７に対して書込み、読出しを行
う。文字コード・制御コード弁別部１７は、文字放送デ
ータの符号集合から文字コードと制御コードとに弁別す
る。制御コード処理部１８は、制御コードに基づき、文
字サイズ指定、表示色指定、表示座標指定属性設定等の
処理を行う。

【００７６】ＣＧ・ＲＯＭ読出し制御部１９は、文字コ
ードに基づき、ＣＧ・ＲＯＭ３より所定のキャラクタ信
号を読出し制御する。通常文字放送表示制御部２０は通
常の文字放送表示を行う。子画面作成部２１は、通常の
文字放送表示画面を１／２に圧縮して子画面を作成す
る。文字コード判別部２２は、受信コードが文字コード
かどうか判別する。ゲート回路２３は、特殊再生モード
であるときに信号を通過させる。座標アドレス変換部２
４は、制御コードに含まれる文字の表示座標より提示画
面交換用テーブル７ｂのアドレスを算出する。テーブル
作成部２５は算出されたアドレスに基づいて提示画面交
換用テーブル７ｂを作成する。

【００７７】ページ終了判定部２６はページ終了かどう
かを判定する。テーブル読出し制御部２７は、テーブル
の１番小さいアドレスから順次テーブルデータを読出
す。文字コード・制御コード弁別部２８は、読出しテー
ブルデータから文字コードと制御コードとに弁別する。
表示モード判別部２９は、表示モード制御部１２からの
制御信号に基づいて表示モードを判別する。字幕位置検
出部３０は、字幕表示位置制御部１３からの制御信号に
基づいて字幕位置を検出する。特殊再生（スクロール）
表示制御部３１は、信号検出部５、表示モード判別部２
９、字幕位置検出部３０からの検出結果に基づいて、ス
クロール表示する表示位置等を決定する。

【００７８】ＴＶ・文字放送表示制御部３２は、切換制
御信号に基づいて、ＴＶ放送表示画面、通常文字放送表
示画面、通常文字放送の子画面、及び、特殊再生表示画
面をそれぞれ切換えて単独で表示装置（図示せず）等へ
出力したり、或いは、ＴＶ放送表示画面に文字放送表示
画面をスーパーインポーズ表示させるためのものであ
る。すなわち、切換制御信号により表示画面を切り換え
るのであるが、例えば、子画面表示の場合などは、常に
子画面が表示されているものではなく、必要なときに、
スクロール表示の前又は後に数秒間、子画面表示するも
のである。

【００７９】また、ＴＶ・文字放送表示制御部３２に
は、図１における表示制御部６（文字放送用）が含まれ
ている。また、キーボード３３は、使用者が特定の番組
を指定したり、特殊再生モードを指定して、メモリ７上
に特殊再生フラグ７ｃを設定するためのもの、特殊再生
判別部３４は特殊再生フラグ７ｃが設定されているかど
うかを判別するものである。なお、特殊フラグ７ｃの領
域は、ＣＰＵ２が高速アクセス可能なＲＯＭの領域内に
設定される。

【００８０】通常のＴＶ放送を受信する際には、映像信
号をＴＶ信号処理回路１１と表示モード制御部１２と字
幕表示位置制御部１３を介して処理し、ＴＶ文字放送表
示制御部３２によって、ＴＶ放送受信モードに切換えて
表示装置に送る。すなわち、通常のＴＶ放送をワイド画
面に変更して見る時には、リモコンより表示モード御御
部１２を制御して画面をワイド画面に切り替えればよ
い。また、映画等の字幕が見にくい位置になったときに
は、リモコンにより字幕表示位置制御部１３を操作して
表示位置を調整すれば良い。

【００８１】文字放送を受信する際には、まず、映像信
号の特定箇所に重畳された文字放送信号の全てを文字放
送取込制御部１４によって取り込み、誤り訂正部１５に
よる誤り訂正の後、データ転送部１６によってメモリ入
出力制御部（Ｉ／Ｏ）３５を介して、メモリ７の文字放
送受信データ格納部７ａに格納する。次いで、リモコン
等に設けられたキーボード３３等によって受信したい番
号を入力し、文字放送受信データ格納部７ａより、特定
の番組を呼び出す。

【００８２】この呼び出された文字放送受信データは、
文字コード・制御コード弁別部１７において、制御コー
ドと文字コードに弁別される。制御コードは、制御コー
ド処理部１８によって処理され、通常文字放送表示制御
部２０を介して文字放送受信のための制御を行なう。こ
れは、例えば、全画面固定表示モードで送られてきた文
字放送データを全画面固定表示を行なうこと、或いはス
クロール表示モードで送られてきた文字放送データをス
クロール表示制御することである。

【００８３】一方、文字コード自体は、ＣＧ・ＲＯＭ読
出制御部１９に送られ、ここで各文字コードに対応した
実際の文字パターンであるドットパターンデータとして
読み出される。このドットパターンデータは、通常、文
字放送表示制御部２０に送られ、前述の制御を受けて、
全画面固定表示、或いはスクロール表示のための映像信
号が作成されることとなる。この映像信号は、ＴＶ・文
字放送表示制御部３２に送られ、リモコン制御部（図示
せず）より送られる切換制御信号によって通常のＴＶ放
送の信号と切替えて、或いはスーパーインポーズで表示
される。以上に述べた動作は、通常のＴＶ放送、および
文字放送を放送局側で送信したモードで表示するという
動作である。

【００８４】次に、本発明に従って、全画面固定で送ら
れてきた文字放送をスクロール表示する動作について説
明する。文字放送取込制御部１４に入力された映像信号
は、誤り訂正部１５により文字放送データに対し誤り訂
正処理が行なわれたのち、データ転送部１６に送られ、
文字放送データを番組単位でメモリ７に対して書き込
み、読み出しを行う、受信コードが文字コードであるか
どうかを文字コード判別部２２で判別され、特殊再生モ
ードである場合に、文字放送データはゲート回路２３を
通過する。

【００８５】すなわち、使用者がキーボード３３により
特殊再生モードを指定すると、前記メモリ７上に特殊再
生フラグ７ｃが設定され、該特殊再生フラグ７ｃが設定
されているかどうかを特殊再生判別部３４により判別
し、その判別信号により前記ゲート回路２３が駆動させ
る。特殊再生判別部３４により、特殊再生フラグ７ｃが
設定されていれば、座標アドレス変換部２４において、
伝送された文字データの提示座標に基づき、提示画面変
換用テーブル７ｂのアドレスが算出さる。

【００８６】前記座標アドレス変換部２４により算出さ
れたアドレスに基づいて、テーブル作成部２５により提
示画面変換用テーブル７ｂが作成され、入出力制御部
（Ｉ／Ｏ）３５を介してメモリ７上に記憶される。１ペ
ージ（一画面）分の処理が終了したかどうかをページ終
了判定部２６により判定し、テーブル読出制御部２７に
より入出力制御部（Ｉ／Ｏ）３５を介してメモリ７上に
記憶されている提示画面変換用テーブルの１番小さいア
ドレスから順次テーブルデータを読み出し、該読出しテ
ーブルデータが、文字コードか制御コードかを文字コー
ド・制御コード弁別部２８により弁別し、文字コードで
あれば、ＣＧ・ＲＯＭ読出制御部１９に送られ、前述し
た通常の文字放送受信の動作を行い、制御コードであれ
ば、特殊再生表示制御部３１に送られる。

【００８７】一方、前記表示モード制御部１２からの制
御信号に基づいて、表示モード判別部２９により表示モ
ードが判別され、また、前記字幕表示位置制御部１３か
らの制御信号に基づいて、字幕位置検出部３０により字
幕位置が検出される。さらに、スクロール表示させる表
示位置の最適位置が信号検出部５により検出される。

【００８８】前記特殊再生装置制御部３１は、信号検出
部５と表示モード判別部２９と字幕位置検出部３０とか
らの検出結果に基づいて、スクロール表示する表示位置
を決定し、ＴＶ・文字放送表示制御部３２に送られ、特
殊再生表示画面のための映像信号が作成される。また、
ＴＶ・文字放送表示制御部３２は、前記通常文字放送表
示制御部２０による通常の文字放送表示に対し、子画面
作成部２１により作成された子画面を表示するための映
像信号を作成する。

【００８９】このように、文字放送取込制御部１４に入
力された映像信号は、ＣＰＵ２のデータ転送部１６に送
られ、前記映像信号より抜き取られた番組データを番組
単位でメモリ７上に記憶される。該メモリ７上に記憶さ
れた番組データを再生する時には、該メモリ７から番組
データが読び出され、ＣＰＵ２のデータ転送部１６に送
られ、文字コード・制御コード判別部１７により読み出
された番組データの受信コードが文字コードであるかど
うかを判別する。該文字コード・制御コード判別部１７
により文字コードでないと判別されると、制御コード処
理部１８により、文字サイズ指定，表示色指定，表示座
標指定，その他、属性設定などの制御コード処理が行わ
れる（請求項４）。

【００９０】前記文字コード・制御コード判別部１７に
おいて、文字コードであると判別されると、ＣＧ・ＲＯ
Ｍ読出制御部１９に送られ、各コードに対応した実際の
文字パターンであるドットパターンデータとして読み出
され、該ドットパターンデータは通常文字放送表示制御
部２０に送られる。特殊再生判別部３４において、特殊
再生フラグが「１」であるかどうか、すなわち、特殊再
生フラグが設定されているかどうかを判別する。該特殊
再生判別部３４において、特殊再生フラグ７ｃが設定さ
れていなければ、１文字表示処理が行われ、特殊再生フ
ラグ７ｃが設定されていれば、座標アドレス変換部２４
において、伝送された文字データの提示座標より提示画
面変換用テーブル７ｂのアドレスに変換する。この座標
アドレス変換処理について、以下に説明する。

【００９１】文字の指定されている表示座標（図４
（ａ）〜（ｃ）に記載の基準点）より、提示画面変換用
テーブル７ｂのアドレスを算出する。図５は、提示画面
変換用テーブルのメモリマップである。表示画素数、横
２４８ドット、縦２０４ドットであり、図４（ａ）は、
縦１２ドット、横８ドットのブロックを示す。図４
（ｂ）は、縦２４ドット、横１６ドットで、図４（ａ）
に示すブロックの４個分にあたる。図４（ｃ）におい
て、横方向に３１ブロック、縦方向に１７ブロック、合
計で５２７ブロックとなる。図５においても同様に、図
４に示す表示座標に対応するアドレスが示されている。

【００９２】以下にアドレスの算出例を示す。まず、縦
を１２ドットで、横を８ドット（文字サイズの最小単
位）で割り、算出された値の余りを丸め込む。縦；余り０＝商横；余り０＝商４＝商４＝商８＝商＋１１ブロックのデータのバイト数を７、横方向のブロック
数を３１であるとして、例えば、Ｘ＝１２，Ｙ＝１６な
らば、12／８は１余り４、16／12は１余り４であるた
め、テーブルアドレスは以下のようになる。テーブルアドレス＝(12／8)×７＋(16／12)×３１×７
＝1×７＋1×217＝224

【００９３】このようにして、提示画面変換用テーブル
のアドレスが算出され、この算出されたアドレスに基づ
き、テーブル作成部２５において提示画面変換用テーブ
ル７ｂが生成される。生成された提示画面変換用テーブ
ル７ｂは、メモリ７上に記憶される（請求項２）。以上
の処理が終了すると、次にページ終了かどうかをページ
終了判定部２６で判定し、ページ終了でなければ、前記
文字コード・制御コード判別部１７において、次の番組
コードの受信コードが文字コードであるかどうかを判別
し、前述の処理を繰り返す。

【００９４】ページ終了判定部２６でページ終了と判定
されれば、前記特殊再生判別部３４において、特殊再生
フラグ７ｃが設定されているかどうかを確認し、設定さ
れている場合は、前記テーブル作成部２５で作成された
提示画面変換用テーブル７ｂに基づき、特殊再生（スク
ロール）表示制御部３１でスクロール表示が開始され、
そのデータがメモリ７を介して、文字情報に対応する文
字の形状（フォント）を記憶しているＣＧ・ＲＯＭ３に
より、文字情報を映像信号に変換し、ＴＶ・文字放送表
示制御部３２を介して映像信号が出力される。一方、ス
クロール表示，全画面表示などの画面モードを表示モー
ド判別部２９で判別し、特殊再生表示制御部３１を介し
て、各々の画面モードが得られる（請求項５）。

【００９５】また、字幕移動機能などにより字幕がある
場合には、字幕位置検出部３０により字幕位置を検出
し、特殊再生（スクロール）表示位置制御部３１によ
り、字幕位置を避けて最適位置にスクロール表示を行う
（請求項６）。さらに、テレビ映像上の指定領域の平均
輝度やピーク輝度を信号検出部５により検出し、輝度の
少なく、写しやすく、テレビ映像の情報の邪魔にならな
い領域に提示位置を特殊再生（スクロール）表示位置制
御部３１により移動させてスクロール表示する（請求項
７）。

【００９６】図６（ａ）〜（ｃ）は、図１及び図３にお
ける信号検出部を説明するための図（請求項１２，１
３）で、図中、４１はＡ／Ｄコンバータ、４２は周期分
離回路、４３はタイミング発生回路、４４は領域選択ス
イッチ、４５はＭＡＸ検出回路（ピーク検出回路）、４
６はＭＡＸ比較回路、４７は平均化回路（平均レベル検
出回路）、４８は平均比較回路、４９は選択部、５０は
Ｉ／Ｆ（インターフェース）である。

【００９７】Ａ／Ｄコンバータ４１は、入力映像信号を
ディジタル信号に変換する。同期分離回路４２は、入力
映像信号から同期信号を分離して抜取る。タイミング発
生回路４３は、同期信号に基づいて、例えば、図６
（ｂ）に示すような２つのスクロール表示領域Ａ，Ｂを
表すタイミング信号を発生させる。領域選択スイッチ４
４は、タイミング信号に基づいて、２つの表示領域Ａ，
Ｂにおける映像信号を選択出力する。

【００９８】ＭＡＸ検出回路４５は、２つの表示領域
Ａ，Ｂにおけるそれぞれの映像レベルのピーク検出を行
う。ＭＡＸ比較回路４６は２つの表示領域Ａ，Ｂにおけ
る映像レベルの最大値を比較する。平均化回路４７は、
２つの表示領域Ａ，Ｂにおけるそれぞれの映像レベルの
平均値検出を行う。平均比較回路４８は、２つの表示領
域Ａ，Ｂにおける平均映像レベルを比較する。選択部４
９は、例えば、図６（ｃ）に示す論理表に基づいて、ス
ーパーインポーズ表示で見易く、輝度の低い方の表示領
域を選択する。

【００９９】まず、映像信号をＡ／Ｄコンバータ４１に
てディジタル信号に変換する。同期信号よりスクロール
表示をする画面上での表示領域をタイミング発生回路４
３で発生させる。そのタイミングで２つの表示領域での
映像レベルのピーク検出をＭＡＸ検出回路４５で行い、
平均レベル検出を平均化回路４７で行い、各々比較回路
４６，４８を介してスーパーインポーズ表示で見やす
く、輝度の低い表示領域を選択部４９で選択し、ＣＰＵ
２へそのデータを与える。

【０１００】なお、本実施例においては、図６（ｂ）に
示すような、画面上での上下２つの表示領域Ａ，Ｂに対
して、スーパーインポーズ表示で見易い方を選択するも
のについて説明したが、選択対象とする２つの表示領域
は、これに限らず、画面上の左右等任意の位置の２つの
表示領域に設定することも可能であり、さらに、表示領
域は２つに限らず、３つ、或いはそれ以上にし、その中
から最適箇所を選ぶようにすることも可能である。

【０１０１】該ＣＰＵ２は、該データにより図７（ａ）
あるいは図７（ｂ），図７（ｃ）あるいは図７（ｄ）の
表示領域を決める。図７（ａ）は、横表示領域（横スク
ロールモード）を画面上の下部に設けた図で、横幅は水
平マスク信号（Ｈ）で規定され、縦幅は垂直マスク信号
（Ｖ）で規定される。また、図７（ｂ）は、横表示領域
を上部に設けた図である。この横表示領域において、画
面の右側から左側へ文字をスクロールさせながら表示す
る。また、図７（ｃ）は縦表示領域（縦スクロールモー
ド）を画面上の右側に設けた図で、図７（ｄ）は左側に
設けた図である。この縦表示領域において、画面の下か
ら上へ文字をスクロールさせながら表示する。これによ
り、テレビ映像の文字との重なりや、輝度の高い映像に
よる見づらさが改善できる。

【０１０２】このように、本発明は、従来の構成に対し
て信号検出部５を付加している。該信号検出部５とは、
本発明にてスクロール表示させる表示位置を視聴者が見
やすい位置に表示するため、最適表示位置を探し出すた
めの回路である。スクロール表示では、通常のテレビ画
面にスーパーインポーズして表示するために、テレビ画
面の映像内容によってはスクロール表示されている文字
情報が見づらくなることが生じる。そこで、該信号検出
部５においては、テレビ映像の内容を確認し、情報が見
やすいところを探し出すことが可能である。従来は、本
発明の信号検出部を持たないため、操作者が見やすい位
置へ表示位置を移動していたか、もしくは移動できずに
そのままの状態で見ていた。

【０１０３】図８は、本発明による文字放送特殊再生装
置における番組データの復号処理のフローチャートで、
図９は、本発明のリモートコントロール送信機の例を示
す図である。図９の「Ａ」は、本発明モードへのトリガ
ーキー、「Ｂ」「Ｃ」「Ｄ」は画面モード切り換えキ
ー、１〜８はチャンネルである。操作者が「Ａ」キーを
押すと、インターフェース８へ「Ａ」のコードが書き込
まれる。ＣＰＵ２は、「Ａ」コードを読み取り、図８に
示す復号処理の「開始」を実行する。そして、ステップ
Ｓ１０にて特殊再生フラグをメモリ７上にセットして通
常処理へ戻る。しかし、このフラグによりＣＰＵ２は復
号プロトコルの変更をする。すなわち、特殊再生フラグ
７ｃが設定されていれば、座標アドレス変換して提示画
面変換用テーブル７ｂを作成する。特殊再生フラグ７ｃ
が設定されていなければ、前述した従来例と同様の通常
表示処理における１文字表示処理を行う。

【０１０４】図１０は、文字放送における表示領域を示
す図で、前述した図４に相当している。図１１は、提示
画面変換用テーブルを示す図である。図４において説明
したように、表示画素数は、横２４８ドット、縦２０４
ドットである。本発明では、この表示領域を横８ドッ
ト、縦１２ドットのブロックで区切り、区切られた５２
７個のブロック毎のテーブルを有する。図１１に示す提
示画面変換用テーブルとは、図１０に示すように、放送
局より送られた制御データ中に含まれる文字データの提
示座標より、テーブルのアドレスに変換して、そのアド
レスのテーブル領域へその文字のサイズ，表示色，文字
のコード，属性（アンダーライン等の文字飾り処理）を
書き込むテーブルである。文字放送における最小文字サ
イズは８×１２ドットである。また、文字の最小表示座
標は４×４ドットであり、文字を一列で並べるときは基
準となる文字を決め、その文字を基準として横に並べる
（請求項１０）。

【０１０５】すなわち、前述したように、表示画素数
は、横２４８ドット、縦２０４ドットであるので、表示
領域を横８ドット、縦１２ドットのブロックに区切る
と、横２４８／８＝３１ブロック、縦２０４／１２＝１
７ブロックとなり、画面上の総ブロック数は３１×１７
＝５２７ブロックになる。この各ブロック毎に図１１に
示す提示画面変換用テーブルを有している。

【０１０６】図１１に示す提示画面変換用テーブルは、
「サイズデータ」「色データ」「文字符号集合コード」
「文字コード１」「文字コード２」「属性データ」「属
性パラメータ」の７つの要素から成っている。「サイズ
データ」は、縦倍角や横倍角などの文字サイズを示すコ
ードが書き込まれている。「色データ」は、文字や図形
の色の種類を１６色の中から選択し、前景色と背景色を
１バイト中の上位４ビットを前景色、下位４ビットを背
景色とし、色データが書き込まれる。

【０１０７】「文字符号集合コード」は、漢字系集合
（２バイト符号），英数集合（１バイト符号），片仮名
集合（１バイト符号），平仮名集合（１バイト符号），
モザイク集合（１バイト符号），外字符号集合（１バイ
トまたは２バイト符号）それらの予め決められた各集合
毎のコードが書き込まれている。「文字コード１」「文
字コード２」は、「文字符号集合」毎に設定されるコー
ド長の文字コードが書き込まれている。

【０１０８】例えば、「文字符号集合」で漢字系符号集
合を選択されているときは、２バイトの文字コード（１
バイト目＝区データ，２バイト目＝点データ）が書き込
まれ、平仮名集合では、１バイトの文字コードが書き込
まれる。「属性データ」は、アンダーライン等の文字飾
り処理をする時などに用いられる。「属性パラメータ」
は「属性データ」にともなうパラメータである。前記
「サイズデータ」「色データ」「文字符号集合コード」
「属性データ」「属性パラメータ」が制御符号（コー
ド）である。

【０１０９】図５との関係をみると、提示画面変換用テ
ーブルが７つの要素から成るので、図５における横方向
には「００００」「０００７」…「０２１０」までの３
１のブロックに対応するアドレスが示され、縦方向には
「００００」「０２１７」（３１ブロック×７）…「３
４７２」までの１７ブロックに対応するアドレスが示さ
れている。

【０１１０】したがって、最小文字サイズ８×１２を基
準とすれば問題ないため、文字を表示する段階で、その
座標からブロックテーブルのアドレスを計算する。その
座標を８×１２のブロックに沿うよう丸め込みを行う。
次に、文字サイズ，表示色，文字符号集合コード（その
文字が漢字，カタカナ，平仮名，英数，外字等），文字
コード，属性（囲み，アンダーライン，フラッシング
等）をテーブルに書き込む。文字放送の表示色は１６色
ある。しかし、その半分はＲＧＢに対し、全輝度，半輝
度と輝度を変えている。テレビ映像にスーパーインポー
ズを表示するには、半輝度色では暗く見づらいので、全
輝度色への変換もする。

【０１１１】１ページ分のテーブル作成が終了した段階
で、テーブルの最初より表示を始める。表示処理では、
スクロール表示領域である縦２４ドットにするために、
基準文字サイズが縦２４ドットなら問題ないが、１２ド
ット時は、２ライン表示するか、上１２ドットにスペー
ス（文字を書かない）を付加し、下１２ドットにその文
字を表示するようにする。これらの判断は、図１２
（ａ）〜（ｄ）のような場面を想定し、その場面毎のル
ールを決めて処理を行う。図１２（ｃ）時は、後者の処
理をする。

【０１１２】すなわち、提示画面変換用テーブルの作成
タイミングは、通常の復号課程において、文字の表示の
代わりに、このテーブル作成を行う。該提示画面変換用
テーブルは、文字放送における表示領域（縦２０４ドッ
ト、横２４８ドット）を横８ドット、縦１２ドットのブ
ロックで区切ったときのブロック毎の文字情報を格納す
るテーブルである。文字及び図形の動作基準点が掛かる
ブロックに、その文字，図形のサイズ，表示色，文字符
号集合コード（その文字が漢字，カタカナ，平仮名，英
数，外字等），文字コード，属性（囲み，アンダーライ
ン，フラッシング等）データ，属性パラメタを格納す
る。この提示画面変換用テーブル作成を１ページ内全て
のデータユニットで行う。該提示画面変換用テーブル作
成終了後、該テーブルの１番小さいアドレスから文字を
復号し、１文字ずつスクロール表示して行く（請求項
９）。

【０１１３】また、これらの文字情報は、文字のあるエ
リアのみ書き込まれているため、文字情報のない領域
（スペースまたはブランク部）では、これらの情報がな
いため、スクロール表示する上では、ブランク期間とな
ってしまう。そこで、文字がないところ（前記情報が書
き込まれていないテーブル）では、しきい値を決めたソ
フトカウンタを回し、決められた回数以上はブランクの
テーブルを飛ばす（ジャンプ）処理を行う。

【０１１４】図１３は、本発明による文字放送特殊再生
装置における番組データの復号処理のフローチャートで
ある。この復号処理は、ＣＰＵで処理される。図２及び
図３において説明したように、まず、受信コードが文字
コードかどうかの判断をし(S20)、文字コードでない場
合は、制御コード処理（文字サイズ指定，表示色指定，
表示座標指定，その他属性設定等）を行い(S21)、ステ
ップＳ２６へ進む。

【０１１５】前記ステップＳ２０において、文字コード
の時は、特殊再生フラグが設定されているかどうかを確
認をする(S22)。設定されていなければ、文字コードの
表示を行い(S23)、ステップＳ２６へ進む。特殊再生フ
ラグが設定されている場合は、まず、現在指定されてい
る座標から、追加されたテーブルのアドレスを計算する
(S24)。このアドレスの計算については、図４及び図５
において説明してある。次に、その計算により算出され
たテーブルへ文字サイズ，文字コード，その他属性等を
設定し(S25)、ステップＳ２６へ進む。

【０１１６】ステップＳ２６では、ページの復号が終了
したかを判断し、まだ終了でなければ、前記ステップＳ
２０へ戻る。ページの終了時は、特殊再生フラグが設定
されているかどうかを確認し(S27)、設定されていなけ
れば、このフローを終了する。特殊再生フラグが設定さ
れている場合は、復号により作成された提示画面変換用
テーブルに基づき、スクロール表示を開始する(S28)。

【０１１７】このように、本発明による文字放送特殊装
置の動作は、ＣＰＵ２におけるソフトウェア処理で行わ
れる。したがって、図１に基づいて説明をすると、文字
放送データを格納されたメモリ７によりページデータを
１バイトずつ読み出し、そのデータが文字コードか、制
御コードかの判断をＣＰＵ２にて行う。そのコードが文
字コード時は、特殊再生モード中かどうかを確認し、特
殊再生モード中であれば、現座標から前記提示画面変換
用テーブル７ｃのアドレスを算出し、その文字情報をテ
ーブル内へ書き込む。

【０１１８】該提示画面変換用テーブルとは、メモリ７
内の予め設定された変換テーブル領域である。ページ内
の復号（テーブル作成）処理終了後、特殊表示モード時
は、メモリ７内テーブルの小さいアドレスより文字情報
を読み出し、文字ならばＣＧ・ＲＯＭ３よりフォントデ
ータを読み出し、表示制御部６へ転送してスクロール表
示する。

【０１１９】また、グラフィックなどのパターンデータ
ユニット，モザイク，付加音は、復号処理時に処理を行
わない（データユニットの破棄）。表示時は、ハーフト
ーンをセットし、横スクロールモードならば画面の右側
から左側へ、縦スクロールモードならば画面の下から上
へ文字をスクロールさせながら表示させる。図７（ａ）
〜（ｄ）は、その表示例である。これらにより、操作者
は、テレビ映像を見ながら文字放送番組の情報を得るこ
とができる。

【０１２０】図１４（ａ）〜（ｄ）は、ワイドアスペク
トモニタの各画面モードでの表示例を示す図で、図１４
（ａ）は通常画面モード（アスペクト比、縦３、横
４）、図１４（ｂ）は画面モードＡ、図１４（ｃ）は画
面モードＢ（アスペクト比、縦９、横１６）、図１４
（ｄ）は画面モードＢ′を各々示している。図中、５１
は通常のテレビ映像、５２は本発明による番組データの
表示領域である。

【０１２１】図１４より各画面モードにおいて画面サイ
ズが違うのが分かる。これでは、通常のスクロール表示
をすると、図１４（ｃ）に示すように、スクロール部分
が画面から外れてしまう（見えなくなってしまう）。ま
た、字幕移動機能を使用したときなどは、字幕がスクロ
ール表示をしている領域と重なってしまう。したがっ
て、現在の画面モード，字幕移動機能が働いているかを
インターフェース８よりＣＰＵ２が読み込み、それらの
モードに応じて最適なスクロール表示位置にする。図９
の「Ｂ」，「Ｃ」,「Ｄ」は、画面モードの切り換えキ
ーである。

【０１２２】図１５は、全面固定表示のページを縦，横
を１／２ずつ圧縮し、子画面を表示した例である。本発
明のスクロール表示機能によれば、放送局から送出され
た番組の構成を変えてしまうことがあり、著作権の侵害
等の問題が発生することも考えられるが、著作権の侵害
等の対処、また、ページの画面構成等を見ることを可能
にするため、スクロール表示を始める前に、またはスク
ロール表示の後に子画面５３を数秒間表示する（請求項
８）。

【０１２３】次に、テレビ画面にスーパーインポーズし
て表示する字幕放送番組を復調する文字放送受信装置に
ついて説明する。文字放送における表示機能は、縦２０
４ドット、横２４８ドットである。従って、有効走査線
が約２４０本（１フィールド）のＮＴＳＣ（Ｎational
Ｔelevision Ｓystem Ｃommittee color system）テレ
ビジョン方式において、文字放送の画面だけを表示する
場合には、問題なく表示可能である。しかし、テレビ画
面にスーパーインポーズして表示する字幕放送番組等の
場合、垂直，水平の表示領域を変化させるワイドテレビ
ジョンにおいては、表示領域を拡大表示した場合に、縦
２０４ドット、横２４８ドットを確保できなくなる。こ
れは、文字情報を正確に操作者に伝えることができな
い。

【０１２４】そこで、文字放送番組の復号をする段階
で、文字放送の情報を表示している領域を検出する検出
部と、該検出部による検出した領域よりワイドテレビジ
ョン等の拡大表示等による表示領域の縮小に対し、文字
情報全てを表示するための最適位置を算出する算出部
と、該算出部により選択された表示を実行する表示部と
を有することにより、表示領域を縮小されたワイドテレ
ビジョンにおいても、文字番組情報を欠くことなく良好
な映像を得ることが可能となる（請求項１４）。

【０１２５】このように、文字放送番組を復号する段階
にて、文字放送の情報を表示している領域を検出する文
字座標表を作成し、ページ内の復号完了後、そのテーブ
ルより表示モードの判定を行い表示を行う。図１６は、
本発明の処理フローチャートである。この復号処理は、
ＣＰＵ２で処理される。まず、文字コードかどうかの判
定をし（S31）、文字コードでない場合は、制御コード
処理を行い（S36）、ステップＳ３９へ進む。前記ステ
ップＳ３１にて文字コードの時は、現在の表示モードが
ワイドアスペクト表示（有効垂直走査線が２０４本未
満）かを判定し（S32）、また、このページの表示形態
がスーパー表示指定されているかを判定し（S33）、両
方と共に違うならば、通常の１文字表示を行う（S3
5）。前記ステップＳ３３にてスーパー表示指定であっ
たならば、１文字処理を行う（S34）。

【０１２６】これは、文字復号をし、画像メモリへ文字
フォントデータを書き込むが、表示は行わない。その文
字の表示座標に従い、文字座標からのメモリアドレス変
換処理を行い、そのアドレスへ１バイトの文字有りフラ
グ（ＦＦＨ）を設定する（S37）。これは、縦２０４ド
ット／１２個のテーブルであり、演算結果より文字が有
れば、そのアドレスへＦＦＨを書き込む。演算例を示
す。［Ａ］という文字が基準点が縦１２０ドットに表示
する場合、縦１２０／１２＝１０バイト目のテーブルへ
ＦＦＨを書き込む。ステップＳ３８では、ページが終了
したかを判断し、まだ終了でなければ、前記ステップＳ
３１へ戻る。ページ終了時は、表示モード判定処理に
て、前記作成された文字座標テーブルより表示モードの
判定を行う（S40）。

【０１２７】ここで、モードＡと判定された場合は、１
／２画表示処理を行う（S42）。１／２画表示とは、縦
方向２０４ドットある画素を１本ずつ偶数フィールドと
奇数フィールドへ振り分け、インターレース処理にて縦
方向を１／２に圧縮して表示をする。また、モードＡ以
外の時は、表示位置を予め設定されている画面の下部
「モードＣ」または上部「モードＢ」へ前記画像メモリ
へ書き込まれた情報をスクロール（表示位置移動）して
表示をする（S43）。

【０１２８】図１７は、表示モード判定処理のフローチ
ャートである。この判定処理は、ＣＰＵ２にて処理され
る。まず、テーブルの先頭アドレスをセットする（S5
1）。そのアドレスのデータが０（文字無し）かＦＦＨ
（文字有り）かを判定し（S52）、ＦＦＨ（文字有り）
だったらステップ６１へ進む。０（文字無し）であれ
ば、テーブル内の２バイト目より６バイト目にＦＦＨが
１つでもあったかを判定する（S53）。これはＦＦＨが
なかった（０であった）ならば、ステップＳ５５へ進
む。ＦＦＨがあった場合は、ＣＰＵの作業メモリ上へ
［Ａ］を設定する（S54)。

【０１２９】次に、テーブル内の７バイト目から１２バ
イト目にＦＦＨが１つでもあったかを判定する（S5
5）。このように、ステップ５５，５６，５７，５８を
行い、ＣＰＵの作業メモリ内に［Ａ］［Ｂ］［Ｃ］のう
ち、［Ａ］だけの設定かを判定し（S59）、［Ａ］だけ
ならば、この処理の出力「モードＢ」に設定する（S6
3）。［Ａ］だけでなければステップ６０へ進み、
［Ｃ］だけかの判定をする（S60）。［Ｃ］だけならば
「モードＣ」を設定する（S62）。［Ｃ］だけでなけれ
ば「モードＡ」を設定する（S61）。

【０１３０】このように、テレビジョン放送番組の進行
に同期してそのテレビジョン放送番組の内容に対応した
字幕放送データを送出する字幕番組に対し、垂直の走査
線数が少ないワイドテレビジョンにおいて、文字番組情
報を欠くことなく提供するようにするとともに、字幕な
どで表示形態が縦書きの時、ワイドテレビジョンによる
拡大表示のために、垂直の表示領域が削減された場合に
は、１列の表示文字数を変更し、足りない分を隣の列へ
並び替えする。

【０１３１】次に、テレテキスト放送特殊再生装置の一
実施例について、図１に基づいて説明する。チューナ
（図示せず）により検波された映像信号を取込制御部１
に入力する。該取込制御部１は、映像信号よりページデ
ータを抜き取り、誤り訂正を行い、抜き取られたページ
データはそのページ番号と共に、ページ単位でメモリ７
に記憶される。該メモリ７に記憶されたページデータを
再生するには、操作者が再生したいページ番号をキー操
作により入力する。このページ番号は、インタフェース
（Ｉ／Ｆ）８を介してＣＰＵ２に入力される。該ＣＰＵ
２の作用により入力ページ番号に対応するページデータ
を読み出す。

【０１３２】読み出したページデータが文字情報及び図
形情報の場合、表示制御部６を介して、映像信号（Ｒ,
Ｇ,Ｂ,Ｙ）として出力される。なお、ＣＧ・ＲＯＭ３
は、文字情報に対応する文字の形状（フォント）を記憶
しており、文字情報を映像信号に変換する時に使用す
る。タイマ４によりインタラプト処理し、予め指定，設
定された文字放送ページをページ単位で前記指定された
時間間隔や、受信ページの更新を行うことができる（請
求項２５）。

【０１３３】該タイマ４によるＣＰＵ２への割り込みに
より、１日に数回しか変わらない「ニュース」などの文
字ページのスクロールを、ページの受信毎に行うのは頻
雑なので、そうでないようにすることができる。信号検
出部５は、映像信号をディジタル信号に変換し、スクロ
ール表示をする画面上での領域を発生させ、そのタイミ
ングで２つの領域での映像レベルのピーク，平均レベル
を検出し、比較してスーパーインポーズ表示を行ってＣ
ＰＵ２へそのデータを送る。該ＣＰＵ２では、該データ
により表示領域を決め、テレビ映像の文字との重なり
や、輝度の高い映像による見づらさを改善する（請求項
１７）。

【０１３４】すなわち、テレビ放送の垂直帰線消去期間
に重畳されたテレテキスト放送データを取込制御部１に
て取り込む。テレテキスト放送データが取り込まれる
と、取込制御部１よりＣＰＵ２へ割り込みが掛かる。該
ＣＰＵ２は、その割り込みにより文字放送データの受信
を知り、誤り訂正処理を行う。その後、テレテキスト放
送データの連続性を確認しながらテレテキスト放送デー
タの送出単位の再生を行い、メモリ７のテレテキスト放
送受信データ格納部７ａへ格納する。操作者がページを
選択すると、そのページデータをＣＰＵ２がメモリ７よ
り読み出す。その後、前述した図１３のフローチャート
に示すような処理を行い、提示画面変換用テーブル７ｂ
を作成し、１ページ（一画面）の提示画面変換用テーブ
ル７ｂを作成完了後、該テーブルの最初から１文字ずつ
スクロール表示する。特殊再生制御部２ａは、該提示画
面変換用テーブル７ｂを作成するとともに、該提示画面
変換用テーブル７ｂに基づいて表示制御部６でスクロー
ル表示をするためのものである。

【０１３５】図１８及び図１９は、本実施例におけるＣ
ＰＵ２の機能を中心に示した機能ブロック図で、図中、
５４はテレテキスト放送取込制御部、５５はテレテキス
ト放送受信データ格納部、５６は通常テレテキスト放送
表示制御部、５７はテレテキスト放送表示制御部で、そ
の他、図２及び図３と同じ作用をする部分は同一の符号
を付してある。

【０１３６】なお、図１における特殊再生制御部２ａ
は、文字コード判別部２２とゲート回路２３と座標アド
レス変換部２４とテーブル作成部２５とページ終了判定
部２６とテーブル読出制御部２７と文字コード・制御コ
ード弁別部２８と特殊再生表示制御部３１と特殊再生判
別部３４とから成る。

【０１３７】通常のＴＶ信号処理に係る構成は、ＴＶ信
号処理回路１１と表示モード制御部１２と字幕表示位置
制御部１３とから成る。また、通常のテレテキスト放送
信号処理（従来）に係る構成は、テレテキスト放送取込
制御部５４と誤り訂正部１５とデータ転送部１６と文字
コード・制御コード弁別部１７と制御コード処理部１８
とＣＧ・ＲＯＭ読出制御部１９と通常テレテキスト放送
表示制御部５６とメモリ７とＴＶ・テレテキスト放送表
示制御部５７とキーボード３３と入出力制御部（Ｉ／
Ｏ）３５とＣＧ・ＲＯＭ３とから成る。

【０１３８】また、特殊再生時のテレテキスト放送信号
処理（本実施例）に係る構成は、文字コード判別部２２
とゲート回路２３と座標アドレス変換部２４とテーブル
作成部２５とページ終了判定部２６とテーブル読出制御
部２７と文字コード・制御コード弁別部２８と表示モー
ド判別部２９と字幕位置検出部３０と特殊再生表示制御
部３１とＴＶ・テレテキスト放送表示制御部５７とキー
ボード３３と特殊再生判別部３４と入出力制御部（Ｉ／
Ｏ）３６と信号検出部５と子画面作成部２１とから成
る。

【０１３９】以下、図１８及び図１９における各構成要
素について説明する。表示モード制御部１２は、リモコ
ン信号に基づいて異なるアスペクト比を有する各表示画
面モードを制御する。字幕表示位置制御部１３は、リモ
コン信号に基づいて字幕表示位置を移動するよう制御す
る。テレテキスト放送取込制御部５４は、入力映像信号
よりテレテキスト放送データを取込む。誤り訂正部１５
は、テレテキスト放送データに対して誤り訂正処理を行
う。データ転送部１６は、テレテキスト放送データをペ
ージ単位でメモリ７に対して書込み、読出しを行う。文
字コード・制御コード弁別部１７は、文字放送データの
符号集合から文字コードと制御コードとに弁別する。制
御コード処理部１８は、制御コードに基づき、文字サイ
ズ指定、表示色指定、表示座標指定属性設定等の処理を
行う。

【０１４０】ＣＧ・ＲＯＭ読出し制御部１９は、文字コ
ードに基づき、ＣＧ・ＲＯＭ３より所定のキャラクタ信
号を読出し制御する。通常文字放送表示制御部２０は通
常の文字放送表示を行う。子画面作成部２１は、通常の
文字放送表示画面を１／２に圧縮して子画面を作成す
る。文字コード判別部２２は、受信コードが文字コード
かどうか判別する。ゲート回路２３は、特殊再生モード
であるときに信号を通過させる。座標アドレス変換部２
４は、制御コードに含まれる文字の表示座標より提示画
面交換用テーブル７ｂのアドレスを算出する。テーブル
作成部２５は算出されたアドレスに基づいて提示画面交
換用テーブル７ｂを作成する。

【０１４１】ページ終了判定部２６はページ終了かどう
かを判定する。テーブル読出し制御部２７は、テーブル
の１番小さいアドレスから順次テーブルデータを読出
す。文字コード・制御コード弁別部２８は、読出しテー
ブルデータから文字コードと制御コードとに弁別する。
表示モード判別部２９は、表示モード制御部１２からの
制御信号に基づいて表示モードを判別する。字幕位置検
出部３０は、字幕表示位置制御部１３からの制御信号に
基づいて字幕位置を検出する。特殊再生（スクロール）
表示制御部３１は、信号検出部５、表示モード判別部２
９、字幕位置検出部３０からの検出結果に基づいて、ス
クロール表示する表示位置等を決定する。

【０１４２】ＴＶ・テレテキスト放送表示制御部５７
は、切換制御信号に基づいて、ＴＶ放送表示画面、通常
テレテキスト放送表示画面、通常テレテキスト放送の子
画面、及び、特殊再生表示画面をそれぞれ切換えて単独
で表示装置（図示せず）等へ出力したり、或いは、ＴＶ
放送表示画面にテレテキスト放送表示画面をスーパーイ
ンポーズ表示させるためのものである。すなわち、切換
制御信号により表示画面を切り換えるのであるが、例え
ば、子画面表示の場合などは、常に子画面が表示されて
いるものではなく、必要なときに、スクロール表示の前
又は後に数秒間、子画面表示するものである。

【０１４３】また、ＴＶ・テレテキスト放送表示制御部
５７には、図１における表示制御部６（テレテキスト放
送用）が含まれている。また、キーボード３３は、使用
者が特定のページを指定したり、特殊再生モードを指定
して、メモリ７上に特殊再生フラグ７ｃを設定するため
のもの、特殊再生判別部３４は特殊再生フラグ７ｃが設
定されているかどうかを判別するものである。なお、特
殊フラグ７ｃの領域は、ＣＰＵ２が高速アクセス可能な
ＲＯＭの領域内に設定される。

【０１４４】通常のＴＶ放送を受信する際には、映像信
号をＴＶ信号処理回路１１と表示モード制御部１２と字
幕表示位置制御部１３を介して処理し、ＴＶテレテキス
ト放送表示制御部５７によって、ＴＶ放送受信モードに
切換えて表示装置に送る。すなわち、通常のＴＶ放送を
ワイド画面に変更して見る時には、リモコンより表示モ
ード御御部１２を制御して画面をワイド画面に切り替え
ればよい。また、映画等の字幕が見にくい位置になった
ときには、リモコンにより字幕表示位置制御部１３を操
作して表示位置を調整すれば良い。

【０１４５】文字放送を受信する際には、まず、映像信
号の特定箇所に重畳されたテレテキスト放送信号の全て
をテレテキスト放送取込制御部５４によって取り込み、
誤り訂正部１５による誤り訂正の後、データ転送部１６
によってメモリ入出力制御部（Ｉ／Ｏ）３５を介して、
メモリ７の文字放送受信データ格納部７ａに格納する。
次いで、リモコン等に設けられたキーボード３３等によ
って受信したい番号を入力し、テレテキスト放送受信デ
ータ格納部５５より、特定のページを呼び出す。

【０１４６】この呼び出されたテレテキスト放送受信デ
ータは、文字コード・制御コード弁別部１７において、
制御コードと文字コードに弁別される。制御コードは、
制御コード処理部１８によって処理され、通常テレテキ
スト放送表示制御部５６を介してテレテキスト放送受信
のための制御を行なう。これは、例えば、文字サイズ，
色の切替や点滅やコンシールなどを表示制御することで
ある。

【０１４７】一方、文字コード自体は、ＣＧ・ＲＯＭ読
出制御部１９に送られ、ここで各文字コードに対応した
実際の文字パターンであるドットパターンデータとして
読み出される。このドットパターンデータは、通常、テ
レテキスト放送表示制御部５６に送られ、前述の制御を
受けて、全画面固定表示、或いはスクロール表示のため
の映像信号が作成されることとなる。この映像信号は、
ＴＶ・文字放送表示制御部３２に送られ、リモコン制御
部（図示せず）より送られる切換制御信号によって通常
のＴＶ放送の信号と切替えて、或いはスーパーインポー
ズで表示される。以上に述べた動作は、通常のＴＶ放
送、およびテレテキスト放送を放送局側で送信したモー
ドで表示するという動作である。

【０１４８】次に、本発明に従って、全画面固定で送ら
れてきたテレテキスト放送をスクロール表示する動作に
ついて説明する。テレテキスト放送取込制御部５４に入
力された映像信号は、誤り訂正部１５によりテレテキス
ト放送データに対し誤り訂正処理が行なわれたのち、デ
ータ転送部１６に送られ、テレテキスト放送データを番
組単位でメモリ７に対して書き込み、読み出しを行う、
受信コードが文字コードであるかどうかを文字コード判
別部２２で判別され、特殊再生モードである場合に、テ
レテキスト放送データはゲート回路２３を通過する。

【０１４９】すなわち、使用者がキーボード３３により
特殊再生モードを指定すると、前記メモリ７上に特殊再
生フラグ７ｃが設定され、該特殊再生フラグ７ｃが設定
されているかどうかを特殊再生判別部３４により判別
し、その判別信号により前記ゲート回路２３が駆動させ
る。特殊再生判別部３４により、特殊再生フラグ７ｃが
設定されていれば、座標アドレス変換部２４において、
伝送された文字データの提示座標に基づき、提示画面変
換用テーブル７ｂのアドレスが算出さる。

【０１５０】前記座標アドレス変換部２４により算出さ
れたアドレスに基づいて、テーブル作成部２５により提
示画面変換用テーブル７ｂが作成され、入出力制御部
（Ｉ／Ｏ）３５を介してメモリ７上に記憶される。１ペ
ージ（一画面）分の処理が終了したかどうかをページ終
了判定部２６により判定し、テーブル読出制御部２７に
より入出力制御部（Ｉ／Ｏ）３５を介してメモリ７上に
記憶されている提示画面変換用テーブルの１番小さいア
ドレスから順次テーブルデータを読み出し、該読出しテ
ーブルデータが、文字コードか制御コードかを文字コー
ド・制御コード弁別部２８により弁別し、文字コードで
あれば、ＣＧ・ＲＯＭ読出制御部１９に送られ、前述し
た通常の文字放送受信の動作を行い、制御コードであれ
ば、特殊再生表示制御部３１に送られる。

【０１５１】一方、前記表示モード制御部１２からの制
御信号に基づいて、表示モード判別部２９により表示モ
ードが判別され、また、前記字幕表示位置制御部１３か
らの制御信号に基づいて、字幕位置検出部３０により字
幕位置が検出される。さらに、スクロール表示させる表
示位置の最適位置が信号検出部５により検出される。

【０１５２】前記特殊再生装置制御部３１は、信号検出
部５と表示モード判別部２９と字幕位置検出部３０とか
らの検出結果に基づいて、スクロール表示する表示位置
を決定し、ＴＶ・テレテキスト放送表示制御部５７に送
られ、特殊再生表示画面のための映像信号が作成され
る。また、ＴＶ・テレテキスト放送表示制御部５７は、
前記通常テレテキスト放送表示制御部５６による通常の
テレテキスト放送表示に対し、子画面作成部２１により
作成された子画面を表示するための映像信号を作成す
る。

【０１５３】このように、テレテキスト放送取込制御部
５４に入力された映像信号は、ＣＰＵ２のデータ転送部
１６に送られ、前記映像信号より抜き取られたページデ
ータをページ単位でメモリ７上に記憶される。該メモリ
７上に記憶されたページデータを再生する時には、該メ
モリ７からページデータが読び出され、ＣＰＵ２のデー
タ転送部１６に送られ、文字コード・制御コード判別部
１７により読み出されたページデータの受信コードが文
字コードであるかどうかを判別する。該文字コード・制
御コード判別部１７により文字コードでないと判別され
ると、制御コード処理部１８により、文字サイズ指定，
表示色指定，表示座標指定，その他、属性設定などの制
御コード処理が行われる（請求項１８）。

【０１５４】前記文字コード・制御コード判別部１７に
おいて、文字コードであると判別されると、ＣＧ・ＲＯ
Ｍ読出制御部１９に送られ、各コードに対応した実際の
文字パターンであるドットパターンデータとして読み出
され、該ドットパターンデータは通常テレテキスト放送
表示制御部５６に送られる。特殊再生判別部３４におい
て、特殊再生フラグが「１」であるかどうか、すなわ
ち、特殊再生フラグが設定されているかどうかを判別す
る。該特殊再生判別部３４において、特殊再生フラグ７
ｃが設定されていなければ、１文字表示処理が行われ、
特殊再生フラグ７ｃが設定されていれば、座標アドレス
変換部２４において、伝送された文字データの提示座標
より提示画面変換用テーブル７ｂのアドレスに変換す
る。この座標アドレス変換処理について、以下に説明す
る。

【０１５５】文字の指定されている表示座標（図２０
（ａ）〜（ｃ）に記載の基準点）より、提示画面変換用
テーブル７ｂのアドレスを算出する。図２１は、提示画
面変換用テーブルのメモリマップである。表示画素数、
横４８０ドット、縦２５０ドットであり、図２０（ａ）
は、縦１０ドット、横１２ドットのブロックを示す。図
２０（ｂ）は、縦２０ドット、横２４ドットで、図２０
（ａ）に示すブロックの４個分にあたる。図２０（ｃ）
において、横方向に４０ブロック、縦方向に２５ブロッ
ク、合計で１０００ブロックとなる。図２１においても
同様に、図２０に示す表示座標に対応するアドレスが示
されている。

【０１５６】以下にアドレスの算出例を示す。まず、縦
を１０ドットで、横を１２ドット（文字サイズの最小単
位）で割り、算出された値の余りを丸め込む。縦；余り０＝商横；余り０＝商４＝商４＝商８＝商＋１１ブロックのデータのバイト数を７、横方向のブロック
数を４０であるとして、例えば、Ｘ＝１２，Ｙ＝１６な
らば、１２／１２は１余り４、１６／１０は１余り４で
あるため、テーブルアドレスは以下のようになる。テーブルアドレス＝(１２／１２)×７＋(１６／１０)×
４０×７＝１×７＋1×２８０＝２８７

【０１５７】このようにして、提示画面変換用テーブル
のアドレスが算出され、この算出されたアドレスに基づ
き、テーブル作成部２５において提示画面変換用テーブ
ル７ｂが生成される。生成された提示画面変換用テーブ
ル７ｂは、メモリ７上に記憶される（請求項１６）。以
上の処理が終了すると、次にページ終了かどうかをペー
ジ終了判定部２６で判定し、ページ終了でなければ、前
記文字コード・制御コード判別部１７において、次のペ
ージコードの受信コードが文字コードであるかどうかを
判別し、前述の処理を繰り返す。

【０１５８】ページ終了判定部２６でページ終了と判定
されれば、前記特殊再生判別部３４において、特殊再生
フラグ７ｃが設定されているかどうかを確認し、設定さ
れている場合は、前記テーブル作成部２５で作成された
提示画面変換用テーブル７ｂに基づき、特殊再生（スク
ロール）表示制御部３１でスクロール表示が開始され、
そのデータがメモリ７を介して、文字情報に対応する文
字の形状（フォント）を記憶しているＣＧ・ＲＯＭ３に
より、文字情報を映像信号に変換し、ＴＶ・テレテキス
ト放送表示制御部５７を介して映像信号が出力される。
一方、スクロール表示，全画面表示などの画面モードを
表示モード判別部２９で判別し、特殊再生表示制御部３
１を介して、各々の画面モードが得られる（請求項１
９）。

【０１５９】また、字幕移動機能などにより字幕がある
場合には、字幕位置検出部３０により字幕位置を検出
し、特殊再生（スクロール）表示位置制御部３１によ
り、字幕位置を避けて最適位置にスクロール表示を行う
（請求項２０）。さらに、テレビ映像上の指定領域の平
均輝度やピーク輝度を信号検出部５により検出し、輝度
の少なく、写しやすく、テレビ映像の情報の邪魔になら
ない領域に提示位置を特殊再生（スクロール）表示位置
制御部３１により移動させてスクロール表示する（請求
項２１）。

【０１６０】図６（ａ）〜（ｃ）は、図１及び図１９に
おける信号検出部を説明するための図（請求項２６，２
７）で、図中、４１はＡ／Ｄコンバータ、４２は周期分
離回路、４３はタイミング発生回路、４４は領域選択ス
イッチ、４５はＭＡＸ検出回路（ピーク検出回路）、４
６はＭＡＸ比較回路、４７は平均化回路（平均レベル検
出回路）、４８は平均比較回路、４９は選択部、５０は
Ｉ／Ｆ（インターフェース）である。

【０１６１】Ａ／Ｄコンバータ４１は、入力映像信号を
ディジタル信号に変換する。同期分離回路４２は、入力
映像信号から同期信号を分離して抜取る。タイミング発
生回路４３は、同期信号に基づいて、例えば、図６
（ｂ）に示すような２つのスクロール表示領域Ａ，Ｂを
表すタイミング信号を発生させる。領域選択スイッチ４
４は、タイミング信号に基づいて、２つの表示領域Ａ，
Ｂにおける映像信号を選択出力する。

【０１６２】ＭＡＸ検出回路４５は、２つの表示領域
Ａ，Ｂにおけるそれぞれの映像レベルのピーク検出を行
う。ＭＡＸ比較回路４６は２つの表示領域Ａ，Ｂにおけ
る映像レベルの最大値を比較する。平均化回路４７は、
２つの表示領域Ａ，Ｂにおけるそれぞれの映像レベルの
平均値検出を行う。平均比較回路４８は、２つの表示領
域Ａ，Ｂにおける平均映像レベルを比較する。選択部４
９は、例えば、図６（ｃ）に示す論理表に基づいて、ス
ーパーインポーズ表示で見易く、輝度の低い方の表示領
域を選択する。

【０１６３】まず、映像信号をＡ／Ｄコンバータ４１に
てディジタル信号に変換する。同期信号よりスクロール
表示をする画面上での表示領域をタイミング発生回路４
３で発生させる。そのタイミングで２つの表示領域での
映像レベルのピーク検出をＭＡＸ検出回路４５で行い、
平均レベル検出を平均化回路４７で行い、各々比較回路
４６，４８を介してスーパーインポーズ表示で見やす
く、輝度の低い表示領域を選択部４９で選択し、ＣＰＵ
２へそのデータを与える。

【０１６４】なお、本実施例においては、図６（ｂ）に
示すような、画面上での上下２つの表示領域Ａ，Ｂに対
して、スーパーインポーズ表示で見易い方を選択するも
のについて説明したが、選択対象とする２つの表示領域
は、これに限らず、画面上の左右等任意の位置の２つの
表示領域に設定することも可能であり、さらに、表示領
域は２つに限らず、３つ、或いはそれ以上にし、その中
から最適箇所を選ぶようにすることも可能である。

【０１６５】該ＣＰＵ２は、該データにより図７（ａ）
あるいは図７（ｂ），図７（ｃ）あるいは図７（ｄ）の
表示領域を決める。図７（ａ）は、横表示領域（横スク
ロールモード）を画面上の下部に設けた図で、横幅は水
平マスク信号（Ｈ）で規定され、縦幅は垂直マスク信号
（Ｖ）で規定される。また、図７（ｂ）は、横表示領域
を上部に設けた図である。この横表示領域において、画
面の右側から左側へ文字をスクロールさせながら表示す
る。また、図７（ｃ）は縦表示領域（縦スクロールモー
ド）を画面上の右側に設けた図で、図７（ｄ）は左側に
設けた図である。この縦表示領域において、画面の下か
ら上へ文字をスクロールさせながら表示する。これによ
り、テレビ映像の文字との重なりや、輝度の高い映像に
よる見づらさが改善できる。

【０１６６】このように、本発明は、従来の構成に対し
て信号検出部５を付加している。該信号検出部５とは、
本発明にてスクロール表示させる表示位置を視聴者が見
やすい位置に表示するため、最適表示位置を探し出すた
めの回路である。スクロール表示では、通常のテレビ画
面にスーパーインポーズして表示するために、テレビ画
面の映像内容によってはスクロール表示されている文字
情報が見づらくなることが生じる。そこで、該信号検出
部５においては、テレビ映像の内容を確認し、情報が見
やすいところを探し出すことが可能である。従来は、本
発明の信号検出部を持たないため、操作者が見やすい位
置へ表示位置を移動していたか、もしくは移動できずに
そのままの状態で見ていた。

【０１６７】図８は、本発明によるテレテキスト放送特
殊再生装置におけるページデータの復号処理のフローチ
ャートで、図９は、本発明のリモートコントロール送信
機の例を示す図である。図９の「Ａ」は、本発明モード
へのトリガーキー、「Ｂ」「Ｃ」「Ｄ」は画面モード切
り換えキー、１〜８はチャンネルである。操作者が
「Ａ」キーを押すと、インターフェース８へ「Ａ」のコ
ードが書き込まれる。ＣＰＵ２は、「Ａ」コードを読み
取り、図８に示す復号処理の「開始」を実行する。そし
て、ステップＳ１０にて特殊再生フラグをメモリ７上に
セットして通常処理へ戻る。しかし、このフラグにより
ＣＰＵ２は復号プロトコルの変更をする。すなわち、特
殊再生フラグ７ｃが設定されていれば、座標アドレス変
換して提示画面変換用テーブル７ｂを作成する。特殊再
生フラグ７ｃが設定されていなければ、前述した従来例
と同様の通常表示処理における１文字表示処理を行う。

【０１６８】図２２は、テレテキスト放送における表示
領域を示す図で、前述した図２０に相当している。図１
１は、提示画面変換用テーブルを示す図である。図２０
において説明したように、表示画素数は、横４８０ドッ
ト、縦２５０ドットである。本発明では、この表示領域
を横１２ドット、縦１０ドットのブロックで区切り、区
切られた１０００個のブロック毎のテーブルを有する。
図１１に示す提示画面変換用テーブルとは、図２２に示
すように、放送局より送られた制御データ中に含まれる
文字データの提示座標より、テーブルのアドレスに変換
して、そのアドレスのテーブル領域へその文字のサイ
ズ，表示色，文字のコード，属性（アンダーライン等の
文字飾り処理）を書き込むテーブルである。テレテキス
ト放送における最小文字サイズは１２×１０ドットであ
る。また、文字の最小表示座標は４×４ドットであり、
文字を一列で並べるときは基準となる文字を決め、その
文字を基準として横に並べる（請求項２４）。

【０１６９】すなわち、前述したように、表示画素数
は、横４８０ドット、縦２５０ドットであるので、表示
領域を横１２ドット、縦１０ドットのブロックに区切る
と、横４８０／１２＝４０ブロック、縦２５０／１０＝
２５ブロックとなり、画面上の総ブロック数は４０×２
５＝１０００ブロックになる。この各ブロック毎に図１
１に示す提示画面変換用テーブルを有している。

【０１７０】図１１に示す提示画面変換用テーブルは、
「サイズデータ」「色データ」「文字符号集合コード」
「文字コード１」「文字コード２」「属性データ」「属
性パラメータ」の７つの要素から成っている。「サイズ
データ」は、縦倍角，横倍角などの文字サイズを示すコ
ードが書き込まれている。「色データ」は、文字や図形
の色の種類を８色の中から選択し、前景色と背景色を１
バイト中の上位４ビットを前景色、下位４ビットを背景
色とし、色データが書き込まれる。

【０１７１】「文字符号集合コード」は、漢字系集合
（２バイト符号），英数集合（１バイト符号），片仮名
集合（１バイト符号），平仮名集合（１バイト符号），
モザイク集合（１バイト符号），外字符号集合（１バイ
トまたは２バイト符号）それらの予め決められた各集合
毎のコードが書き込まれている。「文字コード１」「文
字コード２」は、「文字符号集合」毎に設定されるコー
ド長の文字コードが書き込まれている。

【０１７２】例えば、「文字符号集合」で漢字系符号集
合を選択されているときは、２バイトの文字コード（１
バイト目＝区データ，２バイト目＝点データ）が書き込
まれ、平仮名集合では、１バイトの文字コードが書き込
まれる。「属性データ」は、アンダーライン等の文字飾
り処理をする時などに用いられる。「属性パラメータ」
は「属性データ」にともなうパラメータである。前記
「サイズデータ」「色データ」「文字符号集合コード」
「属性データ」「属性パラメータ」が制御符号（コー
ド）である。

【０１７３】図２１との関係をみると、提示画面変換用
テーブルが７つの要素から成るので、図２１における横
方向には「００００」「０００７」…「０２７３」まで
の４０のブロックに対応するアドレスが示され、縦方向
には「００００」「０２８０」（４０ブロック×７）…
「６２７０」までの２５ブロックに対応するアドレスが
示されている。

【０１７４】したがって、最小文字サイズ１２×１０を
基準とすれば問題ないため、文字を表示する段階で、そ
の座標からブロックテーブルのアドレスを計算する。そ
の座標を１２×１０のブロックに沿うよう丸め込みを行
う。次に、文字サイズ，表示色，文字符号集合コード
（その文字が漢字，カタカナ，平仮名，英数，外字
等），文字コード，属性（囲み，アンダーライン，フラ
ッシング等）をテーブルに書き込む。文字放送の表示色
は８色ある。

【０１７５】１ページ分のテーブル作成が終了した段階
で、テーブルの最初より表示を始める。表示処理では、
スクロール表示領域である縦２０ドットにするために、
基準文字サイズが縦２０ドットなら問題ないが、１０ド
ット時は、２ライン表示するか、上１０ドットにスペー
ス（文字を書かない）を付加し、下１０ドットにその文
字を表示するようにする。これらの判断は、図２３
（ａ）〜（ｄ）のような場面を想定し、その場面毎のル
ールを決めて処理を行う。図２３（ｃ）時は、後者の処
理をする。

【０１７６】すなわち、提示画面変換用テーブルの作成
タイミングは、通常の復号課程において、文字の表示の
代わりに、このテーブル作成を行う。該提示画面変換用
テーブルは、テレテキスト放送における表示領域（縦２
５０ドット、横４８０ドット）を横１２ドット、縦１０
ドットのブロックで区切ったときのブロック毎の文字情
報を格納するテーブルである。文字及び図形の動作基準
点が掛かるブロックに、その文字，図形のサイズ，表示
色，文字符号集合コード（その文字が漢字，カタカナ，
平仮名，英数，外字等），文字コード，属性（囲み，ア
ンダーライン，フラッシング等）データ，属性パラメタ
を格納する。この提示画面変換用テーブル作成を１ペー
ジ内全てのデータユニットで行う。該提示画面変換用テ
ーブル作成終了後、該テーブルの１番小さいアドレスか
ら文字を復号し、１文字ずつスクロール表示して行く
（請求項２３）。

【０１７７】また、これらの文字情報は、文字のあるエ
リアのみ書き込まれているため、文字情報のない領域
（スペースまたはブランク部）では、これらの情報がな
いため、スクロール表示する上では、ブランク期間とな
ってしまう。そこで、文字がないところ（前記情報が書
き込まれていないテーブル）では、しきい値を決めたソ
フトカウンタを回し、決められた回数以上はブランクの
テーブルを飛ばす（ジャンプ）処理を行う。

【０１７８】図１３は、本発明によるテレテキスト放送
特殊再生装置におけるページデータの復号処理のフロー
チャートである。この復号処理は、ＣＰＵで処理され
る。図１８及び図１９において説明したように、まず、
受信コードが文字コードかどうかの判断をし(S20)、文
字コードでない場合は、制御コード処理（文字サイズ指
定，表示色指定，表示座標指定，その他属性設定等）を
行い(S21)、ステップＳ２６へ進む。

【０１７９】前記ステップＳ２０において、文字コード
の時は、特殊再生フラグが設定されているかどうかを確
認をする(S22)。設定されていなければ、文字コードの
表示を行い(S23)、ステップＳ２６へ進む。特殊再生フ
ラグが設定されている場合は、まず、現在指定されてい
る座標から、追加されたテーブルのアドレスを計算する
(S24)。このアドレスの計算については、図２０及び図
２１において説明してある。次に、その計算により算出
されたテーブルへ文字サイズ，文字コード，その他属性
等を設定し(S25)、ステップＳ２６へ進む。

【０１８０】ステップＳ２６では、ページの復号が終了
したかを判断し、まだ終了でなければ、前記ステップＳ
２０へ戻る。ページの終了時は、特殊再生フラグが設定
されているかどうかを確認し(S27)、設定されていなけ
れば、このフローを終了する。特殊再生フラグが設定さ
れている場合は、復号により作成された提示画面変換用
テーブルに基づき、スクロール表示を開始する(S28)。

【０１８１】このように、本発明によるテレテキスト放
送特殊装置の動作は、ＣＰＵ２におけるソフトウェア処
理で行われる。したがって、図１に基づいて説明をする
と、テレテキスト放送データを格納されたメモリ７によ
りページデータを１バイトずつ読み出し、そのデータが
文字コードか、制御コードかの判断をＣＰＵ２にて行
う。そのコードが文字コード時は、特殊再生モード中か
どうかを確認し、特殊再生モード中であれば、現座標か
ら前記提示画面変換用テーブル７ｃのアドレスを算出
し、その文字情報をテーブル内へ書き込む。

【０１８２】該提示画面変換用テーブルとは、メモリ７
内の予め設定された変換テーブル領域である。ページ内
の復号（テーブル作成）処理終了後、特殊表示モード時
は、メモリ７内テーブルの小さいアドレスより文字情報
を読み出し、文字ならばＣＧ・ＲＯＭ３よりフォントデ
ータを読み出し、表示制御部６へ転送してスクロール表
示する。

【０１８３】また、グラフィックなどのパターンデータ
ユニット，モザイクは、復号処理時に処理を行わない
（データユニットの破棄）。表示時は、ハーフトーンを
セットし、横スクロールモードならば画面の右側から左
側へ、縦スクロールモードならば画面の下から上へ文字
をスクロールさせながら表示させる。図７（ａ）〜
（ｄ）は、その表示例である。これらにより、操作者
は、テレビ映像を見ながらテレテキスト放送ページの情
報を得ることができる。

【０１８４】図１４（ａ）〜（ｄ）は、ワイドアスペク
トモニタの各画面モードでの表示例を示す図で、図１４
（ａ）は通常画面モード（アスペクト比、縦３、横
４）、図１４（ｂ）は画面モードＡ、図１４（ｃ）は画
面モードＢ（アスペクト比、縦９、横１６）、図１４
（ｄ）は画面モードＢ′を各々示している。図中、５１
は通常のテレビ映像、５２は本発明によるページデータ
の表示領域である。

【０１８５】図１４より各画面モードにおいて画面サイ
ズが違うのが分かる。これでは、通常のスクロール表示
をすると、図１４（ｃ）に示すように、スクロール部分
が画面から外れてしまう（見えなくなってしまう）。ま
た、字幕移動機能を使用したときなどは、字幕がスクロ
ール表示をしている領域と重なってしまう。したがっ
て、現在の画面モード，字幕移動機能が働いているかを
インターフェース８よりＣＰＵ２が読み込み、それらの
モードに応じて最適なスクロール表示位置にする。図９
の「Ｂ」，「Ｃ」,「Ｄ」は、画面モードの切り換えキ
ーである。

【０１８６】図１５は、全面固定表示のページを縦，横
を１／２ずつ圧縮し、子画面を表示した例である。本発
明のスクロール表示機能によれば、放送局から送出され
た番組の構成を変えてしまうことがあり、著作権の侵害
等の問題が発生することも考えられるが、著作権の侵害
等の対処、また、ページの画面構成等を見ることを可能
にするため、スクロール表示を始める前に、またはスク
ロール表示の後に子画面５３を数秒間表示する（請求項
２２）。

【０１８７】次に、テレビ画面にスーパーインポーズし
て表示するSubtitleページを復調するテレテキスト放送
受信装置について説明する。テレテキスト放送における
表示機能は、縦２５０ドット、横４８０ドットである。
従って、有効走査線が約２８７本（１フィールド）のＰ
ＡＬ（Phase Alternation by Line）テレビジョン方式
において、文字放送の画面だけを表示する場合には、問
題なく表示可能である。しかし、テレビ画面にスーパー
インポーズして表示するSubtitleページ等の場合、垂
直，水平の表示領域を変化させるワイドテレビジョンに
おいては、表示領域を拡大表示した場合に、縦２５０ド
ット、横４８０ドットを確保できなくなる。これは、文
字情報を正確に操作者に伝えることができない。

【０１８８】そこで、テレテキスト放送ページの復号を
する段階で、テレテキスト放送の情報を表示している領
域を検出する検出部と、該検出部による検出した領域よ
りワイドテレビジョン等の拡大表示等による表示領域の
縮小に対し、文字情報全てを表示するための最適位置を
算出する算出部と、該算出部により選択された表示を実
行する表示部とを有することにより、表示領域を縮小さ
れたワイドテレビジョンにおいても、テレテキストペー
ジ情報を欠くことなく良好な映像を得ることが可能とな
る（請求項２８）。

【０１８９】このように、テレテキスト放送ページを復
号する段階にて、文字放送の情報を表示している領域を
検出する文字座標表を作成し、ページ内の復号完了後、
そのテーブルより表示モードの判定を行い表示を行う。
本発明の処理を図１６のフローチャートに基づいて説明
する。この復号処理は、ＣＰＵ２で処理される。まず、
文字コードかどうかの判定をし（S31）、文字コードで
ない場合は、制御コード処理を行い（S36）、ステップ
Ｓ３９へ進む。前記ステップＳ３１にて文字コードの時
は、現在の表示モードがワイドアスペクト表示（有効垂
直走査線が２５０本未満）かを判定し（S32）、また、
このページの表示形態がスーパー表示指定されているか
を判定し（S33）、両方と共に違うならば、通常の１文
字表示を行う（S35）。前記ステップＳ３３にてスーパ
ー表示指定であったならば、１文字処理を行う（S3
4）。

【０１９０】これは、文字復号をし、画像メモリへ文字
フォントデータを書き込むが、表示は行わない。その文
字の表示座標に従い、文字座標からのメモリアドレス変
換処理を行い、そのアドレスへ１バイトの文字有りフラ
グ（ＦＦＨ）を設定する（S37）。これは、縦２５０ド
ット／１０個のテーブルであり、演算結果より文字が有
れば、そのアドレスへＦＦＨを書き込む。演算例を示
す。［Ａ］という文字が基準点が縦１２０ドットに表示
する場合、縦１２０／１０＝１２バイト目のテーブルへ
ＦＦＨを書き込む。ステップＳ３８では、ページが終了
したかを判断し、まだ終了でなければ、前記ステップＳ
３１へ戻る。ページ終了時は、表示モード判定処理に
て、前記作成された文字座標テーブルより表示モードの
判定を行う（S40）。

【０１９１】ここで、モードＡと判定された場合は、１
／２画表示処理を行う（S42）。１／２画表示とは、縦
方向２５０ドットある画素を１本ずつ偶数フィールドと
奇数フィールドへ振り分け、インターレース処理にて縦
方向を１／２に圧縮して表示をする。また、モードＡ以
外の時は、表示位置を予め設定されている画面の下部
「モードＣ」または上部「モードＢ」へ前記画像メモリ
へ書き込まれた情報をスクロール（表示位置移動）して
表示をする（S43）。

【０１９２】図２４は、表示モード判定処理のフローチ
ャートである。この判定処理は、ＣＰＵ２にて処理され
る。まず、テーブルの先頭アドレスをセットする（S7
1）。そのアドレスのデータが０（文字無し）かＦＦＨ
（文字有り）かを判定し（S72）、ＦＦＨ（文字有り）
だったらステップ８１へ進む。０（文字無し）であれ
ば、テーブル内の２バイト目より９バイト目にＦＦＨが
１つでもあったかを判定する（S73）。これはＦＦＨが
なかった（０であった）ならば、ステップＳ７５へ進
む。ＦＦＨがあった場合は、ＣＰＵの作業メモリ上へ
［Ａ］を設定する（S74)。

【０１９３】次に、テーブル内の１０バイト目から１７
バイト目にＦＦＨが１つでもあったかを判定する（S7
5）。このように、ステップ７５，７６，７７，７８を
行い、ＣＰＵの作業メモリ内に［Ａ］［Ｂ］［Ｃ］のう
ち、［Ａ］だけの設定かを判定し（S79）、［Ａ］だけ
ならば、この処理の出力「モードＢ」に設定する（S8
3）。［Ａ］だけでなければステップ８０へ進み、
［Ｃ］だけかの判定をする（S80）。［Ｃ］だけならば
「モードＣ」を設定する（S82）。［Ｃ］だけでなけれ
ば「モードＡ」を設定する（S81）。

【０１９４】このように、テレビジョンテレテキストペ
ージの進行に同期してそのテレビジョン放送ページの内
容に対応した字幕放送データを送出するSubtitleページ
に対し、垂直の走査線数が少ないワイドテレビジョンに
おいて、テレテキストページ情報を欠くことなく提供す
るようにするとともに、字幕などで表示形態が縦書きの
時、ワイドテレビジョンによる拡大表示のために、垂直
の表示領域が削減された場合には、１列の表示文字数を
変更し、足りない分を隣の列へ並び替えする。

【０１９５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。（１）請求項１〜４，９，１０に対応する効果：文字放
送番組データの復号をする段階で、スーパインポーズ・
水平横スクロール表示や、縦一列縦スクロール表示など
への提示変換処理を行うに際し、全面固定表示画面を前
記スクロール画面へ変換するために、各文字コード毎に
文字の提示座標，色コード，嘱性コードを含んだ提示画
面変換用テーブルを作成するプロトコルを装備している
ので、全面固定表示画面をスーパーインポーズ，横・縦
スクロール表示へ正確に変換することにより、テレビジ
ョン映像を見ながら文字放送の情報を得ることができ
る。（２）請求項５，６に対応する効果：文字放送番組をワ
イドアスペクトモニタにて視聴する場合、提示位置を画
面モードに応じて最適の位置に自動変換し、字幕移動機
能などにより、字幕がある時もそこを避けて最適位置に
スーパーインポーズし、スクロール表示で情報を得るこ
とができる。すなわち、マイクロコンヒュータにより、
ワイドアスペクトモニタにて視聴する場合の提示位置
を、画面モード、また字幕移動機能などにより字幕があ
るかとを判断する機能を有し、そこを避けることによ
り、最適位置にスーパーインポーズ表示やスクロール表
示で情報を得ることができる。（３）請求項７，１２，１３に対応する効果：テレビ映
像上の提示位置の値を比較して、輝度の少ない、見やす
く、テレビ映像の情報の邪魔にならない領域にスーパー
インポーズすることを可能とするので、スクロール表示
で文字放送番組の情報を得ることができる。すなわち、
テレビ映像の映像状態を監視（検出）する手段を有し、
テレビ映像の上に、文字情報をスーパーインポーズした
場合、文字情報が見やすい、またテレビ映像の字幕など
の情報の邪魔にならない領域を探し出し、そこを避ける
ことにより、見やすい文字放送情報をテレビ画面上で見
ることができる。（４）請求項８に対応する効果：放送局から送出された
全面固定表示ページをスクロール表示へ変換する前に、
一度数秒間テレビ映像の邪魔にならない子画面表示（全
面固定番組を圧縮表示する）で映し出すことの可能とす
る。すなわち、全面固定表示画面を子画面へ圧縮表示す
る手段を持ち、表示変換したスクロール表示の前後に、
スポット表示することにより、上記表示変換したスクロ
ール表示を行うことによる著作権の侵害等の対処、また
ページの画面構成等の確認もできる。（５）請求項１１に対応する効果：タイマを設けたの
で、インタラプト処理し、予め指定、設定された文字放
送番組を番組単位で指定された時間間隔や、受信番組の
更新を行うことができる。（６）請求項１４に対応する効果：スーパーインポーズ
表示する字幕放送番組データを復調する段階で、文字放
送の情報を表示している表示領域を検出し、検出された
表示領域より、拡大表示等による表示領域の縮小に対
し、文字情報全てを表示するための最適位置を算出して
表示するので、表示領域を縮小されたワイドテレビジョ
ンにおいても文字番組情報を欠くことなく良好な映像を
得ることが可能である。（７）請求項１５〜１８，２３，２４に対応する効果：
テレテキスト放送ページデータの復号をする段階で、ス
ーパインポーズ・水平横スクロール表示や、縦一列縦ス
クロール表示などへの提示変換処理を行うに際し、全面
固定表示画面を前記スクロール画面へ変換するために、
各文字コード毎に文字の提示座標，色コード，嘱性コー
ドを含んだ提示画面変換用テーブルを作成するプロトコ
ルを装備しているので、全面固定表示画面をスーパーイ
ンポーズ，横・縦スクロール表示へ正確に変換すること
により、テレビジョン映像を見ながらテレテキスト放送
の情報を得ることができる。（８）請求項１９，２０に対応する効果：テレテキスト
放送ページをワイドアスペクトモニタにて視聴する場
合、提示位置を画面モードに応じて最適の位置に自動変
換し、字幕移動機能などにより、字幕がある時もそこを
避けて最適位置にスーパーインポーズし、スクロール表
示で情報を得ることができる。すなわち、マイクロコン
ヒュータにより、ワイドアスペクトモニタにて視聴する
場合の提示位置を、画面モード、また字幕移動機能など
により字幕があるかとを判断する機能を有し、そこを避
けることにより、最適位置にスーパーインポーズ表示や
スクロール表示で情報を得ることができる。（９）請求項２１，２６，２７に対応する効果：テレビ
映像上の提示位置の値を比較して、輝度の少ない、見や
すく、テレビ映像の情報の邪魔にならない領域にスーパ
ーインポーズすることを可能とするので、スクロール表
示でテレテキスト放送ページの情報を得ることができ
る。すなわち、テレビ映像の映像状態を監視（検出）す
る手段を有し、テレビ映像の上に、文字情報をスーパー
インポーズした場合、文字情報が見やすい、またテレビ
映像の字幕などの情報の邪魔にならない領域を探し出
し、そこを避けることにより、見やすい文字放送情報を
テレビ画面上で見ることができる。（１０）請求項２２に対応する効果：放送局から送出さ
れた全面固定表示ページをスクロール表示へ変換する前
に、一度数秒間テレビ映像の邪魔にならない子画面表示
（全面固定番組を圧縮表示する）で映し出すことの可能
とする。すなわち、全面固定表示画面を子画面へ圧縮表
示する手段を持ち、表示変換したスクロール表示の前後
に、スポット表示することにより、上記表示変換したス
クロール表示を行うことによる著作権の侵害等の対処、
またページの画面構成等の確認もできる。（１１）請求項２５に対応する効果：タイマを設けたの
で、インタラプト処理し、予め指定、設定されたテレテ
キスト放送ページをページ単位で指定された時間間隔
や、受信ページの更新を行うことができる。（１２）請求項２８に対応する効果：スーパーインポー
ズ表示するSubtitleページデータを復調する段階で、テ
レテキスト放送の情報を表示している表示領域を検出
し、検出された表示領域より、拡大表示等による表示領
域の縮小に対し、文字情報全てを表示するための最適位
置を算出して表示するので、表示領域を縮小されたワイ
ドテレビジョンにおいてもテキストページ情報を欠くこ
となく良好な映像を得ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による文字放送特殊再生装置の一実施例
を説明するための構成図である。

【図２】図１におけるＣＰＵの機能ブロック図（その
１）である。

【図３】図１におけるＣＰＵの機能ブロック図（その
２）である。

【図４】本発明における座標アドレス変換処理を説明す
るための図（その１）である。

【図５】本発明における座標アドレス変換処理を説明す
るための図（その２）である。

【図６】図１における信号検出部の構成図である。

【図７】本発明における表示形態を説明するための図で
ある。

【図８】本発明における復号処理のフローチャートであ
る。

【図９】本発明におけるリモートコントロール送信機の
外観図である。

【図１０】本発明における文字放送の表示領域図であ
る。

【図１１】本発明における提示画面変換用テーブルを示
す図である。

【図１２】本発明における表示レイアウト例を示す図で
ある。

【図１３】本発明における復号処理のフローチャートで
ある。

【図１４】本発明における画面モード例を示す図であ
る。

【図１５】本発明における子画面表示例を示す図であ
る。

【図１６】本発明における復号処理のフローチャートで
ある。

【図１７】本発明における表示モード判定処理のフロー
チャートである。

【図１８】図１におけるＣＰＵの機能ブロック図（その
１）である。

【図１９】図１におけるＣＰＵの機能ブロック図（その
２）である。

【図２０】本発明における座標アドレス変換処理を説明
するための図（その１）である。

【図２１】本発明における座標アドレス変換処理を説明
するための図（その２）である。

【図２２】本発明におけるテレテキスト放送の表示領域
図である。

【図２３】本発明における表示レイアウト例を示す図で
ある。

【図２４】本発明における表示モード判定処理のフロー
チャートである。

【図２５】従来のハイブリッド方式文字放送における文
字信号の階層構造を示す図である。

【図２６】従来のハイブリッド方式文字放送における８
単位符号の符号表を示す図である。

【図２７】図２６に示す符号表を用いて呼び出される符
号集合を示す図である。

【図２８】従来の文字放送及びテレテキスト放送システ
ムの構成図である。

【図２９】従来の文字放送及びテレテキスト放送システ
ムにおける文字放送受信装置の構成図である。

【図３０】従来の復号処理のフローチャートである。

【図３１】従来の伝送路とデータラインを示す図であ
る。

【図３２】従来のデータラインの全体構成図である。

【図３３】図３２のデータラインの部分構成図（その
１）である。

【図３４】図３２のデータラインの部分構成図（その
２）である。

【図３５】従来の標準欧文文字を表す符号表を示す図で
ある。

【図３６】従来のテレテキスト放送システムの構成図で
ある。

【符号の説明】

１…取込制御部、２…ＣＰＵ（中央処理装置）、２ａ…
特殊再生制御部、３…ＣＧ・ＲＯＭ（キャラクタ Read
Only Memory）、４…タイマ、５…信号検出部、６…表
示制御部、７…メモリ、７ａ…文字放送受信データ格納
部、７ｂ…提示画面変換用テーブル、７ｃ…特殊再生フ
ラグ、８…Ｉ／Ｆ（インタフェース）、１１…テレビ信
号処理回路、１２…表示モード制御部、１３…字幕表示
位置制御部、１４…文字放送取込制御部、、１５…誤り
訂正部、１６…データ転送部、１７…文字コード・制御
コード弁別部、１８…制御コード処理部、１９…ＣＧ・
ＲＯＭ読出制御部、２０…通常文字放送表示制御部、２
１…子画面作成部、２２…文字コード判別部、２３…ゲ
ート回路、２４…座標アドレス変換部、２５…テーブル
作成部、２６…ページ終了判定部、２７…テーブル読出
制御部、２８…文字コード・制御コード弁別部、２９…
表示モード判別部、３０…字幕位置検出部、３１…特殊
再生（スクロール）表示制御部、３２…文字放送表示制
御部、３３…キーボード、３４…特殊再生判別部、３
５，３６…Ｉ／Ｏ（入出力制御部）、５４…テレテキス
ト放送取込制御部、５５…テレテキスト放送受信データ
格納部、５６…通常テレテキスト放送表示制御部、５７
…テレテキスト放送表示制御部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】テレビジョン映像信号の垂直帰線消去期
間に文字，図形，付加音からなるデータを重畳して送信
される文字データを受信・復調する文字放送受信装置に
おいて、全面固定表示画面をスクロール画面へ変換する
ために、最小文字単位のブロック毎に文字情報を記憶す
る提示画面変換用テーブルと、該提示画面変換用テーブ
ルに基づいてスクロール表示するための特殊再生制御部
とを有することを特徴とする文字放送特殊再生装置。
【請求項２】前記特殊再生制御部が、伝送された文字
データの提示座標より前記提示画面変換用テーブルのア
ドレスに変換する座標アドレス変換部と、該座標アドレ
ス変換部により変換されたアドレスに基づき、前記提示
画面変換用テーブルを生成するテーブル作成部とを有す
ることを特徴とする請求項１記載の文字放送特殊再生装
置。
【請求項３】前記特殊再生制御部によるスクロール表
示が、スーパーインポーズ表示であることを特徴とする
請求項１記載の文字放送特殊再生装置。
【請求項４】前記提示画面変換用テーブルが、文字の
サイズを示す文字コードと、表示色を示す色コードと、
文字飾り処理などのための属性コードとを含んでいるこ
とを特徴とする請求項１記載の文字放送特殊再生装置。
【請求項５】前記文字放送番組をワイドアスペクトモ
ニタにて視聴する場合、画面モードを判別する表示モー
ド判別部と、提示位置を前記表示モード判別部により判
別された画面モードに応じて最適の位置に自動変換する
特殊再生表示制御部とを有することを特徴とする請求項
１記載の文字放送特殊再生装置。
【請求項６】前記文字放送番組をワイドアスペクトモ
ニタにて文字放送が重畳されているテレビ放送とは違う
映像に表示する場合、該映像がシネスコサイズ等で字幕
があり、字幕移動機能で字幕が移動して前記スクロール
表示位置と重なり合う場合、字幕位置を検出する字幕位
置検出部と、該字幕位置検出部により検出された該字幕
の位置を避けて最適位置に待避する特殊再生表示制御部
とを有することを特徴とする請求項１記載の文字放送特
殊再生装置。
【請求項７】テレビ映像上の指定領域の平均輝度やピ
ーク輝度を検出する信号検出部と、前記提示位置の値を
比較し、輝度が少なく、見やすく、テレビ映像の情報の
邪魔にならない領域に提示位置を移動させる特殊再生表
示制御部とを有することを特徴とする請求項１記載の文
字放送特殊再生装置。
【請求項８】前記スクロール表示変換する放送局から
送られてくる全面固定番組である文字放送番組のページ
の一画面を圧縮して、数秒間表示することを特徴とする
請求項１記載の文字放送特殊再生装置。
【請求項９】前記提示画面変換用テーブルを作成し、
１ページのテーブル作成完了後、テーブルの最初から１
文字ずつスクロール表示することを特徴とする請求項１
記載の文字放送特殊再生装置。
【請求項１０】前記スクロール表示において、文字を
一列で並べるときは、基準となる文字を決め、該文字を
基準として横に並べることを特徴とする請求項１記載の
文字放送特殊再生装置。
【請求項１１】タイマを有し、前記提示処理を行う上
で、該タイマによるインタラプト処理によって予め指
定，設定された文字放送番組を、番組単位またはページ
単位で指定された時間間隔，番組の更新等にて提示する
ことを特徴とする請求項１記載の文字放送特殊再生装
置。
【請求項１２】テレビ映像信号の垂直帰線消去期間に
重畳された文字放送データを取り込む取込制御部と、該
取込制御部により前記映像信号から番組データを抜き取
り、抜き取られた番組データを番組番号とともに番組単
位で記憶するメモリと、該メモリに記憶された番組デー
タを、番組番号に対応して読み出す中央処理装置と、映
像信号をディジタル信号に変換し、スクロール表示をす
る画面上での領域を発生させ、該領域での映像レベルの
ピーク，平均レベルを検出し、比較してスーパーインポ
ーズ表示を行って前記中央処理装置にデータを送る信号
検出部とを有し、前記中央処理装置では、前記信号検出
部から送られてきたデータにより表示領域を決め、テレ
ビ映像の文字との重なりを避けるようにしたことを特徴
とする文字放送特殊再生装置。
【請求項１３】前記信号検出部が、映像信号をディジ
タル信号に変換するＡ／Ｄコンバータと、同期信号によ
りスクロール表示をする画面上での領域を発生するタイ
ミング発生回路と、該タイミング発生回路のタイミング
で２つの領域での映像レベルのピークを検出するピーク
検出回路と、平均レベルを検出する平均レベル検出回路
と、前記ピーク検出回路と前記平均レベル検出回路から
の信号を各々比較する比較回路とを有し、スーパーイン
ポーズ表示を行うことを特徴とする請求項１２記載の文
字放送特殊再生装置。
【請求項１４】テレビジョン映像信号の垂直帰線消去
期間に文字，図形，付加音からなるデータを重畳して送
信される文字データを、受信・復調する文字放送受信装
置において、文字放送番組データを復号する段階で、文
字放送の情報を表示している表示領域を検出する検出部
と、該検出部により検出した表示領域より、拡大表示等
による表示領域の縮小に対し、文字情報全てを表示する
ための最適位置を算出する算出部と、該算出部により選
択された表示を実行する表示部とを有し、表示領域を縮
小されたワイドテレビジョンにおいても、文字番組情報
を欠くことなく得るようにしたことを特徴とする文字放
送特殊再生装置。
【請求項１５】テレビジョン映像信号の垂直帰線消去
期間に文字，図形からなるデータを重畳して送信される
テレテキストデータを受信・復調するテレテキスト放送
受信装置において、全面固定表示画面をスクロール画面
へ変換するために、最小文字単位のブロック毎に文字情
報を記憶する提示画面変換用テーブルと、該提示画面変
換用テーブルに基づいてスクロール表示するための特殊
再生制御部とを有することを特徴とするテレテキスト放
送特殊再生装置。
【請求項１６】前記特殊再生制御部が、伝送された文
字データの提示座標より前記提示画面変換用テーブルの
アドレスに変換する座標アドレス変換部と、該座標アド
レス変換部により変換されたアドレスに基づき、前記提
示画面変換用テーブルを生成するテーブル作成部とを有
することを特徴とする請求項１５記載のテレテキスト放
送特殊再生装置。
【請求項１７】前記特殊再生制御部によるスクロール
表示が、スーパーインポーズ表示であることを特徴とす
る請求項１５記載のテレテキスト放送特殊再生装置。
【請求項１８】前記提示画面変換用テーブルが、文字
のサイズを示す文字コードと、表示色を示す色コード
と、文字飾り処理などのための属性コードとを含んでい
ることを特徴とする請求項１５記載のテレテキスト放送
特殊再生装置。
【請求項１９】前記テレテキスト放送ページをワイド
アスペクトモニタにて視聴する場合、画面モードを判別
する表示モード判別部と、提示位置を前記表示モード判
別部により判別された画面モードに応じて最適の位置に
自動変換する特殊再生表示制御部とを有することを特徴
とする請求項１５記載のテレテキスト放送特殊再生装
置。
【請求項２０】前記テレテキスト放送ページをワイド
アスペクトモニタにて文字放送が重畳されているテレビ
放送とは違う映像に表示する場合、該映像がシネスコサ
イズ等で字幕があり、字幕移動機能で字幕が移動して前
記スクロール表示位置と重なり合う場合、字幕位置を検
出する字幕位置検出部と、該字幕位置検出部により検出
された該字幕の位置を避けて最適位置に待避する特殊再
生表示制御部とを有することを特徴とする請求項１５記
載のテレテキスト放送特殊再生装置。
【請求項２１】テレビ映像上の指定領域の平均輝度や
ピーク輝度を検出する信号検出部と、前記提示位置の値
を比較し、輝度が少なく、見やすく、テレビ映像の情報
の邪魔にならない領域に提示位置を移動させる特殊再生
表示制御部とを有することを特徴とする請求項１５記載
のテレテキスト放送特殊再生装置。
【請求項２２】前記スクロール表示変換する放送局か
ら送られてくる全面固定ページである文字放送ページの
一画面を圧縮して、数秒間表示することを特徴とする請
求項１５記載のテレテキスト放送特殊再生装置。
【請求項２３】前記提示画面変換用テーブルを作成
し、１ページのテーブル作成完了後、テーブルの最初か
ら１文字ずつスクロール表示することを特徴とする請求
項１５記載のテレテキスト放送特殊再生装置。
【請求項２４】前記スクロール表示において、文字を
一列で並べるときは、基準となる文字を決め、該文字を
基準として横に並べることを特徴とする請求項１５記載
のテレテキスト放送特殊再生装置。
【請求項２５】タイマを有し、前記提示処理を行う上
で、該タイマによるインタラプト処理によって予め指
定，設定されたテレテキスト放送ページを、ページ単位
またはサブページ単位で指定された時間間隔，ページの
更新等にて提示することを特徴とする請求項１５記載の
テレキスト放送特殊再生装置。
【請求項２６】テレビ映像信号の垂直帰線消去期間に
重畳されたテレテキスト放送データを取り込む取込制御
部と、該取込制御部により前記映像信号からページデー
タを抜き取り、抜き取られたページデータをページ番号
とともにページ単位で記憶するメモリと、該メモリに記
憶されたページデータを、ページ番号に対応して読み出
す中央処理装置と、映像信号をディジタル信号に変換
し、スクロール表示をする画面上での領域を発生させ、
該領域での映像レベルのピーク，平均レベルを検出し、
比較してスーパーインポーズ表示を行って前記中央処理
装置にデータを送る信号検出部とを有し、前記中央処理
装置では、前記信号検出部から送られてきたデータによ
り表示領域を決め、テレビ映像の文字との重なりを避け
るようにしたことを特徴とするテレテキスト放送特殊再
生装置。
【請求項２７】前記信号検出部が、映像信号をディジ
タル信号に変換するＡ／Ｄコンバータと、同期信号によ
りスクロール表示をする画面上での領域を発生するタイ
ミング発生回路と、該タイミング発生回路のタイミング
で２つの領域での映像レベルのピークを検出するピーク
検出回路と、平均レベルを検出する平均レベル検出回路
と、前記ピーク検出回路と前記平均レベル検出回路から
の信号を各々比較する比較回路とを有し、スーパーイン
ポーズ表示を行うことを特徴とする請求項２６記載のテ
レテキスト放送特殊再生装置。
【請求項２８】テレビジョン映像信号の垂直帰線消去
期間に文字，図形からなるデータを重畳して送信される
テキストデータを、受信・復調するテレテキスト放送受
信装置において、テレテキスト放送ページデータを復号
する段階で、テレテキスト放送の情報を表示している表
示領域を検出する検出部と、該検出部により検出した表
示領域より、拡大表示等による表示領域の縮小に対し、
テレテキスト情報全てを表示するための最適位置を算出
する算出部と、該算出部により選択された表示を実行す
る表示部とを有し、表示領域を縮小されたワイドテレビ
ジョンにおいても、テレテキストページ情報を欠くこと
なく得るようにしたことを特徴とするテレテキスト放送
特殊再生装置。